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2004.03.22
やっぱり「アメリカ万歳論」にみえるようです――猛反省。[ゴーログ]
コラム「CSRを語る前に、内部管理体制を整備せよ」について、「ほぼ日刊:ビジネススクール・MBA blog」さんから、以下のトラックバックをいただきました。
日本企業の内部機構。。。企業で働く中堅サラリーマンとして、木村剛さんのコラムは正直耳が痛い。もともと、日本企業は企業人としてのモラルは終身雇用もありけして低くはなかった。しかし、経済不況の中で米国流の経営が進んだことで、リストラの嵐が吹き荒れ、結果として社内の雰囲気や企業組織が、非常に荒廃したのがこの10年だったと思う。
このあたり、私も同意見です。経済不況の中で、日本企業の経営者が米国流の経営の中で自分に都合の良いところだけをつまみ食いした結果として、社内の雰囲気や企業組織が非常に荒廃したのだと思っています。そのあたりのことは、「日本資本主義の哲学」(PHP)に書き込んだつもりです。もう少し実務的な内容をお望みの方は、「『会計戦略』の発想法」(日本実業出版社)をご一読いただきたいと思います。
「弁護士 鶴巻 暁 lawblog」さんが「私にとって、木村剛氏と言えば『内部管理』である」とご指摘いただいているとおり、企業における内部管理なかんずくリスク管理やコンプライアンスは、ある意味で私の専門分野であり、「新しい金融検査と内部監査」(経済法令研究会)や「新しい金融検査の影響と対策」(TKC出版)という専門書に近いものや、「リスクヘッジ経営」(徳間書店)という入門書も著述しています。
私のスタンスは、机上の空論ではなく実務を重視するということで一貫しておりまして、「米国流さえ導入すればいい」という考え方は採っていません。だからこそ私は、「ニッポン・スタンダードを確立しよう」と唱えているわけです。ということで、ニッポン・スタンダードを追求する同士が増えた(ワーイ、ワーイ)ということで、喜んで読み進んでみると、次のように書いてありました。
木村さんは日本企業が「内部管理体制がお粗末」と一刀両断をしているけれど、その米国流が良いと進めているのも木村さんや竹中大臣をはじめとした人たちである。同じ日本のサラリーマンとしてCSRの実現に組織再生が大切だということは判るけど、当事者のサラリーマンから見ると矛盾を感じてしまう。
う~ん。私のスタンスは、単純に「米国流が良い」というアメリカ万歳論ではなく、「米国流の良いところは、日本の実情に配慮しながら導入しましょう」というものなんですが、やっぱりまだまだ多くの人たちにとっては、「外資の手先」的なイメージが強いんですねえ。私の不徳の致すところです――猛反省。これは、時代遅れのオールバックのイメージを変えないといけないかもしれませんね~(笑)。
もしお時間があれば、「ほぼ日刊:ビジネススクール・MBA blog」さんには、拙著「日本資本主義の哲学」(PHP)を一読してもらいたいなあと思います。

そしたら、マスコミを介して伝えられている私のイメージも少し変わるのかもしれません。「バイオティックレイヤード」さんが、拙著「日本資本主義の哲学」の感想文をアップしてくれていますが、要するに私の考え方はそういうことなんです。
ものすごく乱暴にこの本の概要をお伝えすると、日本経済をもっと良くするためにはシステムの改善が必要だが、「アメリカ万歳論」も「外資ハイエナ論」もおかしいし、日本にはフィットしない、日本には日本独自の日本に合った整備が必要である、そしてそれは・・・・・・というような感じです。
私の会社は、1998年に設立したとき、アメリカ資本100%だったんですが、私はアメリカ流の経営が嫌で嫌で仕方なかったので、日本資本の協力を仰いで2000年に外資から脱出しました。さらにその後、2003年にマネジメント・バイ・アウトを実行してオーナー経営者になったという経緯を経ています。
この間、アメリカ流経営の良いところも悪いところも皮膚感覚で学びました。日本流経営の良いところも甘いところも経験しました。少なくとも、「アメリカ万歳論」ではないということだけは分かっていただきたいと思うんです。
いずれにしても、こういう風にトラックバックというコミュニケーションツールを通じて、相手方の第一印象に対して直接コメントできるというのは、ウェブログのすごい魅力ですね。実感しました。ますます「ゴーログ」に嵌まりそうです。
(予告)明日からは「厚生年金はネズミ講か?」に関するトラックバックの多さに感謝し、3日間連続で、「公的年金特集」をお送りします。乞う御期待。
2004 03 22 [06. リスク管理の勘所, 12. 本のソムリエ] | 固定リンク
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