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2004.06.28
ネガティブ・バトルからポジティブ・コミュニケーションへ
皆さん、こんにちは。木村剛です。「nisshi.jp」さんから、「木村氏のブログを見ていると、なるほど『blogとはコミュニティだ!』という感じがしてきて、非常に面白い」というコメントをいただいて本当にうれしく思いました。
というのは、ネットの世界において私が目指しているのは、BBSにおいて頻発するネガティブ・バトルから、ブログが主導するポジティブ・コミュニケーションへという流れを創り出すことだからです。「ROM(read Only Member)よりもRTM(Read & Trackback Member)の方が面白い」(by「Heartfield」さん)という体験を多くの方々と共有して、多様な視点や建設的な批判を包含しながらも共感する場をもつコミュニティをネット上に創ってみたいのです。ブログというメディアは、「発信が情報共有に留まらず、更に良質なFBの循環ループを生むところがなんと言っても魅力的です」(by「IGNiTION」さん)からネ。
そういうブログの魅力については、「Ne.'s BLOG」さんがアメリカとの対比などを踏まえた上で熱心に書き込んでくれています。以下にほぼ全文をご紹介しましょう。
BLOGが出始めた頃には、「日本においてBLOGは目新しいものではなく、大騒ぎするほどのものではない」という議論もありました。しかし、BLOGの本当の凄さは……誰でも簡単に更新ができ、しかも、いとも簡単に他のBLOGへのリンクが張る事ができる共通のシステム(ルール)にあります。(このシステム化こそがアメリカの最も得意とするところです)
それまでは、ホームページ作成ソフトやHTMLの知識が必要だった事が、それらの知識が全く不要のままに、同じ事が実現できるようになりました。この便利さは実際にBLOGを始めてみて実感できました。その効果は、現在の爆発的に増えたBLOGの数を見れば明らかです。Webを通じて不特定多数の相手とコミュニケーションを図る事がより一層簡単になりました。
しかし、日本においてもBLOGが爆発的に普及するに至って再び日本とアメリカの差が現れてきました。それは「日本人がちゃんとした議論が下手だ」という事です。日本人の言う「議論」というものがどんなものかは、ディベートについて学んだアメリカの小学生にさえ鼻で笑われそうな、典型的な「詭弁」をあろう事か国民に向かって平気で使う政治家さんや、事実と意見の切り分けという報道の基本中の基本すら守れていない(むしろ意図的に混在させている)マスコミ家さんの報道を見れば良く分かると思います。そんな議論下手な日本人が、アメリカのようにBLOGを通じで議論を交わし、BLOGを第三のメディアと呼ばれるまでの場に育て上げる事ができるのか、私は疑問に思っていました。
しかし、最近のBLOGの流れを見ていると、テレビに映る日本に失望しそうになる支離滅裂な議論や公正さを感じない意図を持った報道とは全く違った、建設的な意見交換ができている流れがある事に気付きました。
その流れの中心にあるBLOG、それが今のゴーログです。
今までも日本にはちゃんとした意見交換がしたいというニーズはあったと思うのです。その表れの一つが、斜に構え一見不真面目を装いながらも案外真面目に議論が行われている2chではないかと思うのです。しかし、2chではその匿名性から、言い捨ての言葉が中心であり、ある程度以上真剣な議論には発展し得ませんでした。
一方で、BLOGを用いたコミュニケーションであれば、発言者には発言者のBLOGという、その人の人間性を証明する背景があります。BLOGが背景にあればたとえ匿名であっても、その人の言葉の軌跡であるBLOG(まさにLOG)があれば、ちゃんとした議論は可能です。(むしろ初対面で背景を全く知らない相手との対面コミュニケーションよりもやりやすいくらいです)そして、そのBLOGは簡単に誰でも始める事ができる。BLOGの出現により、日本でもWeb上でちゃんとした意見交換をするための土台はできていました。しかし、それだけでは不十分でした。
そこに現れたのがゴーログ。
書いている人の実名も背景も分かる信頼できる人のBLOGである事。毎日新しい記事が発表される事。そして、トラックバックを行った相手に対する真摯な態度でのコメント。意見交換の核となる場所になるには十分でした。この人ならば、自分の考えをぶつけても大丈夫だ。信用できる。そう思えるBLOGなのです。かくして、ゴーログを中心にBLOGでの意見交換の流れができ始めました。
議論下手と言われる日本人が、BLOGを通じて正しい議論を実践的に身に付け、日本人のコミュニケーションスキルが向上すれば、この国はきっと良くなる。BLOGはそんな日本大復活の可能性を、私はゴーログとゴーログに集まる方々のBLOGに感じました。 今の日本の閉塞感を打破するのは、さらにはこれからの歴史を動かすのは、BLOGにおける意見交換がきっかけになるのではないか、と私は思うのです。
「週刊!木村剛」が「歴史を動かす」というところまでの機能を果たせるかどうかについては自信がありませんが、「ちゃんとした意見交換ができる場」にはしていきたいと思っています。そのためには、「週刊!木村剛」を核としたブログ・コミュニティが、
(1)自分と異なる意見を排除せず、建設的な批判であれば受け容れる度量をもつこと、
(2)批判する場合は、説得的な論拠を示すほか、代替案を示すなど建設的に行うこと、
(3)意見と人格を同一視することなく、いつ如何なる場合も人格攻撃を行わないこと、
という最低限のディスカッション・マナーを身につけていかなければならないとも思っています。「PurpleMoon」さんは、「政治家の跡取り息子でもなんでもない、普通の若い人が、政治団体の会員集めなんかにわずらわされること無く、あくまで『民間』の『一市民』の立場のままで、政治経済の問題について、お昼休みや帰宅後に気軽に読んで、気軽に自分の意見を書いて、気軽に参加できる。そんな場として、『週刊!木村剛』とその雑誌に期待しています」という意見を寄せていただきましたが、そういう場にしていくことが私の目標の一つでもあります。
「IGNiTION」さんからも、「数年前に、村上龍さんがメルマガを新たなメディアと捉え、“JMM(Japan Mail Media)”を創刊し、コンテンツの出版を展開。経済問題や社会問題、政治問題に一石を投じてきましたが、ならばキムタケさんはBlogを新たなメディアと捉えた“JBM(Japan Blog Media)”をこれから世に問うわけで、(^^ これは楽しみ!ぜひ、Blogソサエティのハブになっていただければと期待します!(^^/」と言っていただいているので、頑張ってみたいと思います。
もっとも、「nisshi.jp」さんから、「それはいいことだけだとは限らなくて、コミュニティの親密度が上がれば上がるほど『内輪ネタ』化して外部から入り込みにくくなるという欠点もある。私も最初のうちは何が行われているのかイマイチよく分からず…。その後もちょくちょく見ているうちはいいのだけれど。しばらく目を離すとなんだかよく分からなくなっていたりする」というご指摘もいただいたほか、「enter sandman」さんからも「ここ最近からみ始めた人はわかんないしね。ここしか通じない用語や経済、金融用語もあるからなあ…」というコメントをいただきました。
これに対しては、「確かに更新頻度も高くなっているし、そのとおりかも」と思い至った次第です。そういう方々のことを考えると、「笑わせんなヴォケが!」さんによる「関連用語集」の偉業は本当に「偉業」ですね。今後ともお仕事に悪影響を及ぼさない範囲内で精一杯(!?)やっていただけると幸甚です。
特に昨日から「週刊!尾花広報部長」もスタートしましたから、ますます詳細な「関連用語集」が必要になりそうです。「珠丸」さんは「なんとなくそんなことになる予感はしていたんですよね―」と感想を述べていらっしゃいますが、じつは「週刊!尾花広報部長」の仕掛け人は尾花広報部長も書いていますが、「29man」さんと「レビューのとらお」さんでした。「くびったけじゃないもん」さんからも「大歓迎」と言っていただいておりますので、今後は「KFi株式会社は社員総出でBlog出演」(by「チップを弾むから」さん)という構想を練ってみましょう(・・・・とも一瞬思いましたが、やっぱり「本業をしっかりやれ!」とハッパを掛けることにしました ^^;)。
(追伸)「ビールを飲みながら考えてみた」さんからご指摘をいただきましたが、現在、フィナンシャル ジャパン ONLINEにおいて、 公開討論会に向けてのアンケートをとっています。ご協力をいただけると幸いです。
2004 06 28 [01. ブログ万歳ココログ三昧] | 固定リンク
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