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2005.12.26

[ゴーログ]ブログは大統領の陰謀を暴けるか?

 皆さん、こんにちは。木村剛です。暮れも押し迫ってまいりました。本年最後のゴーログでは、「スター・ウォーズ エピソード3を結局9回観た社長のブログ」さんと「ある左利き人のブログ」さんから教えていただいた「きっこの日記」をご紹介したいと思います。

腰抜けのマスコミ、腰抜けの自民、公明両党議員を後目に耐震強度偽装問題でぶっ飛ばしている「きっこのブログ」さん、この問題が始まる前から色々と注目していたんですが、もう完全に目が離せません。・・・このブログの耐震強度偽装問題に関するコンテンツは凄いですよ。TBSとかのくだらん番組を見るくらいならこっちを見たほうがずっと面白いです。
―― by「スター・ウォーズ エピソード3を結局9回観た社長のブログ」さん

最近のエントリーでは構造計算偽装問題で揺れている日本ERIや木村建設、イーホームズ、ヒューザー、そして自民党、国道交通省の複雑な関係について、コンビニで売られている週刊誌などよりも詳しく教えてくれています。
また過去のエントリーでは12月10日あたりの、ダイナシティとライブドアにまつわるトピックがおもしろかった。先日、覚醒剤使用で捕まったダイナシティの中山諭、強制わいせつ罪でつかまった今井義徳、そしてダイナシティと業務提携、さらには子会社化をもくろむライブドアのトップの関係など、夕刊フジさながらの切り口で紹介してます。ホントかどうかはわかりませんが、お金を払ってどこぞの週刊誌を読むくらいならこのブログを読んだ方が良いのでは?と思うくらい、お勧めです。
―― by「ある左利き人のブログ」さん 


 ということで、みなさんも是非ご一読ください。ウソかマコトかはともかく、読んでいると引き込まれること間違いないです。確かに、「日記にかかれている事がもし本当ならば・・・これは重大な事ですね。そこに日本の社会の混沌さを垣間見たような気がします」(by「ある左利き人のブログ」さん)という感じがするところではありますが、「映画『大統領の陰謀』では二人の新聞記者が大統領を追い詰めたわけですが、2005年の日本ではブログが政治家を追い詰めるかもしれませんね」(by「スター・ウォーズ エピソード3を結局9回観た社長のブログ」さん)というところまでは確信が持てません。
 私が持っているささやかな情報網によりますと、姉歯・小島と関係が深いある政党と、とある閣僚、そして、その政党のメインバンクという一本の線がつながったとき、この事件の全貌はさらに明らかになるようです。そのあたりの事実も「きっこの日記」さんによって、いずれ解き明かされていくでしょう。今後の展開が楽しみです。


 ということで、本年も大変お世話になりました。来年のゴーログは、1月4日(水)から再開されます。来年もよろしくお願いします。

2005 12 26 [04. 経済政策を語ろう!] | 固定リンク | トラックバック

2005.12.25

[フィナンシャル ジャパン] こんな投資はしちゃいけない

 こんな投資はしちゃいけない!Vol.1
 外貨の集中リスクに気をつけよう! 
  ------- 「フィナンシャル ジャパン」12月号掲載


 アドバイザーを選ぶ場合には、お医者さんを選ぶような気持ちが必要だ。知識がなくては話にならないし、メスを握ったことがないお医者さんでも困る。
 とはいえ、患者本人が養生することが一番大事。病気を治すなら、本人がタバコや酒を飲んでいては治らない。同様に財産を形成したいと思ったら、無駄遣いしてはダメ。 

財産形成には、
①収入を増やす、
②出費を減らす、
③今あるお金を増やす、
という三つの方法しかない。収入より出費が多い人はどんなに良い投資をしてもお金は増えない。

 そういう基本を身に付けた上で、投資の本質を学ぶべき。新約聖書には、旅に出るお金持ちが三人の子供たちに対して、それぞれ力量に応じて、五タラント(貨幣単位)、三タラント、一タラントを預けた話が載っている。五タラントの子は一〇タラントに増やし、三タラントの子も五タラントに。でも、一タラントの子供は、減らしちゃいけないと思って庭に埋めて隠した。旅から帰ったお金持ちは庭に埋めた子供を「怠け者の悪いやつだ」として追放したという。
 お金は経済の血液なので、世の中に還流させないと意味がない。それが投資の本質。投資とは、世の中のためにお金を働かせること。それに対する見返りが配当や株価の上昇なのだ。私のお客さまの一人はセブン-イレブンを創業した鈴木敏文氏の話を聞いて、「この人は世の中を変えるかもしれない。」と言って、上場時に一八〇万円で買った。今では一億円以上の価値だ。
 今回ご紹介したいのは、六〇歳の男性で歯科医院を営んでいるお客さまのポートフォリオ。子供たちはそれぞれ独立しており、後継者の予定はない。今後五年は働く予定だ。仕事が忙しいのでマーケットをいつも見ているわけにはいかないし、株式相場に一喜一憂もしたくない。
 ポートフォリオを見させていただくと、三〇〇〇万円分のドル建て毎月分配投信を保有しているだけ。しかもドル安で元本が一〇%毀損していた。毎月の分配金も少なくなってきているので、手取りは年率二%程度。しかも、分配金は毎月自動で円転されるから、そのたびに為替手数料も取られていた。集中投資しているからかなりのリスクがあるし、分配金もそれほど高くない。複利の効果も享受できないので、良い資産運用とはいえなかった。
六五歳までの五年間が積極的な運用の限界と思われるため、リスクを多くは取れないと考え、二〇〇〇万円をグローバル・ソブリンに移行することによって、為替の分散投資を図るとともに、毎月の分配金を増やした。また分配金については、システム対応している証券会社に依頼して、自動買い付けプログラムを組むことによって手数料を軽減した。
 円高になった場合のリスクが残るので、もうひとひねり。九五年以降の経験則では、円高になると日本株が上がる傾向がある。そこで、五〇〇万円を日本株式型投資信託で運用。投資の王道を実践することによって、元本を安定させることを狙ったのだ。
 それらの結果、元本を毀損させることなく、毎月約九万円の分配金をもらえるポートフォリオを組成することができた。お客さまには大変喜んでもらっている。

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丹羽 正治 (にわ まさはる)
1967年生まれ。国内証券、外資系証券で営業に携わる。2003年8月にIFAとして独立。札幌フィナンシャルクラブにおいて、毎月資産運用セミナーを開催中。日本IFA認証機構認証(CIFA)。


(追伸)「週刊!木村剛」は、金融経済月刊誌「フィナンシャルジャパン」(年間購読はココ)および「フジサンケイビジネスアイ」(購読希望はココ)とメディア・コラボレーションしています。本日の記事は、「フィナンシャルジャパン」12月号に掲載したものです。

2005 12 25 [13. フィナンシャル ジャパン] | 固定リンク | トラックバック

[週刊!尾花広報部長] GINZAに注目!

 こんにちは、尾花典子です。年末でかなりバタバタしていますが、2週つづけて、すっぽんとふぐをご馳走になる機会を得て<(_ _*)> 、風邪もなおりつつあります!すっぽんは生まれてこのかた3回目です。1回目は大阪の通天閣のそばの新世界で、2回目は銀座でいただきました。今回のはこれまで以上というか、ここ数年間で一番のヒットでかなり美味しかったです。今でもうなされそうなほど、丸なべが頭から離れません・・・。 一週間でいいから、すっぽんとふぐを毎日交互に食べてみたいものです。
 そういえば、3日前にマンションのポストに、私の住んでいるマンションについて耐震構造の問題はないことを確認したという管理事務所からのペーパーが投函されていました。

 先週の祝日金曜日に朝ではなくお昼すぎに起きたら、寝方が悪かったらしく、右手がグローブのように腫れていました・・・。むくみをとらないといけないと思い、むくみをとる入浴剤を入れてお風呂にゆっくり入っていたら、会社に行く予定の時間に間に合いそうもなくなってしまい、あせって思わずタクシーにのっったところ、私の住んでいる勝どきから会社にいくには、築地・銀座と晴海通りを通らなければいけないのですが、年末を控え築地はやっぱり混んでいて、築地以上に銀座が混んでいました。運転手の方に聞いたところによると、最近銀座はいつもかなり混んでいるようです。私も個人的に銀座にはちょっと注目しています!が、道路は空いている方がいいです・・・。

 来年1月発売の「フィナンシャル ジャパン」から、銀座の知られざる魅力を伝える『ディスカバー GINZA』という連載を予定していて、先日ゴー社長と銀座の取材に出かけました。一回目は銀座の路地についてですが、ちょっと知られざる銀座を見たって感じでしたよ♪
  
 今年もあっという間に終わりです。あとは正月のお料理の準備と大嫌いな家の掃除が待っています(といってもその前に仕事が終わるかどうか心配です)が、今年の冬はすごぉーーーく寒いので、皆様お体をくれぐれもご自愛くださいませ。
 来年も引き続きよろしくお願いいたします。 
 来年の目標は、とりあえず 『人には優しく、自分にはちょっとだけ厳しく、おしとやかな立ち振る舞いに心がけよう』です♪
 ちなみにゴー社長の個人的な目標は、『体重75キロ以下を維持する』だそうですので、くれぐれもバカ食いをされないように私も目を光らせたいと思いますぅ(笑)。
 
  どうぞよいお年をお迎えくださいませ~♪♪

2005 12 25 [15. 週刊!尾花広報部長] | 固定リンク | トラックバック

2005.12.24

[フィナンシャルi] 存在感を増す監査法人

 11月18日、三洋電機は、2006年3月期の連結最終赤字が過去最悪の2330億円に達したことを受け、2007年度までの中期経営計画を発表した。過去最大だった2005年3月期の1715億円という赤字を軽々と超えるダメージだ。

 各紙の報道では、どちらかと言えば、松下電器産業、シャープと並び称されてきた三洋電機が、ついに「総合家電メーカー」という看板を下ろすということに焦点を当て、国内の薄型テレビからの撤退検討や半導体事業の縮小、白物家電での他社との提携などを詳細に記していた。ただ仔細にみると、大和證券SMBCグループ、ゴールドマン・サックスグループ、三井住友銀行を引き受け先とした2000~3000億円規模の第三者割当増資を柱とする中期経営計画がまとまるまでには、かなりのドラマが展開したようだ。あまり知られていないが、そこには、株主の代理人である監査法人が絡んでいた。
 そもそも、三洋電機による連結業績の下方修正は、9月に続いて2回目。赤字額は前回予想より約930億円も膨らんでしまう。売上高は前期比1.8%減の2兆4400億円で、営業利益は170億円の赤字見通し。井植敏雄社長兼最高執行責任者(COO)は「在庫や固定資産の評価を厳密にし、負の流れを断ち切った」と語ったが、なぜ2カ月も経たないうちに、下方修正にまで追い込まれたのかについて多くを語ってはいない。
 関係者の話を総合すると、外部監査人である中央青山監査法人は、9月下旬に公表された決算修正予想に同意を与えていなかったのだという。というのも、「10月半ばまで、まともな会社の再建計画がなかった」(関係者)からだ。実際、今夏ぐらいから監査法人は、三洋電機に対して「ゴーイングコンサーンの問題があるかもしれない」と指摘していたフシがある。要するに、「会社として存続できない可能性がある」と言っていたわけだ。
 監査法人は、三洋電機に対し、「処理を積み残すことがないように」と念を押していたらしい。キチンとした再建計画がなければ、適正意見――独立した外部監査人から見た上で「問題ない」という所見――が出せなくなるからだ。
 監査法人から厳しい通告を受けた井植社長は、ようやく真剣になって再建計画を検討し始める。その計画の中で、今回の増資案がでてきたようだ。
 しかし、増資案が出てくるだけでは、監査法人の追及の手は緩まなかった。経営者に雇われているのではなく、株主の代理人として機能しなければならないからだ。増資案を公表するだけでは、増資が確定したとは言えないので、そのままでは、ゴーイングコンサーンに関する疑念が残ってしまう。このため、中間決算の発表については、11月下旬まで延期するように指導が為されたという。
 ゴーイングコンサーンに関する疑念が残ってしまうと、最悪の場合、「財務諸表が不適正である」という意見が公表されかねない。そうなれば、上場企業としては「欠陥企業」としての烙印を押されてしまうことになる。
 このため、焦った三洋電機の経営陣は、再建計画のとりまとめに奔走する。増資を柱にまとまった再建計画が出来上がってはじめて、ようやくゴーイングコンサーンの疑念は薄らいだ。ただ、払底されているわけではない。そこで監査法人は、「企業の存続にかかわるリスクがでてきている」ということをディスクローズした上で、「適正」という監査意見を出すことで決着がついたようだ。
不 祥事続きで何かと風当たりが強くなっている監査法人業界だが、監査法人自体も変わろうと七転八倒している最中だ。今後、監査法人の存在感は増していくに違いない。企業と監査法人の関係も変わっていかざるを得ないのではないか。(FJ編集部)

(追伸)「週刊!木村剛」は、金融経済月刊誌「フィナンシャルジャパン」(年間購読はココ)および「フジサンケイビジネスアイ」(購読希望はココ)とメディア・コラボレーションしています。本日の記事は、「フジサンケイビジネスアイ」に12月19日に掲載したものです。

2005 12 24 [14. フィナンシャルi ] | 固定リンク | トラックバック

[週刊!日本振興銀行] シンコの日記 ~ 12月のお客さま懇親会 ~

 皆さん、こんにちは。シンコです。

 12/20(火)に第10回お客さま懇親会を行いました。
 お客さま急増で、本店ロビーでの開催では手狭になったため、
 今回は鉄鋼会館のお部屋をお借りしました。

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当日、プレゼンテーションを行っていただいたお客さまです。
有限会社 アルク様

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株式会社ヨシコシ食品様
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今月のClient of the Month は、
「中古車のことなら何でもお任せ!」カーフィックスカワチ有限会社様でした。

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カーフィックスカワチ有限会社(自動車板金塗装・中古車販売)
神奈川県横浜市瀬谷区/045-306-2660

年の瀬にもかかわらず、100名以上のお客さまにご参加いただいて大盛況でした!

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※シンコは架空の人物です。

2005 12 24 | 固定リンク | トラックバック

2005.12.23

[ゴーログ]愚かな指導者は最強の敵より怖い

 皆さん、こんにちは。木村剛です。会社を経営していると、日々様々な困難に直面します。ひとつ片付ければ、またひとつ問題が湧いてでいてくる。切りのない課題克服に黙々と、厭きることなく、投げることなく、時には大胆に、時には細心に、道なき道を歩んでいくセンスが経営者には求められるわけですが、「教師バカ一代」さんから含蓄深いトラックバックをいただきました。

以前自衛隊で仕事されている保護者と懇親会で話し込む機会があった。 
「先生、愚かな指導者は最強の敵より怖いんですよ。」
実に深い言葉であった。最強の敵が相手なら、こちらが強くなればいい。しかし、獅子身中の虫、愚かな指導者ほど始末に悪い者はない。投入してはいけない局面に、精鋭部隊を送り込み、疲労困憊させて、決戦では、敗退する。そういう人と仕事をすると、何を指摘されるか分からないので神経的にまいってしまう。どんな組織も同じだ。
愚かな指導者に率いられる組織は、不幸だ。愚かな指導者は、自分が愚かであるという認識がない。だから始末におえない。心療内科の先生も言われていた。「病識がない人は、治療が困難です。」 

 本当にそうですね。どんな組織でも、そのリーダーの資質が極めて重要な要素を占めています。「1頭のライオンに率いられた99頭の羊は、1匹の羊に率いられた99匹のライオンに優る」と言いますが、それほど指導者の資質は重要なものなのだと思います。
 いま日本は色々な意味で分水嶺にかかっています。大きな変化も起こり得るでしょう。これからの日本には、本物のリーダーが求められる時代がくるのではないでしょうか。来年「ポスト小泉」の座を射止める、今後の日本を率いる指導者が「愚かな指導者」でないことを切に祈っています。


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(読者の皆様へ)全国有力書店におきまして、「フィナンシャル ジャパン」2006年2月号は12月21日発売です。
今月の第1特集は、日本で最後の相場師といわれた是川銀蔵やスーパートレーダーとして知られる藤巻健史氏など、相場の歴史に名を連ねる相場師たちの思考パターンや海外の偉大なる投資家の教えから、相場を勝ち残るための秘訣を学ぶ特集を組んでいます。
また第2特集では、ゼロ金利という異常な金融環境が続いている中で、過剰流動性が常態化していますが、今後、政府との温度差が甚だしい中で、日本銀行の金利政策はどう動くのか、80年代の事例なども織り込みながら市場の動向についてまとめています。
特集以外でも、好評連載中の澤上篤人氏、編集長木村剛、上場社長による鼎談「上場社長の知られざる悩み」シリーズや、新連載「失礼ながら、その投資本では儲かりません」、連載シリーズ「資産株」vs「小泉株」、劇的! 国会議員とベンチャー経営者の「ウォームビズ」ビフォー&アフター、一般の人にはわかりにくい病院や医療問題に関するFJメディカル「特別編」と「ビジネス編」の二本立て、など盛りだくさんです。

2005 12 23 [04. 経済政策を語ろう!] | 固定リンク | トラックバック

[ブログ小説] ニッポン・ウーマン 第一章 海の誘い (30)

 いつしか湯がほとばしり出る音が、岩を打つ波音のように聞こえ始める。
 日未子は磯の岩に座っている人魚だ。いつまでも波の音を聞いている。
 

 陸地には、暖かそうな家々の明かりが見える。あの明かりの下には幸せがあるのではないかと人魚は考えて
いる。人魚は、優しそうな老夫婦に自分の子供を託す。子供は希望だ。見果てぬ夢だ。いつか必ず残酷に裏切られるのを分かった上で人魚は子供を託したのだろうか。小川未明の「赤い蝋燭と人魚」の悲しい話。日未子も同じだ。いつも遠くに希望を見てしまう。しかし人魚のように希望を誰かに託すようなことはしない。出来ない。裏切られるのが怖いから…。
 希望を誰かに託すくらいなら、迷いながらでも時間がかかっても明かりの下に自力で辿り着きたい。本当?本気でそんなこと思っているの?
 いつしか湯がバスを満たしていた。ああ。日未子が小声を発した。忘れ物だ。そっとドアを開ける。音がしないように部屋に戻る。幸い玲奈はまだ夢の中だ。いくら彼女が物に動じない女性だとしても素裸で部屋の中に立っている日未子を見たら、ドキリとするだろう。
 玲奈を起こさないように買い物袋の中から沖縄の塩と薔薇のエキスをブレンドした入浴剤の小瓶を取り出す。昨日、国際通りでタラソテラピーと看板を掲げていた店で売っていたものだ。
 小瓶を摘むと、再び足音を立てないようにバスルームに戻る。玲奈の寝息が背後で聞こえる。彼女は、夢の中でスキューバー・ダイビングを楽しんでいるのかしら?
 小瓶の中から、数粒の塩の固まりを取り出す。それらは手のひらの上で、ほのかに赤い薔薇色をしている。鼻先に運んでくると、薔薇の甘い香りがする。

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【著者】 江上 剛 (えがみ ごう)
昭和29年、兵庫県生まれ。早稲田大学政経学部卒。第一勧業銀行(現みずほ銀行)入行。広報部次長時代に対応した総会屋事件が、映画「呪縛・金融腐食列島」のモデルとなる。平成15年退行、作家専業に。主な著書に「非情銀行」 「起死回生」「腐蝕の王国(上・下)」など。


(追伸)この「ニッポン・ウーマン」は12月21日発売の「フィナンシャル ジャパン」に掲載されております。

2005 12 23 [16. 小説「ニッポン・ウーマン」] | 固定リンク | トラックバック

2005.12.22

[ゴーログ]紅白歌合戦を止めるなら、NHK受信料を払います

 皆さん、こんにちは。木村剛です。民営化問題がくすぶるNHKですが、「微妙に日刊?田中大介」さんがNHKの集金について書いてくれました。「昨晩私のアパートにNHKの集金の方が来ました。諸事情によりそのままお帰りいただきましたが、いろいろと考えさせられました」ということのようです。

私個人の考えとしては、勝手に電波飛ばして、それを受信できるから金払えという、ヤクザ顔負けのやり方が嫌いなので、早くスクランブル放送にして頂きたいと思っています。チャンネルを合わせると映るので、確かにNHKの番組を見ることはありますが、お金を払ってまでみたい番組は皆無です。民放の"報道"という名前のバラエティ番組よりは、NHKのニュースは、それと比べたら失礼なくらいずっとまともですが、それでもお金を払ってまでみたくはありません。

 私自身は、NHKの誤報で大迷惑を被ったこともあるので、なかなか微妙な心境なのですが、客観的に言えば、NHKの報道には良心を感じるときが少なくありません。民放と比べれば、よっぽどまともですよね。

NHKが受信料を集金しに来る根拠になっているのが、放送法32条であり、そこには「協会の放送を受信することのできる受信設備を設置した者は、協会とその放送の受信についての契約をしなければならない。」とあります。個人的にはこの法律が契約の自由に反しないか最高裁まで争ってみたいのですが、裁判で負けたところでリスクがほとんどないとはいえ、靖国参拝で精神的苦痛を受けたと訴えている人々と同類っぽくて何か嫌です。 

真面目な話、これだけメディアが多様化した現代、既にNHKが担ってきた公共放送としての役割は終わっており、たとえNHK自体ががなくなったとしても、大局的に見て大きな影響はありません。私のような人々が複雑な気持ちをしないで済むよう、はやく全面的なスクランブル放送化を願っております。 

 私自身は、NHKの存在意義はあると思っているほうですが、放送法32条を残して「国営」を続けるのであれば、民放が勝手に放送してくれるオリンピックやワールドカップにまでNHKがお金を投じるのは絶対に許せません(無論、NHK幹部が大名旅行して無駄遣いするのも許せませんが・・・)。
 もっと、地味だけれど、大事な報道番組を淡々と作っていっていただきたい。民放のバラエティ番組に媚びることなく、良心的なラインナップを守っていただきたい。できればBBC、悪くてもCNN程度のステータスを獲得していただきたい。そうであれば、個人的には、受信料を払うのは悪くないと思っています。ただし紅白歌合戦は、(出演者のギャラは破格に安いと聞いてはいますが・・・)もう止めていただきたいと切に思っています。「国民的娯楽」などというものを国営であるNHKが提供すべき時代は終っているのですから。

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(読者の皆様へ)全国有力書店におきまして、「フィナンシャル ジャパン」2006年2月号は12月21日発売です。
今月の第1特集は、日本で最後の相場師といわれた是川銀蔵やスーパートレーダーとして知られる藤巻健史氏など、相場の歴史に名を連ねる相場師たちの思考パターンや海外の偉大なる投資家の教えから、相場を勝ち残るための秘訣を学ぶ特集を組んでいます。
また第2特集では、ゼロ金利という異常な金融環境が続いている中で、過剰流動性が常態化していますが、今後、政府との温度差が甚だしい中で、日本銀行の金利政策はどう動くのか、80年代の事例なども織り込みながら市場の動向についてまとめています。
特集以外でも、好評連載中の澤上篤人氏、編集長木村剛、上場社長による鼎談「上場社長の知られざる悩み」シリーズや、新連載「失礼ながら、その投資本では儲かりません」、連載シリーズ「資産株」vs「小泉株」、劇的! 国会議員とベンチャー経営者の「ウォームビズ」ビフォー&アフター、一般の人にはわかりにくい病院や医療問題に関するFJメディカル「特別編」と「ビジネス編」の二本立て、など盛りだくさんです。


2005 12 22 [04. 経済政策を語ろう!] | 固定リンク | トラックバック

[ブログ小説] ニッポン・ウーマン 第一章 海の誘い (29)

 ベッドを見る。まだ玲奈がシーツの中で身体を丸くしている。くっきりとシーツが玲奈の形に盛り上がっている。
 時間はまだ午前七時だ。無理に玲奈を起こすことはないだろう。今日は、とくに予定もない。ゆっくりとホテルで過ごして、夕食をどこかで食べるだけだ。夕食の場所については雅行から連絡があるはずだ。彼は、ここから少し離れた場所にある東横インに泊まっている。

 玲奈が「ナハテラスに泊まろう」と言った。日未子は、雅行と同じ東横インでいいじゃないかと思った。
 断然、安いからだ。どうせホテルは寝るだけ…。「東横インの方が、ずっと安いわよ」。彼女は、ちょっと不満そうに「日未子は貧しいのね」と口元を歪めた。彼女の言い方が、悔しくて、「いいわ。ナハテラスにしましょう」と日未子は言った。玲奈は、「だから日未子が好きよ」。
 結局、二人でツインルームを一泊約34,000円で借りる羽目になった。なのに、玲奈は寝るだけ…。
 日未子は、彼女を起こさないようにそっとバスルームに入り、バスに湯を注ぎ始めた。
 バスルームは広くゆったりしている。湯の音が、玲奈の眠りを妨げないようにドアを閉めた。パジャマを脱ぎ、用意された脱衣籠に丁寧にたたんで入れる。下着も脱いだ。
 バスの縁に腰を下ろす。ひんやりとした感触が、裸の身体を僅かに緊張させる。柔らかな湯気が立ち上り、バスルームを満たし始める。手を湯に浸して温度を確かめる。丁度よい温度だ。そのまま湯をかき混ぜながら、バスに湯が満たされて行くのを眺めている。




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【著者】 江上 剛 (えがみ ごう)
昭和29年、兵庫県生まれ。早稲田大学政経学部卒。第一勧業銀行(現みずほ銀行)入行。広報部次長時代に対応した総会屋事件が、映画「呪縛・金融腐食列島」のモデルとなる。平成15年退行、作家専業に。主な著書に「非情銀行」 「起死回生」「腐蝕の王国(上・下)」など。

(追伸)この「ニッポン・ウーマン」は12月21日発売の「フィナンシャル ジャパン」に掲載されております。

2005 12 22 [16. 小説「ニッポン・ウーマン」] | 固定リンク | トラックバック

2005.12.21

[ゴーログ]経済界に仰木監督がほしい!:野茂企業やイチロー会社は出てくるか?

 皆さん、こんにちは。木村剛です。本当に悲しいことではありますが、12月15日、元近鉄・オリックス監督の仰木彬氏が70歳で亡くなりになりました。「ベリーズ日記」さんも、悼んでいらっしゃいます。

近鉄、オリックスの監督時代に野茂、イチローというメジャー選手を育て上げ、大胆な采配と巧みな選手起用は、「仰木マジック」と呼ばれ両チームを優勝に導いた名監督です。阪神大震災があった、95年には「がんばろう神戸」を合言葉にリーグ優勝し、翌96年はリーグ連覇後、日本シリーズも制しました。・・・

新人時代の野茂のトルネード投法やイチローの振り子打法など、特異なスタイルを否定することなく選手の個性を尊重した指導が、後に大選手として二人を活躍させたのだと思います。イチロー選手も仰木氏を唯一の師としてと仰いでいます。良い指導者に巡り合うことが、どれ程人生にとって大事なことかということが思われます。

 どちらかと言えば、一律の型にはめた指導方法が幅を利かす中で、変則であろうとも、良いところは良いとして、伸ばしていく度量の広さと我慢強さは、経営者として、本当に見習わねばならないと思います。実際、そういう指導法で育った選手は、野茂にしても、イチローにしても、本当にタフ。巨人ファンには申し訳ないのですが、巨人軍の人気スターのひ弱さを全く感じさせません(松井は別ですが・・・)。
 財界にも、野茂のトルネード投法やイチローの振り子打法を髣髴させるような新興企業が続々と出てきてほしいものだと思います。そのためにも、チャレンジャーに対して、暖かい声援をかけてあげられるような社会であってほしい。チャレンジャーが実社会で成功する可能性は限りなく小さいのですから・・・。それなのに、旧来のエスタブリッシュメントの大企業に媚びを売る勢力が本当に強い。
 経済界にこそ、仰木監督がいてほしかったと思う今日この頃です。

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(読者の皆様へ)全国有力書店におきまして、「フィナンシャル ジャパン」2006年2月号は12月21日発売です。
今月の第1特集は、日本で最後の相場師といわれた是川銀蔵やスーパートレーダーとして知られる藤巻健史氏など、相場の歴史に名を連ねる相場師たちの思考パターンや海外の偉大なる投資家の教えから、相場を勝ち残るための秘訣を学ぶ特集を組んでいます。
また第2特集では、ゼロ金利という異常な金融環境が続いている中で、過剰流動性が常態化していますが、今後、政府との温度差が甚だしい中で、日本銀行の金利政策はどう動くのか、80年代の事例なども織り込みながら市場の動向についてまとめています。
特集以外でも、好評連載中の澤上篤人氏、編集長木村剛、上場社長による鼎談「上場社長の知られざる悩み」シリーズや、新連載「失礼ながら、その投資本では儲かりません」、連載シリーズ「資産株」vs「小泉株」、劇的! 国会議員とベンチャー経営者の「ウォームビズ」ビフォー&アフター、一般の人にはわかりにくい病院や医療問題に関するFJメディカル「特別編」と「ビジネス編」の二本立て、など盛りだくさんです。

2005 12 21 [16. 小説「ニッポン・ウーマン」] | 固定リンク | トラックバック

[ブログ小説] ニッポン・ウーマン 第一章 海の誘い (28)

 高台に立つナハテラスは、眼下に街が一望できる。沖縄の住宅は白い屋根が多い。白い屋根と青い空。まるでギリシャのようだ。日未子は写真でしか見たことがない憧れの国、ギリシャの景色を思った。一度は行ってみたい国だ。

 エーゲ海に降り注ぐ太陽の明るい光。白い壁の家々。どこまでも青く澄んだ海と空。わけいってもわけいっても青い山。詠ったのは、漂泊の俳人山頭火だったかしら? でも、「青い山」より「青い空」の方が相応しい? 真夏の光の中を、背丈ほどもある草木を両手で左右に分けながら、歩いていく丸い眼鏡の僧服の男。編み笠を少し上げて、空を見る。ふと捨ててきた家族や仕事を思い出す。薄く涙が滲む。
それが空を映して青く染まる。青い山って緑の山のこと?!
 日未子の目にも涙が滲んできた。
 なぜだか分からない。朝の光に包まれて、気持ちが解放されつつあるのだろうか。



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【著者】 江上 剛 (えがみ ごう)
昭和29年、兵庫県生まれ。早稲田大学政経学部卒。第一勧業銀行(現みずほ銀行)入行。広報部次長時代に対応した総会屋事件が、映画「呪縛・金融腐食列島」のモデルとなる。平成15年退行、作家専業に。主な著書に「非情銀行」 「起死回生」「腐蝕の王国(上・下)」など。

(追伸)この「ニッポン・ウーマン」は12月21日発売の「フィナンシャル ジャパン」に掲載されます。

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2005.12.20

[木村剛のコラム] インフレターゲットは導入済み

 日銀が量的緩和を解除するか否かを巡って、火花が飛び交っている。傍観者としては、「量的緩和の効果について冷徹な検証が必要だ」と思っているが、ここまでコトが「政治的」になってしまうと、冷静な「経済」の討論にはなりにくい。

 とはいえ、そういう事象も含めて、私たちの社会は形成されているのだから、「政治」を無視した「経済」の議論というのも味気ない。そこで、今後盛り上がると思われるインフレターゲット論を予習しておこう。
 まず認識すべきは、インフレターゲット論には、①万能型(物価上昇率を自由自在にコントロールしようとする政策)と、②標準型(物価上昇率をトリガーにして金利を上げる政策)の二つがある。
 まず①万能型については、理論上はともかく、実務的には無理がある。物価上昇率を自由自在に操る政策技術は存在していない。できないことを、「できたらいいな」と言い張るのは理想論であって、政策論ではない。政策論とは、できる範囲内で最善の処方箋をやり遂げる方法論のことを指す。
 そういう意味で、②標準型は「政策論」の資格がある。だからこそ英国等が導入しているわけだ。もっともその実態は、①万能型と異なる。というのは、ポリティカル・ゲームの手段だからだ。誤解を恐れずに言えば、物価上昇率をコントロールするということはあまり想定されていない。
 中央銀行は嫌われ者。金利引上げのとき、その本質は最も顕著になる。景気が過熱して、もっと良くなるというときに、引き締めて熱を冷ますのが役目。「中央銀行の仕事というのは、パーティの最中に皆からお酒を取り上げること」という箴言もある。
 実際、好景気に浮かれた政界や財界から金利の引き上げが支持されることは少ない。このため、金融引き締めへの転換が遅れて、インフレやバブルを惹き起こして、多くの国民の生活を窮乏化させた経験をどこの国も持っている。パーティが盛り上がって、みんな酔っ払って気持ちよくなっているときに、お酒を取り上げられることを喜ぶ殊勝な人はなかなかいない。
 そこで一つの知恵として実用化されたのがインフレターゲット。「景気が過熱して物価が上昇し、一定値を超えるようになったら、金利を引き上げますよ」というポリティカルな宣言なのだ。この枠組みを用意しておけば、パーティでお酒を取り上げる仕事は、多少容易になるかもしれない。
 上記の常識を踏まえた上で、二〇〇三年一〇月に導入された枠組みを振り返ってみよう。既に二年以上前から、日銀はターゲットにすべき計数を、「消費者物価指数(除く生鮮食品)の前年比上昇率」と定め、それが「安定的にゼロ%以上」になったら、量的緩和を解除することを宣言してきた。
 要するに、日本銀行は②標準型のインフレターゲットを導入済なのだ。したがって、「日本にもインフレターゲットを導入すべき」という議論は正確ではない。すでに0%を目標とするインフレターゲットは導入されているのだから、論議の対象は目指すインフレ率ということになるはずだ。
 0%なのか、2~3%にすべきかはしらないが、そういう共通理解の下で議論を戦わせるなら、もう少し建設的になるのでは?

(追伸)「週刊!木村剛」は、金融経済月刊誌「フィナンシャルジャパン」(年間購読はココ)および「フジサンケイビジネスアイ」(購読希望はココ)とメディア・コラボレーションしています。本日の記事は、「フジサンケイビジネスアイ」に12月19日に掲載したものです。

2005 12 20 [04. 経済政策を語ろう!] | 固定リンク | トラックバック

[ブログ小説] ニッポン・ウーマン 第一章 海の誘い (27)

 ナハテラスの朝は輝きに満ちている。
窓はまだカーテンで閉ざされているにもかかわらず、細かい糸の縫い目からいたずらっ子の光の子供たちが容赦なく部屋の中に侵入してくる。

 子供たちは日未子の瞼の上で踊りだす。彼女は瞼の奥に光の刺激を感じ始める。彼らのダンスが固い瞼の筋肉をほぐし始めたに違いない。ゆっくりと瞼を開ける。ダンスに失敗したのか、いきなり彼らの足が瞳に触れる。日未子は、まぶしくて目の前に光の華が咲いたように見え、なんどか瞼を動かしてみる。
そして横になったまま、大きく両手を伸ばした。深い息を吐く。まだ眠っていたい気もしたが、エイッと自らに掛け声をかけベッドから飛び出した。
 カーテンを力いっぱい開く。海に向かって大きく開かれた窓から沖縄の強い光が、一斉に差し込んでくる。
 日未子の全身が光のベールに包まれる。彼女はうっとりと目を閉じる。



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【著者】 江上 剛 (えがみ ごう)
昭和29年、兵庫県生まれ。早稲田大学政経学部卒。第一勧業銀行(現みずほ銀行)入行。広報部次長時代に対応した総会屋事件が、映画「呪縛・金融腐食列島」のモデルとなる。平成15年退行、作家専業に。主な著書に「非情銀行」 「起死回生」「腐蝕の王国(上・下)」など。

(追伸)この「ニッポン・ウーマン」は12月21日発売の「フィナンシャル ジャパン」に掲載されます。

2005 12 20 [16. 小説「ニッポン・ウーマン」] | 固定リンク | トラックバック

2005.12.19

[ゴーログ]「すいません、誤発注でした」の恐ろしさ

 皆さん、こんにちは。木村剛です。このところ、世間を騒がせているジェイコム株に関するみずほ証券の誤発注ですが、その機に乗じて売買益を稼いだ証券会社は、利益を全額返上するという流れになっています。何となく分かるようで、どうにも割り切れない嫌~な気分を胃袋の中に感じていましたが、そのモヤモヤするものに対して、「地球の裏からまじめな話〜頑張れ日本」さんがバシッと吠えてくれました。

結局全額利益返上だって? あほか? 6社が揃いも揃って全額利益返上なんて、これはどう考えても別の大きな力が働いたとしか思えないね。敵に塩を送るどころか、敵に武器やら果ては兵員まで送って、今回の戦いにおいての相手の消耗分をみんなで補ってあげましょうよ、なんてことがあり得るのか?

 さらに、「地球の裏からまじめな話〜頑張れ日本」さんは、「相手の隙に付け込むのはこの世界では当たり前じゃ!」とまで吼えていただきましたが、みずほ証券を騙して誤発注に追い込んだのでない限り、確かに「美しい話ではない」かもしれませんが、その利益を返却するのは当たり前というのも、少し行き過ぎた議論であるようにも思います。さらに、「地球の裏からまじめな話〜頑張れ日本」さんは、以下のように論を続けます。

アービトラージ的手法を考えてみれば、またこの出来事を違う視点で眺めることが出来る。つまり、市場の歪みをどう捉えるか、って事である。今回のJ-COMに関しては、・・・見る人が見ればあの上場時の株価が何故かストップ安に一瞬ではあるかも知れないが放置されて居た、と言うのは「正しい歪み」であったはずだ。つまりアービトラージャーのみならず、普通に市場に対峙している人は「ストップ安は、安い!」と思ったとしても不思議ではないはずであった。従って証券の自己運用部門、或いはネット投資家の方々の何パーセントかは、今回の誤発注が大元であることを知らずに買い向かったかもしれない。

つまり誤発注による強烈な歪みは後付けであったと言う投資家が居ても私は不思議では無いと思う。仮に私が自己運用部門に居て、それじゃあ百歩譲ってこれはどうも何かミスが裏にあるらしい、と感づいたら、果たして私なら覚悟を決めて買い向かえたかどうか、それも実は甚だ疑問なのである。それほど強烈な信念(これは明らかに歪んでいる!)等が無ければ、実はいくらサラリーマン自己運用部門とは言え、簡単にはいかないはずなのであるね。それを思い切ってやった連中は、きちんとリスクを取った訳である。確かに後から見れば、ミスに乗じて大儲けしやがって・・と思える。しかし私は当事者達の立場に立ってみた場合、どうしても上のようなことに考えが及ぶ。

後から批判するのは簡単だ。しかしながらその瞬間瞬間で切り取ってみれば、そこには強烈な、本当に心臓が爆発しそうなリスクを取った連中が勝った結果であるのだね。それをもっともらしく、世間やら世論やらの何となく解せないなぁ、と言う雰囲気を巧みに取り込んだ与謝野さんは、まあ操作上手なのかもしれないが、やはり当事者達から見れば、結局最後は圧力ですか、って感じに映ってしまう。・・・

 私もどちらかと言うと、「地球の裏からまじめな話〜頑張れ日本」さんの考え方に近いんですね。マーケットに対峙している以上、そういうリスクは大なり小なり、あり得ることですから。今回は大規模だったから、「利益を返上しろ」という話は美談に聞こえるかもしれませんが、この手のミスは大なり小なり毎日起こっていますし、1000株買うつもりが、10000株と打ち込んでしまい、必要以上のポジションをとってしまったネットトレーダーも少なくないに違いありません。
 同情には値しますが、それを一々救済していたのではマーケットは成り立ちません。いみじくも、「地球の裏からまじめな話〜頑張れ日本」さんが明快に語ってくれていますが、誰がどう言おうとも「基本は『Done is Done』なのである」ということに尽きるのです。
 もしも、「Done is Done」でないのであれば、怖くてトレーディングなどしていられません。だって、「やった儲かった」と思った瞬間に、相手方から「すいません、誤発注でした」と言われかねないではありませんか・・・・。

2005 12 19 [04. 経済政策を語ろう!] | 固定リンク | トラックバック

[ブログ小説] ニッポン・ウーマン 第一章 海の誘い (26)

 日未子の脳の襞がアオウミガメの動きに合わせて、溶け出している。その中から淡い記憶が流れ出してくる。なにもかもがランダムに思い出されてくる。本の記憶、子供の頃の記憶、仕事の失敗、失恋、そしておぞましき言葉である不倫…。
 

 不倫?山下利洋とのことが不倫?人の道に外れていることかしら?愛している?愛していない?結婚?結婚しない?結婚できない?銀行の上司との恋愛?日未子はそれに疲れているの?そんなことはない。なにも疲れてなんかいない。無理もしていない。あの人と私はそれぞれの立場を理解し合っているから…。
 アオウミガメが白い腹をこちらにむけた。その部分が輝いている。まるでSF映画「未知との遭遇」のUFOだ。人の心に染み入るような不思議なリズムを発信しながらUFOが宇宙の神の使者のように現われる。その姿に人々は、涙を流し、救いを感じる。
 スティーブンスピルバーグ監督はきっと海に潜り、アオウミガメと遭遇したときにあの映画を着想したに違いない。あのUFOの飛び立つ姿そのままにアオウミガメはオーロラのような光のカーテンを揺らして進んで行く。
 日未子は、水の中なのに涙が溢れてくるのがわかった。
 なぜ涙がでてくるのかしら。哀しい?うれしい?その両方の気持ちなのかもしれない。
アオウミガメの泳ぎのリズムは、日未子の気づかない間に混濁していた記憶や潜在意識などに秩序をもたらしたのかもしれない。その秩序化の過程で、不要な感情や知識や意識が涙となって流れ出しているのだろう。
 日未子は、アオウミガメの姿が遠くに小さくなってしまうまで見つめていた。
ノリがこちらに向かって泳いでくる。彼女はまるで人魚のようだ。涙で雲ってしまうとよけいにロマンチックに見える。彼女がきっとアオウミガメを呼び出してくれたのだろうと思った。東京から迷いながら自分の道を探そうとしている女が海に潜るから、ちょっといい気持ちにさせてあげてね、とでもアオウミガメに頼んだのだろうか。
 それにしても海、産み、生み、膿、倦み…。ウミという言葉も不思議な言葉だ。新しい生命の誕生と腐って爛れていく死と同じ音なのだ。この言葉を生み出した人間は哲学者に違いない。誕生と死が同じ地平にあるということを理解していたのだろう。
 ノリがオーケーサインを出す。アオウミガメを見ることが出来て、幸せかと問いかけているに違いない。日未子は、マスクの中で思いっきり笑みを浮かべて、オーケーサインを返した。
 この海に来ることができて本当によかったと日未子はあらためて誘ってくれた雅行に感謝した。
 海は、命の誕生と死の大きなサイクルの連結部のような気がした。日未子も含めて生きとし、生けるものの全てが海によって繋がっているのだ。
 今、日未子はその海に包まれていると、自分の道を探しあぐめていることなど極めて小さなことのように思えてきた。
 でもこれでまた地上に立つと迷いの森の中を歩むに違いない。それもまた楽しいことだ…。
 ノリが親指を上に突き立てた。上がろうというサインだ。雅行も玲奈もオーケーサインを出している。日未子もそれに倣った。珊瑚礁から手を離し、ノリの後についてボートを目指していく。徐々に明るく輝く海面が近づいてくる。
 海に潜るのは今日で最後だ。明日一日、ホテルなどでゆっくりとすることになっている。そしてその次の日は東京だ。もっともっとここにじっとしていたい。そう日未子は痛切に思った。
きっとまた帰ってくるからね…。
 日未子は、誰にともなく手を振った。



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【著者】 江上 剛 (えがみ ごう)
昭和29年、兵庫県生まれ。早稲田大学政経学部卒。第一勧業銀行(現みずほ銀行)入行。広報部次長時代に対応した総会屋事件が、映画「呪縛・金融腐食列島」のモデルとなる。平成15年退行、作家専業に。主な著書に「非情銀行」 「起死回生」「腐蝕の王国(上・下)」など。

(追伸)この「ニッポン・ウーマン」は11月21日発売の「フィナンシャル ジャパン」に掲載されています。

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2005.12.18

[フィナンシャル ジャパン] 「お家騒動」を阪神から引き継いだ迷走・巨人

 二宮清純 勝者の実学
 「お家騒動」を阪神から引き継いだ迷走・巨人
  ------- 「フィナンシャル ジャパン」12月号掲載


 「寂しいよね。以前、大阪のチームがやっていたことだよね」
 巨人の堀内監督が親しい人間にそんなグチをこぼしたという。
 大阪のチームとは、言うまでもなく阪神のことだ。かつて「お家騒動」は阪神の「お家芸」だった。
ペナントレースでは鳴かず飛ばずでも、シーズンが終了する間際になると、やにわに後任監督問題などで色めき立ち、ストーブリーグの主役の座をひとり占めにした。
 こんなエピソードがある。
 

 もう随分前のことだ。
 タイガースの親会社の阪神電気鉄道の営業距離は全国大手私鉄一五社中一四番目だ。
 四五・一kmという営業距離は日本最大手の近畿日本鉄道の約一三分の一に過ぎない。
 集客力も収益力もあるタイガースは阪神グループ傘下の一企業ではない。グループ内の基幹産業だ。
ならば、もっとチーム強化に本腰を入れるべきではないか――そんな原稿をある雑誌に寄せた。
 営業距離の短さを強調するため、私は「マラソン(四二・一九五km)よりもちょっと長い程度の距離。(当時、日本トップの)瀬古利彦や中山竹通なら二時間一〇分台で走る」と書いた。
 これが当時の親会社の広報担当者にはカチンときたようだ。私の元に直接、電話がかかってきた。
 「いくらウチの営業距離が短いゆうても、マラソンと比べるのは失礼やな。それにな、アンタ、二時間一〇分台では絶対に走れまへんで。踏切がたくさんありますよって……」
 抗議電話を受けて、コケそうになったのはこれが最初で最後だ。よもや踏切の話を持ち出すとは思わなかった。さすが阪神、抗議の中にもジョークをしのばせるなんて、笑いのツボを心得ている。お世辞抜きに「日本一の広報部」だと妙な感銘を受けたものだ。
 翻って巨人の「お家騒動」には笑いがない。水面下で画策していた阪神・星野仙一SD(シニア・ディレクター)の招聘劇も失敗に終わった。
 ヨソから有能な指揮官をヘッドハンティングするのは悪いことではない。良く解釈すれば危機感の表れと受け止めることもできる。
 問われるのは〝球界のカルロス・ゴーン〞とも呼ばれる星野氏に頼れば何とかなる、とでも言いたげなその安易な姿勢だ。星野氏に触手を伸ばす前に、なぜチームはかくもガタガタになってしまったのか、その責任は誰にあるのかをきちんと直視し、反省しなければならない。そこをネグレクトして表紙だけかえてみたところで中身は一向にかわらない。
 結果には必ず原因がある。長期低落傾向にあったとはいえ、この二年間で巨人は立ち直れないほどのダメージを受けた。今季限りでの辞任となれば、堀内監督は二リーグ分立以降、巨人では初のV未経験監督ということになる。
 この二年間、巨人は優勝争いすらできなかった。視聴率は低下の一途をたどり、ついに九月七日のヤクルト戦(神宮)では今季最低の四・六パーセントにまで落ち込んだ。この視聴率では今後、地上波のゴールデンタイム枠を確保することはきわめてむずかしい。
 監督は結果が全てである。堀内監督の手腕はどれだけ批判されてもし過ぎるというものではない。
 しかし、ここで思い出してほしい。「読売グループの人事異動」という〝密室人事〞で堀内氏を原辰徳氏の後任に抜擢したのは誰だったのかということだ。
 任命責任を不問に付して再建もヘチマもない。

(追伸)「週刊!木村剛」は、金融経済月刊誌「フィナンシャルジャパン」(年間購読はココ)および「フジサンケイビジネスアイ」(購読希望はココ)とメディア・コラボレーションしています。本日の記事は、「フィナンシャルジャパン」12月号に掲載したものです。

2005 12 18 [13. フィナンシャル ジャパン] | 固定リンク | トラックバック

[週刊!尾花広報部長] ソウルフード(??)レポート

 アニュハセヨ~。尾花典子です!
 先週末、ソウルに行きましたが、想像はしていたものの、すごーく寒かったです。あまりの寒さにほとんど気合が入らず、あちこちにでかけることができずに、もっぱら明洞付近でうろうろしていました♪
 東京に帰ってきたら、いきなり風邪を引いていて、先週は喉→咳→鼻水→咳のフルコースで大変でした。
ソウルフードならぬ韓国でいただいたおいしかった食べ物などを一部ご紹介します♪(写真とるのをわすれたのもあるんですよね・・・)



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お店にはいると、つきだしみたいに必ずでてくるんですが、こんなにキムチ類が無料なんですよ。
キムチはお店によって味が違うので、キムチチェックするのもおもしろいですよ。


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ソウルに到着した日にホテルに着いたのが22時過ぎだったので、明洞の民俗酒場(居酒屋みたいなところ)に行きました。海鮮キムチ鍋もいただきました。みんな20度以上もある焼酎をストレートで飲んでいたので、私たちもトライしましたが、体を悪くしないかしらとドキドキするほどちょっときつかったです。清酒というのがあったので飲んでみましたが、それはただの日本酒でした・・・。


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 いわずと知れたブルゴギです。韓国の焼肉も美味しいのですが、私は日本の焼肉のほうがおススメですね。
というのは、日本だといろいろな部位がいただけるし、漠然と考える相違は、韓国の焼肉=豪快、日本の焼肉=繊細という感じですね・・。


051210_09230001朝からこの豆腐鍋を食べている人が多かったですが、朝食べると元気になる気がしました!この鍋をおかずにしてごはんを食べるんですよ。
これだけで十分すぎるほどのおかずになると思いますが、豆腐と野菜と唐辛子なので、毎日食べるとダイエットとかによさそうです!


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東大門市場の屋台でいただいた肉の内臓いためです。美味しかったですが、ソウルの食べ物の値段はそんなに安いわけではなく、日本とほとんど変わらないです。
同じようなつくりの屋台が軒を並べていて、観光客の私から見ると、どの店も同じものを同じようにつくって出しているだけのように見えますが、きっと味の違いとかこだわりがあるんでしょうね。


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宿泊したロッテホテルソウルに隣接するロッテホテルの地下で購入しました。
「禅食」というもので、韓国民族伝来の自然健康食品です。
玄米・鳩麦・黒胡麻・ピーナッツ・大豆・アーモンド・ケール・ほうれん草など、30種類以上の穀物や野菜、海藻を瞬間高温乾燥方式で煮あげ、特殊な方法で粉砕し粉末にしたものです。
専用シェーカーで牛乳などと一緒にシェイクして、飲むと美味しいです。


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ソウルでもフォトスタジオに行ってきました。やはり日本人ばかりで、今NHKで放映している「チャングムの誓い」という番組の影響か、チャングム風の衣装で写真をとる人が多かったですよ。




 街中はクリスマスムードにあふれていました。セールもところどころに見かけましたが、とにかく寒い!というのが今回の旅のひとことです{{ (>_<;) }}
 もうすこし暖かくなったらまた行ってみます♪♪

2005 12 18 [15. 週刊!尾花広報部長] | 固定リンク | トラックバック

2005.12.17

[週刊!日本振興銀行] シンコの日記 ~ 忘年会のシーズンですね。 ~

皆さん、こんにちは。シンコです。
早いもので忘年会シーズンの真っ只中。私も忘年会の幹事になったんですけど、お店選びって結構難しいですよね。 (^_^;)

・・・ということで、今回は日本振興銀行の近くにあるお店をご紹介します!

【錦糸町店】

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【神田店】
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つづく

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※この日記はフィクションであり、シンコは架空の人物です。

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2005.12.16

[ゴーログ]俺は退職金で絶対に投資をやり直す!

 皆さん、こんにちは。木村剛です。作家の江上剛さんとは、ジャーナリストの財部誠一さんの紹介で知り合い、今では、日本振興銀行の社外取締役としてお付き合いいただいております。第一勧銀総会屋事件の「四人組」の一人として有名な方ですが、映画「金融腐蝕列島 呪縛」で役所広司が演じた主人公のモデルになったことでも知られている方です。

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  小説家のデビューは「非情銀行」。2002年の作品でした。銀行時代の経験を下敷きにして、上司の卑屈さやサラリーマンの悲哀を書かせたら、天下一品です。そんな江上さんが「円満退社」というコメディをこのたび幻冬社から出版しております。「会社員を知り尽くした著者だからこそ描きえた哀歓に満ちたサラリーマンコメディの快作、誕生!」ということで、絶賛発売中です。
 黄緑色の本の帯には「俺は退職金で絶対に人生をやり直す!」と書いてあるんですが、これから団塊の世代が続々と退職して、ものすごい退職金をもらって、海外旅行や株式投資に参入してくるので、ものすごい好景気になるという予測をする人もでてきました。日銀短観も強かったですしね。
 いずれにしても、2006年は、団塊の世代の動向だけでなく、不良債権問題の沈静化、デフレーションの終焉、量的緩和の解除、小泉政権の終了などなど、一時代を築いた様々な状況が終わりを告げます。どうも日本は新しい秩序を求めつつあるようです。「俺は退職金で絶対に投資をやり直す!」のなら、いまがチャンス!
 ということで、江上剛さんの「円満退社」を読んで、気分転換してみてはいかがでしょうか。本日のゴーログはCMでした。

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(読者の皆様へ)全国有力書店におきまして、「フィナンシャル ジャパン」2006年2月号は12月21日発売です。
今月の第1特集は、日本で最後の相場師といわれた是川銀蔵やスーパートレーダーとして知られる藤巻健史氏など、相場の歴史に名を連ねる相場師たちの思考パターンや海外の偉大なる投資家の教えから、相場を勝ち残るための秘訣を学ぶ特集を組んでいます。
また第2特集では、ゼロ金利という異常な金融環境が続いている中で、過剰流動性が常態化していますが、今後、政府との温度差が甚だしい中で、日本銀行の金利政策はどう動くのか、80年代の事例なども織り込みながら市場の動向についてまとめています。
特集以外でも、好評連載中の澤上篤人氏、編集長木村剛、上場社長による鼎談「上場社長の知られざる悩み」シリーズや、新連載「失礼ながら、その投資本では儲かりません」、連載シリーズ「資産株」vs「小泉株」、劇的! 国会議員とベンチャー経営者の「ウォームビズ」ビフォー&アフター、一般の人にはわかりにくい病院や医療問題に関するFJメディカル「特別編」と「ビジネス編」の二本立て、など盛りだくさんです。

2005 12 16 [20. その他] | 固定リンク | トラックバック

[ブログ小説] ニッポン・ウーマン 第一章 海の誘い (25)

 日未子はイソギンチャクに保護されているクマノミを指先でつついていた。ディズニーアニメでみたファインディングニモの主人公だ。クマノミは日未子の指を敵の攻撃だと思ったのか、いきなり噛み付いた。
 イタッ!
 日未子は意外なほどの痛さにその指を思わず口に運んだ。勿論、レギュレーターを咥えた口で指を舐めるわけにはいかない。

 恨めしそうな目でクマノミを睨んだ。クマノミは可愛い身体には似つかわしくない鋭い歯を日未子に向けて、ガチガチと噛み合わせたように見えた。
 苛めたんじゃないのに…。
 背中を誰かが指でつついている。振り返るとノリが慌てたように指を突き出し、その方向を見るようにと教えている。
 日未子はノリの指の方向に視線を向けた。
 亀だ。アオウミガメだ!
 日未子は叫びだしそうになった。指でオーケーサインを作り、何度もノリに突き出した。ノリがマスクの中で微笑んでいるのが見える。隣を見ると、雅行も玲奈も身体が流されないように珊瑚に捉まって、アオウミガメを見つめている。
 アオウミガメは、私たちの存在など全く気にかけない。気づいても驚きも慌てもしない。ライトブルーの透明な海に太陽が差し込み光のカーテンがオーロラのように揺れる中を、四本の足ひれをゆっくりと、本当にゆっくりと動かして滑るように泳いでいく。
 ああ…。
 日未子はため息を洩らしそうになった。頭の中が全てアオウミガメのゆったりとした動きに支配され、アルファ派で満たされていくのが実感される。
 ふと「ゆらぎ」という言葉が浮かんだ。意味ははっきりとは分からない。しかし「ゆらぎ」という言葉をイメージしただけで心がある一定のリズムを刻み始めるような落ち着いた気になる。
きっとアオウミガメの誰にも邪魔されない優雅で落ち着いた手足のリズムが水中の中を静かに伝わり、日未子の身体を包んだのだろう。
 日未子はこのゆらぎのことをどこで得た言葉なのだろうかと考えた。臨済宗の僧侶で作家の玄侑宗久の「禅的生活」だと思い出した。
 水に砂糖を入れた場合に砂糖の分子がどんどん均一に拡散し、やがて平衡状態に落ち着くように、新たなエネルギーが加わらない限りあらゆる物質は秩序から無秩序へと移行していく。それがエントロピーの法則。しかしこれに反した動きもあるはずだ。それが「ゆらぎ」。非平衡化に向かう力。再び新しい力を得て、秩序形成を続けていくのが自然界、宇宙の法則の根源…。
確かこんな意味のことが書いてあった。



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【著者】 江上 剛 (えがみ ごう)
昭和29年、兵庫県生まれ。早稲田大学政経学部卒。第一勧業銀行(現みずほ銀行)入行。広報部次長時代に対応した総会屋事件が、映画「呪縛・金融腐食列島」のモデルとなる。平成15年退行、作家専業に。主な著書に「非情銀行」 「起死回生」「腐蝕の王国(上・下)」など。

(追伸)この「ニッポン・ウーマン」は11月21日発売の「フィナンシャル ジャパン」に掲載されています。

2005 12 16 [16. 小説「ニッポン・ウーマン」] | 固定リンク | トラックバック

2005.12.15

[ゴーログ]お上に任せていたら偽装問題は起こらなかったのか?

 皆さん、こんにちは。木村剛です。一昨日取り上げた「転職父さん40歳が直面するマンション購入の壁」さんは、建築確認に関して、「検査を民営化させたことが本当に正しかったのか?といった議論が既にあり、これは現政権が進めている郵政民営化にも微妙な影を落とす問題となることが考えられます。さらに民間検査機関について触れれば、それが都合のよい天下り先となっていたという批判もあります」という指摘をなさっており、民営化に対する疑問を投げ掛けていらっしゃいますが、「よろずもめごと論」さんは、そのあたりをさらに突っ込んで見解を披露してくれました。

建築確認を行ったイーホームズが得た審査費用はわずか15万円ということだ。直接人件費・直接費・間接費等を考えれば、15万円で確認作業にかけることが出来る日数はわずかだ。・・・建築確認においてチェックしなければならない項目は多岐に渡り、文書は膨大なものだから、ポイントを絞ってチェックしていたという事情自体は理解できる。

安い費用で業務を受ける理由は、実は民間同士の競争による市場原理ではない。建築確認は従来、自治体の一級建築士である「建築主事」が行っていた。これが法改正によって民間が行うことも可能になった訳だが、行政による建築確認も引き続き行われている。民間機関の費用が行政より高かったら、コストにシビアな建築主(に委託された設計事務所)は民間には頼まないだろうから、民間検査機関は行政が徴収する手数料と競争することになる。

建築確認申請手数料は自治体毎に条例によって定められている。・・・行政は独立採算で建築確認を行っているわけではないから、法定手数料で人件費やその他コストがまかなえているかどうかは不明だ。つまり、法定手数料イコール「適正なコスト」であるわけではない、ということだ。・・・一方、民間の機関はこの「法外に安い」行政の建築主事と競争していかなければならない。自ずと費用の上限は法定手数料ということになる。ということは、かけられる時間もこの手数料に制約を受ける。コストだけ考えても審査にかけられる時間には限界がある。

おそらく自治体並に時間をかけるのは不可能だろう。限界がある中でどこにポイントを絞って審査するかは、審査機関の経験を通じて得た問題意識の在処に依存せざるを得ない。今回は構造計算の段階でインチキが行われる可能性まで思いが至らなかった、ということだ。問題意識が甘かったという点においては審査機関に責任があるが、やはりコスト的に無理が生じる構造をそのままにして民間に開放した制度に問題があると言わざるを得ないのではないだろうか。建築確認だけではない。官が安く業務を行っている分野には歪みが生じやすい。例えば事業所の廃棄物処理を自治体の処理施設が安い手数料で受け入れたとすれば、民間でこれと競争して生き残れるのは不適正・不法・違法処理を行う悪質な処理業者だけだ。悪貨が良貨を駆逐する。「民はもうけ主義」だから問題が起こるのではない。「市場原理」の使い方が誤っているのである。 


 「よろずもめごと論」さんの主張したいことについては概ね同意しますが、私自身は、こうした問題が起こると、「民間だから・・・」「民営化したから・・・」という議論が安易に行われることに対して危険性を感じます。少なくとも、「官だからうまくいく」とか「お上だから問題が起きない」ということは、証明されていないわけです(逆に「官だから、うまくいかなかった」という事例も数多く存在しています)。
 どうしても、何かあると、お上に頼る――それが一番の問題だと思います。イーホームズの主張がどこまで正しいかは現時点では分かりませんが、もしフジTV「報道2001」における立論をそのまま信じるとすれば、「レントゲン写真に癌が写っていなかったから、癌と診断できなかった。これは、医者の問題ではなく、レントゲン機器の問題である」ということのようですから、お上でも「検査OK」になっていた可能性は十分にあるようにも思えますし、そもそも建築基準法改正前のマンションであれば、すべて今回の偽装マンション程度の耐震構造しかなかったりするわけです。
 つまり、いま地方公共団体はもっともらしく「退去命令」なんかを出しているわけですが、そんなことを言ったら、建築基準法改正前に建てられた建築物の少なからぬ物件について、すべてに「退去命令」を出さなければならないかもしれないわけです。
 このことは、この問題を少しでも調べた者にとって常識になっています。そうであるにもかかわらず、建築基準法改正前に建てられた数多くのマンションに関する問題を知りながら、それを前提とした報道をしようとしないマスコミの報道姿勢には疑問を感じざるを得ません。確かに被害者は可哀想だし、偽装は断罪すべきですが、本質論から論点をそらして、「お上依存」へとミスリードするのは「公共性」に反しているのではないでしょうか?

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(読者の皆様へ)全国有力書店におきまして、「フィナンシャル ジャパン」2006年2月号は12月21日発売です。
今月の第1特集は、日本で最後の相場師といわれた是川銀蔵やスーパートレーダーとして知られる藤巻健史氏など、相場の歴史に名を連ねる相場師たちの思考パターンや海外の偉大なる投資家の教えから、相場を勝ち残るための秘訣を学ぶ特集を組んでいます。
また第2特集では、ゼロ金利という異常な金融環境が続いている中で、過剰流動性が常態化していますが、今後、政府との温度差が甚だしい中で、日本銀行の金利政策はどう動くのか、80年代の事例なども織り込みながら市場の動向についてまとめています。
特集以外でも、好評連載中の澤上篤人氏、編集長木村剛、上場社長による鼎談「上場社長の知られざる悩み」シリーズや、新連載「失礼ながら、その投資本では儲かりません」、連載シリーズ「資産株」vs「小泉株」、劇的! 国会議員とベンチャー経営者の「ウォームビズ」ビフォー&アフター、一般の人にはわかりにくい病院や医療問題に関するFJメディカル「特別編」と「ビジネス編」の二本立て、など盛りだくさんです。

2005 12 15 [04. 経済政策を語ろう!] | 固定リンク | トラックバック

[ブログ小説] ニッポン・ウーマン 第一章 海の誘い (24)

 「日未子は、惚れやすいのは確かかな。仕事もするのに、恋もするってタイプ」
 玲奈が小さく頷いた。
 「なによ。玲奈まで、からかうのはよしてよ」
 「玲奈さんはどうなんですか」
 ノリが訊いた。

 「ノリさんが言った二十代を過ぎてっていう言葉、それキーワードじゃない?今、私たちぎりぎり二十代でしょう。結婚か仕事かって迷うのよね。迷いの二十代?それを過ぎるときっと憑き物がとれたように仕事に邁進するような気がするな…」
 「結婚って憑き物かよ!」
 雅行がオーバーに船縁で身体を反らす。
 「あっ!」
 ノリが叫ぶ間もなく、雅行の身体が船縁から消えた。すると大きな水音。
 「落ちた!」
 日未子と玲奈が雅行の落ちた場所に駆け寄り、覗き込んだ。
 「ヤッホー」
 雅行は仰向けに泳ぎながら手を振っている。雅行の身体の回りに水紋が広がっている。波はない。
 「びっくりさせないでよ」
 日未子が怒ったように言った。
 雅行は、日未子の抗議など気にしないで、身体を反転させると、素潜りで海中を目指した。海が透明なために雅行の潜る姿がよく見える。
 「私も泳ぐ」
 玲奈が船縁に立つと、いきなり飛び込んだ。雅行の時とは違う深く突き刺さるような水音。玲奈は水泳か飛び込みを習っていたに違いない。無駄のない水音だった。
 玲奈も雅行の後を追って、素潜りを始めた。水着の赤い縞柄が水中花のように美しく咲いた。
 「日未子さんも泳ぎますか」
 ノリが食器やポリパッケージを片付けている。
 「仕事、恋愛、結婚、勉強なんでもやりたいのよね」
 日未子が、海面に顔を出した玲奈に手を振りながら呟いた。
 「たくさんの希望があって羨ましいですね」
 ノリが囁いた。ノリは微笑みながら日未子を見つめていた。日未子はノリの優しい笑みを見て、逆に羨ましいと思った。彼女の表情が、自分の生き方を見つけ、それに自信を持っているように思えたからだ。
 「私も泳ぐ!」
 日未子は声を上げると同時に船縁を勢いよく蹴った。
 「行ってらっしゃい!」
 ノリが大きな声で後押しをした。
 日未子の身体が宙に舞う。目の前の渡嘉敷島にぶつかりそうだ。青い空に吸い込まれ、そして空との境がないほど青い海に身体全身で落ちて行った。



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【著者】 江上 剛 (えがみ ごう)
昭和29年、兵庫県生まれ。早稲田大学政経学部卒。第一勧業銀行(現みずほ銀行)入行。広報部次長時代に対応した総会屋事件が、映画「呪縛・金融腐食列島」のモデルとなる。平成15年退行、作家専業に。主な著書に「非情銀行」 「起死回生」「腐蝕の王国(上・下)」など。

(追伸)この「ニッポン・ウーマン」は11月21日発売の「フィナンシャル ジャパン」に掲載されています。

2005 12 15 [16. 小説「ニッポン・ウーマン」] | 固定リンク | トラックバック

2005.12.14

[ゴーログ]憧れの職業に見る「人生塞翁が馬」

 皆さん、こんにちは。木村剛です。「Edge Diary」さんが教えてくれたのですが、Benesse教育研究開発センター「第1回子ども生活実態基本調査」による、小学生4~6年生を対象とした職業調査(男子のみ抜粋、一部改変)では、「なりたい職業」は以下のようになっているそうです。

1位 野球選手
2位 サッカー選手
3位 医師
4位 研究者・大学教員
4位 大工
6位 マンガ家・イラストレーター
7位 ゲームクリエイター・ゲームプログラマー
8位 調理師・コック
9位 バスケット選手
10位 警察官・消防士 

 恥ずかしながら、私も、これぐらいの年頃の頃は「サッカー選手」を夢見ていたものです(でも、私の時代は「Jリーグ」もなかったわけで、如何に現実から乖離していたかが、苦笑されます)。
 ただ、冷静に「ビジネス」としてみると、サッカー選手の選手寿命は結構短くて、3~5年だったりします。それで野球選手と比べると、給与もそんなに高くない。契約金だって原則的にありませんし、年金制度もありません。
皆さん、知ってますか? Jリーガーって、最初の年棒は500万円以下なんですよ。プロ野球選手だと、年棒数千万円って半ば当たり前ですけど、サッカー選手はそうじゃないですし・・・。
 でも、そういう野球選手の選手寿命も平均すると9年だとか・・・。30歳前後にお払い箱になるわけです(契約金や裏金だって、その頃には消えてなくなっていますし・・・)。次の職場として彼らを受け入れる裾野は決して広くありません。解説者や監督になるのはごく一部の選ばれた人々のみ。俗に言うと、「ツブシが効かない」わけですね。
 そう考えてみると、子どもの頃に憧れた職業に就くことが幸せかどうかは分かりませんね。人生塞翁が馬です。

2005 12 14 [20. その他] | 固定リンク | トラックバック

[ブログ小説] ニッポン・ウーマン 第一章 海の誘い (23)

 日未子にもノリの気持ちが分かる気がした。毎日、緊張しながらビジネスの現場で生きていると自分のペースなど守れる人はいない。恐らくトップリーダーは自分のペースを守っているのだろうが、その周辺にいる日未子たちはリーダーのペースに合わせて生きている。もし合わせることが出来なかったらそれは脱落を意味する。
 「ノリさん、結婚は?」
 

 日未子が訊いた。
 「まだですよ」
 ノリは、小さく笑った。
 「結婚はしないのですか」
 「しないと無理に決めたわけではないのですが、まあ、成り行きではないでしょうかね」
 「成り行きですか?」
 日未子は、ノリのあまり関心のない返事に不満だった。
 「結婚に強く憧れたのは二十代までじゃないでしょうか。それを過ぎて、ショップをオープンしたりして忙しくなると あまり考えなくなりましたね。なんだかショップが自分の産んだ子供のような気がして、一生懸命になったんですよ」
 「二十代までか…」
 「日未子さんこそ結婚しないのですか」
 ノリが訊いた。微笑している。
 「私?」
 日未子は自分に指を突きたてた。
 「日未子は恋多き女なんですよ」
 雅行がからかった。
 「何を言うの!舟から落とすわよ」
 日未子が怒った声で言った。でも顔は笑っていた。
 「恋が多いんですか」
 ノリが笑った。




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【著者】 江上 剛 (えがみ ごう)
昭和29年、兵庫県生まれ。早稲田大学政経学部卒。第一勧業銀行(現みずほ銀行)入行。広報部次長時代に対応した総会屋事件が、映画「呪縛・金融腐食列島」のモデルとなる。平成15年退行、作家専業に。主な著書に「非情銀行」 「起死回生」「腐蝕の王国(上・下)」など。

(追伸)この「ニッポン・ウーマン」は11月21日発売の「フィナンシャル ジャパン」に掲載されています。

2005 12 14 [16. 小説「ニッポン・ウーマン」] | 固定リンク | トラックバック

2005.12.13

[ゴーログ]投資の逆説:欠陥マンションは「買い」だ!

 皆さん、こんにちは。木村剛です。耐震偽装の問題は、一大騒動になってきました。一向に鎮火する兆しが見えません。「転職父さん40歳が直面するマンション購入の壁」さんから、「住宅建設が盛んなのは首都圏だけでなく北海道も同じなようですが、やはり、住宅の買い控えを懸念する声があるとのことです」というレポートが届きました。

私のところにも、購入するマンションの業者から一枚のレターが届き、そこには「本マンションは姉歯建築設計事務所とはいっさいの関係はありません」という主旨の文言が記されていました。やはり、不安払拭に懸命なようです。・・・退去命令によってせっかくの住居を追い出されるとしたらたまったものではありません。まさに、生存権を脅かされていると言えるでしょう。こうした形で生存権を脅かされること、そして、住宅産業という一大産業が危機に瀕するかもしれないこと、そういったことをどれくらいの人が想像し得たでしょうか。これは、建築士、民間検査機関、販売会社、建設事業者、そしてもちろん不幸にもそういう物件を掴まされた人たちだけに限った問題ではないと言えます。・・・おそらく政府や監督官庁としても頭の痛い問題ではあることでしょう。しかし、日本の産業の危機の傷口をこれ以上広げないためにも、今回の件には厳正に対処して欲しいものです。

 厳正な対処は極めて重要です。「流転: Return to Forever」さんは、「結局誰も責任を取らずに終わるという最悪のシナリオも見え隠れしています」と危惧していますが、そのあたりの気持ちを、「なぞかけブログ」さんは、

「姉歯事務所の設計をチェックした全ての人への責任追及」とかけて
「熱燗」ととく
そのこころは・・・
「生ぬるいのは絶対に許しません!!」 

 と表現してくれました。ただ、「未来の成功のためのレッスン」さんのように、「逆説ではないが、もし貴方が、投資を考えているならば、今の買いは欠陥マンションと考える」というスタンスも忘れてはならない視点であろうと思います。なお、以下の議論は、「被害にあわれている方には、深刻な話で、自宅だってどうなのかわからない他人ごとではなく、もし、気分を害されたらお詫びだけしておきたい」と断わった上で、為されていることを申し添えます。

 投資の基本はリスク管理、リスクの逆期待値の明確化であろう。・・・震度5の地震で倒壊、死亡するリスクはどれくらいなのか。耐震性の完備したまっとうなマンションも震度7以上だったら、リスクは飽和して同じであろう。家屋に関して考えれば建築基準法改正前の住宅に住んでいる方はどれくらいいるのだろう。
 という点で、不安な日々を送られている欠陥マンションを買うという投資家の方がおられたら、守銭奴ではなく、篤志家として、感謝されると思う。堀江さんでも村上さんでも、プロの方も検討されたらいかが。世論の評価も変わるでしょう。投資に関して個人的な見解の基本はゼロサムである。もうかった方は損をした方からお金をいただいているか、未来から借金しているかのどちらか又は両方である。とすれば、投資に興味があるならば、他人が売るときが買いどきであるというのは基本原則だろう。

 まあ、上記の見解に関しては、様々なご意見があるかもしれませんが、いずれにしても、最後に「ひま人の壁」さんのご意見を紹介します。私は、この意見に激しく同意しております。

被害者に対して国が責任を取り、公金を使って賠償をするという事は、回り回って我々国民が責任を負うという事ではないのか?これらの問題を引き起こした張本人や関係者、その事によって利益を得た受益者達が無傷のままで、何億という豪邸に住み、何千万という車に乗り、何百万という腕時計をしたまま、そのツケを国民が負担しなければならないというのは何だか納得がいかねぇよなぁ。

2005 12 13 [10. 投資戦略の発想法] | 固定リンク | トラックバック

[ブログ小説] ニッポン・ウーマン 第一章 海の誘い (22)

 日未子は、彼女が日経BP社から出版した「三十路の手習い」を読んだことがあるが、そこには家庭と仕事と大学院生活を鼎立させている姿が生き生きと描かれていた。それは彼女にとって憧れの生き方に思えたものだ。

 その人が後ろにいる、そう思うと日未子はなんだか心が熱くなるようだった。
 「ノリさんが沖縄にはまってしまった気持ち、なんとなくわかるわ」 
 玲奈がもう一つお握りを摘んだ。
 「この海に潜ったら、もう二度とここを離れるものかって気になりますでしょう。沖縄に来てよかったのは、自然の大きさ、偉大さの中で暮らすと謙虚になることですね。謙虚になると自分のペースで生きていけばいいという気持ちになります。そうなってしまうともうここが離れられなくなってしまいますね」
 ノリが船縁に腰掛けて海に視線を向けた。
 「そうね。これだけの景色、自然の中で暮らすと、謙虚にもなるし、私の中に溜まった毒素がみんな出て行ってしまうような気がするわね」
 玲奈もうっとりとした目で海を眺めた。



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【著者】 江上 剛 (えがみ ごう)
昭和29年、兵庫県生まれ。早稲田大学政経学部卒。第一勧業銀行(現みずほ銀行)入行。広報部次長時代に対応した総会屋事件が、映画「呪縛・金融腐食列島」のモデルとなる。平成15年退行、作家専業に。主な著書に「非情銀行」 「起死回生」「腐蝕の王国(上・下)」など。

(追伸)この「ニッポン・ウーマン」は11月21日発売の「フィナンシャル ジャパン」に掲載されています。

2005 12 13 [16. 小説「ニッポン・ウーマン」] | 固定リンク | トラックバック

2005.12.12

[ゴーログ]日経2万円はグラスシーリングか?

 皆さん、こんにちは。木村剛です。「時事を考える」さんが「株価2万円説」を打ち出してくれました(^^;)「テレ東WBSで経済界の人たちが来年の株価は1万8千円と言っていました」という当たりが根拠のようですが・・・。

こんな世の中でそんな気はしませんが一応景気はいいようです。株価が上がると長期金利も上がり債券市場、特に国債に大きな悪影響を及ぼします。ハイ価値が下がるわけです。今の国債残高は相当醜いですから、政府が日銀にチャチャ入れているのもわかりますし、株価にも自ずからグラスシーリングがあると思われます。

次のグラスシーリングは2万円くらいと想定していますが、如何なもんでしょうか?それにしても外国人機関投資家のように、前のグラスシーリング1万2千円を突破した瞬間に株を買わなければ正直儲かりませんナ、当面はいいですが下方局面になった時に泣きをみるのは、いつもお馬鹿な個人投資家つう感じでしょうか、自戒を込めて... 

 「ある女性銀行員の日記」さんは、「私たち20代は、バブルを知らない世代です。正確に言うと、そのころ小学生だったから感じられなかっただけでしょうけど」と書いてトラックバックしてくれましたが、確かにそうですね。いま株を始めている若者たちは、以前のバブルの時代は小学生なんですよね。そう言えば、昨年、有名私大で大学1年生に対して金融の講義をしたとき、担当の教授から「山一證券が破綻した1997年に、この子たちはまだ小学生でしたから・・・」と指摘されて、自分が年寄りであることを痛感したことを思い出しました(^^;)
それでは、バブルを体験していない世代の方々に、老婆心から忠告を一言・・・。と思っていたら、「『告白』FPが実践する奇跡の家計レベルアップ法」さんが、株を買うときに実践すべき良いアドバイスをしていたので、ご紹介したいと思います。

みなさんにもう一つやって欲しいこととは、紙に書くことです。
「え?何を書くの?」
それは
 なぜ、それを買おうと思ったのか?
 なぜ、その価格で買うのか?
 どうなったらそれを売るのか?
 今後、投資対象にどのようなことが起こると予想しているのか?
 そのほかに、どのようなことが起こりうるのか?
 その、予想と違ったことが起こった場合、どうするのか?

これを、投資する際に書いて欲しいんですね。これだけで、投資システムが出来上がっていきますし、自分の感情だけの、行き当たりばったりの売買も、必ずなくなります。これをやっていけば、今すぐに、とはいきませんが、だんだん負けない投資家になっていくと思いますよ。実践あるのみです。

 それにしても、政府vs日銀の戦いは激しさを増しそうですね。一体全体どうなることやら・・・・・・?

 その行方については、今月21日発売のフィナンシャルジャパン「拝啓、日本銀行様 金利はいま上がるのでしょうか」という特集記事をお読みください。お楽しみに。

2005 12 12 [04. 経済政策を語ろう!] | 固定リンク | トラックバック

[ブログ小説] ニッポン・ウーマン 第一章 海の誘い (21)

 「知っていたんだったら、もっと先に教えてよ」
 日未子は言った。
 「ここにはみんな干渉されたくないから来ているのに、ジロジロ見たりしたら悪いじゃないか」

 雅行は、呆れたという顔で日未子を見た。日未子は、確かに雅行の言う通りだと思った。せっかく仕事の疲れを癒しに来ているのに幾ら見られる仕事だといっても、周りから監視されていては楽しくないだろう。
 日未子は、もう一度振り向いた。
 八神は、綺麗な背中を見せていた。彼女は三十二、三歳のはずだ。大東京テレビのアナウンサーだったのを現在の夫である人見透と出会い退社してフリーになった。その後も大学院に通ってマスターになるなど、仕事と私生活を充実させている。



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【著者】 江上 剛 (えがみ ごう)
昭和29年、兵庫県生まれ。早稲田大学政経学部卒。第一勧業銀行(現みずほ銀行)入行。広報部次長時代に対応した総会屋事件が、映画「呪縛・金融腐食列島」のモデルとなる。平成15年退行、作家専業に。主な著書に「非情銀行」 「起死回生」「腐蝕の王国(上・下)」など。

(追伸)この「ニッポン・ウーマン」は11月21日発売の「フィナンシャル ジャパン」に掲載されています。

2005 12 12 [16. 小説「ニッポン・ウーマン」] | 固定リンク | トラックバック

2005.12.11

[フィナンシャル ジャパン] カリスマ経営者の執念の行く先

 財部誠一のミクロが変える経済
 カリスマ経営者の執念の行く先 
   ------- 「フィナンシャルジャパン」12月号掲載


 テレビ朝日系の情報番組「サンデープロジェクト」の特集コーナーで私は長くダイエーに関わってきた。サンプロの取材は徹底しており、一回の放送のための取材期間が、半年から一年に及ぶことも珍しくない。
 一九九八年の二月決算でダイエーが上場以来はじめて赤字転落した直後から取材を始め、過去に放送したダイエー特集は三回を数える。そのなかで常に感じていたことは、中内 という経営者への視聴者の関心の高さだった。

 戦後間もない大阪・千林の商店街で産声をあげた「主婦の店ダイエー」を、中内さんは一代で日本一の流通企業へと育て上げた。牛肉の安売りに始まり、衣料品から家電製品まで、次々と価格破壊を起こしていったダイエーの流通革命のなかで、中内 はカリスマとなった。
 だが、バブル崩壊にくわえて阪神大震災で大きなダメージを受けたダイエーの業績が急落、ついに赤字にまで転落するという事態を迎え、カリスマにも陰りが見えはじめてきた。
 私がはじめて中内さんと会ったのはそんな状況のなかだった。中内さんはその時すでに七六歳。ダイエーの抜本改革のためには、中内さんの存在そのものが障害であり、いまこそ勇退すべきだという声がダイエーの内外で高まっていた。そんななかで、中内さんと二人きりで食事をする機会があった。世間の批判を意にも介さぬ中内さんに、私は尋ねた。
 「ダイエーの経営に対する凄まじい執念は、どこから生まれてくるのですか」
 すると中内さんは「私はね、時々、夢をみるんですよ」と切り出してきた。
 「戦争中の夢です。敵の兵士が銃口を私の頭に突きつけている。そして私の横には、私の両親と妻と子供たちが並んでいる。敵兵が私に向かって、こう言うんですよ。『おまえが死ぬか、家族が死ぬか、どちらがいいか返事をしろ』。家族を助けてくれと言うのが普通なのだろうが、私は『俺を助けてくれ』
と言いそうになり、その恐ろしさで目が覚める」
 私は話を聞きながら身震いがした。この世の中で何にも代えがたいはずの肉親の命を犠牲にしてでも、自分だけは生き延びようという恐ろしいほどの執着。八〇歳を目前にしてなお、経営に対するやむにやまれぬ想いにとりつかれ、それはもう自分ではどうにもできないのだと告白したのである。
 常人ではない。だからこそ、ダイエー帝国を作り上げることができたのだろう。だが、常軌を逸したその執念が、ダイエーをさらなる自滅へと追いやっていったのである。
 九九年に二期連続赤字となった責任を取って中内さんは会長に退き、鳥羽董氏が社長に就任。ダイエー内部では中堅社員を中心に、改革への大きなうねりが起きつつあった。
 だが鳥羽氏が社長に就任した直後に、ダイエー関連株のインサイダー取引がマスコミにリークされ、鳥羽政権は一瞬にして吹き飛んでしまった。誰がそんなことを? 真実はわからない。だが鳥羽氏をかついでダイエーの抜本改革をと勢いを増していた改革派の中堅幹部たちは、「中内さんの近辺から出たことはまちがいない」と憤慨し、こ
れをきっかけに、ダイエーでは優秀な部課長クラスが大量に辞めてしまった。
 その後を受けたのが高木邦夫社長だが、私から見れば、大量の人材流出を招いた鳥羽体制の崩壊の時点で、勝負あったという気がしてならない。
 ダイエー帝国の出現も、その崩壊も、すべては中内 の恐ろしいまでの執念だったのではないだろうか。


(追伸)「週刊!木村剛」は、金融経済月刊誌「フィナンシャルジャパン」(年間購読はココ)および「フジサンケイビジネスアイ」(購読希望はココ)とメディア・コラボレーションしています。本日の記事は、「フィナンシャルジャパン」12月号に掲載したものです。

2005 12 11 [13. フィナンシャル ジャパン] | 固定リンク | トラックバック

[週刊!尾花広報部長] 来年のテーマ

 こんにちは、尾花典子 in ソウルです♪といっても、前々日の金曜日に予約してあります・・・。
 金曜日の夜に成田を出発、日曜日の正午に羽田に到着という、よくわからないハードなスケジュールですが、マイレージの有効期限が年内のリミットなので、滞在時間の少ない2泊3日で強行出発しています!

 今回は、免税店めぐりとヘビーな韓国料理と百歳酒を満喫するのがとりあえずの目的です♪ でもキムチを食べ過ぎると月曜日まで影響して、ゴー社長をはじめ会社の人々に迷惑をかけてしまうので、気をつけます・・・(*・o・*)

 もう今年も残すところ20日くらいですよね・・。毎年目標というかテーマを年初に決めるのですが、今年は、「誰に接するときも、丁寧に親切に感じよく!」ということを掲げていましたが、目標未達成でちょっと挫折してしまいました。
 来年のテーマはは検討中ですが、「まずは笑顔、笑顔を忘れない」かな????
でもあんまり笑いすぎると笑いじわができちゃいますからね・・・・!!
 「根菜を食べて、体内をキレイにしよう」かな???
 ゴー社長にも来年の目標を今度聞いてみることにします(^-^*)

(追伸) 本日12月11日(日)のフジテレビ夜10時放映の「週刊人物ライブ・スタ☆メン」に1分ほどですが、ひとこと、ふたことのコメント部分で登場する予定です。結構冒頭の方だと思いますので、是非皆様お見逃しなく!!ちなみに金曜日からソウルにいますので、予定が変更になっていたらすみません・・・。

2005 12 11 [15. 週刊!尾花広報部長] | 固定リンク | トラックバック

2005.12.10

[フィナンシャルi] 長期金利 不安定な展開

 長期金利の居所が定まらず、不安定な展開を続けている。今年の夏あたりから世界景気の踊り場脱出が鮮明となり、長期金利は上昇を始めた。
 6月末に1.2%割れの水準にあった10年国債利回りは、11月上旬には一時1.6%まで上昇した。その過程で、来春の量的緩和解除は織り込まれたといってよい。
(BNPパリバ証券 投資調査部長 島本幸治)

 ただし、11月中旬以降は政府・与党から日銀の金融引締めを牽制する発言が相次いだことで、長期金利は反転して低下している。日銀が永田町の政策論争に巻き込まれるのではないかという警戒感が台頭しているためだ。
 圧倒的多数を有する政権が、法改正までほのめかして、中央銀行による金融引締めを抑え込む。こうした、乱暴なポリシーミックスが先進国で許容されている背景に、長期金利の安定が挙げられる。
 特に近年は、先進各国の長期金利水準が歴史的な低位安定を続けており、グリーンスパンですら「謎(conundrum)」と匙を投げたこともある。
 このメカニズムの背景には、世界経済のグローバル化が進んでおり各国のインフレが安定していることに加えて、先進国では少子高齢化が進展により期待成長率が低下していることが影響している。
 例えば、経済の潜在成長率を反映すると言われる物価連動債の利回りを見ると、先進各国で軒並み低下ている様子が見て取れる。
 現在、多くの先進国は少子高齢化の問題を抱えている。 
 中国でさえ高齢化の問題に直面することになる。
 一般に、先進国経済が成熟し人口が高齢化すると、年金や生命保険など長期資金の運用ニーズが拡大する。一方で、人口伸び率が低下することで、国内に設備投資や住宅投資のニーズが減少する。
 こうした中、「BRICs(ブラジル、ロシア、インド、中国)」など新興経済国への投資も不可欠になる。
 また、政府が社会保障にかかわるリスクを民間へと転化する場合、民間部門で負債と資産のデュレーション(債券などの償還までの残存期間)を近づける「マッチング運用」のニーズが高まる。
 その結果、人口高齢化に伴う長期資金の運用ニーズ拡大と、国内長期資金調達の枯渇がもたらす長期債の需給逼迫現象が発生している。その最たる例が、物価連動債の利回り低下と言える。
 長期金利の安定が続く限り、日銀のリフレーション政策(インフレになっていない状況下で行われる景気安定策)は許容される。当面は、超金融緩和状態が継続する可能性が高い。長期に渡る超金融緩和政策は、不動産や株式などリスク資産の価格上昇を促すことになろう。
 ただし、中長期的に展望すると、高齢化の進展は貯蓄の取り崩しを通じて、国内資金余剰の減少をもたらすことになる。
 その際には、長期金利の決定要因のなかで「期待インフレ率」や「リスクプレミアム」が膨らむことになる。今後は、円相場の下落が実体経済に与える影響、とりわけインフレ率への波及が注目される。

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島本 幸治 (しまもと こうじ)
BNPパリバ証券 投資調査部長
東京大学教養学部卒、1990年日本興業銀行(現みずほコーポレート銀行)に入行し、シニアエコノミストとしてマクロ経済調査を担当。2000年3月から現職。週刊エコノミストの04年(10月)アナリスト・エコノミスト・ランキング債券ストラテジストの部1位。


(追伸)「週刊!木村剛」は、金融経済月刊誌「フィナンシャルジャパン」(年間購読はココ)および「フジサンケイビジネスアイ」(購読希望はココ)とメディア・コラボレーションしています。本日の記事は、「フジサンケイビジネスアイ」に12月5日に掲載したものです。


2005 12 10 [14. フィナンシャルi ] | 固定リンク | トラックバック

[週刊!日本振興銀行] シンコの日記

          前回分はここをクリック! 

<シンコのプロフィール>
このたび劇的に日本振興銀行に入社 


12月10日(土)

今週はやや落ち着いたとはいえ、月末の忙しさはすごかった!

なんと、先月11月の実行件数が300件突破!!

去年と比べても件数が3倍以上だから忙しいのも当たり前・・・だね。

毎月行っているお客様懇親会も本店では手狭になってきたので、
今月は場所を変えて開催することになり、
私もご案内状を贈ったりとお手伝い。

L

R










これから年末にかけては、やっぱり先月以上の忙しさになる・・・かな。(*0*)
まずは体調を整えて、おいしいもの食べて頑張ろう!!(^0^)/


つづく

1








※この日記はフィクションであり、シンコは架空の人物です。


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[本のソムリエ] 「金融越境バトル」

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今週の丸善丸の内本店 壹岐直也副店長がお薦めする本です。

金融越境バトル ~異業種格闘戦を制するのは誰か
日本経済新聞社編 定価1575円(本体1500円) 日本経済新聞社刊

 銀行、証券会社、生命保険会社、そしてノンバンク。金融業態の垣根を越えたサービス競争が加速しています。経営戦略や営業手法が異なる様々なプレーヤーがぶつかり合い、生き残りをかけています。金融の世界は新たな競争時代に突入しました。
 きっかけは度重なる規制緩和。銀行、証券、保険など業態ごとに縛られていた業務範囲が広がり、お互いに相手の業務を切り崩す越境バトルになりました。それは、金融も、自動車や電機など他の業種と同様、普通の業界になったことの裏返しです。
 だれが、どんな金融商品を開発してくるのか、どんな営業手法を使ってくるのか見えにくくなり、だれが買収を仕掛けてくるかも読めなくなりました。なんでもありの戦いが始まったのです。
 こんな新たな金融バトル時代をどこが勝ち抜き、金融界の覇者になるのか。本書は日経金融記者の取材をもとに、金融革新の最前線をルポしたものです。
 ソフトバンク、楽天、ライブドアといった、金融業への参入をねらうインターネット企業についても記述しています。


(追伸)「週刊!木村剛」は、金融経済月刊誌「フィナンシャルジャパン」(年間購読はココ)および「フジサンケイビジネスアイ」(購読希望はココ)とメディア・コラボレーションしています。本日の記事は、「フジサンケイビジネスアイ」に12月5日に掲載したものです。

2005 12 10 [12. 本のソムリエ] | 固定リンク | トラックバック

2005.12.09

[ゴーログ]ゼロ金利は「銀行再建目的税」なのか?

 皆さん、こんにちは。木村剛です。大手銀行の中間最終利益が1兆7290億円になったのをみて、「彰の介の証言」さんが、「大銀行が儲かっているそうです。バブルの元凶の大銀行が、バブル後の経済の足を引っ張り続けた大銀行が、儲かっているそうです。いや~、こんな腹立たしいニュースはありませんね(笑)」と突っ込んでくれました。

復調の主因は「不良債権処理費用が、大口問題融資先の処理の一巡と、景気回復による融資先全般の業容改善で軒並み大幅に減少したため」だそうです。公的に何兆円もつぎ込んでもらったことも、「公的資金の返済を加速させる見通し」だそうで、めでたい限りです・・。うむ、むむむ、めでたい?・・・と言いたいところなのですが、大銀行が儲かっている原因は、果たしてそれだけなんでしょうか。そう、銀行が儲けるためには、預金を集めなければいけません。現在、その元ダネである預金を、ゼロ金利、すなわち、ほぼ「タダ」で集めているではありませんか。そう考えると、儲かって当たり前じゃないの??と言うのが、素人庶民の意見なんですがどうでしょう。

これ、ラーメン屋で考えれば、麺代もスープ代もチャーシュー代もガス代もタダってことでしょう。そりゃ、儲かると思いませんか? 実際には、一杯数百円のラーメンを売っても、それら原材料費を引けば、儲けはそのうちのごく一部でしょう。現在の銀行で考えてみると、定期預金の金利がだいたい0.05%ってとこでしょうか。100万円預けると一年後に大金500円がいただける計算です。ちなみに税金引かれて「金400円也」ですけど・・・(涙)。にもかかわらず、時間外でATM等を使うと、何百円、大金を振り替えしたりすると手数料何百円、と取られるのですから、涙も枯れはてて何も出てきません。これを住宅ローンで考えると、数%で貸してるんですから、20倍から100倍の金利になりますね。500円払って10000円儲ける・・・う~ん、効率よすぎて、ラーメン屋なんてやってられませんね。


 確かに、銀行を経営する立場からすれば、預金金利が限りなくゼロに近いことは本当にありがたいことです。何だかんだ言っても、銀行収益の源泉は、貸出金利と預金金利の間の利鞘なのですから・・・。ただ、このところ「量的緩和政策解除」の是非をめぐって、様々な論議が湧き起こってきました。預金金利も期限限定ながら、キャンペーンとして心持ち引き上げるところも出てきています。


この長期の、ゼロをさらに割ったような低金利は、バブル後経営が怪しくなった銀行救済のための、目に見えない「銀行再建目的税」だったとは考えられないんでしょうか。つまり、ラーメン屋で言うところの麺代やチャーシュー代を、ラーメン屋保護のため税金で負担しているようなものです。もしそうだとすれば、銀行はもう少し、私を含めた(笑)預金者の皆様、国民の皆様へ感謝の念を表してもいいのではないでしょうか。ところが、現実には感謝の念どころか、国民負担でようやく持ち直したはずの大銀行が、何食わぬ顔で「儲かってま~す!」などと報告しているのですから腹が立ってしょうがありません。「返済も加速させてるんだから文句はあるまい!」とでも言いたいのでしょうか。景気回復に伴う定率減税の廃止論議(決定?)が花盛りの今日この頃ですから、ぜひこのトヨタよりも儲かっている大銀行のための「銀行再建目的税」は再考をお願いしたいものです。

 名称はともかくとして、この長期にわたるゼロ金利政策が、「銀行再建目的税」として機能したことは疑う余地がありません。そして、銀行再建が果たされたとするならば、その役割は終わったとして、ゼロ金利は是正される方向になる可能性は高まるでしょう。「専門家であり、銀行経営されている木村さんに、『こたえてちょうだ~い』と言う意味の無関係トラックバックをさせていただきました」ということだったので、ご紹介させていただきました。

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(読者の皆様へ)全国有力書店におきまして、「フィナンシャル ジャパン」2006年1月号は発売中です。
今月の第1特集は、株式投資するにあたって失敗しないために、個人投資家にぜひ知っておいてほしい資本主義のルールについて解説、経済・市場・監査・会計の幅広い角度で常識やオキテについて特集を組んでいます。
また第2特集では、日本の財政危機が深刻になっているな状況の中で、個人投資家はどのようなスタンスをとったらよいのかについて、世界各国の資産家の事例なども織り込みながら分散投資について書いています。
特集以外でも、阪神タイガースの上場問題や2007年からリタイアを始める「団塊の世代」の価値、上場企業経営者の知られざる悩み、アメリカの億万長者の実態について、好評連載中「資産株」vs「小泉株」、小泉“硬派”チルドレンの実態など盛りだくさんです。


2005 12 09 [04. 経済政策を語ろう!] | 固定リンク | トラックバック

[ブログ小説] ニッポン・ウーマン 第一章 海の誘い (20)

 「ご両親、喜んだでしょう」
 玲奈が訊いた。
 「ええ、まあなんとかね」

 ノリは、照れくさそうに鼻の下を指で擦った。
 「あちらでお世話をしているウラちゃんは、沖縄の人なんですけどね。一緒にショップを手伝ってもらっています」
 日未子は、振り返ってウラが世話をしている夫婦らしき男女をみた。女性の顔はどこかで見たことがあった。
 「ねえ、雅行、あの女性、タレントじゃないの?」
 「ああ、日未子はとっくに気づいていると思ったよ。あれはフリーアナウンサーの八神真央さんだよ。一緒にいるのはご主人でスポーツジャーナリストの人見透さんさ」
 雅行は、こともなげに答えた。
 「八神さんって港テレビで朝の情報番組の司会をやっている人?どうりで見たことがあるんだ」
 「うちのライバル番組だよ」
 雅行は汐留テレビに出入りしていた。



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【著者】 江上 剛 (えがみ ごう)
昭和29年、兵庫県生まれ。早稲田大学政経学部卒。第一勧業銀行(現みずほ銀行)入行。広報部次長時代に対応した総会屋事件が、映画「呪縛・金融腐食列島」のモデルとなる。平成15年退行、作家専業に。主な著書に「非情銀行」 「起死回生」「腐蝕の王国(上・下)」など。

(追伸)この「ニッポン・ウーマン」は11月21日発売の「フィナンシャル ジャパン」に掲載されています。

2005 12 09 [16. 小説「ニッポン・ウーマン」] | 固定リンク | トラックバック

2005.12.08

[ゴーログ]欠陥マンションや株式投資は一攫千金なのか?

 皆さん、こんにちは。木村剛です。達観してみますと、「Espresso Diary」さんが「ゴールドは、1オンス500ドルを突破。日経平均は、15,000円。となると次に破られる壁は、1USドル=120円でしょうか」と指摘したとおりの展開となってきています。それにしても、連日連夜報じられている欠陥マンションの話はヒドイですね。それに関連して、不動産投資について、「Espresso Diary」さんはこう書いています。

欠陥マンションの話題が広がっています。マンションについては・・・私から見ると「不動産は安全なもの」「株式は危ないもの」という意識の偏りが日本では強烈で、これが修正されている過程のようにも思える。不動産は、売っても、買っても、持っているだけでも税金がかかるし、日本人の典型的な資産であるわりに、その下落リスクが話題になることが少なすぎる。株や賃貸マンションなら下落する局面で逃げることも簡単ですが、分譲マンションだと難しい。言い方は悪いですが、不動産を買う行為が普通の人にとって一回勝負のギャンブルであるわりに、そのリスクが過小にイメージされているように思えるのです。

株は逆で、リスクが過大に評価されている。信用取引といえば「樹海行き」だと騒がれたり、バブル崩壊の場面が何度も強調され、実態よりも危険なものとしてイメージされているように感じます。土地やマンションこそは、株なんかよりもケタ違いに高額なんですから、「リスクがあるから、よく勉強して買うことが大事」と強調されないとオカシイ。 

 確かに、そういう面はありますね。ちなみに、「Edge Diary」さんは「月刊!チャージャー」というビジネスパーソン向けの連載記事から、公認会計士である磯崎哲也氏の私見による「一攫千金期待値」という試算を紹介していらっしゃいます。ここでも、簡単に紹介しておきましょう。

「一攫千金期待値」とは金額ではなく、“限りなく小さな投資で莫大な一攫千金をつかむ確率を、交通事故に遭う確率と比べてどのぐらい期待できるかを表した数値”である。・・・日本人が1年間で交通事故に遭う確率・・・0.7%
●宝くじ……………………一攫千金期待値:0.00279
※ 交通事故に遭う確率が100の場合、宝くじで1億円以上が当たる期待は0.00279

●競馬………………………一攫千金期待値:0.000482
※交通事故に遭う確率が100の場合、競馬で1000万馬券を当てる期待は0.000482

●株式投資…………………一攫千金期待値:3.86
※交通事故に遭う確率が100の場合、「値上がり率500%以上の株」を購入できる期待は3.86


 ということですね。「デキる女性のための企業・経済ニュース速報」さんが「現在の株価上昇は、バブルのときと違って、企業収益の確かな回復に支えられた実態を伴うものだという見方もあります。確かに今のところはそのような感がありますが、これ以上この勢いが続くと、またそれはそれでちょっと怖いかなという気もします」と言ってらっしゃる一方で、「無菌室育ち3はお堅いのがお好き」さんは、「ああ、バブルが来るなぁー、と思ったのは、美容院で女性週刊誌を見て、『株』『株』『株』の記事の羅列を見たとき。明らかに『蕪』より『株』の方が多い。こんなネコも杓子も株に目の色変えてるなら、バブルが来ますね。少しは世の中明るくなるんでしょうか? さて、世の中が踊っても自分は踊らないようにせねば」と戒めています。
 はてさて、どうなることやら・・・。ばーちゃんが株をやっている「無菌室育ち3はお堅いのがお好き」さんによれば、「伴侶であるじーちゃんいわく『株ってのは、ババ抜きだから、だれかが最後にババを引くんだ』だそうで」・・・???


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今月の第1特集は、株式投資するにあたって失敗しないために、個人投資家にぜひ知っておいてほしい資本主義のルールについて解説、経済・市場・監査・会計の幅広い角度で常識やオキテについて特集を組んでいます。
また第2特集では、日本の財政危機が深刻になっているな状況の中で、個人投資家はどのようなスタンスをとったらよいのかについて、世界各国の資産家の事例なども織り込みながら分散投資について書いています。
特集以外でも、阪神タイガースの上場問題や2007年からリタイアを始める「団塊の世代」の価値、上場企業経営者の知られざる悩み、アメリカの億万長者の実態について、好評連載中「資産株」vs「小泉株」、小泉“硬派”チルドレンの実態など盛りだくさんです。

2005 12 08 [04. 経済政策を語ろう!] | 固定リンク | トラックバック

[ブログ小説] ニッポン・ウーマン 第一章 海の誘い (19)

 「ノリちゃんは幾つ?」
 雅行が無遠慮に聞いた。
 「女性に年齢なんか聞くものじゃないわよ。だから雅行はもてないのよ」
 日未子が口を尖らせた。

 「いいんですよ。そこが雅行さんのいいところですから。では問題。ノリはいったい幾つでしょう?雅行さん、答えて、ハイ!」
 ノリは、雅行にぐいっと顔を近づけた。雅行は一瞬、慌ててのぞけるように身体を反らせた。
 雅行は、さも深刻な問題であるかのように腕を組み、眉根を寄せた。
 本当に真剣に考えているのかしら。
 日未子にはノリは同世代のように見える。日焼けした顔を崩して笑うところなどはなんとなく子供っぽいし…。
 「四十ってことはないしね…」
 雅行が片目を開けて、ノリを見る。
 「ひどい!雅行、本気で言ってるの」
 日未子が怒った。
 「そうよ。雅行君、そんなありえない冗談を言って!」
 玲奈も怒り出す。持っていたサンピン茶のペットボトルを雅行に投げかねない勢いだ。
 「ごめん、ごめん、うそ、うそ。冗談、冗談。二十九歳」
 雅行は苦笑いを浮かべながら、頭を抱えた。
 「残念でした。三十四歳」
 ノリが舌を出す。




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【著者】 江上 剛 (えがみ ごう)
昭和29年、兵庫県生まれ。早稲田大学政経学部卒。第一勧業銀行(現みずほ銀行)入行。広報部次長時代に対応した総会屋事件が、映画「呪縛・金融腐食列島」のモデルとなる。平成15年退行、作家専業に。主な著書に「非情銀行」 「起死回生」「腐蝕の王国(上・下)」など。

(追伸)この「ニッポン・ウーマン」は11月21日発売の「フィナンシャル ジャパン」に掲載されています。

2005 12 08 [16. 小説「ニッポン・ウーマン」] | 固定リンク | トラックバック

2005.12.07

[ゴーログ]公務員に1000万円を与えて起業させよう!

 皆さん、こんにちは。木村剛です。「公務員から国民総背番号制を導入して現金を持たせない」ということをブログ界で最初に言い出したのは「ヤースのへんしん」さんのようなのですが、「貞子ちゃんの連れ連れ日記」さんがそれに激しく賛同し、「公務員の方々には『国民背番号』を導入して、プリペードカードを含むカード決済で『一切現金を持たせないで電子決済をさせる』ことで『公務員の24時間モニタリング・システム』を確立しましょう♪」と提唱していらっしゃいます。

公務員の方々にはプリペードカードのようなものを発行して、私的にも公的にもカードを使っての銀行引き落としにしてもらいましょう。公務員の方々には、一切現金を持たせないというのはどうでしょうか。経費の無駄使いも、裏金も、裏金に近いプール金も、これですべて『ロンダリング』できます。『マネーロンダリング』が必要だなんて、まるでヤ○ザの世界みたいですけど、実際に必要なのだから、しょうがないです。・・・

数年前・・・厚生労働省について調べたことがありますが、彼ら厚生労働省の方々やその『族』の方々に無駄使いをしていただかないためには、24時間彼らをモニタリングする仕組みが必要・・・。24時間モニタリングが必要なんて、まるで放射性物質(特にプルトニウム)みたいですが、公務員の方々は無駄使いを放射能のようにバラ撒き(まき)ながら暮らしていらっしゃるから・・・彼らを24時間モニタリングするのはしかたないのです。高レベル放射性廃棄物のように、高レベルの無駄使いを プール金を使ってどこで放出しているのかを、24時間見張れるシステムを新しく開発する必要が是非あります。微量の無駄使い(低レベル放射能)だって、チリも積もれば山となります。・・・ 

 公務員のような身分から、実際に自分でビジネスをする立場になった者としての実感から言えば、公務員が経費の遣い方に民間並みに気をつけるなんてことはありえないように思いますね。何たって、真剣みが違いますから。もっと言うと、民間でも、自分で資本を出している人と、他人の資本の下で働いている人の意識は相当違うと思います。私なりの言葉で言うと、「お金を払って働いている人」と「お金をもらって働いている人」の違いは、かなりの距離感があります。ちなみに、公務員の感覚について、「貞子ちゃんの連れ連れ日記」さんは、こういう実体験を紹介しています。

私も義理の母の介護申請のため、兵庫県のとある市役所で手続きをしなければならなかったことがあったのですが、市役所の公務員の方々は大変親切でした。怖いほど親切でした。介護申請のほかにも、『高齢者は障害者手帳も併願できる。タクシー代くらいは無料になります♪』などなど、さまざまな知恵(悪知恵)を教えてくださいました。市民思いって素晴らしいことなのですが・・・市役所には、まるで『打ち出の小槌』があるような感覚で働いていらっしゃいました。・・・

こんなに優しい(市民にも甘い)方々は、きっと、ご自分たちの経費についても、かなり甘いスタンスであろうと言うことは簡単に想像できます。公務員の方々は、民間人とはお付き合いが無いのでしょうか。普通に暮らしていたら、民間企業やお父さんやお母さんが民間で働いている家庭のコスト感覚は理解できるはずなのに、そういった部分が極めて鈍感なのです。不思議ですよね。民間と交流があれば、いくらなんでも、自分達が『かなりルーズ』であることはすぐ気が付くはずなのですが・・・・・。内輪だけで業界全体が引きこもりになっているのでしょうか。


 私も、公務員の方々には、是非、ビジネスを興して、必死にセールスをして利益を上げて税金を支払う体験を一度でいいからしていただきたいと思っています。そうすれば、国民からいただいている税金というものが、いかに重いものなのかが実感できるはずです。それは私の実体験でもあります。
 かく言う私も、自分でビジネスをはじめるまで、税金の重さなど考えたこともありませんでした。ましてや皮膚感覚で理解することなどできませんでしたから、「Pure.Com」が別の体験で語っていますが、「あの世界から一歩外へ出てみると、本当に多くのことが見えてきました。まさに“井の中の蛙、大海を知らず”でした」というのが実感なのです。
 だからこそ私は、各省の公務員の方々に1000万円ずつ渡して、起業して1~2年間経営者を体験してみてもらいたいと思います(その後は、公務員に戻るというセーフティネットありです)。その間の給与は要りませんから、全部で1億円もかかりません。これをするだけで、如何にビジネスが大変であり、国によるベンチャー支援などというものが如何に検討はずれのものであり、税金を払うということが如何に難業であるか、そして、お国の制度が如何に零細企業に冷たいかが実感できると思います。そうした経験をした上で、国家のあり方を語っていただきたいのです。
 「貞子ちゃんの連れ連れ日記」さんが提唱するカード決済によるモニタリング制度の導入にも惹かれますが、個人的には、「1000万円起業体験コース(公務員出戻り権付き)」というプロジェクトを実施させて、税金の重さを思い知っていただきたいと思っています。

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[ブログ小説] ニッポン・ウーマン 第一章 海の誘い (18)

 「三十四歳?へー、見えないな…」
 雅行がオーバーなアクションで驚いてみせる。
 「今さら、遅いわよ。三十四歳がどんなものなのかも分からないくせに」

 ノリがわざと怒った顔をした。
 「見えないですよ。ノリさん、三十四歳には…。私たちと同い年くらいかなと思っていました。雅行君が三十歳、私と日未子が二十九歳ですものね」
 玲奈が言った。
 「沖縄という自然に囲まれていると若くなるのかな。沖縄の人は長生きだしね」
 日未子も同調した。
 「若く見ていただいて、お世辞にもうれしいです。保母の時に、沖縄に来て初めてダイビングを経験して、はまっちゃったんですね。それでそのまま沖縄に居ついてフリーターですよ。それから自分でダイビングショップを開くことができて…」
 「えらいな。自分でお店を持つなんてね」
 日未子が感心したように言った。
 「まあ、自慢するほどの大きな店ではなくて、小さな店でしたけれど。それでも一国一城の主でしょう。両親に見てもらいたくて、初めて沖縄に呼びました」
 ノリが嬉しそうに目を細めた。




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【著者】 江上 剛 (えがみ ごう)
昭和29年、兵庫県生まれ。早稲田大学政経学部卒。第一勧業銀行(現みずほ銀行)入行。広報部次長時代に対応した総会屋事件が、映画「呪縛・金融腐食列島」のモデルとなる。平成15年退行、作家専業に。主な著書に「非情銀行」 「起死回生」「腐蝕の王国(上・下)」など。

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2005.12.06

[木村剛のコラム] 強度偽装問題と貸し手責任

 耐震強度の偽装が社会問題になっている。売主であるヒューザーは、11月下旬に、東京都内など7棟の分譲マンション計230戸の住民に対して、買戻し条件を提示した。
①諸費用、引越料、迷惑量などとして購入価格の6%を見積もり、契約手付金として支払う、
②ローン債務を重畳的に支払う、
③買戻しに全住民が同意すれば、購入時の頭金を支払う、という内容だ。

 その場合、マンションの区分所有権はヒューザーに移り、債務については住民とヒューザーが双方で引き受けることになる。ヒューザーが、万が一倒産した場合には、物件が取り上げられて、住民に債務だけ残るため、「まやかし」だとして厳しい批判がなされている。
 その後ヒューザーは、106%で買い戻すという前言を翻し、「資金繰りがつかない」として103%に引き下げるなど説明が二転三転。建築主は建物に構造的欠陥があった場合、無償で賠償に応じなければならないのだが、そういう法的義務が履行される気配はない。
 ここまで杜撰な実態を見せ付けられると、購入者の自己責任を唱えるのは、酷に思える。かといって、国が補償するというのも、現実問題として難しい。そうなれば、すべての詐欺について、国が補償しなければならなくなるからだ。
 そんなとき、ふと乗りあわせたタクシーの運転手がこんなことを言っていた。
 「あの件、銀行に貸し手責任はないんですかねぇ。国民に公的資金で助けてもらって、トヨタより儲けているんだから、ちょっとは考えてもいいんじゃないの」
 論理の是非はともかく、気持ちはわからなくはない。住宅金融公庫は、問題マンションの住民を支援するために住宅ローンの返済を一時繰り延べる特例措置を決めたし、全銀協も追随する構えだが、それだけでは足りないというのだろう。
 とはいえ、このタクシー運転手の提案を、民間銀行そのまま適用するのは、これまた銀行にあまりに酷だとも思う。ただ、「貸すも親切、貸さぬも親切」という観点から申し上げると、見逃せない重要な論点がそこにはある。
 それは、年収に対する借金額のことだ。年収に比して多額の住宅ローンを抱えて物件を購入した場合、万が一、その物件に瑕疵があったら、その家族の人生は悲惨なことになりかねない。そのことを、今回の事件は示唆している。持ち家は一生の夢だが、そういうリスクと裏腹のものでもある。
 欧米であれば、銀行員は、「住宅ローンの金額は、年収の2~3倍にとどめる」と教えられるが、わが国では5~6倍が当たり前。未だに高度成長時代の癖が抜けきっていない。
 さらに最近だと、年収300万円の若者に3000万円の住宅ローンを貸し付けたりしている。年収の10倍もの借金を若者はどうやって返すのだろう。担保評価も徐々に甘くなり始めた。80%が100%に。いずれ120%になっていくのは時間の問題である。
 年収の数倍を越す金額の住宅ローンを貸す銀行は、万が一のときのリスクを説明しておいたほうがいい。そうでないと、タクシー運転手の提言が現実のものとなってしまうかも。
 米国では土壌汚染に関する浄化責任を貸し手責任として銀行に義務付けているケースすらあるのだから。


(追伸)「週刊!木村剛」は、金融経済月刊誌「フィナンシャルジャパン」(年間購読はココ)および「フジサンケイビジネスアイ」(購読希望はココ)とメディア・コラボレーションしています。本日の記事は、「フジサンケイビジネスアイ」に12月5日に掲載したものです。

2005 12 06 [04. 経済政策を語ろう!] | 固定リンク | トラックバック

[ブログ小説] ニッポン・ウーマン 第一章 海の誘い (17)

 「愛知県で保母さんをしていたんですよ」
 ノリが笑顔で言った。ノリの細くてしなやかな身体は健康そうに日焼けしている。笑うと白い歯がいっそう引き立つ。

 日未子は、雅行からノリを紹介された。ダイビングは全く初めての日未子と玲奈は、インストラクターを誰にするかなどは、一切合切、雅行に頼り切っていた。
 雅行は迷うことなくノリを選んだ。彼がテレビ番組の取材でCカードを取得したときのインストラクターが彼女なのだ。
 彼女は個人でダイビングショップであるダイブフリークを経営しているが、雅行から教えられた情報は、ノリという愛称だけだった。本名も何も知らない。それでなんとなく日未子はノリがインストラクターになった経緯に興味があって前職を訊ねてみたのだ。
 「保母さんだったの」
 日未子は、保母さんからダイビングインストラクターへの鮮やかな転身を驚きで思い描いた。




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2005.12.05

[ゴーログ]やっぱり「世の中にうまい話はない」んです!:気を付けて下さい!

 皆さん、こんにちは。木村剛です。最近、このブログに色々な方々から様々なトラックバックをいただくようになりました。あまりにもヒドイもの(いわゆるエログなど)については、今週から先方のアドレスを登録して弾く手筈を整えたいと思っているのですが、そのほかに「すぐにでもお金が儲かります」的なアプローチも増えています。例えば、「◆俺が月に300万稼いだ真実◆◆特別に公開致します◆」さんからの以下のようなトラックバックをいただきました。

まずはじめに俺は20代前半です。 
こんな俺が月に300万と言う収入を得てます。
信用できますか?(笑)
本当です。 
 

 「◆俺が月に300万稼いだ真実◆◆特別に公開致します◆」さんには、大変申し訳ないのですが、ウソですね。「週刊!木村剛」の熱心な読者であれば、この手のアプローチには騙されないと思いますが、念のため、申し上げておきたいと思います。

俺も今まで数多くのネットビジネスに手を出してきましたが一度も成功したことがありません… 何がいけなかったのでしょうか… ところが、そんな繰り返しをしていた俺が出会ったこの方法で私は人生が変わりました。そのノウハウを知れば間違いなく貴方も稼ぐことが可能です。・・・・ リスクが小さく、簡単で、誰もができて、利益が大きく、それぞれの努力が全て自分のものになる夢のようなビジネスです。

 これも、「◆俺が月に300万稼いだ真実◆◆特別に公開致します◆」さんには、非常に申し訳ないのですが、大ウソですね。「リスクが小さく、簡単で、誰もができて、利益が大きく、それぞれの努力が全て自分のものになる夢のようなビジネス」など、この世知辛い世の中には存在していません。

一日8時間労働ではありません。
一日1時間程度の作業でです。信じられますか?
それが事実の時代なんです。
この情報を信じて購入に踏み切った方、貴方も勝ち組です。
俺が確実に貴方を幸せにしましょう。((開始して直ぐに10万円以上入金があった方沢山いらっしゃいます!))
よかったですね^^これからもがんばってください!
この方法を知ってからの俺も当初、開始してすぐに成果がでました。

 あまり、繰り返す必要もないかもしれませんが、「一日1時間程度の作業で、リスクが小さく、簡単で、誰もができて、利益が大きく、それぞれの努力が全て自分のものになる夢のようなビジネス」など、ありません。良くある手口としては、高級品のカタログを送りつけてきて、「あなたの家の近くの高級住宅街にポスティングしてください。購入者がいれば、その代金の20%をお支払いします」などというヤツがありますが、こんなもの単なるDMの代行業ですよ。中身など、知りたくもありませんけれどね。

この情報は通常29800円ですが、今回はLiveDoor BLOG初提供という事なので、期間限定特別価格19800円でご提供します!
今回の提供が終わり次第次回からは通常価格29800円という形になります。それ以上は頂きません。
ご安心ください。

 ということですが、投資の大原則「世の中にウマイ話はない」ということを是非是非心に留めていただきたいと思う、今日この頃です。

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2005 12 05 [10. 投資戦略の発想法] | 固定リンク | トラックバック

[ブログ小説] ニッポン・ウーマン 第一章 海の誘い (16)

 日未子は店のウインドーに映った自分の顔を眺めた。ふと海亀が会いにおいで、と言っているような気がした。
 「わかったわ。友達を一人連れて行くわ。いいわね。雅行と二人じゃ襲われたら大変だし…」

 「襲わないさ。それより水着だけは忘れないでよ。裸で泳がれると困るからね」
 雅行は、にんまりとして片目を閉じた。
 「ばかねぇ」
 日未子は、苦笑した。雅行は、焼酎のグラスを高く掲げ、
 「準備は俺がするから、乾杯」
 と言った。
 日未子も焼酎グラスを掲げた。誘う相手は玲奈に決めていた。彼女と夏休みを合わせる計画をしていたからだ。




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【著者】 江上 剛 (えがみ ごう)
昭和29年、兵庫県生まれ。早稲田大学政経学部卒。第一勧業銀行(現みずほ銀行)入行。広報部次長時代に対応した総会屋事件が、映画「呪縛・金融腐食列島」のモデルとなる。平成15年退行、作家専業に。主な著書に「非情銀行」 「起死回生」「腐蝕の王国(上・下)」など。

(追伸)この「ニッポン・ウーマン」は11月21日発売の「フィナンシャル ジャパン」に掲載されています。

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2005.12.04

[フィナンシャル ジャパン] バブル再燃!?(3)

バブル再燃!? ―― このシグナルは「買い」なのか(後編) 
[フィナンシャル ジャパン 11月号掲載] 


急騰する東京の一等地「ミニバブル」か?

 不動産業界はバブル崩壊以来一四年ぶりの好景気に湧いている。
 「この一年で都心一等地の地価が二倍近くになった」「南青山に建てられたタレント・神田うのの新居の土地は、昨年坪五〇〇万円強で買われた。一昨年の二倍だ」「銀座界隈の取引価格は路線価の二.三倍が当たり前だ」。このような真偽の確認できない景気のいい話が飛び交う。日本経済の傷となっていた地価は底入れししつつある。

 買い手の中心は不動産ファンド勢だ。業界推計では不動産への投資金額の七割がファンドから出ているとされる。ファンドは機関投資家から資金を集める。不動産証券化といって権利を細分化し、それを売買する手法が盛んになっている。日本の不動産で証券化された金額は現在推定で約三〇兆円。日本の地価総額一四〇〇兆円、物件を含めると二〇〇〇兆円から比べるとわずかな割合にすぎない。
 二〇〇一年からは不動産投資法人を株式市場に上場させ、株を売買するJリート(日本版不動産投資信託)も始まった。今では不動産は金融商品のように流通する。オーストラリアでは上場リートの時価総額は対GDP比の約一割、米国では同約三%。同約〇・五%の日本と比べると、欧米の金融市場の中で不動産は大きな存在だ。 こうした欧米で発展した技術を使って、不動産業界は金融との融合が加速している。今では不動産会社は大規模な開発や土地の購入などでも、大口投資を行わなくてもよい。そしてリスクを負わない。バブル崩壊を乗り越えて、不動産業界も「賢く」なったのだ。
 そうしたリートやファンドへの資金の出し手は運用難にあえぐ地銀、信金などの金融機関や年金基金などだ。現在上場リートの利回りは年三~四%だ。私募ファンドの場合、最低でも年五~六%で回り、年一〇%以上の商品も珍しくない。長期金利(十年物国債利回り)はこのところ一%台前半で推移しているから、魅力的な金融商品だ。

金融との融合で流れ込む資金

 「不動産の現状を『バブル』とひとくくりでまとめられると、違う感じがします」。
 東証一部上場のクリードの経営企画室長・藤野匡生は首をかしげる。
 現在の不動産の値動きは個別色が強い。都心部では過熱感が出る一方で、地方で地価が上昇しているのはごく一部だ。さらに「私たちの会社のように地価の変動によって、収益が大きくぶれない不動産業も増えている」と藤野は強調する。
 クリードは不動産の価値再評価、そしてファンド事業といったビジネスを、日本に導入した企業。今年五月期決算で純利益が前期比約二倍の二一億円となる急成長を遂げた。
 「不動産を株にたとえるなら、私たちはディーラーではなく、証券や投資信託会社のような立場です。
取引が増えることで収益が上がります」(藤野)。不動産取引市場と、「証券化」された不動産市場は密接に連関しているものの別個の存在となりつつあるという。
 藤野はメガバンクの経営企画部からクリードに転じた。企画部門といえば、将来は取締役も狙えるエリートコース。上司も「辞める人などいない」と驚愕して引きとめたという。しかし「新しい世界に飛び込みたかった」と藤野は話す。成長する市場は意欲的な人材をひきつける。クリードの宗吉敏彦社長も伊藤忠商事出身だ。不動産と金融市場の融合は、人材面でも加速している。
 「地価が上昇し続けるという『土地神話』など、今では信じる人は誰もいません。しかし株や債券の『ペーパーアセット』とは別の値動きをする、資産としての不動産は定着するはずです」と藤野は将来を期待する。
 クリードの成長計画は意欲的だ。不動産運用ビジネスでの預かり残高を〇五年五月の一二八四億円から、〇八年同月までに八〇〇〇億円(上場リート、私募不動産ファンド、自己投資分の合計)にする予定だ。一%程度の長期金利の金利上昇を織り込んでも、これだけの資金が入ると見込む。「不動産価格の調整が生じ、ファンドの選別が起こるかもしれません。不動産の評価能力で、国内でも有数の力を持つ当社は、競争力のあるファンド商品を作り出すことができると思います」と藤野は話す。不動産市場にカネは今後も流れ込み続ける可能性は高い。

「金利上昇までの勝負」か冷静な不動産のプロたち

 もちろん不動産の先行きに対する見方は多様だ。一四年間も続いた不動産業界の暗雲。それを乗り越えた不動産マンたちからは、慎重な見方が続く。
 「これはバブルだな」――。「デジタル不動産コンサルタント」という不動産調査会社を経営する長谷川高は最近、調査をするごとにつぶやく。東京の青山、六本木、赤坂といった土地を調査すると、一年間に四.五回、転売されていた例が多いのだ。一九八○年代末のバブル期並みのペースだ。
 長谷川は仕事で二つの顔を持つ。一つが資産家や投資家への不動産投資へのアドバイスだ。もう一つが、リートやファンドのための不動産の調査業務。いずれのビジネスも活況だ。
 新築マンションの供給戸数は、バブル期を超えるペースで推移している。マンションの購入や投資に関心を持つ人が、長谷川の会社をひっきりなしに訪れる。不動産ファンドを作るための調査も昨年から急増した。
 しかし長谷川は冷静だ。「年金基金のカネを引き入れて、巨大リートを作りました」。バブルを経験しない若い不動産マンが誇らしげに語る姿を見ながら、危うさを感じ続ける。
 長谷川は不動産ディベロッパー、リクルートコスモスの出身。バブル時代は土地買い付けの最前線に立ち「C級戦犯」と自称する。その長谷川は「高値安定している不動産へ投資するのに、今は最適のタイミングではない」と顧客にアドバイスしている真っ最中。そして上場リートの一本調子の上昇にも懐疑的だ。
 長谷川が懸念するのは金利だ。八九年から始まった日銀の金融引き締めと、同時に起こった不動産融資規制。過熱した不動産市場は二年後の九一年に破裂した。その激変を長谷川は肌で体験している。「金利は必ず二~三年以内に上昇します。そのときまでの勝負と、多くの不動産マンは割り切っていますよ」。

近いうちに不動産の変動はある

 「あなたは間違っているよ。地価は上がり続ける」――。一九九〇年に、土地の売却を言って歩いた不動産コ
ンサルタントの林尚道は、第一声で顧客に必ず叱られた。不動産会社の誰もが浮かれていた時代に、林は過熱ぶりへのおかしさを感じていた。必死の説得によって、多くの顧客はなんとか売り抜けることができた。
 林はバブル崩壊の荒波を乗り切り、現在では東証マザーズに上場する不動産コンサルティング会社、エリアリンクの創業社長だ。「困った物件の駆け込み寺」として知られる。収益性の上がらない土地や建物を調査して、SOHO、駐車場、トランクルームなど多様な解決策を提示した上で、借り上げて運用する。不動産の価値を高めるサービスを提供する。社員わずか約三〇人で売上高一二〇億円(二〇〇五年一二月期予想)をあげる。同社も地価に左右されない新種の不動産会社だ。
 その林は最近「何かがおかしい」という懸念を感じている。評判を聞きつけて、同社には各地から投資の依頼が舞い込む。しかし同社は慎重にビジネスを進める。昨年までにホテル買収を済ませた。今は熱海、長崎、屋久島で買収したホテルの運用で益を出している。
 「利は元にあり」――。古い商売格言通り、底値で買って投資額を抑えなければ商売で利益が出ないと、林は考えている。リート事業にも慎重だ。一方で、ファンド勢は地方のリゾート地で不動産を物色しはじめたという。
 「地方で融資先が不足しているためには、何か大掛かりなプロジェクトがあると、金融機関が殺到する状況があります。加えて、今は不動産ファンドでも、まず資金があり、とりあえず作るという動きが出ているのです。資金が出口を求めているのです。入札でも『とにかく都心で物件を買え』という危険な動きが出ています」と懸念する。
 同時に不動産の活況はしばらく続くだろうとも、林は予想する。いつの時代のどの市場でも、相場のエネルギーが去ってもブームはしばらく続くためだ。かつてのバブル期でもそうだった。
 「目先の活況の後で不動産は悪い方向に転換する可能性が高いでしょう。いつの場面でも同じですが、最悪を考えて準備する必要があります」と林は語っている。

金利上昇の後には何が来るのか

 「おカネはあるところにはある」。疑問の答えは一応見つかった感じもする。だぶついたマネーは出口を求めて、不動産と株に流れ出した。そして、それに触れた一部の人々が陶酔と熱狂を始めている。
 一九八〇年代末のバブルを必要以上に膨張させ、破裂のショックを大きくした一因は、日銀の金融引き締めの遅れだった。そのことは金融当局者の脳裏から離れない。異常といえる現在の日本の量的緩和政策を「景気を腰砕けにしない形で解除しなければならない」との本音は日銀内にくすぶり続ける。
 潮目は変わりつつある。八月九日、日銀の福井俊彦総裁は政府と歩調を合わせる形で、「景気は踊り場をほぼ脱却したと判断しうる」との認識を表明した。日経平均株価は八月末時点で四年一カ月ぶりの水準となる一万二四〇〇円台を推移している。株価の堅調さは解除への追い風となるはずだ。債券など金融市場では先物が買われ、来年初頭の金利上昇をにらんだ動きが始まっている。
 当然のことだが、金融市場の未来を占うことは誰にもできない。金融引き締めの後に、何が起こるのか。
一部で出現した陶酔と熱狂が「バブル」なのか。将来から今を振り返らないと、正確に判断することはできないだろう。
 そして今がバブルの序章だとしても、その熱狂の中に飛び込む選択もある。「踊る阿呆に見る阿呆。同じ阿呆なら踊らにゃ損損」――。阿波踊りの「お囃子」の言う通りだ。バブル経済は崩壊するまで、誰に対しても甘美な夢と実益をもたらしてくれる。参加しなければボロ儲けの好機を享受することはできない。
 とはいえ、「崩壊」の場合には、誰かがリスクを引き受ける必要がある。取材の中で、ある不動産業界の関係者が語った言葉が印象に残る。「前回は投資のポジションを持って痛手をくらいました。
しかし、今回は金融技術の発達で、個人や金融機関にリスクをはめ込んでいるから私は大丈夫です」。
 一つだけ確かなことがある。経済の「ババ抜き」ゲームの中で、賢明な投資を選択する必要がある。自分の財産を守れるのは自分自身だけだからだ。
(文中敬称略)


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(追伸)「週刊!木村剛」は、金融経済月刊誌「フィナンシャルジャパン」(年間購読はココ)および「フジサンケイビジネスアイ」(購読希望はココ)とメディア・コラボレーションしています。本日の記事は、「フィナンシャル ジャパン 11月号」に掲載したものです。
全国有力書店におきまして、「フィナンシャル ジャパン」2006年1月号は11月21日発売です。
今月の第1特集は、株式投資するにあたって失敗しないために、個人投資家にぜひ知っておいてほしい資本主義のルールについて解説、経済・市場・監査・会計の幅広い角度で常識やオキテについて特集を組んでいます。
また第2特集では、日本の財政危機が深刻になっているな状況の中で、個人投資家はどのようなスタンスをとったらよいのかについて、世界各国の資産家の事例なども織り込みながら分散投資について書いています。
特集以外でも、阪神タイガースの上場問題や2007年からリタイアを始める「団塊の世代」の価値、上場企業経営者の知られざる悩み、アメリカの億万長者の実態について、好評連載中「資産株」vs「小泉株」、小泉“硬派”チルドレンの実態など盛りだくさんです。

2005 12 04 [13. フィナンシャル ジャパン] | 固定リンク | トラックバック

[週刊!尾花広報部長] みんなが好きです!?

 こんにちは、尾花のりこです。 今日はすごく寒いですね~。
 昨日の東京ドームでのサザンオールスターズのコンサートに行ってきました♪
 一緒に行った最寄り駅が表参道の友人によると、先週の金曜日から「Echika表参道」がオープンして、駅構内よりも手前というか、切符を買う前の段階でも買い物ができるショップもあり、ショップは紀伊国屋をはじめ全部で20以上あるようです。ちょっとうらやましいです・・・・(*´ο`*)

 

 それで、昨日のコンサートですが、5万人が集まったようです。ファン層がかなり幅広いとは思っていましたが、昨日も会場内は若者からかなり年配の方までさまざまでした(子連れの方もいましたが、すごーく若者はあまり見かけなかったです)。
 実はコンサートに行くのが生まれてから三回目で、
 一回目は、かなり昔に熱狂的なファンの友人に拝み倒されていったのが、矢沢永吉のコンサートでした・・・。コンサート会場の付近から気になっていたのですが、会場内もタオルを肩にかけたお兄さん達でいっぱいでした。
 二回目はGLAYのコンサートで、友人からのお誘いで私はTERUのファンだったので、即断即決でウキウキでいきましたが、会場内は結構女性でも「なりきりGLAY」の人が多かったですよ~。

 ということで三回目になった昨日のコンサートでは、前半は今年出したアルバムに収録されている曲が多く、このアルバムを聞いていない人や昔の曲が好きな年配のファンの人にはちょっとだけ物足りないかな・・というノリでしたが、後半は懐かしの曲も多く、「勝手にシンドバット」、「ミス・ブランニュー・デイ」、「LOVE AFFAIR~秘密のデート」のあたりからは、かなりの盛り上がりでしたよ~♪桑田さんもかっこいいですね・・。やっぱり特出したものがある人はピカピカに光っているって感じです♪♪
 
  今度、ゴー社長もご家族と行く予定なのですが、その日は丁度テレビ番組の収録があるので、会場には送れて到着する予定ですが、きっと後半からでも楽しめるので月曜日にでも報告しておきます(*'-'*)

2005 12 04 [15. 週刊!尾花広報部長] | 固定リンク | トラックバック

2005.12.03

[フィナンシャルi] 農地改革で攻めの交渉を

 わが国の農産物価格は高い関税によって海外の安い農産物から守られています。米で800%の関税、ということは米価は国際価格の9倍だということです。国内の価格を引き下げなければ、世界貿易機関(WTO)交渉で関税も引き下げられない。
(経済産業研究所 上席研究員 山下一仁)

 先月末、政府は、農家への保証価格と国内の市場価格との差を補填するため麦や大豆に出されている補助金をWTOで削減しなくてもよい補助金である「直接支払い」に転換することとし、また、その対象農家を一定規模以上の担い手に限定して構造改革を推進するという農政改革を決定した。この改革は高く評価すべきものだ。
 圧倒的多数を占める零細な兼業農家に支持されてきた農協が、農業だけで生計を立てようとする担い手に政策対象を限定することを選別政策と称して半世紀も反対しつづけてきたからだ。農政は初めてその壁を突き破ったといえる。
 また、欧州連合(EU)は価格を大幅に引き下げ、農家に対する直接支払いで補うという農政改革を行っている。価格が下がるので、EUは、農産物の関税を今回のWTO交渉で上限(上限関税率)となろうとしている100%まで引き下げることが可能だ。
 しかし、農政改革を行なったのに、なぜ日本はWTO交渉で関税の大幅な引下げや上限関税率の受入れが困難なのだろうか。
 それは、EUと違い、コメを含め、関税や価格の引き下げに対応するための直接支払いは実施されないからだ。米価を下げれば、コストの高い零細な兼業農家は農地を貸し出している。担い手に対して地代負担を軽減する効果を持つ直接支払いを交付すれば、農地は担い手に集まり、規模拡大によるコスト・ダウンが進み、価格はさらに下がる。
 コメだけでなく、他の農産物についても、価格を下げなければ、改革の効果も不十分になるうえ、WTO交渉にも対応できません。ここでも高い農産物価格を維持して肥料、農薬、機械を農家に高く販売したい農協の抵抗がある。
 米国、EU、ブラジル等ほとんどの国が100%の上限関税率の設定に合意している。認められる例外も関税の削減率についてのもので、上限関税率の例外ではない。先んじて農政改革を行っているEUでさえ、関税をさらに引き下げるよう求められている。この中で、上限関税率反対を主張する日本は交渉の輪から外れている。
 農業を保護することと、どのような手段で保護するかは別の問題だ。関税や価格はあくまで手段にすぎない。日本が米国やEUの農政に転換すれば、関税引下げにも対応でき、農業分野でも日本の得意とする他の分野でも攻めの交渉ができる。
 1兆円の財政負担が必要だとしても、現在高い価格で消費者が負担している額は4兆円ほどなので、国民経済の負担は軽減される。農林水産省も必要なものは堂々と主張すべきだ。農業団体に配慮し、ウルグァイ・ラウンドのように米だけ上限関税率の例外にすることも考えられますが、これでは米価は下がらず構造改革につながらないうえ、代償として低税率での輸入枠の拡大が要求されるので食料自給率も下がってしまう。
 WTO交渉で消極的な対応を行い、また、農業のさらなる衰退を招くのか、あるいは、農業も守り、消費者に安い食料を供給するとともに、通商国家としてのリーダーシップを発揮するという大きな国家戦略に立つのか。中川昭一農林水産相、小泉純一郎首相の政治的リーダーシップに期待したい。

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山下一仁 (やました・かずひと) 経済産業研究所 上席研究員 
東大法卒、1977年農林省入省。ガット(貿易・関税の一般協定)室長、地域振興課長などを経て現職。


(追伸)「週刊!木村剛」は、金融経済月刊誌「フィナンシャルジャパン」(年間購読はココ)および「フジサンケイビジネスアイ」(購読希望はココ)とメディア・コラボレーションしています。本日の記事は、「フジサンケイビジネスアイ」に11月28日に掲載したものです。

2005 12 03 [14. フィナンシャルi ] | 固定リンク | トラックバック

[週刊!日本振興銀行]  シンコの日記

          前回分はここをクリック! 

<シンコのプロフィール>
このたび劇的に日本振興銀行に入社 経営業務室から融資相談室に異動 

 12月3日(土)

月曜日に高円寺店がオープン!

丸の内線新高円寺駅のすぐ近く。交差点の角っこのビルの4Fですよ~。

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高円寺店
住所:東京都杉並区梅里1-7-17 K&IIビル 4F
電話番号:03-5377-6330 
FAX:03-5377-3200





今は、まだ看板も出ていないんだけど、大きい窓を利用して
ウィンドウグラフィックスの案内広告も作成予定なんだって。
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T2











どんなデザインになるのか、とっても楽しみ。

高円寺の中小企業・個人事業主の皆様、 
あなたの街に企業融資のスペシャリストが参りました!
お気軽に御相談下さいね。

高円寺店 店長

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つづく

1








※この日記はフィクションであり、シンコは架空の人物です。

 ただし、日本振興銀行に関する青字部分の記述は事実に基づいております。

2005 12 03 | 固定リンク | トラックバック

[本のソムリエ] 「金融機関のオペレーショナルリスク・マネジメント」

051128
 


 今週の丸善丸の内本店 壹岐直也副店長がお薦めする本です。

金融機関のオペレーショナルリスク・マネジメント
松下芳生・有友圭一・乗田浩隆 共著
ファーストプレス刊
定価: 1980円(税込)

 大手都市銀行での横領事件が発生したのはつい最近のことでした。ファンドによる放送局への買収騒ぎは、今春から今に至るまで新聞紙上をにぎわしています。個人情報の相次ぐ漏洩や、株価操作と粉飾決算。企業運営を取り巻くリスクは数限りがありません。
 ただ、ネット上の犯罪を除けば、すべてが「いつか聞いたことがある」様なことばかり。日本企業はいまだに過ちを繰り返す体質を変えられずにいるようです。
 本書は、米エンロン事件のように企業スキャンダルも桁違いながら、リスクに対する備えも抜群のアメリカでの手法を身につけたプロたちが、体系化された金融機関の事例をもとに、積極的な攻めのオペレーショナルリスク・マネジメントを紹介しています。
 危機管理というと、何かコストアップのことばかりに目が行ってしまいますが、他の経営手法と結びつけることで、業績も上げてしまおうというところに最先端を感じます。企業のリスクマネジャーや経営に携わっている方にお勧めの一冊です。


(追伸)「週刊!木村剛」は、金融経済月刊誌「フィナンシャルジャパン」(年間購読はココ)および「フジサンケイビジネスアイ」(購読希望はココ)とメディア・コラボレーションしています。本日の記事は、「フジサンケイビジネスアイ」に11月28日に掲載したものです。

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2005.12.02

[ゴーログ]純白なのがティッシュ、関白なのがティッシュ

 皆さん、こんにちは。木村剛です。本ブログでは、品位と気品を保つために、原則として、下ネタは取り扱わないことになっているのですが(^^;)、「笑い@サプリッ!~楽しくなければBLOGじゃないじゃ~ん!~」さんからのトラックバックに思わずバカ受けしてしまったので、本日だけ特別に無礼講(?)にしたいと思います。お題は、「ティッシュと亭主の見分け方」と「野茂とホモの見分け方です」。バカ受けした3点ずつをご紹介します。

(その1)ティッシュと亭主の見分け方
第3位 ティッシュは紙、亭主はゴミ
第2位 水に弱いのがティッシュ、お水に弱いのが亭主
第1位 純白なのがティッシュ 関白なのが亭主

(その2)野茂とホモの見分け方
第3位 野茂はカレーが好きだが、ホモは彼が好き。
第2位 野茂は投手だが、ホモは同種
第1位 野茂のプレーはすばらしいが、ホモのプレーは凄いらしい… 

 おあとがよろしいようで・・・。全然、良くない!!!
 失礼しました。やっぱり、今後は「下ネタ禁止」にします(^^;;)

2005 12 02 [01. ブログ万歳ココログ三昧, 20. その他] | 固定リンク | トラックバック

[ブログ小説] ニッポン・ウーマン 第一章 海の誘い (15)

 「マンタには会えるの?」
 日未子は訊いた。

 マンタというのは全長四メートルほどもある巨大なオニイトマキエイのことだ。海中を優雅に泳ぐ姿を何度かテレビで見たことがある。
「マンタはなかなか難しいけれど、海亀、アオウミガメには会えるかもしれないよ」
 雅行が真剣な顔をした。
 海亀か…。日未子は海亀が足ひれを優雅に動かしている姿を思い描いた。
「日未子は海亀に似ているじゃないか。いや、悪い意味じゃないよ」
「そうね。時々、言われるのよ。海亀似だってね」
051202 
Photo by (c)Tomo.Yun



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【著者】 江上 剛 (えがみ ごう)
昭和29年、兵庫県生まれ。早稲田大学政経学部卒。第一勧業銀行(現みずほ銀行)入行。広報部次長時代に対応した総会屋事件が、映画「呪縛・金融腐食列島」のモデルとなる。平成15年退行、作家専業に。主な著書に「非情銀行」 「起死回生」「腐蝕の王国(上・下)」など。

(追伸)この「ニッポン・ウーマン」は11月21日発売の「フィナンシャル ジャパン」に掲載されています。

2005 12 02 [16. 小説「ニッポン・ウーマン」] | 固定リンク | トラックバック

2005.12.01

[ゴーログ]ばーちゃんが株を買い、親父がブログる?!

 皆さん、こんにちは。木村剛です。世の中の流れはゆったりとしているようで、意外に足早だったりします。中でも、親族がいきなり変わったりするとビックリしますよね。そういう意味で言うと、「最近の時代」を表すキーワードは「株」と「ブログ」なのではないかと感じさせられます。まずは、「無菌室育ち3はお堅いのがお好き」さんが紹介してくれた心温まるエピソードをどうぞ。

「私もこの間、買ったわよ、株。」
へ?
「郵便貯金もあてにならないしねぇ、これからは。」
なんと70歳目前で株式投資を始めたらしい。大丈夫か? 何を買ったんでせう。
「んー、すかいらーく。バーミアンによく行くから、株主には食事券がもらえるんでねぇ。」
で、どう運用なさいます?
「上がったとか下がったとかよくわからないから、とりあえず持ってるのよ。うちがよく行くんだからつぶれることもないでしょ。」
アバウトだぁー。だが、ばーちゃんが買い始めたぐらいだから、「投資」の時代なのかもしれない!

 アバウトなようで、結構、本質を突いていたりして・・・。ばーちゃん、侮りがたし。さて、世の中の変化を実感した方を、もうおひとりご紹介しましょう。「東京生活情報館」さんは、親父の変化にビックリです。

本日、休日(勤労感謝の日)で実家に帰ったのですがビックリな事件が!! 
なんと親父がblogを開設していました。。
w|;゚ロ゚|w ヌォオオオオ!!
必至にパソコンの前で更新している姿を見ていて。。なっ涙が。。。
時代は変わったものです!
現在父親は、勝手に事業を起こし奮戦中ですので何でもこなさないとダメなのかも知れませんがね。内容は、かなり真面目な内容ですのであまりPV(ページビュー数)は無いみたいですが密かに応援中です。当blogとリンクさせようかと思いましたが、私個人が匿名で運営しているのでやめときました。。
今のblogを運営してる人って年齢層はどれくらいなのかな~。
`s(・'・;) エートォ...

 確かに、親父やお袋がブログをはじめた・・・なんてところを見ちゃうと、エエッという感じは無きにしも非ずですかねぇ。時代の流れの速さを感じます。光陰矢のごとし、ですなぁ(ちょっと、違うかぁ・・・)。

cover_200601s

(読者の皆様へ)全国有力書店におきまして、「フィナンシャル ジャパン」2006年1月号は発売中です。
今月の第1特集は、株式投資するにあたって失敗しないために、個人投資家にぜひ知っておいてほしい資本主義のルールについて解説、経済・市場・監査・会計の幅広い角度で常識やオキテについて特集を組んでいます。
また第2特集では、日本の財政危機が深刻になっているな状況の中で、個人投資家はどのようなスタンスをとったらよいのかについて、世界各国の資産家の事例なども織り込みながら分散投資について書いています。
特集以外でも、阪神タイガースの上場問題や2007年からリタイアを始める「団塊の世代」の価値、上場企業経営者の知られざる悩み、アメリカの億万長者の実態について、好評連載中「資産株」vs「小泉株」、小泉“硬派”チルドレンの実態など盛りだくさんです。

2005 12 01 [01. ブログ万歳ココログ三昧, 20. その他] | 固定リンク | トラックバック

[ブログ小説] ニッポン・ウーマン 第一章 海の誘い (14)

 「経験ないわ」
 日未子が突然の誘いに躊躇したが、雅行は、
 「大丈夫さ。いいインストラクターがいるんだ。ノリちゃんっていってね。素敵な女性さ。その子がちゃんと指導してくれるから全く心配ないさ」
 と譲らない。

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Photo by (c)Tomo.Yun


 「雅行は、ダイビングをしたいの?それともそのノリちゃんに会いたいの?」 
 日未子が笑いながら言った。雅行は、「両方かな」と笑みを浮かべた。
 「青い空、青い海、どこまでも透明な海に潜ると色とりどりの珊瑚礁、舞い踊る色鮮やかな魚たち。究極の癒し。慶良間の海…」
 雅行が、目を閉じて、旅行会社の安物の観光案内みたいな文句を並べ立てた。


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【著者】 江上 剛 (えがみ ごう)
昭和29年、兵庫県生まれ。早稲田大学政経学部卒。第一勧業銀行(現みずほ銀行)入行。広報部次長時代に対応した総会屋事件が、映画「呪縛・金融腐食列島」のモデルとなる。平成15年退行、作家専業に。主な著書に「非情銀行」 「起死回生」「腐蝕の王国(上・下)」など。

(追伸)この「ニッポン・ウーマン」は11月21日発売の「フィナンシャル ジャパン」に掲載されています。

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