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2005.02.03

[週刊!岡本編集長] 「三国志」いろいろ

 みなさんこんにちは、銀座ライオンでビールを飲むのが好きな岡本呻也です。生ビール最高。あと、塩エンドウマメと半分凍った生ハムがあれば、何杯でも飲めます。
 今週は2月発売号の校了期間で苦しい毎日です。しくしく

 ちょっと閑話休題なんです。まあずーっとそうなんですが。
 『三国志』(三國志)といえば、私は「プレジデント」の編集をしていた頃、さんざんネタにしたものです。
 だっておもしろいもん。名シーンてんこ盛りですよ。血湧き肉躍る合戦シーンはあるし、何より三国鼎立という状況下でのパワー・ポリティクスは、ゲームの理論で解析できるのではないかと思えるような微妙なバランスを保っていて、そういう意味でも面白い。しかも『三国志演義』のほうには、孔明・曹操の知恵ばかりでなく、劉備・関羽・張飛の友情と義、趙雲の忠節といった浪花節もこってり盛り込まれているし。
 「プレジデント」でやったいちばんすごかった企画は、日本軍が三国志の合戦を研究して作戦図を現地で作ったのが、防衛研究所に残っているんですよ。それを古代の地図と、現代の地図に照らし合わせて、「地図で見る三国志の戦い」というのを作ったときですね。3日間徹夜しましたが……。

 ところで、伝統的に三国志といえば、いわゆる「吉川三国志」、講談社の吉川英治歴史時代文庫 に入っている『三国志』が基本ですよね。いま文藝春秋に、宮城谷昌光さんが『三国志』を連載しています。彼の凝った文体の『三国志』は、本になってからじっくり読んでみたいものです。
 で、三国志をかんたんに知りたいとすると、中国で作られたテレビ番組の『三国志演義』完全再現版、これに止めを刺すでしょう。ただ、根性を入れないと、全84話、64時間もあるので死にます。というか、よほどヒマじゃないと見れません。

 マンガで読むとすると、これまた便利だったのが、横山光輝のマンガ版三国志だったですよね。顔が全員同じなので、誰が誰だかわからないという欠点はありましたが、とにかくかんたんに読むことはできました。アニメにもなってるんですね。とはいえ、私はほとんど読んでません、あれなら本で読む方がいいような気がします。
 そんな中、驚かされたのが 「モーニング」に連載された『蒼天航路』でしたねえ。画に迫力がありますし、人物が活き活きしてるし、楽しめます。いまも続いていて、376回目らしいですな。

 で、ここに来てぶっ飛んだのが、「ビッグコミック スペリオール」に連載している『覇 -LORD-』ですよ。武論尊原作、池上遼一画といえば、大御所じゃないですか。『サンクチュアリ』『HEAT』を描いたコンビですよ。この二人が作る新しい三国志の世界、タダですまないと思っていたら……設定がすごいです。なんと劉備は日本人なんですよ。荒唐無稽でバカらしいと思われるでしょう。ところがこれがおもしろいんだな。
 彼らが得意とする、豪放磊落でたくましく賢い男の生き様が、毎回展開されます。結局三国志の設定を借りてお得意のハードボイルドワールドを展開しているわけですが、これがよく合っていて納得性抜群なんですよ。ひょっとすると もっと史実からかけ離れたすごい展開があるかもしれないし、期待しています。
 ご興味のある方は、単行本の1巻目が出たのでご覧になるとよいでしょう。

 あと、私はKOEIのパソコンゲームの「三國志」もけっこうやりました。一番好きだったのは、じつは「三国志ⅴ」だったりします……。

 ところで10年程前のことですが、ふと「フィヨルドが見たい」と思ったんですよ。
 で、飛行機に飛び乗ってコペンハーゲンからオスロにいとったんですね。オスロのホテルで朝飯を食べていると、日本人の一家がいるんですね。「どこにでも日本人はいるなあ」と思ったんです。
 で、朝一番のベルゲン行きの特急に乗ると、その一家も乗ってきたんです。それでお話しをしてみると、何でも野球関係のお仕事をしている人らしい。坂井保之さんだったんですねえ。それで一緒にフィヨルドを見に行きました。
ベルゲン鉄道は海抜1300メートルを走る路線で、車窓から氷河が見えるんですよ。ミュルダールという駅で降りて、フロム鉄道に乗り換えます。この鉄道は標高867メートルから海抜0メートルまで降りていく山岳鉄道です。
 フロムでフェリーに乗り換えます。ここが長さ204キロという世界最大のソグネ・フィヨルドの付け根なんです。2時間のフィヨルド観光を楽しんで、クドヴァンゲンという港につきます。そこからバスで1時間ほど海抜0メートルの峡谷を通り抜けてヴォスという駅に行き、ここから電車に乗ってベルゲンに夜到着です。坂井さんと同じ宿に泊まって夕食を楽しみ、翌日の朝食のあと一家とお別れしてストックホルムに向かいました。楽しかった~。
 帰国後坂井さんには、「プレジデント」にもお出ましいただきました。懐かしい思い出です。

2005 02 03 [21. 週刊!岡本編集長] | 固定リンク

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