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2004.03.08

新刊「戦略経営の発想法」が発売されます [ ゴーログ ]

 皆さん、こんにちは。木村剛です。「結茶場Me家」さんのトラックバックで、「そういえば、木村剛さんの『戦略経営の発想法 ビジネスモデルは信用するな』という本が近々発売されるみたいですね」とご指摘いただいたんですが、そうです、そのとおりなんです。3月4日頃に主要書店に搬入されているはずなので、もうすでに色んな本屋で平積みしてあると思います。
 「結茶場Me家」さんに、「一経営者として、表紙に書いてある『木村剛初の本格経営書』という言葉に、非常に興味をそそられているのですが、簡単な概要でいいのでお聞かせ下さい」と依頼されたので、はしがきの部分を以下にお示しします。

私は、いわゆる「エコノミスト」ではない。
数十人規模の中堅コンサルタント会社にすぎないが、その会社をゼロから立ち上げた創業経営者である。
一九九八年一月に絶対に潰れない日本企業の一つである日本銀行という組織を辞めて、自らの手で事業をはじめてからというもの、四六時中、私の脳裏を支配し続けてきたものは、日々の「経営」という重たい課題であった。
会社を興した時期が銀行による貸しはがしの真っ最中だったこともあって、売り上げがゼロに限りなく近かった創業当初の半年間というもの、ありとあらゆる辛酸を嘗め尽くした。生身の「経営」というものを生まれてはじめて実体験して、八面六臂の勇躍ではなく、七転八倒の苦悶に悩まされ続けた。

私の生業はコンサルティングなので、「経営戦略」を策定するアドバイスなども、お客さまに提供しているわけだが、この起業時の強烈な実体験は、「経営戦略」なるものに対する私の考え方を根本から覆してしまったと言っていい。というのは、私が当初考えていた甘っちょろい「経営戦略」なるものが、厳しい現実の前にあっという間に瓦解したということもさることながら、私が経営者として日々悩み抜いている課題のうちで、「経営戦略」の範囲にあたるものが占める割合は一割程度にすぎないからである。私の場合、残る九割のうち、営業面を含む労務や人事への心配りが過半の六割を占めており、リスク管理や資金繰りを含む経理・総務に関する悩みが三割となっている。
要するに、経営を日々実践している経営者の心のうちに入り込んでみれば、美しく描かれている「経営戦略」なるものの占める割合など、営業や労務や人事や経理や総務における苦労に比べれば大したことはない。だから、ちょっと気の利いた「経営戦略」を思いついたごときで、ビジネスが大成功することなどまずあり得ない――それがわれわれを取り巻く現実の経営環境なのである。
ところが世の中を見渡すと、「ビジネスモデル」というカタカナ言葉が独り歩きするようになっている。「新しいビジネスモデルを確立することが成功の鍵だ」などという言説がさも当たり前のように飛び交っている。経営者としての私の実感と大幅に乖離した経営談義が平然と論壇を闊歩するようになってしまった。 こういうミスリーディングな「常識」は速やかに正しておかないと後顧に憂いを残す。誤った「常識」は少なからぬ人々を誤った道に誘い込んでしまうものだからだ。

本書は、「ビジネスモデル」というものを持て囃す世の中の安直な風潮に対して、「ビジネスモデルは信用するな!」というアンチテーゼを提示することにより、「経営」という経済行為に対する読者の理解を深めていただくために書かれたものである。筆者としては、「経営」という世界の一端を読者に実感していただきたいと切に願っている。-----


この本を書き上げるために、わが国の名経営者と呼ばれている方々に関する書籍はほとんど読破しましたし、ピーター・ドラッカーの本も全部読みました。経営学ももう一度学びなおしたという感じです。でも、本当のミソは、京セラの稲盛和夫名誉会長、キッコーマンの茂木友三郎社長、オリックスの宮内義彦会長、信越化学工業の金川千尋社長、森ビルの森稔社長、HISの澤田秀雄社長、ドン・キホーテの安田隆夫社長、ワタミフードサービスの渡邉美樹社長、ローソンの新浪剛史社長、楽天の三木谷浩史会長という、現代を象徴する多種多彩な経営者10人に時間をいただいて、「戦略経営の発想法」について大いに語っていただいたエッセンスを、経営者の端くれでもある私がまとめたというところにあります。

はっきり言って自信作です。
経営に関心のある方、経営の本質を知りたい方、経営に悩んでいる方、経営者になりたい方、経営者をサポートしている方、すべてに読んでいただきたい本です。「ぜひ、実際に手に取って読んでみたいと思いますのでよろしくお願いします (ちなみに隣は本屋さんです)<(_ _)>。」と書き込んでいただいた「結茶場Me家」さん、何卒、ご購入のほどをよろしくお願いもうしあげます。

最後に――読者は神様です。
その神様たちに会える3月31日を、私は本当に楽しみにしています。「バイオティックレイヤード」さんに「木村さん、ドタキャン無しっすよ!夜露死苦!」と念押しされましたが、不肖木村剛、約束を守る男として知られております。必ず参加しますのでご心配なく。そこで私からもみなさんにお願いしておきます――「みなさん、ドタキャン無しっすよ!29man the radical dubberさんが困っちゃいますから。夜露死苦!」。

2004 03 08 [12. 本のソムリエ] | 固定リンク

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