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2005.02.16

[ゴーログ]再び、モノ書きの老婆心:「匿名性」を護るために

 皆さん、こんにちは。木村剛です。遅れ馳せながら、「複雑系の中の混沌とした日常@WebryBlog」さんのトラックバックが目につきました。「今後もブログはますます発展していくことが予想される。本当に1,2年前まではブログってなんぞや、という状態だったのに、いまでは周り中の人々がブログを作成している時代だ。本当にネットが社会にもたらす影響は計り知れない。しかし、その分ブログから生じる問題も増えてくる可能性がある」として紹介しているのが、CNET JAPANの『私はブログで会社を首になりました。』なんですね。

 かいつまんで言うと、「Queen of Sky」(空の女王)というニックネームで、ブログに「Diary of a Flight Attendant(とある客室乗務員の日記)」を書いていたEllen Simonettiさんがブログの内容が原因で解雇されたという事件。米国では、その他にも、dooce.comのHeather B. Armstrongさんや、有名なWashingtonienneというブログの作者もブログの内容が問題視されて解雇されたそうです。
 そこで、「複雑系の中の混沌とした日常@WebryBlog」さんは、こう書いています。

ブログをみんなが書けば書くほど、それだけ社会の情報がオープンになることになる。それはある意味では非常にいいことであるが、オープンされたほうとしては困ったもんだ。自分が情報を公開するということは、その書いた内容に責任を持つ、ということである。そしてそれはいつでも訴えられる可能性を受け入れる、ということでもある。まぁ、自分のプライベートな内容を公開するだけなら問題ないんだろうけど、自分の所属する所に関することや、ある特定の機関、人物にたいすることなどを書く場合は、やはりそれを書いたことで生じる影響を考えて書かねばならないだろう。

 そのあたりの問題に対する私の考え方は、2004年5月13日のゴーログ『モノ書きの老婆心:「匿名性」を護るために』に書いたとおりなのですが、今から読み返しても、内容は何ら古びていません。まだ読んでいない方は、ネット文化に対する私の考え方をご理解いただけると思うので、少し長文なのですが読んでいただければ幸いです。
 相変わらず「匿名性」のセーフティネットの中で、社会人としてのマナーもなく、他人に誹謗中傷や罵詈雑言を投げ付けることでカタルシスを得ている方々を見ていると、私の予言は実現してしまうのではないか、と極めて残念に思っています。「ネットの匿名性であったり、簡単につながるというネット独特の面白みを、規制という社会の流れが排除しにかかっているように思えて仕方が無い」という「Bi-blog-e」さんの予測は極めて正しいと感じるからです。
 「simon」さんは、「ブログには各々の管理者がおり、人格じみたものが自然と露出してくる。そうなると、匿名の自由を謳ったノリで、ブログに突っ込むと、訴訟されるという現実にぶつかる」と喝破していらっしゃいますが、現実論として、「匿名性、解雇など、ブログの危険性に関する問題がある」(by「WEBライター流転記」さん)ということなのです。ところが、いざそういう場面に直面すると、自らが行った名誉毀損行為には目をつぶり、「ブログの世界で起こったことを訴訟で解決しようとするのはケシカラン」などという議論が澎湃として湧き出てくるところに現時点でのブログ界の危うさを感じます。
 ブログの世界では、書き手は書き殴るばかりで、「読み手のリテラシー」ばかりが強調されがちですが、現在のブログの現状で申し上げると、「書き手のマナー」に対してもっと厳しい目線を向けるべきではないかと感じたりもします。 「当事者意識がないと『主語』が失われる。当然、責任の所在が曖昧になる」(by「22歳 ―2006年3月までに月100万」さん)のですから、せめて、「反省、、、今までこのブログも深く考えず思いつつまま書き散らして、そのまま載せてきてるなー。特に人の事を書く時は、アップする前に頭冷やして読み直し、『載せても良いか?』を考えるようにしよう」という「ヒトカゲの独り言」さんの良識が大事だと思う今日この頃です。

(読者の皆さまへ)「週刊!木村剛」では、独断と偏見で「面白い」と思ったトラックバックをご紹介する「BLOG of the Week」というコーナーを不定期でアップしております。「BLOG of the Week」に掲載するブログは、事前に転載を承諾された方に限っております。このため、「BLOG of the Week」において、転載を事前に許可するブロガーは、トラックバックにおいて「投稿」であることを明示するようお願い申し上げます。 
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2005 02 16 [01. ブログ万歳ココログ三昧, 08. メディア/広告の将来を占う] | 固定リンク

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