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2005.10.22

[本のソムリエ] 「シニアマーケットに学ぶ資産運用アドバイス」

1017

シニアマーケットに学ぶ資産運用アドバイス
社団法人金融財政事情研究会刊
鬼崎 泰至 編著
定価:2,310円(税込)

 ちょうど三年前から始まった銀行等による個人年金保険の販売が爆発的に伸びている。
 リストラ懸念や公的年金不安、増税、社会保障費負担増加など将来の経済的不安への備えが、この新しい市場の拡大を促していることは間違いない。
 しかし、市場の中核に位置するシニア層にとってこうした不安は、実は資産運用を始める動機ではない、というのが、本書の出発点にある。たしかに住宅ローンを返済し終わって預貯金残高(ストック)も十分にあるうえに、すでに支給開始されている公的年金が近い将来大幅に減らされることは考えにくい。
 いまはそこそこフロー収入(給与)はあっても将来へ備えるストックの蓄積に乏しい勤労者世帯からすればうらやましい限りだが、こうしたシニア層の財務特性を見誤ると、金融機関にとって肥沃なマーケットをみすみす失うことになりかねない。
 本書は、銀行等のリーテイル担当者に向けて、ターゲットの特徴を明確にしたうえで、最適な資産運用方法・商品を提示したものだが、シニア層ビジネスを模索する金融業界以外のプランナーにも一読をおすすめしたい一冊である。

(追伸)「週刊!木村剛」は、金融経済月刊誌「フィナンシャルジャパン」(年間購読はココ)および「フジサンケイビジネスアイ」(購読希望はココ)とメディア・コラボレーションしています。本日の記事は、「フジサンケイビジネスアイ」に10月17日に掲載したものです。

2005 10 22 [12. 本のソムリエ] | 固定リンク

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