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2004.10.17

[TrackBack Ranking] 「ネットは新聞を殺すのか」のメディア総論

 皆さん、こんにちは。木村剛です。毎週日曜日は、トラックバックランキングにおけるそれぞれのカテゴリーにおいてランクインしている方々の中から、ひとりだけを選んで、その方のトラックバックから、珠玉の言葉を選んで皆様にお届けする「Words of the Blogger」の日です。

 さて、第8回「Words of the Blogger」で紹介させていただくのは、皆さまご存知の「ネットは新聞を殺すのか」さんです。「ネットは新聞を殺すのか」さんは、私からの呼び掛けに快くお応えいただき、来る11月5日に「ブロガー新聞」の「一日編集長」をお引き受けいただいています。本当にありがとうございます。くしくも11月5日は、46歳の誕生日とか。おめでたは重なるものですね。おめでとうございます。
 「ネットは新聞を殺すのか」による味のあるメディア論に心酔しているファンも多いのではないかとお察し申し上げております。ちなみに私は、「ブロガー新聞」のひとつの成果物は9月12日に「ネットは新聞を殺すのか」さんが提唱した「参加型ジャーナリズム大賞」なのではないかと勝手に一人で妄想しております。それでは、「ネットは新聞を殺すのか」さんによるメディア総論をお楽しみください。

新聞記者はこれまで記者クラブの中だけで競争していたところがある。一部の大スクープを除いて、一般読者はそれぞれの記事についてどの社が「抜いて」、どの社が「抜かれたか」という事実をほとんど知らない。それを知っているのは同じ記者クラブにいる記者仲間だけだ。仲間内で「勝った」「負けた」の競争を繰り返しているところが多分にある。それがグーグルニュースのおかげで、会社内、業界内の人間はもとより、取材先、一般読者にまで、それぞれの記事に関して、どこが勝ち、どこが負けたかが一目瞭然となるのではなかろうか。社会におけるインターネットの情報ツールとしての地位がますます向上することは間違いない。「紙面上」でどの社がどう報道したかより、「ネット上」でどの社がどう報道したかの方が重要になる時代というものが、いずれくるような気がする。テレビの朝のワイドショーで行っている「朝刊チェック」的なコーナーは、「グーグルニュースチェック」「インターネットニュースサイトチェック」的なものに変わっていくのではなかろうか。ネットが社会により浸透したときに、スクープをどこよりも早く入手した記者は、まずネットで先にニュースを流し、社会全般に自分のスクープであることを知らしめたいと思うようになる可能性がある。
(2004.9.2「グーグルニュースの衝撃」)
はるか未来には、新聞社がなくても参加型ジャーナリズムだけで十分な時代がくるのかもしれないが、現状および予測可能な将来においては新聞社がなくなれば大変なことになるのは事実。しかしアナログからデジタルへの移行期の中で、新聞社の現行のビジネスモデルにひずみが生じているのも事実だ。新聞社の紙の事業が今後もある程度安泰であれば、直接リンクの許可や、記者ブログ、記事へのトラックバック、読者ブログとの連携、市民記者の採用など、参加型ジャーナリズムを模索する余裕が新聞社に残っているかもしれない。しかしもし紙の事業の業績が急速に悪化すればどうなるだろう。新聞社はネットをより警戒するようになるのではなかろうか。新しいビジネスモデルが見えない中で、古いビジネスモデルは、デジタルの世界で飛躍しようとするジャーナリズムに手かせ足かせをかけるようになるだろう。たとえ新聞社はなくならなくても、ジャーナリズムが機能を低下させることは間違いない。デジタルの時代に合った新しいビジネスモデルの構築がジャーナリズムにとって何よりも今大事であると、わたしが主張し続ける理由はそこにある。古いビジネスモデルにジャーナリズムを人質に取られるようなことがあってはならないのだ。
(2004.9.24「新聞がなくなっても本当にいいの?」)
多くの人は、読売の社説に怒りをおぼえているようだ。わたしは、どういうわけか怒りよりも悲しさが先にくる。自分が愛してやまない新聞に対し、これだけ多くの人が怒ることが悲しいのかもしれない。ブロガーはこれほど活発に議論しているのに、大新聞にかかってゆこうという気概のあるプロの言論人がほとんどいないことが悲しいのかもしれない。わたし自身にその気概がないことが悲しいのかもしれない。
(2004.9.21「プロ野球スト問題にみる議論ジャーナリズム」)
マスコミを監視するということは何も新しいことではない。これまでは1つの報道機関が別の報道機関を監視してきた。そして批判するときは同業者に対する「手加減」があった。今は一般市民がマスコミを監視、批判する。そのやり方には「手加減」はない。ジャーナリストは、事実を隠そうとする取材対象に透明性を求め続けてきた。そして今、ネットのおかげで一般市民がジャーナリストに対して透明性と即時対応を要求するようになった。われわれジャーナリストは、好むと好まざるにかかわらず、この事実を受け入れるしかないのだ。
(2004.9.25「米テレビ局に訂正を出させたブロガーの実力」……米サンノゼ・マーキュリーニューズ、ダン・ギルモア記者の意見を紹介して)
意見は異なっていても、相手の人格を尊重する。議論は勝つためにするのではなく、学ぶためにする。・・・ブログはイエスマンだけが集まるのが問題だという指摘がある。しかし、議論の仕方を身につけている人が増えれば、ブログでもっともっと建設的な議論ができるのではなかろうか。ブログは優れたコミュニケーションツールであることは間違いない。しかしそのツールの可能性を最大限に引き出すには、われわれユーザーがツールを使いこなすだけの技量を持たなければならないのかもしれない。
(2004.9.11「『ブログで建設的に議論する方法について』について」)

 第8回の「Words of the Blogger」はいかがだったでしょうか。来週は、週間ランキングで第2位に躍進した「ヤースの変身」さんをご紹介します。ご期待ください。

(1)週間ランキング(2004年10月7日~10月13日、総合得点による)
第1位 my.Hurusato.org
第2位 ヤースのへんしん
第3位 いのっち日記
第4位 えみっちぃの見る風景
     近江商人 JINBLOG
     fareaster
     Hiroetteのブログ
     Return of the まにあな日記
     公的年金タスクフォース
(2) トラックバックベストテン(ブロガー→ゴーログ) [( )内は前回順位 ]
第1位 いのっち日記 83回(第1位)
第2位 my.Hurusato.org 52回(第4位)
第3位 fareaster 46回(第3位)
第4位 McDMaster's Weblog 45回(第2位)
第5位 大西 宏のマーケティング・エッセンス 30回(第5位)
第6位 カトラー 29回(第7位)
第7位 志鬼朗の日記 28回(第6位)
     Tinkle-Tinkle 28回(第7位)
第9位 PurpleMoon blog 26回(第9位)
第10位 バイオティックレイヤード 25回(第9位)
(3)「かめはめ波」ベストテン(ゴーログ→ブロガー)
第1位 McDMaster's Weblog 22回(第1位)
第2位 カトラー 21回(第2位)
第3位 Tinkle-Tinkle 17回(第3位)
     PurpleMoon blog 17回(第4位)
第5位 fareaster 16回(第5位)
     Hiroetteのブログ 16回(第6位)
第7位 バイオティックレイヤード 14回(第6位)
     珠丸の覚書 14回(第6位)
     いのっち日記 14回(第6位)
     志鬼朗の日記 14回(第6位)
  
(4)「かめはめ率」ベストテン(かめはめ波÷トラックバック)
第1位 ひとこと 1.13(第2位)
第2位 Ochanoko 1.10(第3位)
第3位 珠丸の覚書 1.07(第4位)
第4位 くりおね あくえりあむ 0.92(第7位)
第5位 チップを弾むから 0.90(第6位)
第6位 おたくなばくちうちの日記(仮) 0.83(第5位)
第7位 Hiroetteのブログ 0.76(第9位)
第8位 カトラー 0.72(第8位)
第9位 ネットde監視、地方議会 0.67(第10位)
     くびったけじゃないもん 0.67
(5)「ざぶとんポイント」ベストテン
第1位 my.Hurusato.org 1回
     善光寺手帳 1回
     会長のいろんなもの紹介 別館 1回
     ガ島通信 1回
     e-Life Blog 1回
     こにのつぶやき 1回
(6)総合ランキング
第1位 いのっち日記 【111glp】(第1位)
第2位 McDMaster's Weblog 【89glp】(第2位)
第3位 fareaster 【78glp】(第3位)
第4位 my.Hurusato.org【77glp】(第6位)
第5位 カトラー 【74glp】(第4位)
第6位 Tinkle-Tinkle 【62glp】(第5位)
第7位 PurpleMoon blog 【61glp】(第7位)
第8位 Hiroetteのブログ【57glp】(第10位)
第9位 志鬼朗の日記【56glp】(第8位)
第10位 バイオティックレイヤード 【53glp】(第9位)
第11位 専業主婦の逆襲【50glp】(第13位)
第12位 珠丸の覚書 【49glp】(第11位)
第13位 笑わせんなヴォケが!【46glp】(第11位)
第14位 大西 宏のマーケティング・エッセンス 【45glp】(第18位)
         無菌室育ち 【45glp】(第15位)
第16位 くりおね あくえりあむ 【43glp】(第20位)
第17位 Ochanoko 【41glp】(第19位)
第18位 レビューのとらお【40glp】(第13位)
      ミズタマのチチ【40glp】(第15位)
第20位 おたくなばくちうちの日記(仮) 【37glp】


(注記:はじめての方のために)
このベストテンは、(2)トラックバックと(3)「かめはめ波」(私からブロガーに対するトラックバック)と(4)「かめはめ率」と(5)「ざぶとんポイント」によって獲得されたglpによって決定されています。ちなみにglpというのは、「ゴーログポイント(go-log point)」の略で、(2)トラックバックの場合は回数そのままがglpになります。(3)「かめはめ波」の場合は「回数×2」がglpとして加算されます。(4)「かめはめ率」の場合はランキング10位以内の方にのみ順位に応じてglpが付与されます。(5)「ざぶとんポイント」の場合は「回数×5」がglpとして加算されます。この合計が多い順番にトラックバックランキングが決定されております。


(追伸)今月21日に総合ビジネス誌「フィナンシャルジャパン」を創刊するとともに、28日に新著「おカネの発想法」を上梓することを記念して、今月26日にタカシマヤタイムズスクウェア紀伊国屋書店新宿南店7Fの紀伊国屋サザンシアターにて記念講演を無料にて催します。お時間のある方は是非お立ち寄りください。申し込みはコチラまで。

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