« PRIDEとプロレスと格闘技 | トップページ | マスコミが指摘しないカネボウと三菱自動車の共通点は何か? [コラム] »

2004.06.10

ブログで「スター誕生」は復活するか?

 皆さん、こんにちは。木村剛です。「月刊!木村剛」の創刊準備が着々と進んできています。皆さんのところには、インフォバーンさんの方からお尋ねがあったでしょうか。連載の中には、「ゴーログ」が漫画化されるコーナーもあるというから驚きです。「Qawajiblog」さんには「『出版』ではなく『創刊』ということに多少驚き、そして実物を手に取るのが楽しみです」と言っていただきましたが、私も出来上がりをみるのが本当に楽しみになってきました。

 しかし最近、皆さんからのトラックバックの内容を読んでいると、私がこれから言わんとすることを予測し切っている鋭いものが多いので困って(?)います。例えば「Hiroette」さんは、「月刊!木村剛」の創刊について、以下のように指摘してくれています。

 私はキムタケさんの大いなる野望を感じたのです。みなさんはもうとっくのとうに気づいているのかもしれないけど、私は遅まきながらやっとそのことに気づいたのです。キムタケさんは「年金改革に対してマスコミの報道はやっぱり限界があるのかも、そうしたらブログをメディアにするしかない」と思われたんですね。 そして、ブログを読まないネットをそこまで熱心にやらない人たちにもここで交わされている年金議論を本にすることによってより多くの人の目に触れさせようという意図があったのですね。木村剛という著者名が載った書籍なら、きっと多くの人が手に取るはずですから。本になれば、ブログを見に来ないような従来のビジネスマン系とかエスタブリッシュメント層の木村剛読者も手に取るはずですからね。

 ドキッ、ドキドキッ……(秘めた野望を言い当てられて、鼓動が高まっています)。ちなみに、「これを機に、Blogが一つのメディアとして注目されるようになって欲しいと思います。『THE BLOG MEDIA』ってやつですね」と期待を込めている「ひとこと」さんからは、「Blogは検索に引っかかりやすいつくりになっているので検索の上位にBlogから発信された情報が連なる。色んな確度から検討をおこなっているサイトがいくつもあり、情報が有機的につながっている。そのため、あるBlogを参照すればその話題について網羅的に把握することができるという可能性を持っている。今まで以上に情報間の連携が取られやすくなっているというのは、やはり魅力的なメディアですよね」との指摘を受けた後で、「木村さんのような”有名人”が主催しているサイトが、情報の一次とりまとめをやる。木村さんが、その情報(TB)量にパンクしない限りはものすごく理想的な流れがゴーログ周辺には出来つつあるように思います」と状況解説をしていただきました。

 ドキッ、ドキドキッ……。
 仕方ない。白状しましょう。
 そう、私は野望を抱いているのです。
 じつは、「月刊!木村剛」を「ブログのスタ誕」にしたい、という大それた野望を持っているのです。「スタ誕」って分かりますかねぇ。私と同世代の方だと、「ああ、懐かしい響きだ」なんて感じていただけると思うのですが、「スタ誕」とは、永遠のアイドル歌手・山口百恵などを輩出した伝説のオーディション番組「スター誕生!」のことです。歌手を志す女の子たちが数々の試練を潜り抜けて、最後にプロダクションから指名を受けて、プロの歌手になるチャンスを勝ち取るまでのプロセスを同時進行的に描き出していました。最近の例で言えば、「モーニング娘。」や「CHEMISTRY」を産んだ「ASAYAN」の原型になった番組でもあります。要するに私は、

「月刊!木村剛」が素敵なブロガーたちを紹介する
     ↓
ブロガーの文章を読んだ人々がそのブロガーのファンになる
     ↓
ブロガーがカミングアウトして、実社会で大活躍する

 という一つの流れを「月刊!木村剛」で確立してみたいという野望を持っているんですね。そのあたりを「McDMaster」さんは、「全ての市民の中でネットを利用している人、さらにその中で blog を利用している人というくくりを考えたとき、未だそれは『マス』たり得る規模を持っていないと考えます。それが『マス』に向けて解き放たれる(英語では unleash という表現を使います)手段こそが『月刊!木村剛』だと思うのです」と指摘してくれていますが、「月刊!木村剛」が、ネットの世界を「マス」に向けて解き放つとともに、ブロガーにとって「スタ誕」のマザーシップという機能を果たせるようになれば、これまでサブカル的に扱われがちだったネットの世界とリアルの社会との垣根を低くできる。そうなれば、ネットの世界とリアルの社会の間でポジティブな相乗効果を期待できるんじゃないかと夢想しているのです。要するに、「くりおね」さんが言っているように、「紙媒体に親しんでいる人たちにブログ的世界を体験してもらうという、一種のパラダイムシフトを促す可能性がある」と感じているのです。
 創刊号からいきなりその野望が実現できるような作りになるとはさすがに思ってはいませんが、そういう野望というか、大いなる夢を抱きながら、「月刊!木村剛」を隔月で発行していきたいと思っています。でも、いつまで続くかなぁ……(^^;;)大汗。リアルな社会でunleashし続けるためには結構コストがかかりますからね……。

 でも、もしも、万が一、そういう流れを作ることができたなら、「“サロン化”してしまった」(by「fareaster」さん)わが国の報道メディアも変わってくるかもしれません。「周辺領域・別館」さんが指摘しているように「オタクがインターネットに群がった結果、……これまで知識人だと思っていたメディア側にいる人たちも、実は玉石混交であり、本や新聞に書いてあることを鵜呑みにしててはいかんということが誰の目にも明らかになってきた」だけに、ブログがメディア化してステータスが上がってくれば、報道メディアも少しは危機感を覚えて勉強するようになるでしょう。「Webデザイン備忘録」さんが村上龍氏の発言を紹介してくれていますが、いつまでも、「無知な国民の皆さんに、私が取ってきた貴重な情報を教えてあげます」というスタンスでは、読者に見離されてしまうでしょうね。
 そうなれば、「高嶺の花にくびったけ」さんが言及しているように、政治に対してもかなりのインパクトを与えることができるかもしれません。「情報の分析・意思の組み立てを阻害する利害関係から自由であるということは、ウェブログの大きなメリットだと確信しています。コストがゼロというわけにはいかなくても、大きな屋台骨を維持しなければならない経済的制約を背負った報道機関にくらべて自由度は格段に高いわけです。これまでの選挙運動では印刷代その他運動にかかる膨大な経費を懸けてようやく一部の有権者が候補者の顔や年齢そして特徴のない意見を知ることができる程度です。ウェブログならもっと深く考えを知ることもできるし、トラックバックやコメントで質問や意見も出来ます。コミュニケーションを通じて候補者の値踏みもできます。そうなれば、自信をもって投票に行けますね。もし木村剛氏が参院選挙に出たら、選挙カーに乗らずに当選できるかもしれません。一日中ウェブログを書いてトラックバックするのが選挙運動だったりする可能性もあると思います」という推察が、夢想であるとは思えないのです。そして「高嶺の花にくびったけ」さんは、こう指摘しています。

カネでは言うことを聞かない自由人が政治家の何割かを占めるようになったら、何かが大きく変わりだすような気がするのです。ブログという『たかが道具』でこれまで報道と政治を捻じ曲げてきた経済的制約が吹き飛んでしまったなら、きっと面白い未来が見えてくるのではないかと楽しみにしているのです。2チャンネルあたりの一部のオタクがウェブログについて語ってるような低い次元では説明できない大きな可能性を感じています。

 私も「ブログ」には大きな可能性を感じています。何と言ったって、「官僚や大企業と果敢に戦う木村先生と場末の競馬ヲタクの繋がりができるのですから、ブログ恐るべしという感じ」(by「血統徒然」さん)ではないですか。そして、そういう双方向のコミュニケーションの中で、私は「週刊!木村剛」を「The BLOG MEDIA」と呼称しても恥ずかしくないような存在にしてみたいと思っているのです。
 「CHANNEL50%」さんからも、「ネット上でのジャーナリズムの重要性はブログの登場がきっかけで変わるかもしれないと予感させますね。Winnyじゃありませんが、そういった流れを後押ししてくれるコンテンツか何かが早く現れないかなぁと思ってます。「月刊!木村剛」がそういった役割を担えればいいですね」と言っていただいておりますので、皆さん、「月刊!木村剛」が創刊されたら、「enter sandman」さんが言っているように「地元の国会議員の先生方に読ませ」てやってください。「浪花節で一途雰囲気がブログに現れているから、目が離せない」(by「Tinkle-Tinkle」さん)「週刊!木村剛」をこれからもよろしくお願いします。

2004 06 10 [01. ブログ万歳ココログ三昧] | 固定リンク

トラックバック

この記事のトラックバックURL:
http://app.cocolog-nifty.com/t/trackback/15160/728049

この記事へのトラックバック一覧です: ブログで「スター誕生」は復活するか?:

» 有名人がBLOGを使いこなしている一番良い見本:週刊!木村剛 [本格焼酎忘備録 新館 から]
週刊!木村剛: ブログで「スター誕生」は復活するか? 密かに楽しみにしている木村 続きを読む

受信 2004/06/10 10:58:58

» リアルワールドの知識人の参入とパラダイムシフト [philosophical から]
週刊!木村剛: ブログで「スター誕生」は復活するか?これまでサブカル的に扱われがちだったネットの世界とリアルの社会との垣根を低くできる。そうなれば、ネットの世界... 続きを読む

受信 2004/06/10 13:06:10

» Blogstar(ブログスター)の可能性 [McDMaster's Weblog から]
http://kimuratakeshi.cocolog-nifty.com/blog/2004/06/post_6.html 木村剛さんから「かめはめ波... 続きを読む

受信 2004/06/10 14:14:59

» Blogstar 誕生! [fareaster から]
今日の「週刊!木村 剛」での記事、皆さんの言われるように、いよいよ木村氏の秘めた 続きを読む

受信 2004/06/10 19:27:27

» Blogは新しい政治を生み出すのか? [**MENTHOL BLOG** から]
ひょっとして、多くの政治家を生み出した松下政経塾のようなものに発展していこうとしているのでしょうか? 続きを読む

受信 2004/06/11 0:51:38

» 6/11(金) 『週刊!木村剛』にみる、Blogが果たす機能・価値。 [- IGNiTION - (井上和幸's Blog) から]
『週刊!木村剛』でここのところ、ブログの可能性に関する投稿が続いており、興味深い点が多々ありますので注目。 最近の主な記事は以下の通り。 2004.06... 続きを読む

受信 2004/06/11 8:12:08

» それは「ブログの力」ではなく、 [CONCORDE から]
木村剛さんがどんどんヒートアップしていますが。 週刊!木村剛: ブログで「スター誕生」は復活するか?: >じつは、「月刊 続きを読む

受信 2004/06/11 22:19:18

» それは「ブログの力」ではなく、 [CONCORDE から]
木村剛さんがどんどんヒートアップしていますが。 週刊!木村剛: ブログで「スター誕生」は復活するか?: >じつは、「月刊 続きを読む

受信 2004/06/11 22:20:55

» 新聞チェックに変わるモノ? [ホームバードの独り言 から]
 トラックバック先の「週刊!木村剛: ブログで「スター誕生」は復活するか?」とは話が違うんですが、少しは関連してるかな? …ということでご勘弁を。>木村剛さま ... 続きを読む

受信 2004/06/11 22:56:42

» 北の国から [■高嶺の花にくびったけ!! から]
出張(旭川)から帰ってまいりました。ウェブログを開けてみるとたくさんのコメントと週刊!木村剛さまより 続きを読む

受信 2004/06/12 9:22:27

» なつかしの「オールナイトニッポン」とブログスター [くりおね あくえりあむ から]
「オールナイトニッポン」。今も続いている、深夜1時から始まるニッポン放送のラジオ 続きを読む

受信 2004/06/20 22:06:31

» 『巻頭は宮崎哲弥と対談ってばよ』 [チップを弾むから勇気を分けてくれないか から]
 すいません、今頃気づきました。 月刊!木村剛創刊号で宮崎さんと対談するとは。 5月の朝まで生テレビの出演に義理があるため断れなかったあの宮崎さんですよね。... 続きを読む

受信 2004/06/21 21:47:19

» 「できる社長のブログ術」木村剛さんの記事に「くりおね」の文字が? [くりおね あくえりあむ から]
最近ブログに関する書籍が多く出版されているようですが、その中のひとつ「できる社長のブログ術」という本の中に、「くりおね」という名前を見た、と友人から聞いて「何そ 続きを読む

受信 2005/02/13 23:58:54