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西川りゅうじんの「次の一手」 (フィナンシャルジャパン7月号掲載)
NEETより厄介なTEET
学ぶわけでも働くわけでも職業訓練するわけでもない若者たち、「NEET」(ニート、Not in Education, Employment or Training の頭文字を取った言葉)が社会問題化しているが、それよりもっと数が多くやっかいなのが「TEET」だ。
「TEET」とは私の造語だが、Tentatively in Education, Employment or Training の略で、Tentatively(一応、とりあえず)、学び、働き、職業訓練している人たちだ。どの企業でもこの「TEET」に手を焼いている。どこに行っても常に腰掛け意識の、言わば“NEET以上プロ未満”の連中である。
少し景気が上向いて来て、企業は採用人数を増やすことはあっても、ギリギリ必要な人数だけしか採用しない。久々に新人を迎え入れた部署の上司は、「長い不況を経て、入社する人達も、皆、きっと気合が入っているに違いない。しっかり育てよう」と決意を新たにする。
社会経済生産性本部は、2005年度の新入社員の特徴は「発光ダイオード型」だと発表した。電流を通す(ちゃんと指導する)とキレイに光る(いい仕事をする)が、決して熱くはならない(冷めている)という意味だ。発光ダイオードのように、少々コストはかかっても、半永久的にいい仕事をしてくれれば最高だ。
ところが、半永久的どころかすぐに部品交換が必要になる場合が少なくない。入社して間もなく、突如、「辞めさせて頂きます」と言って退職する「TEET」が増殖しているのである。
“とりあえず人生”の繰り返し
「えっ、どうして?」と理由を聞くと、「留学します」、「資格を取ります」、「作家を目指します」などと、突然、自分の夢を語る。「3年は社会人経験を積んでからの方がいいんじゃないか?それならどうして入社したんだ?」と言っても、「思い立ったら吉日と言いますから」と辞めてしまう。
先日も大手企業の部長たちとそんな「TEET」の話題で盛り上がった。銀行に就職した東大卒のキャリア女性が「私、やっぱり菊川怜を目指して女優になります」と辞めたとか、「フジテレビの『あいのり』を見て私も旅に出たくなりました」と翌日から来なくなるということが実際にあるのだ。
そしてその後、そういった連中が初志貫徹で頑張っているのかなと思っていたら、しばらく経って消息を聞くと、そあの夢はどこに行ったのかまたどこかに就職している。“とりあえず”就職して、“とりあえず”夢を追い掛け、また“とりあえず”転職する“とりあえず人生”を繰り返しているのだ。
そんな「TEET」の口癖は「こんなはずじゃなかった」である。やるべきことをやらずにやりたいことだけをやって生きて行けると勘違いしている、飽きっぽく打たれ弱い夢見る夢子ちゃんだ。簡単に言えば、子供なのである。子供の心を持った大人ではなく大人の外見をした子供。暦の上の年令は大人でも精神年令は子供のまま。私の別の造語で言えば、“こどものおとな”を略して「ことな」である。
こういった「ことな」に振り回されてはたまったものではない。「ことな」が入って来ない、「ことな」をのさばらせない、企業文化を育んで行くより他に方策はない。
[マーケティングコンサルタント 西川 りゅうじん]
1960年神戸市生まれ。商業開発研究所レゾン所長。マーケティングコンサルタント。本格焼酎マーケティング研究会座長として昨今の焼酎ブームを演出するなど、官公庁や森ビルはじめ、さまざまな企業への実践的コンサルには定評あり。アッシー、ジモティー、コヤジなど流行語の造語でも知られる。
2005 07 31 [13. フィナンシャル ジャパン] | 固定リンク | トラックバック
死亡保障市場の縮小に歯止めがかからないなかで、生保業界では医療や介護など、いわゆる第三分野の商品に営業の軸足を移す動きが一段と強まってきた。
(格付投資情報センター シニアアナリスト 植村信保)
保険の第三分野とは、第一分野(=死亡保障)でも、第二分野(=損害保険)でもない商品で、具体的には医療や介護、傷害保険などを指す。少子高齢化を踏まえ、近年、各社は第三分野や個人年金など「生きるための保障」に力を入れている。
死亡保障では歴史の長い大手・中堅生保が圧倒的な地位を保っているのに対し、第三分野ではアメリカンファミリー生命やアリコジャパンなどの外資系生保が上位を占めている。大手生保がこの分野に参入できるようになったのは2001年からで、それまでは特約を除き、販売が認められていなかったためだ。
日本の第三分野商品は終身保障タイプが多く、保障期間が超長期にわたる。大半が入院日額○○円といった定額給付型の商品だ。病歴があっても加入できる商品の登場や通信販売の台頭など、商品や販売チャネルの多様化も急速に進んでいる。
ところが、第三分野の商品は死亡保障に比べ、将来のリスクを合理的に見積もるのが難しい。例えば医療技術が発達し、かつてであれば死亡していた患者が入院すれば治るようになったり、がんの早期検診が急速に普及した結果、がん保険の給付が急増したりというように、第三分野の商品には過去のトレンドに基づかない外的要因に伴うリスクがある。
死亡保障の場合、将来の支払いに備えた積立金(責任準備金)の計算には業界共通の「標準死亡率」の使用が義務付けられており、各社の健全性を確保している。だが、第三分野には統一的な「標準発生率」はなく、予測困難なリスクへの対応は各社の判断に委ねられている。比較的安定している死亡率とは違い、入院日数など第三分野の統計は振れが大きいのも特徴だ。
リスク対応の最後の切り札として保険約款に盛り込まれている基礎率変更権(将来の不確実性に備え、行政当局の認可を前提に、保険会社が基礎率を事後的に変更する権利)を本当に発動できるかどうかも疑問である。そもそも基礎率変更権の存在が契約者に周知徹底されていないうえ、発動基準も明確ではない。
これに対し、金融庁は業界内外の専門家による「第三分野の責任準備金積立ルール・事後検証等に関する検討チーム」で第三分野のリスク管理のあり方について議論を重ね、報告書を発表した。
データが不十分ということもあり、標準発生率は当面導入されないが、責任準備金の積立ルールや事後検証の方向性が示された。
とりわけ今回の報告書では「情報開示」がポイントになっている。ルールそのものは引き続き個社の判断に委ねられるが、責任準備金の積立ルールや商品の収支状況、事後検証の実施状況などを開示することで、市場規律を効かせようという発想だ。
金融庁はこの報告書に基づき、来年度から新しい健全性ルールの適用を目指しているが、個社のリスク管理体制の厳格さが一層問われることになるだろう。
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植村信保 (うえむら のぶやす)
1990年東大文卒。安田火災海上保険(現損害保険ジャパン)を経て、97年、日本公社債研究所(現R&I)入社。生損保を中心に金融機関の格付けを担当している。
著書に「生保のビジネスモデルが変わる」(東洋経済新報社、03年)など。
(追伸)「週刊!木村剛」は、総合ビジネス月刊誌「フィナンシャルジャパン」(年間購読はココ)および「フジサンケイビジネスアイ」(購読希望はココ)とメディア・コラボレーションしています。本日の記事は、「フジサンケイビジネスアイ」に7月25日に掲載したものです。
2005 07 30 [14. フィナンシャルi ] | 固定リンク | トラックバック
今週の丸善丸の内本店 壹岐直也副店長がお薦めする本です
『投資サービス法への構想』
神田秀樹責任編集、財団法人資本市場研究会編
財経詳報社刊
定価3,143円(税込)
日本版金融ビッグバン。日本は類例のない戦後復興、経済成長・発展を遂げました。
その実績とバブル期の体験を凌ぐ世直しの決断から、「新しい金融の流れに関する懇談会」が設立され、新世紀、新時代への挑戦が始まりました。
それから十年近くが経過し、資本市場の基本法とされる「証券取引法」は金融審議会の報告を受け、新しい法令「投資サービス法」の2007年制定を目指すべく、その準備が進められています。
新法は投資者保護を第一義に、金融投資の業界ごと、商品・サービスごとに販売・勧誘規制にばらつきがあったのを一本化し、損失リスクの説明を義務づける議論が展開されています。「貯蓄から投資へ」を21世紀における金融・資本市場分野での最重要課題と位置付け、投資マインド、リーガルマインドの醸成が奨励されることとなりました。
本書は、歴史的変遷、史実を<資料編>に講演録等も付し、現在の日本の状況を踏まえ、緊迫感を持って国策の課題に臨むべく、財団法人資本市場研究会が設立、運営した「投資サービス法への構想に関する研究会」(座長・神田秀樹氏)の成果でもあります。各界第一人者の執筆陣が論点、及び、実務上の今日的問題点等を分かりやすく整理した解説書、実用参考図書であり、問題提起の書でもあります。
(追伸)「週刊!木村剛」は、総合ビジネス月刊誌「フィナンシャルジャパン」(年間購読はココ)および「フジサンケイビジネスアイ」(購読希望はココ)とメディア・コラボレーションしています。本日の記事は、「フジサンケイビジネスアイ」に7月25日に掲載したものです。
2005 07 30 [12. 本のソムリエ] | 固定リンク | トラックバック
皆さん、こんにちは。木村剛です。おとといのゴーログ「『パラサイトワイフ』ってなんだろう」にたくさんのトラックバックをいただきありがとうございました。「税制調査会のおじさんの毒舌はすごいですね~~~。まるで見てきたように話しているけど、どこで見てきたのでしょうかねぇ~~。自宅で見てしまったのでしょうかねぇ?」とツッコミながら笑いをとろうとする「貞子ちゃんの連れ連れ日記」さん、あんたはスルドイ。
さて、「貞子ちゃんの連れ連れ日記」さんは、専業主婦という「職業」を自ら選択し、最大限に満喫し、毎日謳歌していらっしゃるようです。
私自身も 主婦業は一日何時間くらいかかるのか 一回30代の頃に 自分で幾度も時間を計って調べてみたことがあります。 一切手抜きなしでも 手際よく家事をみっちりやっても 家事労働は 一日6時間くらいしかかかりませんでした。 当時は食器洗い機のようなものもありませんでしたから 今 もう一度調べなおしたら もっと時間が減っていると思います。 睡眠時間を多めにとって8時間としても、私は一日24時間中10時間以上自由な時間を毎日謳歌しています。
そこで面白いのは、そういうポジションを楽しみながら日々を過ごしている「貞子ちゃんの連れ連れ日記」さんは、税制上の恩典がなくなるにもかかわらず、じつは、配偶者控除の廃止に賛意を示しているということです。
これくらい恵まれた環境で、さらに配偶者控除までしてもらっていると、国家財政が危機に瀕しているのに、すご~~っく後ろめたさを感じてしまうわけです。国民の三大義務は教育と納税と勤労だと日本国憲法には明記されています。私たち専業主婦は 節約上手です。環境にやさしい暮らしをしています。が、貨幣を稼いでいないのです。その上 税制上でも優遇していただいていると、なにか肩身の狭さのようなものを感じます。私たちの配偶者控除を廃止した部分は勤労意欲の強い女性の人々のための社会保障制度の充実に充ててもらえるなら私も本望です。
なるほど、「貞子ちゃんの連れ連れ日記」さん、あなたは心が広い!
しかも、そう言いながら、「まぁなんですねぇ。私も配偶者控除が廃止されるのなら、ますます私自身の公務員へのチェックや税金の使い方へのチェックが厳しくならざるを得ないということです。こちらとしては、ひけめが無くなるわけですからね」と釘を刺すあたり、なかなかのタフネゴシエーターですねぇ。御見それしました。
2005 07 29 [04. 経済政策を語ろう!] | 固定リンク | トラックバック
皆さん、こんにちは。木村剛です。「矢山禎昭の自然観照日記」さんのトラックバックによって、「サイバーエージェントの藤田社長と女優の奥菜恵さんの離婚が発表された」ことを教えていただきました。しかも、その発表をブログでしたそうなんです。さすがです。私から申し上げることはありません。本件に触発された「矢山禎昭の自然観照日記」さんのコメントをご紹介いたします。
藤田さんが離婚発表にブログを使ったことは注目される。もしかしたら、ブログが出現して初めてのことかも。離婚という当事者にとっては辛く個人的な発表に、新興上場企業の社長が記者発表でなく、ブログを使って、読者と自社の社員に自分の言葉で直接語りかける。この若き社長のひたむきな姿勢に新鮮な親しみをおぼえた。これはブログと既存のメディアの役割と将来を指し示しているように感じる。・・・ 「ネットは新聞を殺すのかblog」 by tsuruaki_yukawaさんが、21世紀のジャーナリズムは「参加型ジャーナリズム」になると言っておられる。畏れながら筆者は、これからは「中抜型ジャーナリズム」と呼ぶべきカタチが台頭してくるのではないかという感じがする。「直接ジャーナリズム」と呼んでも良い。 一般市民が既存メディアに参加するというより、ちょっと過激な言い方だけど、そこでは一般市民に限らず、政治家や企業人、既存メディア人も含めてすべての個人は書き手=読み手として、個人が直接結びついていて、ニュースや論評を評価し、編集する既存メディアは介在しない。そこでは既存メディアはその機能をずっと縮小して、個人ブロガーに補助サービスを提供するようになるのではないか。 ジャーナリストやメディア企業の経営者には、ジャーナリズムを自らの手で支えていて、社会正義の実現に貢献しているという自負があるだろう。それをすべて否定するわけではない。しかし、歴史の転換点となった過去の節目でメディアが何を報じ、どう論評したしたかを見れば、そして報道姿勢の現状を見れば、それは幻想ではないかと言わねばならない。そういう幻想が一部の既存メディア人の思いあがりを生んではいないか。
2005 07 28 [08. メディア/広告の将来を占う] | 固定リンク | トラックバック
こんにちは。尾花典子です。先週土曜日の地震は、話を聞くと実は人によっては大変だったみたいですね。
土曜日に出社していた「フィナンシャル ジャパン」の営業担当の方が、外出からあと5分戻るのが遅かったら17階のオフィスまでは、階段で上がらなければいけなかったそうです・・・・。エレベーターが止まっちゃったからです。
ほっとしたのもつかの間、帰社する時もエレベーターが止まったままで、仕方がなく17階から階段で降りてきたそうです。でも不幸は続くもので、忘れ物をしてしまい、17階まで階段であと1往復しなければいけなく、月曜日はまだ筋肉痛が残っていたそうです・・・・っていうか何を忘れてしまったんでしょーね。
今日は担当の曜日ではなかったのですが、ついに「最新版 投資戦略の発想法」の表紙をゲットしたので、
アップします♪♪
これで~す・・・。↓
8月初旬に発刊予定ですが、7/30(土)の講演会では、サイン入りで手にすることができます!
当日は、---- 「読む前に聴こう!」木村剛出版記念講演会---- の通り、誰もこの講演会の前に読むことはできないんです・・・。が、ゴー社長がこの書籍を読む前にポイントをこっそりと教えてくれます。でも声は大きいですからね。
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「読む前に聴こう!」木村剛出版記念講演会(KFi Club主催)を開催いたします。
11万部のベストセラーになった「投資戦略の発想法」を全面改訂!
日時:7/30(土) 14:30-16:00 丸ビル
参加費: 非会員 5000円(ご参加者全員へ木村剛サイン入り新刊本プレゼント)
定員: 先着100名様 (定員になり次第締切らせていただきます)
お問い合わせ: kficlub@kfikk.co.jp
2005 07 28 [15. 週刊!尾花広報部長] | 固定リンク | トラックバック
皆さん、こんにちは。木村剛です。「404 Blog not Found」さんが地方自治に関して、持論を展開しておられます。議論の詳細については、ネタ元のブログを辿っていただきたいのですが、高齢者問題に関して、「私は何も東京に移住させよと言っているのではないのだ。『山の庵まで面倒見に行くのは大変だから、介護とかが欲しかったら里に来てよ』と言っているだけなのだ。山奥と山手線の間には、地方都市という選択肢があるではないか」という部分に思わず反応してしまいました。
アメリカで伸びているのは、NYCやLAといった巨大都市ではなく、10万人以上~100万人以下程度の、日本で言えば「中核都市」ぐらいの場所。政令指定都市ぐらいだとすでに「過密」なのだ。日本においても、こういう規模の都市を、特に高齢者のために育てるのは非常にメリットがある。 こういった都市はすでに新幹線や高速道路といった「大都会への道」をすでに持っているから、大都会に暮らす彼らの子弟とのアクセスも悪くない。都会に遊びに行きたければいつでも行ける。それでいて、土地も比較的安い。そういうところに住んでもらえば、行政コストだって安くつく上、ましてや一軒家でも建ててもらおうもんなら、都会住まいの子弟達はそこを別荘代わりに使える。 実は私の現在の実家がこれに近い。中央道を車で二時間走り、諏訪インターを下りて5分。「あずさ」でも二時間。もう一時間足してもいいなら、高速バスの料金は都内のタクシー代程度で済む。一家四人で遊びに言った上に、もう一家族ぐらい平気で呼べるだけの広さがあり、庭には本物のかまどがあって、思い立ったらそこでバーベキューが出来る。ネットもCATVのブロードバンドが入っていて、マチ(母)との連絡はむしろmailが主体。結婚してからは、直美(妻)の方があしげに通っているぐらいだ。
自分自身の問題として、高齢になって仕事からリタイアしたら、都会に住みたいかというのは、なかなか悩ましい問題でもあります。私の場合、実家は富山県にありますし、東京に持家があるわけでもありません。富山県であれば、2000~3000万円あれば、60坪の土地に庭付きの立派な家が建ちます(だったと思う・・・もう昔の話だろうか)。少なくとも、そういうことは東京では考えられません。
私自身は「住めば都」派なので、都会であろうと、田舎であろうと、あまりこだわらない方です。それで、前々から、田舎の過疎問題については、「タックスヘブンの認定をしてあげて、企業やお金持ちが移住を考えるようにするべきだ」という意見を持っております(完全な少数派ですが・・・)。
そういう意味では、沖縄の金融特区なんて大賛成なんですね。どうせ、ケイマンやキュラソーや香港に流れてしまうのであれば、国内で取引させるべきだと考えますし、その結果として、雇用や人の流れや活気が田舎で生まれるのであれば、悪くないことだと思うからです。
「404 Blog not Found」さんが主に論じている論点とは全く違う話になってしまいましたが、私は「都会vs田舎」ではなく、「都会with田舎」もしくは「田舎with都会」という建設的な議論ができないものかと思っております。
(追伸)「404 Blog not Found」さんは、「もちろんこの図式を成り立たせるには、行政レベルの『都市間分業』だけではなく、実家との関係をある程度良好に保つという『家族間分業』も必要にはなるのではあるが」と述べていますが、この「家族間分業」というのは、「都市間分業」よりも難しい面があります。なにせ、古来より根深い難問として存在している「嫁姑問題」がありますから・・・。
2005 07 27 [04. 経済政策を語ろう!] | 固定リンク | トラックバック
皆さん、こんにちは。木村剛です。またまた「くまさんの自立」さんが怒り心頭に達しています。どうも、政府税制調査会『第37回基礎問題小委員会』(17年5月27日)におけるある委員の発言が切っ掛けになっているようです。「こんな発言をする人達が、政府税制調査会のメンバーならば、増税する事を考えても全くおかしくない。国民を馬鹿にしている。自分たちのことは、差し置いて、国民を単なる税収マシンとしか考えていない。敢えてコメントはしませんが、この発言をした人に万が一にも奥さんと呼べる主婦がいるのならば、真っ先に読ませてあげたい」と憤っています。「くまさんの自立」さんを怒らせた発言の部分をご紹介しておきましょう。
『今、専業主婦であれば子供を産むとは限らなくて、逆に専業主婦で何もしないのが多いんです。子供も産まないで。つまり、人生に前向きかどうかというと、働く女の人は前向きで、子供を産みたいわけ。働かないで家でごろごろしている主婦が、子供を今産まないんです。・・・パラサイト・シングルっているけれども、今、パラサイト・ワイフというのができてきた。つまり、変な生命力のない人たちがたくさん生じていて、お金を持ってぶらぶらしているんですよ。消費にはいいかもしれないけれども。そういうところで、何か政策誘導的なものを作らないと、そういう人は淘汰してもらうなり何なりしてもらわないといけないような、そういう方向性を、あるいは前向きな人にはきちんとした支援をするということを考えないと、ちょっと困るのではないかなという方向に来ているんですよ。・・・』 『基本的に結婚しないのが多いからなんです。それはどうにもならないから諦めていますが。・・・働いている女性のほうがちゃんとご飯を作るというデータもあるんです。専業主婦で時間がいっぱいある人こそ、コンビニで買ってきた発泡スチロールで食べさせちゃうというのが多いんです。ただ、託児所をいっぱい作ったから子供を産むかというと、それもまた違うんですよ。駅に保育所があって……、子供は荷物じゃないんだから。』 『何が問題かというと、婚姻か、婚姻していないかということで、逆に配偶者という立場を作ってしまう、あるいは専業主婦というような概念を持ち込んでいるということが、現実と非常に離れたというか、現実の状況と離れたことを人為的に持ち込んでいる。つまり、考えるべきは、婚姻しているとか、していないとか、結婚しているとか、していないとかということによって、女性のステータス、あるいは課税上のステータスを変えるということが問題であって、働いているか、働いていないか、いくら働いているか、働いていないかだけでカウントするという考え方を、間違っているかもしれませんけど、それが一つ。もう一つは働けないかどうか。つまり、家族の世話、いわゆる子供の世話ですね。夫の世話というのはどうせどっちでもいいと思っていまして、これはちょっと失言ですけど、夫の一人のために専業主婦が一人ついて、洗濯したり掃除したりするというのは、労働力のロスだと思うのです。外に出たほうがいいから。やはり一番重要なことは、育てるということに対する労力をどういうふうにどこまでやるか。その時に扶養控除というのは、女性側か男性側かどっちが使ってもいいと思うのですが、今だと世帯主が扶養控除を使うというようなイメージがあって、どっちが使ってもいいというふうにするのか、半分半分使うのか、扶養控除のとらえ方でもう少し何か明確なことが言えないかなと、そこがちょっと気になっているところです。』
これらの発言を受けて、「くまさんの自立」さんは、「 ぼくは主婦がいて、家庭全般などをキチッと整理してくれているから、仕事がうまくいくのだと思っています。主婦って、ご主人のよき秘書でもあるのですよね。専業主婦の仕事をこの委員に是非やらせたいですね。生活感のない税制委員は失格です」と怒髪天を突く勢いでして、「奥さんは是非とも主婦を放棄して、その委員に自分で掃除洗濯・家事全般をすべて仕事をしながらやってみろと言いたいですね。・・・サラリーマンの増税、専業主婦を馬鹿にした発言。こんな人達に税制を考える資格はない。もっと、国民は怒らないといけません。どうでもいいと思っていると、どんどん悪い方向に行ってしまいます」とブチきれています。
お気持ちは分かります。ただ、その委員の考え方がその小委員会を代表する考え方でないことも事実だと思うので、「税」の問題については、冷静に考えてみたいものです。日本は民主主義を標榜しており、いかなる意見であろうとも、それを表明する自由は与えられていますから、その委員にも意見を開陳する自由はあるでしょうから。
もっとも、私は「国家は、市民の家庭のあり方や価値観に関して介入すべきではない」という固い信念を持っておりますから、「くまさんの自立」さんと同じく、この委員の発言には強い違和感を持っています。そういう意味では、「くまさんの自立」さんと同じ立ち位置にいるのかもしれません。
とはいえ、さらに冷徹にみれば、財政赤字を直視する限りにおいて、増税は不可避であり、ありとあらゆる手段を考えざるを得ないという政府の立場も分からないではありませんし、私自身は「厳しい財政規律を伴ったものであれば、増税はやむを得ない」という立場でもあります。
いずれにせよ、税制は国家の骨格を示すものでありますし、日本の行く末を決めるものでもありますから、一時的で感情的な激論ではなく、建設的で解決策を探る議論を期待したいものです。
2005 07 26 [05. 年金問題を斬る] | 固定リンク | トラックバック
皆さん、こんにちは。木村剛です。「週刊!木村剛」には、様々なトラックバックが寄せられてきます。現時点においては、原則として、よほど常識的に考えてヒドイものでない限り、削除しない扱いになっております。私が改めて言うまでもなく、情報の良し悪しを決めるのは、とどのつまり読者個々人ですから、内容については、是非、吟味して読み込んでいただければ幸いです。
ちなみに、「☆サッカークラブ☆」さんからは、「株投資における秘策♪勝てる秘策を伝授」というトラックバックをいただいておりますが、どうも結局「オプションをやってみたら」というお話しのようです。その真偽については、読者個々人のジャッジメントに委ねたいと思いますが、私が信奉している投資の大原則は、
世の中にうまい話はない
です。この大原則は、頭で理解しているつもりでも、欲が出てくると必ず忘れてしまうと言う性格を持っていますので、是非、お気を付けてください。
騙されずに、投資の王道で財産形成をする方法については、ベストセラーの「投資戦略の発想法」を改訂した「最新版!投資戦略の発想法」がアスコムから8月初旬に発売されるのでご一読ください(内容を吟味しすぎて時間がかかり、店頭に並ぶのが少し遅れました。申し訳ありません)。
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「読む前に聴こう!」木村剛出版記念講演会(KFi Club主催)を開催いたします。
11万部のベストセラーになった「投資戦略の発想法」を全面改訂!
日時:7/30(土) 14:30-16:00 丸ビル
参加費: 非会員 5000円(ご参加者全員へ木村剛サイン入り新刊本プレゼント)
定員: 先着100名様 (定員になり次第締切らせていただきます)
お問い合わせ: kficlub@kfikk.co.jp
こんにちは、尾花典子です。今年の夏は涼しいですよね~。このまま秋になってしまうのでしょうか・・・。
自宅のクーラーもほとんど入れることなく、通常も平日は長袖でOKなくらいです。
昨日の夕方、ソファーで寝ながら、フジテレビの「悲しき恋歌」を見ていたら、いきなり揺れを感じてちょっとこわいかな・・・と思っていたら、テレビで東京震度5とでていたので、逆にその報道にびっくりしてしまいました。
いつものちょっとした地震くらいに思っていたのですが、電車が止まったり、ガスの安全装置が作動したところもあるという報道を聞いてさらにびっくりしてしまいました。
でもあまり大事にならなくてよかったです。ただ、この地震で怪我をされた方もいらっしゃるということで、早くよくなられることをお祈りしています。
ゴー社長が日本振興銀行の社長を退任し会長となったことで、私もKFiに戻り、完全復帰です(≧▽≦)
しかしながら、ゴー社長が、「フィナンシャル ジャパン」の編集長になり、時々小規模(?)の地震ならぬ雷を感じています!(めったなことではありませんが、本当に怒るとこわいですよ・・・。怒られる理由は明白ですから・・)
ゴー社長は8月発売号からは正式な編集長となりますので、是非来月号からも楽しみにしてくださいね。露出度高くなってきていますよ~。
ということで、私も微力ながら「フィナンシャル ジャパン」に少しだけジョインすることになりました。今後ともよろしくお願いします(*'-'*)
あと、ゴー社長著「投資戦略の発想法」の改定版が、当初の予定では7月末ぐらいに書店の店頭に並ぶスケジュールだったのですが、予定が遅れてしまい、8月5日頃になりそうです。
ということで、今度の土曜日7月30日の『「最新版!投資戦略の発想法」の発刊記念講演会』に参加される方は、サイン入りでいち早く書籍を手にすることができます!実は、書籍が手元にくるのは前日の金曜日なので、ゴー社長には金曜日徹夜でサインしていただく予定です。
私も当日は事務局として働きますので、当日は参加される方とお会いできることを楽しみにしています♪
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2005 07 23 [15. 週刊!尾花広報部長] | 固定リンク | トラックバック
J-REIT残高の急速な拡大や東京都心区部における住宅地価の上昇など、住宅市場の周縁では明るいニュースが増えている。しかし、日本の住宅市場の課題として指摘され続けてきたことは何ら変わっていないのが現実だ。
近年の住宅・土地政策における基本理念を表すキーワードは「ストック重視」である。その本質は住宅の質的改善と流通性の向上であり、具体的には中古市場と賃貸市場の活性化が不可欠である。しかし、5年毎に実施される総務省の「住宅・土地統計調査」の結果に基づいて過去30年間を顧みると、持家と比べた借家の広さ、中古住宅の流通頻度のいずれも、顕著な改善は見られない。(ニッセイ基礎研究所 石川達哉)
2003年調査における平均122㎡という持家の床面積は、米国と比べれば見劣りするが、欧州諸国と比して何ら遜色のない水準である。これに対して、借家は平均46㎡と持家の4割を下回っている。他の国々では、借家にも持家の6~7割の広さはあり、日本の借家の狭さは極めて特異である。しかも、30年前の平均面積と比べて平均9㎡拡大したに過ぎず、現在でも100㎡以上の借家の戸数は全体の3%にも満たない。
他方、住宅全体の量的な面では、総世帯数の1.14倍に相当する総戸数は充足という段階を超え、空家率が12%にも達している。米国・英国では、1年の間に既存住宅の5%が中古市場で売買されるが、日本の持家の最新実績値は0.6%に過ぎない。
この値は過去30年間0.5~0.8%の範囲にとどまっている。新築持家着工戸数との対比においても、日本の中古持家取引が25%の割合しかないのに対して、米国の中古住宅取引は新築住宅の3.8倍、英国にいたっては7.5倍という水準である。
これらの事実からは、日本の住宅市場が新築の持家に偏重し、借家は狭いままで、既存ストックは回転せず、空家は増加の一途と言うことさえできる。しかし、逆に言えば、住宅ストックの有効活用への誘因は十分過ぎるほど高まっている。中古取引に不可欠な履歴情報の蓄積と開示、取引に伴う課税の縮減・廃止、持家に比して重い賃貸住宅課税の中立化、定期借地や定期借家の制度要件緩和を進めれば、ストック市場の活性化が急速に進む可能性はあるはずである。
そうした市場変革の担い手として最も期待できる存在は、実は、高齢者世帯である。参考になるのは、米国の高齢者世帯の行動である。引退後も持家率が8割を維持する構造は日米に共通しているからである。実際、米国の高齢者は資産としての持家を有効活用しているが、売り切ってしまうケースは少ない。単身か夫婦二人という世帯人員に見合った小規模な持家へ住み替えることを通じて、売買差額を金融資産化するか、生活資金として使うという形で、「持家資産の一部取り崩し」を実現している。
日本の持家世帯の3割強は65歳以上の世帯であり、75歳以上の世帯だけでも1割を超えている。より豊かな老後生活を実現するために、小規模な持家への住み替え行動を起こす世帯が増えれば、数の上で十分な影響力を市場に及ぼすはずである。
将来、遺産という形でこどもの世代に残す場合も、継承する世帯の大半は、既に7~8割が持家取得を済ませている現在50歳代の世代である。すなわち、親の持家の相続を通じて複数の住宅を保有する「若い高齢者」となって、片方を賃貸住宅へ転用したり、中古市場で売却したりする誘因は一層高まるであろう。両方の意味で、市場変革の鍵を握るのは高齢者世帯だと言える。
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石川達哉(いしかわ たつや)
ニッセイ基礎研究所経済調査部門主任研究員。
1958年、静岡県生まれ。東京大学経済学部卒。日本生命保険相互会社、経済企画庁経済研究所(派遣)を経て、現在に至る。2003年4月より明治学院大学非常勤講師を兼務。専門は、税制・貯蓄・住宅。主な著書に『日本経済21世紀への展望』(共著、有斐閣、1993年)、『賃貸住宅市場の実証分析』(共著、財団法人 日本住宅総合センター、1997年)などがある。
(追伸)「週刊!木村剛」は、総合ビジネス月刊誌「フィナンシャルジャパン」(年間購読はココ)および「フジサンケイビジネスアイ」(購読希望はココ)とメディア・コラボレーションしています。本日の記事は、「フジサンケイビジネスアイ」に7月18日に掲載したものです。
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「読む前に聴こう!」木村剛出版記念講演会(KFi Club主催)を開催いたします。
11万部のベストセラーになった「投資戦略の発想法」を全面改訂!
日時:7/30(土) 14:30-16:00 丸ビル
参加費: 非会員 5000円(ご参加者全員へ木村剛サイン入り新刊本プレゼント)
定員: 先着100名様 (定員になり次第締切らせていただきます)
お問い合わせ: kficlub@kfikk.co.jp
2005 07 23 [14. フィナンシャルi ] | 固定リンク | トラックバック
今週の丸善丸の内本店 壹岐直也副店長がお薦めする本です
「不動産証券化ハンドブック2005」
社団法人不動産証券化協会 編著
定価 2,000円(税込)
「不動産証券化」「不動産ファンド」「J-REIT」といった文字を新聞や雑誌で頻繁に目にするようになって久しい。先日、国土交通省が発表した平成16年度の不動産証券化の実績は、資産額ベースで7兆5000億円。前年の約4兆円から87%増と飛躍的な伸びをみせおり、昨年度末の累計額は20兆円に達している。日本経済を語るときに今や無視できないキーワードとなっている「不動産証券化」であるが、不動産証券化には関連するビジネスや関与するプレイヤーが多種多様であるため、全容を掴むのはなかなか難しい。
本書はそうした不動産証券化の全容を丁寧に解説している。紹介されている豊富な事例やデータをみれば不動産証券化市場の活況が手に取るように分かるだろう。その他、不動産証券化法制度・税務会計の解説、さらにはグローバルな動向を含めた不動産証券化市場の最新情勢などの情報もまとまっている。
95年の初版以来、経済・社会情勢の変化に対応しながら内容の充実を図っているが、2005年版では、不動産証券化事業に大きく関係する信託業法および証券取引法の改正等についての記載を充実させている。
(追伸)「週刊!木村剛」は、総合ビジネス月刊誌「フィナンシャルジャパン」(年間購読はココ)および「フジサンケイビジネスアイ」(購読希望はココ)とメディア・コラボレーションしています。本日の記事は、「フジサンケイビジネスアイ」に7月18日に掲載したものです。
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「読む前に聴こう!」木村剛出版記念講演会(KFi Club主催)を開催いたします。
11万部のベストセラーになった「投資戦略の発想法」を全面改訂!
日時:7/30(土) 14:30-16:00 丸ビル
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定員: 先着100名様 (定員になり次第締切らせていただきます)
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2005 07 23 [12. 本のソムリエ] | 固定リンク | トラックバック
皆さん、こんにちは。木村剛です。芸能ネタにはトント相場感のない私ではございますが、なにやらNEWSという人気グループが飲酒して警察沙汰になったという話を聞きつけ、チラッと書いてみようかなと思った次第。事件の概要は、おそらく私などよりも、皆さんの方が詳しいと思いますが、まずは、簡単におさらいをしておきましょう。
●NEWSというグループの未成年メンバー(18歳)は、14日夜に仙台市で行われた女子バレーボール・ワールドGPの中継に出演。 ●未成年メンバーは、NEWSの20歳のメンバーと2人で14日午後9時ごろから、仙台市内の飲食店で同局スポーツ局員5人と食事や飲酒をともにした。 ●メンバー2人は宿泊先のホテルに戻ったが、別の場所で複数の女友達と私的な飲み会を開いていた菊間千乃アナウンサー(33歳)が、電話で未成年メンバーだけを呼び出し、15日午前1時ごろから飲酒した。 ●未成年メンバーは1人でホテルに帰る途上であったが、仙台市内の公園で酔って騒いでいたため、15日未明、仙台中央署に補導された。 ●フジテレビは19日、仙台市内で酒席をともにした菊間アナウンサーに対し、減給と担当番組「こたえてちょーだい!」の無期限出演停止の処分を決めた。同局はほかに関係者9人にも減給などを科し、前例のない大量厳重処分となった。
要するに、成人のアナウンサーが、未成年に飲ませた結果、その未成年が騒ぎを起こして、補導されたという事件だったようであります。この事件に関して、「くまさんの自立」さんは、怒り心頭に達しています。
今回のフジテレビにおける飲酒軽視報道には、全く呆れて嫌になる。
他のテレビ局は他局なのにも拘らず、暗黙の了解があるのか、殆ど軽く流す程度なのです。ことの重大さを全くわかっていない。
なぜに、もっと詳しく、報道しないのだろうか?
若貴報道における全く私的な兄妹喧嘩の報道を、聞きたくも見たくもない内容を、必要に食い下がり何十時間も垂れ流していたのに。
今回は、未成年者飲酒禁止法に該当し 監督者は過料に処するという歴とした犯罪行為にも拘らず、殆ど詳しく報道されないのです。
いつもならば、どこかの大学教授とか学識経験者とかを招いて、意見を求めて批判がましく、犯罪者の心理行動を解説しているのです。
ところが、自分たち同業者となるとこうも違うのだ。犯罪行為を知らしめることによって、他者に同じような行為をさせない、未然に防ぐことも報道する重要な点だと思うのです。
今回の事件については、この重要な点も欠落しているのです。
日本の報道関係はおかしいです。 新聞にも詳しく関係者の名前が記載されていない。
なぜ?
私も、連日繰り広げられる馬鹿馬鹿しくも見ているのが辛い「若貴報道」には心底嫌気がさしていましたから、「若貴騒動」を大々的に報道するくらいなら、この未成年飲酒事件を全面的に取り上げるべきだと思います(それにしても、貴乃花も、マスコミをあまり相手にしなけりゃいいのにねぇ・・・)。確かに、この事件、言われてみれば、マスコミにおける扱いは極めて小さいですね。
報道の公共性・普遍性を何かあると御旗にかかげて、偉そうに発言し、プライバシーも考えずに、知る権利を振りかざし、いつもは堂々と放映しているのです。 しかし、今回はどうだろう、女子アナの名前だけが出てくるが、関係した上司やほかの氏名は全く表面に出てこない。 なぜ? なぜ、他局の報道番組も報道しないのだろうか? お互いに、弱みがあるのだろうかと勘ぐってしまうのです。
まったくそのとおりなのですが、少し前、ある新聞社の子会社で広告業務をしていた人が、増資に関する公告の発注を受けて、当該企業の株式売買をしたという事件があったときも、ほとんどウヤムヤになって終わりました。本当だったら、今回の経済産業省のインサイダー取引以上に、古典的で直接的なインサイダー取引の典型例です。でも、そういう話には一切手を着けようとしないのですね。
そういえば、今年年初に勃発した「朝日新聞vsNHK」の決着はどうなったのでしょう。良心的なマスコミであれば、あの事件こそ、大々的に取り上げるべきだと思いますけれど・・。「くまさんの自立」さんは、「報道関係者の馴れあいの世界が実に良く現れた事件です。はげたか報道をする報道関係者も自分の子は可愛いのですね」と皮肉った上で、「報道とは自己を律してこそ、信頼を勝ち得るものだと思うのです。今回の報道で、まさに信頼は地に落ちたのです」と締めくくっていますが、この意見に反論できるマスコミの方々はいらっしゃるのでしょうか。
(追伸)
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2005 07 22 [08. メディア/広告の将来を占う] | 固定リンク | トラックバック
皆さん、こんにちは。木村剛です。いつも洒落た文章を贈っていただいている「戯言家 : 桐鳳柳雨」さんから、「父」という存在に関するトラックバックをいただきました。私が心底共感したのは、自活する力との関連で、「戯言家 : 桐鳳柳雨」さんがご自身の父親に関して書いていた以下の部分です。
一人暮らしをし始めた頃、食事をするのにも事欠くような状態になった時期がありましたが、父は私を飢えさせるようなことは決してしなかった…。最低限ではあるかもしれないですが、お金のことを気にさせることなく「普通に」暮らしていける状況だけは保ってくれていた…。(後年知ったのですが、我が家の収入はとても少ないものでした)それに対して今の私は、私自身さえ満足に食べさせられない…。それだけでも大変なことなんだと思うようになりました。
恥ずかしながら、私は小学校5年生のときに、生涯一度だけ家出を試みたときがあります。理由は忘れてしまいましたが、子供心に「どう考えても自分が正しい。親父は間違っている」と思い込んで、家を出たわけです。ところが、家を出たのは良いけれど、どこにも行くところがない。そこで、川沿いの公園でブラブラしているところを、母親に見つかって、諭されて家に戻されたというのが、その家出事件の一部始終です。
そのとき、幼い子供なりに「自活する力もないのに、父親に反抗するというのは、単なる甘えにすぎない」ということを身にしみて感じまして、そのとき以来、「父への反抗」を封印し、とにかく「自活する力を身につけたい」「何が何でも自立したい」という一心でやってきました。上京して大学に入学すると、父からの仕送りを断ったので毎日がアルバイト漬け。港の荷揚げや居酒屋の皿洗い、引越しの手伝いや通行人数の調査などにはじまり、家庭教師や塾の先生など、ありとあらゆる仕事をやりました。
いま思えば、そういう努力のすべてが「父への反抗」であり、そのおかげで、何とか今では、それなりに「自活できる力」「自立する力」を持てたような気がしています。親子ですから色々とありましたが、「男」として尊敬できる父でした。戦後幼いときに父(私の祖父)を亡くし、大八車を引きながら家計を支えてきた苦労人で、並外れた頑固者でしたが、愛すべき「男の中の男」でした。
まだまだ超えられそうにはありませんが、超えられるまで、これからも前向きに「父への反抗」を続けていきたいと思っています。
(追伸)
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2005 07 21 [02. ゴーちゃんの素顔を暴く!] | 固定リンク | トラックバック
皆さん、こんにちは。木村剛です。「高額納税者番付に載る人は知っているお金の法則」さん(・・・う~む、魅惑的なネーミングですねぇ・・・)から、「日本は、最近でこそ、記事は余りでなくなっていますが、まだまだ日本国は危ない状況です。・・・目に見えて借金が膨らんでいるんですよ。(あれが、自分の銀行口座だと楽しいのにね。笑)」というトラックバックをいただきました。
刺激的な内容なので、行間を丹念に味わいながら読んでいただきたいのですが、「高額納税者番付に載る人は知っているお金の法則」さんは、「さて、問題です。この借金をなくす方法ってどうすればいいでしょうか?」というクイズを出しています。その答えは、以下の4つということなのですが・・・。
1. 国民一人ずつに借金を負わせる。 2. ハイパーインフレを起こして、日本国にある預金の価値を100分の1にする。 3. 明日から、円が使えなくなり、貨幣の単位が“小泉”になる。(笑) 4. 相続税を100%かけ、老人の持っている資産を全て吸い取る。
「高額納税者番付に載る人は知っているお金の法則」さんは、「私は、全て可能性ありだと思っています」と指摘しつつ、「今、使っているお金。よーくみてください。これってなんですか? ただの紙です」と断言しています。また、「銀行通帳もよ~く見てください。 ただのノートに数字が書いてあるだけです。(笑)」と喝破した上で、「全てこれは、日本国が発行している円、銀行がこのノートに書いてる金額について“このお金で物と交換出来ますよ。”と保証してくれているからなんですよね」と解説を加えてくれました。
そして、「しかし、この保証がなくなったら? お金は、色紙よりも価値が下がるかもしれません。だって、色紙だと鶴を折ったら綺麗だから。(笑)」とギャグをかましてくれています。あまり、笑えないギャグですが・・・。
さて、皆さんの答えは、どうでしょうか?
何とか、上に記した4つの答え以外のものがあるといいのですが・・・。
(追伸)
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2005 07 20 [04. 経済政策を語ろう!] | 固定リンク | トラックバック
皆さん、こんにちは。木村剛です。投資の王道に一家言を持つ「たけくらべ」さんから、「株式市場のIPO銘柄 には人気が集中しています」ということで、IPOに関するトラックバックをいただきました。もっとも専らの関心は、新興市場のあり方に向かっているようです。「共同通信社のWebサイトに『新興市場で不祥事相次ぐ 審査基準の甘さに批判も』というニュースが掲載されていました」ということなので、まずは、その共同通信社のニュースを読んでみましょう。
ジャスダック証券取引所や名古屋証券取引所セントレックスなどの新興市場に上場する企業で、不祥事や経営破たんが相次いでいる。東京証券取引所などへの上場と比べ審査基準が緩く、「取引所の審査も甘くなっている」(証券関係者)ことが問題多発の背景にあるとの批判も出ている。東証マザーズ上場の居酒屋チェーン、ゼクーは経営陣の内紛や多額の簿外債務発覚で、6月に破産手続き開始が決まった。ジャスダックに上場するゴルフ用品専門メーカーの本間ゴルフも6月、事業拡大が裏目に出て、資金繰りに行き詰まったとして民事再生法の適用を申請。企業倒産が減少傾向にある中で、新興市場の上場企業の破たんが目立っている。
このニュースを受けて、「たけくらべ」さんは、次のように、新興市場の問題点を鋭く指摘しています。
確かに、新興市場への新規上場時の審査基準は、従来の市場よりも甘いようです。これにより、問題企業が少なからず上場したことも事実です。投資家に無用な混乱と損失を与えた事例もあります。 市場によっては赤字企業や債務超過企業であっても株式を公開できるこの制度、投資家保護 などの観点から鑑みて、問題が無いとは申しません。 新規上場による調達資金がいわゆる裏社会 に流れたのではないか?と思われる事例すらあったようです。現在の制度が不完全ではないことは認識しています。 新規投資家に損害を与えることを承知の上で、上場による一攫千金を目論む悪徳資本家による粉飾決算 などは論外で、市場運営者や監査法人は見抜くべきです(監査に限界があるのは承知しています・・・)し、上場のバックアップをする証券会社は自らの行動を厳しく律するべきです。 少し思いつくだけでも、新興市場に関する問題は山積しています。
このストーリー展開で行くと、新興市場への規制強化に対して、積極的なスタンスを示すのかなぁと思いきや、「それでも・・・」という接続詞で、新興市場に関する擁護論を展開していらっしゃいます。
それでも私は、上場への門戸が開かれている制度を肯定的に捉えています。 「審査基準が緩い」と表現すれば、制度そのものに問題があるようにも思えます。 しかし、この事実は「市場での直接金融による資金調達を必要としている企業に対して、門戸が拡げられている」と換言することができます。 中小ベンチャー企業はほぼ例外なく資金を必要としています。彼らが資金調達することが悪事であるとも思えません。 株式を上場していない赤字企業や債務超過企業、彼らがどうして資金を調達できるのでしょうか。それは、投資家が「倒産の可能性も少なくないが、この会社の成長に賭けてみよう」と考えるからです。 上場時に適切な情報開示がなされることが前提ですが、先行き不透明な企業が上場によって資金調達することも、より広く認められるべきです。 暴論気味に続けます。 上場基準の厳格化によって赤字企業や債務超過企業が市場から資金調達することが閉ざされてしまうならば、上場は「ある程度成長した企業にしか認められない」ということになります。それは、事業の萌芽期や成長期において最も資金が必要なときに、資金調達の選択肢が狭められるということに他なりません。 資金調達が困難になることは結果として、経済価値を創出し、雇用や納税などを通じて社会全体に役立つ将来の大企業の芽を摘んでしまうことになるかも知れません。
いえいえ、「暴論」だなんてとんでもない。私は、「たけくらべ」さんの「暴論(?)」に大賛成の立場です。確かに、このところ、新興市場に上場した企業の不祥事が目立っていることは事実です。しかし、同時に、旧来からの伝統的な企業においても、不祥事が頻発していることを忘れてはならないでしょう。もっと言えば、既に上場している企業において、本来、退出していてもおかしくない企業が多数存在しています。新規上場企業を問題視するのであれば、まずは、既上場企業のあり方について、もっと厳しい議論を展開すべきなのです。
日本という国は、何か起こると、必ず「新参者のせいにして、じつのところ、既存勢力をしたたかに護ってしまう」という愚かな行為を繰り返してきました。もっともらしい理屈をこねて、そのじつ、すでに「大企業クラブ・上場企業クラブ」に入っている仲間たちの利益を最優先してきました。私は、新参者たちに対する、こうした安易な「レッテル張り」は大変危険なことだと思います。そうしたことによって、新興企業がステータスをアップするチャンスを少なくすることに危惧を覚えます。
経済の活性化において、最も重要なことは新陳代謝です。「誰にでもチャンスは開かれている」というシステムを維持することが最も大事なのです。この新陳代謝の重要性に鑑みるならば、新参者には優しく、既存勢力には厳しく、というのが本来のマスコミのあり方のはず。しかし実際は、既存勢力に餌付けされて、「新参者は怪しげだ」とか「新興企業はうさんくさい」などと、既存勢力の飼い犬と課しているのが実態なんですね。「弱きを助け、強きをくじく」のが役割なのに、「強きにおもねて、新参者を叩く」ことにばかり精を出す。
新参者は、強者である既存勢力との戦いを潜り抜けて頭角をあらわしてきているのですから、従来の「既存勢力の常識」からみれば、「怪しげ」であったり、「うさんくさい」のは当たり前です。少なくとも、有識者であれば、「強きにおもねて、新参者を叩く」という愚だけは犯してはならないと思います。
2005 07 19 [04. 経済政策を語ろう!] | 固定リンク | トラックバック
皆さん、こんにちは。木村剛です。久し振りに「笑わせんなヴォケが!」さんからトラックバックをいただきました。「笑わせんなヴォケが!」さんは、「週刊!木村剛」関連用語集(右側に「バナー」があります)を編纂していらっしゃる奇特な方です。私が、1億円を目指すビジネスセレブのための総合経済誌「フィナンシャル ジャパン」の編集長になることに対して、「キムタケ氏が編集長になるからには、今まで以上に経済事象をガンガン攻めていただきたいものだ」というエールをいただきました。
ハイ、おっしゃるとおり、経済とおカネの問題をガンガン攻めていきたいと思っております。本格的な出撃は、8月21日発売号からになりますが、創刊したときの初心に戻るため、大々的にリニューアルする予定です。ご期待ください。
なお、「笑わせんなヴォケが!」さんは、「ところで一つ気になることといえば、当方が設置している「月刊!木村剛ポータル」および「ウェブログ図書館」が“キムタケ・サイド”からほとんど放置されたままということ。・・・もっと有機的なつながりが検討されてよい」というご指摘をいただきましたが、スルーしていたつもりはないんです。
「週刊!木村剛」関連用語集のバナーが張ってあるので、そこから、「月刊!木村剛ポータル」や「ウェブログ図書館」にアクセスできるので、「それでいいかなぁ・・・」と勝手に思っていただけでして、それでは、「月刊!木村剛ポータル」のバナーを「週刊!木村剛」関連用語集の下に貼ることを尾花広報部長に検討するよう申し伝えておきます。
なお、「『フィナンシャル ジャパン』のバックナンバーから興味深い記事を『週刊!木村剛』に部分転載してウェブ上に公開している試みなどはポータルサイトやライブラリサイトへの親和性が高く、blogの活用例としても注目に値する事例と見ております」というご指摘もいただきましたが、まさにそういう発想でトライアルしています。今後とも、ご指導ご鞭撻いただければ幸いです。
2005 07 18 [13. フィナンシャル ジャパン] | 固定リンク | トラックバック
「ここはほんとに病院か?」最高級人間ドック体験記~グローバルヘルスケア・クリントエグゼクリニック
【フィナンシャル ジャパン6月号掲載分】
医療機関の倒産が増えている。帝国データバンクの調べでは1990年から2004年までで倒産した数は535件。原因は当初は「放漫経営」、つまり事業多角化の失敗が多かった。しかし、近年は患者がやってこない「販売不振」が増えているという。(産経新聞3月16日朝刊から)
医療機関の経営環境は年々、厳しくなっているようだ。その背景には予防医学への高まりがある。人々は病気になって医院に駆け込むのではなく、元気な身体を保持するための手間とお金をかけるようになった。予防医学を大切にする会員制健康サービス会社、 グローバルヘルスケアが生まれたのも、そうした時代の要請があるからだろう
検査と治療が目的ではない新しい医療機関
「うちはサービス業です」
グローバルヘルスケア社長の福澤雅彦氏は開口一番、そう言った。
「大切なのは予防です。世の中に病院が好きな方はいません。なんといっても治療には必ず苦痛や不便、不満が伴いますから。私たちはお客さまが元気な段階から健康診断、コンサルティングでサポートします。病気になるリスクを減らすことが私たちの仕事です」
グローバルヘルスケアは2004年8月にスタートした。病院、歯科医院などと提携し、会員の健康診断、健康コンサルタントを業務としている。しかし、そういったサービスならば、これまでにもあったような気がするのだが……。
「はい。健康診断を請け負う会社はいくつもあります。職場や学校の団体健診は戦後すぐの頃からありましたし、他にも、電話健康相談、血液の検査キットを売る会社など、個人の健康チェックをビジネスとしている会社はすでに存在している。ただ、どれも受診した人が満足しているものとは言いがたい。
たとえば、職場の団体健診を心からありがたいと思っている人が何人いるでしょうか。この忙しい時に面倒だなと感じる人も多いのではないでしょうか……。人間は無料のサービスに対してはありがたみを感じないのです。
一方、個人富裕層に向けて高級人間ドックというサービスもあります。入会金200万円、預託金100万円で、年に何度か、きちんとした検査をしてくれます。しかし、こうしたビジネスの運営主体は病院であることが多い。どうしても受診者のケアよりも、検査と治療が目的となってしまう。
それに対して、うちはサービス業です。医療機関ではありませんから、検査をすることが目的ではなく、会員と日ごろからコミュニケートし、病気にならないようなケアをすることが仕事なのです」
「また、私どもではプライベートドクターというシステムを採用しています。プライベートドクターとは、会員一人ひとりの相談に乗る、かかりつけの医師のこと。
うちでは健診の前に、まず医師と会っていただきます。そして、お客さまには医師をしっかりと見てもらう。相性がよくないなと感じたら、あらためて他の医師を紹介いたします。ここは他の会社との大きな違いではないでしょうか。医療機関がやっている健診サービスでは、医師を変えることなど、まず不可能でしょう。病院では医師の力が絶対なのですから。
そして、プライベートドクターはあくまで、相談に乗ることが役目です。健診の結果、心臓が悪い、呼吸器に異常があったとなれば、各ジャンルの専門医を紹介することになっています」
福澤氏の話を聞いていると、グローバルヘルスケアの仕事の核はプライベートドクター・システムにあるようだ。プライベートドクターは会員や会員家族の日常の健康状態を知り、アドバイスをしてくれる。また、専門医にかかる際には最適の医師を推薦してくれる。プライベートドクターとは一般の人間にとって、予防と医療の水先案内をしてくれる存在のようだ。
日米の医療現場のギャップが創業のきっかけ
福澤氏はなぜ、こうした仕事を思いついたのだろうか。彼はどういった職業人生をたどってきた人物なのだろうか。
「明治大学の工学部を出て、万有製薬のMR(医療情報担当者)になりました。新人の頃はとにかく一生懸命に仕事をしていましたね。入社三年目には2000人いたMRのなかでトップの営業成績となり、その後、人事、経営企画などのスタッフ部門に移りました。そのまま特に不満もなく働いていたのですが、1999年、アメリカのMEDCO社(薬剤給付管理会社)に出向した時、現地の医療制度や医療機関のサービスを見て、ショックを受けたのです。
ええ、忘れません。特に強烈だったのが入院患者の病室です。日本では大学病院でも六人部屋は当たり前でしょう。患者のプライバシーといえば、カーテンを引いたベッドの上だけです。食事時間となれば、隣でオマルを使っている人がいても、ご飯を食べなくてはいけない……。ところが、アメリカでは入院といえばすなわち個室に入ることを意味するのです。複数の患者が入る病室もありますが、一時的なことか、あるいは医学的理由でそうしているに過ぎません。
日本の医療技術は世界でもトップです。しかし、医療周辺のサービスではとても一流とはいえない。そんな状況を変えるのは医師では無理だから、私が変えてやろうと思った。
カリフォルニアのバークレーで会ったスコット・ウッドという医師の話も起業のきっかけとなりました。私が訪ねた時、スコット医師は近所に住む350人を会員とするプライベートドクターをやっていたのです。会費は月額250ドル。決して高額とはいえません。一日に3人か4人の会員とじっくりと話をして、健康の相談に乗る。会員の身体に変調を察知したら専門医を紹介し、ときには一緒についていくことさえある。
『米国のマネージドケアで地域のすべてから患者を受け入れていた頃は、一日中休みなしだった。毎日40人の患者を相手にしていたから、身も心もくたくたで、誤診をするんじゃないかと常にびくびくしていた』
スコット先生は私にそう語りました。以前はアメリカ版の保険医だったのです。それをやめ会員制のプライベートドクターを始めてから『患者の数が10分の1に減ったのに、収入は三倍に増えた』と言っていました。何より、ゆっくり患者と話ができるから、相手の健康状態を把握できるというのです」
当初、福澤氏は勤務していた会社の新規事業として新しい健康ビジネスを立ち上げようと考えた。ところが親会社の米国メルク社が万有製薬を100%子会社化したことにより、日本だけの判断で事業展開をすることが不可能となる。そこで彼は会社を辞め、新規事業を一緒に検討してきたキッコーマン総合病院の久保田芳郎院長や事業に賛同してくれた出資者とグローバルヘルスケアを創業した。
「具体的なことを申し上げますと、入会金が20万円。その他に年間72万円を会費としていただきます。それに対して、人間ドック、脳ドック、PET検査、デンタルドックを年に一度ずつ受けることができる。プライベートドクターがお客さまを訪問して行う面談が年に二度。
むろん、他にもいくつかのサービスが用意してあります。でも、こうしたことは私が口頭で説明するよりも、実際のクリニックを見学していただくほうがいいでしょう。値段がリーズナブルかどうかは判断していただくほかはありません。
また、私どもでは、『この病院にPET検査に行ってください』とただ通知するだけではありません。先週の土曜日も私は会員の方をアテンドするために、朝五時に起きて、千葉の自宅から新横浜にある、「ゆうあいクリニック」まで出かけました。検査室に入るまでの手続きや案内のサポートを自らやったのです。そして、これは会員数がどれほど増えても、私はアテンドします。そういったことをやっているからこそ、グローバルヘルスケアはサービス業だと断言できるのです」
無臭で静寂なホテルのような病院
話を聞いているうちに、では、現場を見てみるかという気になった。そこで、出かけたのがクリントエグゼクリニック。グローバルヘルスケアが人間ドックを委託している高級クリニックである。場所は愛宕グリーンヒルズMORIタワーの四階で、開業は2001年12月。慈恵医大と提携する自由診療の医療機関であり、専属の医師は五名、英語を解する看護師が5名いる。また、慈恵医大の教授、助教授などの90名もスタッフとして登録されている。
午前9時前にクリントエグゼのドアを叩いた。すると、中にいたのはグローバルヘルスケアの福澤氏である。体験取材に際しても、彼は自らアテンドし、クリニックの岡本栄治事務局長とともに、施設を案内してくれるのだという。
さすがサービス業を自負するだけのことはある。福澤氏はイタリアンデザインのスーツ姿で、一方の岡本氏は細ぶちのメガネが印象的だ。ふたりの物腰は医療関係者というよりも、高級フレンチの支配人といった様子である。 さて、内部に入って感じたことは、やたらと静かなことだ。
「診療は完全予約制ですから、待つことなく診察室へご案内できます」
岡本氏はそんな解説をした後、待合室を指差して、「せっかく作ったのに、使う機会がありません」と呟いた。
院内のロビー、廊下には分厚いじゅうたんが敷かれ、抑えた音量でバロック音楽が流されている。
「いったい、ここは何なんだ。ここはほんとに病院なのだろうか」とふと思った。
私たちが日常、訪れる病院を思い出してほしい。大学病院、公立・私立を問わず、病院とはたいてい混雑しているものだ。待合室には人が溢れ、座ることもできない場合がある。空いているとすれば、それはトイレ近くのシートだ。なぜなら、トイレには検査に回すための尿入りコップが林立している。
つまり、トイレ近くの席はオシッコのにおいが漂ってくるから、座る人が少ないのだ。それに比べて(比べるのも申し訳ないが)、クリントエグゼは無臭で静寂。いわゆる「病院の雰囲気」とはかけ離れている。
これはやはり、自由診療だから、贅沢な作りになっているのだろうか。保険診療よりも高額な診療代を払える患者向けの施設といってよいのだろうか。
岡本氏は微笑をもって答えた。
「いらっしゃる患者の方々はやはり富裕層の方、そして外国から日本に赴任されている方が多いですね。ただし、うちは会員制ではありません。予約していただければ、どなたでもご利用いただけます」
彼は続けた。
「日本の健康保険は医療の平等を生み出したしっかりとしたシステムです。しかし、保険診療の範囲では、できない診療、使えない医薬品があるのも事実です。また、大勢を相手にせざるを得ないから、どうしても病院は混雑してしまう。
私たちは、お金に余裕のある方には、ゆとりのある医療、予防医療を提供したい。クリントエグゼはプライバシーと心地よさ、くつろぎを第一に考えています。VIPの方は待たされることも嫌でしょうし、大勢の方からじろじろ見られるのも困るでしょう。政治家や会社の社長は、病院に出入りしていること自体を内緒にしておきたいと思うのではないでしょうか」
それでは、クリントエグゼの診療代とはいったい、いくらくらいなのだろうか。
「はい、うちでは診療時間30分程度で3万円、人間ドックの5時間コースが36万円となっています」
岡本氏はこともなげに言うが、これでも自由診療のクリニックとしては特別に効果な価格とは言えないのだという。
2005 07 17 [13. フィナンシャル ジャパン] | 固定リンク | トラックバック
皆さん、こんにちは。木村剛です。プロレスファンとしては、破壊王・橋本真也の訃報について触れないわけにはいきません。まずは、「周辺領域」さんのコメントをば。
破壊王・橋本真也の訃報という大ニュースがあった。正直、「驚いた」「早すぎる」「残念だ」と月並みな言葉しか出てこない。練習中の事故とかではなく、病死ということだったし、いろいろと死に至る要因が取りざたされているようだが、そんなことはどうでもいいと思う。とにかく、橋本真也の試合を2度と見ることができないことは動かしようのない事実だ。 武藤・蝶野と3人で闘魂三銃士と言われたが、橋本はほかの二人がクール・スマートというイメージだったのに対してとことん泥臭かった。決してテクニックに溢れた巧い選手という訳ではなく、試合運びも愚直でどっちかと言えば下手な部類に入るのかもしれない。しかし、あれだけプロレスラーらしいプロレスラーもいなかった。なんだか微妙に外したマイクに失笑したりしたこともあったけれども、それもプロレスのうちだったのだなあと今にしてしみじみ思う。楽しかったよ、橋本真也のプロレスは。
じつは私は、密かに「武藤vs橋本」戦が大好きでした。テクニシャンでかつ甘いマスクで華のある武藤敬司に対して、とことん不器用で猪突猛進的なノリの橋本真也の対決は、見逃さずにビデオチェックしていたものです。中でも、武藤敬司の「ドラゴンスクリュー+四の字固め」と、橋本真也の「袈裟切りチョップ+水面蹴り」の打ち合いを楽しみにしておりました。
「国技館が蔵前にあって、猪木に座布団投げてた頃が花だった気がするが、よくここまでがんばったな真也。笑顔でバイバイ」という「電脳東京 渋谷駅前支店」さんも、橋本真也のファンだったようです。いずれにしても、存在感が大きかった人がいなくなるのは、ココロに空洞を空けてしまう感じがしますね。合掌・・・。
(追伸)
「読む前に聴こう!」木村剛出版記念講演会(KFi Club主催)を開催いたします。
11万部のベストセラーになった「投資戦略の発想法」を全面改訂!
日時:7/30(土) 14:30-16:00 丸ビル
参加費: 非会員 5000円(ご参加者全員へ木村剛サイン入り新刊本プレゼント)
定員: 先着100名様 (定員になり次第締切らせていただきます)
お問い合わせ: kficlub@kfikk.co.jp
2005 07 15 [09. 燃えよ!スポーツ] | 固定リンク | トラックバック
皆さん、こんにちは。木村剛です。日本振興銀行につきましては、とりあえず黒字化に向かう道筋がみえましたので、6月末の取締役会において、社長として日々の業務を決裁する立場から、会長となることでご承認をいただきました。
そこで、この8月からは、「フィナンシャル ジャパン」の編集長となり、「1億円を目指すビジネスセレブのための総合経済誌」というコンセプトの下に、大々的に展開していきたいと考えています。
振り返りますと、7年半前にコンサルティング会社を創業して経営の苦渋を学んだ後に、外国資本の苛烈さを体験し、MBO(マネジメントバイアウト)に邁進したことを思い出します。その後で、銀行経営に携わる機会を得て、企業再建と資本政策という2つの難題に同時に取り組む試練にも遭遇しました。この間、半年に一回程度の割合で、マスコミからの心無いバッシングにも耐えてきました。
これらのすべての経験は、経営者としての器を鍛えていただいたと前向きにとらえています。そして今後は「フィナンシャル ジャパン」の編集長としても、数多くの経営者の先輩たちにお会いできることを楽しみにしています。着実な財産形成を目指す方々のために、アジテーションや覗き見趣味ではない、筋の良い経済情報や企業情報をお届けしたいと願っています。
ちょうど、この7月下旬には、ロングセラーかつベストセラーとなった「投資戦略の発想法」を大々的にリニューアルし、戦後60年の歴史も踏まえつつ、普通のビジネスパーソンがゆっくり着実にお金持ちになる方法論を書き下ろしました。出版社のアスコムから、「投資戦略の発想法」という同じタイトルで発売される予定です。前著「投資戦略の発想法」の基本的な枠組みを踏襲しながらも、最近の時事問題を踏まえつつ、大々的に改訂しました。ご一読いただければ幸いです。7月25日頃には書店に並ぶと思います。
拙著「投資戦略の発想法」が投資の理論編だとすれば、「フィナンシャル ジャパン」は、「投資戦略の発想法」を踏まえた投資の実践編です。これからは私が編集長として、直接関与し、上質の情報をお届けしたいと思っていますので、「フィナンシャル ジャパン」も同時にご愛顧いただければ幸いです。
(追伸)
「読む前に聴こう!」木村剛出版記念講演会(KFi Club主催)を開催いたします。
11万部のベストセラーになった「投資戦略の発想法」を全面改訂!
日時:7/30(土) 14:30-16:00 丸ビル
参加費: 非会員 5000円(ご参加者全員へ木村剛サイン入り新刊本プレゼント)
定員: 先着100名様 (定員になり次第締切らせていただきます)
お問い合わせ: kficlub@kfikk.co.jp
2005 07 14 [13. フィナンシャル ジャパン] | 固定リンク | トラックバック
皆さん、こんにちは。木村剛です。じつは、父が7月10日午前11時55分に他界しまして、ここ2~3日の間、バタバタとしておりました。「太く短く、真っ直ぐに」がモットーの父でしたが、72歳というあまりにも短い生涯の終焉に、人生の儚さを思い知らされています。
儚く短い人生だから、何をやっても詮無いこととして達観し、諸種の摩擦を避けながら賢く生きていくのか、それとも、儚く短い人生だからこそ、多少の軋轢が起きようとも、やるだけのことをやって「太く短く真っ直ぐに」生きるのか、については、各々の人生観によって異なるのでしょうが、私は父と同じく、「太く短く、真っ直ぐに」生きたいと願っております。
本日は、以上です。
2005 07 13 [02. ゴーちゃんの素顔を暴く!] | 固定リンク | トラックバック
皆さん、こんにちは。増税自体には反対していないものの、増税するのなら、納税者に感謝して、支払いたい気持ちにさせてほしいと願っている木村剛です。たとえば、支払う手間を簡単にするというのも、「感謝の意を表す」という一つの方法になるのではないかと思っていましたら、「404 Blog Not Found」さんが「地方税の納付には手間がかかりすぎだ」と怒っていました。「2004年度痴呆税第一回分」と題するトラックバックから、ご紹介をば。
地方税の去年度分の支払いは本日が〆切りだったのだが、思わぬ伏兵もいた。決済という行為そのもの、である。たいていこの手の支払いは、月末に自宅近くの郵便局に行って、必要な額をそこのATMで下ろして、そのまま窓口で済ませていた。しかし・・・ お引き出し限度額は、新生銀行のATMは1日あたり合計500万円、提携ATMは1日あたり合計200万円となります。詳しくはこちらをご覧ください こんな金額じゃ足りねーじゃん。・・・どうしよう... 窓口ならできるかな... 電話すると、うちでは税金の納付は取り扱っておりません・・・どーしてくれる! ん、まてよ、無料なのは出金だけじゃなくて振込もだよな。というわけで、普通のメガバンクの口座に必要額を送金し、そこの窓口で決済という方向に修正。まずWebで振込をすませ、窓口に向かう。 弾: 税金の支払いなのですが。 案内嬢: こちらのボタンを押して番号札を取って、こちらのフォームにご記入下さい。 これがイヤだから近所の郵便局で済ませていたのに! 納付関連の書類は、特別区民税・都民税だけではない。固定資産税もあるし(それも今回は二カ所分)、国保と年金もある。十枚を超える。それを「こちらの出金伝票に金額をご記入の上」って、それってスーパーのレジで野菜をひとまとめ持っていって、その時に「レジに来る前に支払額を計算しといて下さい」って言うようなもんだよなあ。
確かにそうですよね。私の場合、極めて有能で、経理と総務に通暁しているスーパーCFOのオネエさま(私より相当年上です)にすべてお願いしているので、なんとかなっているようなものですが、シンドイ経営をしながら、そういう税金や届出関係で忙殺されたら、死んでしまいますよ。たまに致し方なく、振込みに行ったら、平気で20~30分は無駄になっちゃうんですから、たまりません。
結局窓口待つこと30分。なんとか無事支払いを済ますことができたが、額だけでもすごいのに、なんでこんな手間をかけさせるんだ? もし振込が可能だったら、Webで一発だったのに、なぜか伝票か引き落とし。 引き落としは私としてはなるべく避けたい。特に引っ越しや住所が変わった際など、二重に引き落とされていたりするし、ひどい場合、口座が変わった場合、引き落とし不能でサービスを止められたりする。私は電話で一回、ガスで一回これを経験してから引き落としアレルギーになってしまった。 それでも、国税のみは引き落としにしている。こちらはなんといっても一ヶ月支払いが先に延びるというかなり大きなご利益があるからだ。地方税の方は同様のご利益はないようである。しかし額がこれだけ大きくなると、伝票で支払うというのはこのように結構困る。クレディットカード決済とまでは行かないが、もう少しなんとかならないか。・・・これがあと3回。次は08月31日。夏休みの宿題かよ。
じつは、私も銀行口座の引き落としには、ちょっと抵抗があります。いったん引き落としがスタートしてから、トラブルがあって、その契約を解約するときには、先方が銀行に届け出ないと引き落としが止まらない――こんな変な国は日本だけですよ。自分の口座なのに、本人がいかに申し出ても過去の書面の契約が優先されて、おカネが引き落とされてしまうというのは、おかしいと思っています。
なんとかならないものでしょうか・・・。
2005 07 12 [04. 経済政策を語ろう!] | 固定リンク | トラックバック
皆さん、こんにちは。未だにブラジル戦における中村俊輔のミドルシュートが目に焼きついていて、「コンフェデ・モード」から通常モードに復帰できないでいる木村剛です。しかし、それにしても、大黒のコメントが大黒らしかったですよね。なんたって、「いい動きができればやれるな、と思った。日本のスピードでも十分。・・・走ったら僕らの方が速かったし、そんなメチャメチャ差はないと思う」なんて言っちゃうんですから。
「プログレッシブな日々」さんは、「アドリアーノ、ロナウジーニョ、カカらを擁したブラジル代表相手に得点2で引き分け。準決勝進出は果たせなかったけれど、これは大健闘といえるでしょう。・・・大黒選手、またもや途中出場で起死回生の同点ゴール、およびロスタイムのもうちょっとで逆転シュートと素晴らしい活躍でした」と指摘しながらも、以下のように解説してくれています。
でもさ「走ったら僕らの方が速かった」「ロナウジーニョやカカと比べても、俊輔さんとか負けてないと思う」はちょっと言い過ぎでしょ、やっぱり。たしかに俊輔の個人技が光った試合だったし、25メートルミドルシュートはワールドクラスの見事さだったけれど。ちなみに他の日本代表選手のブラジル代表観を抜粋してみると、
「1対1だと負けるんで、数的優位を作ろうとした」(中村俊輔)
「(ブラジルは)システムがどうとか言っていられない相手」(宮本恒晴)
「巧さの差みたいなものを感じた」(玉田圭司)
「ブラジルみたいにパス回しのうまい相手だと、どんどんやられてしまう」(田中誠)
「ボールを奪えないというのは感じた。1対1になるとどうしてもやられる」(福西崇史)
・・・みなさん冷静かつ順当なご意見です。個人技に限ればやはり力の差は歴然。これはどうしようもないこと……しかしながら大黒選手は、「そんなメチャメチャ差はないと思う」ときたもんだ(・。・)
だけど、こういう「ゴールとボールと俺」しか見えていない強気の大黒選手こそ、今、日本代表として必要不可欠な存在。サポーターはみんなこういう馬鹿じゃなくて、FW選手を待っていたんだ。これからも中途半端に賢くならず、本能の赴くままゴールにつっこめ!!
そうだ。そのとおりだっ・・・。大黒選手には、柳澤選手のように、変に賢くなってもらいたくありません。私は、フォワードは「テクニシャンタイプ」と「ファイタータイプ」に分けられるという自説を持っておりまして、個人的には、「ファイタータイプ」が超好み(私自身がそうでした)なものですから、「テクニシャンタイプ」の柳澤より、「腕白小僧ファイタータイプ」の大黒に強く惹かれてしまいます。
やっぱり、日本サッカー代表の試合では、「ゴールとボールと俺」しか見えないハングリーなフォワードの大活躍をみてみたいものですね。そして、経済界でも、「ゴールとボールと俺」しか見えないような若手経営者が大挙して活躍することを期待しております。
2005 07 11 [09. 燃えよ!スポーツ] | 固定リンク | トラックバック
『企業金融講義』
岩村 充 著 東洋経済新報社刊
定価4410円(税込)
近年、企業金融に関する書籍は数多く出版されていますが、本書のユニークな点は、企業金融の全体像を手際よくつかめるよう構成されているところです。
例えば本書では、経済や金融システム、会社法、日本の金融の歩みといったことも解説されていて、企業金融を取り巻く環境のことも学べるようになっています。
著者は、企業金融のことを「実践のための技法の集積」と位置づけ、それは激動のビジネス環境に応じて日々変化するものとしています。だからこそ、技法自体ではなく、技法の背後にある考え方を理解することが重要と述べています。
そうした著者の意向を反映してか、随所に配置されたBOXでは、現実的で、タイムリーなテーマも多く解説されているようです。あまり細部にこだわらずに通読してみることで、企業金融についての1つの見方を学べるのではないかと思います。
(追伸)「週刊!木村剛」は、総合ビジネス月刊誌「フィナンシャルジャパン」(年間購読はココ)および「フジサンケイビジネスアイ」(購読希望はココ)とメディア・コラボレーションしています。本日の記事は、「フジサンケイビジネスアイ」に7月4日に掲載したものです。
2005 07 10 [12. 本のソムリエ] | 固定リンク | トラックバック
皆さん、こんにちは。木村剛です。「くまさんの自立」さんから、気に懸かるニュースが知らされてきました。なんと、「ネット情報に対して『有害情報判定員会』を創設する」という話が持ち上がっているらしいのです。まずは、「くまさんの自立」さんの話に耳を傾けてください。
02年にプロバイダー責任法またはプロバイダー責任制限法、正式には「特定電気通信役務提供者の損害賠償責任の制限および発信者情報の開示に間する法律」が既に施行されているのですがご存じですか。実はこのプロバイダー責任法が生かされていないことで、新たな策として委員会を創設するという案が出て来たのです。 いやー、とうとう日本も情報検閲が始まるのかなんて一瞬考えてしまいました。総務省のホームページには、未だ掲載されていませんので、読売新聞の記事情報なのですが、少し驚きました。たとえ有害な情報でも検閲により強制的に削除されることはある意味で表現の自由を侵すことにもなりかねません。 とにかく「有害サイト」かどうか、「有害」であるかどうかの判断が難しいです。・・・それを見て影響されてしまう人が・・・いるのでは、事前に発信者側の情報検閲で見られないようにすることもやむを得ないのでしょうか。しかし、有害情報削除等を承諾してしまうと、現在の中国のようなInternet Filteringにより、情報統制が可能になってしまう。情報統制をされていることすらわからないようになってしまう。これは一番悪い方法で尚かつ最も怖い方法です。・・・有害情報判定委員会創設の動きを見守っていきたいと思います。
私は昨年5月13日にアップしたゴーログ「モノ書きの老婆心」などで、かねてより、ネット上のコミュニケーションについて、「野放図な誹謗中傷などを放置しておけば、必ず公的な規制を呼び込むこととなり、それは、匿名による言論の自由を奪う結果になりかねない」ということを警告してまいりました。そして、残念ながら、そういう結果に終わりそうであることを強く予感しております。
その流れを食い止めるのは、匿名による言論の自由を謳歌してきたネット界の良識派の方々しかないのではないかと思いますが、果たして、世論を動かすだけのムーブメントになれるかどうか、なかなかに微妙なところではないかと危惧しておりますが、以下にお示しする「くまさんの自立」さんの宮沢賢治ばりの心意気に対し、とりあえずエールを送っておきたいと思います。
アダルトの誘惑にも負けず、危険なスパムメールも開かず、 イジメも誹謗中傷にも負けぬ丈夫な精神とネットの知識を持ち 欲はなく 決していからず いつも静にわらっている 1日数時間のネットとBlogを見て少しコメントをし あらゆることを 自分の感情に入れ よく見聞きし分かるように努力し そして忘れず そしてぼけず マンションの書斎ともいえない小さな部屋にて 東に面白いBlogあれば 行ってコメントをし 西にプロバイダーに不具合があれば 行って苦情を言い 南に有害情報があれば プロバイダー責任法を適用してと通報し 北に喧嘩や訴訟があれば つまらないから止めろとは言わず、いい弁護士を紹介し 決して 有害情報判定員会の指示には頼らず マナーを守ろうと言い 文章日照りの時はBlogが書けないと涙を流し、 嫌なコメントが書かれているとおろおろあるき みんなに気にするなと言われ ほめられもせず くにもされず そういうものに わたしはなりたい
2005 07 08 [08. メディア/広告の将来を占う] | 固定リンク | トラックバック
皆さん、こんにちは。木村剛です。「NetMarCom」さんから、私もたいへんお世話になっている「フジサンケイビジネスアイ」が、7月4日から「ブログ」を始めたというニュースを教えていただきました。まずは、「NetMarCom」さんの解説をお読みください。
日刊の全国紙が運営するニュースサイトのブログとしては初。05年7月4日にオープンする。木村剛さんのコラムや、読者からの質問に答えるコーナーなどを予定。ビジネスパーソンの交流の場としても活用してほしい、としている。プレオープンのメッセージを見ると、「コラムやニュースを見た人たちが、何を感じ、どのような考えを持ったかを知ることができるのでは」と考え、ブログを開始することになった。さらに「ここで得られた情報をもとに、読者の目線にそった紙面づくりを目指す」としている。
まずは、日刊全国紙として、本格的に「ブログ」に参戦する決断をしたフジサンケイビジネスアイの経営陣の方々に敬意を表します。「ブログとマスコミ」については、間欠泉のように問題が湧き起こっており、昨年、共同通信の小池さんがホリエモンを中傷した際に袋叩きにあったり、最近でも記者ブログが狙われて次々と炎上したりしています。そういうことを知りながら、ブログ界に進出したわけですから、あんたはエライ!と言う感じですね。
ということで、「フジサンケイビジネスアイBLOG」の今後のためにも、小池事件に関連するゴーログ――「ジャーナリストなら匿名性に逃げ込まないでほしい!」(2004.8.2)、「頑張れ!くじけるな!小池編集長」(2004.8.11)、「共同通信の小池さん、お帰りなさい」(2005.1.20)――を改めてご紹介しておきたいと思います。
フジサンケイビジネスアイ編集部の皆さん、頑張ってください。応援しています。
2005 07 07 [08. メディア/広告の将来を占う] | 固定リンク | トラックバック
「青年会議所」と聞いて、何をしている組織なのか、ピンとくる人は決して多くあるまい。かく言う私も3年前まではそうだった。紋切り型に申し上げれば、20歳から40歳の青年経済人約43000人によって日本全国739の地域で構成されている組織で、「明るい豊かな社会」の実現を目指して努力しているのが青年会議所だ。
各地の青年会議所は、日本青年会議所の下に集約されているわけだが、その日本青年会議所は国際青年会議所の一員になっており、ちなみに、米国第42代大統領ビル・クリントン、第7代国連事務総長コフィー・アナン、フランス第5代首相ジャック・シラクも青年会議所のOB。わが国でも、経済財政諮問会議の委員を務める牛尾治朗氏や麻生太郎総務大臣が青年会議所のOBとして知られている。
そもそもの由来を辿れば、1949年に「日本はこの先どうなるのだ!?」という今以上に混沌とした戦後の時代背景の中、全国各地で志ある若者たちが立ち上がったことが発端だという。元々は国家の将来を憂える「熱い」組織だったわけだ。
とはいえ、その元々熱い組織だったはずの青年会議所の存在感はそれほど強くない。改革を主導して世の中を動かしてやろうという情熱的なエネルギーを発散していないからだ。きれいごとの政策勉強会に終わっている感じが強い。たとえば、本来であれば、まさに20~40歳にとっての切実な政策課題であるはずの公的年金問題に関しても、日本青年会議所からの強烈なメッセージは世の中に聞こえてこなかった。
1949年に産まれた「日本はこの先どうなるのだ!?」という咆哮がむなしい余韻と化してしまいそうな雰囲気が立ち込めたとき、この閉塞感をリアルな行動によってぶち破ろうとする男が現れた――東京青年会議所の理事長を務めた平将明である。
いま私は、日本振興銀行という中小企業融資に特化した銀行の会長を務めているが、この銀行は「平将明」という男が「中小企業に対する貸し渋りを打破する具体的な行動を起こすべきだ」と狼煙を上げたことを切っ掛けに誕生している。そして、この日本振興銀行が誕生したことを切っ掛けに、「中小企業に資金需要はない」と言い張っていたメガバンクは最近貸出スタンスを変えて、中小企業融資に邁進するようになってきた。
誤解を恐れずに言えば、平将明という一人の男の行動がわが国におけるメガバンクの行動を変貌させてしまったのだ。それほどまでに意を決した男の行動というものは尊い。
聞けば、「平将明」という名は「平将門」から付けられたという。平将門は935年伯父の国香を滅ぼし、939年常陸の国府を焼き払って、当時の絶対権力である「京」の朝廷に公然と反抗するに至った。そして、関東一円に勢力を広げ、自ら新皇と名乗るまでになる――いわゆる平将門の乱である。将門は志半ばで討ち死にするものの、結果的に100年後に朝廷支配の世は武士の時代に変わっていく。
その平将明が日本の青年会議所を変えたいと言う。1949年に誕生した時の咆哮を再び取り戻したいのだという。「おとぎの世界」を浮遊するのではなく、現実を直視するリアリズムで、世の中を変えるエンジンに日本中の青年会議所を変革したいと吠えている。
改革は常に茨の道である。抵抗と反発と横槍の渦の中で、しぶとくしたたかに、心を逞しくして突き進んでいかなければ実現はない。賞賛する人など一握り。行く手には、誹謗中傷の豪雨や揚足取りの砂嵐も待っている。
しかし、それでも突き進まなければ、世の中は変わらない。評論家が世の中を変えた例はない。世の中を変えたのは、いずこの時代も行動する阿呆たちである。いま日本は、まさに「日本はこの先どうなるのだ!?」という状態にある。平将明は祖先同様討ち死にするかもしれないが、その行動は必ず後世に影響を及ぼすだろう。
私はこういう男気に弱い。一も二もなく応援したくなってしまう。既存勢力におもねることなく、立ち上がった一人の男にエールを送りたい。そして、討ち死にすることなく、世の中を変えてもらいたい――こういう阿呆たちがドンドンと輩出してくるのであれば、日本の将来も捨てたものではない。
2005 07 06 [20. その他] | 固定リンク | トラックバック
再建をめざす企業に資金提供する「再生ファイナンス」の世界に新潮流が起きている。大手銀行の不良債権問題“終結宣言”を受けて、多くの債務過剰企業は銀行の管理下を離れた。代わりにサービサーや事業再生ファンドが大口債券者となったが、民事再生法などを使う法的整理前に運転資金が不足するなどの事態が多発。そんな企業に融資するファンドが急速に成長している。(ジャーナリスト 和田勉)
再生ファイナンスではこれまで、民事再生法などを申請し、裁判所に認可されるまでの企業を対象につなぎ融資をするDIP(占有継続債務者)ファイナンスが注目されてきた。申請の準備が整った段階であれば、スポンサーの存在など再生計画の確実性がチェックしやすいため、DIPファイナンスは大手銀行も手がけている。
実際には、経営不振企業は再生計画を作る前の段階で資金が不足気味になることが多い。従来であれば、メイン銀行が再生可能性のある企業にはつなぎ融資もしてきた。
だが、銀行が不良債権問題を終結させるため債権の売却を急いだ結果、つなぎ融資を受けられない企業が増えた。サービサーは債権回収、再生ファンドは債権や株式への投資を事業としており、法的整理前のつなぎ融資は資金提供の空白地帯となった。
この空白地帯の需要に対応し、ソフトバンク・インベストメントの子会社ヱスビーアイ・キャピタル(SBIキャピタル)が運用している「SBIメザニン・ファンド」が急拡大している。昨年八月に立ち上げ、六月末までの十カ月ほどで二十八件の融資を実施した。
一件当たりは小口だが、株式投資のようなダウンサイド・リスクが小さく、これまでのところ十数%の利回りを確保しているという。SBIグループの出資した第一号ファンド(約三十億円規模)は使い切り、四月から第二号ファンド(目標七十億円)を募集中。地方銀行や保険会社から良い反応が返ってきているそうだ。
融資の仕組みは、売掛金・在庫・不動産などで多めの担保を設定したうえで、数日の短期から四、五年の期間まで数%以上の利息で貸す。場合によっては、新株予約権を取ることもある。
同ファンド急成長のポイントは、事業精査のスピードと、再生ビジネスの世界での人脈。同ファンド事業を率いる木下玲子常務が前職の東京スター銀行でのDIPファイナンス担当以来、精査のノウハウと人脈を培ってきたのが奏功した。
一部の金融機関やノンバンクも同種の融資をするケースがある模様だが、専門のファンドはめずらしい。
大手銀行が〇五年三月期決算で不良債権比率の半減を達成したことから、今年五月の時点で政府・金融庁は一応の不良債権問題終結宣言を出した。しかし、華々しい宣言の裏では、多くの経営不振企業がメインバンクなしで再建に取り組まざるをえなくなったのが実情だ。
また、債権や株式へ投資するファンドや投資銀行は多いが、高いリターンを求めるため、中堅・中小企業へ回りにくい。企業再生の重心が、中堅・中小あるいは地方企業へ移る中、新たな資金需要を埋めるファイナンス・ビジネスが今後も登場するだろう。
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和田 勉(わだ つとむ)
1966年京都府生まれ。早稲田大学政治経済学部政治学科卒。日本経済新聞社に入社。産業部や国際部などの記者を経て、98年から3年間、テレビ東京に出向して経済部記者を務めた。01年からフリーのジャーナリストに。著書に『買収ファンド』(02年4月、光文社新書)、『企業再生ファンド』(03年4月、同)、『事業再生ファンド』(04年8月、ダイヤモンド社)がある。
(追伸)「週刊!木村剛」は、総合ビジネス月刊誌「フィナンシャルジャパン」(年間購読はココ)および「フジサンケイビジネスアイ」(購読希望はココ)とメディア・コラボレーションしています。本日の記事は、「フジサンケイビジネスアイ」に7月4日に掲載したものです。
2005 07 06 [14. フィナンシャルi ] | 固定リンク | トラックバック
私がワープロに接したのは、1987年前後だったように思う。当時、職場では、私ぐらいしかワープロを使っていなかった。
頭が固い上司から「ワープロだと心がこもらないからダメだ」とか「ワープロだと文章力がつかない」などというお叱りを受けたことを思い出す。ワープロが市民権を得ていない時代だったから、ワープロで文章を練ってから、手書きするなどという、今では考えられないような二度手間も行われていた。
それから20年。
文章作成ソフトを搭載したパソコンが普及して、ワープロは駆逐された。そして、手書きは圧倒的な少数派になってしまった。私もキーボードばかりなので、いざ手書きになると、なかなか漢字が出てこない。変換キーのありがたさに飼い慣らされて、漢字力が衰えてしまった自分に気付く。
それにしても、時代の変遷というのは人の感性すら変えさせてしまうものらしい。パソコンの文章作成ソフトが完全に主流になった現在、皮肉なことに「ワープロだと心がこもらない」という20年前の上司の台詞が思い起こされるから不思議なものだ。
手書きの文字に接する機会がどんどん少なくなり、整ってはいるが味気ないワープロ文字ばかりに囲まれていると、不揃いでも個性溢れる直筆の文字が魅力的に映ってくる。
私自身、お礼や謝罪の手紙は、万年筆で直筆するケースが多い。何となくではあるが、心が伝わるような気持ちがするからだ。手紙をいただく場合も、手書きだと何となく申し訳なくて捨てられない。
そういうことをつらつらと考えていたら、「年に一度の感謝の手紙を書いてみませんか」という運動をしている方々に出会った。歴史や情報や文化を守り、社会を支えている紙を見直してみたいという。
デジタル化が進む中、日本社会には閉塞感が漂っているが、その閉塞感を打破するために、温かい人と人とのコミュニケーションを復活させたい。そのために心のこもった手紙を書くという運動を展開している。紙の卸売業を手掛けている株式会社シオザワの塩澤好久社長が発起人となって賛同者を募っている。
具体的には、勤労感謝の日である11月23日を語呂合わせで「いいフミ」記念日として制定し、手紙やハガキなどによるコミュニケーションイベントを、毎年定期的に開催しようというのだ。今年については、年に一度の感謝の手紙を全国的に募集してコンテストを行い、その感謝の手紙を「200文字のありがとう」と題して出版する計画だという。
確かに、Eメールは便利だけれど味気がない。言葉足らずで、無用の軋轢を生みがちだ。手紙だと一語一語熟考しながら書くし、読む方も流し読みしないで行間の感情を読もうとする。そこにコミュニケーション本来の温かさが生まれてくるのかもしれない。
ちょうど今国会に「文字文化振興法案」も上程されるという。ITに依存しすぎると、人と人とのコミュニケーションが阻害されるという説もある。たまにはパソコンのキーボードから離れて、手書きの手紙を書くのも悪くはない。
(追伸)「週刊!木村剛」は、総合ビジネス月刊誌「フィナンシャルジャパン」(年間購読はココ)および「フジサンケイビジネスアイ」(購読希望はココ)とメディア・コラボレーションしています。本日の記事は、「フジサンケイビジネスアイ」に7月4日に掲載したものです。
2005 07 05 [20. その他] | 固定リンク | トラックバック
こんにちは、スターバックス派の尾花典子です。
スターバックスとタリーズのカフェラテを比べると、何とな~くスターバックスの方が重めで飲み応えがあり、お得な感じがするんです。どっちにしようかなと思うと、思わずスターバックスに足が向いてしまうんですよね。
6月27日にゴー社長が日本振興銀行の代表執行役社長から取締役会長に就任し、私の仕事も何気に一段落(?)し、7月からKFiに戻りました~。
今年の初めに日本振興銀行に行く時は、ちょっと怖くて気が重かったのです・・・。なぜかというと、雑誌などで報道されているような暗~いイメージが私の中に植えつけられていて、詳しいことは知らずに日本振興銀行のオフィスに足も踏み入れたことが無かったので・・・。
でも実際に傍で見ていると違うんですよね。私の個人的な感想ですけど、やっぱりマスコミ報道は、ある意味でイメージを作り上げてしまうのでこわいなぁとちょっと実感してしまいました。
全社一丸となり日々頑張っている日本振興銀行の皆さんを見ていて、できることはサポートしたいなぁという気持ちは十分あったのですが、残念ながら大したサポートはできずに出戻ってしまいました・・・m(*_*)m
でもほんとに明るくて面白い楽しい方達が多かったですよ~♪ちょっと寂しい気もします・・。
先日日本振興銀行のロゴが新しくなったことはお伝えしましたが、大手町の店舗内もかなりリニューアルしたそうです。
今度同じビルにはいっている紀伊国屋書店大手町店の書籍が日本振興銀行店舗内でも展示される予定で、ゴー社長の著書や中小企業のお客様に是非読んでいただきたい書籍などをピックアップするようです♪
日本振興銀行内で書籍は購入できないようですが、どのような仕組みになっているのかは、お楽しみです(^-^)来週くらいかな?お近くにお寄りの際には直接大手町の店舗に見に行ってみてください!
あと、年1.0%(税引き後0.8%)の利率で10年もの定期預金を7月からスタートしたそうですよ。
2005 07 05 [15. 週刊!尾花広報部長] | 固定リンク | トラックバック
皆さん、こんにちは。20年ほど前に長野県松本市に住んでいた木村剛です。ということで、またまた「Espresso Diary」さんに反応してしまいます。昔話に惹かれるというのは、歳をとった証拠なんでしょうねぇ。「Espresso Diary」さんは、日本銀行松本支店の写真をアップしてくれています。
木村剛さんは、ここで働いていたんですね。日本銀行の松本支店です。正面玄関から中に入ると、天井の高さが印象的。90年代の前半に総裁を務めた「三重野康」の書が今も窓口に掲げられているのは、三重野氏が松本支店長だったからでしょうか。日銀というと硬いイメージがあるんですが、私は「柔軟な方が多い銀行」という印象を持っています。窓口で働いている方の服装を見ても、メガバンクの行員よりもカラフルなネクタイやシャツが目立ちます。
う~ん、そうですか。私は「硬いイメージ」のままなんですが・・・(^^;) 最近の日銀が「柔軟な方が多い銀行」になったのであれば、それは望外の喜びです。いずれにしても、「Espresso Diary」さんは、経済学が大好きな学生であったようです。
1978年に深夜のテレビで放送された『不確実性の時代』は夢中になって見ました。アダム・スミスに始まる経済学の歴史を、視覚的に分かりやすく解説していたシリーズです。ガルブレイスの本も繰り返して読みましたが、これが私の経済学への関心の始まりだったかも。・・・・・・高校時代に入り浸っていたのは「社会科学研究会」の部室。わりと自由な学校だったので、授業をさぼって部室や図書館で本を読むことが多かった。宇野弘蔵の『経済原論』や大塚久雄の『欧州経済史』なども読みましたが、1970年代末の地方では、まだマルクスの影響が強かったですね。・・・ 受験用の勉強や模擬試験を受け始めたのは3年生になってからですから、自分の偏差値も知りませんでした。田舎の県立高校は、のんびりしていたのです。近所の書店には、ミルトン・フリードマンの『選択の自由』が並んでいました。1980年代の初め。いまにして思えば、サッチャー、レーガン、中曽根康弘に繋がる「右からの革命」は、高校の教室や受験の世界ではなく、街の書店に兆(きざ)しが現れていたんですね
どうも、「Espresso Diary」さんとは同世代のようですね。じつは、私が経済学部に進むことを決めたのは、深夜のテレビで放送されていましたミルトン・フリードマンの『選択の自由』シリーズでした。公のためにと設定された規制が逆に公のマイナスを生み出しているという事実を次々と提示されて、高校生ながらに深い感銘を受けたことを覚えています。単純な私は、それで、「よし、経済をやろう」などと気負って、法学部ではなく、経済学部を選んだのでした。
あのとき、受験勉強をしながら、「選択の自由」を見ていなかったら、法学部に進んでいたかもしれませんから、全く違う人生になっていたかもしれませんね。世の中、ちょっとしたことで、人生が大きく変わるものです。
2005 07 04 [02. ゴーちゃんの素顔を暴く!] | 固定リンク | トラックバック
[フィナンシャル ジャパン] 予防医学の時代
「先行投資」で虫歯・歯周病を制圧する
あなたは「修復治療」の繰り返しで入れ歯になるか、生涯自前の歯でいられる「予防歯科」を選ぶか
誰しも健康で長生きはしたいもの。
「ぴんぴんころり」が理想ならば、まずは自前の「歯」の維持を心がけたい。
歯の健康維持はそのまま心身すべての健康と美につながるからだ。
「自前の歯」でいつづけることの大切さを説き、カウンセリングを通して、ゲストにとって現時点でもっともふさわしい治療法を提案し、継続的な予防と健康維持の認識をも提供する「クリニーク デュボワ」の取り組みを紹介する。
[フィナンシャル ジャパン6月号掲載分抜粋]
虫歯が減らないわけは医療にあった
世界保健機関(WHO)が2003年度に発表した資料によれば、日本人の平均寿命は81・9歳で世界でもトップである。そんな長寿大国にもかかわらず、日本人の歯の健康状態は良好とはいいがたい。
アメリカやヨーロッパ諸国に比べて、日本人の虫歯保有率は極めて高く、平成11年歯科疾患実態調査によれば、11歳で58%、14歳で85%、20~24歳では、すでに96%の人が虫歯になっているのだ。また50歳以上の2人に1人が、歯周病にかかっているともいわれる。
そうした状況を危惧して、国も1989年から「80歳になっても自分の歯を20本以上保とう」という「8020運動」を提唱しているが、80歳で20本以上の歯を保有している人の率はいまだに15%で、10年以上たった今でも目標の20%に満たないのが現状だ。
日本人は虫歯や歯周病から逃れることはできないのだろうか。
「多くの人たちが、虫歯や歯周病になるのはしょうがないという概念を持っていますが、それは誤った認識です。すでに歯周病も虫歯も制圧できるものなのです」
そう語るのは、クリニーク デュボワの院長、中原悦夫氏である。
虫歯も歯周病も細菌感染で起こる病気なので、細菌を徹底的にコントロールすれば虫歯や歯周病は起こらない。しかし、こうした予防治療を日本の歯科医院では積極的に行っていない。
「これまでの歯科医療は、治療はするけれども、予防はしないというものです。そのため治療しても、その直後から虫歯菌に冒されてしまう。そして何度も治療を繰り返していくうちに、小さい虫歯がだんだん大きくなり、最終的には抜いて、インプラントや入れ歯にせざるを得ない、ということになるわけです」(中原院長)
それでは、なぜ歯科医は予防をしないのか。それは保険医療制度の枠外だからである。
中原院長は、こうした旧態依然の医療制度の枠内では、理想の歯科医療を行うことができないと感じ、保険医の登録を自ら返還した。そして歯科医師のライセンスだけを頼りに、予防と審美を兼ね備えた新しい「審美歯科」の分野を開拓してきたのである。そして2003年、東京・日比谷の帝国ホテルプラザに、これまでにないデンタルエステティック「クリニーク デュボワ」を開業した。
治療前のカウンセリングが重要
審美歯科治療というと、外面だけを美しく整える治療と思われがちだが、デュボワの概念はまったく異なる。
「究極の審美とは、自分が持って生まれた歯を白いまま、美しい形で生涯保ち続けることです。歯を人工的に白くしたり、歯を抜いて矯正することが審美だと思っている人がいますが、そうではありません。われわれは天然の歯と変わらないものを作る技術を持っています。しかし、それと天然の歯を比較して、どちらがいいかということです。どんなにいいセラミックで20年以上もつ歯を作れたとしても、天然歯のように唾液で再石灰化されるわけでも、神経が通うわけでもありませんからね」(中原院長)
デュボワでは、こうした審美歯科に対する誤った認識を正し、ゲストにとっての真のソリューションを提案することから、ゲストとの対話が始まる。
そしてまず行われるのは医師によるカウンセリングである。
「まず相談内容や症状をじっくり聞きます。たとえば、歯が欠けてみっともないからすぐに治してほしいという場合でも、どうして欠けたのかをまず考えていく。殴られたとか事故の場合は別ですが、過去に遡って聞けば根本原因が何かわかる。その上で治療方法を考えなければ、また同じことを繰り返してしまうわけです」(中原院長)
カウンセリング後は、口腔内のすみずみまで精密検査を行う。口内細菌も最低7種、歯周病菌5種類と虫歯の原因菌2種類を調べる。細菌の種類は他にもあるが、代表的な細菌を調べることで、だいたいの傾向がわかってくるそうだ。
それらの検査結果をもとに、ようやく治療計画が提案される。また、ゲストは検査結果により、A(健康レベル)、B(半健康レベル)、C(疾病レベル)の三つのカテゴリーに分けられ、それぞれに合った治療計画が提案される。
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中原悦夫 クリニークデュボワ理事長兼院長
1959年山口県生まれ。84年日本歯科大学卒。87年より米国で審美歯科とマーケティングを学ぶ。89年より審美歯科および予防歯科の専門クリニック「協立歯科」を設立し、審美歯科とオーラルヘルスケアの普及を始める。92年アメリカ美容歯科学会より日本人で初の認定医となる。94年日本大学歯学部法医学教室より学位を受ける。2003年12月に自身のクリニックを医療法人社団協立歯科クリニークデュボワと改称し、帝国ホテルプラザに新たにオープン。日本歯科漂白研究会など各種研究会や協会の役員なども務める。
(追伸)「週刊!木村剛」は、総合ビジネス月刊誌「フィナンシャルジャパン」(年間購読はココ)および「フジサンケイビジネスアイ」(購読希望はココ)とメディア・コラボレーションしています。
2005 07 04 [13. フィナンシャル ジャパン] | 固定リンク | トラックバック
今週の丸善丸の内本店 壹岐直也副店長がお薦めする本です。
「続 オルタナティブ投資」
大塚明生・神谷 智著
定価2,940円(税込)
資産を分散させることが投資の基本ということは、広く知られるようになった。
けれども、株式や債券といった伝統的資産だけで運用していれば、相場の下ぶれリスクを抑えることは難しい。 そこでヘッジファンドなど伝統的資産の相場変動とはあまり連動しない資産(伝統的資産に代替するという意味でオルタナティブ投資と呼ばれる)を組み合わせる手法が注目を集めているという。
本書は、2002年刊『運用難時代を切り拓くオルタナティブ投資』で、日本の資産運用業界にオルタナティブ投資を広めた筆者陣による、いわばオルタナティブ投資の“応用編”である。筆者が提唱するところの、様々なニーズの投資家に対して最適なポートフォリオを提供していく「モジュール戦略」のコンセプトについてわかりやすく解説したうえで、不動産やプライベート・エクイティなど、組み込む運用商品について、事例を交えた丁寧な説明が続く。 豊富な経験と高い見識に裏づけられた、実務家にとって垂涎のノウハウが凝縮された1冊である。
(追伸)「週刊!木村剛」は、総合ビジネス月刊誌「フィナンシャルジャパン」(年間購読はココ)および「フジサンケイビジネスアイ」(購読希望はココ)とメディア・コラボレーションしています。本日の記事は、「フジサンケイビジネスアイ」に6月27日に掲載したものです。
2005 07 02 [12. 本のソムリエ] | 固定リンク | トラックバック
皆さん、こんにちは。半年に一度は必ずマスコミからバッシングされながらも、それなりにサバイバルしている木村剛です。若貴騒動でも立証されているように、何を話そうと、書くストーリーがはじめから決まっているのですから、話せば話すほど、都合の良いところだけつまみ食いされて変な記事ばかりが世の中に出回ります。それにしても、他人を誹謗中傷する記事を書くなら書くで、もう少し商法や銀行法を勉強していただいてからにしてもらいたいものです(あっ、そうか、誹謗中傷するのが目的だから、勉強なんてしなくてもいいのよね・・・ずいぶん、よいご身分ですなあ)。
さて本日は、「最近はブログが世に広がり、マスコミからの一方的な情報発信は時代遅れな感が強くなってきました。無論、手軽に更新できるブログの容易性が、信憑性に直結しないのは理解しているつもりですし、今のブログ界がマスコミの新しい形だなどと夢を語る気もありません。しかし、僕もこうしてブログを開設し、少なからず色々な人たちと意見交換をさせてもらうようになると、やはりその意義においては一目置かざるを得なくなります」と書いている「Chin’s Bar」さんから、独自のマスコミ論をいただいておりますので、ご紹介させていただきたいと思います。
ブログはあくまで個人的な意見を前提に書かれることが多く、そのため意見が拡散しがちなのも事実ですが、「ウソをつかないように」と良心的に記事を書いてらっしゃる人が非常に多い印象があるのも、ブログの好ましい点だと僕は思っています。 さて、既存のマスコミはどうでしょうか? 少なくともテレビのほとんどの時間放映されているワイドショーやニュースなどから、良心を感じることはあまりありません。・・・他のワイドショーなどは言及するまでもなく、人の不幸をさも同情や心配するかのような姿勢には吐き気すら覚えます。各局のワイドショーの姿勢こそが、すなわち今のテレビ局の姿勢なんだなぁ、と最近は完全にテレビ局に対して信頼を失ってしまっている状態です。今年冒頭のライブドア事件の際に僕がライブドアを支持した大きな理由は、既存メディアへの決定的な不信感が原因だったのかもしれません。・・・ 例えば、今年フリーランスに転向された有名なガ島通信さん他、既存のマスコミに愛想を尽かし、独立されてマス・コミュニケーションの追求の道を選ばれたライターの方がたくさんいます。一方で、会社の枠組みに囚われることを返って都合よく捕らえ、今もいい加減なネタの使いまわしにいそしむ記者も数多いと聞きます。 マスコミに登場するような人たちは、口をそろえて「マスコミは信用ならん」と言い放ちます。堀江さんや木村剛さん、イチローから小泉首相に至るまで、異口同音、同じことを言います。・・・つまりはそのくらいマスコミという集団が油断のならない連中であり、活字や電波という圧倒的な影響力を持ちながら、当事者意識のない、非常に無責任な存在だということがよくわかります。・・・ 我々はマスコミの情報を頼りにしているのに、なぜ当のマスコミからは良心が失われたんでしょうか。そもそもマスコミとは、メディアとはなんなんでしょうか? 理想のマスコミとはなんなのか。今の堕落したメディアに対し、我々はどう対抗すればよいのでしょう? 信用できないのに新聞を買い続ける自分の姿に気付いて、今日はちょっとブルーな気分になりました。
そうですねぇ。本当にブルーな気持ちになりますよね。私も人間ですから、何度かキレかかって、このブログにその記者の顔写真を添付して、いかに非常識なヒドイやつだったか、書き殴ってやりたくなるときがありました。でも、そうすると、彼らと同じレベルに堕してしまいますからねぇ・・・。ブログの道もなかなかに険しく難しいものです。
2005 07 01 [01. ブログ万歳ココログ三昧, 08. メディア/広告の将来を占う] | 固定リンク | トラックバック
















