« 既存球団は、アダルトコンテンツと無縁なのか? | トップページ | [コラム] 上場だけが人生じゃない! »

2004.10.27

[本のソムリエ] ドルリスク 国際資本移動とアメリカ経済

今週の丸善丸の内本店 壹岐直也副店長がお薦めする本です。

ドルリスク 国際資本移動とアメリカ経済
吉川雅幸著 定価1680円(税込)・日本経済新聞社刊


MJ04083755.jpg

 本書は、マネーフロー分析の第一人者として、金融実務畑で定評のあるエコノミストによる「「ドル論」。
 世界的な大富豪で著名投資家、ウオーレン・バフェット氏は、2002年春以降、72年の人生で初めて、ドル建て資産以外の外貨に投資を始めたという。
 その理由は「アメリカの対外純債務は2.7兆ドル(297兆円)、国富の5%に達している。この赤字はさらに、毎年5000億ドル(55兆円)以上増えていく、ドルへの弱気は続けざるを得ない」である。
 アメリカの経常赤字が定着した70年末以降、ドルの暴落、あるいはドルの継続的下落を意味する「ドル危機」がしばしば取りざたされてきた。しかし、そのたびに、欧州や日本、アジアなどアメリカ以外の国からの資金流入によって、危機は回避されてきた。
 では今回はどうなのか--。著者は本書の後半で4つのシナリオを描くが、保護主義傾向が強まり、資本移動が鈍化するか(この場合株は下落)、政策の手だてがなされず、ドル安が加速する可能性が高いとみる。
 現在のドルが抱えているリスクがどのようなものなのか、冷静に事態を知りたい学びたい読者に最適の本である。

(追伸)「週刊!木村剛」は、総合ビジネス月刊誌「フィナンシャルジャパン」(年間購読はココ)および「フジサンケイビジネスアイ」(購読希望はココ)とメディア・コラボレーションしています。本日の記事は、「フジサンケイビジネスアイ」に10月18日に掲載したものです。

2004 10 27 [12. 本のソムリエ] | 固定リンク

トラックバック

この記事のトラックバックURL:
http://app.cocolog-nifty.com/t/trackback/15160/1779792

この記事へのトラックバック一覧です: [本のソムリエ] ドルリスク 国際資本移動とアメリカ経済:

» 『ドルリスク』:一読した感想 [my.Hurusato.org から]
ドルリスク 国際資本移動とアメリカ経済 「週刊!木村剛」、水曜日の「本のソムリエ」の10月27日のエントリー。推奨されている吉川雅幸氏の『ドルリスク』を入... 続きを読む

受信 2004/10/31 21:19:22