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2006.01.14

[本のソムリエ] 「ゼロ金利との闘い」

 zero


 今週の丸善丸の内本店 壹岐直也副店長がお薦めする本です。

 『ゼロ金利との闘い 日銀の金融政策を総括する』 
 植田和男著
 日本経済新聞社刊 
 定価:1785円(税込)

 「後手後手に回った」「政策判断を誤った」「デフレを退治する強い意志を示さなかった」「自己保身に走った」等々、日本銀行は常に厳しい批判を浴びてきました。本書は、当代随一の経済学者にして、1998年から2005年まで日銀審議委員として政策決定の現場にいた著者が、経済の下支えを狙ったゼロ金利・量的緩和策の効果を検証、デフレとの闘いの真実を明かす話題作です。
 キーワードは「時間軸効果」。未曾有の事態、金利をゼロより下にできない限界状況のなかで、日銀が辛抱強く金融緩和と市場との対話を続け、将来にわたり低金利が続くという市場の信頼を手に入れようとした姿が明らかになります。
 バブル期に日銀の政策対応が遅れた苦い経験を持つ福井俊彦総裁が、量的緩和の解除に前向きな発言を行う一方、政治家からけん制発言が飛び出すなど、日銀の金融政策に対する世間の注目度は日増しに高まっています。
今、日本経済は、金余り・金利ゼロの異常事態から平時モードに移行できるかどうかの正念場を迎えています。世論をにぎわす量的緩和解除を巡る議論を読み解く上で必読の一冊です。


(追伸)「週刊!木村剛」は、金融経済月刊誌「フィナンシャルジャパン」(年間購読はココ)および「フジサンケイビジネスアイ」(購読希望はココ)とメディア・コラボレーションしています。本日の記事は、「フジサンケイビジネスアイ」に2006年1月9日に掲載したものです。

2006 01 14 [12. 本のソムリエ] | 固定リンク

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