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2004.08.16
創刊!総合ビジネス月刊誌――経済情報の伯楽を目指します!
皆さん、こんにちは。木村剛です。すでにいくつかの新聞でも報道されていますが、このたび私、本年10月21日にビジネス・投資情報月刊誌「フィナンシャル・ジャパン」を創刊することを決定いたしました。経営幹部・投資家のための経営・投資・ライフスタイル情報を満載した、ストレートでフェア、オンリー・ワンの月刊誌です。経営者の目線に立った経営情報をご提供するとともに、既存のマネー雑誌に飽き足らない投資家に向けて、実践的な資産運用術をご提案します。さらに、「一流とは何か」を知る大人のために、豊かな人生のあり方、本物の生き方とは何かを追求した記事を展開していきます。
創刊に先立ち、内容見本として作成した創刊準備号(132ページ・オールカラー)につきましては、下記の有力書店にて経済書をご購入された際に、無料で配布する手筈になっておりますので、是非、お手にとって読んでみてください。冨山和彦・産業再生機構COO、五味廣文・金融庁長官、福澤武・三菱地所会長などにご登場いただいております。また、コラムとしては、スポーツから見た経営論を二宮清純氏に、ミクロから見た経済論を財部誠一氏にお願いいたします。
丸善(全国主要都市店)
紀伊國屋書店(新宿本店、新宿南店、大手町ビル店)
八重洲ブックセンター(本店)
旭屋書店(銀座店)
有隣堂(六本木ヒルズ店、横浜西口店)
この月刊誌に賭ける私の意気込みは、創刊準備号の巻頭コラム「伯楽宣言!」に書き記しましたので、以下に転載いたします。是非、是非、ご期待ください。
最近、メディアの論調と世論の高まりとの間にギャップを感じることが多くなりました。企業の肉声と紋切り型の報道との間にニュアンスの違いを直感する場合も少なくありません。そういえば、世の中を動かしている複雑な力学とメディアで喧伝される単純な陰謀史観との間に違和感を覚えてから、すでに長い歳月が経ちました。 一例を挙げれば、春先に吹き荒れた「最後の牛丼」騒ぎです。一斉に牛丼を追い駆け回して、「最後の牛丼はおいしいですか」と尋ね回ることに何の意味があったのでしょう。鳥インフルエンザの大騒動もそうです。加熱調理すれば問題はありませんし、鶏と一緒に暮らしていないと感染しません。それなのに、あれだけの一大事になってしまいました。 じつは、経済メディアも大差ありません。 「小物ばかりで大仕事をしていない」と産業再生機構を批判していたのに、カネボウを再生するという話になると、「機構が介入するのは如何なものか」という論調に急変しました。大蔵省ですら地銀を統合できなかった御時世なのに、UFJグループと三菱東京フィナンシャル・グループの経営統合が伝えられると、「竹中が絵を描いた」という妄想が一人歩きします。年金問題が盛り上がった際も、本質論ではない未納問題にこだわるだけで、公的年金制度を改革するための議論が深まることはありませんでした。 真実と異なる姿を書かれた企業は数え切れないほどあります。ミスリードする記事も毎日目にします。いまほどメディアのクオリティが問われているときはないのです。しかし、メディアは報道と世論が乖離しても気付くことができません。 しかし、これだけは指摘しておかねばならないでしょう。 それは、メディアを巡る環境が激変した、ということです。 情報過少の時代において、情報発信を独占していたメディアは、読者の乾いた心に清涼飲料水を注ぎ込む役割を果たしてきました。飲料水の甘さは、さぞかし読者の心の襞に染み渡ったことでしょう。メディアは、合併記事を一日早く書くことに血道をあげ、倒産情報を半日早く報道することに意義を見出してきました。スクープばかりを追い駆けると分析する時間が足りなくなります。分析不足だと深みのある記事になりません。それでますます情報の早さで勝負しようとすることになります。結果的に、記事のクオリティよりも、ネタのスピードが優先されてきたわけです。 その一方で、自分が描いたストーリーと異なる事実には本当に冷たい。ある企業を叩くことを決めたら、どんなに良いニュースでも見て見ぬ振りなのですから。これでは、メディアと企業の間でフェアな関係は築けません。メディアは殴られることがない。そのメディアが無抵抗の取材先を殴るという光景が繰り返されてきたような気がします。 要するにいまのメディアは、情報の発信者である企業や経営者と、情報の受信者である読者や投資家との間で、誠 実に情報を伝達するという本来の役割を果たしていないのです。「ジャーナリズム」という名の自己満足に浸っているような感じを受けてしまいます。 だから、読者が離れているのでしょう。だから、経営者がソッポを向くのでしょう。読者のニーズでもなく、経営者の本音でもない情報が溢れんばかりに掲載されたところで、読みたいと思うわけもありません。 じつは読者は、スクープにあまり価値を感じていないのです。それよりも、そのニュースが意味することを知りたがっています。現実に起こっている経済事象の背景を知り、そのメカニズムを理解することによって、生き抜いていくための発想法を身に付けたいと思っているのです。 時代は変わりました――時代は「情報過少」から「情報過多」へと激変しています。 インターネットを覗けばすぐに実感できるはずです。情報自体は溢れているのですから。それなのにメディアは、旧態依然としたスクープの追っ掛け合戦に終始しています。鼻が利くよりも目利きになるほうが大事なのにそれに気付けないのです。玉石混交そのものの情報過多の渦中で、「玉」を拾い集め、「石」のバイアスを取り除くメディアが求められているのだと私は実感しています。 スクープ主義ではなく、玉を拾い集め石を取り除くことをモットーとするメディア――それが「フィナンシャル・ジャパン」なのです。情報の発信者である企業や経営者と情報の受信者である読者や投資家の間を誠実にブリッジする経済月刊誌です。一般のマネー誌に飽きたらない、財産形成の王道を歩む人たちのための金融情報誌です。一流や本物になるために為すべきことを伝える総合誌です。 フェアな伯楽がいなかったために、多くの日本企業はメディアによってアンフェアに扱われてきました。私はここに宣言いたします――「フィナンシャル・ジャパン」は経済情報の伯楽を目指します、と。
2004 08 16 [12. 本のソムリエ] | 固定リンク
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