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皆さん、こんにちは。木村剛です。このところ、投資関連のネタで講演を依頼されることが増えてきました。特に50代~70代の方々はおカネを相当お持ちのようで、運用に心底悩んでいらっしゃるみたいです。「ひよこFPの日」さんは、「来年4月以降、ペイオフが本格解禁されますし、将来的には郵便局も民営化されます。もう、預金や貯金のみで話が済む時代は終わっています。より多くの人が、証券投資を当たり前のように行う時代が、一日も早くくるようになればいいな、と思っています」と書いていらっしゃいますが、確かにそういう時代が来ているような気がします。
というのは、預金さえしておけば財産形成は大丈夫――という時代は過ぎ去ろうとしているように思えるからです。高度成長時代であれば、毎年毎年ベースアップでかなりのペースで給与が増えていきましたから、財産形成など考えるよりも仕事で認められることが大事だったに違いありません。また、早めに住宅ローンを組んで自宅を買い、増える給与を出世払いの元手として、住宅ローンを着実に返していくという戦略が豊かな生活を勝ち取るための王道でもありました。
でも今後は、高度経済成長を前提とすべきではないでしょうし、現在の公的年金の体たらくをみていると、お国に任せるというのも心配です。デフレが終結してインフレになる可能性が出てきているのも心配の種。特に勤労所得の道がない高齢者にとっては、資産運用だけが所得の糧。自分と家族の生活を護っていくためには、すべての人々にとって、財産形成の基本戦略を学ぶ必要が出てきたのです。
ところが、「fareaster」さんが指摘しているように、「今の社会ではライフプランにマネープランを組み込んだ教育はほとんどされていませんので、教育の方面での動きの方がより重要かもしれません」という点が気に懸かります。まともな資産運用について学ぶ場がないのです。特に、株式投資ということになると、「必ずこの株が上がる」とか「あなたも10億円が儲けられる」とか「奇跡の15連勝を起こす秘訣」などという如何にもオドロオドロしい話がどうしても世の中を席巻しがちという状況は今も変わりません。
また証券会社の方も、ヒドイ対応をしてきた例に枚挙に暇がありません。「8 count」さんが指摘するように、「個人の一般的な証券取引のイメージとして、『それぞれ個人のリスクの許容量は違うのにハイリスクハイリターンの商品を一概に勧めたり、証券会社の手数料稼ぎの為に取引を勧められたり、自分のタイミングで取引したいのに証券会社の都合でタイミングをずらされたりする。また大口取引先は優遇されるが個人客は重要視されていない。結局小資本の個人が手を出してもリスクが大き過ぎる』と言う……これまでの証券会社自らが植え付けた良くないイメージを持っている人が多い事は残念です」と言わざるを得ません。
そこは、「カトラー」さんが「日本の証券市場で繰り返されてきたのは、事情のわかったプロの連中が、甘い期待に吸い寄せられ、遅れてのこのこやってきた個人投資家層をカモにして、逃げ切ってしまうというおきまりのパターンだ」と断罪しているとおりなのです。「McDMaster」さんは、「平成元年前後のバブルとその崩壊を経て、株式市場は多くを学んだはずでした。しかし、肝心な証券業界はいまだ当時の流れを引きずっているような気がしてなりません」とコメントしていますが、そういう厳しい批判の目が注がれていることについては、証券マンの方々に本当に反省していただきたいと思っています。
でも、日本経済は、資本主義経済の枠組の中で運営されていて、その中で最も有力な運用対象とならざるを得ないのが、株式投資であることも事実です。株式投資こそが資本主義経済の果実を個人の方々に分配するための唯一の効率的な方法論であることも、否定できない現実なのです。
だから私は、2000年に上梓した「投資戦略の発想法」(講談社)をもっとわかりやすくして、より多くの方々に読んでいただきたいと思いました。それで、「木村剛の[図解]財産を守るための投資戦略の発想法」を監修したのです。株式投資により興味がある方は、「投資を楽しむ」さんがお勧めしてくれている「おカネの神様に学ぶ個人投資家のすすめ」(アスコム)も読んでいただければ幸いです。
また、私が主宰するKFi Club では、投資を学ぶ「投資塾」の一環として、「ゆっくり投資クラブ」を立ち上げて、実際に株式投資を体験していただいています。投資クラブに参加している方々と同額の10万円を私も投資しますが一切口は出しません。「この株がいいですよ」などということも言いません。参加していただいた方々が議論を尽くして、自分たちが良いと信じた銘柄をなるべく分散して買っていく。その行為を通じて、株式投資というものを考えていただければ、それが一番の投資の勉強になると私は考えています。
「yotsuya67」さんは、「資本主義の番人は、政府でも日銀でも企業でもない。『資本の論理』をきちんと理解して、身銭を切って、日々粛々と投資先を研究していく、我々、個人投資家なのだ」と言っていらっしゃいますが、「H-Yamaguchi.net」さんが指摘しているように、「より多くの国民が少額の余資を金融資産に投じるようになれば、結果としてリスクが個人セクターに分散され、社会全体のリスク耐性が高まる」という効果も期待できます。
お国とお上があてにならないということだけははっきりしています。「勝ち組と負け組がハッキリと区別される時代」(by「俺的成功物語」さん)においても、財産形成の基本戦略をマスターしておけば、自らの力で負け組にならない可能性を増やすことができますし、社会全体としても負け組というカテゴリーの方を減らすことができるでしょう。
すべての人が知らなければならない投資の第1原則は「世の中にうまい話はない」というシンプルな事実です。しかし、一度も「おカネの教育」を受けていないがために、「うまい話」があるように信じ込まされてしまって、少なからぬ財産をとられてしまった方々が後を絶ちません。最近では外貨取引でそういう例が増えてきています。
それで私は、「おカネの教育」ということの重要性を世の中に訴えておりまして、より多くの方々に財産形成の基本を身につけていただきたいと考えています。「木村剛の[図解]財産を守るための投資戦略の発想法」の出版やKFi Clubにおける「投資塾」の運営やフィナンシャル ジャパン ONLINEで毎週放映している「お金の安全運転」はその試みのひとつなのです。
世の中にうまい話はありません。知らないものには手を出さないというのが王道の第一歩です。まずは、投資戦略に関する発想法を学ぶべきだと思います
(追伸)「29man」さんにそそのかされて、尾花広報部長は、アイドルブログ調でノリノリになってしまいそうです。どうするかって・・・・・?私が止めるわけないでしょう。私も楽しみにしているんですから。
2004 06 30 [12. 本のソムリエ] | 固定リンク | トラックバック
皆さん、こんにちは。木村剛です。先週金曜日に厚生労働省から4991枚の資料をいただいてまいりました。TV東京が夕方のニュースとワールドビジネスサテライトにおいて採り上げてくれましたが、ご覧になった方はいらっしゃったでしょうか。今週発売されるある週刊誌にも記事が掲載される予定ですので少々お待ちください。「HPO」さんからは「既存のメディアを巻き込んだブログの広報活動が注目されることになるだろう」というご示唆をいただいておりますので、今後ともあらゆる形のメディアミックスを考えていきたいと思います。
それにしても、4991枚――予想通りやってくれました。単なるコンピュータからのアウトプットの山をくれただけですから、推理小説のように内容をひとつひとつ探り当てていかなければなりません。こりゃあ、やっぱり「単なる嫌がらせ」(by「I will work it out」さん)なんでしょうかネェ。この4991枚の現物については、「行政文書開示請求書」や「行政文書開示決定書」とともに、7月26日の公開討論会において展示し、皆さまにご一覧していただいて「国家公務員の対応のあり方」について考えていただきたいと思っておりますので、是非、仕事後にお立ち寄りくださいませ。この公開討論会につきまして、ご参加を希望される方は会場の設定の都合や当日参加者の確認が必要になりますので、氏名をご記入の上、メール(obanan@kfikk.co.jp)でお申込みいただけましたら幸いです。また大変申し訳ありませんが、会場費がかかることもあり、参加費3,000円を当日頂きたく存じます。
でも、ここでメゲテはいけません。
そんなことは百も承知で、お役所も私もお互いに計算のうちなのですから。
そこで昨日、私は、情報公開請求の第2弾を厚生労働省に打ち込んできました。今回開示された4991枚は「平成16年の財政再計算に用いた入力データおよびプログラム」なのですが、次なる開示対象は、今回開示された「平成16年の財政再計算に用いた入力データおよびプログラムに関して説明している内部資料のすべて」です。
これは極めて重要な文書です。
なぜならば、厚生労働省は「組織として正式な手続き」を経て、「平成16年の財政再計算に用いた入力データおよびプログラム」に基づき、各種の試算を公表しているはずだからです。まさか、専門家と称される人々に「やり方はまかせるから、適当にやってよ」なんていういい加減な指示を下しているはずがありません。
そりゃあそうでしょう。百兆円単位の負担を国民に課す年金改革を断行しようとしているんですよ。厚生労働省という立派な組織として、百兆円単位の決断をしようとするときに、その上層部が具体的な中身を理解せずに下の人間に適当にやらせているなんて考えられないじゃないですか。少なくとも、
(1)入力データの出所
(2)入力データが持つ限界と問題点
(3)プログラムの基本的考え方
(4)プログラムが持つ限界と問題点
(5)入力データとプログラムの正当性に関する第三者によるチェック、
に関して、厚生労働省の上層部は、省内の専門家から書面による懇切丁寧な説明を受けているはずだし、その書面は普通の人が読んでも(専門家であればなおさら)分かる程度の内容になっているはずです。
もしも、そういう文書がなかったら大騒動です。だって、厚生労働省の上層部は、そのデータやプログラムに大きな欠陥があるかもしれないのに、チェックも何もしないで、百兆円単位の負担をもたらす法改正を私たち国民に課そうとしたことになるんですよ。民間企業であれば、完全に「善意なる管理者としての注意義務」に違反したということで株主代表訴訟になるケースです。
完全無欠を誇る霞ヶ関のお役人がそんないい加減なことをしているはずがない――と私はとりあえず信じております。そういう説明文書は必ず作成されているはずだし、然るべき上層部においてしっかりとチェックし、組織としての決断をくだしているはずです。まさか、専門家がブラックボックスの中から取り出してきた試算結果を鵜呑みにして、大臣や国会などに報告しておけばいいなどと思っていたはずがありませんから。
「平成16年の財政再計算に用いた入力データおよびプログラムに関して説明している内部資料のすべて」が公表されれば、「McDMaster」さん率いる「公的年金タスクフォース」の作業も数倍はかどるに違いありません。じつは、この第2弾の情報公開請求が重要なのです。
そこで私は、再び、情報公開法(正確には「行政の保有する情報の公開に関する法律」第4条第1項の規定)に基づき、「平成16年の財政再計算に用いた入力データおよびプログラムに関して説明している内部資料のすべて」を開示するように、坂口力厚生労働大臣に対して「行政文書開示請求書」を提出してきました。
情報公開法によれば、厚生労働省は1ヵ月後までに公表する(開示)か、公表できない理由を明らかにしなければなりません(不開示)。情報公開しないのであれば、「情報を公開しないにもかかわらず、年金給付を減額して、保険料を引き上げようとしている」ということが国民の眼前に明らかになるでしょう。
もしも、厚生労働省が「不開示」の決定をした場合には、行政不服審査法第6条の規定に基づき、異議申立て(=不服申立て)を行ないます。不服申立てというのは、開示請求をしたのに不開示決定を受けた場合に、行政機関の長などに対して不開示決定の取り消しを要求することを言います。要するに、不服申立てとは、「インチキしないで出せ!」という国民の権利を保障した法律なのです。
不服申立てを受けた行政機関の長は、原則として情報公開審査会に諮問し、その答申を受けて不服申立てに対する結論を出すことになります。不服申立人(本件の場合、私)は、情報公開審査会に対して意見書を提出したり、口頭で意見を述べることができます。
その間、厚生労働省の対応については、克明に「週刊!木村剛」にアップしていくつもりです。地道ですが、そういう手続きを着実にこなしていくことによって、厚生労働省を信用してよいか否かが、多くの国民にとって明らかになってくるはずです。もしも、厚生労働省が自らの正当性を主張したいのであれば、きっと7月26日の公開討論会以前に開示してくれることでしょう。楽しみに待ちたいものです。
「ミズタマのチチ」さんのお声掛けでカンパも始めていただいていますし、「Takezo’s BLOG」さんからも、「いやー、世の中、捨てたものではないですね、考えている人は、考えて行動して、結果を出そうとしている」と応援していただいているので、ここは頑張りどころです。一橋大学の高山憲之先生を招いてのキックオフミーティングは、7月14日を予定しています。
「McDMaster」さんによれば、「公的年金タスクフォース」は7月7日にプレキックオフ・ミーティングを開催するのだとか。この流れが何らかのうねりを産みだして、公的年金改革を幾ばくかでも改善の方向に進めることが出来たら、と思います。
「takka BLOG」さんが「僕たちは、情報収集能力と分析能力を大きく試されているようです。『みんなブログで自己防衛!』そんなスローガンを掲げて、ブログ間で交流を深めていくことが大事かもしれないですね」と述べていますが、「公的年金タスクフォース」の皆さん、かなり大変な作業になると思いますが、本業に支障をきたさないように最大限の注意を払いながら、よろしくご協力のほどをお願いいたします。
「電脳東京」さんは、「財政・年金改革も手段であって目的ではない。木村剛氏も珠丸もたじろぐ5000枚近い開示情報の処理も貴い作業だが、目的は、将来に夢を持てる国家作りのはずだ。その手段として機能不全を起こしている官僚機構の糾弾も時には大いに意味があることなのだと思っている」と見事に喝破していらっしゃいますが、私たちが出来ることは、出来ることから着実に積み上げていくことしかありません。
本当は、「ゴーン社長の様な人が国の改革に」(by「8 count」さん)と心底思うのですが、「民主主義のレベルはその国の国民のレベルが決める」という昔からの箴言は厳しい現実を見事に言い尽くしてくれています。政治家の資質を批判したところで、その政治家を支持している私たち国民に批判の矢は向かってくるだけ。「いけいけどんどん」さんからも、「木村剛さんのゴーログなども、これからもますます興味深い試みを続けられるはずなので楽しみな限りです」と激励をいただきましたので、皆さまからのサポートが続く限り頑張ってみましょう。ご興味のある方は「公的年金タスクフォース」にご参加ください。
2004 06 29 [05. 年金問題を斬る] | 固定リンク | トラックバック
皆さん、こんにちは。木村剛です。「nisshi.jp」さんから、「木村氏のブログを見ていると、なるほど『blogとはコミュニティだ!』という感じがしてきて、非常に面白い」というコメントをいただいて本当にうれしく思いました。
というのは、ネットの世界において私が目指しているのは、BBSにおいて頻発するネガティブ・バトルから、ブログが主導するポジティブ・コミュニケーションへという流れを創り出すことだからです。「ROM(read Only Member)よりもRTM(Read & Trackback Member)の方が面白い」(by「Heartfield」さん)という体験を多くの方々と共有して、多様な視点や建設的な批判を包含しながらも共感する場をもつコミュニティをネット上に創ってみたいのです。ブログというメディアは、「発信が情報共有に留まらず、更に良質なFBの循環ループを生むところがなんと言っても魅力的です」(by「IGNiTION」さん)からネ。
そういうブログの魅力については、「Ne.'s BLOG」さんがアメリカとの対比などを踏まえた上で熱心に書き込んでくれています。以下にほぼ全文をご紹介しましょう。
BLOGが出始めた頃には、「日本においてBLOGは目新しいものではなく、大騒ぎするほどのものではない」という議論もありました。しかし、BLOGの本当の凄さは……誰でも簡単に更新ができ、しかも、いとも簡単に他のBLOGへのリンクが張る事ができる共通のシステム(ルール)にあります。(このシステム化こそがアメリカの最も得意とするところです)
それまでは、ホームページ作成ソフトやHTMLの知識が必要だった事が、それらの知識が全く不要のままに、同じ事が実現できるようになりました。この便利さは実際にBLOGを始めてみて実感できました。その効果は、現在の爆発的に増えたBLOGの数を見れば明らかです。Webを通じて不特定多数の相手とコミュニケーションを図る事がより一層簡単になりました。
しかし、日本においてもBLOGが爆発的に普及するに至って再び日本とアメリカの差が現れてきました。それは「日本人がちゃんとした議論が下手だ」という事です。日本人の言う「議論」というものがどんなものかは、ディベートについて学んだアメリカの小学生にさえ鼻で笑われそうな、典型的な「詭弁」をあろう事か国民に向かって平気で使う政治家さんや、事実と意見の切り分けという報道の基本中の基本すら守れていない(むしろ意図的に混在させている)マスコミ家さんの報道を見れば良く分かると思います。そんな議論下手な日本人が、アメリカのようにBLOGを通じで議論を交わし、BLOGを第三のメディアと呼ばれるまでの場に育て上げる事ができるのか、私は疑問に思っていました。
しかし、最近のBLOGの流れを見ていると、テレビに映る日本に失望しそうになる支離滅裂な議論や公正さを感じない意図を持った報道とは全く違った、建設的な意見交換ができている流れがある事に気付きました。
その流れの中心にあるBLOG、それが今のゴーログです。
今までも日本にはちゃんとした意見交換がしたいというニーズはあったと思うのです。その表れの一つが、斜に構え一見不真面目を装いながらも案外真面目に議論が行われている2chではないかと思うのです。しかし、2chではその匿名性から、言い捨ての言葉が中心であり、ある程度以上真剣な議論には発展し得ませんでした。
一方で、BLOGを用いたコミュニケーションであれば、発言者には発言者のBLOGという、その人の人間性を証明する背景があります。BLOGが背景にあればたとえ匿名であっても、その人の言葉の軌跡であるBLOG(まさにLOG)があれば、ちゃんとした議論は可能です。(むしろ初対面で背景を全く知らない相手との対面コミュニケーションよりもやりやすいくらいです)そして、そのBLOGは簡単に誰でも始める事ができる。BLOGの出現により、日本でもWeb上でちゃんとした意見交換をするための土台はできていました。しかし、それだけでは不十分でした。
そこに現れたのがゴーログ。
書いている人の実名も背景も分かる信頼できる人のBLOGである事。毎日新しい記事が発表される事。そして、トラックバックを行った相手に対する真摯な態度でのコメント。意見交換の核となる場所になるには十分でした。この人ならば、自分の考えをぶつけても大丈夫だ。信用できる。そう思えるBLOGなのです。かくして、ゴーログを中心にBLOGでの意見交換の流れができ始めました。
議論下手と言われる日本人が、BLOGを通じて正しい議論を実践的に身に付け、日本人のコミュニケーションスキルが向上すれば、この国はきっと良くなる。BLOGはそんな日本大復活の可能性を、私はゴーログとゴーログに集まる方々のBLOGに感じました。 今の日本の閉塞感を打破するのは、さらにはこれからの歴史を動かすのは、BLOGにおける意見交換がきっかけになるのではないか、と私は思うのです。
「週刊!木村剛」が「歴史を動かす」というところまでの機能を果たせるかどうかについては自信がありませんが、「ちゃんとした意見交換ができる場」にはしていきたいと思っています。そのためには、「週刊!木村剛」を核としたブログ・コミュニティが、
(1)自分と異なる意見を排除せず、建設的な批判であれば受け容れる度量をもつこと、
(2)批判する場合は、説得的な論拠を示すほか、代替案を示すなど建設的に行うこと、
(3)意見と人格を同一視することなく、いつ如何なる場合も人格攻撃を行わないこと、
という最低限のディスカッション・マナーを身につけていかなければならないとも思っています。「PurpleMoon」さんは、「政治家の跡取り息子でもなんでもない、普通の若い人が、政治団体の会員集めなんかにわずらわされること無く、あくまで『民間』の『一市民』の立場のままで、政治経済の問題について、お昼休みや帰宅後に気軽に読んで、気軽に自分の意見を書いて、気軽に参加できる。そんな場として、『週刊!木村剛』とその雑誌に期待しています」という意見を寄せていただきましたが、そういう場にしていくことが私の目標の一つでもあります。
「IGNiTION」さんからも、「数年前に、村上龍さんがメルマガを新たなメディアと捉え、“JMM(Japan Mail Media)”を創刊し、コンテンツの出版を展開。経済問題や社会問題、政治問題に一石を投じてきましたが、ならばキムタケさんはBlogを新たなメディアと捉えた“JBM(Japan Blog Media)”をこれから世に問うわけで、(^^ これは楽しみ!ぜひ、Blogソサエティのハブになっていただければと期待します!(^^/」と言っていただいているので、頑張ってみたいと思います。
もっとも、「nisshi.jp」さんから、「それはいいことだけだとは限らなくて、コミュニティの親密度が上がれば上がるほど『内輪ネタ』化して外部から入り込みにくくなるという欠点もある。私も最初のうちは何が行われているのかイマイチよく分からず…。その後もちょくちょく見ているうちはいいのだけれど。しばらく目を離すとなんだかよく分からなくなっていたりする」というご指摘もいただいたほか、「enter sandman」さんからも「ここ最近からみ始めた人はわかんないしね。ここしか通じない用語や経済、金融用語もあるからなあ…」というコメントをいただきました。
これに対しては、「確かに更新頻度も高くなっているし、そのとおりかも」と思い至った次第です。そういう方々のことを考えると、「笑わせんなヴォケが!」さんによる「関連用語集」の偉業は本当に「偉業」ですね。今後ともお仕事に悪影響を及ぼさない範囲内で精一杯(!?)やっていただけると幸甚です。
特に昨日から「週刊!尾花広報部長」もスタートしましたから、ますます詳細な「関連用語集」が必要になりそうです。「珠丸」さんは「なんとなくそんなことになる予感はしていたんですよね―」と感想を述べていらっしゃいますが、じつは「週刊!尾花広報部長」の仕掛け人は尾花広報部長も書いていますが、「29man」さんと「レビューのとらお」さんでした。「くびったけじゃないもん」さんからも「大歓迎」と言っていただいておりますので、今後は「KFi株式会社は社員総出でBlog出演」(by「チップを弾むから」さん)という構想を練ってみましょう(・・・・とも一瞬思いましたが、やっぱり「本業をしっかりやれ!」とハッパを掛けることにしました ^^;)。
(追伸)「ビールを飲みながら考えてみた」さんからご指摘をいただきましたが、現在、フィナンシャル ジャパン ONLINEにおいて、 公開討論会に向けてのアンケートをとっています。ご協力をいただけると幸いです。
2004 06 28 [01. ブログ万歳ココログ三昧] | 固定リンク | トラックバック
皆さん、こんにちは。木村剛です。毎週日曜日は「トラックバックランキング」の日です。そこで本日は、「週刊!木村剛」が始まって以来のトラックバック(対象は2月4日~6月23日)を集計した結果を「第6回トラックバックランキング」としてお届けいたします。果たして、前回「29man」さんをかわして、単独トップの座を勝ち取った「McDMaster」さんは今回も首位の座を死守することができるでしょうか。
それでは、第6回「週刊!木村剛」トラックバックランキングを発表いたしましょう。はじめての方のために、このランキングの考え方をご説明いたします。このベストテンは、(1)トラックバックと(2)「かめはめ波」と(3)「かめはめ率」によって獲得されたglpによって決定されます。ちなみにglpというのは、「ゴーログポイント(go-log point)」の略で、(1)トラックバックの場合は回数そのままがglpになります。(2)「かめはめ波」の場合は「回数×2」がglpとして加算されます。(3)「かめはめ率」の場合はランキング10位以内の方にのみ順位に応じてglpが付与されます。この合計が多い順番にトラックバックランキングが決定されるのです。
まずは、みなさまから「週刊!木村剛」へのトラックバックの回数をみてみましょう。前回トップの「McDMaster」さんは今回も堂々の単独第1位の座を射止めました。その後をヒタヒタと追撃しているのは「fareaster」さんです。「高嶺の花にくびったけ」さんは、第10位から第7位に躍進。来週が楽しみです。
(1) トラックバックベストテン(ブロガー→ゴーログ)[( )内は前回順位] 第1位 McDMaster's Weblog 58回 (58glp)(第1位) 第2位 fareaster 43回 (43glp)(第2位) 第3位 チップを弾むから勇気を分けてくれないか 37回(37glp)(第3位) 第4位 珠丸の覚書 35回 (35glp)(第4位) 第5位 Hiroetteのブログ 31回 (31glp)(第4位) まーねこのひとりごと 31回 (31glp)(第4位) 第7位 高嶺の花にくびったけ!!24回(24glp)(第10位) 第8位 PurpleMoon-Online Dairy 22回(22glp)(第7位) 第9位 バイオテックレイヤード 21回(21glp)(第7位) 第10位 日常/非日常Blog 20回(20glp)(第9位)
次には何と言っても、「かめはめ波」の回数をみてみなければなりません。この分野は、何と言っても、「木村剛とブロガーのオフサイド取引」の幹事を務めた「29man」さんが強さを誇っています。なんと6回連続トップを記録しました。そこで、デッドヒートの中をじわりと順位を上げてきたのは、「McDMaster」さんです。第7位から第5位に這い上がり、第2位までは十分に狙える圏内に入ってきました。この間、「チップを弾むから」さんと「くりおね」さんは第9位から第8位へと順位をひとつ上げてきています。
(2)「かめはめ波」ベストテン(ゴーログ→ブロガー) [( )内は前回順位] 第1位 29man the radical dubber 21回 (42glp)(第1位) 第2位 fareaster 17回(34glp)(第2位) Hiroetteのブログ 17回(34glp)(第2位) 第4位 まーねこのひとりごと 16回(32glp)(第2位) 第5位 小鳥(a little bird) 14回(28glp)(第5位) 日常/非日常Blog 14回(28glp)(第6位) McDMaster's Weblog 14回(28glp)(第7位) 第8位 カトラー 13回(26glp)(第7位) チップを弾むから勇気を分けてくれないか 13回(26glp)(第9位) くりおね あくえりあむ 13回(26glp)(第9位)
もうひとつ重要な要素である「かめはめ率」――1回のトラックバックに対して、何回「かめはめ波」を受信したかという数字――をみてみましょう。やはり強いのは、「元祖かめはめ波」の「小鳥」さん。何と4回連続で第1位を獲得しました。第3位には「カトラー」さんをかわして、「ふじすえ健三blog」さんが再び入賞してきました。「俺と100冊の成功本blog.自己啓発.com」さんと「▲Y3Products::Daily Notes::」さんも順位を上げてきています。
(3)「かめはめ率」ベストテン(かめはめ波÷トラックバック)[( )内は前回順位] 第1位 小鳥(a little bird) 1.27( 10glp)(第1位) 第2位 29man the radical dubber 1.11( 9glp)(第2位) 第3位 ふじすえ健三blog 1.00( 8glp)(第4位) 第4位 カトラー 0.92( 7glp)(第3位) 第5位 俺と100冊の成功本 blog.自己啓発.com 0.86( 6glp)(第7位) 第6位 アジア海外駐在員便利帳 0.83( 5glp)(第6位) 第7位 くりおね あくえりあむ 0.81( 4glp)(第5位) 第8位 ▲Y3Products::Daily Notes:: 0.75( 3glp)(第10位) 第9位 本家ばんちゃん 0.73( 2glp) (第8位) 第10位 日常/非日常Blog 0.70( 1glp) (第9位)
さて、総合ランキングは、これら3つのglpを足し上げた合計で決まります。栄えある第6回「週刊!木村剛」トラックバックランキングにおいて、第1位の栄冠を射止めたのは誰でしょう――じつは「McDMaster」さんです。2回連続の単独トップ、おめでとうございます。
局面は最終コーナーに差し掛かりました。しかし、予断は許しません。1週間で20glp程度は簡単にひっくり返されるのが、このトラックバックランキングの怖さです。絞ってみても、第5位までは優勝可能圏内とみるべきでしょう。特に、第11位→第5位→第4位→第2位→第2位とピッタリと後をついて来ている「fareaster」さんには要注目です。場を盛り上げるために、「29man」さんにも最後の直線勝負を臨んでもらいたいものです。
また、順位を上げてきた「チップを弾むから」さん(第6位→第5位)や「珠丸」さん(第9位→第7位)の動向も気になります。来週ゴールイン時点でのベストテン入賞に関しては、共に順位を上げて第12位を射止めた「PurpleMoon」さんと「高嶺の花にくびったけ」さんが注目株ですね。
(4)総合ランキング[( )内は前回順位] 第1位 McDMaster's Weblog 【86glp】(第1位) 第2位 fareaster 【77glp】 (第2位) 第3位 29man the radical dubber 【70glp】 (第2位) 第4位 Hiroetteのブログ【65glp】 (第4位) 第5位 まーねこのひとりごと【63glp】 (第4位) チップを弾むから勇気を分けてくれないか【63glp】 (第6位) 第7位 珠丸の覚書【55glp】 (第9位) 第8位 日常/非日常Blog 【49glp】 (第8位) 小鳥(a little bird)【49glp】 (第7位) 第10位 カトラー【47glp】 (第10位) 第11位 くりおね あくえりあむ 【46glp】 (第11位) 第12位 PurpleMoon-Online Dairy【44glp】 (第13位) 高嶺の花にくびったけ!!【44glp】(第15位) 第14位 バイオテックレイヤード【43glp】 (第11位) 第15位 ふじすえ健三blog 【41glp】 (第17位) 第16位 本家ばんちゃん【39glp】(第14位) 第17位 アジア海外駐在員便利帳【37glp】 (第15位) 第18位 レビューのとらお 【32glp】 (第19位) 第19位 結茶場Me家 【31glp】 (第18位) Tinkle-Tinkle【31glp】 (第20位)
今回も総合ランキング第20位の方々まで発表させていただくことにしました。総合ランキングにランクインされた方々、おめでとうございます。すでにお知らせしているとおり、来週6月30日に一度締めさせていただき、「第1回ゴーログトラックバック大賞」として、そのときの総合ランキング第1位の方に賞状と豪華商品(木村剛サイン本10冊セット)を贈呈いたします。なお、総合ランキング・ベストテンに入賞された方々と、これまでご紹介した「BLOG of the Week」の中から選んだ特別賞の方には、7月創刊予定の「月刊!木村剛」を贈呈させていただきます。発表は7月4日になりますので、お楽しみに。
みなさま、こんにちは。KFi の尾花典子です。トラックバック集計でかわいそうだと思っていただいたのか(「くびったけじゃないもん」さん、「Tinkle-Tinkle」さん、お気遣いいただきましてありがとうございます!)、もしくは「29man」さんや「レビューのとらお」さんがご提案くださった企画が通ったのか、本日より「週刊!木村剛」の日曜日版の一部コーナーを木村代表より間借りすることにまんまと成功しました(笑)。みなさまにご愛読いただいている「週刊!木村剛」を汚さないように頑張りたいと思いますので、「週刊!木村剛」の番外コーナーとして、今後ともよろしくお願いいたします(「実践起業!成功への道。blogで人脈は作れるか?」さん、「珠丸の覚書」さん、「Tinkle-Tinkle」さん、暖かいお言葉ありがとうございます)。
6月25日金曜日に、ついに厚生労働省から開示資料をいただきました。木村代表とKFiの男性社員の計2名で受取りにいく予定でしたが、私も無理やり同行させてもらいました。
他にはフィナンシャルジャパンONLINEのプロデューサー(カメラ持参)とTV東京の美人記者とカメラマンの方々が一緒にKFi から出発しました。厚生労働省の門の前で有力週刊誌のカメラマンと「月刊!木村剛」の出版社インフォバーンの方、そして日本テレビの方々が待機されていて、木村代表を中心に前から後ろから多くの人が取り囲み、ぞろぞろと、ほとんどご一行様状態で担当部署になぐりこみ・・・じゃなくて、書類を受取りに行きました。あまりの大人数に、もしくはカメラの数にか、担当の方は一瞬たじろいだような感じでしたが、撮影はOKになり、受取る瞬間も記録に残すことができました。
金曜日の午前中はあいにくと雨が降っていて、じめじめしていたからか、厚生労働省の館内は冷房が弱いのか、わずかの時間で大汗をかいてしまいました。
資料は思ったよりコンパクトでダンボール1箱につめられていました。とりあえず最初にしなければいけない私のお仕事は、資料が4991枚確かにあるかどうかを確認することです・・・。来週日曜日に引き続きご報告したいと思います。
ということで、今後は木村代表に関する小ネタを交えながら、1.フィナンシャル ジャパンONLINEのご紹介と2.「ミズタマのチチ」さんが呼びかけをされている「公的年金タスクフォース」に関するカンパ資金の使途の公表という枠組みでとりあえずは始めてみようと思っています!
フィナンシャル ジャパン ONLINE
「木村剛責任編集!フィナンシャルジャパンONLINE」は、金融・経済に関する動きをピックアップし、わかりやすく解説するONLINEマガジンです。
このONLINEマガジンは、「報道ミステリー」、「激論!日本再生」、「Eye On Business」、「お金の安全運転 木村剛の投資家入門」、「現代金融ランキング」の5つのコーナーをわかれています。是非、一度サイトを訪れてみてください。
さて、今週は木村代表が投資に必要な基礎知識をやさしくかつわかりやすく解説する「「お金の安全運転!木村剛の投資家入門」についてご紹介します。
このコーナーは動画の配信(無料)をしていますので、動く木村代表をご覧いただけます。
毎週水曜日更新ですが、6月23日分では、「マイホームは借りるべきか、買うべきか?」というテーマで、借金をしてマイホームを買うには、3つの大きなリスクがあることを認識することが必要であるということを解説しています。
結論としては、このリスクを認識しなければ、マイホームは買うべきではないということのようです。
「公的年金タスクフォース」カンパ資金の使途公表について
「ミズタマのチチ」さんより今回の厚生労働省からの開示データに関して、「この件に関わる方達に側面からでも応援したいので、もしカンパを受け付けて頂けるなら、わずかばかりですがお届けしたいと思います」というお申し出をいただきましたので、こちらで資金につきましては管理させていただくことになりました。さらに追加で振込口座などについてのお問い合わせもいただいておりましたので、開設した銀行口座のお知らせをさせていただきます(カンパにつきましては、あくまでも自主的にご希望される方のみのお気持ちを頂戴いたします)。「ミズタマのチチ」 さんが先にブログ上で公開してくださっていました。ありがとうございます。
今後は、使途などにつきまして適宜開示をしてきたいと思います。
また、カンパをいただいた方のお名前の公表は、プライバシーにかかわる問題ですので、原則として差し控えたいと思います。しかし、公表を希望される方がいらっしゃるようでしたら、状況をみながら、希望される方のみの公表も検討したいと考えています。その場合はこのコーナーで事前に告知をいたします。
そこで、お名前の公表を希望される方のみ、お振込みの際に公表を希望されるお名前(ブログ名やニックネームなども可)の後ろに「コウカイ」と入れていただけますようお願いいたします。もしくはお振込日とお振込名義をご記入の上、私宛(obanan@kfikk.co.jp)にメールをいただいても結構です。
UFJ銀行 日比谷支店 普通預金 1085746 口座名:KFi 株式会社 公的年金タスクフォース *KFi 株式会社の口座の一つとしての専用口座にしてありますが、ATMお振込みの際のATM画面表記は「KFi 株式会社」になりますので、ご了承くださいませ。
(追伸)先週月曜日の朝出社すると、私のデスクの横に無造作に置かれているものがありました。何かと思い、取り上げてみると、な・なんと・・木村代表の小学生から20代後半くらいまでの若かりし日の写真(30枚ほど)でした。
そういえば、「月刊!木村剛」に木村代表の若い頃の写真を掲載するという企画があり、持ってきていただくようにお願いしていたのですが、写真を拝見して久しぶりに言葉を失うほどびっくりしました。というのはスリムでかっこよかったんです(幼少期の集合写真についてはご本人を探すのが大変でしたが)! 日銀に入った頃はハンサム三羽烏のひとりと言われていたという風の噂と“ベスト体重は65kg”と今でも公言をはばからない代表の言葉は、ちょっと納得~という感じで、先週はずっと木村代表の後ろに若い頃の写真がちらつき、妙にかっこよく見えた1週間でした・・・。絶対に必見なので、木村代表の承諾を得た上で、みなさんにも公開する企画を検討中です。
また、オススメ企画がありましたら、是非トラックバックをお願いいたします。今後とも末長くお付き合いいただけましたら幸いです。
2004 06 27 [15. 週刊!尾花広報部長] | 固定リンク | トラックバック
皆さん、こんにちは。木村剛です。毎週土曜日は、トラックバックしていただいた方々を中心に、私が独断と偏見でお気に入りのブログを毎週一つ選んでご紹介する「BLOG of the Week」の日です。第8回「BLOG of the Week」において私が選んだのは、「笑わせんなヴォケが!」さんの「週刊!木村剛 関連用語集のつかいかた」です。
はっきり言って、感動しました。こんなもの(?!)を作ってくださる殊勝な方がいらっしゃるなんて(ウルウル、涙目)。 要するに、わが「週刊!木村剛」に関する210を越える「用語集」を作ってしまわれたのです。この偉業を「BLOG of the Week」に選出せずして、他に何を選べと言うのでしょうか。
そこで本日は、「笑わせんなヴォケが!」さんの「週刊!木村剛 関連用語集のつかいかた」をご紹介すると同時に、「週刊!木村剛 関連用語集」から、私のお気に入りの部分を抜粋してご紹介いたします。それでは、お楽しみください。
「週刊!木村剛 関連用語集の使い方」 週刊アスキー別冊(blog特集誌)の編集部をして「間違いなく最も熱い有名人ブログ」と言わしめた「週刊!木村剛」。また、したらば社長の古川氏(けんすう)による有名人blogの格付けにおいても最高位を獲得しています。……とはいえ週刊という名称ながらほぼ毎日更新し、開設から半年近くを経てそのエントリーの数は百を越えており、しかも各記事の分量が多く専門分野に話題が及ぶものが少なくないため、読み解くのもなかなか大変になってきているように見えます。……そこでとりあえず木村剛初心者(?)の皆様には、用語集の中から関心のある分野やすでに予備知識のある分野に関わる用語を見つけて、【Go 年月日】のリンクを踏んで実際の記事を読んでみることをおすすめします。…… BLOG of the Week 週刊!木村剛で土曜日に行なわれる催し。週刊!木村剛の記事にトラックバックしたblogの中から木村氏の独断と偏見でお気に入りを一つ選んで紹介するというもの。 blog原体験 木村氏のblog的な双方向型のやりとりの体験は、竹中チームでの活動時までさかのぼるという。 【Go 2004.03.06】 オールバック 髪を後ろにすく木村氏の髪型。 男は顔ではない 木村氏の信念である。 【Go 2004.02.25】 格闘技 木村氏の嗜好の一つ。 【Go 2004.03.11】 カトラッてる 木村氏を唸らせるほどの文章力であること。第5回「BLOG of the Week」に選ばれたカトラーに因んでいる。 http://katoler.cocolog-nifty.com/marketing/ (カトラー:katolerのマーケティング言論) 【Go 2004.06.05】 かめはめ波 (-は) 鳥山明『ドラゴンボール』に登場する気功のような技の名前。転じて、週刊!木村剛の記事にトラックバックして意見を表明したblogに対して、木村氏がトラックバックを返しつつ回答を行なうこと。 【Go 2004.04.22】 【Go 2004.04.28】 かめはめ率 あるblogからの1回のトラックバックに対して、木村氏が何回かめはめ波を行なったかという割合を表わす数値。これが高いほど言及可能性の高い意見を表明しているといえる。 キムタケ 木村氏の愛称。SMAP(スマップ)所属の芸能人キムタクこと木村拓哉の愛称のもじり。 木村剛とブロガーのオフサイド取引 2004年3月31日に行なわれた集い。サッカー日本代表のシンガポールとの試合を木村氏と共に観戦した。 【Go 2004.03.15】 【Go 2004.03.29】 逆かめはめ波 (ぎゃく-は) 木村氏より大物と思われるブロガーが週刊!木村剛に対してトラックバックを行なうこと。→ かめはめ波 【Go 2004.05.10】 月刊!木村剛 週刊!木村剛の雑誌版としてインフォバーン社から刊行が予定されている。当初は隔月刊となる。 http://www.infobahn.co.jp/ (インフォバーン社) 【Go 2004.04.20】 【Go 2004.05.12】 【Go 2004.06.01】 ゴーちゃん 親しい間柄での木村氏の愛称。→ ミドルネーム 【Go 2004.02.28】 ゴーログ (Go-log) 週刊!木村剛の愛称。ここで月曜日から木曜日までに掲げられる通常の記事のことも指す。 【Go 2004.03.01】 ゴーログ効果 週刊!木村剛の記事にトラックバックを行なうとblogへの訪問者を効率的に増やすことができるという現象。 【Go 2004.04.13】 ゴーログ交流会 週刊!木村剛の愛好者たちの集い。 【Go 2004.04.19】 ゴーログトラックバック大賞 2004年6月末に予定されている懸賞。受賞者には木村氏のサイン本10冊が贈呈される。 ゴーログポイント (Go-log point) トラックバックランキングを決めるための数値。glpと略す。トラックバックの場合は回数そのまま,かめはめ波の場合は回数の2倍,かめはめ率の場合は上位10位以内にのみ順位に応じて付与される。 【Go 2004.04.12】 ココログ @niftyによって提供されるblogの役務。週刊!木村剛はココログの目玉となっている。 http://www.cocolog-nifty.com/ (ココログ) 【Go 2004.06.08】 コラム (column) 週刊!木村剛で金曜日に提供される長文記事。 サイン本 木村氏に頼めば著書に署名してもらえる。 【Go 2004.03.02】 サッカー (soccer) 木村氏の得意な競技。少年サッカーでは全国大会への出場も経験している。 【Go 2004.02.28】 【Go 2004.03.10】 週刊!木村剛 (2004.2.4-) 木村氏がココログを利用して営むblog。ゴーログという愛称がある。 http://kimuratakeshi.cocolog-nifty.com/blog/ (週刊!木村剛) スター誕生 往年の芸能オーディション番組。これに倣って週刊!木村剛には、優れたブロガーたちが世に出る手助けをする機能を担おうという考えがある。 【Go 2004.06.10】 ツッコマビリティ 突っ込みとアビリティ(ability)からの造語。脇が甘いようにみえる論理をそれとなく紛れ込ませておくことによって、議論を喚起する効果を期待できること。俗に釣りとも言われる。 【Go 2004.05.17】 トラックバックランキング 週刊!木村剛で日曜日に行なわれる催し。 【Go 2004.04.12】 【Go 2004.06.02】 日刊!木村剛 週刊!木村剛が1日1度の更新を実現するようになったことを表わした言葉。 【Go 2004.06.02】 日本オールバック党 木村剛とブロガーのオフサイド取引において旗揚げされた団体。 【Go 2004.03.29】 日本ゴーログ党 木村氏の政治活動を期待する支持者から提案のあった政党名。 【Go 2004.06.12】 飲み友達 木村氏は一緒に酒を飲む関係を歓迎している。ただし、飲み会に参加したブロガーにはblogでの報告が義務付けられている。 【Go 2004.02.28】 批判 木村氏の言説への批判は木村氏本人に対して行なわれることを希望している。 【Go 2004.05.10】 フィナンシャル ジャパン 毎週水曜日に配信される木村氏のメールマガジン。まぐまぐ!で申し込める。ID:0000115938。 http://www.mag2.com/ (まぐまぐ!) フィナンシャル ジャパン ONLINE gooで連載される木村剛の金融・経済記事。 http://bb.goo.ne.jp/special/kfi/ (フィナンシャル ジャパン ONLINE) ミドルネーム (middle name) 木村氏の英語の名刺には発音の便宜から Go というミドルネーム(剛の音読み)があり、これがゴーログの由来になっている。 【Go 2004.04.08】 メディア (media) 情報を伝える媒体のこと。週刊!木村剛ではメディアとしてのblogの役割に注目している。 【Go 2004.05.26】 野望 木村氏いわく、週刊!木村剛をblog版のスター誕生として確立するのが野望だという。 【Go 2004.06.10】 笑わせんなヴォケが! 週刊!木村剛の用語集を提供するblog。 http://annai.2log.net/aavideo001/ (笑わせんなヴォケが!)
2004 06 26 [01. ブログ万歳ココログ三昧, 22. BLOG of the Week] | 固定リンク | トラックバック
皆さん、こんにちは。木村剛です。本日は、午前10時に厚生労働省におもむき、公的年金に関する4991枚の生データを受領してこようと思っています。そのときの模様は、TV東京をはじめとする各社が撮影してくれることになっていますが、何と厚生労働省の一部の抵抗勢力は撮影を許可しないなどと息まいているようです。果てさてどうなりますでしょうか。某有力週刊誌においても取り上げていただく段取りもつけておりますので、お楽しみに。
さて本日は、毎週金曜日恒例となっておりますコラムの日です。遅ればせながら、今月初に長崎県佐世保市で起きた痛ましい小6女児死亡事件をとりあげて、思うところを書いてみたいと思います。
最近の子供たちは、お稽古事や塾通いなどでスケジュールが過密になり、昔と比べて自由時間が格段に少なくなったと言われている。そういう意味で、何らかの形で大人が介在する「擬似社交場」において一部始終監視されるという環境の中で育っているわけだ。子供たちは素直な「いい子」になることを幼少の頃から要求され、自ずと「いい子」を演技することを覚えていく。その結果、ひょっとすると、内なるストレスをこれまで以上に蓄積させているのかもしれない。昨今の情報化時代において、早くから高度な知識を吸収する子供たちは、益々早熟になり、思春期も低年齢化しているといわれている。
いまの子供たちは、ただでさえ少なくなっている自由時間をインターネットやゲームなど在宅での活動に費やす傾向を強めているようにも思われる。私の子供時代のように、外で友だちと群れていたずらをし、取っ組み合いの喧嘩をするという光景もあまり見られなくなっているのかもしれない。
ご存知のように、佐世保で起こった事件の原因として、インターネットにおけるチャットがクローズアップされている。確かに、ホームページのBBSや電子メールのやりとりなどにおける「顔の見えない」コミュニケーションにおいて、些細な行き違いをきっかけに、フレーミング(Flaming<炎上>)――相手を激昂させたり侮辱したりすることを目的とする誹謗中傷の応酬――が日常的にみられることは事実だ。表情が見えない、声が聞こえないというネット・コミュニケーションの環境が、人間が持つ攻撃性を必要以上に増幅している面はなかなか否定できない面がある。
じつはこれは、他の場合でも同様で、素手で他人を殴る場合は、完全に死んでしまうまで殴り殺せる人は少ないという。というのは、自分の目の前で相手が戦意喪失になり、意識がなくなって抵抗力もなくなり、身体の力が抜けていくのを実感したり、泣きじゃくって許しを乞うている姿に哀れみを感じれば、なかなか最後のとどめを刺すことはできないからだ。しかし、核ミサイルの発射ボタンであれば、人を殺すというリアルな実感がないから、ボタンを押すのにそれほどの抵抗感はない。
相手の痛みがわかりにくいと、人間の攻撃性は必要以上に増幅する可能性があるようだ。ネット・コミュニケーションにおける誹謗中傷や罵詈雑言の類もそういう面を持っている。人を傷つけるという行為の意味――他人の痛み――が分からないということが、さらなる攻撃を招来していく。その危険性については、ネット・コミュニケーションを利用する人々において、十分に認識されていく必要があると思う。
とはいえ、佐世保の事件の原因をネット・コミュニケーションの責任に帰してしまうような一部の論調は、あまりにも短絡的だろう。少年犯罪の原因として、テレビやインターネットの影響をあげつらう向きもいるが、テレビやインターネットは媒体にすぎない。媒体そのものを悪いと決め付けて、問題の本質が解明できたかのように考えるのはいかがなものかという感じがする。
そもそも、人間という生物――特に無垢な子供時代――は相当残酷なことを平気でしたりするものだ。虫の羽や胴体をちぎったりした経験は読者の皆さんだってあるのではないか。私だってある。しかし、かなり残酷な体験を重ねた上で、「これは良くないのでは・・・」という心の発露があって初めて、子供は心底「残酷」という概念を学んでいく。
そういう意味で、常に大人が介在する「擬似社交場」で育てられた子供たちは、「残酷」という体験を十二分に心の中で消化することなく、「子供らしさ」を演じているのかもしれない。本来子供は自分のエゴを自由に発散する存在である。ところが、「擬似社交場」の中で「子供らしさ」という大人の価値観の中だけで純粋培養されてしまうと、「他人の 痛みを感じる」という学習を十分にしないまま身体だけが成長していってしまう。
何でも情報が手に入るという恵まれた環境にいる最近の子供たちは、知識が豊富でまるで大人のような判断ができたりする。その実、精神的には年齢相応に成長していないという指摘も少なくない。それは、「他人の痛みを感じる」という実体験が不足していることと何かしらの関係があるのではないか。そういう免疫経験の少ない子供たちが、思春期に入りコンピュータを覚え、ネット・コミュニケーションにおける「言葉による攻撃」を初めて受けたときのダメージは、ひょっとすると私たちが想像しているよりも大きなケースがあるのかもしれない。
アメリカのイエローストーン国立公園に関して、有名なパラドックスがある。イエローストーン国立公園を守るために、森林管理官が周辺で自然発火する山火事を人為的に阻止していたところ、山火事による新陳代謝をも阻止してしまったため、1988年に古い木々の落ち葉によって大規模な森林火災を引き起こしてしまったという事件のことだ。つまり、自然発生する小規模の山火事を人為的に抑えたがゆえに、結果的に大規模な山火事を招いたのである。
過度な抑制は、抑制することできない最悪の事態を招くことがある――というイエローストーン・パラドックスは、いまどきの子供たちの行動に一脈通じた面があるのかもしれない。幼い頃に「他人の痛みを感じる」という実体験を積んでいない場合には、それが積もり積もって爆発したときには、われわれの予測を超える凄惨な事件を惹起するのではあるまいか。今回の事件がそれを象徴していると言い切るつもりはないが、リアルなコミュニケーションが希薄な中で、ネットにおけるバーチャルなコミュニケーションに没頭していた子供たちの間に起きた悲しい出来事として、色々と考えさせられることの多い事件ではあった。
2004 06 25 [08. メディア/広告の将来を占う] | 固定リンク | トラックバック
皆さん、こんにちは。営業部長の小松原です。飛び入りで恐縮です。「週刊!木村剛」では、公的年金の話題を何回か取り上げています。まあ、公的年金はアテにしないに越したことはないのですが、公的年金と縁の深い「老後の生活資金」のことを一度考えてみましょう。皆さんは老後の生活で、一体いくら必要か計算したことがありますか?
たとえば、あなたがサラリーマンだとして、65歳で引退、85歳まで生きるとしても(幸いなことに、85歳以上長生きして、それ以上の生活費がかからないとして)、給与所得が無い期間が20年間もあります。その間、夫婦が幸せに暮らすには、だいたい月に40万円程度必要といわれていますから、20年間でなんと1億円(≒40万円×12ヶ月×20年間)のおカネが必要になる計算になります。
脅かすつもりはないのですが、くれぐれも「自分にはそんな話、関係ないよ」とは思わないでください。これはおカネ持ちに限った話ではなく、実は広く一般の人々、もちろんこのブログを読んでいる人たちも将来、直面する問題なのです。
それでは、1億円という大金をどうやって貯めればいいのでしょうか。このブログを読んでいる読者なら、「公的年金は当てにならない」ということはおわかりのはずです。公的年金は「もらえたらラッキー」という程度に期待すべき代物だと考えたほうがよいでしょう。また、自分がいま勤めている会社だって、いつリストラするかわからないし、倒産の危機や、転職や不景気による収入のダウンがないとは言えないでしょう。毎年毎年、給料が上がり昇進するという時代がまた来るかどうかはわかりません。来ない可能性の方が高いかもしれないのです。これからは国や会社は当てにならない。自分と自分の家族を守れるのは自分しかいないのです。
このような状況で、自分は何をすればよいのか、何ができるのかを一度真剣に考えてみる必要があると思います。会社からもらえる給料だけで生活を守るのが難しいのであれば、投資というものを考えてみる必要があるのではないでしょうか。投資の原点は、「自分の代わりに、ほかの人に働いてもらう」ということです。私達は、「株式会社」というものを発明した資本主義経済の下で生きています。そして、資本主義経済は、中長期的なスパンで見ると必ず拡大していきます。その拡大のエンジンが「株式会社」なのです。つまり、投資とは株式会社を興そうとする人や、すでに株式会社を運営している人を、株などを購入することで応援し、自分の代わりに働いてもらうことなのです。その結果として、会社が大きくなり、株価が上がって自分の財産が増えることに繋がります。
しかし、いきおい儲けようとして、小手先の投資テクニックに走ると、大損して痛い目に会うかもしれません。「この株で勝負!」と言わんばかりに、大金を少数の株に投資して儲けようとするのは、競馬や競輪などのギャンブルと同じです。また、大金を賭けてしまった挙句、「株価は大丈夫だろうか」と心配で、頻繁に「Yahoo! ファイナンス」をチェックし、肝心の仕事に手がつかないようになったら、それこそ本末転倒です。
そこで、木村剛による厳しい監修の下で、投資の基本的な考え方をわかりやすく解説した、「木村剛の『図解』財産を守るための投資戦略の発想法」(アスコム刊)という本ができました。この本のページ構成は、見開き右半分が投資に必要な知識を解説するページになっており、その内容を左半分に図や表でわかりやすく図解しています。全体で90ページ余りの本ですが、 この中には、投資に必要なエッセンスを詰め込まれています。
この本は、巷に溢れるマネー雑誌や株式必勝本に書かれているような「奇跡の13連勝 必勝株式投資法」とか、「儲かる投資信託はこれだ!」というように、個別の株や金融商品をすすめるものではありません。逆にそういった本と対極的なものと考えていただいてよいと思います。「いかに短期間で儲けるか」という発想ではなく、「長い時間をかけて、ゆっくり着実に財産形成をするにはどうしたらいいか」という発想のもとでわかりやすく書かれた本なのです。
この本の章立ては、次のようになっています。 Part1「失敗と後悔を未然に防ぐアイデア」 投資で成功するためには、「自分で自分のお金の管理ができるようにする」、突然失業しても「自分と家族が2年間、安心して生活できるお金を貯める」といった、投資に当たってのきちんとした準備を説明。 Part2「お金をフルに働かせる投資の基礎知識」 「経済の基礎知識」や、「株式と株式投資の仕組み」、「投資に対する行動心理」といった視点から、投資の基礎知識を解説。 Part3「落とし穴にはまらない、必勝の投資戦略」 個人投資家は「どんな商品を、どう選ぶか」、「ポートフォリオをどうつくるのか」、「どんなタイミングで買っていくか」、個人投資家がやるべきこととやってはいけないことをわかりやすく解説。
この本は、自分を守ることができるのは自分だけであることを大前提に、これから投資を始める投資初心者はもちろんのこと、投資経験者も今までと違った視点から投資を勉強しなおすことができる内容になったと自負しています。今週金曜日(6月25日)には、書店に並ぶ予定ですので、ぜひご一読いただければ幸いです。
2004 06 24 [12. 本のソムリエ] | 固定リンク | トラックバック
皆さん、こんにちは。木村剛です。ブログの面白さって、普通だったらまず出会わないような人たち――例えば、「腐女子」さんとか――とダイレクトに会話ができるようになるということですよね。例えば、「philosophical」さんからは、「これまでインターネットでは技術系の知識人が目立っていたと勝手に感じています。実際には他分野の知識人も情報発信はしていましたが、私のような技術オタにはなかなかその情報に触れる機会が無かったのです。私がまさか木村剛さんという人について興味を持つとはって感じです^^;」というお便りをいただいていますし、「おごれる者は久しからず」さんからは、格闘技つながりで、「木村氏にやられた。この人も格闘ファンだったとは。センエツながらトラックバック」というのをいただきました。
こういう未知との遭遇(?!)がブログの醍醐味なんですよね。
だから、ためらわないで、バシバシとトラックバックしてほしいんです。「Heartfield Blog」さんなんかは、「まさか僕が木村さんにトラックバックをすることになろうとは。いや、すいません、トラックバックするほどの記事ではないのはもちろん承知してますが、最初で最後ということで。いつもよりトラックバックも少ないようですし…明日から一読者に戻りますので」なんて謙遜していらっしゃいますが、そんなことないですよ。ROM(Read Only Member)じゃなくて、RTM(Read & Trackback Member)になってくださいヨ。トラックバックなんて、軽いノリとその場の閃きでドンドンやってくれればいいんです。何はともあれ、まずはコミュニケーションからですから……。
「チップを弾むから」さんも「こんなユルユルTバックもありなのか?」と多少心配していらっしゃいますが、ありです、ありです、大ありです。誹謗中傷や罵詈雑言には辟易としますけれど、ポジティブなコミュニケーションを求めるものであれば、どんなトラックバックだってOKです。私自身、毎日、皆さんからのトラックバックを読むのが楽しみなんですから。ポストに友人からの手紙が入っていたときの嬉しさってヤツなんですね。だから、「俺的成功物語」さんが「木村氏が今回何と格闘技について熱くココログで語っているので、同じ格闘技ファンとしてトラックバックせずにはいられませんでした(笑)」というノリでいいんです。そういうトラックバックって本当に嬉しいものです。
「Ochanoko」さんは、何と「初トラックバックは、『週刊!木村剛』」と決めていただいていたみたいで、感激です。そこでお返しに、初「かめはめ波」をお送りいたしますので、受け取ってください……とか何とか言って、もう3回目じゃないですか(^^;)。まぁ、いずれにしても、ポジティブなコミュニケーションを楽しめればいいんだと思うんです。私は、「週刊!木村剛」と「月刊!木村剛」をそういうポジティブ・コミュニケーションの場にしたいと願っているんですね。
さて、皆さまとのポジティブ・コミュニケーションのおかげで、「月刊!木村剛」は7月12日にめでたく創刊する運びとなりました。左上の赤いバナーをクリックしていただくと購読予約ができるようになっておりますので、「公的年金タスクフォース」へのカンパまではどうも……という方、是非、「月刊!木村剛」を購読予約することで、ご支援をお願いできれば幸いです(^^;)。「珠丸」さん、「くびったけじゃないもん」さん、すでに購読予約をしていただいたようで、ありがとうございます。
なお、7月26日に開催する公的年金に関する公開討論会(河野太郎自民党議員vs古川元久民主党議員)につきましては、広い会場を押さえる場合には、会場費を賄うために3000円前後の参加料を徴収せざるを得ません。じつは、「費用を払ってでも参加したい」という方がどれくらいいらっしゃるのか読み切れず、苦悩しております。現在、尾花広報部長が予算組みをしておりますが、参加をご希望する方はこのゴーログにトラックバックするか、尾花広報部長宛てにEメール(obanan@kfikk.co.jp)を送付して参加を表明していただけると幸いです。参加希望者が少ない場合であっても、KFiクラブにて討論会を行った上で、その模様を「フィナンシャル ジャパン ONLINE」にて皆さまにご提供いたしますのでご心配なく。
(追伸)最近一部で人気急上昇中の尾花広報部長が、今度の日曜日から、「週刊!木村剛」の向こうを張って、「週刊!尾花広報部長」のコーナーを始めると言って息巻いています。ということで、これからは毎日曜日は、「トラックバックランキング」と「週刊!尾花広報部長」の2本立てでお楽しみください。どうぞよろしく。
2004 06 24 [01. ブログ万歳ココログ三昧] | 固定リンク | トラックバック
皆さん、こんにちは。木村剛です。トラックバックランキングで第15位に入賞した「高嶺の花にくびったけ(=くびったけじゃないもん!)」さんから、「昨晩から肺炎になりPCの前に座ることもできなかったのですが、ちょっと回復してPCを開けてみるとかめはめ波をいただいてました!ありがとうございます。木村さま尾花部長さま。ちょっと元気がでてきました」というご連絡をいただきました。
早くお元気になってください。何と言っても、健康が大事ですから。私も5月3日に突然発病した腰痛から1ヶ月間の苦闘を経てようやく本調子に戻りつつあります。
じつは、「高嶺の花にくびったけ」さんからは、面白い「生ごみ餃子」のネタをいただいていて、いつかご紹介しようと思っていたんですが、なかなかチャンスがありませんでした。ということで、早期回復を祈願して、「生ごみ餃子」ネタをご紹介しちゃいましょう。
思わず笑ってしまいました。生ごみ餃子。 韓国で生ごみを原料に餃子を製造・販売していた業者らが摘発された事件なのだけど、業者は『日本に輸出したので韓国国内には流通してない』と言い訳しているそうな。なるほど、それで言い訳になるんですね。知らぬが仏とは言え、食べさせられないように気をつけたいものです。 ★ ここで究極の選択 あなたはどっち? ①輸入生ごみ餃子を一回だけ食べる。 ②輸入バナナ(台湾・ネグロス島産以外の)を毎日食べる。 注:①運が悪いと食中毒になります。②ポストハーベスト農薬漬け食品を食べ続けると…
しかし、それにしても、「日本に輸出したので韓国国内には流通してない」というのは笑えないブラックジョークですよね。まるで、厚生労働省の役人が「国民年金のツケは、厚生年金に皺寄せしているので、俺たちが加入している共済年金には皺寄せしていない」などと強弁しているのを髣髴とさせます。究極の選択は、なかなかシュールな設定ですね。
ただ、「高嶺の花にくびったけ」さんの文章の真骨頂は、ここから「寅さんバナナ」に展開するところなんですね。この予想外の展開には唸らされました。
寅さんってバナナの叩き売りのイメージあるんですが、それはたぶん台湾バナナかネグロス島のバナナですね。ポストハーベスト農薬漬けにしないので、色がどんどん黒くなって価値が下がります。これを安く仕入れて叩き売りするんでしょね。時間との勝負です。結局ポストハーベスト農薬によって、寅さんまで駆逐されてしまったのでしょうか。最近は寅さんの替わりにCo-opが安全な無農薬バナナを売ってるようです。それから、台湾人は、日本人に農薬漬けを食べさせたくないという真心があると聞きましたよ。子供のいる人は台湾バナナ・ネグロス島バナナ・生協バナナにしたほうが、あとで原因不明の病気に治療費を払うより安くつくと思います。あと、若年層の犯罪増加と農薬の関係についてもっと調査したほうがいいんじゃないかな。
なるほど、黒いバナナは安全で、白いバナナは農薬漬けなんですね。今回の与党による公的年金改革は、公的年金制度が腐っていることを明らかにすべきところを、インチキな試算という「農薬」まみれにして、あたかも大丈夫なように加工した「農薬漬けバナナ」みたいなもんですなあ。
ちなみに、「中国遺跡巡り」さんによれば、農薬漬けの輸入バナナが日本市場を席巻して、居場所がなくなった寅さんは、「男はつらいよ」の人気が沸騰している中国にいるようです(???)。その後の消息が分かった方は、是非トラックバックしてください。日本には、もっと寅さんが必要なのかもしれません。
2004 06 23 [04. 経済政策を語ろう!] | 固定リンク | トラックバック
皆さん、こんにちは。木村剛です。日本という国の強みは「モノ作り」だと言われています。またある人は「現場の力」だなんて表現します。そういう意味では、ITなんかに関しても、きっと先進国のひとつであることは間違いないのだろうと思うのですが、ITにまつわる技術力(ハードパワー)と活用力(ソフトパワー)の間にはかなり大きな差異があるのではないか、という思いに駆られることが多くあります。
これは、私の本業のコンサルティングをしていても本当に痛感させられます。未だに、少なからぬ日本企業の経営者たち(上場している大企業を含む)は、ITというものがツールに過ぎず、その活用の方が重要なのだということを理解しておりません。だから、「ITさえ導入すれば、会社が良くなる」などという盲信にとらわれていたりします。ITは「魔法の杖」ではないのに、過度にITに期待して、結局裏切られるというワンパターンに対して、おカネを如何に無駄遣いしていることか。
本当にITを活かしたいのであれば、会社の内部規定や組織などにも手を入れなければならないのに、「ITさえ導入すれば、すべてが薔薇色になるはず」とか「こんなにカネをかけたんだから、それぐらいITで解決しろ」という全く筋違いのお話になりがちなんですね。だから、本当はパッケージものの低廉なソフトで良いところを、わざわざその会社の独特な事務フローに合わせたカスタマイズのソフトにして、わざわざコストを嵩上げするパターンに陥りがちです。
そんなことせずに、パッケージものの安いソフトを最大限に活用することを考えて、事務フローや内部規定の方を見直せばよいのに、面倒くさいのでそちらには手を着けようとしない。IT業者の方は十分過ぎるほど分かっているのですが、訳の分からないカスタマイズをドンドンした方がお客さまに逃げられなくてすみますし、売り上げも増えるので「口にチャック」の状況です。
だから、ITの技術力を強化するハードパワー面の対処も重要だと思うのですが、ITを活用する実践的な知恵=ソフトパワーを増強すべきだと思うんです。どうも日本は、このソフトパワーが弱いんじゃないかと感じてしまう局面にちょくちょく出会います。
例えば、今回の「4991枚に上る公的年金関連のデータとプログラム」に関しても、「8 count」さんが絶妙のトラックバックを送ってくれています。抱腹絶倒の出色の出来で、座布団を5枚ほどあげたくなりました(笑)。本当は、毎週土曜日にUPする「BLOG of the Week」の候補として、しばらく暖めておこうかと思ったのですが、あまりにも絶妙だったので、土曜日まで我慢し切れずに本日ご紹介しちゃいます。
[世界最先端のIT国家] 昨日の朝、新聞を読んでいて思わず吹きだして笑ってしまいました。 政府広報オンライン >暮らしの構造改革(IT) >平成16年6月掲載 IT(これまでの成果) いよいよ、世界最先端のIT国家が見えてきました。 この平成16年6月掲載の広告が載っていたからです。ご覧になられた方も多いと思います。広告の主な主張は『いよいよ、世界最先端のIT国家が見えてきました』です。この広告の中に、「インターネットを通じた役所への申請等」(国の申請、届出等手続きのオンライン化)は2001年3月時、オンライン手続きの実施率は1%でした。これが2004年3月時には96%まで上昇しています。これはすごい数字であり「良く頑張った。」←小泉風w と言えます。しかし、『週間!木村剛』で行政文書開示を求め、厚生労働省から提出される資料はA4判文書4991枚・・・しかも開示される行政文章は『平成16年の財政再計算に用いた入力データおよびプログラム』・・・この様なデータを紙で出すなんて 『どこが世界最先端のIT国家だよっ!!』って突っ込まざるおえません。しかもコピー代金1枚20円=¥99、820円も請求かけてるし。 私も納品した製品の仕様書等しょっちゅう制作しますが、ここ7~8年ぐらいは必ず電子メディア+紙で制作します。紙だけで提出したら受け取った方に非常に負担が懸かるのですから、データとプログラムに仕様書に添付して納品する際は、それが世の中の常識だと思っています。 もちろん厚生労働省にはこの開示される行政文章は電子データで保存されているはずです。DVDやCDに焼いて渡せば、紙にコピーなんて手間もかからず、もっと言えばネットでファイルを送信すれば済むのですから両者共に負担が軽減するはずなのです。OCRで読み込めば・・・云々の問題ではなく、ITとは、お互いに仕事を効率良く進める為にうまく利用する道具の一つです。お役所の方々はITの意味が判っているのか不安になります。世界最先端のIT国家とはこの程度のものなのでしょうか。 ・・・・・まさかとは思いますが・・・国のお役所、未だにそろばんや電卓で・・・・・いや、世界最先端のIT国家です。そんな笑い話の様な事は・・・(w
すいません。あまりに見事でカトラッていたもので、全文を転載してしまいました(「8 count」さん、問題があればご一報ください)。本当におっしゃるとおりです。「ITとは、お互いに仕事を効率良く進める為にうまく利用する道具の一つ」なんですよね。ITは「魔法の杖」じゃないんです。ITを導入することは手段に過ぎないのに、ITの導入自体が目的となってしまっているケースが如何に多いことか……。
特に、お役所にはITのソフトパワーを増強していただくことが必要不可欠だと思います。自分たちの仕事の仕方を変えずにITさえ入れれば良いという安直な考え方は改めてもらいたい。そうしないと、「Think negative, act positive」さんに絶妙の小話をたくさん作られてしまうかもしれません。じつは、下記に示す「Think negative, act positive」さん作の小話も「BLOG of the Week」の候補としてしばらく暖めておこうと思ったんですが、ええい辛抱堪らんっ、ということで本日紹介しちゃいます。
[4991枚に関する妄想(1)] A「おい、木村のおっさんに渡す資料、何枚になったっけ?」 B「えぇーっと、カウンター見るともうすぐ5000枚です」 A「すごいことになったな。あのおっさん、噛みついてくるかなー。本当は君の持っているCD-Rかなんかを焼いた方が経費も安いんだけどね」 B「いや、我々は粛々と法に則ってやるだけですよー」 A「うっはー、すごいねー。これじゃ予算のときと変わんないじゃん。これ、どうやって処理するんだろ?」 B「明日かあさって、blog見ればわかるんじゃないっすか?こっちは知ったこっちゃないっすよー。余計なこと、思いつきやがって」 A「そうだな。でも、突然真っ赤になってやってくるセンセー方の相手をするより、少しは予想がつくからいいじゃないか。これ印刷したら帰るんだろ?おれはもうそろそろ」 B「駄目っす。明日、大臣に渡す資料があって」 A「そっか。んじゃ先に失礼するよ」 B「おつかれさまでーす」 --------- 匿名希望「miyakodaさん、こんにちは。このコント、全然オチがありませんね。出だしはいいんですが」 miyakoda「そうですね。単なる思いつきなんで。んじゃ、連作ってことで(1)ってタイトルに付けときます」 匿名希望「先送り、かよ!」 miyakoda「はい、すみません。最近やっと覚えました」 匿名希望「…」
すいません、「think negative, act positive」さん、これもあまりにも面白く、一部を削除するに忍びなかったので全文を転載してしまいました。問題があればご一報ください。
しかし、それにしても「週刊!木村剛」のトラックバックはクオリティが高くてビックリさせられます。結局、「ブログ」というITの「ハードパワー」も、「ブログのコンテンツ」という皆さんの「ソフトパワー」が伴わなければ、何の威力も発揮できないわけで、やっぱり「ソフトパワー」次第なんですね。
ということで、「週刊!木村剛」は皆さまからの「ソフトパワー」を心待ちにしておりますので、ドシドシトラックバックをお寄せください。「第1回ゴーログトラックバック大賞」の決定まで、もう1週間くらいしか残っていませんので。なお、「BLOG of the Week」として採り上げたブログの中から、「第1回ゴーログトラックバック大賞 BLOG of the Week 特別賞」を差し上げたいと思っています。まぁ、景品は、名誉(?)とサイン本くらいなんですが……(それで許してやってください)。
2004 06 22 [04. 経済政策を語ろう!] | 固定リンク | トラックバック
皆さん、こんにちは。木村剛です。6月17日のゴーログ「4991枚に上る公的年金関連のデータとプログラムが開示されます!」に対してたくさんのトラックバックをいただきありがとうございます。「下手なドラマなんかより、よっぽどリアルタイムでワクワクするような展開になっている。きっとマスコミ関係者も含めて、多くの人達が固唾を飲んで見守っているのではないだろうか」(by「ひとりごとと対話のはざま」さん)という状況になってきました。「6月25日が楽しみだ」(by「dewlines blog」さん)という方も増えてきているようです。しかも、少なからぬ方々から自主的に「サポートしたい」という声をいただいています。本当に感謝感激です。
実際何が起こっているのかというと、「どんなデータが来るのかは、木村氏のBlogでの発表を待ちますが、これをOCRとかでデータ化し、そのチェック作業をするというのを木村氏の貴重な時間を使うのはもったいない。ということで、これってボランティアとかでやってしまえばいいんじゃないですかね。日程にもよるんですけど、私もそういう機会があれば是非手伝いたいと思います」という「エンタメ的社会考察」さんによる問い掛けに対して、「McDMaster」さんが「そこで、こやつを分析するためのオープンで非営利のプロジェクトをやんわりと立ち上げてみたいと思います」と応えて、「年金問題オープン・プロジェクト」の立ち上げを提唱したんですね。
そしたら、「ネットde監視、地方議会」さんが「僕は……このうち、OCRが出来て、テキストデータをデータベース化することは得意です。また、数字と格闘することや、ネット検索も可能です。店番だけしていれば良いので、時間はあります」と協力を申し出たんですよ。それだけじゃなくて、「fareaster」さんも「私も、『単純な打ち込みの分担』(フォーマット決定が先かもしれませんが)、入力されたデータの解析程度ならば、ある程度お手伝いが出来ると思っています。せっかくの生データ、これを利用しない手はありませんね」と参加を表明してくれたんです。
この流れに感激した「珠丸」さんは、「マナル店長(=McDMaster)殿!!! 先ほど、メールを差し上げました。あなたはなんて『阿呆』なんでしょう。さすが、ランキング1位。……しかし、私も『阿呆』なんです。お手伝いさせてください」と狂喜乱舞し、その熱気に煽られてか、「Hiroette」さんが「私も非力ながらお手伝いしたいと思います」と応じまして、「Ochanoko」さんも「マネージャー部員?としてでしたら、いつでも喜んで」と手を挙げてくれました。
しかも、「ミズタマのチチ」さんからは、「もしカンパを受け付けて頂けるなら、わずかばかりですがお届けしたいと思います」というお申し出までいただきました。本当に涙がちょちょ切れます。それを受けて、「くりおね」さんも「私は技術的支援はできませんが、実際に人が集まって作業をする時の雑用・ルーティンワーク・買い出し・炊き出し・差し入れ等はお手伝いできると思いますので、もし必要であれば雑務要員としてカウントいただければ幸いです。あと、ミズタマのチチさんが提起されているカンパにも微力ながらご協力します」と言ってくれましたし、「チップ」さんも「実働部隊・側面支援と両方がそろい踏みして、良い人材ってのはうまい具合に集まるモノだなぁと。ボクもスキルがないので側面支援をさせて頂こうと思ってます」も応えてくれました。
なんか「ブログパワー」ってすごいですね。自然な流れの中で、「同じ志をもった仲間達が自己組織化しようとしています」(by「よみがえれ!バサラの精神」さん)。
あの激辛口で知られる「切込隊長」さんですら、「本当にまともな解析が木村氏およびそのシンパでできるのだとしたら、それは凄いことだな。ひょっとしたら意味があるかもしれない。というわけで、……木村氏一派がさっさと解析し問題点の洗い出しを行って争点の絞り込みに成功するようであればそれは素晴らしいことだ」と最大限の賛辞(^^;;)を送っているのですから……。
もっとも、「おたくなばくちうちの日記(仮)」さんが指摘しているように、「解析作業には専門家の協力が不可欠」です。私のほうは、6月17日に高山憲之一橋大学教授に直接お会いし、改めてご協力をお願いしてきました。高山教授は快く承諾してくれました。本当にありがとうございます。また、日本総研の西沢和彦氏に加えて、企業年金研究所の村田純一氏や経済同友会の年金問題担当の方にも多少ご協力いただけそうです。
このプロジェクトにおける私の役割は、コーディネートということになると思うんですが、「H-Yamaguchi.net」さんが指摘しているように、「Linuxが多くの専門家たちの自発的な貢献によって改良されていったように、政策の策定プロセスに自発的な専門家たちの関与を受けることには大きなメリットがあると思う」んですね。
「ビリヤード&サッカー&ニュースコラム」さんには、「確か報道では民主の議員が『役人は政府にはデータを出すが、野党には出さない』といった発言があったが、情報公開請求でもなんでも手段を講じればよかったのにね。彼らは情報公開のために、どのように動いたのでしょうか。木村剛さんがおっしゃっているとおり、参院選で年金問題で戦うなら、理念だけの民主案ではなくて、今回出てきたデータを駆使して、自らの案の正当性を主張して欲しいものです。彼らにできないのなら、ムーブメント起こしてやっちゃいましょう」とけしかけていただきましたが、「ふじすえ」さんが「3党合意に関しては、党としての正式見解を岡田さんに確認します」と言っておりますので、しばらく猶予をあげてください。
さて、今後の進め方ですが、以下のような感じで進めようかと思っています。もっとベターな案があれば、ドンドントラックバックしてください。
(1) 「McDMaster」さんをプロジェクトリーダーとする「週刊!木村剛 公的年金タスクフォース」を立ち上げ、技術支援や側面支援、そして肉体労働支援を厭わないブログメンバーを募る。 (2) 6月25日に4991枚の生データを入手する。 (3) 高山教授をはじめとする専門家と十分に相談し、どういうデータベースを作成すれば、解析に資するのか、ご教示をいただく。 (4) 尾花広報部長は、カンパ資金を管理し、公表資料コピー代金(9万9820円)を越えた分については、「週刊!木村剛 公的年金タスクフォース」の活動資金に充当する。資金の出入りについては、7月入り後の週末よりスタートする「尾花広報部長のコーナー」において、すべてを開示する。 (5) これらの活動の展開については、「週刊!木村剛」において適時適切に報告する
コーディネーターの私としては、さらに二段構え三段構えの秘策を練っておりますが、その内容は現時点ではヒミツです。お楽しみに。「日本全国・見たいもんはみたいぞの会」さんによれば、コピー代はどうも「6万4800円」もボラレテしまったようですが、皆さんがここまで呼応してくれて、新しいムーブメントになったのであれば、決して高くない出費だったのかもしれません。
「くりおね」さんは、「データは出ることになった。公開討論会も実現する。動き出した波は、もう止まりません。自分たちの手で、自分たちのための年金を考えていく、ある意味壮大な実験が始まっています」と称しました。まぁ、「年金法案通過後に出生率の更なる低下が発表されるなど、既に厚労省の年金算出は怪しさ満点なわけですが、さてどんな結果がでることやら非常に楽しみです」(by「Purple Moon」さん)ね。
2004 06 21 [05. 年金問題を斬る] | 固定リンク | トラックバック
皆さん、こんにちは。木村剛です。毎週日曜日は「トラックバックランキング」を公表する日です。そこで本日は、「週刊!木村剛」が始まって以来のトラックバック(対象は2月4日~6月16日)を集計した結果を「第5回トラックバックランキング」としてお届けいたします。果たして、前回2人でトップを分け合った「29man」さんと「McDMaster」さんは今回どのような順位になるのでしょうか。
それでは、第5回「週刊!木村剛」トラックバックランキングを発表いたしましょう。はじめての方のために、このランキングの考え方をご説明いたします。このベストテンは、(1)トラックバックと(2)「かめはめ波」と(3)「かめはめ率」によって獲得されたglpによって決定されます。ちなみにglpというのは、「ゴーログポイント(go-log point)」の略で、(1)トラックバックの場合は回数そのままがglpになります。(2)「かめはめ波」の場合は「回数×2」がglpとして加算されます。(3)「かめはめ率」の場合はランキング10位以内の方にのみ順位に応じてglpが付与されます。この合計が多い順番にトラックバックランキングが決定されるのです。
まずは、みなさまから「週刊!木村剛」へのトラックバックの回数をみてみましょう。前回トップの「McDMaster」さんは、何と3回連続で堂々の第1位の座を射止めました。その後をピッタリとつけているのが「fareaster」さん。今回も第2位を確保しました。第3位に飛び込んできたのが、前回第5位の「チップを弾むから勇気を分けてくれないか」さんです。前々回第10位、前回第7位と着実に順位を上げてきた「珠丸の覚書」さんは第4位とさらに上位に食い込んできました。そういう中、「高嶺の花にくびったけ」さん(「くびったけじゃないもん」を含む)がランクインしてきたのが今回の注目点。読者の皆様、たくさんのトラックバック、本当にありがとうございます。
(1) トラックバックベストテン(ブロガー→ゴーログ)[( )内は前回順位] 第1位 McDMaster's Weblog 50回 (50glp)(第1位) 第2位 fareaster 38回 (38glp)(第2位) 第3位 チップを弾むから勇気を分けてくれないか 32回(32glp)(第5位) 第4位 まーねこのひとりごと 30回 (30glp)(第3位) Hiroetteのブログ 30回 (30glp)(第4位) 珠丸の覚書 30回 (30glp)(第9位) 第7位 バイオテックレイヤード 21回(21glp)(第6位) PurpleMoon-Online Dairy 21回(21glp)(第7位) 第9位 日常/非日常Blog 20回(20glp)(第7位) 第10位 29man the radical dubber 19回(19glp)(第10位) 高嶺の花にくびったけ!!19回(19glp)
次には何と言っても、「かめはめ波」の回数をみてみなければなりません。この分野は、何と言っても、「木村剛とブロガーのオフサイド取引」の幹事を務めた「29man」さんが圧倒的な強さをみせており、5回連続トップを記録しました。それに続くのは、「まーねこのひとりごと」さん、「Hiroette」さん、「fareaster」さんの3者で、デットヒートの様相を示しています。そういう中、「くりおね」さんがランクインしてきました。相変わらず、第2位から第10位までは大混戦で、来週もランキングに大変動が起こりそうです。
(2)「かめはめ波」ベストテン(ゴーログ→ブロガー) [( )内は前回順位] 第1位 29man the radical dubber 20回 (40glp)(第1位) 第2位 まーねこのひとりごと 15回(30glp)(第2位) Hiroetteのブログ 15回(30glp)(第4位) fareaster 15回(30glp)(第6位) 第5位 小鳥(a little bird) 14回(28glp)(第3位) 第6位 日常/非日常Blog 13回(26glp)(第4位) 第7位 McDMaster's Weblog 12回(24glp)(第6位) カトラー 12回(24glp)(第6位) 第9位 チップを弾むから勇気を分けてくれないか 11回(22glp)(第9位) くりおね あくえりあむ 11回(22glp)
もうひとつ重要な要素である「かめはめ率」――1回のトラックバックに対して、何回「かめはめ波」を受信したかという数字――をみてみましょう。「元祖かめはめ波」の「小鳥」さんが3回連続で第1位を獲得しています。第2位の「29man」さんに続く第3位には、「カトラー」さんが入ってきました。「アジア海外駐在員便利帳」さんがじわりと順位を上げてきています。
(3)「かめはめ率」ベストテン(かめはめ波÷トラックバック)[( )内は前回順位] 第1位 小鳥(a little bird) 1.27( 10glp)(第1位) 第2位 29man the radical dubber 1.05( 9glp)(第2位) 第3位 カトラー 0.92( 8glp)(第4位) 第4位 ふじすえ健三blog 0.89( 7glp)(第3位) 第5位 くりおね あくえりあむ 0.85( 6glp)(第5位) 第6位 アジア海外駐在員便利帳 0.75( 5glp)(第7位) 第7位 俺と100冊の成功本 blog.自己啓発.com 0.71( 4glp)(第6位) 第8位 本家ばんちゃん 0.67( 3glp) (第8位) 第9位 日常/非日常Blog 0.65( 2glp) (第8位) 第10位 ▲Y3Products::Daily Notes:: 0.63( 1glp)(第10位)
さて、総合ランキングは、これら3つのglpを足し上げた合計で決まります。栄えある第5回「週刊!木村剛」トラックバックランキングにおいて、第1位の栄冠を射止めたのは、「29man」さんを猛追しついに追い抜いた「McDMaster」さんです。おめでとうございます。
しかし、予断は許しません。1週間で20glp程度が簡単にひっくり返されたりすることはこれまでのランキングの変化で証明されていますからね。特に「29man」さんに並んで第2位をゲットした「fareaster」さんには目が離せません。なんといっても、第11位→第5位→第4位→第2位と急速に追い上げてきているんですから。また、「まーねこのひとりごと」さんに並んで、第4位に入ってきた「Hiroette」さんも注目株です。
大幅に順位を上げてベストテンにランクインしてきた「珠丸の覚書」さん(第14位→第9位)の今後の活躍に期待が募りますし、「くりおね」さん(第13位→第11位)や「高嶺の花にくびったけ!!」さん(第18位→第15位)の躍進も楽しみです。来週発表のトラックバックランキングもお見逃しなく。
(4)総合ランキング[( )内は前回順位] 第1位 McDMaster's Weblog 【74glp】(第1位) 第2位 29man the radical dubber 【68glp】 (第1位) fareaster 【68glp】 (第4位) 第4位 まーねこのひとりごと【60glp】 (第3位) Hiroetteのブログ【60glp】 (第5位) 第6位 チップを弾むから勇気を分けてくれないか【54glp】 (第6位) 第7位 小鳥(a little bird)【49glp】 (第6位) 第8位 日常/非日常Blog 【48glp】 (第6位) 第9位 珠丸の覚書【46glp】 (第14位) 第10位 カトラー【45glp】 (第9位) 第11位 バイオテックレイヤード【41glp】 (第10位) くりおね あくえりあむ 【41glp】 (第13位) 第13位 PurpleMoon-Online Dairy【39glp】 (第11位) 第14位 本家ばんちゃん【38glp】(第11位) 第15位 アジア海外駐在員便利帳【35glp】 (第14位) 高嶺の花にくびったけ!!【35glp】(第18位) 第17位 ふじすえ健三blog 【32glp】 (第17位) 第18位 結茶場Me家 【31glp】 (第16位) 第19位 レビューのとらお 【30glp】 (第18位) 第20位 Tinkle-Tinkle【29glp】 (第20位)
今回も尾花広報部長の御機嫌が良かったので、総合ランキング第20位の方々まで発表させていただくことにしました。総合ランキングにランクインされた方々、おめでとうございます。
すでにお知らせしているとおり、6月30日に一度締めさせていただき、「第1回ゴーログトラックバック大賞」として、そのときの総合ランキング第1位の方に賞状と豪華商品(木村剛サイン本10冊セット)を贈呈いたします(あと2週間です!)。なお、総合ランキング・ベストテンに入賞された方々には、7月創刊予定の「月刊!木村剛」を贈呈させていただきます。発表は7月4日になりますので、お楽しみに。
皆さん、こんにちは。木村剛です。毎週土曜日は、トラックバックしていただいた方々を中心に、私が独断と偏見でお気に入りのブログを毎週一つ選んでご紹介する「BLOG of the Week」の日です。さて、第7回「BLOG of the Week」において私が選んだのは、「したらば社長日記」さんの「有名人ブログ格付けランキング」です。
最近流行り(?)の有名人ブログに関して、更新頻度、内容充実度、レア度、デザインなどに着目し、果たしてどのブログが面白いのかランキングしてくれました。「そのブログでしか読めない内容がある」「他とは違ったおもしろさがある」とか「ブログでしか見れない素顔のようなものがたくさん見れる」などという点を重要視したそうです。
そしてですね、何とですね、「週刊!木村剛」は最上級の「AAA」を獲得しているのです――パン、パン、パン、「おめでとうございま~す~!」。
エッ、何、・・・「AAA」に格付けしてもらったから、「BLOG of the Week」に選んだんだろうって・・・・・・(^^;) まァまァまァ、ダンナ、そんな硬いこと言わないで、まずは読んで楽しんでくださいヨ(と言って、ごまかす)。皆さんも、「したらば社長日記」さんのガイドにしたがって、有名人ブログの現状をチェックしてみてください。
「有名人ブログ格付けランキング」 AAA 木村剛→経済評論家 枡野浩一→カリスマ歌人 AA 倉木麻衣→人気アーティスト 宮台慎二→社会学者。「終わらない日常」 井上和香→グラビアアイドル。元有名ホステス嬢 A 野田義治→イエローキャブ社長 片山右京→F1レーサー 池澤夏樹→小説家 フローランダバディ→元トルシエ通訳、サッカー解説者 吉井玲→白血病から見事立ち直ったアイドル。 BBB 室井佑月→人気作家、コメンテーター 柳美里→小説家 BB 窪塚洋介→日本アカデミー男優賞受賞の俳優 松井稼頭央→日本人メジャーリーガー 小倉優子→不思議系グラビアアイドル B 安倍晋三→自民党幹事長 サンプラザ中野→爆風スランプのリーダー 飯野賢治→元ゲームクリエーター TAKU→横浜銀蝿のメンバー ----- かなり勝手にやってみました。 いろいろな人に怒られそうだなぁ、、
2004 06 19 [22. BLOG of the Week] | 固定リンク | トラックバック
皆さん、こんにちは。木村剛です。毎週金曜日はコラムの日。私が竹中チーム入りした2002年10月3日には日経平均株価の終値が8936円と9000円を割り込みまして、「竹中ショック」(9500円割れ)に続く、「木村ショック」などと揶揄されましたが、最近の株価はその頃と比べて3割程度も上回るところまで回復してきました。そういうこともあってか、株式投資に興味を持つ方々も増えてきているようです。
そこで今日のコラムでは、この4月から実施されたわが国の『証券市場改革』にスポットを当ててみたいと思います。その改革とは、「証券仲介業」と呼ばれる制度を導入したこと。これまで証券会社だけに限られてきた株式取引の窓口を、スーパーやコンビニ、不動産業者など異業種に大々的に開放することによって、個人投資家のすそ野を拡げる。そして、個人投資家が主役となる証券市場を確立することを目指しています。じつはこの改革、預金に偏在したわが国の個人金融資産の構成を根本的に変える可能性を秘めているようにも思えます。
この4月から証券仲介業制度が、わが国の証券市場を活性化させる対策の一環としてスタートした。ともすれば、銀行vs証券などという業界の縄張り争いに終始しがちなこの種の議論が、「個人投資家の利便性を高めるためにはこうした制度を入れるべきだ」という正論をベースに進んできたことは評価してよい(逆に言えば、これまでの金融改革と呼ばれるものが、如何に利用者不在の議論で進められてきたか、ということの証左でもあるのだが……)。
銀行などが国債や投資信託を限定的に取り扱ってきた事例を別にすれば、これまで株式を中心とするフルラインの証券サービスは、300社に満たない証券会社が独占してきた。しかし、証券仲介業の導入を契機に、証券サービスが提供される拠点や窓口は質量ともに飛躍的に拡充されるだろう。そういう意味で、今回の制度改正の意義は極めて大きい。
進む異業種からの証券仲介業務への参入
この5月29日に、総合スーパー最大手のイオンが系列のカード会社イオンクレジットサービスとともに、証券仲介業に参入する方針を明らかにした。証券仲介業制度を梃子にして、証券会社も異業種とのアライアンスを進めている。
日興コーディアル証券は、すでに昨年9月にローソンとの間で、店舗を使った証券仲介業ビジネス推進に関する提携を発表しており、3月には不動産会社ケン・コーポレーションの子会社ケン不動産投資顧問と証券仲介業制度を活用した総合コンサルティングに関する業務提携も打ち出している。
松井証券は、昨年9月に保険通販専業最大手であるアドバンスクリエイトとの間で、証券仲介業における両社の経営資源を活用した制度運用の可能性につき共同研究を進めることを公表している。また、仲介業ではないが、りそな銀行が窓口で松井証券への口座開設を進めるというコラボレーションも現実のものとなった。
インターネット専業のDLJディレクトSFG証券においても、親会社の楽天が証券仲介業者となり、今年8月にも楽天が運営するポータルサイトを通じて証券を売買できるようにするという。さらに、イー・トレード証券も、2月にマーケティング事業を手がけるネクシィーズと証券仲介を委託する業務提携を結ぶことを発表した。イー・トレード証券は、今後提携する証券仲介業者に対して営業活動がスムーズに開始できるよう「イー・トレード塾(仮称)」と題した実践的かつ総合的な証券外務員研修を行い、コンプライアンスを含めた専門的な情報を補充していく予定ときく。
このように制度導入を受けて証券会社と異業種の提携が活発化している半面、個人投資家の間で、「証券仲介業制度」という言葉はいまだに馴染みが薄い。日経金融新聞が3月1日に実施したアンケート調査では、「証券仲介業」を知っているかという質問に対して、「名前を聞いたことがあるが、内容はよく知らない」(36.7%)、「知らなかった」(36.2%)が合わせて全体の7割を超えている。
しかし、その一方で、どのような人や店、場所が証券仲介業になれば利用してもいいかという質問に対しては、「ファイナンシャル・プランナー」、「コンビニエンスストア」、「税理士・会計士」が上位を占め、個人投資家は証券仲介業制度に専門性や親近性を求めている姿が浮き彫りになっている。これは、今までの証券会社によって行なわれてきた証券サービスというものが「必ずしも信頼できるものではなかった」ということの裏返しととらえることもできる。
しかし、前出した業務提携のケースなどに鑑みると、この証券仲介業の制度を逆手にとって、既存の証券会社に付着している悪いイメージを払しょくし、証券サービスに対する親しみやすさを増す絶好のチャンスに活かすことができることに気付く。つまり、証券会社が証券仲介業者をうまく組織化することができれば、伝統的な証券会社に対するイメージを変革することができるのだ。
これは、個人投資家のマインドセットに関する大きな変革をもたらすことになるかもしれない。魅力的な証券仲介業者は、証券会社にとって、いわばキレイな包装紙の役割を果たす可能性がある。
資産運用の「ホームドクター」としてのIFA
しかし、如何に包装紙がキレイになったところで、中身が腐ったままで変わらないのでは一過性のフィーバーに終わってしまうだろう(犠牲者を増やすだけかもしれない)。だとすれば、勝負は証券サービスの内容ということになる。その際のポイントは、証券仲介業者が証券会社の味方なのか、それとも個人投資家の味方なのか、という点に尽きてくる。
そこで最近、独立系のファイナンシャル・アドバイザーである「IFA(Independent Financial Adviser)」という存在の重要性が認識されつつある。「IFA」の定義を一般的に言えば、独立・中立の立場で、長期的・継続的に顧客の資産形成をサポートするファイナンシャル・アドバイザーのことを指す。個人投資家サイドに立って、資産運用に関するコンサルティングを行うプロの助言者ということだ。立派なIFAが証券仲介業者として機能するようになれば、キレイな包装紙はしっかりと中身を伴うことになるだろう。
金融庁は、2002年8月に「証券市場の改革促進プログラム」を公表し、「預貯金中心の貯蓄優遇から株式・投信など投資優遇への金融のあり方の転換」を目指して、「投資しやすい市場の整備」、「投資家の信頼が得られる市場の整備」、「効率的で競争力のある市場の構築」という3本柱の証券市場改革を進めている。このような動き自体は好ましいものではあるが、そもそも金融や証券というものは、一般の個人にとって極めて分かりにくい。
金融広報中央委員会の「金融に関する消費者アンケート調査」でも、実に7割の個人が「株式・債券等の証券投資」について「ほとんど知識がないと思う」と回答している。要するに、個人投資家に「証券市場にアクセスしろ」と言っても、分からないことが多すぎるということだ。ただし、個人投資家が証券投資に消極的かというと、そうでもない。大手広告代理店の電通が行った「個人投資家の投資性向及び情報性向についての調査」では、個人投資家の7割以上が株式を「買い増したい」、「銘柄を入れ替えたい」と考えており、実は証券市場に興味を持っているようだ。
デフレ懸念が薄らぎ、個人の金融資産が預貯金から投資商品に移行しつつある過渡期において、個人投資家が必要としているのは、自分のことを親身になって考えてくれて、おカネに関するすべてを相談できるファイナンシャル・アドバイザーの存在である。しかしながら、実態はどうかというと、現在のFP資格をベースとするファイナンシャル・アドバイザーは基本的に運用商品を提供する金融機関のお抱えとなり、金融機関の営業戦略や商品ラインアップに縛られてしまっている場合が多い。
誤解を恐れずに申し上げれば、これらのファイナンシャル・アドバイザーは、個人投資家の側に立った金融商品の「購入サポート」ではなく、金融機関の側に立った「販売サポート」を行う立場にあるということだ。事実、大手広告代理店の電通の調査でも、投資先選択時に重視する点について65.9%、3人に1人の投資家が「外交員からの推奨」を「重視していない」と答えている。こうした流れの中で注目されるのが、資産運用の「ホームドクター」としてのIFAの存在——本当に個人のためにアドバイスしてくれる人々の登場だ。いまだに「株は危ないから手を出さない」という個人投資家は少なくない。わが国では「株をやる」という表現を使うが、これではまるでドラッグに手を出すかのような言われ様だ。
個人投資家は一人一人リスク許容度が異なるし、ポートフォリオの中身も異なるので、常に正しい命題として「株式投資が危ない」というわけではない。しかし、個人投資家の立場で、そういうことに対する理解を深める手助けを行うホームドクターとしてのファイナンシャル・アドバイザーが少なかったことも事実である。
顧客本位徹底へ独立性や職業倫理が不可欠
そのような環境に鑑みれば、金融機関サイドに立っていない、独立・中立のアドバイザーの存在が重要になってくる。IFAのIはIndependent(独立した)のIだが、そういう意味では、Individual(個人のための)のIとも置き換えることができるのではないか。
顧客本位を徹底するIFAが重要とされる背景には、供給者側の論理(金融商品を売る立場)から需要者側の論理(金融商品を買う立場)へと向かう時代の潮流がある。IFAが個人投資家と証券市場の橋渡し役を担う以上、金融機関からの独立性はもとより、一般法令順守や職業倫理に関する高度な意識が不可欠であることは論を待たない。IFAが「絶対にもうかります」といった断定的な判断を提供するなど、不当な勧誘行為によって法令違反を犯せば証券業界全体の信認を損なうことにつながりかねないだろう。
そのためには、証券仲介業の一翼を担うIFAのステータスを守るための仕組みが必要になる。このような観点から、中立・公正な立場でファイナンシャル・アドバイザーの独立性を認証し、定期的にモニタリングする機関として、この4月に「日本IFA認証機構」が設立された。日本IFA認証機構は、IFAに関して、推奨商品、財務内容、営業基盤、金融知識の面から独立性をチェックすると機能を果たし、IFAに「お墨付き」を与えることになる。同時に、IFA相互の交流のためのコミュニティをサポートするとともに、IFAの自己研鑽についても支援していく方針を掲げている。
先述したとおり、「IFAによる証券仲介業」は今後わが国の証券業において、キレイな包装紙——無論、ホームドクターとしての実質を伴う点が重要なのだが——という役割を果たす尖兵となっていく可能性が高い。だからこそ、この「IFAの認証」については、個人投資家の立場から厳しい運用が求められるだろう。その一方で、「IFAの認証」に関するニーズは静かに増えていくに違いない。
日本IFA認証機構は、1ヵ月後の7月18日に第1回の認証試験を行うという。認証試験の結果、お墨付きをもらったIFAは、個人投資家の資産運用を助けるプロフェッショナルとして公に認知されることとなり、この秋にも活躍し始めるだろう。その実績が認められれば、IFAのステータスも次第に向上していくことになる。
個人投資家のホームドクターであるIFAの層が広がりをみせれば、個人投資家サイドに立った中立的で親身な資産運用アドバイスが普及していく。そうなれば、個人投資家の裾野はさらに大きく広がっていくだろう。それに伴ない、わが国の株式市場も厚みを増していくはずだ。魅力的な証券仲介業者の登場とIFAの増大は、車の両輪のように機能して、わが国の金融市場を大幅に変貌させる可能性を秘めている。
だから、これから証券ビジネスは面白くなる。
個々人の立場からしても、IFAとして独立する道が誰にでも開かれるようになるのだから、人生の選択肢が増えることになる。証券ビジネスに関わりを持つ人々は、投資アドバイス会社の社長になるチャンスに接していることになるわけだ。
そういう風に考えると、証券仲介業のことを勉強し、IFAの資格を取っておくことは悪くない。わが国の証券市場を健全に発展させるためにも、個人投資家のために投資アドバイスを実施していると自負している方々には、IFAの認証試験にトライしてみたら如何だろう。何でもそうだが、世の中はFirst come, First saved(早い者勝ち)だ。時代の変化が激しいときには、なおさらそうである。
2004 06 18 [04. 経済政策を語ろう!] | 固定リンク | トラックバック
皆さん、こんにちは。木村剛です。さて、皆さんお待ちかね、5月17日に提出した「行政文書開示請求書」の回答が6月15日付けで厚生労働省から送付されてきました。以下に全文を公表いたします。
厚生労働省発年第0615001号 平成16年6月15日 行政文書開示決定通知書 KFi株式会社 代表取締役社長 木村 剛 様 厚生労働大臣 坂口 力 平成16年5月17日付けの行政文書の開示請求(開第436号)について、行政機関の保有する情報の公開に関する法律第9条第1項の規定に基づき、下記のとおり開示することといたしましたので通知します。 記 1 開示する行政文書の名称 平成16年の財政再計算に用いた入力データおよびプログラム 2 不開示とした部分とその理由 無し ※この決定に不服がある場合は、行政不服審査法(昭和37年法律第160号)第6条の規定により、この決定があったことを知った日の翌日から起算して60日以内に、厚生労働大臣に対して異議申立てをすることができます。 3 開示の実施の方法等 (1)開示の実施の方法等 ※同封の説明事項もお読みください。 開示請求書において希望された開示の実施の方法(写しの送付)により、開示の実施を受けられます。なお、下表に記載した方法による事務所における開示の実施を選択することもできます。 行政文書の種類・数量等: A4判文書4991枚 開示の実施の方法: 閲覧もしくは複写機により複写したものの交付 算定基準(行政機関の保有する情報の公開に関する法律施行令別表第1参照): 閲覧 100枚までごとにつき100円 複写機により複写したものの交付 用紙1頁につき20円 行政文書全体について開示の実施を受けた場合の基本額 : 閲覧 5000円 複写機により複写したものの交付 99820円 開示実施手数料(基本額-開示請求手数料300円): 閲覧 4700円 複写機により複写したものの交付 99520円 (2)事務所における開示を実施することができる日時、場所 日数:平成16年6月22日から平成16年8月16日までの期間のうち、「行政文書の開示の実施方法等申出書」が提出された日の3日後の日(土、日その他の行政機関の休日を除く。)の10:00~17:00(昼休み12:00~13:00を除く。) ※上記以外の日時における開示の実施を御希望の場合、下記の担当課等までお問い合わせください。 場所:厚生労働省情報公開文書室 東京都千代田区霞が関1-2-2中央合同庁舎第5号館2階 (3)写しの送付を希望する場合の準備日数、郵送料(見込額) 日時:「行政文章の開示の実施方法等申出書」が提出された日から一週間後までに発送予定 郵送料(見込額):郵便小包25kgまで1320円 ※担当課等:厚生労働省年金局数理課庶務係 TEL:03-3595-2869(内線3354)
上記を受けまして、私は6月22日に「行政文書の開示の実施方法等申出書」を提出し、6月25日に公表資料の写しを入手する予定です。モノを見ないと何とも言えませんが、まずは、公開していただいたことに対して、謝意を表したいと思います――厚生労働省の方々、どうもありがとうございました。
ただし、単なるコンピュータからの打ち出しで、数字や記号ばかりが並んで、見ても何がなんだか分からないような公表の仕方である場合には、その現物を公表して、「国民に対してこういう不親切な情報の出し方をする役所なんだ」という事実を明らかにさせていただきますので、予めご容赦ください。
5月31日のゴーログ「「年金改革法案見直し運動」に強力な助っ人が現れました!」でご紹介したように、データが公表された暁には、一橋大学の高山憲之教授と日本総研の西沢和彦氏にはご協力いただけることになっていますので、データを入手次第早速お届けしようと思います。また、公開討論会に参加していただく自民党河野太郎議員と民主党古川元久議員にも確認をした上で、御所望であればお届けする予定です。
この「週刊!木村剛」を読んで、「俺にも年金データを分析させろ!」という方がいらっしゃれば、尾花広報部長(obanan@kfikk.co.jp)の方にEメールをお送りください。送付料等につきましては着払いにさせていただくことになると思いますが、ご協力いただけるのであれば、どなたに対してもお送りさせていただこうと思っておりますので、ご連絡いただければ幸いです。
果てさて、どんなものが出てくるのやら・・・・。6月25日が楽しみです。読む人に配慮した理解しやすい開示文書になっているのか、全く配慮しない分かりにくい開示文書なのか、そのことを確認するだけでも、厚生労働省による年金行政のクオリティを知ることができるでしょう。情報請求に要する費用9万9820円を投資することによって、公的年金に関する議論が建設的な次の一歩を踏み出すことを期待しています。
お~い、「ぶじすえblog」さん、「公的年金の一元化に関する三党合意」は反故にしないんでしょうね。岡田克也民主党党首に確認しておいてください。データとプログラムは出てくるんですから、民主党が責任ある政党を目指すのであれば、「データに裏づけされた民主党案」を是非国民に提案していただきたいと思います。選挙が近いんですから・・・。
2004 06 17 [05. 年金問題を斬る] | 固定リンク | トラックバック
皆さん、こんにちは。木村剛です。6月11日のコラム「マスコミが指摘しないカネボウと三菱自動車の共通点は何か?」に対するトラックバックが結構あったのに驚きました。じつは、監査役という地味なネタだったので、「こりゃ、反応薄だろうな」と思いながら書いていたのです。
ところが、「監査役は機能していない」「監査役は働いていない」「監査役は名誉職だ」などというご指摘の花盛り。結構、皆さん、批判的にみているんだなあ、ということを改めて感じたわけです。例えば、「Days of SpeakEasy」さんは、「日本では監査役は全く機能していません」と一刀両断。「時事解説BLOG」さんは、「日本の監査役とは一種の名誉職のようになっていて本当には機能していないように思われる」と指摘していますし、「Clala-Flala」さんも、「日本において監査役とは『経営者の経営が正しいことを、建前として証明する』御用聞きみたいになっていないでしょうかね」と言っています。
また、「H-Yamaguchi.net」さんが「社長によって『監査役にしていただいた』監査役の場合、その社長に弓を引くのはかなり『勇気』のいることだろう」と分析してくれている一方で、「自給自足生活」さんは、「元経営陣の場合、自分のしてきたことを正当化するので誤りを正せないもしくは正そうとしない人を選んでいる」と指摘しつつ、「社外の場合、ほとんど出社もしないので当然企業の不正などわかるはずもないしわかろうとしない人を選んでいる」と鋭くメスを入れています。
「isologue」さんが紹介してくれている事例はなかなかシュールで笑えますが、本当のところは笑えませんよね(^^;)。「以前、結構有名なベンチャー企業の社長とメシを食っているときに、『ところで、監査役って何する人なんですか?うちにもいるけど何やってるかよくわかんなくて。』と言われて、結構びっくり。(苦笑)」というんですから。「enter sandman」さんによる「私の親は『監査役』は社長などの親戚がなるものだと言っていました」というお話も大変象徴的です。
じつは、「fareaster」さんが「内部監査、というシステムも……日常の活動について監査が入り、不具合を直していく、というシステムであることがよくわかりました」と指摘してくれていますが、監査役が機能する必要条件(ちなみに、十分条件ではありません)として実務的に重要なものは、内部監査というメカニズムなのです。実際問題として、この内部監査というメカニズムが有効に働いていないと、監査役はなかなかその権能を果たし切ることは難しいと思われます。
委員会等設置会社における監査委員会も、その点については同様です。監査委員会を組成しただけでは機能しませんし、現実問題として、「内部監査」という業務と機能を十分にかつ円滑に実施できるだけの理解力と実行力を兼ね備えている方はそうそうおりません。
私が、件のコラムで敢えて監査役――仕事がないので、「閑散役」と呼ぶ人もいる――にスポットライトを当てたのは、わが国における議論は得てして「器の議論」――美しい設計図を巡る教科書的な議論――があまりにも多すぎて、実務に耐え切れないケースが極めて多いからです。私の会社は、リスク管理やコンプライアンスのアドバイスを現場でしていますから、そういう感じを人一倍持っています。
例えば、「監査役が機能していないから、委員会等設置会社にすべきだ」という意見が聞かれますが、現場からみている私のような者からしますと、「そういう器の議論ばかりして、どうやって実務的に機能させるのかという観点がないから、現実問題としてうまくいかないんだよ」という思いをついつい抱いてしまうのです。実際、実務面の詰めがない改革は、機能せずに改悪になってしまうケースすらしばしばみられます。だからこそ、
なぜ不祥事は防げなかったのか。
なぜ、監査役は機能できなかったのか。
何が問題で監査役は機能できないのか。
それは、委員会等設置会社に変更すれば機能すると言えるのか。
などという問題点を実務的に突き詰めていかなければならないと思うのです。そういうことを疎かにして、特定の個人の問題に帰してしまうと、結局、対策は「個々人が倫理観を高めるしかない」などという精神論で終わってしまいます。そして、「『代表者が変わるたびに同じ事を繰り返す』体質を持っている」(by「8 count」さん)ことは是正されないのです。
「Law Maniac」さんは、「私は、メディアではなく、上場各社の株をお持ちの株主さんに申し上げたい。取締役や監査役の職務遂行に、ダイレクトにYES・NOをつきつけられるのは、株主さんだけです。株主総会に足を運んで質問したり、委任状によるとしても議案ごとに議決権を行使したり、株主としての責任を、積極的に果たしてください。その積み重ねが、会社を『良く』する原動力になります」と説いておられますが、私はそういう株主からの要求に応えていくためにも、内部監査の充実のような実務的な対処を経営陣や監査役の方々に求めていきたいのです。
「週刊!Good News」さんが大正9年に行なわれた三菱商事の場所長会議におけるスピーチを紹介しています――「不正には正義を、権謀には正直をもって、われわれは行動すべきである」と。一流企業を名乗るのであれば、そういう台詞を正々堂々と言えるような内部管理のメカニズム(内部監査を含んだ)を実務的に構築しておきたいものです。
2004 06 16 [06. リスク管理の勘所] | 固定リンク | トラックバック
皆さん、こんにちは。木村剛です。6月9日のゴーログ「PRIDEとプロレスと格闘技」に反応していただいた方が結構いてうれしく思いました。中でも、前田日明が為し遂げた格闘技界における「改革」の真価を理解している人にはついつい共感を覚えてしまいます。特に「周辺領域・別館」さんが書き記した下記の部分、ここはあらゆる領域における「改革」の難しさを物語っていて示唆に富んでいます。
一所懸命信じるために一所懸命考える。……信じたいがために無理矢理考えて信じようとするみたいなね。そこには矛盾があったりするわけですけど、それを考えながら現実に持って行く。そういうのが人に対しても物に対しても大事なんだよ。……科学の本質とは「わからないことは引き続き調べて考える」ということだ。まさに、人類は「信じるために考えて」きたのである。ただ、前田が信じるために考えたことは、ちょっと時代を先取りしすぎていた。チケットぴあで初めてプロレスのチケットを売ったのもノゲイラやヒョードルを日本に呼んだのも「ごちゃごちゃいわんと誰が一番強いか決めたらええんや!」という総合格闘技の理念を提示したのも前田(というかUWFなりリングスなり)なんだが、それがファンに浸透する頃にはいつも前田はそこにいなかった。
この最後の部分――「それがファンに浸透する頃にはいつも前田はそこにいなかった」のところ、クゥーッ、ココ、本当に泣けますね(大粒の涙)。そうそう、時代の改革者たちは、評価される頃には、「そこにいなかった」というケースが本当に多いんです。明治維新のときの坂本龍馬なんてその典型ですよ。正しい道筋を通そうとすればするほど、強大な抵抗勢力からぶったたかれて、歴史の闇の中に葬り去られてしまいがちなんです。
「Heartfield Blog」さんが的確に指摘していますが、「石井館長なんて可能性のある選手を、こきこきのこきこきにこき使いまくって、演出や戦略はRINGSからパクパクパクって」やって、K-1を成功に導いたわけです。その成功の発端には、前田の「改革」があったわけなのですが、おそらくK-1ファンの中で、前田日明が成し遂げた偉業を理解している人は極めて少ないと思います。
だから、頭のいい人は「改革」には向きません。
だって、答が分かっているのに、誰が「前田日明」の役割を果たしたいと思うでしょう。やっぱり「石井館長」のポジションの方がオイシイですよね。「坂本龍馬」みたいに時代の先端を走って殺されるより、「大久保利通」の方になりたいじゃないですか。イエイエ、そうじゃないですね。「大久保利通」も志半ばで40歳代で暗殺されてしまいましたから、先人たちの遺産の恩恵にあずかって80歳半ばまで生を全うした「山県有朋」の方になりたいと思うのが人情じゃないですか。
誤解を恐れずに大胆に言えば、前田日明や坂本龍馬は頭が良くなかったわけです。稀代の「阿呆」だったんですね。「一所懸命信じるために一所懸命考える。……信じたいがために無理矢理考えて信じようとするみたいなね。そこには矛盾があったりするわけですけど、それを考えながら現実に持って行く。後先考えずに時代の先端を走ってしまう」という側面があるわけです。もっとオイシイことを考えればいいのに・・・・・・、他のヤツにやらせておいて、その後をついていった方が楽なのに・・・・・・、最前線で戦ってしまう性を持っている。
そして、最前線で戦い続けるためには、人知れぬところで極めて地道ながらキツイ努力を継続しなければいけません。そうしていなければ、抵抗勢力に簡単に一蹴されてしまいますから。改革者は常に少数から始まり、その「改革」を為し遂げるためには、人並み以上の苦労が求められます。そういう意味で、「筋が通ってる」というタイトルの「電脳東京」さんからのトラックバックにも心を打たれました。
物事、世の中、確かに上手くいかないことの方が多い。だからこそ、暗闇中でもまず一歩を踏み出そうとするのか、自らは動かず講釈を述べているだけなのか。・・・・・・PRIDEなんて格好イイもんじゃない。真っ向勝負するのが好きなんだ。以前、二子玉のジムで高田延彦が小刻みに1時間以上も腹筋するのを見たことがある。当時ヴェルディの北澤も周りにおねえちゃんも居ないのに歯を食いしばっていた。男っていうのは不思議なもんだ。黙々とやってる男には怖さを感じる。弱い奴ほど能書きをたれる。オレが好きな男は、それぞれに目指すもの一点にフォーカスした目をしている。
そうなんです。「改革というもの」は華々しいもんじゃないんです。もっと地道なものなのです。人知れず汗をかき、大きなリスクとコストを背負いながら、血を流すほどのダメージにも挫けることなく進み続ける日々の行為をことを指すのだと私は思います。「改革というもの」は「高田延彦の腹筋」であり、「北澤の歯の食いしばり」なんです。それだけの苦労をして仮に「改革」を為し遂げても、結局、報われない可能性が高い。やっぱり、改革者たちは正真正銘の「阿呆」ですね。
もっとも、かくいう私も「阿呆」なんですが・・・・・・。
2004 06 15 [02. ゴーちゃんの素顔を暴く!] | 固定リンク | トラックバック
皆さん、こんにちは。木村剛です。2003年の出生率が1.29に低下していたという「1.29ショック」が世の中を駆け巡っています。「Hiroette」さんが言っているように、「なにやら作為的な匂いがぷんぷんする状況だったからなおさら」ですよね。「8 count」さんが指摘しているように「政府発表の数字とは結構いい加減なものだ」とは知りながらも、法律が成立するまで都合の悪いデータの公表を遅らせていた厚生労働省の対応には、「ホント、吐きそうになりますね」(by「Ochanoko」さん)。政治家に対しても、「Masahiko」さんが言うとおり、確かに「“**** ***!!”」と中指を突き上げてやりたい気分になります(すいません、完全伏字にさせていただきました)。
じつは私、これまでの流れの勢いで「年金改革法案見直し運動」(by「UGUBLO」さん)をやっていますが、正直言うと、年金改革法案が通ってしまったら、「ノドもと過ぎれば熱さわするる」という日本の悪い癖で、みんな興味を失ってしまうんじゃないかと内心相当に心配していたんです。ところが、30を越えるトラックバック――いやあ、ホッとしました。みんな腹の底から怒っているんですね。
ということで、私もやる気が漲ってきました。「アドレナリン出まくり」(by「珠丸の覚書」)で「頭が沸騰してしまう」(by「雑記帳」さん)状態になってきつつあります。というのも、「くりおね」さんがいみじくも語っているように「本当の年金改革はこれからだ」からです。「H-Yamaguchi.net」さんが指摘しているように、「少子化は日本の将来にとってゆゆしきことだが、せめてそれを、現実を見つめ直して将来を改めて考えるきっかけにしてはどうか。与党も野党も、過去にこだわっているときではない」と思うからです。
「fareaster」さんが「年金は、基本的に『相互扶助』であり、国はその仲立ちをする、というシステムになっています。ここで、仲立ちをする人たちを生かすことが目的化してしまってはいないか、という問題点があります」と鋭く分析しているように、現在の公的年金制度は大々的な改革をしなければなりません。
「大牟田からのつぶやき」さんから、「大物サイトで知られる『週刊!木村剛』で年金脱退権を軸とした私案を発表している。年金問題が注目されている昨今、この私案を叩き台にして議論することはいいことだ。……批判する人、賛成する人で論争が深まることを期待したい」と指摘していただいているので、私の公的年金私案の骨子を再整理した上で、論旨を再掲させていただきます。
① 公的年金制度と生活扶助を社会保障制度の中で統合し、65歳以上の国民であれば、『基礎年金』として例外なく夫婦で月15万円受け取れる制度とする。それ以上の部分については、各個人の私的年金に任せる。 ② 現行公的年金からの脱退権を認め、保険料の支払いを要求しない代わりに、これまで支払った分に関する権利を放棄してもらう。ただし、新設する『基礎年金』の権利は剥奪されない。 ③ 一定の期限を定め、その時点まで保険料を支払い続けた人に関しては、それまで支払った保険料をベースに個々人の取り分を決定し、積立金を現金化して個々人に分配する。その際、分配の代わりに、民間年金への移管も選択できるようにする。 ④ 『基礎年金』の支出は、税金や国債等によってファイナンスする。保険料は廃止するが、国民年金程度の保険料程度の金額を『基礎年金税』として、国民全員から「保険料」ではなく「税金」として徴収する。社会保険庁は国税庁に吸収する。 ⑤ これらの結果、厚生年金、国民年金、共済年金、議員年金は一元化される。
この案であれば、「(1)とっても不利な案件なのに契約解除で逃げられないこと。(2)自分がいくら貰えるのか、すご~く分かりづらいこと。(3)損害を出した責任者や運営主体を訴えて、賠償請求で補填することができないこと」を理由に怒り心頭の「ミズタマのチチ」さんにも受け容れていただけるかもしれません。
ちなみに、「たけくらべ」さんからは、「年金脱退論とは、現時点での『年金脱退のススメ』なのかどうかについて(そうではないと思っています)も、ぜひとも意見を表明していただければと思います」といただいておりますのでお答えいたしますと、私が唱えている「年金脱退権」は、「上記のような枠組みの下で年金脱退権を認めるべきである」という主張ですから、現時点における「年金脱退のススメ」ではありません。
ただし、政府が公的年金のこの体たらくを直そうとしないのであれば、私たちにできることは「年金不払い」という実力行使しかないのではないかという予感もしています。だからこそ、今回の世論の盛り上がりを活かして、より良い公的年金制度を再構築しなければならないと思っているのです。
いずれにしても、色々な意見がでてくるでしょう。私自身は、上述した公的年金改革私案が様々な環境を勘案すると、現時点ではベストに近い案だと思っていますが、その案に固執するつもりはありません。わが国の改革が遅延する一番の理由は、改革派同士が理想像の違いでツマラナイ争いをはじめることにあるからです。頭のいい人に限って、そういう大きなミスを犯しがちです。「俺の案の方がいい」「私の案がベストだ」と言い争っているうちに、現行制度を手直ししたフリだけの案が通ってしまう。それで、「俺の案だったら、もっと良かったのに」というマスターベーションに陥ってしまいがちなのです。
それでは意味がありません。まずは、「改革する」という政治的なうねりを生み出せるほどの世論を喚起させないことには、如何なる美しい設計図も紙屑にすぎないのです。そのことをしっかりと認識すべきです。私たちは、「小異を捨てて大同につく」という先人の知恵を活かさなければならないのです。「うなずき系ではない」(by「Days of SpeakEasy」さん)人々もサポートできるようなシンプルでストレートだが、よく練り上げられているレベルにまで政策のクオリティを高めなければなりません。ですから、私の案に対するご意見やご批判、そして対案はすべからくウエルカムなのです。
「サンフランシスコな日々」さんは「本当にシンプルなことをよくここまで訳判らなくしたしたものだと思います」と言っていますが、本当にそうですね。「Takezo’s BLOG」さんは気持ちを新たにして「ここを足がかりに年金問題の闇に踏み出したい」と言っていらっしゃいます。さあ、みんなで年金問題の闇を暴いてやろうじゃありませんか。「まずそのためにはみんなが声をあげないといけないと思います。キム兄サイドで年金関連キャンペーンをうつなら、微力ながら賛同させて頂きます」と書いていただいた「CONCEPT U*D」さん、ご協力を期待しています。そして、「安心して道を歩ける年金制度」(by「TreeRipeBlog」さん)を実現させる世論のうねりを創り出したいものです。
2004 06 14 [05. 年金問題を斬る] | 固定リンク | トラックバック
皆さん、こんにちは。木村剛です。先週から「週刊!木村剛」が実質的に「日刊!木村剛」となり、毎週日曜日は「トラックバックランキング」を公表することになりました。「チップを弾むから勇気を分けてくれないか」さんからは、「なんなんですか、その三段オチを通りこした四段オチは!『ゴーログ』→『トラックバック』→『かめはめ波』→『トラックバックランキング』って」と最大級のお褒めの言葉(?)をいただいております。
そこで本日は、「週刊!木村剛」が始まって以来のトラックバック(対象は2月4日~6月7日)を集計した結果を「第4回トラックバックランキング」としてお届けいたします。果たして、3回連続でトップを飾った「29man」さんは今回も首位の座を死守することができるでしょうか。
それでは、第4回「週刊!木村剛」トラックバックランキングを発表いたしましょう。はじめての方のために、このランキングの考え方をご説明いたします。このベストテンは、(1)トラックバックと(2)「かめはめ波」と(3)「かめはめ率」によって獲得されたglpによって決定されます。ちなみにglpというのは、「ゴーログポイント(go-log point)」の略で、(1)トラックバックの場合は回数そのままがglpになります。(2)「かめはめ波」の場合は「回数×2」がglpとして加算されます。(3)「かめはめ率」の場合はランキング10位以内の方にのみ順位に応じてglpが付与されます。この合計が多い順番にトラックバックランキングが決定されるのです。
まずは、みなさまから「週刊!木村剛」へのトラックバックの回数をみてみましょう。前回トップの「McDMaster」さんは今回も堂々の第1位の座を射止めました。第1回第10位、第2回第7位、第3回第3位と着実に順位を上げてきた「fareaster」さんは、ツワモノの「まーねこのひとりごと」さんをかわして、今回第2位へと躍進しています。前回ベストテン入りした「珠丸の覚書」さんも第7位へとジワリと順位を上げてきました。たくさんのトラックバック、本当にありがとうございます。感謝しています。
(1) トラックバックベストテン(ブロガー→ゴーログ)[( )内は前回順位] 第1位 McDMaster's Weblog 44回 (44glp)(第1位) 第2位 fareaster 33回 (33glp)(第3位) 第3位 まーねこのひとりごと 30回(30glp)(第2位) 第4位 Hiroetteのブログ 28回 (28glp)(第4位) 第5位 チップを弾むから勇気を分けてくれないか 27回(27glp)(第5位) 第6位 バイオティックレイヤード 21回(21glp)(第6位) 第7位 日常/非日常Blog 20回(20glp)(第7位) PurpleMoon-Online Dairy 20回(20glp)(第7位) 珠丸の覚書 20回(20glp)(第9位) 第10位 29man the radical dubber 19回(19glp)(第10位)
次には何と言っても、「かめはめ波」の回数をみてみなければなりません。この分野は、何と言っても、「木村剛とブロガーのオフサイド取引」の幹事を務めた「29man」さんが強いですね。なんと4回連続トップを記録しました。それに続くのは、「まーねこのひとりごと」さんです。もっとも、第2位から第10位までは僅差を争う大接戦です。そういう中で、「カトラー」さんが着実に順位を上げてきているところが注目点でしょうか。
(2)「かめはめ波」ベストテン(ゴーログ→ブロガー) [( )内は前回順位] 第1位 29man the radical dubber 19回 (38glp)(第1位) 第2位 まーねこのひとりごと 14回 (28glp)(第2位) 第3位 小鳥(a little bird) 13回(26glp)(第3位) 第4位 日常/非日常Blog 12回(24glp)(第4位) Hiroetteのブログ 12回(24glp)(第4位) 第6位 McDMaster's Weblog 11回 (22glp)(第6位) fareaster 11回(22glp)(第6位) カトラー 11回(22glp)(第10位) 第9位 チップを弾むから勇気を分けてくれないか 10回(20glp)(第6位) 第10位 バイオティックレイヤード 9回(18glp)(第9位) 本家ばんちゃん 9回(18glp)(第10位)
もうひとつ重要な要素である「かめはめ率」――1回のトラックバックに対して、何回「かめはめ波」を受信したかという数字――をみてみましょう。今回は、「元祖かめはめ波」の「小鳥」さんが2回連続で第1位を獲得しました。第3位には、「カトラー」さんと「くりおね」さんをかわして、「ふじすえ健三blog」さんが入ってきています。「俺と100冊の成功本blog.自己啓発.com」さんと「本家ばんちゃん」さんが順位を上げてきました。
(3)「かめはめ率」ベストテン(かめはめ波÷トラックバック)[( )内は前回順位] 第1位 小鳥(a little bird) 1.18( 10glp)(第1位) 第2位 29man the radical dubber 1.00( 9glp)(第2位) 第3位 ふじすえ健三blog 0.88( 8glp)(第5位) 第4位 カトラー 0.85( 7glp)(第4位) 第5位 くりおね あくえりあむ 0.73( 6glp)(第3位) 第6位 俺と100冊の成功本 blog.自己啓発.com 0.71( 5glp)(第7位) 第7位 アジア海外駐在員便利帳 0.67( 4glp)(第6位) 第8位 日常/非日常Blog 0.60( 3glp) (第8位) 本家ばんちゃん 0.60( 3glp) (第10位) 第10位 ▲Y3Products::Daily Notes:: 0.57( 1glp)(第9位)
さて、総合ランキングは、これら3つのglpを足し上げた合計で決まります。栄えある第4回「週刊!木村剛」トラックバックランキングにおいて、第1位の栄冠を射止めたのは、なんと2人。「29man」さんと「McDMaster」さんです。おめでとうございます。
しかし、予断は許しません。第3位の「まーねこのひとりごと」さんはもとより、第11位→第5位→第4位と急速に追い上げている「fareaster」さんにも目が離せないところです。また、順位を上げてきた「チップを弾むから勇気を分けてくれないか」さん(第8位→第6位)や「カトラー」さん(第11位→第9位)の動向も気になります。来週発表のトラックバックランキングが楽しみです。
(4)総合ランキング[( )内は前回順位] 第1位 29man the radical dubber 【66glp】 (第1位) McDMaster's Weblog 【66glp】(第2位) 第3位 まーねこのひとりごと【58glp】 (第2位) 第4位 fareaster 【55glp】 (第5位) 第5位 Hiroetteのブログ【52glp】 (第4位) 第6位 小鳥(a little bird)【47glp】 (第6位) 日常/非日常Blog 【47glp】 (第6位) チップを弾むから勇気を分けてくれないか【47glp】 (第8位) 第9位 カトラー【42glp】 (第11位) 第10位 バイオティックレイヤード【39glp】 (第9位) 第11位 PurpleMoon-Online Dairy【36glp】 (第10位) 本家ばんちゃん【36glp】(第14位) 第13位 くりおね あくえりあむ 【33glp】 (第14位) 第14位 アジア海外駐在員便利帳【32glp】 (第12位) 珠丸の覚書【32glp】 (第16位) 第16位 結茶場Me家 【31glp】 (第12位) 第17位 ふじすえ健三blog 【30glp】 (第18位) 第18位 高嶺の花にくびったけ!!【28glp】(第20位) レビューのとらお 【28glp】 (第17位) 第20位 Tinkle-Tinkle【25glp】 (第19位)
今回も尾花広報部長の御機嫌が良かったので、総合ランキング第20位の方々まで発表させていただくことにしました。総合ランキングにランクインされた方々、おめでとうございます。
すでにお知らせしているとおり、6月30日に一度締めさせていただき、「第1回ゴーログトラックバック大賞」として、そのときの総合ランキング第1位の方に賞状と豪華商品(木村剛サイン本10冊セット)を贈呈いたします。なお、総合ランキング・ベストテンに入賞された方々には、7月創刊予定の「月刊!木村剛」を贈呈させていただきます。発表は7月4日になりますので、お楽しみに。
「面白いサイトを見つけたよ」さんによれば、なんと人気アイドルの吉井怜さんが「かめはめ波」を計画しているそうです。確かに「元祖アイドルブロガー木村さんもうかうかしてられません」ね。ガンバリマス!
皆さん、こんにちは。木村剛です。毎週土曜日は、「BLOG of the Week」の日になっていますが、これは、トラックバックしていただいた方々を中心に、私が独断と偏見でお気に入りのブログを毎週一つ選んでご紹介するというコーナーなんですね。さて、第6回「BLOG of the Week」において私が選んだのは、「Think negative, act positive」さんの「SNSを科学する試み その2—Mayfield’s Model」です。
ソーシャル・ネットワークに関連したモデルを考えているロス・メイフィールド氏の理論を紹介しながら、ネットワークに関する考察を試みているブログで、内容的にも硬めなのですが、知的興味を刺激されるなかなか面白い仕上がりになっています。私も、流し読みしようと思って読み始めたら、ツボにはまってじっくり読み込んでしまいました。文中で、 「週刊!木村剛」にも言及していただいており、「日本ゴーログ党」の結党(?)などもご示唆していただいておりますが、私は政治家になる予定は200%ございません。
ただし、「まったくの確信犯。マスメディアというよりもネオメディアにしてやるぞ、という覚悟がみなぎって」いるというのは、全くの図星でございまして、「やられたぁ~」という感じです。皆さんも、「Think negative, act positive」さんがお届けする、知的な刺激を是非お楽しみください。
「SNSを科学する試み その2—Mayfield’s Model」 数の上では最大数が数千人以上の政治的ネットワーク。ここに、政治、宗教などの信条の下に集まる群れが分類されてくるのでしょう。 一般的な特徴として、分かりやすい主張をドンと前に出して、この主張の回りにたくさんの人が集まってくるネットワークです。 ここでの分布法則はべき乗型だとされています。つまり、数が極端に集中している密集型と、非常にまばらな閑散型が共存しているが、密集型はごく少数で、大多数は閑散型。そして、これをグラフにプロットしたとき、べき乗の関数と同じような形になるとされています。 また、見方を変えると、べき乗型(Power-Law type)とは、「20/80」ルールなどともいえる、資源偏在の法則です。 blogを例にとると、「20%ほどのblogが、この世のすべてのトラックバックの80%を占有している」とか「10%ほどのblogが、この世のblog読者の90%を集めている」といったような、偏在の法則、不平等の法則です。 実際にそれをカウントした人はいないとしても、あたかもそういう「20/80」ルールや「10/90」ルールが起こっているかのように、感覚的に見えてしまう、ということではあります。……(中略)…… blogでの例を考えてみると、一種のマスメディアのような存在に近くなっていきます。たとえば、日本では、木村剛氏のblogがこのサイズではないかと思います。現時点では政党がらみではないというだけで、内容自体は、現役の政治家主催のblogよりもはるかに政治的な「日本ゴーログ党」blogという感じです。 木村さんは、「blogはメディアになれるか?」というタイトルでアーティクルを書いていますが、まったくの確信犯。マスメディアというよりもネオメディアにしてやるぞ、という覚悟がみなぎっており、いまも面白いですが、実は将来がもっと楽しみです。 いまのところ、木村剛氏は政治家生活を始める意志は見せておられませんが、仮に出馬を決心した、と同氏がblogに書いたとしても、だれも不思議には思わないでしょう。 そういう意味で、メイフィールド氏の分類にあるとおり、ポリティカル・ネットワーク(政治的ネットワーク)の例として見ることができます。 既存のマスメディアにはない明確な主張や人を巻き込むためのロジックがあり、しかも、そこにだれでも参加できるため、たくさんの人の支持を受けているだけでなく、白熱した議論の焦点にさえなっています。……(中略)…… 人に会って握手したりすることがいままでの政治家の仕事だとすると、blogに返事を書いていくのは次の世代の政治家の仕事です。blogを始めたとたん、相手から投げかけられるコメントやトラックバックからは逃げようもなく、真正面から議論に応えなければならなくなります。……(中略)…… 腹芸ということばがあります。ここでいう「腹」が伝統的な政治家同士のプロトコルで、そこで必要になる技能が「腹芸」だといってかまわないと思います。 一方、blogでの相手はたくさんの「普通の人々」です。 この「普通」というのは、平均的とか、どこにでもあるという意味での「普通」ではありません。「シャバ」そのもの、世の中そのものです。 ですから、この中には大学院を出たインテリもいれば、近所のたこ焼き屋でバイトをしている若者だっています。また、リンゴ園を経営する農家の三代目青年もいるでしょうし、団地に住む主婦や、病院で仕事をする看護婦さんだっているでしょう。人々は多様であり、自分の身の回りを含むさまざまな広い知識やきめこまかな経験を持っており、その結果、いろいろな意見を持っている、という意味で「普通」なのです。 blogの中では、伝統的政治家の専売特許である「腹芸」など、もはや通用しません。それぞれに専門分野を持っている「普通の人々」の前では、政治家同士の腹芸ではなんとなくごまかしがきいたり、見逃してもらえる言い方も、「普通の人々」の持つ極端に深い専門的知識や「倫理感」や「とぎすまされた批判精神」の前では、こっぱみじんに粉砕される可能性さえあります。 「普通の人々」のこうしたすごさを、実は多くの政治家先生やマスコミで働く人々も、ひょっとするとご存じないのではないかと思います。 「普通の人々」からの意見、反論には、明確なロジックを組み立ててすばやく返答するだけでなく、場合によっては、そのメッセージの中に、ある種の「やさしさ」、「愛嬌」、「ジョークのセンス」さえ必要かもしれません。また、場合によっては、その発言の余りの重さに、「少し考えさせてくれ」と泣きを入れた方が誠実である場合さえあるように思います。アメリカであれば、こうした政治系のblogは、まさに政治家その人が運用している例もあります。今回の大統領選挙では、民主党のケリー氏と最後まで争ったディーン氏が、blogを舞台に対話を継続し、たくさんの人々を引きつけました。……(中略)…… なぜ、ここで腹芸の話から始めたかといいますと、ここでいう、数千人単位の政治的ネットワークとは、「腹芸」という言葉に代表される伝統的な政治のプロ(伝統的政治家)のネットワークとは全く異なるものだ、と言いたいからなのです。 これを、ある人は、「創発民主主義」と呼んでいます。ネットワークというベースを得て、いま、創発民主主義が、日本でもゆっくり立ち上がろうとしているなと、私は感じています。それがここでいう「政治的ネットワーク」のことです。 インターネットがらみに限定すると、こうした数千人規模から始まる、インターネットをうまく利用したネットワーク作りに成功したことのある政治家は、まだ日本には登場していないのではないかと思います。 成功すると、選挙のプロも顔負けの、非常に伝搬力の高い選挙運動を、非常にスピーディに展開することができるはずです。そのとき、政治の流れは激しく代わり、新しいタイプの政治家が国会に送り込まれるはずです。
2004 06 12 [22. BLOG of the Week] | 固定リンク | トラックバック
皆さん、こんにちは。木村剛です。毎週金曜日はコラムの日です。このところ、企業不祥事が数多く報道されています。最近では、三菱自動車が「キング・オブ・不祥事」の地位を揺ぎないものにしていますが、それ以前はカネボウを巡る報道が乱舞していました。今回は、そのカネボウと三菱自動車について触れてみます。
CSR(=企業の社会的責任)とか、SRI(=社会的責任投資)などという言葉が流行している割には、「脇が全然締まっていないんじゃないの」とツッコミを入れたくなるようなていたらく。実際、この国会で成立する予定だった独占禁止法の強化法案は、財界の反対で流されてしまった。世間向けにはカッコいいことを言っているものの、どうも内心では、「やっぱり談合がイイ」という輩も少なくないようだ。
ルールなんてどうでもいい……。
隠せばいいんだよ、隠せば……。
などという企業風土は、一朝一夕には変わらない。そもそも法律を守るつもりなどないのだろう。「コンプライアンス」という英語も最近流行りだしたばかりだ。百歩譲って、せめて「万が一、バレタ場合のダメージは……?」という程度のリスク管理感覚があればよいのだが、長年組織的に隠してきたからそれが習い性になってしまい、良識が麻痺してしまっているから、そういうセンスも働かない。
カネボウと三菱自動車のケースを簡単に振り返っておこう。カネボウが再生案件として産業再生機構に持ち込まれたところ、精査してみたら債務超過だったので、「経営浄化調査委員会」を設置して不正経理が見つかった場合は旧経営陣の刑事告発も考えるという。また、このところ毎日のようにリコール隠しの発覚が報道されている三菱自動車のケースでは、大型車で車輪の脱落事故が続き、死傷者まででたにもかかわらず、対処しなかったため、業務上過失致死傷容疑で強制捜査され、道路運送車両法違反容疑でも立件が視野に入っている。
この2つのケースについては、すでに多くの方々が様々なコメントをしているので、同種の指摘は避けることとしよう。じつは、ひとつ、マスコミが全く取り上げていない重大なポイントがある。
それは、監査役の責任論だ。
カネボウのケースは、簡単に言えば粉飾決算に関する容疑なのだから、その件に関して、監査役は当然に責任を負っている。三菱自動車の件も法律違反が対象となっているので、これも当然に監査役の責任範囲にあるはず。ところが不思議なことに、マスコミでは、この2件に対して監査役の責任を問う声が全く聞かれない。何たることか。
ある意味で、これはわが国において極めて象徴的な話だと言っていい。
これまで至る所で「コーポレートガバナンスが重要だ」とか「コーポレートガバナンスなくして経営は語れない」などと語っていたくせに、いざ事件が勃発するとコーポレートガバナンスのコンセプトなどどこかに飛んでいってしまう。問題を分析する確たる視座を失って、本質論に至ることなく、感情の赴くままにその時任せの論調に流れてしまいがちだ。
なぜ、カネボウや三菱自動車のケースに関して、その大事な「コーポレートガバナンス」を果たすべき役割を担っていたはずの監査役に注意が向かないのだろう。監査役が何をしていたのかとか、どうして見逃してしまったのか、などについて、なぜ鋭敏な問題意識を持とうとしないのか。要するに、監査役には何も期待していないか、監査役という制度に対する知識がないのかのどちらかだと考えざるを得ない。
だから、わが国のコーポレートガバナンス論は、結局、表層的なのだ。学者の教科書の世界を抜け出せないのだ。具体的な事件が起こっており、コーポレートガバナンスが働いていないことが明らかなのに、それに対して真摯な分析をしようとする動きがないから、具体的な処方箋を産み出そうという気運にもつながらない。構造的な問題を個人の問題に矮小化させて、辞めろコールや捕まえろコールを掻き立てるだけだ。
コーポレートガバナンスの重要性を語ってきたくせに、監査役には何も期待していないというのは一体全体どういうことなのだろう。ひょっとすると、監査役という制度に対する知識がないのかもしれない。格好いい言説だけに酔いしれて、実際のところ、実務的にどうすればコーポレートガバナンスが強化されるかなんてことには、何の関心もなければ、知見もない。だから、わが国のコーポレートガバナンスは改善されることがないのだ。
そういう意味で、カネボウと三菱自動車の不祥事は、両者の経営陣のだらしなさを映し出すと同時に、教科書の表面をなぞるような言説しか展開できない、わが国の識者やマスコミの浅はかさを露見させてしまったような気がする。
事態を本当に改善するには何が必要なのか、という実務的な検討が為されなければ、何度こういう事件が起こっても日本社会が全体として良くなっていくことはないだろう。「カネボウはケシカラン」とか「三菱自動車の経営陣は辞めろ」などという短絡的な議論や、「コーポレートガバナンスが欠けていた」とか「経営者としての自覚に問題があった」などという一般的論評から、いい加減に卒業してもらいたいものだ、と心から思う。
まずは、「監査役には重要な権限と責任が課せられているのに、両社の監査役は何をやっていたのだ」という事実確認からスタートさせなければ、本当の意味での社会としての改善には役に立たない。そういう現実を踏まえた地に足のついた議論をする必要性を痛切に感じる、今日この頃である。
2004 06 11 [06. リスク管理の勘所] | 固定リンク | トラックバック
皆さん、こんにちは。木村剛です。「月刊!木村剛」の創刊準備が着々と進んできています。皆さんのところには、インフォバーンさんの方からお尋ねがあったでしょうか。連載の中には、「ゴーログ」が漫画化されるコーナーもあるというから驚きです。「Qawajiblog」さんには「『出版』ではなく『創刊』ということに多少驚き、そして実物を手に取るのが楽しみです」と言っていただきましたが、私も出来上がりをみるのが本当に楽しみになってきました。
しかし最近、皆さんからのトラックバックの内容を読んでいると、私がこれから言わんとすることを予測し切っている鋭いものが多いので困って(?)います。例えば「Hiroette」さんは、「月刊!木村剛」の創刊について、以下のように指摘してくれています。
私はキムタケさんの大いなる野望を感じたのです。みなさんはもうとっくのとうに気づいているのかもしれないけど、私は遅まきながらやっとそのことに気づいたのです。キムタケさんは「年金改革に対してマスコミの報道はやっぱり限界があるのかも、そうしたらブログをメディアにするしかない」と思われたんですね。 そして、ブログを読まないネットをそこまで熱心にやらない人たちにもここで交わされている年金議論を本にすることによってより多くの人の目に触れさせようという意図があったのですね。木村剛という著者名が載った書籍なら、きっと多くの人が手に取るはずですから。本になれば、ブログを見に来ないような従来のビジネスマン系とかエスタブリッシュメント層の木村剛読者も手に取るはずですからね。
ドキッ、ドキドキッ……(秘めた野望を言い当てられて、鼓動が高まっています)。ちなみに、「これを機に、Blogが一つのメディアとして注目されるようになって欲しいと思います。『THE BLOG MEDIA』ってやつですね」と期待を込めている「ひとこと」さんからは、「Blogは検索に引っかかりやすいつくりになっているので検索の上位にBlogから発信された情報が連なる。色んな確度から検討をおこなっているサイトがいくつもあり、情報が有機的につながっている。そのため、あるBlogを参照すればその話題について網羅的に把握することができるという可能性を持っている。今まで以上に情報間の連携が取られやすくなっているというのは、やはり魅力的なメディアですよね」との指摘を受けた後で、「木村さんのような”有名人”が主催しているサイトが、情報の一次とりまとめをやる。木村さんが、その情報(TB)量にパンクしない限りはものすごく理想的な流れがゴーログ周辺には出来つつあるように思います」と状況解説をしていただきました。
ドキッ、ドキドキッ……。
仕方ない。白状しましょう。
そう、私は野望を抱いているのです。
じつは、「月刊!木村剛」を「ブログのスタ誕」にしたい、という大それた野望を持っているのです。「スタ誕」って分かりますかねぇ。私と同世代の方だと、「ああ、懐かしい響きだ」なんて感じていただけると思うのですが、「スタ誕」とは、永遠のアイドル歌手・山口百恵などを輩出した伝説のオーディション番組「スター誕生!」のことです。歌手を志す女の子たちが数々の試練を潜り抜けて、最後にプロダクションから指名を受けて、プロの歌手になるチャンスを勝ち取るまでのプロセスを同時進行的に描き出していました。最近の例で言えば、「モーニング娘。」や「CHEMISTRY」を産んだ「ASAYAN」の原型になった番組でもあります。要するに私は、
「月刊!木村剛」が素敵なブロガーたちを紹介する ↓ ブロガーの文章を読んだ人々がそのブロガーのファンになる ↓ ブロガーがカミングアウトして、実社会で大活躍する
という一つの流れを「月刊!木村剛」で確立してみたいという野望を持っているんですね。そのあたりを「McDMaster」さんは、「全ての市民の中でネットを利用している人、さらにその中で blog を利用している人というくくりを考えたとき、未だそれは『マス』たり得る規模を持っていないと考えます。それが『マス』に向けて解き放たれる(英語では unleash という表現を使います)手段こそが『月刊!木村剛』だと思うのです」と指摘してくれていますが、「月刊!木村剛」が、ネットの世界を「マス」に向けて解き放つとともに、ブロガーにとって「スタ誕」のマザーシップという機能を果たせるようになれば、これまでサブカル的に扱われがちだったネットの世界とリアルの社会との垣根を低くできる。そうなれば、ネットの世界とリアルの社会の間でポジティブな相乗効果を期待できるんじゃないかと夢想しているのです。要するに、「くりおね」さんが言っているように、「紙媒体に親しんでいる人たちにブログ的世界を体験してもらうという、一種のパラダイムシフトを促す可能性がある」と感じているのです。
創刊号からいきなりその野望が実現できるような作りになるとはさすがに思ってはいませんが、そういう野望というか、大いなる夢を抱きながら、「月刊!木村剛」を隔月で発行していきたいと思っています。でも、いつまで続くかなぁ……(^^;;)大汗。リアルな社会でunleashし続けるためには結構コストがかかりますからね……。
でも、もしも、万が一、そういう流れを作ることができたなら、「“サロン化”してしまった」(by「fareaster」さん)わが国の報道メディアも変わってくるかもしれません。「周辺領域・別館」さんが指摘しているように「オタクがインターネットに群がった結果、……これまで知識人だと思っていたメディア側にいる人たちも、実は玉石混交であり、本や新聞に書いてあることを鵜呑みにしててはいかんということが誰の目にも明らかになってきた」だけに、ブログがメディア化してステータスが上がってくれば、報道メディアも少しは危機感を覚えて勉強するようになるでしょう。「Webデザイン備忘録」さんが村上龍氏の発言を紹介してくれていますが、いつまでも、「無知な国民の皆さんに、私が取ってきた貴重な情報を教えてあげます」というスタンスでは、読者に見離されてしまうでしょうね。
そうなれば、「高嶺の花にくびったけ」さんが言及しているように、政治に対してもかなりのインパクトを与えることができるかもしれません。「情報の分析・意思の組み立てを阻害する利害関係から自由であるということは、ウェブログの大きなメリットだと確信しています。コストがゼロというわけにはいかなくても、大きな屋台骨を維持しなければならない経済的制約を背負った報道機関にくらべて自由度は格段に高いわけです。これまでの選挙運動では印刷代その他運動にかかる膨大な経費を懸けてようやく一部の有権者が候補者の顔や年齢そして特徴のない意見を知ることができる程度です。ウェブログならもっと深く考えを知ることもできるし、トラックバックやコメントで質問や意見も出来ます。コミュニケーションを通じて候補者の値踏みもできます。そうなれば、自信をもって投票に行けますね。もし木村剛氏が参院選挙に出たら、選挙カーに乗らずに当選できるかもしれません。一日中ウェブログを書いてトラックバックするのが選挙運動だったりする可能性もあると思います」という推察が、夢想であるとは思えないのです。そして「高嶺の花にくびったけ」さんは、こう指摘しています。
カネでは言うことを聞かない自由人が政治家の何割かを占めるようになったら、何かが大きく変わりだすような気がするのです。ブログという『たかが道具』でこれまで報道と政治を捻じ曲げてきた経済的制約が吹き飛んでしまったなら、きっと面白い未来が見えてくるのではないかと楽しみにしているのです。2チャンネルあたりの一部のオタクがウェブログについて語ってるような低い次元では説明できない大きな可能性を感じています。
私も「ブログ」には大きな可能性を感じています。何と言ったって、「官僚や大企業と果敢に戦う木村先生と場末の競馬ヲタクの繋がりができるのですから、ブログ恐るべしという感じ」(by「血統徒然」さん)ではないですか。そして、そういう双方向のコミュニケーションの中で、私は「週刊!木村剛」を「The BLOG MEDIA」と呼称しても恥ずかしくないような存在にしてみたいと思っているのです。
「CHANNEL50%」さんからも、「ネット上でのジャーナリズムの重要性はブログの登場がきっかけで変わるかもしれないと予感させますね。Winnyじゃありませんが、そういった流れを後押ししてくれるコンテンツか何かが早く現れないかなぁと思ってます。「月刊!木村剛」がそういった役割を担えればいいですね」と言っていただいておりますので、皆さん、「月刊!木村剛」が創刊されたら、「enter sandman」さんが言っているように「地元の国会議員の先生方に読ませ」てやってください。「浪花節で一途雰囲気がブログに現れているから、目が離せない」(by「Tinkle-Tinkle」さん)「週刊!木村剛」をこれからもよろしくお願いします。
2004 06 10 [01. ブログ万歳ココログ三昧] | 固定リンク | トラックバック
皆さん、こんにちは。木村剛です。私がサッカー小僧であることは少なからず知られているかもしれませんが、格闘技ファンであることはまだまだ知られていないかもしれません。それがですよ、何とですよ、宝島MOOKの「PRIDE名勝負伝説」において、インタビュー記事で出場してしまうのです。いや~、われながらビックリしますね。
尾花広報部長は「イメージが崩れる」ということで、この企画を受けることに大反対だったんですが、私は付録に付いてくるという「PRIDEの名勝負36試合を収録した永久保存版DVD」というおまけに目が眩んで、二つ返事でついつい引き受けてしまったんですね。しかも、グローブをはめてパンチングポーズまで写真に撮られてしまったりしました。
ということで、宝島MOOKの「PRIDE名勝負伝説」を宣伝しがてら、私のインタビュー部分をご紹介しておきましょう。「格闘技ファン・木村剛」の知られざる一面をお楽しみください。
組織を飛び出して新団体を旗揚げした前田日明に決定的に影響を受ける - 木村さんといえば、あの「竹中プラン」の実質的責任者として有名です。東大→日銀というエリートキャリアを歩み、金融の世界では「風雲児」「武闘派」として恐れられている木村さんが、熱心な格闘技ファンだと聞いて、今日は話を伺いに来ました。 木村 ハハハ、どうぞ訊いてください。 - 格闘技はいつから見てるんですか? 木村 僕は、皆さんと同じように猪木ファンだったんですよ。 - 新日ですか。それは重要な基本情報ですね。 木村 重要でしょ。(笑)全日より新日派だったわけですよ。中2のときだったかな、猪木-アリ戦がありましてね。僕は富山県に住んでたんですが、本当にリングサイドまで行こうと思いましたからね。 - そうですか。「武闘派」のルーツは猪木の「闘魂」だったわけですね。木村剛を取材する経済部の記者は、かなり重要な部分を看過していたことが分かりますね。 木村 ところがね、僕の父親プロレスが嫌いだったんですよ。こんなくだらんものを、といつも言っていた。でも僕は、プロレスに関して親父から吹き込まれた胡散臭さを感じつつも、どうしても面白いから猪木の卍固めや延髄斬りに惹かれていったというわけなんですよ! - なるほどしかしそれはごく普通の、典型的な富山県の少年像ですね。 木村 娯楽がないですからね。やはり僕らの世代はウルトラマン世代ですからね。「最後はスペシウム光線」という勧善懲悪が好きなんですよ。そういうところからも、猪木が好きなんでね。 - プロレス以外に、例えばボクシングとかは? 木村 「キックの鬼」こと沢村忠さんには熱中しましたね。キックの練習もしましたし。「真空飛び膝蹴り」は何を指して「真空」と言うのか。「真空」ではないんじゃないかというのが、子供のころの悩みでしたからね。ただ、自分にとってもっと決定的だったのは、UWFなんですよ。 - 前田に走りましたか。 木村 今の人たちからすれば、大した話ではないかもしれないけれど、当時は所属団体を離れて試合をするということ自体、凄いことだったわけですよ。馬場vs猪木などももちろんあり得なかったし、ナンバー5あたりの選手ですら交流戦はなかった。いわば、あくまで一座という劇団の中での芝居であって、それは絶対の秩序であったわけですね。 - なるほど。馬場座、猪木座というイメージですね。 木村 ところが、そこからスピンアウト、いまでいうMBO(マネジメント・バイ・アウトの略。会社の経営陣がオーナーから株を買収して独立したり、企業内の一事業部門の責任者が同様の手法で分離・独立すること)するという、その生きざまたるや凄いな、と思えたんですよ。 - MBOを20年前の前田に学んだという発言は、金融界ではちょっとしたスクープですよ。(笑) 木村 そしてUWFは何よりあのゴリゴリとした試合が良かったですよ。藤原組長がボコボコと打撃を受けたあと、一瞬の関節技を極める。その頃から、サブミッション系の選手が好きになって、また打撃系と関節系の選手の戦いが好きになっていくんですね。 - どうやって見ていたんですか? 木村 ビデオが中心ですよ。東京に出てきてもUWFはテレビ中継がなかったですからね。くまなくビデオを探して、置いてあるものはみんな借りてきた。 - サブミッション系の選手では誰がお気に入りですか? 木村 僕は初期の「リングス」が好きで、中でもヴォルク・ハンが大好きなんですね。ディック・フライの蹴りに対するハンの関節技。この両者の戦いが一押しですね。いまのPRIDEの選手は完成されていて、打撃も寝技もできるけど、個人的には打撃が苦手な関節技のスペシャリストが好きなんですよ。 - まさにメガバンク相手にエグイ固め技を連発する木村さんらしい趣向ですね。 木村 「リングス」はビジネスモデルとしても斬新で、オランダやロシアに支部を作ってネットワーク化しようとしたんですけど、その発想自体が凄いことだったと僕は思いますね。普通のプロレスラーじゃないよ、正直申し上げて。(笑)前田は天才だと思った。いま、K-1も世界各地に拠点を作って、日本に本部を置くという形を作っていますけど、その原型は「リングス」にあったと思いますね。 - 前田天才説ですね。 木村 しかも、他団体の選手と戦ってもいいよということを、デファクトとして作った。いまのニューワールドというのは当たり前のように存在していたわけじゃなくて、リングスが新秩序として作ったという点は重要ですよ。 - 猪木の異種格闘技戦は、あくまで新日内のものでしたからね。 木村 ボーダーというものが厳然と生きている世界で、UWFが出て、それをもう一度オーガナイズするために前田はリングスを作り、そこで大きな枠組み、そしてシステムを作った。ここが凄いところですね。 - リングの内外で前田は凄かったと。 木村 まさにそうですよ。いま、僕らはPRIDEやK-1で外国人同士の戦いというのを楽しんで見ていますよね。僕の理解で言えば、その源流というのをヴォルク・ハンvsディック・フライの中に見るわけですよ。それまでは、シャープ兄弟vs力道山じゃないけど日本人が外国人をやっつける、というのが基本だったわけですよ。 - ブッチャーとテリーの抗争のような例はあるにせよ、確かに外国人選手への感情移入の「かたち」は急速に変質しました。 木村 純粋に、国籍を超えてレベルの高い者どうしの戦いを楽しもう、ということを提案してくれたのはリングスだと思います。 - すいません、いまプロレスは観るんですか? 木村 観てますよ。ただどうしても新日が多いですけどね。僕は猪木のスタイルを本当に引き継いだのは武藤じゃないかと感じているので、その意味では全日も見たいんですけどね。 - 深夜帯での中継が始まりましたよね。 木村 シャイニング・ウィザードには延髄斬りの型を感じるしね。ドラコン・スクリューから四の字への流れを定着させたりする演出力は、橋本じゃ無理でしょ。髪の毛が薄くなったら、先手を打ってツルツルにしたり、おヌシできるな、っていうのがあるよね。(笑) 北尾を一発で倒した、高田のあのハイキックが忘れられない - 猪木、UWF、リングスと来てPRIDEに到達するというのはまさに王道ですね。 木村 やはり、打撃系よりは関節系というのは変わっていなくて、最近ではあのノゲイラが腕ひしぎでミルコに勝利した試合なんかは、一番好きですね。 - 打撃系に対しては何か反発心があるようですね。 木村 いや、迫力もあるし嫌いじゃないんだけどね。心のどこかにまだ、馬乗りになってパンチするというのは残酷だな、お茶の間で子供と一緒に見られないなかな、みたいなところがあるんですよね。高度なスポーツ、美しさという点では打撃より関節なんですよ。僕の中ではね。 - 初期の頃のグレイシーvs日本人の一連の戦いは、グラウンドでの攻防が中心でしたよね。 木村 そうですね。ヒクソンに立ち向かった髙田、船木選手の試合はちょっと他とは緊張感が違いましたからね。惜しむらくは、髙田選手の場合、もう少し若い時期にヒクソンと戦ってほしかったな、と思うんですよ。 - すでにピークが過ぎていたと? 木村 僕の中では、あの北尾をハイキック一発で倒した髙田の残像が強烈に残っていましてね。20代の頃であればどうだったかな、と。あるいは全盛期の前田とかね。ファンの勝手な意見ですけれどもね。 - 現在のPRIDEに対しては、どんなことを望みますか? 木村 ひとつは強い日本人ですよね。この前のグランプリは小川参戦はその意味で非常に良かったと思いますが、やはり、ヘビーで現在の3強(ノゲイラ、ミルコ、ヒョードル)に伍する日本人がでてこないとね。 - それは会場での小川に対する声援の大きさでもわかります。 木村 またリングスの話に戻ってしまい恐縮ですが、あの時は高いレベルの外国人がいて、さらにそこに割って入る実力を持つ前田という存在があったからこそ、外国人も光ったんですよ。PRIDEにも小川や吉田といった柔道出身の選手がいますけど、生え抜きで、トップかトップに届く距離にいる日本人選手の発掘育成が、ひとつの鍵だと思いますね。 - なるほど。ハッスルしている小川選手も、本線での強さがあってこそ光っているのも事実ですからね。 木村 あとは、大会の頻度ですかね。やっぱりああいったスタイルだと、どうしても選手は大変だな、と心配ですね。ケガも多いですからね。 - いつもつきまとう問題ではありますよね。 木村 エンターテイメントとしての格闘技というのは裾野が広くなったし、いろんな方を受け止められるようになったのはいいことですね。インディーやみちのくから新日、そしてPRIDE、K-1ですよね。メジャーレーベルがプロレスをもはや凌駕した、PRIDE、K-1になりつつあることも確かです。でもね、僕はPRIDEやK-1が最大のメジャーになることは、個人的には心配しているんですよ。 - それはどのような心配ですか? 木村 PRIDE、K-1は厳しいマットですからね。ギリギリスポーツではあるけれども、やはり格闘技ですから他のスポーツとは異質な部分もある。こういたっところが最大メジャーになると、最大の財産である選手が疲弊しますよね。選手がいなくなれば、結果としてファンを裏切ることにつながってしまう。 - その意味では、視聴率的にモンスターとなったK-1の方が、問題に直面しているかもしれませんね。今後も曙やタイソンといった花火を打ち上げ続けなければならないとすれば、その苦しさはPRIDEの比じゃないでしょう。 木村 だから、リアルファイトの興行をメジャーとして維持することは、実に大変ですよね。最高峰の戦いを見せるピラミッドの頂点でいいと思うんですよ。PRIDEやK-1が業界の中心になると選手が長期間持たないということもある。普通のスポーツだって、選手の本当の意味の賞味期限は5年位なんですから、選手生命が短ければ、ファイトマネーも高騰しますしね。 - 消耗は早いですよね。 木村 ファンの立場から言うと、好きな選手には、ある程度長く試合をしてもらいたい、技を見せてもらいたいと思う。あるいは、デビューして、先輩を追い越し、そして下から抜かれていくという歴史を楽しみたい。もちろん、リアルファイトなんだからそれを望むなということなのかも知れませんが。 - 紙面が少なくなってきました。日銀を飛び出し、会社を設立。ボーダーだらけの金融界で新秩序を創成すべく奮闘する木村さんの人生は、まさに格闘界の歴史に重なり合って見えますね。 木村 UWF時代からの格闘技ファンとして、今後のPRIDEシリーズに期待します。
(追伸)「日曜日は楽しいドライブ」さん、「おいらブログ」さん、「周辺領域・別館」さん、「他力本願」の解説ありがとうございました。ブログは勉強になりますね。
2004 06 09 [02. ゴーちゃんの素顔を暴く!] | 固定リンク | トラックバック
皆さん、こんにちは。木村剛です。6月3日のゴーログ「情報価値が変化する時代に、ブログはどういう役割を果たすか?」において、ブログの将来について述べてみましたが、ブログはこれまでのネットメディアとはどう異なると考えればよいのでしょうか。
その点について「McDMaster」さんは、「今までのオンラインコミュニティは、掲示板(BBS)、あるいはメーリングリスト(ML)を介して交流が行われ、それがときとして『オフ会』というオフラインコミュニティに結びつくケースがほとんどでした。しかし、BBSやMLの発言は、ややもすると投げやりなショートコメントの応酬や、意見の相違に端を発する罵り合いとなり、そうした経緯を経てコミュニティじたいが萎縮してしまうことが多々ありました。……一方、blogの場合は、『トラックバック』という手法を用い、元の記事にリンクを張りつつも自らがさらなるクリエイティビティと共にモチベーションを産み出す効果をももたらしています」と指摘しています。
そのあたりを「笑わせんなヴォケが!」さんは、「筆力を有する一握りのbloggerが面白い記事を提供することで、その他のblogは本来情報の発信拠点にも関わらず一種の消費者(役務の受領者)のように機能する」と表現していますね。これは、いわゆる「ゴーログ効果」ということでしょうか。「ビールを飲みながら考えてみた」さんは、「FMラジオやMTVのノリですよね」と喩えてくれました。この間、「日本全国・見たいもんはみたいぞの会」さんに教えていただいたのですが、おかげ様で「週刊!木村剛」はココログの中で「cocolog-nifty.com」の19%に次いで第2位の4%のシェアを獲得しているようです(第3位は古河建純社長のブログと「help.cocolog-nifty.com」の2%)。
また「カトラー」さんは、「ブログがこれまでのネットメディアと異なるのは、どんな点だろう。さまざまな人がこのことについてコメントしているが、私は第一には、ブログを運営する個人に高い情報発信能力が求められる点だと考えている。そしてその個人のメッセージが、トラックバックやコメントの仕組みによって連携していくことで、情報の発信者や受け手にコミュニケーションや連帯感が生まれてくる点も重要である」と興味深いコメントをしています。確かに、高い情報発信能力を持つ個人がブログ上に増えてくれば、「読む側からすれば、素材を追っかけるより、ちゃんとしたおいしい料理を求めるほうがてっとりばやいのです。……これからのマスコミはニュースを作ってくれる人をみるんじゃなくって、RSSリーダーのような役目――『思考』を作ってくれる人を追いかけ、『思考』の生産地を見つける――が必要なのではないでしょうか」という「KOu」さんの予言が現実のものとなってくるような気がします。
そういう意味で、「よみがえれ!バサラの精神」さんが指摘しているように、「毛沢東が若かりし頃、宣伝に使用したメディアは壁新聞でした。わが日本でも、かの有名な 二条河原の落首にて、時の権力者を批判した。ブログは壁新聞や、落首に近い」という政治的な側面も無視できないところではないかと思います。オピニオンを発信するコミュニケーションツールとして、ブログはかなりの威力を持っているからです。
誰でも簡単に自分の新聞を発行することが出来る――それが、ブログの世界です。誰でもマスメディアになれる可能性を持っている――それがブログの世界観です。したがって、壁新聞や落首という政治的な利用においても重要な役割を果たし得るでしょう。
もっとも、「ogil.net/blog」さんが忠告しているように「政治家、メディア、個人。だれでもいい。どこからでもいい。そろそろ全批判ではなく自分の理想を目指した建設的な議論をできる人に注目するようにしよう。それが生まれるのは確かにBlogからかもしれない。だが、個々人が信念を持たない限り既存のマスメディアから進化することはできないだろう」という点も忘れてはならないでしょうが……。
いずれにしても、ブログが卓越したコミュニケーションツールであるという特性からすれば、オピニオンの発信やマスメディア化、あるいは政治的な利用という展開は、自然に予想できる範囲内と言えるでしょうね。
ただし、コミュニケーションツールという側面や、オピニオンの発信・政治的な利用というだけにとどまらず、もうひとつ忘れてはならない視点が「ブログ」にはあるような気がします。それは、ブログとビジネスの関わり合いという点です。
いまはまだ黎明期ですから、BBSやMLというネットメディアとは違う、ビジネスへの展開という道筋がはっきりと見えてはきているわけではありませんが、「McDMaster」さんは「blogがどれくらいビジネスに応用の利くものかは未だ掴みかねる部分がありますが、その可能性は無限に近いくらいありそうです」と予感していますし、それに関して「KOu」さんは、「速さ追求よりも良質思考の方が儲かるのではないでしょうか」と示唆してくれています。
ちなみに、「IGNiTION」さんも、「法人各社がBlogの特質・価値をどう使いこなすかは注目じゃないですかね。(他人事じゃないけど(^^ )いまのところ、KFi・木村剛氏の「週刊!木村剛」がもっともうまくハマッているように思います(“オピニオンメディア”という特性はあるけど)。対コンシューマー、対クライアント用の導入はまだあまり見ないので、面白いところかと。僕自身、色々使ってみたい方法論があるので、自身+周囲の企業と目的に合わせてトライしていこうと考えてます」と述べて、これからのトライアルに期待を込めているところです。
ちなみに、この間、ニフティの古河建純社長とランチしながらお話ししていましたら、そういうビジネスユースへの展開に期待を込めて語っていらっしゃいました。古河社長によれば、取り敢えず(?)のココログユーザーの目標は100万人(!)ということのようですから、確かにそうなるとすれば、ビジネスユースへの展開が十分に期待できるマーケットになっているはず。私も、ニフティによるブログビジネスの展開に注目していきたいと思います。ココログ、頑張れ!
(追伸)「くりおね あくえりあむ」さん、電車男の話、教えていただいて有難うございました。感動しました。ただ、はまり込んで、アポの時間にもう少しで遅れてしまいそうでした(^^;) やっぱり人間って、ポジティブなコミュニケーションを求めているんですね。
2004 06 08 [01. ブログ万歳ココログ三昧] | 固定リンク | トラックバック
皆さん、こんにちは。木村剛です。ついに与党が年金改革法案の強行採決をやってしまいました。「ミズタマのチチ」さんは「この怒りを、どうブツケレバいい?」と怒髪天をつく形相ですし、「きっしー」さんも「もうなんていっていいのやら…」と呆れ果てています。
お怒りやお呆れはもっともです。でも、ここでキレてしまったら、むこうの思う壺。「ビリヤード&サッカー&ニュースコラム」さんは「『年金見直し運動』のムーブメントをおこそうじゃないか!」と提案していますが、そのとおりだと思います。民主党の岡田代表には、耐え難きを耐え、忍び難きを忍んで国民のために「三党合意」をホゴにせず、国会に年金一元化を検討するための場を作っていただきたいと念じています。そこに、生データを含んだすべての情報を吐き出させなければ、何も前進しませんから。本当にお願いします。「H-Yamaguchi.net」さんが指摘しているように、「年金に関する議論は続けていってもらいたい」んです。民主党の「ふじすえ健三 blog」さん、よろしくフォローして下さい。
それにしても、現在の(そして改革後も)公的年金制度はヒドイ。FPとして年金の専門家でもある「本家ばんちゃん」さんは、ご自身の体験をもとにこう書いていらっしゃいます。
私はFPなんですが第3号被保険者でもあります。扶養を外れて健康保険も自分で払う、となると、私のような零細自営業者にとってこれはすごくつらいものがあるんです。妻が扶養の範囲だと、家族手当の出るところだし・・・・サラリーマンのように毎月同じ日に払えって言われても、払うことができるかどうかわからず・・・・第1号の届出をしておいて、調子のよいときだけ、年金だけ払うってのもできないし・・・つまり、知らなくても払えないけど、払いたくても払えないんです、今の制度だと。さかのぼって保険料の未納分を払うことができないし、付加給付は第1号被保険者だけだし。散々未納議員やらジャーナリストを槍玉に挙げているけれども、こういう入り口の細かいところで、変に年金保険料を納める意欲を阻んでいると思います。
専門家が「知らなくても払えないけど、払いたくても払えないんです、今の制度だと」という怒りをあらわしているわけで、現在の公的年金制度は問題だらけで、不信だらけです。「hommania+blog」さんが以下のように寄せてくれたトラックバックに吐露されている不信感を払拭しない限り、年金問題は解決しないと思います。
はっきり言って、わたしは未納の時がある。義務だとかなんだとか言われたって、このへんてこな社会ルールに納得していない一人なのである。なにしろ、自分がいくら払って、いくらもらえるのかがハッキリしない。コレが嫌なのである。納得できないのだ。別に損をするのが嫌なんじゃなくて、あいまいなのが嫌! こうしてわたしの税金も無駄に使われているはず。と思うといたたまれない。今の職業が会社員のおかげで否応なしにも毎月毎月勝手に引き下ろされていく・・・。会社が同じ額を支払っているのも分かっているけど。でも、払いたくない。払いたくないんじゃ~。そこで、1日も早くもっと分かりやすいルールにするってことをしてください、政治家のみなさま。それに近い皆様。もうこの際、ダレが払っていなくてもいいじゃないですか! とにかく、この悪しき法律制度を変えていただきたいのです。
全く同感です。「1日も早くもっと分かりやすいルールにする」ことが重要だと私も思います。私はこれまで、方法論としての「年金脱退権」を皆さまに提示しながらも、私が考える公的年金の究極の姿を敢えてお示ししてきませんでした。それは、「あるべき姿」というキレイゴトの比較を言い募って時間を浪費するよりも、公的年金が抱えている構造問題に対する国民の関心を高めることが先決であると考えていたからです。
もっとも、国民の関心はかなり高まってきたようにも思いますし、未納問題のマスコミ報道を冷ややかに眺めながら、真の解決策を求める人々が増えてきたようにも感じます。そこで、私が考える公的年金のあるべき姿を以下にお示ししておきますが、極めてシンプルな枠組みで構築しています。
① 公的年金制度と生活扶助を同じ制度の中に包含し、65歳以上の国民であれば、基礎年金として例外なく夫婦で月15万円受け取れる制度とする。 ② 基礎年金(月15万円)以上の部分については、各個人の私的年金に任せることとし、付加的な部分について国は一切関与しない。 ③ 基礎年金の支出は一般会計から行うこととし、各種の税金および国債によってファイナンスする。ただし、基礎年金税の新設を排除しない。要するに、保険料はとらない・・・・。 ④ 上記の結果、厚生年金、国民年金、共済年金、議員年金は一元化される。
こうなれば、誰でも分かる公的年金制度(制度の実態としては、「公的年金」ではなく「生活扶助」になります)になるはずですし、弱者の方々に配慮したセーフティネットになるはずです。また、近年問題になってきた国民年金受給者と生活扶助者との格差問題も解決することができるようになります。
しかし、ここで一番ネックになるのは、老後におけるより高い給付を信じて、これまで高い保険料を支払ってこられた方々への配慮です(特に厚生年金、あるいは国民年金を真面目に支払ってきた人)。それらの人々からすれば、多くの年金を受け取る権利が剥奪されたように感じるでしょうし、年金を支払ってこなかった人々に過度に甘すぎるという思いも抱くでしょう。
そこで必要になるのが、「年金脱退権の行使」なのです。
年金脱退権を行使した人には、これ以上の保険料支払いを要求しない代わりに、これまで支払った分に関する権利を放棄していただきます。ただし、新しい基礎年金に関しては受給資格が残りますので、65歳以上になれば夫婦で月15万円が受け取れます(厳密には「年金」ではなく「生活扶助」として)。脱退権を行使する人が増えれば増えるほど、公的年金の含み損は軽くなり、公的年金が抱える構造問題を解決しやすくなります。
年金脱退権を行使しない人についてはどうするか。
私は、一定の期限を設け(例えば、2010年末)、その時点まで真面目に保険料を満額支払い続けた人に関しては、それまで支払った保険料をベースに個々人の取り分を決定して、トータルで200兆円近い年金の積立金(中身は健全とは言い難いのですが…)をすべて取り崩すことによって、個々人に払い戻しすべきだと考えています。
その際、「私は将来のために保険料を納めていたのであって、いま払い戻してもらっても困る」という方に対しては、民間の生命保険会社や信託会社などへの移管を進めます。必要であれば、一定限度の補助金を与えることも検討されてよいと思います。また、年金支給の一歩手前なので、支払った金額よりも受け取る金額の方が大幅に多い人々についても、一定の配慮が必要になるでしょう。それでも、「積立金を使えば年金制度は破綻しない」という主張をしている一部の識者もいますから、それが本当の真実なのであれば、積立金の取り崩しでほとんどが賄えるはずです(?!)。
「積立金は十分ではない。厚生労働省が無駄遣いして、どうせなくなっているに違いない」と信じる人は年金脱退権を行使する代わりに、積立金取崩しの分配権はもらえなくなる。その一方、年金脱退権を行使しない人々は、保険料を払い続けることで積立金取崩しの分配権を手に入れ、民間年金への移管に際して一定の配慮をしてもらえますが、積立金の内容が公表資料以上に腐っていた場合には、その分ダメージを受ける。それが、私が主張している「年金脱退権」の基本的な枠組みなのです。
中長期的には、フローの保険料収入がなくなりますから、基礎年金支出が一般会計にとって大きな負担になってきます。そこで、積立金を取り崩した後(例えば、2010年末以降)については、現行の国民年金程度の保険料にあたる金額を「基礎年金税」として、国民全員から「保険料」ではなく「税金」として徴収することを、私は一案として考えています。
以前にも書きましたが、私は、保険方式から税方式へ転換しない限り、年金問題は根本的に解決しないと考えています。そのための確信犯的な戦略として、「年金脱退権」を唱えているとも申し上げてきました。年金制度に詳しい方は、私がここで唱えている公的年金の姿は、民主党の案もしくは経済同友会の提案に近いことに気付かれることと思います。期せずして、「ニッポン提言」さんの「公的年金の民営化」論とも近いところがあると思います。
ただ、現時点において重要なのは、最終形の美しさではなく、どのようにして最終形に至る流れを作ることができるのか、という点なのです。4月27日のゴーログ「年金改革の国会討論は『目くそ鼻くそ』レベル」でも書きましたが、「結婚生活を語る前に、どうやったらデートできるか考えたら?」と言うことが政策論においては極めて重要なのです。理想論を語る前に、現実を動かすための方法論が必要なんです。
その点で、「ゆきだるま Be―忘―LOG」さんが鋭く指摘しているように、自民党の安部幹事長が、「保険料を払っていない人は(その分)をもらえない。年金財政上も、その人には出さないからロスにはならない。報道の仕方がおかしい。犯罪、脱税ではない」と指摘したのは絶好のチャンスなのです。自民党の幹事長が「年金脱退=未納・未加入」は財政上ロスではないし、犯罪でもないという見解を出したのですから、その線で政策論争を進めるべきなのです。「『年金を納めなくても、問題ないじゃん』と与党幹部からお墨付きがでたわけで、木村さんの提言されている『公的年金脱退権』が実現する日も近いかも」と喝破した「ゆきだるま Be―忘―LOG」さん、あなたはスルドイ!
ですから、民主党が自らの年金案を通したいのであれば、安部幹事長が公言したこの論理を逆手にとって、「年金脱退権」を唱えるべきだと指摘したのです。回り道のようにみえるかもしれませんが、そうすることによって民主党案を実現する政策環境は整えられていきます。民主党にはそういう読みができる政策の玄人はいないのでしょうか。政策顧問として、「ゆきだるま Be―忘―LOG」さんを雇ってみたらどうでしょう?
(追伸)公開討論会の開催に賛成していた河野太郎自民党議員と古川元久民主党議員のスケジュールが調整できました。「bonkora」さんが言う「著名な学者さんや、コラムニスト、大手マスコミの鼻を明かすような成果」というところまでは無理かもしれませんが、7月26日(月)に午後8時~10時の2時間開催いたします。詳細は後日お伝えしますが、激論の模様は、「Financial Japan ONLINE」において、すべてお流しする予定ですので、楽しみに待っていてください。
さて、来週には、情報公開請求に対する厚生労働省の答えが分かるはずですが、どういう風に対応してくれるでしょうか。「法案が通ったら、無視しよう」ということになるかも・・・。皆さんの予想をいただければ、幸いです。
2004 06 07 [05. 年金問題を斬る] | 固定リンク | トラックバック
皆さん、こんにちは。木村剛です。ついに、「週刊!木村剛」が実質的に「日刊!木村剛」となる日が来ました。これから、毎週日曜日は「トラックバックランキング」を公表いたしますので、楽しみにしてください。
そこで本日は、「週刊!木村剛」が始まって以来のトラックバック(対象は2月4日~6月2日)を集計した結果を「第3回トラックバックランキング」としてお届けいたします。果たして、第1回と第2回を制した「29man」さんは首位の座を死守することができるでしょうか。
それでは栄えある、第3回「週刊!木村剛」トラックバックランキングを発表いたしましょう。はじめての方のために、このランキングの考え方をご説明いたします。このベストテンは、(1)トラックバックと(2)「かめはめ波」と(3)「かめはめ率」によって獲得されたglpによって決定されます。ちなみにglpというのは、「ゴーログポイント(go-log point)」の略で、(1)トラックバックの場合は回数そのままがglpになります。(2)「かめはめ波」の場合は「回数×2」がglpとして加算されます。(3)「かめはめ率」の場合はランキング10位以内の方にのみ順位に応じてglpが付与されます。この合計が多い順番にトラックバックランキングが決定されるのです。
まずは、みなさまから「週刊!木村剛」へのトラックバックの回数をみてみましょう。前回トップの「まーねこのひとりごと」さんをかわして、堂々の第1位の座を射止めたのは、前回惜しくも第2位に終わった「McDMaster」さんです。「fareaster」さんは、第1回第10位、第2回第7位と順位を上げてきて今回は第3位。次回が楽しみです。「チップを弾むから勇気を分けてくれないか」さんはランク外から第5位へと大躍進。「珠丸の覚書」さんもベストテンに入ってきました。たくさんのトラックバック、本当にありがとうございます。
(1) トラックバックベストテン(ブロガー→ゴーログ)[( )内は前回順位] 第1位 McDMaster's Weblog 38回 (38glp)(第2位) 第2位 まーねこのひとりごと 30回 (30glp)(第1位) 第3位 fareaster 28回(28glp)(第7位) 第4位 Hiroetteのブログ 26回 (26glp)(第4位) 第5位 チップを弾むから勇気を分けてくれないか 24回(24glp) 第6位 バイオテックレイヤード 21回(21glp)(第3位) 第7位 日常/非日常Blog 20回(20glp)(第4位) PurpleMoon-Online Dairy 20回(20glp)(第9位) 第9位 珠丸の覚書 18回(18glp) 第10位 結茶場Me家 17回(17glp)(第4位) 29man the radical dubber 17回(17glp)(第8位)
次には何と言っても、「かめはめ波」の回数をみてみなければなりません。やはり強いというべきでしょう――「木村剛とブロガーのオフサイド取引」の幹事を務めた「29man」さんが3回連続トップを記録しました。それに続くのは、「かめはめ波」の生みの親「小鳥」さんをわずかにかわした「まーねこのひとりごと」さんです。「McDMaster」さんがじわりと順位を上げてくる中、「チップを弾むから勇気を分けてくれないか」さんと「fareaster」さんも第6位をゲット。「バイオテックレイヤード」さんと「PurpleMoon-Online Dairy」さん、そして「本家ばんちゃん」がランクインしました。
(2)「かめはめ波」ベストテン(ゴーログ→ブロガー) [( )内は前回順位] 第1位 29man the radical dubber 18回 (36glp)(第1位) 第2位 まーねこのひとりごと 13回 (26glp)(第3位) 第3位 小鳥(a little bird) 12回(24glp)(第2位) 第4位 Hiroetteのブログ 11回(22glp)(第4位) 日常/非日常Blog 11回(22glp)(第4位) 第6位 McDMaster's Weblog 9回(18glp)(第8位) fareaster 9回(18glp) チップを弾むから勇気を分けてくれないか 9回(18glp) 第9位 バイオテックレイヤード 8回(16glp) 第10位 アジア海外駐在員便利帳 7回(14glp)(第7位) PurpleMoon-Online Dairy 7回(14glp) 本家ばんちゃん 7回(14glp) カトラー 7回(14glp)(第8位)
もうひとつ重要な要素である「かめはめ率」――1回のトラックバックに対して、何回「かめはめ波」を受信したかという数字――をみてみましょう。今回は、「元祖かめはめ波」の「小鳥」さんが、「29man」さんをわずかにかわして第1位を獲得しました。第3位には、ランク外から「くりおね あくえりあむ」さんがいきなり入ってきています。「アホが見ーるーブタのケーツー」さんと「たけくらべ」さん、それに「▲Y3Products::Daily Notes::」さんと「日々是ネタ也」さんの4人が、2回に1回は「かめはめ波」を被弾するという高確率でランクインしてきました。
(3)「かめはめ率」ベストテン(かめはめ波÷トラックバック)[( )内は前回順位] 第1位 小鳥(a little bird) 1.09( 10glp)(第2位) 第2位 29man the radical dubber 1.06( 9glp)(第1位) 第3位 くりおね あくえりあむ 0.67( 8glp) 第4位 カトラー 0.64( 7glp)(第3位) 第5位 ふじすえ健三blog 0.63( 6glp)(第4位) 第6位 アジア海外駐在員便利帳 0.59( 5glp)(第5位) 第7位 俺と100冊の成功本 blog.自己啓発.com 0.57( 4glp)(第8位) 第8位 日常/非日常Blog 0.55( 3glp) (第7位) 第9位 アホが見ーるーブタのケーツー 0.50( 2glp) たけくらべ 0.50( 2glp) ▲Y3Products::Daily Notes:: 0.50( 2glp) 日々是ネタ也 0.50( 2glp)
さて、総合ランキングは、これら3つのglpを足し上げた合計で決まります。栄えある第3回「週刊!木村剛」トラックバックランキングにおいて、第1位の栄冠を射止めたのは、またもや「29man」さんでした。これで3回連続トップです。おめでとうございます。
しかし、今回はかなり追い詰められた感のある薄氷のトップだと言っても良いかもしれません。前回第2位の「まーねこのひとりごと」さんにはじわりと差を縮められていますし、今回大躍進した「McDMaster」さん(同点第2位)は、24glpあった「29man」さんとの差を18glpも圧縮しています。
また、順位を上げてきた「Hiroette」さん(第6位→第4位)、「fareaster」さん(第11位→第5位)、「チップを弾むから勇気を分けてくれないか」さん(第15位→第8位)、「PurpleMoon-Online Dairy」さん(第14位→第10位)の動向にも目が離せません。来週発表のトラックバックランキングは大波乱必至か???
(4)総合ランキング[( )内は前回順位] 第1位 29man the radical dubber 【62glp】(第1位) 第2位 まーねこのひとりごと 【56glp】 (第2位) McDMaster's Weblog 【56glp】 (第7位) 第4位 Hiroetteのブログ 【48glp】 (第6位) 第5位 fareaster【46glp】 (第11位) 第6位 小鳥(a little bird)【45glp】 (第3位) 日常/非日常Blog 【45glp】 (第4位) 第8位 チップを弾むから勇気を分けてくれないか【42glp】 (第15位) 第9位 バイオテックレイヤード【37glp】 (第5位) 第10位 PurpleMoon-Online Dairy【34glp】 (第14位) 第11位 カトラー【32glp】 (第10位) 第12位 アジア海外駐在員便利帳【31glp】 (第7位) 結茶場Me家 【31glp】 (第9位) 第14位 本家ばんちゃん【29glp】(第12位) くりおね あくえりあむ 【29glp】 第16位 珠丸の覚書 【28glp】 第17位 レビューのとらお 【25glp】 (第15位) 第18位 ふじすえ健三blog 【24glp】 (第12位) 第19位 Tinkle-Tinkle【21glp】 第20位 俺と100冊の成功本 blog.自己啓発.com 【19glp】(第15位) 高嶺の花にくびったけ!! 【19glp】
今回は、尾花広報部長の御機嫌が良かった(?)ので、総合ランキング第20位の方々まで発表させていただくことにしました。総合ランキングにランクインされた方々、おめでとうございます。今後は毎週日曜日にトラックバックランキングを発表いたしますので、毎週チェックしてくださいね。
6月30日に一度締めさせていただき、「第1回ゴーログトラックバック大賞」として、そのときの総合ランキング第1位の方に賞状と豪華商品(木村剛サイン本10冊セット)を贈呈いたします。発表は7月4日になりますので、お楽しみに。なお、惜しくも第1位を逃した方々に対しても、総合ランキング第10位の方までは、何かご配慮できないか検討中です。その内容については、来週日曜日には発表したいと思っていますので、しばしお待ち下さい。
皆さん、こんにちは。木村剛です。5月8日の土曜日から、新企画「BLOG of the Week」がスタートしておりますが、これは、トラックバックしていただいた方々を中心に、私が独断と偏見でお気に入りのブログを毎週一つ選んでご紹介するというコーナーです。
さて、第5回「BLOG of the Week」において私が選んだのは、「カトラー」さんの「匿名性がもつ寅さん性とビンラディン性」です。一言申し上げましょう。
う~ん、ウマイ!!
ウマすぎる!
一言ではなく二言になってしまいましたが、一応プロのモノ書きでもある私としては、何とか一部でも削ってやろうと、鵜の目鷹の目でケチをつけて部分引用にとどめてやるゾ(ブログのようなネットメディアでは、無駄な部分が多い冗長な文章になりやすいので、通常だと削る余地がたくさんあるんですね)という覚悟で穴が開くほど文章の構成を見つめてみたんですが……。
うむむっ…… どこも削れない!
お主やるなぁ!
ってな感じで、なかなかの文章力に感嘆し、結局、削るのをあきらめ、極めて異例の丸々「全文転載」(!?)にすることにしました。そもそも「カトラー」さんって誰なんだろう、と思ってプロフィールのところをクリックしてみたら、「出版社に勤務する40代のサラリーマン」って書いてある。なぁんだ、モノ書きの同業者じゃないですか。道理でウマイと思った!
ということで、「カトラー」さん、読者の利便に資するために貴ブログにリンクした上で、(私としては無念にも!)完全な「全文転載」(きっと、最初で最後と思いたい……)としておりますが、問題があればご一報ください。
今後、「週刊!木村剛」では、なかなかの文章力であることを「カトラッてる」と呼称することとし、その際の基準は、「この『匿名性がもつ寅さん性とビンラディン性』と同等であるか、それ以上」ということにいたします。これで、ゴーログ専門用語は、「かめはめ波」「ゴーログ効果」「glp」「ツッコマビリティ」「カトラッてる」の5つになりました。皆さんもドンドン活用してくださいネ。
「匿名性がもつ寅さん性とビンラディン性」 Winny開発者を逮捕へ 京都府警、30代東大助手 国内初(京都新聞 電子版) ファイル共有ソフトWinnyの開発者が逮捕された。この事件は、ネットにおける著作権問題を考える上で重要な意味を持つが、今回、考えてみたいのは、Winnyの改造版で問題にされた匿名性についてである。東大助手は情報処理工学が専門。ネット掲示板で「47氏」と呼ばれ、「そろそろ匿名性を実現できるファイル共有ソフトが出てきて現在の著作権に関する概念を変えざるを得なくなるはず。自分でその流れを後押ししてみようってところでしょうか」などと、ウィニーの開発意図を説明していた。京都新聞のこの記事内容から推測できるのは、Winnyの改造版において、匿名性を強化したことが、このソフトの開発者の逮捕に警察を踏み切らせた契機になったということである。 匿名性、すなわち誰でもない誰かになれることが、ネットの世界の大きな魅力であることは確かだ。人はネットの世界では現実のしがらみから抜け出て、ヴァーチャル世界をフーテンの寅さんのように回遊し、誰にも束縛されない自由を手に入れることができる。他方で、匿名性はネットの暴力性を生み出す背景にもなっている。それは、ちょうどアナキストやテロリストが、架空の人物になりすまし、国境を越えて世界中でテロ行為を繰り返している今の現実世界の似姿のようでもある。 また、歴史的に見れば、匿名性は、民主主義を担保する唯一の拠り所であった。賢明なアテネ市民は、独裁者の登場を押さえ込むための唯一の制度として「秘密投票」という匿名性をベースにした投票システムを発明した。民主主義というと我々の社会の専売特許と思われている面があるが、実はヒットラー政権下のドイツや北朝鮮のような国にもある種の民主主義は存在した。ただ、そうした国の国民や人民は、常に全員一致で歓喜の拍手を持って、指導者(独裁者)の言葉を承認する点がわれわれとは異なっている。匿名性に裏打ちされた「秘密投票」が存在しない世界では、「全員一致の民主主義=ファシズム」が生まれしまうのだ。ただし、ここで忘れてならないのは、秘密投票を担保するというのは、「トイレの落書き」や「2ちゃんねる」的な世界を容認することでもあることだ。妬み、嫉み、誹謗、中傷など人間の悪しき感情が噴出してくる暗い隠微な空間を担保してはじめて私たちの民主主義が成立するという現実がある。 このように考えてくると、私たちの社会が自由や民主主義を手にしたことと匿名性の問題は深く関わっていることがわかる。 逮捕された東大助手が夢想したユートピア 今回、逮捕された東大の助手は、Winnyの改造版で自分が大もうけしようとしたわけではない。匿名機能を持ったファイル共有ソフトを世に送り出すことで「著作権に関する概念を変えざるを得なくなる」状況をつくり出すことを意図した確信犯であった。そして、著作権の概念を根本的に転倒させることで彼が究極的に夢想したのは、全ての知的資産・成果物を人類全体の財産として利用できる、ユートピア世界であっただろうと私は想像している。彼が夢想した世界では、マイクロソフトのような寡占企業によるソフト資産の独占は崩壊し、全ての知的成果物は人類全体の財産となるはずだった。しかし、それがどんなに魅力的な夢であったとしても他のユートピア幻想と同様に結局は現実から手痛いしっぺ返しを食うことになった。 彼自身もWinnyの改造行為を行っている間、ネット上では匿名や「47氏」という別名を使っていた。彼とすれば、Winnyの改造版を匿名のもとで密かに世の中に送り出し、そのことによってユートピア世界が実現されたあかつきには、フーテンの寅さんのようにニコニコ笑いながら、ひょっこりと戻ってくるつもりだったのだろう。しかし、計画は挫折した。拍手喝采を得られるはずであった彼の行為は、逆に著作権という現実世界の秩序を崩壊させる企てとして裁かれることになってしまった。彼が匿名で行ったWinnyの改造行為は、自分の利得を目的とした単純な犯罪とは異なる。 また、この事件の犯罪性そのものの議論は、今後、法廷において進むのだろうが、誤解を恐れずにいえば、この事件は、現実世界の秩序そのものの転覆を企図した点で「テロル」に近いものである。しかし、もし、その行為によって世界が彼が思うように根底から変わっていったとしたら、それは「革命」と呼ばれたことだろう。革命的寅さんとして拍手喝采を浴びるか、ビンラディンとして断罪されるかは、実は紙一重といっても良い。 木村剛氏の「週刊!木村剛」で、この匿名性の問題が話題となり、50件を越えるトラックバックが寄せられ、議論が盛り上がっている。「匿名の人は、コミュニティを壊す権利を持つか?」という問題提起なのだが、倫理的に許されないことは自明のことだ。しかし、極端な言い方をすれば、匿名の個人とは、覆面をして顔を無くしたテロリストと本質的には変わらない面があり、人間の倫理を時として易々と無視してしまう。そしてやっかいなのは、暴力性を持った匿名の個人やテロリスト対して倫理的な立場からいかに非難してもその行為が止まることはないことだ。 Winnyの開発者は逮捕されたが、また、同じような人物は必ず現れるだろう。そして、その人物がフーテンの寅なのかビンラディンなのか、誰にも予想がつかない。
2004 06 05 [22. BLOG of the Week] | 固定リンク | トラックバック
皆さん、こんにちは。木村剛です。毎週金曜日の「コラム」の日がやってきました。この「コラム」では色々なテーマを取り上げてきましたが、金融庁金融分野緊急対応戦略PT(いわゆる竹中チーム)のメンバーを拝命した際に、某週刊誌が自宅(借家です)の写真を巻頭で紹介したがために、自宅の周りを不審な輩が徘徊しはじめたので、万が一のことを考えて家族を引越しさせ、私自身は半年間ホテル住まいしたという不愉快な経験を持っています。そのときは本当に「セキュリティ」というものの重要性を思い知らされました。そこで今日は、防犯ビジネスの近況に触れながら、セキュリティに関して思うところを書いてみたいと思います。
東京・梅島にオール電化マンションのモデルルームをオープン 東京電力と野村不動産
最近建設されるマンションの広告やチラシを見ていると、セキュリティ・システムなどの防犯設備が整っていることをアピールするケースが増加しているように感じられる。共同エントランスのオートロックは今や当然のものとなり、防犯カメラをエレベーター内や屋内駐車場に設置したり、玄関のドアにこじ開け対策を施したり、ということで防犯設備の革新は日進月歩の勢いだ。また、デジタルホーム化の流れの中で、デジタル・ホームセキュリティに関するオプション機能を強化するなど、居住者の将来的なセキュリティ・ニーズにも対応可能なシステムを導入しているマンションもあるときく。
花盛りのホームセキュリティ・ビジネス
ホームセキュリティ・ビジネス最大手であるセコムの設備を既存の住宅に設置すると、基本料金は1万円、工事費も10万円(機器レンタルの場合)程度かかる。決して「安い!」と膝を叩けるような低価格ではない。しかし、2003年度におけるセコムのセキュリティ・サービスの売上高は堅調に増えており、5年前(1998年度)に比べると2割以上増加している。
さらに最近、防犯とは直接関係のなさそうなメーカーも防犯ビジネスに乗り出しはじめた。シャープでは、防犯機能を搭載したファクシミリを発売する。これは、玄関や窓に設置した無線式センサーがドアの開閉や玄関付近にきた人を感知してファクシミリ親機から音声メッセージで住人に知らせるというものだ。これらの機能は、従来、ホームセキュリティを提供する会社が行っているサービスを手軽にした簡易版。今後の需要が期待されるという声もある。
最近では、「ピッキング(合鍵以外の用具<ピッキング用具>を使い、錠シリンダー部分を操作して解錠する手法)」、あるいは「サムターン回し(ドアの鍵穴付近に穴をあけて90度曲がる用具を差し込み、錠を開け閉めするつまみ<サムターン>を引っかけて回して解錠する手法)」といった空き巣の専門用語もよく耳にするようになった。
インターネットで「防犯器具」という言葉を検索すると、「監視カメラ設置・常時警備中」と書かれた防犯ステッカーから、ピッキングに強い特殊な鍵、パニックライト、窓センサーアラーム、近赤外線センサービーム、はたまたダミー防犯カメラまで、溢れんばかりの防犯グッズが売られ、空き巣対策の鍵メーカーやセキュリティに関するコンサルティング会社まで検索結果に現われる。
薄れいく日本の安全神話
5月25日、インデックスデジタルというマーケティング・リサーチ会社が、「住宅の防犯についてのアンケート」の結果を公表した。調査期間は5月7日から11日で、住宅リフォーム仲介サイト「ホームプロ」の会員を対象にアンケートを実施したものだ。有効回答数は615票とサンプルは決して多いとはいえないが、なかなか興味深いアンケート結果がでている。
アンケート結果をみると、「空き巣にあう不安を感じるか」という質問に対する回答は、「大いに感じる」が29.4%、「少し感じる」が54.6%と、両者を合わせると、空き巣の不安を感じる人は84.0%と極めて高くなっている。これがかつて「水と安全はタダ」と信じられた日本の姿なのだろうか。不安を感じる理由としては、「テレビなどで空き巣に関するニュースを見たから」(56.7%)、「近所の人で被害にあったから」(44.5%)など身近なところでの被害を理由にしている人が多く、空き巣の被害は他人事ではないと感じる人が多くなりつつあることが見てとれる。
実際、警視庁の統計を見ても、2003年度の侵入窃盗件数31426件のうち空き巣は17797件と最も高い比率となっており、場所別の内訳では、住宅が20951件(65.5%)を占めている。これが私たちが直面している現実だ。
でも、私だけは大丈夫!
ところが、前出のアンケート調査において、空き巣対策として普段心がけていることの上位に挙がっているのは、「外出時はベランダ側の鍵もかける」(第1位、66.8%)、「玄関などに合鍵を置かない」(第2位、54.8%)というもの。こうした基本中の基本とも言えることに関しても、ようやく半数を超える程度なのだ。「ゴミだし程度でも錠は必ずかける」(38.9%)とか、「隣近所と声をかけあうようにしている」(21.8%)になると、3~5人に一人しかやっていない。8割を超える人が空き巣に対する不安を感じているにも関わらず、この実態……。要するに、「不安だけど、私だけは大丈夫」ということなのだろう。その程度の防犯意識にとどまるのであれば、高度な防犯機能がついた鍵を設置したり、セキュリティ機能を高度化しても、本来の効果は見込めまい。
もはや「お出かけは一声かけてカギかけて」という標語は死語と化している。核家族化が進み、分譲マンションを中心に地域住民の間でのコミュニケーションが希薄化するなかで、防犯は従来にも増して自己責任という側面が強くなっている。そして、最近目立っている凶悪犯罪のことを考えると、もはやわが国の安全神話は薄れてしまった――ひょっとすると、崩壊してしまった――と見たほうが良いのかもしれない。
「他力本願」から「自力本願」へ
防犯ビジネスを強化する企業のPRに煽られる必要はないが、高価なホームセキュリティ・システムを設置したとしても、それを有効に活用しなければ宝の持ち腐れ。空き巣や犯罪から自分自身や家族を守るのは、誰でもない自分自身なのだから、「でも、私だけは大丈夫」という発想からは卒業しておきたい。「でも、私だけは大丈夫」という発想の裏側には「誰かがきっと私を護ってくれるはず」という他力本願的な甘えが隠されているからだ。
何でもそうだが、他力本願というポリシーはいざというときに何の役にも立たない。自分の人生を自分で決めない人は、他人に人生を決められてしまうものだ。そのときになって悔やんでも遅い。人生は、自力本願であるべきものだと私は思う。
最悪ケースを想定すれば、犯罪の範疇を超えたテロですら、日本国内で起こり得る(!)ご時世なのだ(何も大袈裟に言っているわけではない。これは客観的な事実である)。一部の専門家の間では、特に来週後半にかけて、そのリスクは否定しきれないという見方すらある(そういえば、警官による警戒態勢が強化されているような気もする)。
空き巣の話から犯罪、そしてテロまで話は飛躍してしまったが、自分自身と家族を護るのは自分自身という「自力本願」的な発想が必要であることだけは間違いない。そのことだけは、普段から心掛けておきたいものである。
2004 06 04 [06. リスク管理の勘所] | 固定リンク | トラックバック
皆さん、こんにちは。木村剛です。5月26日のゴーログ「ブログはメディアになれるか」にたくさんのトラックバックをいただきありがとうございます。それにしても、少なからぬ方々が現在のマスコミ報道のクオリティに対してかなりの不満を抱いていることが浮かび上がってきて、興味深く拝見しました。
例えば、「Mutter to myself」さんは、「Australiaに住んでいた時、同じ報道でも日本のメディアからの情報と、Australia等の欧州メディア……やUSのメディアでは全くと言って良い程違う印象を与えられてしまう。日本にいた時は気付かなかったのが、海外で暮らして初めて情報操作、ある意味マインドコントロールされていたんだなと気付いた。いわばマトリックスという映画で主人公が真実に『気付く』のに似ていると思う」と告白しています。もっとも、「高嶺の花にくびったけ」さんは、そういう状況を見切って、こう言い切っています。
既存メディアには収集・加工・分配という機能があるはずだったけれど、加工能力の不足を「中立性」とかなんとかいってごまかしているようです。写真と同じで主観や主張が入ってないものは面白くないですね。ただこんなでした。という写真や報道では誰も見向きもしなくなります。収集や広告が主になって加工が従になったから最近の新聞は主張も特色もなくなったのではないでしょうか。システム的問題だけではなく、メディアに携わる人たちの質が低いという人材的な問題も大きいと思います。いろんなブログを見ていると、新聞記者なんかよりはるかに知的な人が大勢いらっしゃるように思いますね。
この点に関しては、「KOu」さんも、「個人レベルで良質思考を生産している方はけっこういますし、3割打者や時々ホームランの侮れないバッターを含めると相当な数になると思います」と同意しています。ブログの将来が期待されるところです。
このようにブログが台頭してくる中で、わが国のマスコミは現在何をしようとしているのでしょうか。「fareaster」さんは、「かつて、日銀の発表や政府報道において、資料配布時の順番を取ることが重要だったことがある、と聞いたことがあります。しかし、今はWebでの同時報道が普通になり、資料配布自体を争うことはなくなりました。同様に、企業からの発表も、『資料が配られる』ような文書に関しては、わざわざ会見場に行く必要はない、というのが現実でしょう」と指摘した上で、「では、記者会見が開かれるのはなぜか。一つは、不祥事などで『頭を下げる絵がほしい』というマスコミの要請があると思います。企業側としても、一般市民に対しては、まず頭を下げておくことで反感を和らげる、という効果が計算されているのでしょう。ただ、この様な情景は、ショーであり情感に訴えるものであると思います。政治においては、数字だけがすべてではなく、情感に訴えることで自分の主張を通すという技術はありですので、一概に否定はできません。ただ、現状を見ると情動部分が大きすぎるのではないか、と感も否めないのです」と喝破しています。
もっとも、「百式の田口」さんの言葉を引きながら解説した「KOu」さんの以下の部分を読んだ上でわが国マスコミの煽情性に鑑みると、「情報価値の変化」についていけない既存マスコミが視聴者の煽情的な部分に訴えかけて生き残ろうとしている最後のアガキなのではないか、という穿った憶測も湧き起こってきます。
情報の価値が変化している。以前は「正しい知識」が価値を持っていたが、現在は急落している。変わりに台頭してきたのは「正しい知識のありか」と「個々の思考」である。……この「情報価値の変化」はマスコミを初め、多くの情報商売屋さんには産業革命と言っていいほどの影響力があるはず。だって、自分たちの扱ってきた商品の価値が下がるわけですから。おまんま食えなくなります。……以前は「正しい知識」が価値を持っていたが、「正しい知識」の価値たる要素は、 ・人が知らないことを知っている ・その情報を手に入れられる人が少ない ・それがより正しい、詳しい といったところにありました。分かりやすい例では、昭和初期のインテリ達が「おフランスでは~ざます」と自慢していたことか。……現在はどうかというと、グーグることで誰でも情報にアクセスできます。これだけで、2つの価値が下落したことになります。残る「より正しい、詳しい」という価値は、情報氾濫や2ちゃんを極とした個々の「情報嗅ぎ分け」能力が鍛えられることでクリアします。誰にでも手に入るものには価値はありません。これが「正しい知識」の価値が下がる と言っている理由です。そして、人々が「正しい知識」の代わりに求めるのが「思考(正しい知識から創造した考え)」です。 「・・・っで、どうしたらええの?」 「・・・っで、みんな何すんの?」 「・・・っで、これからどうなんの?」 「・・・っで、何が儲かんのさ?」 本来「正しい知識」は素材です。それだけでは何も始まりません。そこから何を引っ張り出したか?ということが必要な訳で、みんな「思考」はやっています。でもそれには質が伴います。よい思考はよい結果を生みます。良く使えば。だから、良質の思考をみんな求めるようになります。良質の思考は誰にでも簡単に手に入りません。
「KOu」さんによるこの問題提起は、重要な環境変化を指摘しているように私には思えます。それは、モノ書きとしての私の実感でもあるからです。
私なりの言葉で言えば、情報価値の源泉は、「情報取得」から「分析加工」に移りつつあるということだと思います。 私がモノ書きをはじめた15年前、作業の8割は「情報取得」に費やされていました。お役所が公にした報告書ですら一揃いさせるのが大変な時代だったんです。事実確認からインサイダー情報の入手に忙殺されていたと言っても過言ではありませんでした。しかも、入手した資料の保管が大変で、物理的にスペースを確保し、しかもその整理を不断に行なっていなければいざというときに情報を使えませんから、もの凄く労力がかかるんです。
その状況を一変させたのがインターネットの登場でした。私はネットの登場がモノ書きの作業を一変させたと実感しています。作業の大半を占めていた「情報取得」の労苦が2割程度にまで劇的に低下しましたからね。保管や整理も格段に楽になっています。それで、モノ書きは「情報取得」から「分析加工」へと作業の焦点を移すことが可能になりました。
その結果、モノ書きの世界でも、インサイダー情報やディープスロート(密通者)で売るタイプの人よりも、伯楽(名馬の鑑定人)のように玉石混交の中で「玉」を見分けることのできる人の方が浮上しやすくなってきています。そして、そういう劇的な環境変化の下で、「ブログ」という新しいツールが登場してきている。「モノ書き」出身の私としては、そこに面白い時代の流れを見る思いがするのです。
「テレビや新聞は、双方向性という点でWEBにはかないません。そしてリアルタイムに世論を反映させるということでWEBが最上位に立つことは、もう誰もが認めるところです。そのWEBの中でも、即時性が最も高いと思われるのが、Blogなのかもしれません。Blogは、ホームページ的要素とBBS的な要素を持ちあわせています。主張を述べることができるホームページ的要素。トラックバックで意見を返ることができるBBSに近い要素。ですから、Blogは議論の展開に一役買います」(by「MENTHOL BLOG」さん)ということですから、なおさら今後のブログの展開にワクワクドキドキしてしまうのです。「一般ニュースサイトと違い、ブログの特徴はインタラクティヴに情報をやり取りできることだ。今までのニュースサイトと違い一方通行ではない。情報の双方向キャッチボールによって情報がもっと膨らみ、それを共有できるようになる」(by「MASAHIKO」さん)ところに魅力を感じてしまうのです。
「カトラー」さんからは、「木村氏は、これまでマスコミ情報の一方的な受け手であった一般の人々がレベルの高い情報発信を行っていくことで、ブログが社会的な影響力を持つ新しい大衆メディアとして成長していくはずだという主張を展開している。ブログを始めて、まだ3ヶ月にしかならない私だが、メディアとしての新しい可能性をブログに対して強く実感している。『週刊!木村剛』は、そうしたブログの可能性を最もラジカルに実験している場といっても良いだろう」という暖かいエールをいただきました。これからも、「週刊!木村剛」は「ブログの可能性を最もラジカルに実験している場」として読者の皆さんとともに様々な試みをしていきたいと思います。
2004 06 03 [08. メディア/広告の将来を占う] | 固定リンク | トラックバック
皆さん、こんにちは。木村剛です。「血統徒然」さんから「カメハメハと木村先生って関係ありだな」と指摘され、日本ダービーに出場する「キングカメハメハ」という競走馬がいることを知りました(すいません、私、競馬は全くの素人なんです)。「かめはめ波」と「キングカメハメハ」ですか(^^;)そう言えば、「McDMaster」さんからも「中距離実績でカメハメハ/NHKマイルC」というツッコミがありましたね。キングカメハメハの健闘に「かめはめ波」を送りたいと思います。
などと書きながら、念のためにネットでチェックしてみると、なんと第71回日本ダービーが5月30日、東京競馬場で行われて、キングカメハメハ(安藤勝己騎乗)が2分23秒3のレコードで優勝したというではありませんか。これも「ゴーログ効果」か!(そんなわけないって)
「ゴーログのかめはめ波を期待するということで、三連複 5-6-12(五ー六のカメハメハという苦しいダジャレ)を少しだけ買っておきます」と書き込んでいただいていた「血統徒然」さんは、日本ダービーで儲けられたのでしょうか? 「McDMaster」さんは単勝一点買いでボロ儲け(?)したようです。お知り合いの皆さま、おごってもらいましょう。
それにしても、日曜日に「日本ダービー」みたいなイベントがあると盛り上がりますよね。う~む~、そういう意味では、「週刊!木村剛」には日曜日のUPがありません。困ったなあ。困った。何かないかなあ……。「ゴーログ」と言えば、「トラックバック」。「トラックバック」と言えば、「かめはめ波」。「かめはめ波」と言えば、何と言っても、「トラックバックランキング」ですな。
そう言えば、5月7日のゴーログ「第2回トラックバックランキング発表!」において、「今後も尾花広報部長の御機嫌をうかがいながら、定期的にトラックバックランキングを発表する予定です。6月末頃を目途に一度締めさせていただき、『第1回ゴーログトラックバック大賞』」として、そのときの総合ベストテン第1位の方に賞状と豪華商品(木村剛サイン本10冊セット)を贈呈いたしますので奮ってトラックバックしてください(おいおい本気だったのかよ~、大爆笑)」と予告しておりました。そして、お約束の6月末が迫っているではありませんか。
そこで、「週刊!木村剛」では、6月から「トラックバックランキング」を毎週日曜日に発表することとしました。「レビューのとらお」さんからは、「『よくもまあ、こんな面倒くさい集計を…』と思ってしまいました。ひょっとして本業ヒマ?(爆)」と厳しく指摘されたところなんですが、メゲルことなく、毎週水曜日時点で集計したものを日曜日に発表することにいたします(尾花広報部長、面倒くさい集計やらせてごめんなさい)。したがって、スケジュールは以下のようになります。
6月 6日(日) 第3回トラックバックランキング発表(6月2日時点集計)
6月13日(日) 第4回トラックバックランキング発表(6月9日時点集計)
6月20日(日) 第5回トラックバックランキング発表(6月16日時点集計)
6月27日(日) 第6回トラックバックランキング発表(6月23日時点集計)
7月 4日(日) 第1回ゴーログトラックバック大賞発表(6月30日時点集計)
「今後もゴーちゃんのお言葉に甘えて?『週刊!木村剛』にバシバシトラックバックさせて頂きたいと思います」と宣言していた「珠丸の覚書」さんは最近大活躍ですが、常連を押し退けてランクインできるでしょうか。前回のトラックバックランキングで総合15位に食い込んでいた「チップを弾むから勇気を分けてくれないか」さんは、「今後は『カメハメ波』をたくさん返してもらえるようにがんばりたいです」と語っていましたが、結果がどうだったか気になるところです。
さて栄えある(?)「第1回ゴーログトラックバック大賞」を受賞し、表彰状(ホンマかいな?)とサイン入りの拙著10冊を受け取られる方はどなたになるのでしょうか。「McDMaster」さんが予測しているように、「トップは再び29manさん。強ぇな、おい。この調子では、遠からず29manさんの部屋は木村さんの著書で埋め尽くされてしまうに違いない」となってしまうのでしょうか、それとも……。
この結果、6月入り後は、月~木曜日は「ゴーログ」、金曜日は「コラム」、土曜日は「BLOG of the Week」、日曜日は「トラックバックランキング」という構成になりますので、「週刊!木村剛」を毎日お楽しみいただきたいと思います。
本当なら、それを機会に、「週刊!木村剛」というタイトルを「日刊!木村剛」に変更すべきかなあ、とも思ったのですが、すでに「週刊!木村剛」という名称で世の中では知られるようになっていますし、私の気力と体力が続かずに毎日更新から週一回更新にステップバックすることもあるかもしれませんから(^^;)、このまま「週刊!木村剛」でいくことにいたしました。実際、「週刊!木村剛」を「習慣!木村剛」(by「珠丸の覚書」)として愛読していただいている人もいらっしゃるので・・・。
ということで、「週刊!木村剛」は、実質上「日刊!木村剛」となりますが、「週刊!木村剛」として日刊化いたします(なんのこっちゃ?)。いずれにしても、日刊になってさらにパワーアップする「週刊!木村剛」をこれからもよろしくお願いします。
2004 06 02 [01. ブログ万歳ココログ三昧] | 固定リンク | トラックバック
皆さん、こんにちは。木村剛です。ついに「月刊!木村剛」の出版社が決定いたしました。ブログにも造詣の深いインフォバーン社さんです。「ココログナビ」や月刊誌「サイゾー」を作っている出版社と言ったらお分かりいただけるでしょうか。創刊号は「05.年金問題を斬る」を特集コーナーに据えて、7月上旬に世に出る予定です。楽しみにしていてください。
トラックバックしてくれた読者のうち何人かの方には、インフォバーン社さんの方から転載のお願いをすることになると思いますが、前向きにご対応していただくよう、よろしくお願い申し上げます。
ということで、本格的に進みだしたものですから、ブログにおける「引用・リンク・転載」問題について、「週刊!木村剛」および「月刊!木村剛」におけるローカルルールを決定しておきたいと思います。これまでの議論を踏まえた上で、とりあえず、以下のような取扱いにすることとしました。
まずは、トップページの左欄に下記の「注意事項」を新設いたします。
Caution!Track Back トラックバックの留意点 必ず読んで下さい!
その「注意事項」の部分をクリックしますと、以下の文章がアップされてきます。これが、「McDMaster」さんが主張する「Kimura Public License」として耐えられる内容なのかどうかは私には判然としませんが、とりあえずは「週刊!木村剛」のローカルルールということで実務的に進めていく方針です。
トラックバックの文章に関する「週刊!木村剛」の基本的考え方 「週刊!木村剛」は、読者の皆さまからのトラックバックを歓迎しています。 ただし、「週刊!木村剛」にトラックバックした文章(=TB文)は、「週刊!木村剛」において言及されたり、「月刊!木村剛」に掲載される場合があります。なお、「週刊!木村剛」がTB文に言及する場合は、原典を明示し、リンクした上で、トラックバックすることを原則としています(ちなみに、「週刊!木村剛」からのトラックバックは、読者から「かめはめ波」と通称されています)。 ただし、TB文の著作権等については、以下のように考え、基本的には雑誌等への投書と同様に取り扱いますので、予めご了承ください。万が一、ご了承いただけない場合はトラックバックをお控えくださいますよう、お願い申し上げます。 1.ブログ上の「週刊!木村剛」について ●TB文の引用:原典を明示すれば自由。 ●TB文へのリンク:原典を明示すれば自由。 ●TB文の転載:原典を明示した上でリンクすれば可。 ただし、トラックバックにより、その事実を著者に通知する。 著者が転載を拒否する場合には可及的速やかにリンクのみの扱いとするか、全面削除する。 2. 書籍の「月刊!木村剛」について ●TB文の引用:原典を明示すれば自由。 ●TB文の転載:原典を明示し、著者の了承を得た上で掲載する。
インフォバーン社さんとは、とりあえず、「隔月」で進めることで合意しております。でも「週刊!木村剛」がいつのまにか実質的に「日刊!木村剛」になってしまっているように、「(隔)月刊!木村剛」もきっといつのまにか本物の「月刊!木村剛」になってしまうと予感しています(?)。いずれにしても、その運命は読者の皆さまが握っていますので、どうぞよろしくお願いいたします。ブログのコミュニケーションから生まれた「ブログ発の書籍」を応援していただければ幸いです。
2004 06 01 [01. ブログ万歳ココログ三昧, 03. イベント大特集] | 固定リンク | トラックバック















