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皆さん、こんにちは。木村剛です。「先物タローの投資日記」さんが極めて興味深い調査結果をトラックバックしてくれました。要するに、株の銘柄を選ぶ際に、専門家の意見がどれくらい当たるものなのかということを調査してくれたのです。
「日経マネーには専門家10人がお薦め銘柄を発表するコーナーがあるので、そこで発表されている銘柄の一年間のパフォーマンスをトピックスと比較してみよう」ということのようですが、結果は以下のとおりです(対象期間は、発売日から一年間、「平均騰落率」は10銘柄の一年後の騰落率を単純平均したもの)。 発売日 10銘柄の平均騰落率 トピックスの騰落率 コメント 04/06/18 -1.7% -0.9% ちょっと負けました 04/07/20 12.2% 3.5% 勝ちました 04/08/20 17.0% 8.6% 勝ちました 04/09/17 12.7% 14.3% ちょっと負けました 04/10/20 105.5% 25.3% 大勝利!!! 04/11/19 30.5% 34.9% ちょっと負けました 04/12/17 58.7% 43.8% 勝ちました 05/01/20 54.3% 48.6% ちょっと勝利 05/02/18 34.1% 46.7% 負けました 05/03/18 12.1% 34.4% かなり負けました(今月号)
なお、10銘柄のうち、トピックスを上回る上昇率だった銘柄の数は、平均すると4.5銘柄に過ぎなかったようです。要するに、当たるも八卦当たらぬも八卦だったということなんですね。私は、命の次に大事なお金を賭けて買う銘柄は、他人の意見に従うのではなく、自分で選んだ方が良いと思っております。
2006 03 31 [10. 投資戦略の発想法] | 固定リンク | トラックバック
利洋の言った言葉で一つだけはっきり覚えているものがある。日未子の名前に関する言葉だ。
「日未子…。邪馬台国の卑弥呼、日の本の未来の子、毎日、未来を夢見る子…、どれを意味しているのかな。不思議な名前、いい名前だね」
日未子は、それに対してなんて答えたのだろうか? 子供の頃、「女王卑弥呼」ってからかわれました、などと照れながら答えたのだろうか。
会議室に入り、日未子は部長の後ろに座っていた。テーブルを挟んで正面には利洋が座っていた。日未子は、じっと利洋を見つめていた。会議のテーマは、取引先の主幹店をどうするかだ。興産銀行と大日銀行とが共通に取引している場合、どちらが主力になるかを調整するのだ。
これはよく考えたら非常に無意味な議論だ。なぜなら、合併して一つの銀行になるのだから、どちらが主力などということはないはずだ。客の視点に立ってみると、より鮮明にこのことは理解出来るだろう。客は、それまで興産銀行と大日銀行とそれぞれ親しく取引をしていた。それがある日、合併して一つになるからと言ってきた。客は、元々両方の銀行と親しいのだから、どちらでもいいはずだ。
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【著者】 江上 剛 (えがみ ごう)
昭和29年、兵庫県生まれ。早稲田大学政経学部卒。第一勧業銀行(現みずほ銀行)入行。広報部次長時代に対応した総会屋事件が、映画「呪縛・金融腐食列島」のモデルとなる。平成15年退行、作家専業に。主な著書に「非情銀行」 「起死回生」「腐蝕の王国(上・下)」「円満退社」など。
2006 03 31 [16. 小説「ニッポン・ウーマン」] | 固定リンク | トラックバック
皆さん、こんにちは。木村剛です。ブログの楽しいところのひとつは、自分が詳しくない分野でも専門家の方々が自然な形で意見を寄せてくれることです。そういう意味で、「翻訳blog」さんによる「永田君、決闘しよう」というトラックバックを楽しく読ませていただきました。
昔(19世紀前半くらいまで)のイギリスだったら、今回のような問題はどうなっていただろうか? 簡単だ。決闘に決まっている。武部さんが永田さんに決闘を申し込む。英語ではsatisfactionという字を使うことが多い。"I demand satisfaction."と言って、手袋を投げつける。しかし日本語では「永田君、決闘しよう」くらいだろう。手袋は省略してもよい。永田議員は受けざるを得ない。双方に介添人がついて、決闘の場所と日時が決まる。場所はロンドンならハイド・パークと相場が決まっていたものだが、現代の東京ではどこがいいだろう。むつかしい。まず日比谷公園くらいにしておきますか。・・・
ということで、延々と解説が続くのだが、これが知的興味を刺激してくれて面白い。是非、皆さんには、「翻訳blog」さんのブログを訪ねて全文を読んでいただきたいのだが、私の目からウロコが落ちたのは、「決闘は、当たらないように工夫してあった」というご指摘だった。これは全く知らなかった。「翻訳blog」さんは、具体的に以下のようなポイントを指摘してくれている。
・介添人がいて、同じ拳銃を二丁用意している。決闘用の特殊な拳銃である。回転式拳銃は普通六連発であるが、一発ずつしか込めない。 ・拳銃というものは、普通の軍事・警察・犯罪用のものでも、なかなか命中しない。10メートルも離れると人間大の的でも当たらないことが多い。 ・決闘用の拳銃が普通のものと異なるのは、ライフルがないことである。・・・銃身や砲身の内面にほどこした螺旋状の浅い溝がライフルである。この溝で弾丸に回転を与え、まっすぐ飛ばす。・・・決闘用の拳銃は、このライフルがわざと切ってない。当たりにくくするためで、つまり名誉は満足させたいが、できることなら死にたくないというわけである。 ・両者がこのような拳銃を手にして背中合わせに立ち、あらかじめ決められた歩数だけ歩き、振り向いて撃つ。たいていの場合、10メートル以上の距離になるし、拳銃が拳銃だから、弾はまず当たらない。
ということで、「当たらなくても一発ずつ撃ち合えばsatisfactionは得られたということにして、チャラにする。もちろん、たまには当たってしまうことがある。その場合は死ぬが、それは仕方がない」というのが、決闘の効用だったというのだから、私の中での「決闘観」は完全に覆されてしまった。
その後は、決闘が禁止されて、「文書誹毀と口頭誹毀」ということになり、「裁判が決闘の代わりの役割を果たした」というんですが、ご指摘どおり、「日本の名誉毀損はこの誹毀にあたるが実際は機能していない」というのが実情です。「民事上の不法行為で損害賠償は取れるはずだが、これも数十万円にしかならない。骨折り損である。数億円を取って相手を破産させるくらいでないと、決闘の代わりにはならない。何とかならぬものか」というのが実感ですね。
現代の日本における有効な「決闘」をうまく機能させるには、どうすればいいんでしょうかねぇ。
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(読者の皆様へ)
全国有力書店におきまして、「フィナンシャル ジャパン」2006年5月号は3月20日発売です。
今月の第1特集は、「こんな時代だから真面目な会社を買ってみる」です。ライブドアショックは少なからぬ投資家にダメージを与えましたが、会社が危機に面したときの対応に株式市場は敏感なものです。投資をするにはどのような企業を選べばよいのか、どのような点に注意を払うべきなのかなどについて特集を組んでいます。
また第2特集では、BRICsを特集しています。日本経済が成長するには、BRICs抜きには考えられません。BRICsを攻める有望企業を検証しています。
特集以外でも、今後の経済環境の展開については、「日本経済の5年後を読むー小泉政権の経営運営術」を読んで欲しいですし、投資手法に興味のある方には、「ネットトレーディングの必勝法を探る」がお勧めです。そのほか、予防医療の現状を徹底討論する「治療は予防の3倍かかるんです」、好評連載中の澤上篤人氏、編集長木村剛、上場社長による鼎談「上場社長の知られざる悩み」、経営者シリーズでは、松下電器の中村社長、日清オイリオグループの秋谷会長、日本最大の100円ショップ「ダイソー」の矢野社長など盛りだくさんの内容となっています。
2006 03 30 [04. 経済政策を語ろう!] | 固定リンク | トラックバック
「ラッキー…、ですわ。ご一緒させてください」
「どうぞ、どうぞ。申し遅れましたが、私は山下利洋です。営業部の副部長をしています」
男性は、名前を名乗ると、日未子の前を歩き出した。
エレベーターに乗り、会議室までの数分間のことを、日未子はよく覚えていない。そこで利洋と何を話したか、何を笑ったか…。
利洋の年齢が、日未子よりずっと高いのは分かった。四十歳を超えているだろう。立場も興産銀行の営業部副部長だ。だが、年齢や立場から来る尊大さは微塵も感じなかった。
何と表現していいだろうか。
生活臭がない…。
銀行ばかりではないだろうが、組織の中で長く過ごしたものには、どうしても嫌なにおいが染み付いている。それは実際に汗のにおいなどの体臭の時もあるし、そうではなく、心の中から染み出して来るにおいもある。猜疑心に満ちた目、表情が歪んでしまう皮肉を発する唇、敵と味方とに峻別する鼻…。これらは心を反映する部位だ。物事を正直に真っ直ぐ捉えることが出来なくなった時、独特の嫌な臭気を発する。自分では決して気づくことはない。
ところが利洋には、この臭気がまるでないのだ。素直に話し、素直に笑う。その微笑みは、中年の男性に対して失礼なのかもしれないが、「まるで少年のようだ」と日未子は思った。そしてその笑みは日未子の心を軽やかにした。
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【著者】 江上 剛 (えがみ ごう)
昭和29年、兵庫県生まれ。早稲田大学政経学部卒。第一勧業銀行(現みずほ銀行)入行。広報部次長時代に対応した総会屋事件が、映画「呪縛・金融腐食列島」のモデルとなる。平成15年退行、作家専業に。主な著書に「非情銀行」 「起死回生」「腐蝕の王国(上・下)」「円満退社」など。
2006 03 30 [16. 小説「ニッポン・ウーマン」] | 固定リンク | トラックバック
皆さん、こんにちは。木村剛です。「大塚晃志郎の、経営者とその家族のための健康管理と「命もうけ」の知恵」さんから、花粉症に対する対処の基本を教えていただきました。「あまりにシンプルに思えるので、なめて考えると、うまく花粉症の症状を和らげません。ところが、このシンプルなところが重要なんです。この肝心なところをおさえないから、いくら薬をたよっても全然症状がおさまらない」と語ってくれています。
ポイントは3つだけ。 1.体内環境を、できる限り食生活と自律神経をととのえることによって、よりベターな環境に変える。 2.その上で、自分の体質に合った抗酸化作用のあるサプリメントを摂る。 3.鼻や眼の洗浄を、2%の自然塩入りのほうじ番茶でまめに行なう。
私が気に入ったのは、「からだの内なる治るクスリと、そのバランス回復能力を最大限に生かすのが、一番です。『急がば回れ』が、実は速くて確実な近道です」という部分。「単に症状を無理やり抑えようとする強引でわがままな対症療法では、アレルギーなどは、生命力の強い人ほど害が出てきます」という解説には、唸ってしまいました。
アルコール性肝炎の人は、肝臓が飲みすぎで炎症をおこし、いわばカチカチ山になっている状態ですから、アルコールを摂りながら、それを治そうというような、あまりに虫のいいことは不可能です。それと同じようなことが花粉症にも言えます。火に油を注ぐようなことをしていて、火を止めることはできません。自然の法則に反するようなことをしていて、症状を良くすることはできません。借金を抱えた人が、無理にいっぺんに返済できないのと同じです。からだに抱えた借金も同様。体にたまってしまったものを、いっぺんに手っ取り早く1回で返せはしないのです。だから、「急がば回れ」で、根本から体内環境を変えていかないと、効いてこないのです。どうやら、金融の投資でも、健康管理でも、「急がば回れ」が、けっきょく、より安全でもっとも効率が良さそうですね。
投信会社フィデリティのカリスマ・ファンドマネージャーであったピーター・リンチ氏は、「投資とダイエットは極めて似ている。やり方はシンプルで、皆知っているのに、なかなか実行できない」という主旨のことを述べていたように思いますが、どのような分野であっても、王道は意外にシンプルなもの。それを徹底することができないのが人間の業ということでしょうか。
私も今日から、「大塚晃志郎の、経営者とその家族のための健康管理と『命もうけ』の知恵」さんのアドバイスに従い、花粉症克服の王道をトライしてみたいと思います。
(読者の皆様)
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2006 03 29 [02. ゴーちゃんの素顔を暴く!] | 固定リンク | トラックバック
こんにちは、神部です。
竹中総務相が立ち上げた放送と通信の融合について検討する私的懇談会で、NHKのあり方が問われている。小泉首相の「日本からの情報発信を強化しよう」という発言を受けて、NHKの国際放送に力を入れようというような話が出ているが、本当にそれで日本の情報が海外に伝わるようになるのだろうか?
確かにテレビもラジオも、これまでNHKは海外向けの放送をしてきた。アメリカでもヨーロッパでも大都市に行けば、NHKが製作した番組を見られたに違いないのだが、この放送を見てきた人たちといえば、ほとんどが在留邦人だったんじゃないかと思う。
日本のニュースを英語化して流したりしているが、お昼時の情報番組も流しているようなので、さすがに在留邦人以外の人たちが、日本国内向けのお昼の情報番組を見るかといえば、見ないでしょう。どう考えても。興味ないし、よくわからないもの。
結局のところ、広告収入をOKにしたり、補助金を増やしたりして、放送番組の数を増やしても、英語化率を高めても、どんなに放送を強化しても、CNNやBBCを見るようにNHKを見てもらえるようになるかといえば、きっと見てもらえないに違いないと思う。
「フィナンシャル ジャパン」誌のインターネット版でビデオコラムをお願いしてきた衆議院議員の河野太郎氏に、以前、政治家になった理由を尋ねたことがある。彼は1980年代に米国に留学していた。当時、日米間の貿易摩擦が過熱する中、例えば、キャピトルヒルの前で日本製のラジオが壊される様子など、米国発のニュースが日本では連日報道される一方で、米国では日本発のニュースなど、ほとんど伝えられていなかった。
簡単に言えば、日本の政治家やメーカーや国民の反応などは、米国にとってたいした意味がないと思われてしまったわけだ。河野議員はこうした「情報の格差を自分が埋めてやろうと思ったことが、大きなきっかけとなった」と話してくれた。つまり、もっとタフな外交交渉ができる政治家になって、言うべき意見をちゃんと言ってやろうと思ったわけだ。現在の状況はわからないが、これは河野議員に限った話ではなく、当時海外にいた人たちは、日米の情報のギャップについて同じような感想を持っていたと思う。
しかし、河野議員の話にはとても重要な要素があって、つまりは、海外に情報が伝わるかどうかは、実は、日本が国際社会のなかで、どれだけ重要な役割を果たしているのか。影響力のあるような事をしているのか。相手が関心を持つような、要は中身があるような、ニュースになるようなことをしているのかどうか、ということなのだ。
「いや、仕組みとしても情報発信力を高めないといけないのだ」ということで国際放送強化という発言が生まれたとするならば、僕が思うに、一番手っ取り早い情報発信強化の方法は、官公庁の記者クラブ制度をやめて、海外のメディアが取材しやすくしてあげることではないかと思う。これが一番安上がりで簡単な方法だろう。
ずいぶん昔に、外国の通信社の仕事をしていた。そのときに○○省の会見に入れてもらうのに、記者クラブの新聞、テレビ両方の幹事の了解を取り付けないといれてもらえなかった。しかも「オブザーバー」(話しは聞いてもいいけど質問はしちゃだめ)というような条件をつけられた。何でそんなことになるのか、外人記者にはまったく理解できず、いつも口論になっていた。結局最後は「日本は変な国だ」ということで、彼は納得しようとしていたが・・・。まあ、「知る権利」が、あれっ、「表現の自由」だったっけかな・・・とにかく憲法の第1条で定義されている国から来た人にとっては、とっても理解しがたい話だっただろう。
また、役所も役所で、どこでも、たいていの場合、代表番号に電話してと取材の申し込みをすると、すぐさま記者クラブに電話をまわされた。これでは会見を開いているのは一体誰なのかわからない。役所に広報担当はいないのか。それとも記者クラブが役所の広報担当なのか。これでは、お役所と記者クラブは「持ちつ持たれつでやってきたのだ」といわれても仕方がないのではないだろうか。
そこでこう思う。小泉首相は霞ヶ関をはじめとする官公庁は記者クラブを一切やめて、すべてのメディアは自由にアクセスできるというような通達をだしてみたらどうだろう。海外メディアが情報を伝えるチャンスは、少なくとも今より格段に増えると思う。
また、「お金を使って情報発信を強化してもかまわないんだよ」ということであれば、CNNやBBCの枠を買って、そこで日本の情報を流したほうが、NHKの国際放送を強化するより、圧倒的に効果的なのではないか。
ずいぶんとご無沙汰してしまったが、ちょっと時間ができたので、このところ関心があったことについて書いてみた。
2006 03 29 [17. 週刊!神部プロデューサー] | 固定リンク | トラックバック
日未子は、丸の内にある興産銀行の本店を訪ねた。今から三年前、平成十四年のことだ。やはり夏…。
興産銀行と、日未子が勤務していた大日銀行は、翌年三月の合併に向けて精力的に協議を繰り返していた。
日未子は、営業部に属していたが、直属の部長が興産銀行で行われていた合併会議に参加していた。彼から、資料を持って来てほしいと連絡が入った。日未子は資料を持って興産銀行に駆けつけた。
急いで飛び出して来たために、どこで会議を行っているかを聞き漏らしてしまったのだ。受付で困った様子を見せていると、そこに通りかかった男性がいた。それが利洋だった。
日未子は、彼と会ったことがある。
でも言葉を交わしたことはない。彼が、大日銀行で行われた会議に出席していた時に見たのだ。素敵だなという印象を持った。背も高くがっしりしていて、顔立ちも良かった。何よりも目に若さというか、力を感じたのだ。日未子は、迷わずその男性に近づいた。
「あの…、失礼ですが」
日未子は、見上げるようにして言った。
「何でしょうか?」
彼は、微笑みを投げて来た。
「確か、営業部の合併協議に出ておられましたよね」
「ええ、メンバーですが…」
「よかった」
「何がよかったのですか。僕にはさっぱり分からないが」
「私、大日銀行の営業部の大江日未子といいます。部長に言われて、資料を持って来たのですが、場所を聞き忘れまして…」
日未子は書類を抱えながら、恥ずかしそうに顔を赤らめた。
「ああ、そうですか」
彼は、大きく頷いた。
「場所、お分かりになりますか」
「勿論です。今から私もその会議に出席しますからね」
彼は、微笑んだ。
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【著者】 江上 剛 (えがみ ごう)
昭和29年、兵庫県生まれ。早稲田大学政経学部卒。第一勧業銀行(現みずほ銀行)入行。広報部次長時代に対応した総会屋事件が、映画「呪縛・金融腐食列島」のモデルとなる。平成15年退行、作家専業に。主な著書に「非情銀行」 「起死回生」「腐蝕の王国(上・下)」「円満退社」など。
2006 03 29 [16. 小説「ニッポン・ウーマン」] | 固定リンク | トラックバック
三月一五日、与謝野金融担当大臣は「不愉快なのは、テレビに高い金利で貸す業者の広告が堂々とのっていること」と述べ、世の喝采を浴びた。いわゆるグレーゾーンの貸出が話題になっている最中だけに、「グレーゾーンは認めない」という宣言だと受け取られ、貸金業者たちは今後の展開に戦々恐々となっている。
これと機を同一にするかのように、経済産業省・中小企業庁は、中小企業向け融資を公的に債務保証する信用保証協会の信用保証制度について、連帯保証を四月から原則廃止する方針を明らかにした。
一見すると、これらの判断は債務者寄りにみえるし、私もその方向性に異論はない。グレーゾーンは可及的速やかになくなることが望ましいと思うし、現在の利息制限法の範囲内で零細企業に資金が円滑に融通されるのであれば何ら問題はない。また、経済産業省・中小企業庁の決定についても、連帯保証を取らなくても借入ができるのであれば、何ら不都合は生じないだろう。
ただ、一つだけ「政策の詳細を決定する前に、是非、現場をじかに見ていただきたい」というお願いだけはしておきたい。
どうしてもわが国では、「借入人が可哀想だ」という論調が圧倒的となり、「借入金利が高すぎる」「連帯保証はやりすぎだ」という話で物事が進んでいく。しかし、私の数少ない実体験で申し上げれば、「可哀想だ」と論じる識者の中で、自分の身銭を切って、零細企業に貸し出した経験のある人たちを見たことがない。
本当に可哀想だと思い、それが人の道に沿っており、しかもビジネスとして成り立つと信ずるのであれば、自らその貸出を実行して、一社でも二社でも零細企業を助けてみるべきだ。そういうリスクを取るつもりもないのに、返り血を浴びないリングサイドで評論家然とした解説だけで、リングの中の戦場を仕切ろうとすれば、厳しい現実からしっぺ返しされる危険性もある。
零細企業に貸し出している銀行は未だに少数派だ。経営者の本音を聞いてみれば、「銀行は雨の日に傘を貸さずに、晴れの日に傘を貸す」「無関心です」「身勝手です」「審査能力がない」「企業の事業内容を理解していない」「何事も時間がかかる」「できれば、銀行抜きで商売したい」など、「心の壁」が高くそびえたっている現実を実感できるだろう。
良くも悪くも、そういう零細企業への貸出を担っているのは、ノンバンクである。極端な例ではあるが、新宿で焼肉屋を営むある経営者は、日掛け金融に六〇%の金利を支払いながら、二〇年以上経営を続けてきた。彼は銀行からお金を借りようと思ったことがない。敷居が高すぎて相談することすら思いつかないのだ。
銀行に対する「心の壁」がなくなっているのであれば、「資金の橋」は架かる。一五%を超える貸出金利を厳禁し、連帯保証を全面的に禁止するのもよいだろう。しかし、「心の壁」が残っているとするならば、「資金の橋」は焼き落とされてしまうだろう。零細企業に対する貸し渋りが悪化し、ヤミ金へと走る結果として凄惨な被害が増えるというだけに終わるかもしれない。
百聞は一見に如かずという。「一桁台のROEなのに、二九・二%の金利が支払えるわけがない」という軽薄な理論だけで判断することなく、零細企業経営者の生の声に耳を傾け、実態を見極めた上で、政策の詳細を決めてほしい。
(追伸)「週刊!木村剛」は、金融経済月刊誌「フィナンシャルジャパン」(年間購読はココ)および「フジサンケイビジネスアイ」(購読希望はココ)とメディア・コラボレーションしています。本日の記事は、「フジサンケイビジネスアイ」に2006年3月27日に掲載したものです。
2006 03 28 [04. 経済政策を語ろう!] | 固定リンク | トラックバック
7年後に商工中金も民営化されることになった。今から5,6年前、貸し渋り貸し剥がしの嵐が吹き荒れ、民間銀行が足並みそろえて逃げ出すなか、商工中金は中小企業金融の使命を果たすために逃げずに踏み止まり、多くの中小企業を救った。中小企業に対する貸し出しがこの金融機関のIDENTITYであり、刻み込まれた使命だからである。
商工中金の民営化後の姿を検討していくなかで、多様なサービスを取り扱い、収益性を高めると言う議論もあるようだが、私は反対だ。むしろ逆に中小企業のための銀行というDNAをきっちりと引き継いだ銀行にすべきである。そうでなければその他のたくさんの銀行と全く代わり映えのしない銀行がただひとつ増えるだけの話だ。「官」から「民」への構造改革の流れの中で、「官」は「民」の補完に徹するべきだという大原則だが、中小企業金融の場合、社会的責任の自覚もなく真っ先に逃げ出す連中を、どのように補完することができるのだろうか。また、不良債権処理がひと段落ついた大銀行は中小企業への貸し出しを伸ばしているというが、いつまた豹変するのか、全く信用できない。つい最近の三井住友銀行の中小企業融資と金利スワップ商品の抱き合わせ(公取から排除命令)を見れば、大銀行のカルチャーは全く変わっていないと思えてならない。私は自民党の部会などで、商工中金の民営化には反対しないが、その理念や使命を引く継ぐための根拠法が必要だ(例えばNTTやJRのような)と主張し続けてきた。今後の民営化後の具体的な機能や組織作りの局面で積極的に発言をしていく。
また先の特別国会で銀行法が改正され、一般事業会社の銀行代理店業務が解禁される。例外的にという形で事業性融資も取り扱う方向になったが、地域金融機関への配慮からか、貸出上限金額はあまり高額にはならないよう、1000万円程度を想定しているようだ。中小企業の側から見れば、とにかく選択肢が多いことが重要であり、選択肢に成り得るにはせめて5000万円位の上限金額が必要ではないかと考える。
中小企業金融の世界での構造改革とは、官から民への転換と言うよりは、貸し手本位から借り手本位への転換ではないか。今までの金太郎飴のような画一のサービスしか存在してこなかった金融環境から、個性豊かなサービスを競う金融機関がたくさん存在し、借り手の側が選択し、組み合わせて利用していくという新しい金融環境への転換である。ひとつの地域に、商工中金のような使命のはっきりした銀行があり、モニタリングを重視した地元の信金・信組があり、スコアリングモデルを駆使した大手銀行の代理店がある。そして、中小企業の経営者は自らの企業の信用状況や、新規に取り組む事業の収益性を勘案し、自己の責任において選択し組み立てていく。衆議院の委員会で私が質問をすると、商工中金の件は経産省、銀行代理店の件は金融庁の答弁となるが、中小企業の側に立って、関連する役所が先に述べたような中小企業金融のあるべき姿といったビジョンを共有し、一体的に取り組むことが重要である。
衆議院議員(東京4区)
平 将明 (自由民主党)
2006 03 28 [11. 週刊!永田町] | 固定リンク | トラックバック
「待たせたね」
日未子は背中を軽く叩かれた。振り向くと、利洋が笑みを浮かべて立っていた。日未子は、視線を合わせただけで何も言わなかった。
「ごめん、こんなに待たせるつもりはなかったんだ。会議が長引いたんだよ」
利洋は日未子の隣に腰掛けた。
「マティーニ」
利洋が吉田に言った。
「ここのマティーニって、伝説なのよ。知っていた?」
「勿論さ。『伝説のマティーニ』って言うくらいだよ。君をここに連れて来た僕が知らないわけがないじゃないか」
「そうね」
ほどなく吉田がマティーニを利洋の前に置いた。カクテルグラスの中には、スタッフド・オリーブという赤ピーマンを詰めたオリーブが、つまみとして入っていた。
「乾杯!」
利洋はグラスを目線まで掲げた。
日未子も牛乳のカクテルのグラスを持ち上げた。
この「乾杯」を初めて言ったのはいつのことだったのだろうか。
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【著者】 江上 剛 (えがみ ごう)
昭和29年、兵庫県生まれ。早稲田大学政経学部卒。第一勧業銀行(現みずほ銀行)入行。広報部次長時代に対応した総会屋事件が、映画「呪縛・金融腐食列島」のモデルとなる。平成15年退行、作家専業に。主な著書に「非情銀行」 「起死回生」「腐蝕の王国(上・下)」「円満退社」など。
皆さん、こんにちは。木村剛です。CNET Japanによれば、3月22日、NECは100%連結子会社であるNECエンジニアリング(NECE)の従業員が、2002年3月から2005年12月まで架空取引を行っていたことが判明したと発表した・・・ようです。この架空取引による影響額は、合計で売上高363億円、営業利益93億円とのことですが、結構な金額です。この事件に対して、「小株主の徒然日記」さんは、以下のように述べています。
東京地検がライブドアにしたことが正義だというのなら、即座にNEC及びNECエンジニアリングに対しガサ入れして、関係書類を押収すべきだろう。実行者は部長クラスの社員とのことだが、NECエンジニアリングの社長は架空と知らずとも取引を承認していたし、NECの社長は連結決算で粉飾があったわけだから、即座に逮捕拘留すべきだ。・・・売上高363億円、営業利益93億円の粉飾。ライブドアは50億か・・60億だっけ? NECは検察の家宅捜索が無いため、訂正で事なきを得るのだろうか・・・ マスコミの扱いの違いもどうだろう? ライブドアは「巨悪」だの「不正取引」だの書きたてたのに、NECはうんともすんとも言わない。かろうじて、「架空取引」とか「5000万着服の社員を刑事告発」程度。根拠となる容疑はNECのほうが重いはずなのに、社会的制裁はライブドアのほうは過剰に大きい。東京地検にしろ、東証にしろマスコミにしろ、扱いにこんなに差があって良いのか?
NECは、自ら架空取引を認めて決算を修正しようとしている――つまり、粉飾決算であることを認めた――のですから、ライブドアのケースとは多少違います。現時点において堀江被告は、粉飾決算を認めていないのですから(他の人は認めたのかもしれませんが・・・)。その意味で、「NECの社長は連結決算で粉飾があったわけだから、即座に逮捕拘留すべきだ」という論理展開は、行き過ぎであるように思います。
ただし、「小株主の徒然日記」さんの指摘は、きわめて重要な論点を含んでいます。というのは、「粉飾決算(正確には、虚偽報告・虚偽表示)」という容疑で、ライブドアがここまでの仕打ちをされることが正当であるとするならば、今後、同様のケースにおいて、ライブドアと同じような仕打ちをしなければならない、ということだからです。
従来、「粉飾決算」というものは、会計の世界の話。現実問題として、会計の数字にはかなりの幅があるため、破綻したときか、会社が認めたときにのみ、その罪が問われてきました。日東あられやカネボウは、破綻したから「粉飾決算」の罪を問われたのであって、破綻しなかったならば、おそらくその罪は問われなかったでしょう。
しかし、ライブドア事件は、その慣行と常識を覆しました。時価総額数千億円ある生きている会社に対して、「粉飾決算」容疑で逮捕に踏み切り起訴してしまうというのは、初めてのことなのです。じつは、これはものすごいことです。
ライブドア事件のことを、米国のエンロン事件との類似性で解説する方もいますが、エンロン事件の場合は、まず内部告発があって、会社として調査した結果、粉飾が明らかとなり、会社が認めたうえでSECが捜査に入ったという経緯があります。つまり、どちらかというと、今回のNECの事件に近いのです。
その観点からいうと、証券取引等監視委員会は、NECに対する調査を開始すべきです。そうでなければ、粉飾決算を認めていないライブドアを告発しながら、粉飾決算を会社として認めたNECを見逃すというおかしなことが発生するからです。
いずれにしても、生きていて、しかも否認しているライブドアの粉飾決算に対して、強制捜査が入り、起訴されてしまうというのは、破綻してから問題となった日東あられなんかのケースなんかと比べると、ものすごくショッキングな出来事なのです。それが今後どのように運営されるかについては、このNEC事件がどのように扱われるのかによって、決まってくるのかもしれません。
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(読者の皆様へ)
全国有力書店におきまして、「フィナンシャル ジャパン」2006年5月号は3月20日発売です。
今月の第1特集は、「こんな時代だから真面目な会社を買ってみる」です。ライブドアショックは少なからぬ投資家にダメージを与えましたが、会社が危機に面したときの対応に株式市場は敏感なものです。投資をするにはどのような企業を選べばよいのか、どのような点に注意を払うべきなのかなどについて特集を組んでいます。
また第2特集では、BRICsを特集しています。日本経済が成長するには、BRICs抜きには考えられません。BRICsを攻める有望企業を検証しています。
特集以外でも、今後の経済環境の展開については、「日本経済の5年後を読むー小泉政権の経営運営術」を読んで欲しいですし、投資手法に興味のある方には、「ネットトレーディングの必勝法を探る」がお勧めです。そのほか、予防医療の現状を徹底討論する「治療は予防の3倍かかるんです」、好評連載中の澤上篤人氏、編集長木村剛、上場社長による鼎談「上場社長の知られざる悩み」、経営者シリーズでは、松下電器の中村社長、日清オイリオグループの秋谷会長、日本最大の100円ショップ「ダイソー」の矢野社長など盛りだくさんの内容となっています。
2006 03 27 [04. 経済政策を語ろう!] | 固定リンク | トラックバック
こんにちは、神部です。大変ご無沙汰してしまいましたが、不定期で時々登場する予定ですので、よろしくお願いします。
永田議員の「偽メール」には本当に「シラ」けた。本当に「どっチラけ」だ。去年の暮れには、耐震偽装問題やBSE問題などが次々と起こり、政府与党は厳しい立場に立たされかねない状況だった。すごく注目していたのだが、野党第一党の民主党は「偽メール」問題で自爆。右往左往するその後の民主党の対応。こうした一連の出来事に、正直「茫然」というか、とにかく「ずっこけ」た。日本全国、きっとそんな人だらけだと思う。
そして、いまだにこうした雰囲気から抜け出せない最大の理由は、現在もなお、この「偽メール」問題がいったい何だったのかよくわからないせいだろう。
3 月22日衆議院の懲罰委員会で永田議員の弁明が行われた。それを元に24日には質疑が行われ、永田議員に対する処分を決めるという。永田議員が「偽メール」を永田議員に渡した情報提供者が誰なのか、自ら明らかにするかどうかが注目されていたが、今回も永田議員は明らかにしなかった。
ところが、その二日後の24日、二回目の懲罰委員会で行われた質疑応答で、永田氏は意外にも、あっさりと名前を明らかにし、 西澤孝氏という元フリー記者で、現在は出版業を営む「デュモンマーケティング」という会社の代表取締役を務める人物であることを明らかにした。 同社が発行した富裕層向けの雑誌「デュモン」の表紙を飾る腕を組んだ永田氏の写真はテレビなどでもたびたび紹介されていたから、見覚えのある人も多いと思う。
永田氏は今回名前を明かした理由として、偽物の情報をつかまされた情報源との間に、有効な信頼関係はないものと考えた」と説明した。また、国会で「偽メール」問題を取り上げたことについて、自分は加害者でもあるが被害者でもあると述べた。
正直言って、情報提供者の名前などはどうでもいいのだけれど、やっぱり、どうしてもわからないのは、いったい何の目的で永田議員に情報を提供したのかということ。その動機がよくわからない。「昔記者として取材した情報を国会で役に立ててほしい。永田議員を男にしたい」。永田議員は情報提供者のこの言葉を信じ、予算委員会で取り上げたということだが、もし本当にそれだけなら、あまりにも幼稚すぎやしないか。また、メールとともにもたらされた口座に関する情報についても、ホリエモンの私的な裏口座だと説明されたらしいが、裏の口座だったら、「選挙コンサルティング費用」などという費目を立てる必要などあるだろうか。そんなことについてもおかしいと思わなかったのだろうか。
一方、西澤氏は弁護士を通じて情報提供を否定しており、衆院懲罰委員会に対しても西澤氏の証人喚問の正式決定を行わないよう求める意見書を提出している。はたしてどっちが本当なのか、双方の主張は平行線だ。
民主党内からは「永田議員は自ら議員辞職すべきだ」とかいう声がでている。鳩山幹事長も広島で行われた講演会で自発的に辞職必要があるとの認識を示したそうだが、いまさらそんなことどうでも良くて、「偽メール」問題がほんとうになんだったのかということを、ちゃんとわかるように説明してもらいたい。むしろ、民主党も永田議員も、そんなことすらできないのかと、そういうところで、さらに「シラ」けてしまうのだ。
そもそも、こんなに時間が経ってしまっては、辞職しようが、やめさせられようが、もう意味はない。「これで全てが解決しました」なんていう「アナウンスメント効果」も「へったくれ」もあるわけない。偽であったことがわかった瞬間、一気に腹を切ってしまえば片付いてしまったものを、あまりにも「ずるずる」とした対応をしてしまった。このままでは「民主党は危機管理能力のなさを露呈してしまったのだ」と言われてしまっても仕方がないだろう。そういう意味で言えば、正直、民主党は今回対応に失敗したと思う。
じゃあ、いったい全体、なんでこんなことになったのか、党首も執行部も永田議員も、偽メールに関わった関係者全員で、ちゃんと総括しないとダメじゃないだろうか。
今明らかになっている情報だけでは、ことを起こしてしまった理由が、あまりにも幼稚すぎて、そういう人たちが、果たして本当に自分たちの代表でよいのかということなるだろう。「交通機関は乗り放題」。「料亭に行ってみたい」。先の選挙で当選した自民党議員の無邪気な言動には「びっくり」したが、今回民主党が起こした「偽メール」問題は、正直それをはるかにうわまわっている。
2006 03 27 [17. 週刊!神部プロデューサー] | 固定リンク | トラックバック
客ばかりではない。職場の人間関係における距離感も難しい。その悩みは、日未子だけではない。谷川課長と薮内だって距離感が取りづらくなって、いがみ合っている。
距離感というのは、絶えず変化する。愛している人なら、相手との距離は近くなり、心が弾む。ところが少しでも愛が冷めると、途端にその近さが苦痛になってくる。離れたいという思いが強くなる。
ある人に聞いたことがある。愛している時は、何もかも受け入れたくて、相手と距離感ゼロ、すなわち溶け合っていたくなる。ところが愛がなくなると、相手の動作の一つ一つが嫌になり、目の前で見ているはずなのに幽体離脱したように上空から醒めた目で相手を見つめるようになる。その時、相手に笑みなどを浮かべている自分を見ると、殺したくなるくらいの嫌悪感に襲われる。これなども相手との距離感が劇的に変化したから起きる現象だ。
利洋とは、これからどういう距離感を保って行けばいいのだろう?
日未子はカウンターを手で優しく触ってみる。
「ねえ、吉田さん、もしバーにカウンターがなければどうなる?」
「これがなければ、ですか?」
吉田は、少し戸惑いの表情を浮かべた。
「考えたことない?」
「ええ、考えたことないですね。でも、カウンターのこの幅が私とお客さまとの絶妙の緊張感を保ってくれています。それがお客さまの本当の寛ぎに繋がっているのだと思います」
吉田は言った。
カウンターとは相手との距離感を保ち、緊張感を維持するものなのだ。
これがなければ客もバーテンダーも癒着した関係になり、だらしなくなってしまうのだろう。だらしないところに豊かな関係は築かれない。
「納得したわ。カウンターというものの大切さがね」
日未子は言った。
七時を、もう二十分も経過している…。
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【著者】 江上 剛 (えがみ ごう)
昭和29年、兵庫県生まれ。早稲田大学政経学部卒。第一勧業銀行(現みずほ銀行)入行。広報部次長時代に対応した総会屋事件が、映画「呪縛・金融腐食列島」のモデルとなる。平成15年退行、作家専業に。主な著書に「非情銀行」 「起死回生」「腐蝕の王国(上・下)」「円満退社」など。
2006 03 27 [16. 小説「ニッポン・ウーマン」] | 固定リンク | トラックバック
「フィナンシャル ジャパン」4月号掲載
--伯楽諫言 フィナンシャル ジャパン編集長 木村剛
ライブドア事件が発覚した後、「構造改革の光と影」とか「勝ち組と負け組の二分化」、あるいは「格差社会をどうする」という声が強まってきた。あたかも、構造改革の結果が社会的弱者を増加させたかのごとき論調が闊歩し始めている。
東京学芸大学教授である山田昌弘氏が二〇〇四年秋に著した『希望格差社会』が共感をもって受け入れられるようになった昨春あたりから、私は構造改革に対するバックラッシュが来ることを予感していた。そして、マーケティング・アナリストの三浦展氏の『下流社会』が昨年九月に発売された直後からベストセラーになるのを見て、その予感は確信に変わった。
というのも、この二冊が「時代の雰囲気」を見事に切り取っていたからだ。不満と不安と嫉妬と怒りと甘えが入り交じったガスが日本社会に充満しつつある。
それが、ライブドア事件を切っ掛けに発火した。「構造改革は社会を二分化し、『負け組』を固定化させた」という主張が急速に流布する。
その種本とも言える『希望格差社会』は、将来に希望をもてず、実現不可能な夢に逃げて生きる人々、いわば「負け組」が増えていると説き、資本主義社会では、たとえ貧しい者でも努力さえすれば金持ちになれる」という物語が必要なのに、「努力しても報われない」というムードが蔓延していることが問題だと指摘している。
『希望格差社会』の論理はある程度是認できる。しかし、それを論拠として、ライブドア事件が「構造改革の影」を象徴しているとする主張は誤っている。
ホリエモン(堀江貴文前社長)は「成り上がり者」だ。そして、ホリエモンを見て、多くの若者が起業を経由した上流社会への挑戦に憧れたことは紛れもない事実である。つまり、『希望格差社会』の元凶は、ホリエモンを生み出した構造改革ではない。ホリエモンのみならず、この際、新興勢力を一緒くたにして葬り去ろうとしている旧体制のほうが元凶なのだ。
挑戦者のチャレンジを称賛することなく、足を引っ張るばかりで、新規参入を許さない狭量なアンシャンレジーム(=旧体制)の体質が日本社会を停滞させている。それなのに、旧体制側が「構造改革は社会の格差を広げるから問題だ」と主張しているのだから面白い。
騙されてはいけない。これは、勝ち組である自らのポジションをさらに強固にするために編み出した旧体制のいつもの手口だ。負け組を「弱者」と定義し、多少の保護を与える代わりに自分の立場を脅かさないように堕落させ、社会の枠組みを固定化させようとする。
これは間違っている。少なからぬ負け組は「弱者」ではなく「敗者」であり、彼らに与えるべきは、いたわりではなく、勝ち組になるための再挑戦の権利のはずだ。
『希望格差社会』は皮肉な理論書である。この理論を駆使することによって、『希望格差社会』の元凶である旧体制が、さらに『希望格差社会』を固定化させていく。このメカニズムが機能し始めれば、改革逆行のモーメントはいずれ覆せなくなっていくだろう。
その先にあるものは、ホリエモンのような「成り上がり者」が絶対に出てこない不公平な『希望格差社会』の固定化である。平等で公平なパラダイスの実現などでは決してない。浅薄な議論に乗せられてはなるまい。
(追伸)「週刊!木村剛」は、金融経済月刊誌「フィナンシャルジャパン」(年間購読はココ)および「フジサンケイビジネスアイ」(購読希望はココ)とメディア・コラボレーションしています。本日の記事は、「フィナンシャルジャパン」4月号に掲載したものです。
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(読者の皆様へ)
全国有力書店におきまして、「フィナンシャル ジャパン」2006年5月号は3月20日発売です。
今月の第1特集は、「こんな時代だから真面目な会社を買ってみる」です。ライブドアショックは少なからぬ投資家にダメージを与えましたが、会社が危機に面したときの対応に株式市場は敏感なものです。投資をするにはどのような企業を選べばよいのか、どのような点に注意を払うべきなのかなどについて特集を組んでいます。
また第2特集では、BRICsを特集しています。日本経済が成長するには、BRICs抜きには考えられません。BRICsを攻める有望企業を検証しています。
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2006 03 26 [13. フィナンシャル ジャパン] | 固定リンク | トラックバック
こんにちは、尾花典子です。WBCの興奮がさめやらぬまま、パリーグが開幕しましたが、WBSで優勝したときのシャンパンファイトは楽しそうでした。シャンパン好きな私も一度でいいから体験してみたいです。
あの「永田議員 @堀江メール」問題について、新たな展開のマスコミ報道がされています。個人的には、何か少し方向性が違うような気がしています。
真実の情報や、やらせの情報、ある策略の意図をもっている情報などいろいろなものが寄せられる中(情報がどの程度あふれているかは知りませんが)で、それを取捨選択していくことが重要で、信頼のおける人からの確かな情報ということで発表したことが、そもそもの問題であって、騙されたとかいうことではないような気がします。
その西澤氏という人がどのような人であったか、そもそも信頼のおけない素性の人ではないか、というようなことを検証するようなつくりの報道を目にするのですが、もしその西澤氏がでっちあげの情報を流していたとすると、そういった方々にモラルをもっていただくとかではいいかとは思いますが、ちょっと何か違うような・・・。日本人はゴシップ好きだと言われますが、そういう意味では仕方がないのかも・・・・。という私も実はゴシップがとても気になる性分なんですが・・・。
ただ、あれだけ国民を騒がせてしまったのに、永田議員が被害者のように騙されてしまったとか、何の目的で情報を流したのかとか、問題の本質はなに?というか焦点がぼけているような気がして、上手く説明ができませんが、ちょっと寂しい気がします。
先週ゴー社長のDJ風(?)の写真をこのコーナーで掲載しましたが、ラジオNIKKEIの「木村剛のイノベーションパワー」という番組が始まり、ゴー社長がMCをつとめています♪
毎週水曜日の18時からですが、オンデマンドでも聴くことができます。私も毎週現場に同行していますが、面白いですよ。お時間のあるときに聴いてみてください(*^-^*)
そういえば、先週ゴー社長の半日人間ドックがあり、お昼すぎに帰社されましたが、
の 「おかえりなさいませぇ・・。いかがでしたか~♪」
ゴー社長 「(^_^)ニコニコ (^_^)ニコニコ いやぁー思ったよりよかったよ~。」
の 「えーー、そうなんですか♪よかったですね~。」
ゴー社長 「ピロリ菌もなくなってたよ~。」
の 「えーー、そうなんですかぁぁ?!うらやましいです~♪♪」
ピロリン菌退治に二回トライしたものの、まだ退治できていない(たぶん)私には、とてもうらやましい限りでした。
そろそろ春を感じる季節となり、花粉症もさることながら、季節の変わり目は自律神経が少しおかしくなるらしく、そのせいか肌が炎症をおこして赤ら顔になってしまっています。
この季節の肌のお手入れを怠ると、しみやたるみの原因になるらしいので、さらなる悪化を防ぐべく昨日から一ケ月間の「抵抗力強化ケアプログラム」を始めることにしました(゚ー゚*)
今週末は伊豆ですが、いよいよ念願の露天風呂付きのお部屋に泊まれそうです。('-'。)(。'-')。
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全国有力書店におきまして、「フィナンシャル ジャパン」2006年5月号は3月20日発売です。
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2006 03 26 [15. 週刊!尾花広報部長] | 固定リンク | トラックバック
年初以降、経済財政諮問会議で6月末のとりまとめに向けて「歳出・歳入一体改革」の議論が進んでいる。そこで大きなポイントになっているのが、将来の金利と成長率の関係である。
なぜ、財政改革を考える上で、金利と成長率の関係が重要になるのか。
(経済産業研究所 上席研究員 鶴 光太郎)
財政改革で最も重要な視点は、一国の債務が「雪だるま式」に増えていくことをくい止めること、つまり、財政の持続可能性確保である。そのためには債務の伸び率を一国の「身の丈」(国内総生産=GDP)伸び率と同じか それ以下に抑える必要がある。
債務残高GDP比率でみると、分子の債務残高は翌年、金利分(%)必ず増加する一方、分母のGDPも成長率分(%)増加する。したがって、金利が成長率を上回る場合、債務残高の伸びの方が高くなり、そのままではどんどん債務残高比率は上昇してしまう。
したがって、債務残高比率上昇をストップ・反転させるためには、分母のGDPの伸びを上回って増加した利払い部分を相殺するだけ政府は黒字(利払いを除いた基礎収支黒字)を稼がなければならない。
つまり、財政の持続可能性を担保するような基礎収支黒字比率目標は、(名目金利―名目成長率)×債務残高比率と等しくなる。
例えば、金利が成長率よりも2%上回るとすると、日本の債務残高はGDPの1.5倍程度なので、債務残高上昇をストップさせる基礎収支黒字比率は2×1.5=3%程度となる。
政府は、すでに2010年代初頭における基礎収支黒字化を政策的にコミットしている。しかし、基礎収支が黒字化するだけでは債務残高比率の上昇がストップするとは限らないことは明らかである。金利が成長率を中長期的に上回る状況が続けば、ある一定水準の基礎収支黒字比率が必要となるためである。
それでは基礎収支黒字目標設定のためにはどれくらいの名目金利・名目成長率格差を見込むのが妥当であろうか。
日本を含めた先進諸国の状況をみると1970年代以前では成長率が金利を上回るケースが多いが、金融自由化が進展した80年代以降ではどの国も概ね金利が成長率を上回り、平均してみれば金利・成長率格差はほぼ1~2%の範囲にある。
また、実質金利と実質成長率で比較する場合でも、近年では先進国間で3%程度に収斂する傾向がある一方、日本の潜在成長率は1~2%との見方が一般的である。
このように考えても、金利・成長率格差は、1~2%の範囲となる。したがって、2010年代初頭(2011年度)に基礎収支黒字化を達成した後も、今から10年先の2015年度あたりを目処に基礎収支黒字比率3%弱という目標設定を今回の「歳出・歳入一体改革」の大きな柱にすることが重要である。
もちろん、金利、成長率を中長期的に予測することは難しい。基礎収支黒字目標を決める金利と成長率の差分は尚更だ。このため、政策当局はある程度の幅を持たせながらもトップ・ダウンでプルーデントな(慎重な)金利・成長率格差の前提を決めなければならない。
その意味で、財政改革は「折り返し地点」(基礎収支黒字化)はあるが「終着点」(基礎収支黒字比率目標)は自分で決めるような「マラソン」といえる。楽観的な金利・成長率格差を仮定すれば、いくらでも目指す財政健全化目標を引き下げることができる。
しかし、甘い目標を立てて「マラソン」は終わりと思った時、予測が外れたため「終着点」はまだ先だと聞かされればそれ以上走れなくなるのは明白だ。
財政改革において、もし、金利=成長率のような楽観的前提に固執するような論者がいたとすれば、その人は金利が相対的に高まれば崩壊してしまう「持続性偽装改革」を提案する「形を変えた抵抗勢力」と批判されても仕方ないであろう。起こり得るシナリオよりも一段、慎重なシナリオを前提にすることこそ財政改革の「王道」である。
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鶴 光太郎(つる こうたろう)
1984年東大理学部数学科卒。英オックスフォード大学博士号(経済学)。慶應義塾大学大学院商学研究科特別招聘教授。著書に『日本的市場経済システム:強みと弱みの検証』、『日本の財政改革』(共著)など。
(追伸)「週刊!木村剛」は、金融経済月刊誌「フィナンシャルジャパン」(年間購読はココ)および「フジサンケイビジネスアイ」(購読希望はココ)とメディア・コラボレーションしています。本日の記事は、「フジサンケイビジネスアイ」に2006年3月13日に掲載したものです。
2006 03 25 [14. フィナンシャルi ] | 固定リンク | トラックバック
皆さん、こんにちは!シンコです(^^)/
2006年3月22日秋葉原のデジタルハリウッド大学で「第13回お客様懇親会」が開催されました。今回の懇親会のプログラムは次のとおりです。
★第一部★
講演:工学博士 杉山知之氏 デジタルハリウッド大学・大学院学長
「クールジャパン-世界が買いたがる日本」~デジタルコンテンツにおけるビジネスの未来像
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★第二部★
日本振興ネットワーク賛助会員によるプレゼンテーション
デジタルハリウッド株式会社様
株式会社テンポリノベーション様
当行お客さまによるプレゼンテーション
株式会社浪漫大陸様
ダグラス商事株式会社様
株式会社トップビジョン様
★第三部★
お名刺交換会並びに親睦会、「Client of the month」表彰
今月の「Client of the month」の株式会社TNK様です
また、皆様に次の商品を出展して頂きました。
株式会社トップビジョン様の「花粉症に効くという、れんこんパウダー」
株式会社フリーウェイ様の「ソーラー式充電器 ソラねこ」です。
今回の懇親会では、約120名もの方にご参加いただくことが出来ました。懇親会も回を重ねるごとに多くのお客様にご参加頂いております。また、今回のビック企画として、アンケートにご記入の上ご提出頂いた方の中から抽選で、な・・・なんと、「5万円の旅行券」が当たりました!!! 「5万円の旅行券」に惹かれて、私もアンケートに記入したくなりました・・・σ(^_^; (笑)
これからも、皆様に充実した時間をお過ごしいただけるよう工夫していきたいと思います!!
ご参加下さいました皆様、本当にありがとうございました!!
最新の拠点網です。お気軽にお立ち寄りください。(詳しい店舗案内はこちら。)
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3月1日からの預金金利は、
1年もの0.1%、3年もの0.7%、5年もの1.0%、
10年もの1.2%(いずれも年利)です。
低リスクで高利回りの日本振興銀行の定期預金。
是非、ご検討下さい!! (*^_^*)
※シンコは架空の人物です。
今週の丸善丸の内本店 壹岐直也副店長がお薦めする本です。
『金融機関の内部統制 -評価と文書化手続きのすべて』
新日本監査法人 金融部 著
金融財政事情研究会刊
定価:2,730(税込)
「内部統制」は、今年の重要キーワードです。業務運営は効率的か、財務報告は信頼できるか、法規を守っているかといった経営目的が達成できるよう、取締役会などが構築し推進するシステムのことを指します。いま注目を集めているのは、新会社法で内部統制の構築が法定され、今後の証取法改正によって来年三月期から財務報告に関する統制評価と、その文書化・監査が義務付けられる見通しだからです。これがいわゆる「日本版企業改革法」の導入です。
内部統制の具体的な対象や範囲は業界によって異なります。本書は、金融業界に特化し、銀行・証券・保険という業態別に、PTの編成から内部統制対象の決定、文書化の実際、テストに至るまで、チャートやチェックリスト例をまじえて丁寧に解説しています。準備作業に携わるリスク管理、コンプライアンス、内部監査各部門担当
者必携の一冊ですが、金融機関経営者の方々も、自社の業態に関する章だけでも一読されることをお薦めします。
(追伸)「週刊!木村剛」は、金融経済月刊誌「フィナンシャルジャパン」(年間購読はココ)および「フジサンケイビジネスアイ」(購読希望はココ)とメディア・コラボレーションしています。本日の記事は3月13日にフジサンケイビジネスアイに掲載されたものです。
2006 03 25 [12. 本のソムリエ] | 固定リンク | トラックバック
皆さん、こんにちは。木村剛です。「熱帯魚とこころの風景」さんがアメリカの正体を描写してくれています。要するに、アメリカは、ドラえもんに出てくる「ジャイアン」だというのです。
アメリカは「ジャイアン」なんだから仕方ない。もし今回のWBCで優勝できないと来年から開催しないでしょう。だってアメリカは「ジャイアン」なんだから。 ジャイアンの中の小さな良心がマスコミだったり少数意見者かな。「あれは間違いだった」ともうどうでもいい手遅れの時に良心の声がわかった風なコメント、反省をするのがアメリカ。戦争でも経済でも同じパターン。後からもっともらしい反省がつくことで正義の国アメリカを主張。 やさしい顔して世界でやっていることはただのドラえもんのジャイアン。
確かに、アメリカってジャイアンぽいですよね。イラクの件にしたって、イランに対するやり方にしたって、ジャイアンそのものです。少なくとも、のび太やスネ夫やシズカちゃんとは全然違います。
ただ、ジャイアンには絶対に頭の上がらない「ジャイアンのお母さん」がいるんですね。だからこそ、ドラえもんの世界は最後の最後に常識的な秩序が保たれているわけですが、アメリカ・ジャイアンのお母さんはいるんでしょうか。そこが心配です・・・。
(お知らせ)木村剛がパーソナリティーをつとめるラジオ番組が始まりました!
「木村剛のイノベーションパワー」
ラジオNIKKEI第1 毎週水曜日 18:00~18:30
さまざまな企業経営トップと対談。企業の夢、経営ビジョンから社長自身の人となりまでを探り、これまでのIR番組とは一味違った切り口での情報を提供。独自の視点で経済トピックなどを分析するオピニオンコーナーも必聴です!この番組はオンデマンドでも聴くことができます。詳しくは下記の日経ラジオのHPでご確認ください。
http://blog.radionikkei.jp/innovation/
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(読者の皆様へ)
全国有力書店におきまして、「フィナンシャル ジャパン」2006年5月号は3月20日発売です。
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2006 03 24 [09. 燃えよ!スポーツ] | 固定リンク | トラックバック
吉田は、微笑んだ。
ベルモットのボトルだけを見せられた客は、そのラベルでほのかな甘味を感じたのかもしれない。
マティーニはジンとベルモットだけで作る。材料が少ない分、バーテンダーの技が美味しさの決め手になるのだ。
「吉田さんも今井清みたいに伝説になるのかな…」
日未子は、牛乳のカクテルを呑みながら言った。
「とても、とても」
吉田は、にこやかに否定した。
日未子は、バーテンダーの仕事を見ていると、距離感ということを真剣に考えてしまう。それは客との距離感のことだ。吉田は自然に行っているが、客が最も寛ぐことの出来る微妙な距離を保ち続けるのは大変な努力が必要であり、感性が磨かれていなくてはならないと思う。
どんな職業に就いていても、例えば日未子のように銀行という職場にいても、客との距離感が一番難しい。
近くなりすぎれば癒着であり、融資に関して正常な判断が出来なくなる可能性がある。ところが離れすぎると情報が入らなくなり、それもまた企業の実態が分からなくなる恐れがある。
特に、日未子のように女性で営業を担っている場合は、この距離感に悩むことが多い。客が別の目的を持って距離感を縮めてくることがあるからだ。客には当然、男性が多い。すると、ちょっとした日未子の振る舞いや笑みを自分への好意と誤解する者も多い。その誤解が解けたからと、笑って済ませるわけにはいかない。悲しいことに相手は、より遠くに離れてしまう。時には、離れるだけではなく、攻撃的にさえなってくることもある。誤解を解かれたことが、自分に対する侮辱だと思うのだろうか。
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【著者】 江上 剛 (えがみ ごう)
昭和29年、兵庫県生まれ。早稲田大学政経学部卒。第一勧業銀行(現みずほ銀行)入行。広報部次長時代に対応した総会屋事件が、映画「呪縛・金融腐食列島」のモデルとなる。平成15年退行、作家専業に。主な著書に「非情銀行」 「起死回生」「腐蝕の王国(上・下)」「円満退社」など。
2006 03 24 [16. 小説「ニッポン・ウーマン」] | 固定リンク | トラックバック
皆さん、こんにちは。木村剛です。「周辺領域」さんがライブドア被害者の会について、「バクチに負けたから金返せって恥ずかしくないのかね。そんな連中にバクチを打つ資格はない。今後一切株には手を出さずに残った小金でおとなしく暮らしなさい」とコメントしています。
こんなことがまかり通るなら「ディープインパクト被害者の会」とか「海物語被害者の会」とかなんでもアリやん。・・・「株式はギャンブルではなくて投資だ」としたり顔で説く輩がいるが、「投資」であればこれと見込んだ事業なり企業なりに金をだしているのだからその権利を短期間のうちに売買する必要はない。デイトレーディングを筆頭とする短期間での株式の売買は明らかに「投機=ギャンブル」である。投資家の皆さんには是非ともバクチ打ちとしての矜持を持っていただき、情けないことを言わないようにしてもらいたいものである。
これに対して、「Hardcoded」さんは、「もっとも責められるべきは『証券会社の営業マン』である」と主張しています。私は、「Hardcoded」さんの心情は共感しますし、被害者の方には同情を禁じえませんが、だからこそ「世の中にうまい話はない」という投資の鉄則を広めなければならないと思っています。
というのも、被害に遭ってから、そのダメージを回復するには、予想以上の労力と時間と費用がかかるからです。まずは、多くの方々に、以下に示す投資の三大原則を理解して実践していただきたい・・・それが私の願いです。
「知らないものには手を出さない」
「知らない人とは口をきかない」
「知らない取引にはお金を払わない」
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(読者の皆様へ)
全国有力書店におきまして、「フィナンシャル ジャパン」2006年5月号は3月20日発売です。
今月の第1特集は、「こんな時代だから真面目な会社を買ってみる」です。ライブドアショックは少なからぬ投資家にダメージを与えましたが、会社が危機に面したときの対応に株式市場は敏感なものです。投資をするにはどのような企業を選べばよいのか、どのような点に注意を払うべきなのかなどについて特集を組んでいます。
また第2特集では、BRICsを特集しています。日本経済が成長するには、BRICs抜きには考えられません。BRICsを攻める有望企業を検証しています。
特集以外でも、今後の経済環境の展開については、「日本経済の5年後を読むー小泉政権の経営運営術」を読んで欲しいですし、投資手法に興味のある方には、「ネットトレーディングの必勝法を探る」がお勧めです。そのほか、予防医療の現状を徹底討論する「治療は予防の3倍かかるんです」、好評連載中の澤上篤人氏、編集長木村剛、上場社長による鼎談「上場社長の知られざる悩み」、経営者シリーズでは、松下電器の中村社長、日清オイリオグループの秋谷会長、日本最大の100円ショップ「ダイソー」の矢野社長など盛りだくさんの内容となっています。
2006 03 23 [10. 投資戦略の発想法] | 固定リンク | トラックバック
パレスホテルには「ミスター・マティーニ」と呼ばれた伝説のバーテンダー今井清の伝統が息づいているからだ。
今井清は、戦前からバーテンダーとして東京會舘で働き、パレスホテル開業と同時(昭和三十六年)にチーフバーテンダーとなった。
今井は、数多くのカクテルを考案したが、中でもカクテルの王様と言われるマティーニは、今では「伝説のマティーニ」と名づけられ、このカウンターで提供されている。
「このカウンターに座っていると時間を忘れるわね」
日未子が吉田に語りかける。
「カウンターがいいからでしょうか。この木製のカウンターは、どのお客さまにもゆったりと肘を掛けられるような高さになっています。お客さまに向かって下るなだらかなスロープの角度が絶妙なのでしょうね。これも今井清の考えたものです」
「凄い人だったのね、今井清って」
「今井の作るマティーニをご所望になるお客さまが、このカウンターにお座りになりますと、その方のその日の体調や気分に合わせてマティー ニを作ったそうです」
「マティーニって、ジンとベルモットで作るのでしょう?」
「その通りです。よくご存知ですね。通常は、ジンが三分の二、ベルモットが三分の一などというのですが、ジンの配分を多くして辛口にするとか工夫をしたようですね。時には、ベルモットのボトルだけを見せて、ジンだけのマティーニを作ったこともあるようですよ」
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【著者】 江上 剛 (えがみ ごう)
昭和29年、兵庫県生まれ。早稲田大学政経学部卒。第一勧業銀行(現みずほ銀行)入行。広報部次長時代に対応した総会屋事件が、映画「呪縛・金融腐食列島」のモデルとなる。平成15年退行、作家専業に。主な著書に「非情銀行」 「起死回生」「腐蝕の王国(上・下)」「円満退社」など。
(追伸)この「ニッポン・ウーマン」は3月20日発売の「フィナンシャル ジャパン」5月号に掲載されています。
2006 03 23 [16. 小説「ニッポン・ウーマン」] | 固定リンク | トラックバック
皆さん、こんにちは。木村剛です。「微妙に日刊?田中大介」さんから、100万部を突破したという大々ベストセラー「国家の品格」に関する手厳しい書評をいただきました。
そんなに「伝統」が大切なら、石槍を片手に野山でイノシシを追いかけたらどうですか?って話ですよ。たぶん天皇制の歴史より狩りの歴史の方が長いでしょうし、奴隷制の歴史は武士道より数倍も長いです。散々現代文明の恩恵に預かっておきながら、「昔に戻れ!」は意味がわかりません。 武士道にしろ天皇制にしろ、その以前にあった価値観をぶっ壊して広まったわけですから、同じようにぶっ壊されることを認める義務はあるわけです。選挙で当選して議員になった人が、次の選挙で負ければ議員の資格を失うのは当然のことです。10回連続当選だろうが、総理大臣経験者だろうが、関係ありません。「俺はいいことをたくさんしたから、落選しても議員であるべきだ」なんてありえないわけです。 それでも伝統が何よりも大切であると言うのであれば、先ずあなたが自給自足生活を始めてはいかがですか?
私は、ここまでの批判者ではありませんが、「国家の品格」には危険な匂いを感じます。米国批判については、人後に落ちない私ですが(米国資本の下で、苦労させられましたから・・・)、だからと言って、旧きよき日本のノスタルジーに答えを見出そうとするのは、現実逃避以外の何者でもないと感じます。
米国に「品格」がないことは私も認めますが、いまの日本に「品格」があるでしょうか。談合を繰り返して恥じることのない大企業に「品格」があるでしょうか。ないものねだりは、なんの解決も生み出さないと思います。
そういう意味で、「国家の品格」が主張する内容に「品格」があるとは思えないのです。
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(読者の皆様へ)
全国有力書店におきまして、「フィナンシャル ジャパン」2006年5月号は3月20日発売です。
今月の第1特集は、「こんな時代だから真面目な会社を買ってみる」です。ライブドアショックは少なからぬ投資家にダメージを与えましたが、会社が危機に面したときの対応に株式市場は敏感なものです。投資をするにはどのような企業を選べばよいのか、どのような点に注意を払うべきなのかなどについて特集を組んでいます。
また第2特集では、BRICsを特集しています。日本経済が成長するには、BRICs抜きには考えられません。BRICsを攻める有望企業を検証しています。
特集以外でも、今後の経済環境の展開については、「日本経済の5年後を読むー小泉政権の経営運営術」を読んで欲しいですし、投資手法に興味のある方には、「ネットトレーディングの必勝法を探る」がお勧めです。そのほか、予防医療の現状を徹底討論する「治療は予防の3倍かかるんです」、好評連載中の澤上篤人氏、編集長木村剛、上場社長による鼎談「上場社長の知られざる悩み」、経営者シリーズでは、松下電器の中村社長、日清オイリオグループの秋谷会長、日本最大の100円ショップ「ダイソー」の矢野社長など盛りだくさんの内容となっています。
2006 03 22 [20. その他] | 固定リンク | トラックバック
「はい、出来上がりました」
吉田が、目の前にカクテルを置いた。
「夏のスノー・ホワイトってわけね。涼しそうね。これは牛乳の白さでしょう?」
日未子は、カクテルに口をつけた。
爽やかで、きりりとして、それでいて優しい甘さが広がる。
「牛乳、ジン、檸檬ジュース、それに砂糖を少し入れて、炭酸で割ったものです。当店のオリジナルカクテルで、牛乳のカクテルと呼んでいますが、スノー・ホワイトもロマンチックでいいですね。白雪姫ですね」
「それ、いい名前。それにしようよ。白雪姫のカクテル、スノー・ホワイト・カクテル。私が命名したことにしてね」
「分かりました」吉田は、いつものやわらかい笑顔で答えた。
吉田は、年齢は四十代後半だ。だ余ほど好きなのか、生き生きとしていて肌も艶々している。銀行で谷川に苛 められている薮内とは雲泥の差だ。
どうしてバーテンダーになったのか、吉田から聞いたことがある。
「大学生の時、パレスでアルバイトしていましてね。シェイカーを振るバーテンダーを見ていたのですよ。いいなぁってね。それで卒業すると同時に迷わずパレスホテルに就職しました。そして念願かなって、バーテンダーになったわけですが、はやもう二十五年が経ってしまいました」
バーテンダーならどこのホテルでもよかったのですか、という日未子の少し意地悪な質問に、吉田は、「このパレスホテルのバーテンダーになりたかったのです」
と誇らしげに答えた。
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【著者】 江上 剛 (えがみ ごう)
昭和29年、兵庫県生まれ。早稲田大学政経学部卒。第一勧業銀行(現みずほ銀行)入行。広報部次長時代に対応した総会屋事件が、映画「呪縛・金融腐食列島」のモデルとなる。平成15年退行、作家専業に。主な著書に「非情銀行」 「起死回生」「腐蝕の王国(上・下)」「円満退社」など。
(追伸)この「ニッポン・ウーマン」は3月20日発売の「フィナンシャル ジャパン」5月号に掲載されています。
2006 03 22 [16. 小説「ニッポン・ウーマン」] | 固定リンク | トラックバック
「問題は、エアストライクがあるかどうかということかな・・・」。 米系インベストメントバンカーが語ったこの一言に耳を疑ったのは、ちょうど2ヶ月前だった。要するに、米軍がイランに対して空爆をするか否かが、ウォールストリートで話題になっていると言うのだ。
当時、日本の話題といえば、ライブドア事件で一色に染め上げられており、イランの情勢など取り上げられなかった。国内の一新興企業に国民の視線が釘付けになっている間に、日々流転する国際情勢は緊迫の度合いを高めていたらしい。
3月16日、ブッシュ米政権は、新たな「国家安全保障戦略」を取りまとめ、核開発を進めようとするイランを「テロの同盟国」と声高に批判し、軍事面での最大の脅威と位置付けた。大量破壊兵器を持つ敵対国には先制攻撃する戦略を堅持する方針であることも公表した。現実のオプションとして、エアストライクは起こり得るのだ。
昨年8月、イラン大統領に就任したアハマディネジャド氏は保守強硬派。一週間後には、IAEA(国際原子力機関)による封印を解除し、ウラン転換に本格的に着手した。その翌日には、IAEA理事会がウラン転換の中止を求める非難決議を採択したが、イランの方針は変わらない。英仏独がウラン濃縮をロシアに委託する妥協案を示したものの、なしのつぶて。
アハマディネジャド大統領が「イスラエルを地図から消せ」と公言して憚らないことに対して、イスラエルは危機感を強めており、万が一にもイランが核を保有することになれば、一挙に中東の緊張感は高まろう。
イスラエルと親しい米政権は、イランに対して圧力を掛け続けているが、「脅しには屈しない」と言明しており、仮に経済制裁があったとしても、ウラン濃縮を軸とする核開発を断念するつもりはないようだ。
アハマディネジャド大統領は、パキスタンのように核拡散防止条約を批准せずに核兵器を持っていることを指摘して欧米の二重基準を批判しながら、「本当のホロコースト(虐殺)はパレスチナとイラクで起きている」として、イスラエルと米国を激しく糾弾している。
有体に言えば、一触即発の危機になっているわけだ。これまでイランの脅威は、イラクのフセイン大統領による圧政の下で封じ込められてきた。皮肉なことに、イラクの混迷がイランの脅威を露出させ、王制を敷くサウジアラビアなどの国家にまでも脅威を与えるようになっている。
あえて、これを経済問題と捉えて論ずるならば(無論、そうした矮小化した見方が正しいわけではないが・・・)、原油の供給源が戦乱の危機にさらされているわけであり、エネルギー価格に関して楽観的な見通しに立てるわけではないことぐらいは誰にでもわかる。
ところが、わが国の「構造改革と経済財政の中期展望」をみてみると、その基本ケースでは、「原油価格は2007年度~2010年度まで5.5%下落、その後は一定」と仮定されており、毎年エネルギー価格が下がっていくことが想定されている。
未来のことは誰にも分からない。原油価格が下落する可能性だってないわけではない。しかし、平和ボケのままでは、経済の安定すら護れないのではないか。
(追伸)「週刊!木村剛」は、金融経済月刊誌「フィナンシャルジャパン」(年間購読はココ)および「フジサンケイビジネスアイ」(購読希望はココ)とメディア・コラボレーションしています。本日の記事は、「フジサンケイビジネスアイ」に2006年3月20日に掲載したものです。
2006 03 21 [04. 経済政策を語ろう!] | 固定リンク | トラックバック
「吉田さん、いつものを作ってください」
日未子はバーテンダーの吉田行生に言った。
吉田は、「分かりました」と言い、トレードマークになっているふくよかな頬に笑みを浮かべた。
日未子はパレスホテルのロイヤルバーのカウンターに肘を掛けて利洋を待っていた。バーはホテル一階のロイヤルラウンジの奥にある。
午後六時四十分。利洋との待ち合わせ時間は、午後七時だ。まだ二十分ある。日未子は、いつも早く待ち合わせ場所に来てしまう自分を恨めしく思っていた。たまには利洋を待たせてみたい。
吉田がリズミカルにシェイカーを振り始めた。この音を聞き、動きを眺めているだけでこのカウンターに座っている価値がある。温度管理されたケースから取り出された清潔なグラスをもう一度氷で冷やしている。
そのグラスにシェイクされたカクテルが注ぎ込まれた。雪のように真っ白で、表面が少し泡立っている。いかにも女性的で優しそうなカクテルだ。
「はい、出来上がりました」
吉田が、目の前にカクテルを置いた。
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【著者】 江上 剛 (えがみ ごう)
昭和29年、兵庫県生まれ。早稲田大学政経学部卒。第一勧業銀行(現みずほ銀行)入行。広報部次長時代に対応した総会屋事件が、映画「呪縛・金融腐食列島」のモデルとなる。平成15年退行、作家専業に。主な著書に「非情銀行」 「起死回生」「腐蝕の王国(上・下)」「円満退社」など。
(追伸)この「ニッポン・ウーマン」は3月20日発売の「フィナンシャル ジャパン」5月号に掲載されています。
2006 03 21 [16. 小説「ニッポン・ウーマン」] | 固定リンク | トラックバック
皆さん、こんにちは。木村剛です。「夫婦の間のトラブル日記」さんが下記のトラックバックを送ってくれました。
最近はいい天気が続いていますね☆ でも・・・悪夢の花粉の季節がやってきてますぅ。 まぁこういうときは外に出ないのが一番なんだけどね・・・。 でもどこか遊びには行きたいし。 だれか、室内につれていってくださいぃぃぃぃ♪
そうなんです。じつは、私も花粉症でして、今年は大丈夫かなと思っていたら、遂に先週木曜日にやってまいりました。鼻水は出まくるし、目はかゆくなるし、軽いくしゃみは出るしで最悪です。早く花粉の季節が終わってほしいと思う今日この頃です。
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(読者の皆様へ)
全国有力書店におきまして、「フィナンシャル ジャパン」2006年5月号は3月20日発売です。
今月の第1特集は、「こんな時代だから真面目な会社を買ってみる」です。ライブドアショックは少なからぬ投資家にダメージを与えましたが、会社が危機に面したときの対応に株式市場は敏感なものです。投資をするにはどのような企業を選べばよいのか、どのような点に注意を払うべきなのかなどについて特集を組んでいます。
また第2特集では、BRICsを特集しています。日本経済が成長するには、BRICs抜きには考えられません。BRICsを攻める有望企業を検証しています。
特集以外でも、今後の経済環境の展開については、「日本経済の5年後を読むー小泉政権の経営運営術」を読んで欲しいですし、投資手法に興味のある方には、「ネットトレーディングの必勝法を探る」がお勧めです。そのほか、予防医療の現状を徹底討論する「治療は予防の3倍かかるんです」、好評連載中の澤上篤人氏、編集長木村剛、上場社長による鼎談「上場社長の知られざる悩み」、経営者シリーズでは、松下電器の中村社長、日清オイリオグループの秋谷会長、日本最大の100円ショップ「ダイソー」の矢野社長など盛りだくさんの内容となっています。
2006 03 20 [02. ゴーちゃんの素顔を暴く!] | 固定リンク | トラックバック
久実はまるで自分が当事者かのような口ぶりで言った。
「真面目で、粘り強いタイプがいけないよね。またそういうタイプって苛められやすいのよ」
日未子は薮内をイメージしていた。
「みなさんもストレスが溜まった時はおっしゃってください。ヨガで解消してさしあげますから」
ひろみが微笑んだ。
「それではみなさんのグラスにシングルモルトを注ぎます。よろしいですか」
久実が急に真面目になってボトルを持ち上げて、グラスにウイスキーを注いだ。
「それではシングルモルトが似合うようないい男に出会えますように。乾杯!」
久実がグラスを高く掲げた。「乾杯」日未子は、玲奈とグラスを合わせた。開け放たれた窓から海風が吹き
込んできた。風が、日未子たちのストレスをどこかに運んでくれるような気がした。
日未子は、もう一度、薮内を見た。相変わらず暗い顔で書類を見つめている。日未子は薮内がストレスに押し潰される前に自分でそれを解消してくれればいいと本気で願った。火柱なんて嫌だ。もしどうしようもなければ利洋に訴えようか…。
「大江、部長が呼んでいるぞ。例の案件のことじゃないか」
谷川が言った。振り向くと利洋と目が合った。日未子は身体の奥の方からジンと痺れるような感触が脳幹に伝わってくるのを感じた。急いで席を立ち、部長席へ急ぐ。利洋が私を見て、微笑んでいる。
玲奈には悪いけれど、利洋は、きっとシングルモルトが似合う。小窓から海を眺めることが出来るカウンターだけのバーで、シングルモルトをグラスの中で弄びながら、私を口説く…。
「部長、お呼びでしょうか」
「大江君、例のクレジット会社の案件ね、ここに指示事項をメモっておいたからね」
利洋が書類を渡した。日未子はうやうやしくそれを受け取る。バインダーに挟まれた書類にメモがついている。それには「今夜七時パレスホテル一階ロイヤルバー」と記してあった。日未子はそれを慌ててポケットに仕舞いこむ。利洋が微笑みながら片目をつぶる。日未子は、硬い顔のまま「分かりました」と低頭した。
激しく心臓を揺さぶるような風が吹いた。その風は日未子にささやく。
本当の幸せを見つけられそうですか?
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【著者】 江上 剛 (えがみ ごう)
昭和29年、兵庫県生まれ。早稲田大学政経学部卒。第一勧業銀行(現みずほ銀行)入行。広報部次長時代に対応した総会屋事件が、映画「呪縛・金融腐食列島」のモデルとなる。平成15年退行、作家専業に。主な著書に「非情銀行」 「起死回生」「腐蝕の王国(上・下)」「円満退社」など。
(追伸)この「ニッポン・ウーマン」は2月21日発売の「フィナンシャル ジャパン」に掲載されています。
2006 03 20 [16. 小説「ニッポン・ウーマン」] | 固定リンク | トラックバック
「フィナンシャル ジャパン」3月号掲載
--忍び寄る魔の手を防ぐ生活習慣病を自衛する (グローバルヘスルケア 福澤雅彦)
あなたの命を奪う?生活習慣病
「生活習慣病」――。高脂血症、高血圧、糖尿病、肥満症などを総称するこの言葉が、以前にも増して注目されている。「習慣による病気」とすると、何だか軽いことに聞こえる。その考えは誤りだ。日本人の死因の多くが生活習慣病と関連する。
日本の疾病による死因の第一位は「がん」、次に「心臓病(主に心筋梗塞)」、そして「脳血管障害(主に脳卒中)」と続く。心臓病はコレステロール、脳卒中は高血圧が原因で発症することが多い。「特効薬がない」と恐れ
られるがんでも、原因の六割程度が生活習慣病に由来するとの調査もある。四つの疾患が重複するとアメリカでは「デッドリー・カルテット」(死の四重奏)という不気味な言葉で呼ばれる。四疾患のうち、三つが重なると、心臓病の発生リスクは通常の人の三〇倍以上になるとのデータも存在する。
多くの医師は生活習慣病の怖さをそろって指摘する。特に高血圧や高脂血症の場合には、生活を改善しようと試みても長続きしない例が多いという。放置すると脳卒中や心臓病の原因となり、突然倒れてしまうケースもある。「予兆がないまま進行する病気なので、対策を打たないケースが多いのです」と埼玉県内の病院で内科部長を務めるY医師は指摘する。
なぜ放置するのだろうか。「油断のためでしょう」とY医師は説明してくれた。血圧やコレステロールは目立った自覚症状はない。静かに進行するため、多くの人は自らの生活習慣を変えない。だから危険なのだ。
浮上した考え「メタボリックシンドローム」
生活習慣病を抑えるにはどうすればよいのか。血圧やコレステロール値が体に黄色信号を出している間に手を打てば、突然死の魔の手を、遠ざけることはできる。こうした中で「メタボリックシンドローム」(代謝症候群)という考えが広がりつつある。内臓に脂肪がたまり、生活習慣病が引き起こされやすい体の状態のことだ。
内臓脂肪の量と生活習慣病の発症が密接に関係することが、現在ではわかってきた。
生活習慣病の「危険信号」を把握して治療を行えば、体への被害は最小限度に食い止められる。
検査も、やや簡単にできるため、時間とコストを抑えられる。早めに改善をすれば、健康は保た
れ、医療費の負担も少ない。
「メタボリックシンドローム」の診断基準を示してみよう。①腹回りが男性で八五cm以上、女性で九〇cm以上、HDL(善玉)コレステロールが男性で四〇mg/dl、女性で五〇mg/dl未満、③血圧が最大一三〇mmHg以上または最小八五mmHg以上、④空腹時の血糖値が一一〇mg/dl以上――以上の四項目となる。
自宅にあるメジャーでお腹回りを測ってみよう。あなたが男性で八五cm以上なら、まずイエローカードが一枚だ。そして血圧測定、簡単な血液検査をしてみよう。何枚のイエローカードが出るだろうか。
アメリカ心臓病学会の発表によると全米のメタボリックシンドローム患者数は約五〇〇〇万人という。人口比で言えば日本にも約二五〇〇万人いると推定できる。
予防の実践 個人ではむずかしい?
食事や運動など、日常生活のあらゆる習慣に、改善すべき項目が隠れている。それぞれの生活習慣に合わせ、何を改めるべきかを知り、決めたことを実践するのが、「予防」となる。しかし、実践はなかなかむずかしい。
血糖値が高いという診断を受け、「メタボリックシンドローム」ある五〇歳代男性のAさんは、自宅で食事コントロールを始めた。しかし「改善のポイントがわからない」と不安を訴える。糖尿病への怖さがあるため、医師や看護士に対策を聞き、食事については夫人が健康的な献立を考える。そういうケアがあっても「特にどこを注意するべきかを聞きたい」とAさんは話す。一般の人は、正確な医療情報を求めているのだ。
こうした場合には「プロによるチェック」が必要だろう。医師などのプロが、個人の生活習慣に相応しいオーダーメイドの指導を行うことで、的確な改善が初めて達成される。
例えば、インフルエンザなどの感染症は、ワクチン接種だけでは防げない。日頃の手洗いやうがいといった習慣と行動が重要だ。それを生むのは、正確な情報と健康を配慮する意識だ。
「メタボリックシンドローム」でも同じことが言える。正確な情報と知識を基に、行動を変え、考えを改めることが大切だ。
日本では今、予備軍も含めると高血圧症の患者が約四〇〇〇人、高脂血症は約二五〇〇万人、糖尿病が約一五〇〇万人いるとされる。
厚生労働省は生活習慣病対策の中で、「メタボリックシンドローム」を重視し始めた。それに伴い、「予防」と「健康チェック」を訴えている。昨年一一月に発表された「医療制度改革試案」では四〇歳以上の全国民が健康診断を受ける体制づくりを進める構想が打ち出された。この試案では生活習慣の「保健指導」、つまり医療のプロによるアドバイスの義務化も検討する。
社会の変化で自己責任が問われる
これらが本当に義務化されるかは現時点ではわからない。だが、的外れな考えではないだろう。医療費の抑制が重要な政策課題となる中で、予防を重視するのは当然の流れだ。国民も実践のために、正確な医療情報を求めている。医療費のカットばかりに目を向けた厚労省が、予防と知識の普及に注目したのは画期的と言える動きだ。
日本の医療制度は現在、改革大きな岐路に立つ。現在の国民皆保険制度は、全員が公的な保険に加入する。その結果として、平等で低価格、そして優れた医療を国民は享受できた。しかし、年間の医療給付費(公的
医療保険からの医療機関への支払い)は二〇〇五年度に、約三〇兆円に達する見込み。現行制度のままでは二五年に五六兆円に膨らむとの試算もある。巨額財政負担を考えれば、公的な保障を将来の制度の中心に据え
るのは、もはやむずかしい。
国の助けは部分的にはあったほうがいい。しかし、「自らの責任で体を病気から守る」ことを、健康を守る基本に据えるべきではないだろうか。そうした考えを、自然と受け入れる人も多いだろう。国任せではなく、自らの努力で健康を獲得して幸せになる。それを医療のプロによる健康診断とオーダーメイドのアドバイスがサポートする。高級
外車に乗り、贅沢なフレンチを食べるのもよい。だが、予防医療におカネと時間を使ったほうが、人生での価値は高いのではないだろうか
2006 03 19 [13. フィナンシャル ジャパン] | 固定リンク | トラックバック
こんにちは、尾花典子です。ここのところ強風にみまわれていますが、そろそろお花見のシーズンですね。
以前に会社の方と月島の隅田川沿いでお花見をしたときの話です。
各人が手づくりのお料理をもちよろうということになっていました。お料理も面倒なので枝豆でいいかなと安易に考えていて、ちょうど前日は激しい飲み会で朝起きたときにとても気持ちが悪く、体調不良の中、冷凍枝豆をゆでてふらふら状態で持って行きました。
みなさんもどうせ乾き物程度だろうという私の予想に反し、女性も男性もかなり本格的な手の込んだお料理で、築地まで朝買出しにいってお寿司をつくったとか、季節の野菜を取り入れたうなぎのコンソメゼリー寄せとかその他もろもろ気合のはいったものばかりでした。
ちょっとどうしようかと思いつつも朝ゆでた冷凍枝豆をおそるおそる差し出したところ・・・、優しい人が「やっぱりビールには枝豆だよね」とか言ってくださったのですが、実はゆでるときに塩を入れるのを忘れていて、まったく味気ないもので、別の方が持参したサラダの一部に活用していただきましたヾ(・・;)
今考えても恥ずかしい出来事でしたが、
先日またちょっと恥ずかしい、反省すべきことがありました。
フィナンシャル ジャパンの営業企画部の部長鈴木が、
「ねえねえ、お嬢さん」と声をかけたときに、
「な~に??」と不覚にも(?)振り向いてしまいました。
でも私が振り向いたことで声をかけた部長鈴木が逆に驚きというか困惑の表情を浮かべていました・・・・(>▽<;;
先週はホワイトデーがあり、百倍返しくらいの勢いでいろいろといただきました♪
この場を借りてありがとうございます~。
コリラックマに凝っている私は、このクリップもすごく嬉しかったです~。
プランタンの後ろにあるZOEビルは最近よく行くのですが、先週金曜日は送別会でMY HUMBLE HOUSE TOKYOに行きました♪
どちらかとゴージャス系のお店で椅子がすごいふかふかで長居してしまいそうな感じがしていましたが、やっぱり長時間居座ってしまいました。盛り上がってしまったので、お料理の写真をとるのを忘れてしまいました。
さてと、質問です~♪
ゴー社長はどうしちゃったんだと思いますか???
来週じゃなくて今週のお楽しみです(*'o'*)
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今月の第1特集は、「こんな時代だから真面目な会社を買ってみる」です。ライブドアショックは少なからぬ投資家にダメージを与えましたが、会社が危機に面したときの対応に株式市場は敏感なものです。投資をするにはどのような企業を選べばよいのか、どのような点に注意を払うべきなのかなどについて特集を組んでいます。
また第2特集では、BRICsを特集しています。日本経済が成長するには、BRICs抜きには考えられません。BRICsを攻める有望企業を検証しています。
特集以外でも、今後の経済環境の展開については、「日本経済の5年後を読むー小泉政権の経営運営術」を読んで欲しいですし、投資手法に興味のある方には、「ネットトレーディングの必勝法を探る」がお勧めです。そのほか、予防医療の現状を徹底討論する「治療は予防の3倍かかるんです」、好評連載中の澤上篤人氏、編集長木村剛、上場社長による鼎談「上場社長の知られざる悩み」、経営者シリーズでは、松下電器の中村社長、日清オイリオグループの秋谷会長、日本最大の100円ショップ「ダイソー」の矢野社長など盛りだくさんの内容となっています。
2006 03 19 [15. 週刊!尾花広報部長] | 固定リンク | トラックバック
不適切な保険金等の不払いで経営全般の抜本的な見直しを求められている明治安田生命が、契約者の代表である総代の一部を立候補で選び、経営チェック機能を強めると発表した。
(格付投資情報センター シニアアナリスト 植村信保)
保険会社の組織形態には営利法人である「株式会社」の他に、株主が存在せず、社員(=契約者)の相互組織である「相互会社」がある。現在、生命保険会社のうち明治安田生命など6社が相互会社である。
相互会社では社員自治によって事業を運営し、剰余金の処分や定款の変更など、会社としての重要な意思決定は総代会で行う。本来は社員総会を開催するところだが、社員数があまりに多いため、総代会を開催している。
株式会社と相互会社ではそれぞれに優劣がある。
株式会社では市場や親会社など株主による一定の経営チェック機能が働くという利点がある。太陽生命と大同生命(現在は両社ともT&Dホールディング傘下)は、数年前に相互会社から株式会社に組織変更したが、上場会社となったこともあって情報開示が進み、新たな経営指標の公表にも踏み切っている。
他方、相互会社には株主が存在しないため、株主と契約者の間で利益相反がないというメリットがある。株式会社では契約者への配当と株主還元のバランスがどうしても問題となるため、契約者への還元ルールを明確にしておかなければならない。
ただ、株主が存在しないからといって、相互会社の経営者が社員(=契約者)の利益を最優先するとは限らない。破綻した相互会社のトップが親族企業に多額の融資を行い、会社に損失を与えたという事例もある。経営者が契約者の利益を最優先するかどうかは、突き詰めれば経営者の良心に依存している。
しかも、社員が会社の運営に参加するといっても、そもそも契約者には自分が社員自治の担い手という意識はない。社員の代表である総代にしても、「総代たるにふさわしい見識を有する人」といった選考基準があるとはいえ、選ばれた総代が社員全体の利益を考えて行動する保証はどこにもない。これは総代の立候補制を導入しても本質的には変わらない。
もちろん、日本の株主総会に経営チェック機能があるのかという疑問もあるのだが、総代の良識頼みである総代会制度とは仕組みが決定的に違う。
要するに、相互会社の経営は経営者の良心と総代の良識といった「性善説」に支えられているのである。
相互会社のもう一つのメリットは、株式会社よりも構造上、契約者に利益を還元しやすいことだ。しかし、近年は業績不振で配当が実質的に支払われない契約が大半を占めるうえ、そもそも運用成果の一部しか配当還元がない商品が販売の主流になっている。予定利率が引き上げ(=保険料の値下げ)になっても、すでに加入している契約者へのメリットはない。
それでも相互会社を続けるというのであれば、経営者・契約者の情報格差を徹底的になくす必要がある。株式会社以上に事業運営や経営内容をガラス張りにする、契約者サイドに立った外部の専門家による経営チェック体制を採るなどの取り組みが求められよう。
今回の明治安田生命の改革が、経営をどう帰るかに注目したい。
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植村信保(うえむら・のぶやす)
格付投資情報センター(R&I)シニアアナリスト。
1990年東京大学卒業。安田火災海上保険(現:損害保険ジャパン)入社。
生損保を中心に金融機関の格付けを担当している。
著書に『生保のビジネスモデルが変わる』(東洋経済新報社、03年)などがある。
(追伸)「週刊!木村剛」は、金融経済月刊誌「フィナンシャルジャパン」(年間購読はココ)および「フジサンケイビジネスアイ」(購読希望はココ)とメディア・コラボレーションしています。本日の記事は、「フジサンケイビジネスアイ」に2006年2月27日に掲載したものです。
2006 03 18 [14. フィナンシャルi ] | 固定リンク | トラックバック
今週の丸善丸の内本店 壹岐直也副店長がお薦めする本です。
『バーナンキのFRB』
加藤出/山広恒夫著
ダイヤモンド社刊
定価1680円(税込)
FRB議長は、アメリカで大統領の次に影響力のあるポストと言われます。高い独立性を保つ米中央銀行の最高意思決定者であり、世界の金融動向にも大きな影響を与えています。その金融司祭が一八年半ぶりに交代し、経済学者のベン・バーナンキ氏が舵を取り始めました。
これからFRBの金融政策はどうなるのか。誰もが抱くこの疑問に真摯に答えたのが本書です。バーナンキ氏の議長就任までの経緯を振り返りつつ、過去の発言や講演録をもとに今後の政策を緻密に予測しています。インフレターゲット導入の時期や方法、さらには資産バブルと金融政策の関係についても詳しく分析しています。
本書のもう一つの特徴は、FRBの舞台裏について歴史をひも解きながら解説している点です。なぜ一二の地区連銀とワシントンの理事会という形態なのか、グリーンスパン前議長がいかにして市場の信認を得たか、など興味深いテーマが確かな取材に基づいて描かれており、読み物としても楽しめる内容です。日本銀行の量的緩和策後の政策を占う上でも、FRBに目を向けることは不可欠と言えるでしょう。
(追伸)「週刊!木村剛」は、金融経済月刊誌「フィナンシャルジャパン」(年間購読はココ)および「フジサンケイビジネスアイ」(購読希望はココ)とメディア・コラボレーションしています。
2006 03 18 [12. 本のソムリエ] | 固定リンク | トラックバック
皆さん、こんにちは!シンコです(^^)/
2006年3月13日(月)に日本振興銀行第18番目の店舗である「吉祥寺店」が堂々オープン致しました!!
2月20日に「北千住店」がオープンして、わずか3週間。当行の店舗展開速度はまるで「☆新幹線☆」の様です!!また、吉祥寺といえば、「住みたい町」のランキング上位。そんな人気スポットの中心部にオープン致しました!!!!
そこで、今回は、吉祥寺店の蜂須賀店長にコメントを頂きました。
東京都下の自営業者の皆様、お待たせいたしました!!
3月13日(月)に吉祥寺店がオープン致しました。
資金面で是非お役に立ちたいと思っております。
住所 ■ 〒180-0003 東京都武蔵野市吉祥寺南町1-10-2 朝日生命武蔵野ビル6F
電話番号 ■ 0422-76-7875 FAX:0422-71-2385
☆いかがでしょうか?駅からも近くて、分かりやすくて便利です☆
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お気軽にお立ち寄りください。(詳しい店舗案内はこちら。)
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3月1日からの預金金利は、
1年もの0.1%、3年もの0.7%、5年もの1.0%、
10年もの1.2%(いずれも年利)です。
低リスクで高利回りの日本振興銀行の定期預金。
是非、ご検討下さい!! (*^_^*)
※シンコは架空の人物です。
皆さん、こんにちは。木村剛です。「くまさんの自立」さんがココログに対して、誉め殺しを試みています。まずは、言い分を聞いてみましょう。
ニフティのココログシステム管理運営のひどさが、前回のセキュリティ24の時と同様なくらい今回のメンテナンスはひどかった。でも、最近は全く怒る気がしないのです。「またか」の一言。期待とか改善を望むとかそのような気持ちは失せています。 でも、ココログの自虐的な楽しみ方が実はそこにあることがわかったのです。・・・トラブレばトラブルほどネタを提供してくれているのです。なんと、素晴らしいことでしょうか! いままで、他のブログで自ら犠牲になり、ネタを提供してくれるブログ運営者はありませんでした。素晴らしいの一言です。ブログ運営者の鏡です。かなり歪んでますけれど。・・・
実際、先週後半に発生した障害には参りました。ブログを修正しようにも修正できないのですから、イライラが募ります。ところが、「そのイライラが良いんだ」と「くまさんの自立」さんは言うのです。そのイライラを「適度なアドレナリンが放出され」る「ブログのネタにできる」とおっじゃるんですね。
ココログの素晴らしいところは自虐的に、ココログユーザーを刺激してはブログを書くネタを大々的にユーザーに提供しているのです。今回の障害ではなんと「障害ガスぬきブログ」を立ち上げたではないですか。素晴らしいの一言です。怒りにまかせて書かせる という手法をココログ運営者は利用したのです。それに 僕たちユーザーも乗ってしまっているのです。もしかしたら、ユーザー心理を巧みに利用しているかもしれません。こんな素晴らしいココログはなかなかやめられませんね。・・・さあ、ココログの会見を楽しみにしましょう。また、ブログのネタになります。
果てさて、真実は如何に・・・。でも個人的には、ココログを応援したいと思います。このピンチをチャンスへと転換していただきたいですね。サービスやメンテナンス体制を改善する切っ掛けにすればよいのですから・・・。
(読者の皆様へ)
全国有力書店におきまして、「フィナンシャル ジャパン」2006年5月号は3月20日発売です。
今月の第1特集は、「こんな時代だから真面目な会社を買ってみる」です。ライブドアショックは少なからぬ投資家にダメージを与えましたが、会社が危機に面したときの対応に株式市場は敏感なものです。投資をするにはどのような企業を選べばよいのか、どのような点に注意を払うべきなのかなどについて特集を組んでいます。
また第2特集では、BRICsを特集しています。日本経済が成長するには、BRICs抜きには考えられません。BRICsを攻める有望企業を検証しています。
特集以外でも、今後の経済環境の展開については、「日本経済の5年後を読むー小泉政権の経営運営術」を読んで欲しいですし、投資手法に興味のある方には、「ネットトレーディングの必勝法を探る」がお勧めです。そのほか、予防医療の現状を徹底討論する「治療は予防の3倍かかるんです」、好評連載中の澤上篤人氏、編集長木村剛、上場社長による鼎談「上場社長の知られざる悩み」、経営者シリーズでは、松下電器の中村社長、日清オイリオグループの秋谷会長、日本最大の100円ショップ「ダイソー」の矢野社長など盛りだくさんの内容となっています。
2006 03 17 [01. ブログ万歳ココログ三昧] | 固定リンク | トラックバック
「それでどうしたの?」
日未子は訊いた。
「調子が悪いから自宅で療養しているっていう話だったのよ。そうしたら突然、焼身自殺よ」
玲奈が目を丸くして言った。
「焼身自殺! 何よそれ!」
久実がグラスを落としそうになった。
「夜、彼、突然スーツを着たんだって。奥さんが、何処かへ行くの?って訊いたら銀行へ行くって明るい顔で答えたそうよ。でも時間はもう午後の八時でしょう? 周りは暗いし、変だなとは思ったけど、子供が泣き出したのでそっちに気を取られていたんだって…」
玲奈の話に誰もが引き寄せられていた。突然、隣の人が家に飛び込んで来て、奥さん、庭に火柱が!って叫
んだそうよ」
玲奈の目が真剣になった。ひろみが両手で口を押さえて、恐怖心から眉根を寄せた。
「奥さんが慌てて外に飛び出すと、真っ暗な庭に真っ赤な火柱が一本、ごうごうという音を立てて燃え上がっていた。あなた!って声をかけら、火柱の中の黒い人影がゆらりと揺れたの。その時、奥さんにはご主人の笑顔がはっきりと見えたそうよ」
「キャー! やめて、やめて」
久実が身体を震わせて叫んだ。
「玲奈、あなた、話、うますぎよ」
日未子もすっかり顔を青ざめさせた。
「これ作り話じゃないわよ。お葬式に行った人から聞いたんだからね」
玲奈が言った。
「銀行ってやっぱり凄いのね。早く辞めて良かったわ。うちなんか明るい、明るい、底抜けに明るい職場だからね」
久実が、ウイスキーをグラスになみなみと注いだ。恐怖心なのだろうか、手が震えている。
「残されたお子さんや奥さんがかわいそうですね。その上司の方はどうされたのですか?」
ひろみが訊いた。
「勿論、お葬式に行ったわよ。写真の前で長く手を合わせていたけどね。今でも同じポストにいるけれど、全く以前と変わらないわね。反省はしていないみたい」
玲奈が大きくため息をついた。
「うちの上司なんか、ストレスが溜まると、カラオケに行こうって誘ってくれてね。自分がガンガン歌いまくるんだ
から。ストレスの発散がうまくないとサラリーマンはやって行けないね」
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【著者】 江上 剛 (えがみ ごう)
昭和29年、兵庫県生まれ。早稲田大学政経学部卒。第一勧業銀行(現みずほ銀行)入行。広報部次長時代に対応した総会屋事件が、映画「呪縛・金融腐食列島」のモデルとなる。平成15年退行、作家専業に。主な著書に「非情銀行」 「起死回生」「腐蝕の王国(上・下)」「円満退社」など。
(追伸)この「ニッポン・ウーマン」は2月21日発売の「フィナンシャル ジャパン」に掲載されています。
2006 03 17 [16. 小説「ニッポン・ウーマン」] | 固定リンク | トラックバック
皆さん、こんにちは。木村剛です。「たけくらべ」さんが「金は天下の回りもの」という言葉に関連して、「不健全なお金の使い方をしたならば、それは回りまわって、自分自身や社会全体に害悪をもたらす」という解説をしてくれています。
「クスリ(麻薬ですね)をやったって、自分自身が被害を被るだけ。誰にも迷惑をかけないのだから、それは自己責任だ」という考え方について、私は「視野が矮小である」と思います。・・・怪しげなクスリを買った場合、その購入代金は誰の収入になるのでしょうか。お金の行き先を想像してみましょう。そして、そのお金は何に使われるのでしょうか?結果、何がもたらされるのでしょうか。一般論としては、そのようなお金は「私たちの社会に害悪をもたらしかねない」と考えるのが妥当だと思います。・・・ 「お金の使い方次第で、社会貢献ができる。お金は活きた使い方をするべきである」というのは、案外正鵠を得ていると思います。・・・「このお金の行き先はドコで、何に使われるのか?」という観点で、「本当に損をするのは自分だけなのかな?」ということを考えてみるのも、いいことかも知れません。・・・小額であっても天下の回りものである”お金”を手にしているのだから、できれば、自分自身と社会全体と、win-winになるような使い方をしたいとは思っています。
私もこの意見に賛成です。お金を使うというのは、私たちによる日々の投票行動なので、そこで支持を受ける商品や企業や行為というのは、将来の私たちの社会のあり方に影響を及ぼしていきます。
できれば、将来に活きるお金の使い方をしたいものです。
経済評論家・三原淳雄氏との共著「騙されない社会人のための株入門」がDMDJAPANより発刊されました。今週から書店に並ぶかと思います。
この本はライブドアショックの教訓を学び、チャート分析に頼らない、風説に騙されない株式投資の基本知識をじっくりと解説した入門書です。
2006 03 16 [04. 経済政策を語ろう!] | 固定リンク | トラックバック
「うちにいる三十代の男たちもシングルモルトが似合うようなタイプならいいわね」
玲奈がグラスを舐めるようにウイスキーを呑みながらしみじみと言った。
「三十代はストレスの塊よ。リストラで人が減って、その上、成果主義でしょ。上司は時代遅れ。部下は時代を超越。その間で息切れ寸前なのが三十代なのよ。うつ病になる人も多いの。例えば、遅刻が目立つようになる、机が乱雑になる、要領が悪くなる、積極的な発言がなくなる、卑下し始める、付き合いが悪くなる、こんな兆候が出ると危ないって、読売ウイークリーに出ていたわよ」
久実がウイスキーの中で氷を揺らした。琥珀色の氷が澄んだ音を立てた。
「自殺したのよ…」
玲奈が暗い顔で呟いた。
「嫌だぁ。誰がですか?」
ひろみが訊いた。
「私と同じ部署の三十代の男性。奥さんと小さな子供さんがいたのよ」
「かわいそう。原因は何? 苛め?」
日未子は、その時、薮内を思い出した。玲奈が静かに頷いた。
「私のチームじゃないけどね。証券会社から転職して来た人だったの。ところが思ったように成果が上がらなくてね。いつも暗い顔をしていたのよ。ところがその上司が酷い人でね。とにかく結果を出せ、出せってうるさいのよ。その人、三人くらいのチームを率いていたんだけれど、そのメンバーの分まで実績を上げようと必死になって働いてね。毎朝一番早く来て、一番遅く帰るみたいな…」
玲奈は思い出すように目を細めた。
「話したことあるの?」
日未子は訊いた。
「一度だけね。毎日大変ですねって言っただけなんだけど」
玲奈が悲しそうな顔をした。
「返事は?」
「それが明るくてね。チームリーダーだから仕方ないですね、だって。笑顔でね」
「笑顔?」
「不思議なくらい明るい笑顔だったと記憶しているの。それからしばらくして銀行に来なくなったから…」
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【著者】 江上 剛 (えがみ ごう)
昭和29年、兵庫県生まれ。早稲田大学政経学部卒。第一勧業銀行(現みずほ銀行)入行。広報部次長時代に対応した総会屋事件が、映画「呪縛・金融腐食列島」のモデルとなる。平成15年退行、作家専業に。主な著書に「非情銀行」 「起死回生」「腐蝕の王国(上・下)」「円満退社」など。
(追伸)この「ニッポン・ウーマン」は2月21日発売の「フィナンシャル ジャパン」に掲載されています。
2006 03 16 [16. 小説「ニッポン・ウーマン」] | 固定リンク | トラックバック
皆さん、こんにちは。木村剛です。いつの間にか、WBC(ワールド・ベースボール・クラシックでしたっけ?)で、日本が米国に負けてしまったようです。「grounder」さんは、「アメリカに納得の行かない負け方をしてしまいましたね」と残念そう。でも、韓国にも負けたんでしたよね。ちなみに、東京ドームに日本vs韓国戦を観にいった「時事を考える」さんは、こう述べておられます。
メジャーの選手が中心の韓国の投手が強力で打てなかったなつう印象です、でも打者はホームランを打ったイー・スンヨプは別にしてそう恐い人はいません、まあ馬なりで勝てるような甘い相手ではなかったということです、でもボクはそう心配していません。・・・それにしても、キャッチャーで新チームで覚えることがたくさんあると思われる城島はともかく、ゴジラ松井と井口は日本ラウンドの出場はともかく、米国ラウンドからは暇人^^のイチローと一緒に出場してもいいと思います、キャッチャーなので辞退させられたポサーダは別にして、Aロッド、ジーター、デーモンなどのヤンキースのレギュラー陣は、米国代表として出場するワケですからネ。・・・
ということのようなのですが、韓国に負けるようでは・・・という感じです。ワタクシ的には、WBCはどうもいまいち盛り上がれませんで・・・スイマセン。どちらかというと、頑なに参加しないゴジラ松井の心中なんかを慮ったりしてしまうわけです。というのも、なんとも解けないわだかまりがあるからなんですね。
メジャーリーグへの狭い門をこじ開けた野茂英雄を「日本を売った」と散々罵倒した日本野球界の人々。その野茂がオールスターに選ばれるや否や、掌を返したように賞賛しはじめるポリシーのなさ。主力選手のメジャー行きを散々非難しておきながら、メジャーの開幕戦を日本に招いて金儲けできるとなったら、パリーグのスケジュールを無視して強行開催するという無神経ぶり。
そういう方々が強引に盛り上げようとしているWBCなもんですから、なかなか感情移入して盛り上がることができないのです・・・。本番前の十二球団選抜とのエキシビションマッチのTV中継もひどかった。なぜ、十二球団選抜の選手については解説やアナウンスしないのだろうか・・・ちょっとひどすぎますよ、噛ませ犬じゃないんですから。
なんだかんだで、色んなことが引っ掛かって、どうもいまいち気分が乗り切れないのです。ということで、「grounder」さんや「時事を考える」さんを筆頭とするWBCファンの方々、ごめんなさい。
(読者の皆様へ)
![]()
全国有力書店におきまして、「フィナンシャル ジャパン」2006年4月号は2月21日発売です。
今月の第1特集は、「経営者を見る」投資法に注目し、プロの投資家がどのようにして経営者や企業を選ぶのか、目利き術の特集を組んでいます。
また第2特集では、今はバブルなのか?――現在の相場環境の検証と本当に自分の財産を守ってくれるナビゲーターとして、どのような「証券マン」が必要なのかについて切り込みました。旧来型の「証券マン」のイメージを変えるような取組みをまとめています。
特集以外でも、経済評論家三原淳雄氏の語る「ライブドアショックの教訓」、松井証券松井社長の「『デイトレーダー批判』の真相の語る」、石原慎太郎東京都知事の資本主義原論、小泉政権による日本経済の運営術を読む「知らなきゃソンする?『竹中経済学』」などに加えて、好評連載中の澤上篤人氏、編集長木村剛、上場社長による鼎談「上場社長の知られざる悩み」、「スポーツセレブのマネー論」など盛りだくさんです。
2006 03 15 [09. 燃えよ!スポーツ] | 固定リンク | トラックバック
「ばれたか?」
久実が舌を出した。
「私、尊敬してました。凄い表現力だと思って…」
ひろみが少し怒った。
「許して。でもこの『原材料モルト』とだけ書いてあるのは、凄く潔くていいよね」
久実は、グラスを口に運ぶ。目を細め、一旦ウイスキーを口に含んだ。香りを味わった後、呑んだ。
「どう?」
玲奈が訊いた。彼女の焼酎グラスは空だ。久実の回答次第ではシングルモルトを味わおうと待っている。
「目の前に南アルプスが見える。雪を頂いた峰から清冽な水が光溢れる森の中を流れている。可憐な花が咲き、鹿が啼き、鳥が歌う…。これを男だけに独占させたくないって味ね」
「私も呑もうっと」
玲奈がグラスに注いだ。
「ウイスキーの本場、スコットランドにはね、スペイサイド、ハイランド、ローランド、キャンベルタウン、アイラ、アイランズというそれぞれ特色のある生産地区分があるんだって。それぞれ味も香りも違うそうよ」
久実が言った。
「それもサントリーの人の受け売り?」
日未子がからかう。
「バーテンダー一人だけのシックなバーのカウンターでシングルモルトウイスキーのグラスを傾けている男がいる。その隣には憂いを湛えた私がカクテルを呑んでいる。会話はない。だけど彼の優しさがぐんぐんと迫ってくる。私はいつの間にか彼の肩に身体を預け…」
「玲奈さん…。大丈夫ですか?」
ひろみがグラスを持ったまま、ぶつぶつ呟いている玲奈に声をかけた。
「ウイスキーを呑んだら、口説かれている私の姿を想像したわ」
玲奈は上気した顔で微笑んだ。
「馬鹿ね…」
日未子が笑った。
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【著者】 江上 剛 (えがみ ごう)
昭和29年、兵庫県生まれ。早稲田大学政経学部卒。第一勧業銀行(現みずほ銀行)入行。広報部次長時代に対応した総会屋事件が、映画「呪縛・金融腐食列島」のモデルとなる。平成15年退行、作家専業に。主な著書に「非情銀行」 「起死回生」「腐蝕の王国(上・下)」「円満退社」など。
(追伸)この「ニッポン・ウーマン」は2月21日発売の「フィナンシャル ジャパン」に掲載されています。
2006 03 15 [16. 小説「ニッポン・ウーマン」] | 固定リンク | トラックバック
3月9日、日本銀行は5年振りに量的緩和政策を解除した。いずれゼロ金利も正常化に向かっていく。品物の値段がタダというマーケットが異常であるように、お金の対価がタダという状況も正常ではありえない。とはいえ、預金金利に影響が及ぶのは、まだまだ先の話。正常化に至るにはまだまだ時間がかかりそうだ。
正常化までに時間がかかっているのは、金融政策の分野だけではない。東京証券取引所がいわゆる「魔の30分」を解除し、正常化するまでには、まだまだ時間がかかるらしい。早急に解決しなければならないという焦燥感が現場から感じられないのが実情だ。残念ながら、リスクやコストを背負っても問題を解決するという決意を秘めて行動しているプレーヤーは見当たらない。
東証は「魔の30分」に関して、「不正取引がないか監視を強化する」と発表したが、何となく自分のミスを他人の不正取引の責任に転嫁しているようにも聞こえる。実際、時間帯を短縮したことで、取引量がセーブされたという話はあまり聞かない。短縮された営業時間に取引が集中するだけだからだ。
東証が一日に処理できる約定件数は500万件。ネット取引は、すでに800万口座を超えており、一口座で一回の約定が為されるだけで、東証のシステムは悲鳴をあげる環境にある。ネット取引を規制すればよいのかと言えば、そうでもない。というのは、証券会社の自己売買の方が、個人投資家の取引よりも多くなっているからだ。
本来、自己売買は流動性を増すために許されてきた補完的な業務に過ぎなかったが、兜町にある証券会社の9割以上は自己売買で生計を立てている。そこで自己売買を商う証券会社は、ネット証券による売買高の急増を批判し、ネット証券は自己売買に傾斜している証券を痛罵する。東証の責任を追及しておけばよいという一派がいるかと思えば、金融庁の監督不足をなじる向きもある。
誰が正しいなどと言うつもりはない。しかし、ハッキリしていることが一つだけある。それは、誰かが意見を集約し、前向きの一歩を踏み出さない限り、正常化は絶対に為し遂げられないだろうということだ。正常化に踏み出すために、日銀は諸説対立する中で、量的緩和を解除するリスクを背負った。市場の正常化についても、誰かがリスクを背負って早期に対処しなければならない。
「魔の30分」は資本市場として恥ずかしい。このままでは、上海やシンガポールなどの国々に、アジア資本市場の中核と言う立場を奪われてしまうだろう。
とりあえず、関係者が集まり、忌憚ない意見を言い合う場を設定するところから始めては如何だろう。東証はもちろん、ネット証券や自己売買の証券会社を巻き込んで、金融庁との話合いを進めながら、前進すべきだ。そうでなければ、売り注文の殺到で全銘柄の売買を停止した1月18日の悪夢が再び実現しないとは限らない。システム構築はタダではない。誰がどれくらい負担すべきかという議論も出てくるだろう。金融庁の私的懇談会が結論を出すまで手を拱いている暇はない。
(追伸)「週刊!木村剛」は、金融経済月刊誌「フィナンシャルジャパン」(年間購読はココ)および「フジサンケイビジネスアイ」(購読希望はココ)とメディア・コラボレーションしています。本日の記事は、「フジサンケイビジネスアイ」に2006年3月13日に掲載したものです。
2006 03 14 [04. 経済政策を語ろう!] | 固定リンク | トラックバック
「ところでシングルモルトって何?」
「日未子、知らないの? ウイスキーはビールと同じで麦芽、すなわちモルトから作られるのよ」
「えっ、ビールとウイスキーは原料が同じなの?」
日未子はビールの入ったグラスを掲げた。
「そうなの。ビールを蒸溜したらウイスキーになるのかな? 勿論、これは私の冗談だけどね。ウイスキーは麦芽だけのモルトウイスキーと麦芽以外の穀物を主原料にしたグレーンウイスキー、この二種類をブレンドしたブレンデッドウイスキーがあるのね」
久実は、白州のボトルを指差した。
誰もが久実の説明を聞いている。酒に関しては、その量と好奇心で久実の右に出る者はいない。
「シングルモルトとは、単一の蒸溜所のモルトウイスキーのみを使ったものなのね。だからその蒸溜所の気候風土、製法などで個性が出てくるわけよ」
「それじゃあこの白州というのはどんな個性なのですか」
ひろみが訊いた。
「ちょっと開けてみようか」
久実がキャップを外した。玲奈がグラスを持って来る。琥珀色の液体がグラスに注がれる。
「いい音ですね」
ひろみが目を細める。お腹の中に響く、オペラで言えばバスの音域。
久実がグラスを鼻先に運ぶ。
「森の若葉や柑橘類の香り。すっきりとしたドライな味わい。軽やかなスモーキー香が切れ味のいい後味
にまで潜んでいる」
久実がグラスを高く掲げて詠うように語った。
「ねえ、久実。それってこのラベルに書いてある文句じゃないの」
日未子が呆れたように言う。
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【著者】 江上 剛 (えがみ ごう)
昭和29年、兵庫県生まれ。早稲田大学政経学部卒。第一勧業銀行(現みずほ銀行)入行。広報部次長時代に対応した総会屋事件が、映画「呪縛・金融腐食列島」のモデルとなる。平成15年退行、作家専業に。主な著書に「非情銀行」 「起死回生」「腐蝕の王国(上・下)」「円満退社」など。
(追伸)この「ニッポン・ウーマン」は2月21日発売の「フィナンシャル ジャパン」に掲載されています。
2006 03 14 [16. 小説「ニッポン・ウーマン」] | 固定リンク | トラックバック
皆さん、こんにちは。木村剛です。2月9日、日本銀行は、金融政策決定会合で、2001年3月に導入した量的金融緩和政策を解除し、「"ultra-loose monetary policy(量的緩和政策)"に終止符を打つ」(by「【英字新聞救急箱】」さん)ことになりました。
「ベリーズ日記」さんは、「深刻な金融危機やデフレ脱却のためにマネーの総量的な緩和を目指す、『異常な政策?』から、5年ぶりに市場金利を活用する通常の金融政策に戻ることになります」と指摘しており、「不動産と景気・経済」さんなどは、「日本経済史上記念すべき日として歴史に残る。金利の復活祭だ」とまで書いていらっしゃいます。
一般的にいえば、「量的緩和の最大の功績は、金融機関を信用不安から守った点にあり、市場に安心感を与えた」(by「ベリーズ日記」さん)ということなのでしょうね。「やぶにらみトーク」さんのように「日銀としては、いずれは解除しなくてはならない一時的措置であった量的金融緩和策だから、時期が来れば解除は仕方がないのかもしれないが、問題はそのタイミングである。・・・私個人の意見では、まだちょっと早いかな?」という意見もありますが、「もともと緊急避難的な金融政策ですので、あまり長期間続けるわけにも行きません」(by「国家破綻研究ブログ」さん)という意見も少なくなく、このまま続ければ将来における副作用は大きいのでは、という見方もありました。
例えば、「【英字新聞救急箱】」さんは、「銀座や六本木のみならず、巣鴨などでも土地の価格が異常に高騰してきている・・・。現象の一部だけを取り出して、やれ『バブル再来だ』、やれ『インフレの危機云々』と言いたくはないですが、過剰供給を放置することは非常に危うい感があります」(by)と指摘していますし、「流転:Return to Forever」さんは、量的緩和政策に対して警告を鳴らして、次のように述べています。
この五年間の国策はまさに、国民の最大の財産であった預貯金に全く利子を付けない、反貯蓄奨励政策でした。その間お金が流れたのは銀行・大企業。使い放題でも利息はゼロでした。利息の動向も微々足るものとは言えその舵取りは変わるのでしょう。定量的な議論は出来ませんが,緊急対策というのであれば五年も支えたのならもう良いでしょう。海外に目を向けてください。韓国ソウルも中国の北京・上海もバブルとも言える動きになっています。このままジャブジャブ政策を続けると日本もバブルの再燃の心配もありますし第一これだけ支えたのであるからこれ以上甘えずにグローバルに戦って行ける体制になって欲しいし,依然成れていないのであれば退却するしか無いでしょう。大局的に観ると流石に力強い日本の企業, 自分達の強みをしっかり捉えもう甘えを絶ってグローバルに独り立ちして行きましょう!
ただ、「転職父さんが直面するマンション購入の壁」さんが指摘しているように、「住宅ローンのお世話になる身としては、とても気になる話です」ということもあるかもしれません。「住宅ローンなどの長期資金では、・・・今後数年~数十年の金利政策の動向が勘案されますので、後々も考えればとうぜん金利は高めに設定されるだろうという予測ができます。ということで、住宅ローン金利はこれからは上昇一途なんじゃないか」ということのようですが、「住宅ローン金利(長期金利)がじわじわ上昇する分、分譲マンションの売れ行きは悪くなるだろう」(by「不動産と景気・経済」さん)とも予測されています。
果てさて、今回の量的緩和解除は、どう位置付ければよいのでしょうか。ブログ界きってのエコノミストである「Espresso Diary」さんは、「私たちは、いま歴史の曲がり角に立っているのです」と指摘してくれていますが、量的緩和の解除が「経済の曲がり角」を示していることだけは確かなようです。
2006 03 13 [04. 経済政策を語ろう!] | 固定リンク | トラックバック
「サントリーの白州十二年物。シングルモルトウイスキーっていってね。とても高いのよ」
久実が怒った。
「でもお父さんの時代はウイスキーばかりで、どこに行ってもサントリーのウイスキーばかりだったって聞きますけど、今はちょっと落ち着いている感じですね」
ひろみが、カルビ肉で頬を膨らませて言った。
「そうね。ワインがブームになったり、焼酎が人気になったりしていろんなお酒が呑まれるようになったからかな」
日未子が言った。
「それはきっと、私たち女が仕事をして酒を呑むようになったからじゃないの? 昔は外で酒を呑むのは男ばかりでしょ。今は女が主人公みたいでしょ。そうするとちょっとおしゃれな雰囲気のワインとか、ジュースなんかで割ることの出来る焼酎とかが呑みやすいものね」
久実が遅れを取りもどすかのようにロース肉を食べた。
「女性の好みに男性が合わせますからね。一度銀座のクラブにヨガ教室の方に連れて行っていただきましたが、その時はウイスキーを呑んでおられる男性が多かったですものね」ひろみが言った。
「へえ、ヨガの先生が銀座のクラブに行くんだ!」
久実がわざとらしく驚いた。
「その時、一度だけですよ。相手はおじいさん!」
ひろみが頬を染めた。
「怪しい!」
玲奈がはしゃいだ。
「これはサントリーの友達からせしめたんだけどね。彼は、ウイスキーはもう一回人気に火がつく、と言っていたな。サントリーも力を入れるらしいよ」
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【著者】 江上 剛 (えがみ ごう)
昭和29年、兵庫県生まれ。早稲田大学政経学部卒。第一勧業銀行(現みずほ銀行)入行。広報部次長時代に対応した総会屋事件が、映画「呪縛・金融腐食列島」のモデルとなる。平成15年退行、作家専業に。主な著書に「非情銀行」 「起死回生」「腐蝕の王国(上・下)」「円満退社」など。
(追伸)この「ニッポン・ウーマン」は2月21日発売の「フィナンシャル ジャパン」に掲載されています。
2006 03 13 [16. 小説「ニッポン・ウーマン」] | 固定リンク | トラックバック
「フィナンシャル ジャパン」3月号掲載
-- 失礼ながら、その投資本では儲かりません
『超入門2億円稼いだ株之助の世界一受けたいデイトレ授業』
デイトレは「マイナス・サム・ゲーム」
最近、メディアでカリスマ・デイトレーダーなる人物が登場するなど、「私も一攫千金を狙える」とばかりに、デイトレードにハマる人は増える一方だとか。
そんなデイトレーディング熱を反映するかのようにカリスマ・デイトレーダーが書く本もモテモテ。カリスマ・デイトレーダー株之助氏の著書『超入門2億円稼いだ株之助の世界一受けたいデイトレ授業』もその一つである。
紀伊國屋の2005年12月のベスト50に入るというこの本、「デイトレはサラリーマンでもできる」「株之助のやり方を参考にすればデイトレで億万長者になれる」とばかりに「デイトレードは簡単」というイメージをふりまく罪作りな本である。
著者の株之助氏は一応「余裕資金で行う」「信用取引は慎重に使いこなす」と注意は喚起しているが、デイトレのデメリットの説明はなく、メリットばかりを強調するデイトレ推奨者であることに変わりはない。
トレーディングのプロを目指す人ならともかく、本職を持っている人には「デイトレはご法度」である。
一攫千金を夢見て、デイトレードにハマる一般投資家の多くは、「成功者には何か特別な秘密の知識があるに違いない」という幻想にとらわれがちだ。
しかし、デイトレーディングはマイナス・サム・ゲームである。マイナス・サム・ゲームとは、損失の総和がマイナス、つまり、プレーヤーの期待収支がマイナスになるゲームをいう。
その最たる例が競馬。JRAは馬券で集めたおカネの中から儲けを取り、残りのおカネを当たり馬券を買った人に分ける。競馬の世界は、買った人がいれば必ず負けた人がいるという世界であり、決まったパイの中で取り合いする世界なのだ。
デイトレーディングも同様に、一日そこらで会社の価値はそう簡単には上がらないので、「決まった価値の」パイの中で取り合いをするという傾向が強い。経済社会動向や会社の業績や将来性などを考慮して行う「長期投資」と違い、株価だけを見て売買するデイトレーディングはきわめてギャンブル性の高い「投機」なのである。
「競馬では食べていけない」という常識を持っているなら、同じギャンブル性を持つデイトレでもその感覚は持っていたいもの。マーケットのタイミングをうまく計って大金を手にしようというのは、無理なこと。マーケットが下がったときに突進し、高くなったら撤退するという類まれなる能力を一貫して発揮している投資家は、プロといえども皆無だ。
にわかデイトレーダーの中には、明らかに損している場合は論外として、儲けていると錯覚して手数料で損をしているケースもある。わずかな手数料だと思っていたものも、その手数料で元本を減らしかねない。不必要な売買で売買回転率が高くなるほどパフォーマンスは下がり、手数料収入で証券会社を潤わすだけ。株の売却益にも
税金がかかることも考えれば、短期売買で儲けることがいかにむずかしいかがわかるだろう。
デイトレードで資産形成を勧める著者の株之助氏も「生涯デイトレードを続けることにも疑問を感じる」とその本音をあとがきに明かしているあたりからもそのむずかしさは汲みとれる。
デイトレーディングは、競馬やパチンコで老後資金を蓄えようとする無謀な試み。やるなら趣味程度にして、決して財産形成を目的として行うべきではないのだ。
href="http://www.financialjapan.co.jp/">年間購読はココ)および「フジサンケイビジネスアイ」(購読希望はココ)とメディア・コラボレーションしています。本日の記事は、「フィナンシャルジャパン」3月号に掲載したものです。
(読者の皆様へ)
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全国有力書店におきまして、「フィナンシャル ジャパン」2006年4月号は2月21日発売です。
今月の第1特集は、「経営者を見る」投資法に注目し、プロの投資家がどのようにして経営者や企業を選ぶのか、目利き術の特集を組んでいます。
また第2特集では、今はバブルなのか?――現在の相場環境の検証と本当に自分の財産を守ってくれるナビゲーターとして、どのような「証券マン」が必要なのかについて切り込みました。旧来型の「証券マン」のイメージを変えるような取組みをまとめています。
特集以外でも、経済評論家三原淳雄氏の語る「ライブドアショックの教訓」、松井証券松井社長の「『デイトレーダー批判』の真相の語る」、石原慎太郎東京都知事の資本主義原論、小泉政権による日本経済の運営術を読む「知らなきゃソンする?『竹中経済学』」などに加えて、好評連載中の澤上篤人氏、編集長木村剛、上場社長による鼎談「上場社長の知られざる悩み」、「スポーツセレブのマネー論」など盛りだくさんです。
2006 03 12 [13. フィナンシャル ジャパン] | 固定リンク | トラックバック
こんにちは、尾花典子です。今日は風は強いけど、本当に暖かくていい天気ですね~。
信じられないことが身近なところでありました。
現在更地になっている、おばの土地に、事前承諾も得ずに隣のビルの外壁工事で使用する資材をおばの敷地内のほとんどが占められるほどに置かれていて、お花や野菜を植えていたようなのですが、それもめちゃくちゃにされ、フェンスも壊されているらしいという話を聞いて、昨日管理会社の責任者の方に状況説明をしてもうらうべく、立会いで行ってきました。
電話でおばがすごーく怒っているだけで、状況がわからなかったのですが、本当にすごいことになっていました。管理会社の話によると、登記に掲載されている所有者であるおばのところに手紙を送ったらしいのですが、住所変更(といってもかなり前に住所変更手続きもしている)していて手紙が戻ってきてしまい、結局連絡が付かなかったのでしょうがなく、勝手に無断で人の所有地を使っていたらしいんです。といっても管理会社は下請けの職人さんが資材や荷物を敷地中に置くとは予想していなかったらしいのですが・・。
これはかなり変な話ですよね。ある意味では「不法侵入」です。連絡がつかなかったら、勝手に人の土地を使っていいのか、登記簿の住所が変更になっていても、本当に調べる気があれば調べられない訳がないと思うんです。
ということで、現状の対応の悪さに関係者一同はかなり怒っていますが、来週中に管理会社の方でこちらが挙げた条件について回答があるようですので、その対応を待つことにしてみました♪
帰りに門前仲町で日本再生酒場という立ち飲みバーを見つけました。そこは「やきとり」ではなく「やきとん」のお店でコラーゲン寄せもいただきました。美味しかったです。最近立ち飲みバーははやっているようですよね。
先週初めて六本木ヒルズのオフィス棟に足を踏み入れました。レストランやショップなどには行ったことがあったのですが、オフィス棟は初めてで楽しみにしていました♪♪
ゴー社長と部長鈴木とカメラマンの方とFJの関係で訪れたのですが、
の 「私、六本木ヒルズのオフィスの方は初めてなんです♪」
ゴー社長 「えっー、本当??? 」
という会話を交わしていて、ゴー社長についてエレベーターに乗ったのですが、
訪問先の階のボタンが点灯していたので、そのままその階に停まるのを待っていたら、
その階には停まらなかったので、びっくりして次に停まった階で、降りていただきましたが、
の 「すみません。どうして停まらなかったんでしょうか。」
ゴー社長 「きちんと押さなかったんじゃないのか??」
の 「え、でも誰かが押してくださったみたいで青くなっていましたよ。」
ゴー社長 「それは押してなかったんだよ。押すと白くなるんだから・・・」
の 「えっ・・。そうなんですかぁ??」
ようするに、停まることが可能な階はもともと青く点灯していて、ボタンを押すと白に変わるようでした・・・。
2006 03 12 [15. 週刊!尾花広報部長] | 固定リンク | トラックバック
今週の丸善丸の内本店 壹岐直也副店長がお薦めする本です。
「ファイナンス法大全 アップデート」
西村ときわ法律事務所編
商事法務刊
9,030円(税込)
前著・「ファイナンス法大全」(上・下巻)の補遺版。前著は、丸善日本橋店(改装中・来春オープン)のビジネス書等の週間ランキングで、トップ10にランクインするなど、ビジネス街の書店において、大変好評を博しました。
また、政刊懇談会主催の「第3回造本技術コンテスト」において「最優秀賞」も受賞しています。
本書では、きわめて専門性が高いファイナンス法の取引実務について、その知識と経験を(編著者の)法律事務所の内だけにとどめず、議論の深化と社会への浸透を求めて、詳細に紹介されています。
最先端が論じられているテーマとして顕著なのは、第6章の「事業の証券化」「都市再生ファンド」、第7章の「PFI」「プロジェクト・ファイナンス」「LBOファイナンス」、第8章の「工場設備等のアセットファイナンス」などとなっています。
前著と併せて本書を活用することにより、近時の立法動向を踏まえた最新のファイナンス分野をフォローできます。ファイナンス法という、難解な分野への道しるべとしては、最適の書です。
(追伸)「週刊!木村剛」は、金融経済月刊誌「フィナンシャルジャパン」(年間購読はココ)および「フジサンケイビジネスアイ」(購読希望はココ)とメディア・コラボレーションしています。本日の記事は、「フジサンケイビジネスアイ」に2006年3月6日に掲載したものです。
2006 03 11 [12. 本のソムリエ] | 固定リンク | トラックバック
皆さん、こんにちは!シンコです(^^)/
最近花粉がひどい様で、街中でもよくマスクをしている方を見かけますが、皆さんはいかがですか??私は幸運にも「花粉症」ではなく「ちくのう症(幸運??)」なので、目はかゆくないです☆(しかし年中「鼻声」ですが・・・。)
今回の話題は金利です!!
2006年3月1日より、当行の定期預金(3年もの)の金利が年利0.6%から、年利0.7%にUP致しました!この金利だけを見ても少し分かりにくいですが、例えば、\1,000,000をこの定期預金にしますと・・・、満期時には\16,800(税引後)の利息が発生するということです☆
3年間昼寝をしていても\16,800の利息が発生するというのは魅力的ですよね~~(^^)v
また、定期預金の金利につきましては、Yahooファイナンスでも掲載されていますので、比較、検討してみてくださいね☆
http://biz.yahoo.co.jp/rate/
ごらん頂いた方は如何でしたでしょうか??やはり当行の金利は、高いです!!
同じ預けるならやはり、金利が高いほう後々の楽しみになりますよね。
私は、たまった利息で何を買おうか考えて、今から一人で「ニヤリ☆」ですよ~~♪
皆さんは、お利息を何に使いますか??
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お気軽にお立ち寄りください。(詳しい店舗案内はこちら。)
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3月1日からの預金金利は、
1年もの0.1%、3年もの0.7%、5年もの1.0%、
10年もの1.2%(いずれも年利)です。
低リスクで高利回りの日本振興銀行の定期預金。
是非、ご検討下さい!! (*^_^*)
※シンコは架空の人物です。
皆さん、こんにちは。木村剛です。「ひだりtoみぎブログ」さんから面白いニュースを紹介してもらいました。なんと、「スイス中部のオプワルデン州(人口約3万3000人)が今年から、高額所得者ほど所得税率が低くなる新制度を導入した」そうです。
元ネタは、毎日新聞3月4日なのですが、「『お金持ちが引っ越してくれば税収が増え、結果的に低所得者も助かる』という発想だが、他州との税率引き下げ競争を懸念する声も出ている。・・・法人税も13.1%と欧州最低水準に引き下げたオプワルデン州の新税制は他州や外国に住む富豪や大企業の誘致を狙っている。州の税務責任者ブランコ・バラバンさんは、納税者ではなく『顧客』という言葉を使いながら『顧客を獲得する他州との競争だ。外国の企業や富豪がスイスに来ようと思った時、わが州が一番有利だと売り込める。すでに数社から相談が来ている』と自信満々だ・・・スイスのメディアによると、全26州のうち18州が同州に対抗して税率引き下げを検討しているという」ということのようです。
この記事に対して、「ひだりtoみぎブログ」さんは、このように述べています。
「ちょっと腹立たしいようで全うな反論が思いつかないこのニュース。ようするに、地方自治体の会社化です。・・・税金によって運営していく事が必要である地方自治体にとって、税金をたくさん落としてくれる高所得者はとても嬉しいわけです。そこで、 「税金を安くしますから、我が州へぜひ来て下さい!!」と営業活動をしているわけですね。 会社の論理で言えば、至極全う。すると、次に起こりえる事もおのずと見えてきます。 顧客(高所得者)獲得争いの熾烈化。税率引き下げ競争は増す一方で、税金を生み出さない低所得者はコストダウンの名の下に、切り捨てられる・・・そして、高所得者を集めた暁には、この州は金持ちクラブ(州は金持ちクラブの運営者)となるわけなのです。そのクラブに、もし低所得者が入りたいというのなら、「拒否はしないけど、どうしても入りたいなら、我々と同じくらいのお金を払ってね♪」というわけです。 やってる事は、一般的な会社やサークルと変わらないだけに・・・なんともはや・・・一方で、税率は高いが高品質なサービスを提供できる事を売りとした地方自治体もでてくるのでしょうか??
スイスのこの事例に関しては、色々な意見があるでしょうが、現実問題として、わが国の地方自治体でも、工業用地を格安で提供したり、補助金を提供することなどによって企業誘致を積極的に行っています。そして、「三位一体の改革」が進めば(お国の金庫がカラですから、進めざるを得ないわけですが・・・)、さらに地方公共団体は自立するために、様々な方策を使って、企業や人を誘致しなければならなくなるでしょう。
格好よく言えば、「道州制の導入」ということになるのでしょうが、これまで中央におんぶに抱っこしてもらってきただけに、地方自治体にとって、自立への道は「茨の道」に違いありません。わが国においても、地方分権の議論が本格化するたびに、真剣に考えなければならない局面が増えてくることと思います。
ただ、地方「自治」体の「自治」の根元は「自立」です。紆余曲折はあっても、否が応でも、三位一体の改革の流れ、道州制の導入の流れ、地方自治体の自立への流れは、進んでいくでしょう。このスイスの事例を他岸の火事ではなく、他山の石として、活かして行きたいものです。
(読者の皆様へ)
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全国有力書店におきまして、「フィナンシャル ジャパン」2006年4月号は2月21日発売です。
今月の第1特集は、「経営者を見る」投資法に注目し、プロの投資家がどのようにして経営者や企業を選ぶのか、目利き術の特集を組んでいます。
また第2特集では、今はバブルなのか?――現在の相場環境の検証と本当に自分の財産を守ってくれるナビゲーターとして、どのような「証券マン」が必要なのかについて切り込みました。旧来型の「証券マン」のイメージを変えるような取組みをまとめています。
特集以外でも、経済評論家三原淳雄氏の語る「ライブドアショックの教訓」、松井証券松井社長の「『デイトレーダー批判』の真相の語る」、石原慎太郎東京都知事の資本主義原論、小泉政権による日本経済の運営術を読む「知らなきゃソンする?『竹中経済学』」などに加えて、好評連載中の澤上篤人氏、編集長木村剛、上場社長による鼎談「上場社長の知られざる悩み」、「スポーツセレブのマネー論」など盛りだくさんです。
2006 03 10 [04. 経済政策を語ろう!] | 固定リンク | トラックバック
薮内は三十六歳だ。結婚し、家族もいる。もう少し頑張れば谷川のように課長になれる。だが、会社内で最もストレスを感じる立場に違いない。
さらにストレスを感じているのは谷川だろう。若くしてエリートと言われ、課長になった。ここから部長になるためには成果を上げて行かなくてはならない。それに加えて合併銀行内の人事にも精通してうまく立ち回らなくてはならないと考えているのだ。自分が生き残るためには何でもするぞという覚悟がなければいけない。彼のストレス発散が薮内に向かっているのだとしたら、こんな悲惨なことはない。
ストレス一杯の男たち…。玲奈と久実が日未子のマンションにやって来て焼肉パーティーをやったことがある。隣の部屋のひろみも参加して、大いに盛り上がったが、その時話題になったのが三十代の男性たちのストレスだった。きっかけは酒好きの久実が持参したシングルモルトウイスキーだった。
「焼肉には合わないかもしれないけどウイスキーを持って来たよ」
遅れて参加した久実が一本のスタイルのいいボトルをテーブルに置いた。透明感のあるグリーンの色をしている。
日未子は肉を焼き、玲奈とひろみは食べる一方だった。
「あれ、焼酎じゃないの?」
焼酎をロックで呑んでいた玲奈が言った。
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【著者】 江上 剛 (えがみ ごう)
昭和29年、兵庫県生まれ。早稲田大学政経学部卒。第一勧業銀行(現みずほ銀行)入行。広報部次長時代に対応した総会屋事件が、映画「呪縛・金融腐食列島」のモデルとなる。平成15年退行、作家専業に。主な著書に「非情銀行」 「起死回生」「腐蝕の王国(上・下)」「円満退社」など。
(追伸)この「ニッポン・ウーマン」は2月21日発売の「フィナンシャル ジャパン」に掲載されています。
2006 03 10 [16. 小説「ニッポン・ウーマン」] | 固定リンク | トラックバック
皆さん、こんにちは。木村剛です。「オレのアイ」さんが報道と広告の関係について、興味深いトラックバックを寄越してくれました。オレのアイさんは、「僕は辺鄙な地方の広告代理店に数年しかいなかった身」だと謙遜していらっしゃいますが、その分析には耳を傾ける価値があるように思えます。
マスメディアの持つ力というのは、すでに一般的に認知された既成事実のようなものですが、広告関連企業の持つパワー(権力?)は意識されていない方のほうが多いと思います。 わかりやすい例でいうと、ちょっと前に話題になった「ホワイトバンド」があります。PR会社のサニーサイドアップが告知キャンペーンを行い、あっという間に日本中に広がり、ついでに大義名分的な趣旨とギャップのある不透明なお金の流れのせいでネット上で懐疑、批判の声が相次ぎました。 実際のところサニーサイドアップがどういう意図を持ってホワイトバンドに取り組んだのか僕にはわかりませんが、スポーツ選手やミュージシャンの肖像権という強力なコンテンツを有し、かつPR会社というメディア露出のプロであるからこそ、あれだけ話題になったのは確かだと思います。 最近話題の陰謀論的にあえて極論をすると、世論をマスメディアが動かし、マスメディアを広告・PR企業が動かしているという形になります。 もちろん実際には色々な思惑や権力関係もあるし、口コミを含む複数の情報チャネルが存在するので「広告会社が日本を動かしている」なんてことはないのです。でもある一定の部分においては確実に世論に影響を与えているのは事実であります。 ちなみに、たまに企業で不祥事が起こった時の記者会見が映像で流れますが、その際もPR会社は影で活躍します。どんなことをするかというと、社長さんによれよれのスーツを着てもらい無精髭で会見に出るよう指示したりします。そうすることで「昼夜を問わず対応の追われており、会社として不祥事に対する最大限のフォローを試みている」という無言のメッセージを投げかけます。 また、広告を自粛したり、新聞やTVに謝罪の広告を出したりもしますね。広告を打つ際も地味なものや誠実そうなビジュアル&コピーを使います。
どうも、ヒューザーや東横インの社長会見を示唆しているのではないかという感じを受けますが、実際のところ、映像の力はものすごいものがあります。映像を見ているとき、私たちは言葉の論理ではなく、ビジュアルのイメージを追いがちですからね。いずれにしても、TVに出るときは細心の注意が必要なようです。
(読者の皆様へ)
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全国有力書店におきまして、「フィナンシャル ジャパン」2006年4月号は2月21日発売です。
今月の第1特集は、「経営者を見る」投資法に注目し、プロの投資家がどのようにして経営者や企業を選ぶのか、目利き術の特集を組んでいます。
また第2特集では、今はバブルなのか?――現在の相場環境の検証と本当に自分の財産を守ってくれるナビゲーターとして、どのような「証券マン」が必要なのかについて切り込みました。旧来型の「証券マン」のイメージを変えるような取組みをまとめています。
特集以外でも、経済評論家三原淳雄氏の語る「ライブドアショックの教訓」、松井証券松井社長の「『デイトレーダー批判』の真相の語る」、石原慎太郎東京都知事の資本主義原論、小泉政権による日本経済の運営術を読む「知らなきゃソンする?『竹中経済学』」などに加えて、好評連載中の澤上篤人氏、編集長木村剛、上場社長による鼎談「上場社長の知られざる悩み」、「スポーツセレブのマネー論」など盛りだくさんです。
2006 03 09 [08. メディア/広告の将来を占う] | 固定リンク | トラックバック
フィナンシャル ジャパンONLINE - 国会動静 場外乱トーク PLUS+
テロ対策と入国管理~財政難をアイデアで越える
河野太郎(自民党衆議院議員)
政府は7日、テロリストの入国を未然に防止するため、入管難民法(出入国管理及び難民認定法)の改正案を閣議決定した。2004年にまとめた「テロの未然防止に関する行動計画(PDF)」に基づくもので、16歳以上(原則)の外国人入国者を対象に、審査時の指紋採取などを義務化するもの。先進国でも珍しい制度で根強い反対があるものの、河野太郎・外務副大臣は「強制退去を受けた外国人が偽造パスポートで再入国しようとする例が多い。治安を維持するため」と訴える。
河野議員は昨秋の就任以来、入国管理行政の分野で様々な改善を行っている。なかでも成果が上がりつつあるのが、羽田空港に到着した外国人の入国審査だ。河野議員によると、韓国・金浦国際空港から羽田へのシャトル便が到着後、審査に長いときで1時間かかることもあったが、シャトル便の3分の2ほどについては審査がおよそ20分で済むまでになったと言う。現在、成田空港でも時間短くしようと努力が続けられている。
時間を短縮するために改善した項目は、
(1)日本人(帰国者)用のブースを減らして外国人用を増やした
(2)ブースで行っていた慎重審査を別室で行うことにした
(3)日本語と英語だけだった出入国カードに、中国と(繁体字・簡体字)と韓国語も作り記入漏れを減らした
ーーーなど。
長時間飛行機に乗り、ようやく日本に到着したと思えば、入国審査に1時間も待たされる。これでは日本に対するイメージが悪くはなっても、決して良くなるとは思えない。日本人のブースが減ったことで、帰国者の審査には以前より時間がかかるようになったものの、「10分などわずかな時間で済む」(河野議員)と言う。
こうした成果は、現場の入国審査官(入国警備官)らの努力があってこそ実現したといえるが、新たな財源を確保せずとも、行政サービスを向上させることができる好例だ。「金はなくとも知恵を出すことで改善できることはある」と言う河野議員に、詳しく聞いた。
(追伸)「週刊!木村剛」は、金融経済月刊誌「フィナンシャルジャパン」(年間購読はココ)のオンライン版 「フィナンシャル ジャパンONLINE」とメディア・コラボレーションしています。本日の記事は、3月8日にアップされたものです。
2006 03 09 [11. 週刊!永田町] | 固定リンク | トラックバック
「はい」
日未子が返事をした。神崎の咳払いの音が耳に入ってきた。
日未子は、薮内を横目で見た。机の上には書類が整理されずに放置されている。薮内はその書類を机の右隅から左隅へとせっせと移動しているのだが、目的があってしているようには見えない。
谷川の苛々した顔が視界に入ってくる。童顔なので余計に苛立ちがはっきりと分かる。おもちゃ売り場で希望通りにならなかった子供のような顔だ。机の上の書類の片づけなどをしていないで早く仕事に取り掛かれと言いたくて仕方がないのをじっと我慢しているのだ。
薮内のワイシャツの襟に血が滲んでいる。朝、慌てて髭をそって怪我をしたのだろうか。なんとなく不潔な感じがする。初めて会った時の薮内は快活で明るくて判断力もあった。
ところが数ヶ月前に谷川が課長で来て以来、みるみる暗くなっていった。
机の上が乱雑になり、今日のようにワイシャツの襟が血で汚れていても気にしなくなってしまった。前は、細身の身体の通り几帳面だったような気がするが…。
神崎の言う通りかもしれない。藪内が明るかったときの課長は興産銀行出身で、なにかと薮内に気を遣い相談していた。相談されていると、人間というものは、ますます元気になるものだ。ところが同じ系列の谷川が着任した途端に変わってしまった。最初は、明るかったのだが…。
どこかで谷川の逆鱗に触れてしまったのだろう。
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【著者】 江上 剛 (えがみ ごう)
昭和29年、兵庫県生まれ。早稲田大学政経学部卒。第一勧業銀行(現みずほ銀行)入行。広報部次長時代に対応した総会屋事件が、映画「呪縛・金融腐食列島」のモデルとなる。平成15年退行、作家専業に。主な著書に「非情銀行」 「起死回生」「腐蝕の王国(上・下)」「円満退社」など。
(追伸)この「ニッポン・ウーマン」は2月21日発売の「フィナンシャル ジャパン」に掲載されています。
2006 03 09 [16. 小説「ニッポン・ウーマン」] | 固定リンク | トラックバック
皆さん、こんにちは。木村剛です。「たけくらべ」さんは、投資や財産形成について参考になる考え方を毎回ブログにUPしてくれていますが、このところ怪しげで多様な新しい投資案件(?)について、コメントしていらっしゃいます。
詳細については、「たけくらべ」さんのブログを熟読していただきたいと思いますが、デフレから脱却しつつある今、日本全国で眠っている数十兆円のタンス預金は、行き先を探してうろつき始めています。物価がわずかであろうとも上昇し始めるということは、タンス預金の価値は確実に減るということだからです。
そういう状況になると、必ず、その動き始めるお金を狙ってうごめきはじめる輩がでてきます。そして、必ず、オイシイ話を並べ立てて、その気にさせて、お金をいただいたら、いつの間にか消えていなくなっているというケースは枚挙に暇がありません。
ということで、「たけくらべ」さんが提唱する「投資の三原則」をご紹介しておきましょう。この3原則は、私も実践している不変の原則です。
1.ウマイ話は疑ってかかる
2.投資先(内容)の理解できないものは避ける
3.業者の信頼性を確信できないものも避ける
経済評論家・三原淳雄氏との共著「騙されない社会人のための株入門」がDMDJAPANより発刊されました。今週から書店に並ぶかと思います。
この本はライブドアショックの教訓を学び、チャート分析に頼らない、風説に騙されない株式投資の基本知識をじっくりと解説した入門書です。
2006 03 08 [10. 投資戦略の発想法] | 固定リンク | トラックバック
「神崎さん、先に帰るわね」
日未子は、神崎の問いかけに答えずに足を速めた。しばらく歩き、気になって振り返ると神崎は見えなくなっていた。ちゃんと帰れたのだろうか? 本当に酔っていたのだろうか? 少し不安になった。
「ばかばかしい」
日未子は、思わず口に出して言った。神崎の別れ際の言葉を思い出して腹が立ったのだ。
「何がセックスしようかよ! 女をそういう対象としてしか見ていないことがセクハラだってことをあいつ知らないのかしら。今度言ったらコンプライアンス部に言いつけてやる」
日未子の声が大きかったのだろうか、近くにいた中年サラリーマンが驚いて振り返った。
「どうしたの? こわい顔して?」
谷川が訊いた。
日未子は我に返った。神崎を一瞥した。机に顔を埋めるようにして書類を書いている。酔ってはいないようだ。
「は、はい。すみません」
日未子は慌てて意味不明な返事をした。
「夏休み気分を早く抜けよ」
谷川が言った。
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【著者】 江上 剛 (えがみ ごう)
昭和29年、兵庫県生まれ。早稲田大学政経学部卒。第一勧業銀行(現みずほ銀行)入行。広報部次長時代に対応した総会屋事件が、映画「呪縛・金融腐食列島」のモデルとなる。平成15年退行、作家専業に。主な著書に「非情銀行」 「起死回生」「腐蝕の王国(上・下)」「円満退社」など。
(追伸)この「ニッポン・ウーマン」は2月21日発売の「フィナンシャル ジャパン」に掲載されています。
2006 03 08 [16. 小説「ニッポン・ウーマン」] | 固定リンク | トラックバック
ライブドア事件に絡む送金指示メール問題は、二大政党制を掲げる民主党の政権担当能力に大きな疑問符を投げ掛けた。前原誠司代表は、永田町における世代交代の象徴でもあり、大いに期待されていただけに失望も大きい。
ただ、今回の騒動がこのような結果に終わった理由を、永田議員個人の資質に帰すべきではない。惨憺たる結末を迎えたのは、民主党が「政党としてのポジショニング」を誤ったことに起因しているからだ。
民主党は、政権交代を担える党として政策論争を挑んできたが、懐が深く、ポリシーもなく、鵺のような自民党に提言の美味しいところをパクられ、政策の対立軸を見出せずにきた。
特に二〇〇一年に小泉政権が発足し、構造改革路線を打ち出すと、政策面での差異はますます希薄なものになっていく。「改革の元祖」という旗印も時を経るごとに色褪せていった。
小泉首相が自民党内の抵抗勢力と戦っているとき、当時の鳩山由紀夫代表がエールを送ることさえあったものだが、結論的には小泉人気にすべてが吸収されてしまい、失敗に終わった。
次の菅直人代表は、国民の関心が高く、与党の脇が甘い年金問題と絡め、「未納三兄弟」で巧みに攻め立てたが、その刃が自分に突き刺さって辞任した。
後を受けた岡田克也代表は、真摯に真っ当な政策論争を挑んだものの、「郵政民営化にイエスかノーか」というシングルイッシューの決選投票に誘い込まれてしまい、大敗を喫する。
そこで民主党は、フレッシュな前原代表を前面に立て、年初には「自民党との対立軸、政策の違い、われわれの示す国家像を国民に示す」と意気込んでいたものの、有効な対立軸を示すことがなかなかできない。
差別化できない焦燥感に耐え切れなくなった前原民主党は、スキャンダルで重箱の隅をつつく手法に溺れた。ポリシーがさほど違わないから、スキャンダルで騒ぎ立てるしかないと判断したのだろう。これが、今回の騒動の背景にある。
小泉首相のパフォーマンスに対抗したい民主党は、マスコミが喜びそうなスキャンダルを追及することに血道をあげていく。政策論と無関係であっても目立ちさえすればよいという享楽的で浅墓な発想で、貴重な時間を浪費していった。
しかも、ネタ元の大半が週刊誌。チェックもせずに真実であるかのように取り上げ、国会で大声を張り上げて騒ぎ立てていたのは、何も永田議員だけではない。
国民生活の改善に直結する法律改正関連のネタはほとんどなかった。「やった。マスコミに露出した」とか「これでテレビからお呼びがかかる」などという低俗なレベルの追及ばかり。
それで二大政党制を唱えるのは、時期尚早というべきだろう。報道によれば、小泉首相は昨年9月に、自民党・民主党の「大連立」を持ち掛けたという。政策に違いがないのであれば、二大政党制ではなく、巨大自民党こそがいまの日本に相応しい。
もっとも、早晩、憲法改正や安全保障、そして消費税などの増税に関する路線の違いから巨大自民党は分裂して、本格的な二大政党制を迎えることになるだろう。前原代表は「99.99%ない」と断じていたが、深謀遠慮を張り巡らせるのであれば、残りの「0.01%」を考えてみることは決して悪いことではない。
(追伸)「週刊!木村剛」は、金融経済月刊誌「フィナンシャルジャパン」(年間購読はココ)および「フジサンケイビジネスアイ」(購読希望はココ)とメディア・コラボレーションしています。本日の記事は、「フジサンケイビジネスアイ」に2006年3月6日に掲載したものです。
2006 03 07 [04. 経済政策を語ろう!] | 固定リンク | トラックバック
「そんなことないんじゃないの?」
日未子は、神崎が酔っているとはいえ大日銀行を小ばかにした言い方をするので、少しむかついた。日未子は、自分の中にナショナリズム的な愛行心があったことに驚いた。
「日未子は何も考えていないから分からないだけなのさ。谷川課長はよく分かっていて、とにかく山下部長に対するアピール?」
「アピールだけを考えているってわけなの?」
「そう、それでそれをあまり快く思わない薮内さんが目障りなのと、自分の派閥の人間を厳しくしているということで自分の公平さを売り込んでいるわけ。自分の出身銀行に厳しい奴だということで、人事に公平だと見えるのではないかと思っているわけよ。だから反対に興産銀行出身の中野さんには親切でしょう? 僕から見ると薮内さんの方が仕事出来ると思うけどね」
神崎は同意を求めるように日未子を覗き込んだ。顔を近づけてきたので酒臭い息が顔にかかった。
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【著者】 江上 剛 (えがみ ごう)
昭和29年、兵庫県生まれ。早稲田大学政経学部卒。第一勧業銀行(現みずほ銀行)入行。広報部次長時代に対応した総会屋事件が、映画「呪縛・金融腐食列島」のモデルとなる。平成15年退行、作家専業に。主な著書に「非情銀行」 「起死回生」「腐蝕の王国(上・下)」「円満退社」など。
(追伸)この「ニッポン・ウーマン」は2月21日発売の「フィナンシャル ジャパン」に掲載されています。
2006 03 07 [16. 小説「ニッポン・ウーマン」] | 固定リンク | トラックバック
皆さん、こんにちは。木村剛です。「くまさんの自立」さんから「総務省は2月28日、ブログの啓蒙、研究などを促進する『日本ブログ協会』を設立したと発表。2007年3月末までの活動を予定。事務局は財団法人マルチメディア振興センターが担当する。入会には特別な資格は不要で、日本ブログ協会のWebサイトからメールアドレスや氏名を入力すれば個人でも入会できる」というニュースを教えていただきました。
「総務省では、以前からブログのビジネス利用やビジネスでのSNS(ソーシャル・ネットワーク・サービス)利用などについて、研究会などを開催していた。今後さらにこのような活動を発展させてブログの普及促進に努めていくとしている」そうですが、「オレのアイ」さんが「実際問題何をする協会か僕にはよくわかりません。・・・日本ブログ協会の会員以外のブログはブログとして認証しないつもりでしょうか? というか、実際のブログシーンとはかけ離れた状態になりそうな予感がします。・・・総務省が動いたことで日本中にブロガーが溢れることになるのでしょうか?」と言っているように、私もよく分かりません。
「BLOGの恥は書き捨て」さんも、「なんか、よ~くわからないものが・・・やっぱ、よくわからんw、ま、彼らがやりそうなこと、といえば、いえるが・・・必要なのかい?、こんな物」とおっしゃっており、「(今のところ役員などはおかないようだが)、天下り先とか、予算の消化、ぶん取り合戦の道具にしか思えないのだが・・・」という懸念を述べておられますが、私も同様の懸念を持っております。
ということで、日本ブログ協会には役員(特に天下りの官僚)を置かないようにお願いしたいと思います。そうではなくて、ブロガーにボランティア役員をやってもらい、総務省が協会運営のサポートをするというのであれば、面白いと思うのですが・・・。
(読者の皆様へ)
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全国有力書店におきまして、「フィナンシャル ジャパン」2006年4月号は2月21日発売です。
今月の第1特集は、「経営者を見る」投資法に注目し、プロの投資家がどのようにして経営者や企業を選ぶのか、目利き術の特集を組んでいます。
また第2特集では、今はバブルなのか?――現在の相場環境の検証と本当に自分の財産を守ってくれるナビゲーターとして、どのような「証券マン」が必要なのかについて切り込みました。旧来型の「証券マン」のイメージを変えるような取組みをまとめています。
特集以外でも、経済評論家三原淳雄氏の語る「ライブドアショックの教訓」、松井証券松井社長の「『デイトレーダー批判』の真相の語る」、石原慎太郎東京都知事の資本主義原論、小泉政権による日本経済の運営術を読む「知らなきゃソンする?『竹中経済学』」などに加えて、好評連載中の澤上篤人氏、編集長木村剛、上場社長による鼎談「上場社長の知られざる悩み」、「スポーツセレブのマネー論」など盛りだくさんです。
2006 03 06 [01. ブログ万歳ココログ三昧] | 固定リンク | トラックバック
「日未子はそんなに出身銀行にこだわっているのかい?」
神崎が逆に質問してきた。
「そんなこと気にしたこともないわ。だって神崎さんも興産銀行でしょう。だけど同期だという意識はあっても他の銀行だという意識はないわ」
「それはありがたいね。同期だと思ってくれているんだ」
「そりゃ思っているわよ。なにかと谷川課長も比較するしね」
「谷川さんが日未子と俺とを比較しているのはね、俺のことを見ているよという彼なりのアプローチなわけ」
神崎は、足もとをふらつかせながら歩いている。相当酔いが回っているようだ。
「複雑ね。意味が分からないわ。なぜ私と神崎さんを比較することが、アプローチなわけ?」
日未子は神崎のいつもの嫌味な雰囲気に苛々し始めた。
「それはね、山下部長へのアプローチだよ」
「それはアプローチじゃなくてアピールのことじゃないの?」
「そんなことはどうでもいいや。だけどね、このミズナミ銀行の営業部における覇権は、今やホールセールに強い興産銀行が握っているわけですよ。担当役員、頭取、みんな興産銀行出身でしょう? 大日銀行側の役員はみなホールセールや投資銀行が分からないから、卑屈そうにしているでしょう」
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【著者】 江上 剛 (えがみ ごう)
昭和29年、兵庫県生まれ。早稲田大学政経学部卒。第一勧業銀行(現みずほ銀行)入行。広報部次長時代に対応した総会屋事件が、映画「呪縛・金融腐食列島」のモデルとなる。平成15年退行、作家専業に。主な著書に「非情銀行」 「起死回生」「腐蝕の王国(上・下)」「円満退社」など。
(追伸)この「ニッポン・ウーマン」は2月21日発売の「フィナンシャル ジャパン」に掲載されています。
2006 03 06 [16. 小説「ニッポン・ウーマン」] | 固定リンク | トラックバック
「フィナンシャル ジャパン」3月号掲載
西川りゅうじん 「次の一手」
「非情も情だ」
2005年、日本一を争った、阪神タイガースも千葉ロッテマリーンズも、数年前までは常勝軍団どころか、常に最下位かブービーをさまよう常敗軍団だった。何が変わったのか? 監督が代わり、選手を代え、選手の意識を変えたのだ。ではどう変えたのか?
阪神を優勝に導いた岡田彰布監督も立派だが、その礎を築いたのは、星野仙一前監督である。星野氏は、4年連続最下位、9年連続Bクラスの馴れ合い集団と化していた阪神を戦う集団へと変革し、18年ぶりにセリーグ王者に生まれ変わらせた。
過日、ピナクルの安田育生会長のご紹介で、星野氏から直接お話をうかがう機会を得たが、「情も大事だが非情も情だ」という星野改革はすさまじい。
まず彼はベテランも含め実に三分の一の選手を辞めさせた。阪神の選手は、皆、関西では大変な人気者で、辞めさせるとなると取り巻きのタニマチ社長らが許さない。彼はそんな社長らに選手一人ひとりの三年分の成績をデータで示し、「もしあなたの会社にこんな業績の高給社員がいたら雇用し続けますか?」と説得したそうだ。それで
浮かせた4億円で広島の4番だった金本知憲選手らを獲得し、同時に若手の育成と登用に努め、阪神を見事に再生した。
星野語録はスポーツのみならずビジネスを含め、あらゆる分野に通じるリーダーシップの極意だ。
「指導者は、専門家でなくても、専門家に負けない理論とデータを持たねばならない」。「指導者は選手に嫌われることを恐れるな」。選手には「コーチが言うことはオレの言うことだ。コーチに反抗することはオレに反抗することだ」と言明し、コーチには「選手に隙を見せるな。なめられるな」と説く。
移動と同伴の自由
一方、たった2年で、万年Bクラスに低迷していた千葉ロッテマリーンズを31年ぶりに日本一にしたボビー・バレンタイン監督も徹底したデータ主義だ。
しかし、ロッテは阪神に圧勝した。当初は村上ファンドの阪神電気鉄道株買い占めによるプレッシャーのせいだなどとも言われたが、総得失点「33対4」での4連勝は、まさにバレンタイン監督の〝ボビー・マジック〞だとしか言いようがない。なぜそこまでロッテは強かったのか?
スポーツライターの生島淳氏の分析が的を射ている。バレンタイン監督は日本シリーズに当たって、今まで日本の球団にはなかった「移動」と「同伴」という二つの自由を選手に与えた。
選手が敵地甲子園に乗り込むとき、従来のように全員が同じ新幹線とバスで移動するのではなく選手の自由に任せた。そして、それまでは選手だけで一緒に移動していたのを、家族でも両親でも彼女でも誰とともに移動してもよいことにしたのだ。厳しいプレーオフを勝ち抜いてきた選手は喜び、日本一決戦を平常心で戦えたのに違いない。
組織を常勝軍団とするには、経済学者のアルフレッド・マーシャルが言うように、「クールヘッド・バット・ウォームハート」が大切なのである。
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[にしかわ・りゅうじん]マーケティングコンサルタント
1960年、神戸市生まれ。商業開発研究所レゾン所長。
本格焼酎マーケティング研究会座長として昨今の焼酎ブームを演出するなど、官公庁や森ビルをはじめ、さまざまな企業への実践的コンサルには定評あり。アッシー、ジモティ、コヤジなど流行語の造語でも知られる。
href="http://www.financialjapan.co.jp/">年間購読はココ)および「フジサンケイビジネスアイ」(購読希望はココ)とメディア・コラボレーションしています。本日の記事は、「フィナンシャルジャパン」3月号に掲載したものです。
(読者の皆様へ)
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全国有力書店におきまして、「フィナンシャル ジャパン」2006年4月号は2月21日発売です。
今月の第1特集は、「経営者を見る」投資法に注目し、プロの投資家がどのようにして経営者や企業を選ぶのか、目利き術の特集を組んでいます。
また第2特集では、今はバブルなのか?――現在の相場環境の検証と本当に自分の財産を守ってくれるナビゲーターとして、どのような「証券マン」が必要なのかについて切り込みました。旧来型の「証券マン」のイメージを変えるような取組みをまとめています。
特集以外でも、経済評論家三原淳雄氏の語る「ライブドアショックの教訓」、松井証券松井社長の「『デイトレーダー批判』の真相の語る」、石原慎太郎東京都知事の資本主義原論、小泉政権による日本経済の運営術を読む「知らなきゃソンする?『竹中経済学』」などに加えて、好評連載中の澤上篤人氏、編集長木村剛、上場社長による鼎談「上場社長の知られざる悩み」、「スポーツセレブのマネー論」など盛りだくさんです。
2006 03 05 [13. フィナンシャル ジャパン] | 固定リンク | トラックバック
こんにちは、尾花典子です。週末寝すぎて腰と頭がいたいです・・・。
ゴー社長の膨大な名刺をもっと効率よく整理できないかと思い立ち、今日は有楽町のビックカメラにPCソフトを見に行きました♪店内は人人人で商品を見ているだけでなく、レジもすごく並んでいて、みんな積極的な消費モードに入っているように見えました。
オフィスにいると乾燥しがちなので、①安心加湿②アロマ効果③静音設計④コンパクト&スリムという売りが気に入って思い立ってコンパクト気化式加湿器を買いました♪
でも単ニ電池で1ヵ月はもつようなので、ちょっと???と思ってはいたのですが、やっぱり全くといっていいほど、蒸気や霧は出ないので、お肌が潤うところまではいかないようです・・・。といっても、そう書いてはあったんですけど。でもアロマテーブルがついていて、アロマをたらすと結構いい感じですよ。
先日夜の12時過ぎに家に帰る途中で、後ろから男性に声をかけられました。また?と思い、振り返ると見知らぬ男性が案の定、少したじろいながら、
見知らぬ男性 「あっ、あのちょっと・・・、食事でも・・・お誘いしようと思って・・・」
の 「私は忙しいんです」
といって一度振り返ったのち、家まで走って帰りました!
年に2~3回あって、あっ!これは自慢話とかじゃないですよー。クレームです!! すごーくやめてほしいのですが、必ず後ろから声をかけられて、振り向くとみんな積極的なモードから一変して、ちょっとたじろぐんですぅよね~。ほんとーにがっかりです!
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昨年上海に行ったときに、街の露店で見つけて金色ですごくかわいかったので買ったのですが、日本円で約300円くらいでした。
デスクの横において、500円を時々貯金していたのですが、先週金曜日に会社の人に1000円札を500円玉に両替をしてあげようと思い、おカネを出そうとしたら、取り出し口が500円玉の大きさより小さくて取り出すことができませんでした。どうしたらよいでしょう? なんとなくかわいそうで、金色のぶた貯金箱を割れないです・・・・。
(読者の皆様へ)
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全国有力書店におきまして、「フィナンシャル ジャパン」2006年4月号は2月21日発売です。
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2006 03 05 [15. 週刊!尾花広報部長] | 固定リンク | トラックバック
つい最近まで、日銀の量的緩和解除を前向きに捉えていた市場心理に異変が生じている。
(モルガン・スタンレー証券会社 エコノミスト 佐藤 健裕)
株式市場では、7ヵ月連続で日本株を買い越してきた外人投資家の勢いが鈍ってきた。その背景として、日本株の割高感に加え、日米金融政策の先行き不透明感とともに過剰流動性(金余り)収縮への懸念が広がっているようだ。
実際、日本では消費者物価指数(生鮮食品を除くコア)の前年比プラス幅が拡大するとの見方が強まるなか、利上げ時期の予想が再び前倒しとなってきた。
米国でも、好調な労働需給や賃金の上昇加速に加え、新旧FRB(連邦準備制度理事会)議長交代というイベントが先行き不透明感を高めている。とりわけ、史上類を見ない政策の幕引きを図る日銀による余剰マネーの吸収が世界経済にもたらす影響について、海外投資家の関心は高い。
ただし、私は過剰流動性収縮といっても、それはあくまで日本の話、かつ一時的なもので、目先の株式、債券、ドル・円における押し目はむしろ買いの好機とみている。理由は以下の通りである。
第一に、量的緩和解除を契機に日本の過剰流動性が収縮する面はあながち否定できない。しかし、そもそも、それがグローバルに資産市場を刺激し続けてきたかどうかという疑問はある。投資家は、日本の金利上昇に伴う円キャリー・トレードの巻き戻しを懸念している。
しかし、邦銀の信用力が格段に向上し、円を対価に外貨を調達する必然性が薄れるなか、邦銀はもはや90年代後半のようなヘッジファンドのキャリー・トレードのための円資金の供給源ではなくなっている。
つまり、量的緩和解除が、98年のようなキャリー・トレードの巻き戻しにより世界経済を揺るがす公算は低い。また、量的緩和に伴う日銀の流動性供給も世界的規模の過剰流動性の源泉とは看做し難く、解除の影響は局所的なものにとどまろう。
第二に、過剰流動性の主役である新興国の過剰貯蓄は、日米の若干の利上げでも直ちに取り崩される性質のものではない。過剰貯蓄の発信源はそもそも米資産インフレであり、そこから染み出したリスク許容度の高いマネーが原油をはじめ商品市況を潤し、新興国の過剰貯蓄となって米債券市場に還流している。
このメカニズムは、米FFレートが5%となっても覆ることはなかろう。新興国の過剰貯蓄が米長期金利上昇を抑制し、それが一段の過剰貯蓄を生み出す好循環は自己実現的に続くとみている。
第三に、量的緩和が解除されても、年内スムーズに利上げできるかどうかは依然予断を許さない。これは、規制緩和や歳出削減の影響から、一般物価には様々な下落圧力がかかり続け、来年度以降の消費者物価指数コアが日銀シナリオ通りに上振れるとは限らないためである。来年度後半の消費者物価コアは前年比ゼロ%近辺で足踏みとなる可能性さえあり、その場合はインフレ目標設定に向けた政治的圧力も再び強まろう。
導入当初は金融仲介機能がマヒ状態のなかでさほど効果のなかった量的緩和は、貸出増加とともに実体経済や金融市場への「染み出し効果」を示し始め、また、デフレ改善に伴う実質金利低下もあり、その効果は意外に高まったと評価できる。解除は、確かにそうした好循環に水を差す可能性があろう。
しかし、案ずるには及ばない。解除後も日銀は翌日物金利が過度に跳ね上がらないよう、潤沢な流動性供給に努めるであろうし、新興国の過剰貯蓄という過剰流動性の真の主役はまだまだ健在である。
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佐藤 健裕(さとう たけひろ)
京都大学経済学部卒、1985年4月住友銀行に入行後、市場営業部門および日本総合研究所でマーケットエコノミストとして経済・市場予測に携わる。99年10月から現職。
(追伸)「週刊!木村剛」は、金融経済月刊誌「フィナンシャルジャパン」(年間購読はココ)および「フジサンケイビジネスアイ」(購読希望はココ)とメディア・コラボレーションしています。本日の記事は、「フジサンケイビジネスアイ」に2006年2月27日に掲載したものです。
2006 03 04 [14. フィナンシャルi ] | 固定リンク | トラックバック
皆さん、こんにちは。シンコです。
今回は私が、2つの大きなイベントに参加しましたので、その模様を皆様にお伝えしたいと思います!!
<<転職フェア>>
2006年2月24日~25日に有楽町の東京国際フォーラムにおいて開催された「転職フェア」に出店致しました!!
両日とも、本当に多くの方が転職フォーラムにお越しでした☆そして、日本振興銀行のブースは、もちろんウェイティングが出るほどの大盛況!!でした\(^^)/私はというと、参加者の皆さんと、上司の熱意に圧倒されながら、「私も頑張らなければ!」と思い、お越しいただいた方の案内役を笑顔で^^努めさせていただきました☆
<<第12回お客様懇親会>>2006年2月27日秋葉原のデジタルハリウッド大学で「第12回お客様懇親会」が開催されました。まず、今回の懇親会のプログラムを簡単にまとめさせていただきます♪
★第一部★
講演:産業医、福本正勝先生による「中小企業の危機管理-今問われる社長の健康リスク」
★第二部★
日本振興ネットワーク賛助会員によるプレゼンテーション
日本振興ネットワーク取引成立事例のご紹介
当行お客様によるプレゼンテーション
★第三部★
お名刺交換会並びに親睦会、「Client of the month」表彰
以上の内容です。会場の雰囲気は真剣な中にも笑いがあり、とても和やかな雰囲気でしたよ。親睦会では、皆様、いろいろな方との会話を楽しんでいらっしゃいました!!会場全体には皆さんの話し声や笑い声が響いていました(^^)/~~来月も楽しみです!!
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お気軽にお立ち寄りください。(詳しい店舗案内はこちら。)
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2006年1月~ 5年もの定期預金、10年もの定期預金の預金金利をアップ致しました。
現在の預金金利は、
1年もの0.1%、3年もの0.6%、5年もの1.0%、10年もの1.2%
(いずれも年利)です。
低リスクで高利回りの日本振興銀行の定期預金。
是非、ご検討下さい!! (*^_^*)
※シンコは架空の人物です。
今週の丸善丸の内本店 壹岐直也副店長がお薦めする本です。
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「入門ベンチャーファイナンス」
水永 政志著
ダイヤモンド社刊
定価:2520円(税込)
「気合と根性だけで、会社は経営できない」
会社をつくって経営してみて、まず痛感するのは次のようなことではないでしょうか。①財務や経理の知識がなければ効率的な経営はできないこと、➁資金調達の方法を知らないと会社を成長させることはできないこと、③資本政策を知らないと、経営権の維持あるいは会社の売却が効率的に行えないこと。
つまり、気合と根性だけでは、会社をうまく経営することはできないのです。
著者の水永政志氏は、学生時代にベンチャーを起業し、その会社を売却して大手商社に入社。カリフォルニア大学でMBAを取得した後、コンサルティングファーム、投資銀行の業務などに携わり、多くのベンチャー経営者から事業とファイナンスの本質を学んだ後、再度ベンチャー企業を立ち上げました。
本書は、こうした著者の豊富な実務経験と最先端の金融知識に基づいて、起業のコツ、会社設立の実務、資金調達の知識、経営者が陥りやすい罠、株式市場・金融機関とのつきあい方など、具体的にわかりやすく解説しています。
(追伸)「週刊!木村剛」は、金融経済月刊誌「フィナンシャルジャパン」(年間購読はココ)および「フジサンケイビジネスアイ」(購読希望はココ)とメディア・コラボレーションしています。本日の記事は、「フジサンケイビジネスアイ」に2006年2月27日に掲載したものです。
2006 03 04 [12. 本のソムリエ] | 固定リンク | トラックバック
皆さん、こんにちは。木村剛です。日銀の量的緩和解除を巡って、マーケットがきな臭くなってきました。こういうときは、ブログ界きってのエコノミスト「Espresso Diary」さんの意見を聞いてみましょう。
つまるところ、巨大な財政赤字を前にして、「インフレにするか?」「増税にするか?」という論争です。日銀が発行する紙切れをお金として受け取っている国民の立場からすれば、どっちも似たようなものですね(笑)。「持っているお金の値打ちが下がるのか?」それとも「税金として持っていかれるのか?」だけの違いですから。自民党の総裁選びの背後にあるのは、こういう論争です。で、日銀の福井総裁は、今のところは長期金利の上昇を警戒する立場です。政府に「財政規律を守って、通貨の価値を安定させないと困りますよ」と語る通貨の番人の役目ですから。 ただ、これから米国のバーナンキ議長との会談があることや、ゼロ金利後の政策なんかを考えると、インフレターゲットに寄った立場に行く可能性もあると思います。日本と米国の中央銀行の間にズレがあるというのでは、ちょっと困る。いまの日銀には「消費者物価が安定的にプラスになるまで・・・」という目標がありますが、この目標が達成されてゼロ金利が解除となったら、次の新たな目標を掲げないといけないですし。こうなると、大蔵省出身で日銀副総裁の武藤敏郎さんの発言が注目される展開になるかもしれません。
そうなんですよねぇ。久し振りに、しかも本格的に、マーケットがざわついてまいりました。将来の流れを正しく予測するプレーヤーが大儲けできる大相場もやってくるかもしれません。CHANGE(=変化)は、一文字換えれば、CHANCE(=チャンス)に変わります。何とか先行きを読み切って、CHANCEにしたいものです。
「Espresso Diary」さんの読み筋は、「株はインフレに強い資産といわれてますから、竹中平蔵、中川秀直が中心となって安倍政権となった場合には強いかもしれない。谷垣&与謝野の路線が優勢となれば、消費税アップで、株価は少しアタマを抑えられるかも。民主党の今の執行部が政権を取りそうになったら、かなり株価は不安」というもの。
果たして、どうなりますことやら・・・。
(読者の皆様へ)
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2006 03 03 [04. 経済政策を語ろう!] | 固定リンク | トラックバック
しかし合併してみると、それまでの不安はどうでもよくなった。
なぜなら日未子のような若手には合併しようがなにしようが、経営が不安定なより安定したほうがメリットがあるという単純なことが分かったからだ。特に大日派、興産派などと気にする必要もなかった。あえて言えばミズナミ派になればよかったのだ。
ところがポストに就いている中堅や幹部行員たちはそれなりに大変だとは聞いていた。合併するとポストが二倍になるのではなく、一つのポストに二倍の対象者が生まれ、競争率が二倍になるからだ。
営業三課で言えば、谷川、薮内、日未子が大日銀行出身、中野、菊池、神崎、小百合が興産銀行出身だ。部長の利洋も興産銀行出身だ。
「同じ大日銀行出身者同士であんなにいがみ合うというか、苛めるというか、おかしくないかしら」
日未子は神崎に言った。
「日未子には分からないんだな。まだまだ人生の機微というものが…」
神崎は薄笑いした。
「私が大日銀行出身だからって教えないわけ」
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【著者】 江上 剛 (えがみ ごう)
昭和29年、兵庫県生まれ。早稲田大学政経学部卒。第一勧業銀行(現みずほ銀行)入行。広報部次長時代に対応した総会屋事件が、映画「呪縛・金融腐食列島」のモデルとなる。平成15年退行、作家専業に。主な著書に「非情銀行」 「起死回生」「腐蝕の王国(上・下)」「円満退社」など。
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皆さん、こんにちは。木村剛です。「Bumbleblog」さんから「富山県の噂」という記事を紹介していただきました。富山県人としては、読まざるを得ません。いや~あ、密かにウケました。その中から、ちょっぴり引用させていただきますが、富山フリークの方(そんな人はいないでしょうが・・・)には是非ネタ元を全部読んでいただきたいですね。
日本一広い家に住んでいるため、都会に出ると一人当たりの面積が狭くて、過呼吸で倒れやすい。(東京のコンビニの狭さに驚愕しました。 )・・・東京に初めて来た時、間違えて原宿で降りちゃったんだけど、竹下通りを見て「今日、祭り?!」としばらく思い込んでいた。もちろん普通の日だったんだけど。・・・本当に東京は人が多くてうんざりする。でも富山は人が居なさすぎて恐ろしくなる・・・。
いまから25年前、はじめて上京して上野駅に降り立ったときに、あまりの人の多さに「今日、祭りけ?(「今日はお祭りの日ですか?」を意味する富山弁)」と駅員さんに尋ねて笑われたことを思い出します。富山だと、「商店街が閉まる時間が早い。夜7時になると次々にシャッターを閉めて戒厳令をしいたかのようになる」というのは、本当なんですから。東京出身の方には、刺激がなさ過ぎて暮らしにくいかもしれません。
完全な内輪ウケですが、「ビバクイズに出た人がたくさんいる」とか、「6月の山王祭りでは、ルーレットを回して出た数だけあんばやしがもらえる屋台が出てる。これが常識だと思ってました」とか、「必ず小学校のグラウンドには、スキー山が隣接する」というところには、バカウケしちゃいました。
最後に有名な「結婚式の引き出物には鯛の形をした超巨大かまぼこがついてくる」というところで締めさせていただきます。ということで、富山県をよろしくお願いします。
「Bumbleblog」さん、あまりにも懐かしかったので、画像を貼らせていただきました。
経済評論家・三原淳雄氏との共著「騙されない社会人のための株入門」がDMDJAPANより発刊されました。今週から書店に並ぶかと思います。
この本はライブドアショックの教訓を学び、チャート分析に頼らない、風説に騙されない株式投資の基本知識をじっくりと解説した入門書です。
2006 03 02 [02. ゴーちゃんの素顔を暴く!] | 固定リンク | トラックバック
フィナンシャル ジャパンONLINE - 国会動静 場外乱トーク PLUS+
格差社会で政治ができること~勝ち組・負け組の格付けを越えて
菅原一秀(自民党衆議院議員)
「一億総中流」ーーー。1960・70年代ごろから、日本国民の意識を象徴として度々使われたこの言葉。バブルが崩壊した後も、多くの国民は自分が「中流・中間層に居る」との意識から脱することはなかった。しかし、ここに来て「上流・下流」「格差社会」といった言葉が目立つようになった。少しずつではあるが、国民の意識は変わりつつあるようだ。
「格差社会」や「勝ち組・負け組」「上流・下流」といった、国民の生活レベルや意識を格付けする言葉は元々、東京学芸大学教授である山田昌弘氏の『希望格差社会―「負け組」の絶望感が日本を引き裂く』(筑摩書房、2004年)や、マーケティングアナリストの三浦 展氏による『下流社会 新たな階層集団の出現』(光文社、05年)などが支持を受けると共に浸透したと言って良いだろう。
社会のあらゆる場面において規制緩和が進み、終身雇用制に対する幻想は崩壊すると同時に、いわゆる「勝ち組」をめざして起業する若者が増える一方で、「どうせ努力しても何も変わらない」とあきらめ、希望を持てない「負け組」の格差は開いてゆくー。
しかし、こうした格付けは、変えるべき現状に直面している人にとっても、現状にあまんじる良い口実になってはいないだろうか。負け組を弱者と断じて保護・救済の手を差し伸べることは、一見、負け組のためのようであって、実際は勝ち組の既得権益を守り、負け組から勝ち組への脱却を許さないシステムづくりが着々と進んでいるとは取れないか。起業やビジネスで一度失敗しただけで、再挑戦ができなくなってしまう…。それは私たちが望む社会のあり方だろうか。
こうしたなか、小泉首相も2月28日の衆院予算委員会で、「勝ち組ー負け組が固定化されてはいけない。一度失敗してもまた勝てるチャンスを国民、企業、地域に提供することが必要」と述べた。菅原議員も改善の必要性を指摘しており、「まず機会の平等を担保することは不可欠だ」と指摘する。果たして政治家にできることとは何かーーー。菅原議員に今の思いを語ってもらった。
追伸)「週刊!木村剛」は、金融経済月刊誌「フィナンシャルジャパン」(年間購読はココ)のオンライン版 「フィナンシャル ジャパンONLINE」とメディア・コラボレーションしています。本日の記事は、3月1日にアップされたものです。
2006 03 02 [11. 週刊!永田町] | 固定リンク | トラックバック
「合併のせい?」
日未子は、思わず聞き返してしまった。
「そうだよ。谷川さんも大日銀行出身だからさ」
ミズナミ銀行は合併銀行である。平成十五年三月に大日銀行と興産銀行が合併したのだ。大日銀行は、個人や中小企業などリテールに強く、興産銀行は、大企業や証券などホールセールに強いと言われ、理想の組み合わせなどともてはやされた。
今時、合併銀行でないところを探すのが難しいくらいで、合併していない銀行は、バブル崩壊後の経済不況の中、もはや生き残っていない。だからもう合併だなんだと言っても珍しくもなんともないのだが、働いている行員たちにとっては大変な変化だ。
日未子にとっても同じだった。日未子は不安で仕方がなかった。理想的なカップルだなどと評価されればされるほど不安になった。リテールに強い大日銀行がホールセールに強い興産銀行に呑み込まれるのではないかと勝手に心配したのだ。
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【著者】 江上 剛 (えがみ ごう)
昭和29年、兵庫県生まれ。早稲田大学政経学部卒。第一勧業銀行(現みずほ銀行)入行。広報部次長時代に対応した総会屋事件が、映画「呪縛・金融腐食列島」のモデルとなる。平成15年退行、作家専業に。主な著書に「非情銀行」 「起死回生」「腐蝕の王国(上・下)」「円満退社」など。
(追伸)この「ニッポン・ウーマン」は2月21日発売の「フィナンシャル ジャパン」に掲載されています。
2006 03 02 [16. 小説「ニッポン・ウーマン」] | 固定リンク | トラックバック
皆さん、こんにちは。木村剛です。最近の国会は、あまりにも週刊誌ネタ的で、生産性に欠けているような印象を受けています。ちなみに、「珈琲ブレイク」さんは、Eメール騒動に関して、以下のように書いてくれました。民主党の執行部の方々に、是非読んでいただきたいと思いましたので、以下、ご紹介します。
私は、今回の「事件」は、その問題メールの真偽に関わらず、国会で取り上げるべき問題ではなかった、と考える。そして、このような低レベルの政党間抗争は、昭和初期にあったわが国の憲政の堕落、政党政治の凋落という、深刻な苦い歴史を思い起こさせる、まことに情けない事態である。 大正末期から昭和初期にかけて、わが国の政党政治は、憲政会、政友会、そして政友本党の3つの政党が、本質的でないつまらないことで、相互に泥仕合を続けた。政友会の陸軍機密費費消問題、憲政会の朴烈事件処理問題、政友会と憲政会の松島遊廓贈収賄事件など、相互にスキャンダルを対抗的に議会で取り上げ、本来取り上げるべき政治課題の議事進行を著しく阻害し続ける失態を演じた。こうして、関東大震災以後重大な問題になっていた震災手形処理、それにつづく金融恐慌への対処が滞り、国民の憲政および政党政治への信頼を著しく損ねることになった。これは、関東軍をはじめとする軍部の台頭を招き、以後わが国のファシズム化が進む大きな導因となったのである。 メディアが「公共性」を謳い、世論を正しくリードしようとするのであれば、大切な国会議事にこのようなスキャンダルを安易に持ち込むことそのものに対して、強く警鐘を発することが求められる。国会の運営には、莫大な費用を費やしており、それらはすべて国民が負担している。その貴重な時間、大切な機会を、本当に必要な重要な審議に使うのは、全国会議員の最低限の義務である。民主党は、今回の行いを、単に疑惑ある根拠情報を使ったという相対的に些細なことにとどまらず、根本的に反省してほしい。私は、わが国にも信頼でき政権交代ができ得る第二党が是非必要だと思っており、民主党におおいに期待している。どうか、ひとりの有権者でもある私の、信頼と期待を裏切らないでほしいと願う。
(読者の皆様へ)
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今月の第1特集は、「経営者を見る」投資法に注目し、プロの投資家がどのようにして経営者や企業を選ぶのか、目利き術の特集を組んでいます。
また第2特集では、今はバブルなのか?――現在の相場環境の検証と本当に自分の財産を守ってくれるナビゲーターとして、どのような「証券マン」が必要なのかについて切り込みました。旧来型の「証券マン」のイメージを変えるような取組みをまとめています。
特集以外でも、経済評論家三原淳雄氏の語る「ライブドアショックの教訓」、松井証券松井社長の「『デイトレーダー批判』の真相の語る」、石原慎太郎東京都知事の資本主義原論、小泉政権による日本経済の運営術を読む「知らなきゃソンする?『竹中経済学』」などに加えて、好評連載中の澤上篤人氏、編集長木村剛、上場社長による鼎談「上場社長の知られざる悩み」、「スポーツセレブのマネー論」など盛りだくさんです。
2006 03 01 [04. 経済政策を語ろう!] | 固定リンク | トラックバック
薮内が戻ってきた。
「おはようございます」
日未子が言った。薮内は日未子の隣に無言で座った。
「おはようございます。夏休み、ありがとうございました」
日未子は無理やり微笑んだ。薮内が、やっと顔を上げ、
「おお、おはよう。楽しかった?」
薮内は、日未子の顔を忘れてしまっていたかのように驚いてまじまじと見つめた。そして黒ずんだ顔に無理やり笑顔を作った。
「お陰様で、とても…」
「そうか。それはよかった」
まるで心ここにあらずという状態だ。よほどこっぴどく叱られたに違いない。谷川が難しい顔でこちらに歩いて来る。朝から見たくはない顔だ。
「おはようございます」
日未子が挨拶をする。
「おお、夏休みだったな。他のみんなも日未子さんみたいにちゃんと休めよ」
谷川がガリ勉眼鏡の奥で目を光らせた。
「課長、嫌味ですね」
「嫌味じゃないよ。本音だよ。部下を休ませることの出来ない管理職は無能だって言われてしまうからね」
「私は来週休みます」
薮内がぽつりと言った。あまりにもか細い声だった。だが、声の瞬間目の前に座っている中野の身体が反応した。日未子もまじまじと薮内の顔を見てしまった。なんだか抗議の声に聞こえたからだ。「休みます」ではなく「コノヤロー、休んでやるぞ!」という怒りを含んでいるように感じられた。
「いいよ、どうぞ休んでくれよ。子供さんが喜ぶぞ」
谷川が口を歪めた。棘がある言い方だ。なぜ薮内が谷川のスケープゴートになってしまったのだろうか。以前、神崎が、酔った赤い目を向けて「合併のせいだよ」と言ったことを思い出した。課の呑み会の帰りだ。
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【著者】 江上 剛 (えがみ ごう)
昭和29年、兵庫県生まれ。早稲田大学政経学部卒。第一勧業銀行(現みずほ銀行)入行。広報部次長時代に対応した総会屋事件が、映画「呪縛・金融腐食列島」のモデルとなる。平成15年退行、作家専業に。主な著書に「非情銀行」 「起死回生」「腐蝕の王国(上・下)」「円満退社」など。
(追伸)この「ニッポン・ウーマン」は2月21日発売の「フィナンシャル ジャパン」に掲載されています。
2006 03 01 [16. 小説「ニッポン・ウーマン」] | 固定リンク | トラックバック















