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2005.11.21

[ゴーログ]マイクロソフトの二番煎じは日本の広告業界でも成功するのか?

 皆さん、こんにちは。木村剛です。「くまさんの自立」さんから、マイクロソフトに関するトラックバックをいただきました。「流石だと思うのは、Microsoftの二番煎じの神通力。今までも二番煎じで追い越してきましたが・・・。危機感を間違いなく感じているのです。Microsoftの危急存亡の時期なのかもしれません。GoogleやYahoo!の動向を見てから、今ごろになってから、自分たちの先行きが怪しくなったのを気がついた」というのです。

 果てさて、マイクロソフトはどうなるんでしょう。でも、そのあたりは百戦錬磨の彼らのこと、きっと次なる手を打っているんでしょう。「くまさんの自立」さんによれば、「遅ればせながら、自分たちが『MSの事業で最も成長するのは広告ビジネスだ!』と今気がついたか」ということのようです。どうも、「Microsoftの広告ビジネスは、現在のテレビや新聞に匹敵する広告媒体になる」とか、「Microsoftの分野別事業収入の中で、今後5年間最も成長するのは広告ビジネスになる」などと語っているらしいのです。
 その背景には、ビル・ゲイツ氏の危機意識。「新世代のサービス」を提供する分野へとさらに進出するよう、プレッシャーをかけているようなのです。マイクロソフトは、ソフトウェアのほとんどを従来のパッケージ形式で提供しているわけですが、「このやり方では時代遅れになりかねない」という批判を受けています。
 確かに、「くまさんの自立」さんが紹介しているように、「ワープロソフトから写真の管理に至るあらゆるサービスをオンラインで提供する企業が今後さらに増えるなら、Microsoft社の収益を担うOSや、業務用ソフトの『Microsoft Office』の必要性は減っていくだろう」ということは否定できませんね。きっと、ビル・ゲイツ自身、そういう意味で、「この来るべき『サービスの波』は非常に破壊的だ」と述べているのでしょう。「くまさんの自立」さんは、マイクロソフトに対してかなり辛辣です。

今さらなにを言っているのだろうか?
ビル・ゲイツはこれほどまでに、検索エンジンによる広告ビジネスが収入源になるとは全く予想をしていなかったのだろう。
資金力に委せて、また、OSというデファクトスタンダードを持つ強みを生かしていれば、乗りきれると思っていたのに違いない。
そこにもう一方で強敵である、オープンソース、オープンドキュメントの波が予想外に早く進展しているのです。
無料というソフトの波なのです。ビル・ゲイツはたぶんソフトの無料化については到底 思いつかなかったのでしょう。
高価なソフトをバージョンアップしつつ、ソフトにあわせてハードの機能も上げ、お互いにハード部門もソフト部門も、買換需用を掘り起こすために、プラットホームを変えていたのです。それが昔からの経済原則ですから。その誘導がもはや効かなくなりつつあるのです。

 私も仕事柄、マイクロソフトの「オフィス」を使っていますが、個人的には、「もういい加減にあの頻繁なバージョンアップは止めてほしいなぁ」と思います。仕事での利用に関して言えば、ほとんど大幅なバージョンアップは不要なのに、かってにプラットフォームを変えて、ハードを更新したときに、昔のバージョンが使いづらくなるというのは、ちょっと不親切かなぁとも感じます。まぁ、ビジネス上の要請という点では理解できますが・・・(味の素のキャップの穴が大きいこととか、電器メーカーが切れない電球を売らないのと同じですからね)。
 ただ個人的には、OSの巨人・マイクロソフトと、広告の巨人・電通が、日本のマーケットでどういう戦いを広げるのかに関しては、極めて高い関心を持っています。というのも、丁度、公正取引委員会が「広告業界の取引実態に関する調査報告書」を公表したばかりでもありますからね。
 詳しくは、「ゲラ・チャンポン | 広告ビジネスブログ」さんのブログを読んでいただきたいんですが、要するに、「人気球団を持ち、その影響度から公共性を主張するテレビ・新聞が、一部の広告会社におんぶに抱っこで正気な商売をしていない!という現状。対して、インターネット広告界は、まだ取引が始まって日が浅いせいもあってか全くのクリーン」ということのようなのです。
 わが国における広告市場の規模は、5兆8571億円(H16年)で、そのうちテレビが34.9%、新聞18%、ネット3.1%。ネットは対前年比53.3%増で、いまやラジオを抜いているというのが現状ですが、「その約6兆円のマーケットにマイクロソフトが参入したらどうなるんだろうか」などと想像すると、なかなかに面白いですよね。楽天vsTBSの裏側には、当然広告業界の思惑や暗躍がうごめいていますから、IT業界の方々による広告業界への参入は酔う注目です。
 最後に、「ゲラ・チャンポン | 広告ビジネスブログ」さんのコメントをご紹介しておきましょう。

テレビ局による情報開示が少ない。・・・広告営業の現場には全くといっていいほどそういった情報は降りてきません。情報のないものを営業して、ポンと売れるはずがありませんよね。口頭による取引が少なくなく、メディア、広告会社及び広告主などの広告取引の当事者に適切な情報が与えられなくなり、市場メカニズムが働きにくい状況。広告会社はテレビ局に対しては契約書を締結していることが多いのに、お客である広告主に対してほとんど契約書を締結していない。これが僕個人でも納得のいかなかったところです。契約はほとんど口約束です。一筆書いてもらったり、簡単な書式で作ったりすることはありますが、正式な契約書というものはほとんどありません。トラブルになったらどうするのか。広告実施後だったら、とにかく取り立てに行くしかありません。ほとんどヤミ金融とおんなじデス。・・・テレビ・新聞はまず広告についての取引慣行を正すべきです! このままでは、既存のメディアは本当に信頼を失いますよ!

2005 11 21 [08. メディア/広告の将来を占う] | 固定リンク

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