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2006.01.30
[ブログ小説] ニッポン・ウーマン 第二章 風のささやき(49)
ひろみに初めて会ったとき、「かわいい子だな」と思った。小柄だが、スタイルもよく、髪は豊かな栗毛。目が印象的だ。生き生きと輝いている。真っ直ぐに生きているという感じが、その目に表れていた。
「とても素敵な栗毛ね。染めているの?」
「これ地毛なんです。子供のころ、赤毛っていじめられました」
ひろみは、窓から身体を乗り出すようにして、
「風が来ますね。私、風が大好き」
と微笑んだ。
日未子は、ひろみとなら上手くやっていけそうな気がした。
「一緒に、住む?」
「いいですか?」
「いいわよ」
日未子は、ひろみの手をしっかり握った。
ひろみの仕事は、ヨガやエアロビクスを教えるインストラクターだ。
高校を卒業して、しばらく普通のOLをやっていたが、飽き足らなくなった。その時出会ったのがエアロビクスだった。ひろみは、早速本場アメリカへの留学を決意した。英語も全くわからなかったが、情熱だけが頼りだった。留学期間は一年間。カルフォルニアにある養成学校に通った。そこではヨガも学んだ。そして今では都内の幾つかのスタジオで教えるまでになった。年齢は二十六歳。
日未子より三つ年下だ。
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【著者】 江上 剛 (えがみ ごう)
昭和29年、兵庫県生まれ。早稲田大学政経学部卒。第一勧業銀行(現みずほ銀行)入行。広報部次長時代に対応した総会屋事件が、映画「呪縛・金融腐食列島」のモデルとなる。平成15年退行、作家専業に。主な著書に「非情銀行」 「起死回生」「腐蝕の王国(上・下)」「円満退社」など。
(追伸)この「ニッポン・ウーマン」は2006年1月21日発売の「フィナンシャル ジャパン」に掲載されております。
2006 01 30 [16. 小説「ニッポン・ウーマン」] | 固定リンク
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