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2004.08.10

育児問題に関して私が出来ること

 皆さん、こんにちは。木村剛です。公的年金改革については、ブロガー有志による「公的年金タスクフォース」がPPBMプロジェクト――あるべき公的年金制度を検討するための基本モデルの策定――を遂行しているところですが、私は、その努力が永田町にも届いて一定の影響力を行使できるように、「公的年金を考える超党派ネットワーク」を国会議員で組成できないか模索しているところです。

 なるべく多くの政治家の方々に参加していただくために、「公的年金を考える超党派ネットワーク」に関する取決めは、以下の3点に限っています。

1. 本組織は、あるべき公的年金を考えるに際し、所属政党やポジションに関係なく自由闊達に議論するための有志の議員によって構成される超党派のネットワークである。
2. 本組織は、公的年金に関して議論するために発足したボランタリーなネットワークであり、団体としての意見を集約することを目的としない。したがって、いかなる意味においても各議員の意見や行動を拘束することはない。
3. 本組織は、公的年金制度を設計する際に公に利用可能な基本モデルを作成することを目的として活動している市民団体「公的年金タスクフォース」と定期的にミーティングを設ける。

 公的年金に関する公開討論会に参加した方はすでにご存知のように、林芳正自民党議員と大塚耕平民主党議員に加えて、河野太郎自民党議員および古川元久民主党議員には、この「公的年金を考える超党派ネットワーク」に賛同していただきましたし、私からも知り合いの先生たちにご連絡して、少なくとも2桁の数を確保したいと思っています。
 もしも、この「公的年金を考える超党派ネットワーク」が組成できたなら、「公的年金タスクフォース」から正式に提言書などを提出することにより、少なからぬ国会議員に皆さんの声を直接届けることが出来るようになります。それがどこまで有効に、個々の国会議員の行動に活かされるかは分かりませんが、少なくとも個々人でバラバラに直訴するよりは、多少高い効果を期待できると思います。
 そうすれば、「少子化問題」の背景にある各種の育児問題(学童クラブ問題を含む)についても、国会議員の元に直接正確な情報や建設的な提言を届けることが出来るようになります。提言しても、読まないでゴミ箱に捨てられるのではなく、とりあえずは読んでいただけるようなポジションを確保することができると思います。
 例えば、今後、厚生労働省や国会などで「少子化問題」に対する対策などが議論されるようになるでしょうが、その対策に対するコメントや提言を「公的年金タスクフォース」でとりまとめて、「週刊!木村剛」で内容を明らかにした上で、「公的年金を考える超党派ネットワーク」に提出するということができるならば、個々人が一人っきりで育児の問題に立ち向かっていくよりも効果をあげることができるかもしれません。
 さて、これから先は、私からの一つの提案です。
 はじめにお断りしておきたいのですが、私は本件に対して全くのニュートラルな立場です。以下の提案をやりたいともやりたくないとも思っておりません。「公的年金タスクフォース」は私にとって、全くのボランティアであり、時間的にもコスト的にも負担ばかりですので……。
 多くの方々からご指摘がありましたように、私は「育児問題」に関する専門家ではありません。ただし、「少子化問題」をあたかも「女性に産んでもらえばいいんだ」という風に扱う最近の風潮は問題だと感じています。「月刊!木村剛」の対談でも主張していますが、「家庭のあり方」という個々人の価値観――子供を何人産むかを含めて――に国家が介入することに違和感を持つからです。ただし私は、同様に「育児はこうあるべきだ」とか「育児に関してはこういう識見を持っているべきだ」という価値観を他人の家庭に押し付ける方々に対しても違和感を持っています。
 その一方で、現実の社会において、育児問題に直面して困っている人々がいるとすれば、出来る範囲内でサポートしたいとも思っています。「まりさん」が提起した学童クラブの問題にしても、世論が盛り上がることにより、解決の糸口が見出せる可能性が高まるのであれば、それに越したことはないと思います。そういう意味で、「Ne.’s BLOG」さんの「悩める母親を救うために力を結集しようという、考え方には賛成します。しかし、『母親』に限定しては『多くの人の賛同を得る』事は不可能であると考えます。それは、『父親も悩むべきだ』というべき論ではなく、既に『父親も悩んでいる』という事実があるからです」というスタンスはよく理解できます。ほとんど同じ立場だと思います。
 そういう立場である私が、いま出来ることは、「育児で悩んでいる方々の声を永田町の議員に直接伝えるパイプを作る」ということぐらいでしょうか。大したことではないかもしれませんが、それは大したことであるのかもしれません。残念ながら、いま「少子化問題」を声高に述べている国会議員や識者の方々は、「とにかく人口を増やす」という発想しかありません。これを放置して置けば、そういう貧困な発想の基に策定される「少子化対策」というものも自ずとお里が知れたものになるに違いないでしょう。
 そこで私の提案というのは、――あくまでも、「公的年金タスクフォース」のプロジェクトリーダーである「McDMaster」さんに了承していただければ、という前提付きですが、――「公的年金タスクフォース」の下に、育児問題を含む広範な課題について議論して対外的に発信するグループをボランティアで組成してみてはどうか、というものです。個人的には、丁度、「あ~、精進、精進」さんが立ち上げようとしている「子育てネタ専用サイト」が中心になることでもよろしいのではないかと思います。必要であれば、サポートしていただく専門家として、「電脳東京」さんからご紹介いただいた池内ひろ美さんに私からお願いしてみようと思います。
 そこまで形が整うのであれば、永田町議員の集団である「公的年金を考える超党派ネットワーク」に対して当該グループの提言をお渡しし、何らかの形で政策にしていく段取りや戦略につきましては、私が協力します。そういう形で、互いに得意分野を活かしながら協力しあえるコミュニティを作っていくことが、ポジティブ・コミュニケーションのメリットだと私は思っているのです。
 繰り返しますが、現時点において私は、上記の提案をやりたいともやりたくないとも思っておりません。全くのニュートラルです(負担を考えれば、どちらかと言えばネガティブですが……)。「McDMaster」さんから「公的年金タスクフォースを組成してはどうか」という提案を受ける前の状況と同じです。ただ、「電脳東京」さんから前向きの提言をいただきましたので、私なりに真摯に考えて回答したいと思いました。
 「電脳東京」さん、これでいかがでしょうか。

(追伸)ちなみに、「あ~、精進、精進」さんによる「『母親党』ではない名称を募集します(笑)!」という指摘は「まったくもって、ごもっとも」と私も思っております(^^;)

2004 08 10 [05. 年金問題を斬る] | 固定リンク

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