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2006.04.30

[フィナンシャル ジャパン] 「1円起業」をめぐる3つの誤解

 「フィナンシャル ジャパン」5月号掲載 --- 会社法がわかれば商売がわかる! 野村修也(中央大学法科大学院教授、森・濱田松本法律事務所客員弁護士)

 会社法の目玉の一つは、最低資本金制度の廃止である。平成二年改正以降、株式会社を設立するには、最低でも一〇〇〇万円の出資金を集める必要があった。

 これが起業を妨げているとの批判を受けて、このたび、廃止の運びとなったわけである。 
 新会社法では、株式会社の設立には最低一名の発起人が必要であり、発起人は、株式を一株以上引き受けなければならない。その払込金として、最低一円は用意しなければならないことから、「一円起業」という言葉が生まれた。
 読者の中には、この言葉は、すでに数年前から使われていたのではないかと不思議に思う方もおられるかもしれない。それもそのはず、この言葉は、すでに平成一五年二月から使われ始めていた。
 すなわち、この年に施行された「中小企業挑戦支援法」(平成一七年四月一三日以降は「中小企業の新たな事業活動の促進に関する法律」と改名)は、その中に、「一円起業」を認める最低資本金制度の特例措置(改正新事業創出促進法)を盛り込んでいたのである。
 しかし、この制度の下では、五年以内に資本金を一〇〇〇万円にすることが必要で、それができなければ、せっかく会社を作っても自動的に解散する仕掛けだった(そこで、同法に基づく会社を確認会社と呼んでいる)。それに対し、新会社法は、こうした条件を付していない点で、画期的なのである。
しかし、この「一円起業」という言葉に惑わされて、ちまたではいくつかの誤解が生じているので、注意が必要である。
 第一の誤解は、本当に一円だけで会社が作れるという思い込みである。しかし、そうは問屋が卸さない。株式会社を作るには、定款の認証手数料として五万円、公証人に定款を保存してもらうのに必要な印紙税が四万円、そして、設立登記の際に納付する登録免許税が一五万円かかるので、最低でも二四万円の経費は用意しなければならないからである。この意味では、「一円起業」というよりは、「二四万円起業」といったほうが正確かもしれない。
 それでも従来は、これに加えて、最低資本金の一〇〇〇万円と、銀行等に支払う保管証明発行手数料の二万五〇〇〇円程度を用意しなければならなかったわけであるから、随分と安上がりであることは事実である。
 第二の誤解は、設立時の資本金もまた最低「一円」であるという思い込みである。確認会社の場合には、確かにそうだった。しかし、新会社法では、払い込まれた一円の出資金を設立に必要な費用に充てることで、設立当初の資本金を、なんと「〇円」にすることが許されているのである(会社法四四五条、会社計算規則七四条)。つまり、会計上の資本金に着目して表現するならば、「一円起業」ではなく「〇円起業」といったほうが正確なのである。
 第三の誤解は、資本金が〇円でもよいのなら、ほんのわずかな剰余金でも配当が可能となるのだろうという思い込みである。確かに新会社法の下でも、剰余金の分配可能額は、貸借対照表上の純資産額(資産―負債)から資本金等を控除することによって算出される。
したがって、控除すべき額が〇円になれば、その分、配当等の可能性が広がるようにも見える。しかし、新会社法は、資本金の額がどんなに小さくても、純資産額が三〇〇万円以上なければ配当等ができないものと定めている(会社法四五八条)。その意味では、最低基準は、「一円」ではなく「三〇〇万円」というべきなのである。
 このように、新会社法をめぐっては不正確な情報も氾濫しているので、正しい情報を見極める目が大切である。


(追伸)「週刊!木村剛」は、金融経済月刊誌「フィナンシャルジャパン」(年間購読はココ)および「フジサンケイビジネスアイ」(購読希望はココ)とメディア・コラボレーションしています。本日の記事は、「フィナンシャルジャパン」5月号に掲載したものです。


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 全国有力書店におきまして、「フィナンシャル ジャパン」2006年6月号は4月21日発売です。
今月の第1特集は、日本銀行の量的緩和政策の解除により、金利上昇が予測されている中で、どのような株式に投資をしたらよいのか、何に注意を払えばよいのか、過去30年の金利や株式の動きを振り返りながら、今後の「金利上昇に負けない注目株」についての特集を組んでいます。
 また第2特集では、 「これだけは気をつけよう!投資詐欺の5つの手口」と題して、これまでの投資詐欺の手口など具体的な事例や騙されないための自衛方策、トラブルのおきやすい金融商品の解説やチェック方法、そして投資のプロが語る騙されない方法など投資に関する特集になっています。まとめの騙されないためのチェックリストも必見です。
 特集以外でも、投資関連ではテーマ別にわかりやすく解説しているFJおススメ投資本BEST20あなたもできるバリュー株投資」、好評シリーズ「資産株」VS「小泉株」、そのほか、今後の日本経済の動向の重要な鍵となる「自民党の中川政調会長が語る『上げ潮政策』」、成功した起業家と起業志望の人々が集まるイベントで見た起業の現状やパソコンソフト販売本数でマイクロソフトを抜いたソースネクストの松田社長の経営戦略についてなど盛りだくさんの内容となっています。


2006 04 30 [13. フィナンシャル ジャパン] | 固定リンク | トラックバック

[週刊!尾花広報部長] カッコいい!儲かる社長

 こんにちは、尾花典子です。ライブドア前社長の堀江さんが4月27日に保釈されて以来、連日、またマスコミ報道が多くされているようですが、ワイドショー関係は相変わらずすごいですね。 またぁ~というちょっとうんざりした気持ちとゴシップ好きな性格をコントロールできずに、週末はテレビに釘付けです・・・・。

 今年の初めにお付き合いで、銀行からお金をうつし、ある信用組合で200万円の定期預金をしたところ、3カ月の利息は125円でした。ちょっと寂しかったのですが、その信用組合からお手紙が来て、何かと思い開けてみると、キャンペーンでグルメ券5000円が当たったという内容のお手紙でした。っていうことは、0.25%で運用ができたので、まあ良かったということでしょうか・・・。

 最近知ったのですが、イメージコンサルタントという職業があるんですよね。
 ちょっと響きがかっこよいのですが、実は私も今年の初めからあたためている、ゴー社長のイメージ向上計画があるんですぅ。
 いろいろな誹謗中傷が激しく、イメージがかなり悪くなっていて、とても迷惑な感じなのですが・・・・・・、テーマは「カッコいい!!儲かる社長」です!(戦略には至っていないです・・・)
 計画を立てても、きっと計画通りには進まないと思うので、取材の時は精悍なイメージがでるように、茶色のスーツはやめて、紺にしていただくとか(笑)、少しずつ地道に頑張りますぅ♪
 まあ外見だけでなく内面が一番大切でしょうが、イメージも大切ですよね。
そういえば、ゴー社長には昔から3つの夢があって、
1.本をだすこと。
2.社長になること。
3.CDをだすこと。

だそうですが、ついに3も念願叶うときがくるかもしれません。
というのは、ビートルズ好きが高じてか、とても有名な弁護士の先生方とバンドを組むことになったようです。ちょっと楽しみです。

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今日は久しぶりにタルゴにいきました♪
肩のマッサージもすごく気持ちがよくて、ちょっとストレス解消になりました。夏に備えて肌の再構築をするべく天然海藻ホルモン配合のシリーズに挑戦します♪
 年を重ねるごとに、不本意ながら基礎だけでも化粧品の数が増えてきてしまい、これ以外にも袋いっぱい買い込んだのですが、途中スーパーで買い物をしていたところ、買い物かごと袋が変にからまって袋が破けてしまい、魚売り場の前で化粧品をばらまいてしまいました・・・・。すごいはずかしかったのですが、袋が破けて使い物にならなくなってしまったので、スーパーの袋に化粧品を入れて帰途につきました(/_<)

2006 04 30 [15. 週刊!尾花広報部長] | 固定リンク | トラックバック

2006.04.29

[フィナンシャルi] BRICs並みの高成長を目指す南ア

 ポストBRICs(ブラジル、ロシア、インド、中国)の一角として、南アフリカが注目されている。
 2005年の実質経済成長率が4.9%となるなど、現在、南ア経済は拡大基調で推移しており、豊富な天然資源を武器に中長期的にも高成長が期待される。
(BRICs経済研究所 代表 門倉貴史)

 南ア政府は、現在もてはやされているBRICsに強いライバル意識を持っており、中長期的な経済成長率を6%まで高めることを目標としている。
 南アでは1994年に人種隔離政策(アパルトヘイト)が廃止され、黒人の雇用機会が少しずつ増えてきていることなどから、全人口の75%を占める黒人から中産階級が台頭しつつある。最近では年間10万人のペースで黒人の中産階級が誕生しているという。所得水準が向上し、豊かになった黒人が居住用の住宅を購入する動きが強まっている。

 最近の住宅建築許可件数の内訳をみると、2005年は床面積80㎡以上の戸建て住宅が前年比12.2%増、床面積80㎡以下の戸建て住宅が同6.4%増と、いずれも小幅な伸びにとどまった。一方、マンションなどの集合住宅は同+34.0%と大幅な伸びを示し、これが全体の住宅需要を大きく押し上げた。
 集合住宅の需要が急拡大している背景には、治安の問題がある。南アでは殺人や強盗といった凶悪犯罪が多数発生するため、セキュリティーシステムの整った集合住宅に住むほうが郊外の戸建て住宅に住むよりも安全であるといわれる。
 また、原材料価格の高騰に伴う建築コストの上昇などによって、価格水準の高い戸建て住宅から価格水準の低い集合住宅にシフトしているという事情もあるようだ。
 06年3月の住宅価格指数が前年比13.7%増にとどまるなど、不動産価格の伸びは足元で鈍化しつつあるが、①南アフリカの住宅価格が国際的にみてなお低い水準にあること②住宅ローン金利が歴史的に低い水準にあること③黒人中産階級が増えていることなどから、住宅需要は06年も堅調に推移するとみられる。
 アブサ銀行では、実需の拡大を反映して06年の住宅価格が前年比10-12%上昇すると予測している。

 短期的な景気の先行きについて、懸念されるのは通貨ランドの上昇だ。
 国際的な資源価格の上昇を背景に、資源埋蔵量の多い南アに多額の海外投資マネーが流入していることがランド高の主要因となっている。ランドの対ドル為替レートは、02年に入ってから上昇傾向で推移しており、直近の06年3月は1ドル=6.24ランドとなった。01年12月の最安値(1ドル=11.68ランド)と比べると46.5%も上昇している。
 ランドの上昇は製造業の輸出競争力の低下につながっており、国内の製造業からは、通貨高を抑制するために利下げの実施を求める声があがっている。
 ただ、政策金利は7.0%と、国際的にみれば非常に高い水準にあるが、南アの歴史のなかでは最も低い水準となっており、これ以上の利下げはインフレを誘発することになりかねない。
 中央銀行は、金融政策について難しい舵取りを迫られているといえるだろう。

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門倉貴史(かどくら・たかし)BRICs経済研究所 代表 
1995年慶應義塾大学経済学部卒業後、浜銀総合研究所入社。日本経済研究センター、シンガポールの東南アジア研究所への出向を経て、2002年4月-2005年6月まで第一生命経済研究所経済調査部主任エコノミスト。05年7月より現職。主な著書に「図説 BRICs経済」(日本経済新聞社)、「手にとるようにわかるインド」(かんき出版)、「インドが中国に勝つ」(洋泉社)など。

(追伸)「週刊!木村剛」は、金融経済月刊誌「フィナンシャルジャパン」(年間購読はココ)および「フジサンケイビジネスアイ」(購読希望はココ)とメディア・コラボレーションしています。本日の記事は4月24日にフジサンケイビジネスアイに掲載されたものです。

2006 04 29 [14. フィナンシャルi ] | 固定リンク | トラックバック

[FJオンラインDの日記] 損切りできない理由と壷の中の玉の色

 目の前にある壷から取り出した玉の色を当てれば、賞金を差し上げます!?

 皆さんこんにちは。FJオンラインのディレクター・濱田@Suicaは優しくタッチしましょうよ、です。ここ数日、東京の天気は変わりやすいですが地下鉄通勤だと晴れていてもツマラナイですね………え?地下鉄通勤のくせにSuicaユーザに文句を言うな?…いや文句だなんて滅相もないです………。

 冒頭の問題ですが、昨年、CS放送の番組に登場していただいたIFA(独立系のフィナンシャルアドバイザー)の匠さんのブログ「独立系証券マン日記」に出ていたクイズなんです(その節は大変お世話になりました!)。詳しくはこういうものです。

Aの壷には赤玉と黒玉が1個ずつ入っています。あなたはどちらを選ぶかを宣言し、その宣言通りに引けば、賞金が貰えます。

Bの壷にも玉が2個入っていますが、赤黒1個ずつか、ひょっとしたら赤2個又は黒2個かも知れません。(主催者が勝手に意図を持って決めます)そして同じようにあなたはどちらを選ぶかを宣言し、その宣言通りに引けば、賞金が貰えます。 

さて、あなたはどちらの壷を選ぶでしょうか? 

 経済に詳しい方には有名らしいのですが、私は恥ずかしながら初めて聞きました。皆さんはどちらを選ばれるでしょうか。
 クイズマニアの私は、この手の問題では、「こっちかな」と思った方の「反対」を選ぶことにしているので、正解でした(理解なき正解)。それはクイズマニアではなくて単なる「アマノジャク」だと言われそうですが、その通りでもあります。否定しません。
 詳しい解説などはここから匠さんのブログをご覧になってください。

 ところで昨年撮影した番組は、毎回マネーの専門家に登場していただいて、具体的な相談事例に対して実践的な資産運用アドバイスをしていただくものでした。私はこれまたフリップの制作と撮影補助をしただけなんですけど………このビデオはこちらからご覧になれます。その回はバブル期にIT株を購入した48歳の男性の相談だったのですが、タイトルは「損切りはなぜ難しいのか」でした。

 これまた上のクイズのような心理をついた内容で、撮影しながら何度も頷いたことを覚えています。

 やはり市場を見るには人の心理が分からないとダメか………。
 その前に自分の心を冷静に分析できないとダメですよね。

 ………以上、損切りできていない濱田でした。


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2006 04 29 [18. FJオンラインDの日記] | 固定リンク | トラックバック

[シンコの日記] 陳列棚のその後etc.

皆さん、こんにちは!シンコです(^^)/

最近日差しが強くなってきて、日中はちょっと汗ばむ日もありますが、皆さんはいかがお過ごしでしょうか??私は、日焼け対策グッズをチェック中です♪オススメ商品が見つかったらこっそりご紹介しますね☆

ところで、先週かっぱ橋商店街までくり出して購入した「陳列棚」が、どのように店内に飾られているかといいますと・・・(写真をご覧下さい!(^^)!)
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どうでしょうか??ちょっとオシャレなショップっぽいでしょ??かっぱ橋商店街で「かっぱ様(笑)」に挨拶した甲斐がありました☆これからも、どんどん商品が増えたり替わったりするので、お楽しみに!!

さて、先々週の「日本振興銀行こぼれ話」の中でチョットお伝えした朝礼の名物「選りすぐり商品オススメコーナー」ですが・・・、今週はいつにもまして最高でした!!!本日MC担当のMさんは、実演販売のプロも負けないくらい、最初の1秒でみんなの関心をぐぐ~っと掴んでしまいました☆本日第一声「アンニョンハセヨ(こんにちは)!!!」おっとびっくり!!で、商品はというと・・・、「韓国のり10パックセット(今ならチューブ式コチュジャン付き!!)」←納得♪その巧みな話術とお馴染み当行試食隊長Tさんとの絶妙な掛け合いに惚れて(騙されて??)私も1セット買っちゃいました\(^o^)/他にホシイ人はいませんか~~?早い者勝ちですよ☆

話は変わって・・・、ある晴れたちょっと汗ばむ昼下がりの出来事です。埼玉県某市、ある営業さんが営業活動で訪れたとある場所で、ある恐ろしい出来事が起こりました (>_<)。訪れた先は、頑張っても都会とは言えないちょっと(いえいえ随分)都会から外れた土地でした。すると、交通機関は路面バスのみ・・・・。ま、勘の鋭い方はもうお分かりかと思いますが。そうです。通勤ラッシュ時の時間帯ではないので、バ・・・バスが無い無い無い。1時間に1本しかない!!!で、そのバスもちょっと前に出たっきり。目的地まで約6km・・・。もちろんタクシーも通ってない。となると、選択肢は2つ。①1時間後のバスをのんびり待つ②目的地までの6kmを自力で歩く。さて、ここで質問です。皆さんなら、①と②のどちらを選びますか??ある営業さんは②を選びました!そして歩く歩く歩く・・(つづく)・・歩く歩く走る・・・こと6km。もちろん足の裏は「マメが・・・(涙)」。しかし、行く先ではお客様にお待ち頂いている事を考えると、全く苦にならないし、彼のモットーは、「笑顔で挨拶!!そして体力!!」6km歩き(走り)抜きました!!お客様も大手町から一秒でも早く来てくれたことにとても喜んでらしたそうです。人対人の営業活動、ちょっとした心遣いでその後が随分変るんですね。とても勉強になりました!!Tさん(あっっ・・・バラしちゃいました(^_^;))良いお話、ありがとうございます☆

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※シンコは架空の人物です。

2006 04 29 | 固定リンク | トラックバック

2006.04.28

[ゴーログ]「知りたくない権利」をどう考える?

 皆さん、こんにちは。木村剛です。「風が吹けば桶屋が儲かるファンド」さんが「知りたくない権利、をどう考えるべきか」という問題提起をしてくれました。気休めにご一読いただければ幸いです。

知る、もしくは知られたくない権利については、今までの歴史の中で、多く議論されてきました。しかし、知りたくない権利については、なおざりのままです。たとえば 

・私に対する陰口

・母親の男性経験

・父親の男性経験

・TV中継前のF1の結果

・彼女の他の男といるときの私に見せたことのない満面の笑顔

いつでも、私の権利は脅かされています。 


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 全国有力書店におきまして、「フィナンシャル ジャパン」2006年6月号は4月21日発売です。
今月の第1特集は、日本銀行の量的緩和政策の解除により、金利上昇が予測されている中で、どのような株式に投資をしたらよいのか、何に注意を払えばよいのか、過去30年の金利や株式の動きを振り返りながら、今後の「金利上昇に負けない注目株」についての特集を組んでいます。
 また第2特集では、「これだけは気をつけよう!投資詐欺の5つの手口」と題して、これまでの投資詐欺の手口など具体的な事例や騙されないための自衛方策、トラブルのおきやすい金融商品の解説やチェック方法、そして投資のプロが語る騙されない方法など投資に関する特集になっています。まとめの騙されないためのチェックリストも必見です。
 特集以外でも、投資関連ではテーマ別にわかりやすく解説している「FJおススメ投資本BEST20」や「あなたもできるバリュー株投資」、好評シリーズ「資産株」VS「小泉株」、そのほか、今後の日本経済の動向の重要な鍵となる「自民党の中川政調会長が語る『上げ潮政策』」、成功した起業家と起業志望の人々が集まるイベントで見た起業の現状やパソコンソフト販売本数でマイクロソフトを抜いたソースネクストの松田社長の経営戦略についてなど盛りだくさんの内容となっています。

2006 04 28 [20. その他] | 固定リンク | トラックバック

ニッポン・ウーマン 第三章 炎のゆらめき(111)

 利洋は肩をすぼめた。
 日未子は黙っていた。利洋から、嫌なにおいが流れてくる。今までになかったことだ。でもこのにおいを感じることが利洋を深く理解することなのかもしれない。

 「彼らは僕たち興産銀行の連中に対して『資金繰りひとつ読めないじゃないか』と言っているそうだ。大きな口ばかり叩いて、地道なことは何も出来ないとね。でも企業の経営者が求めているのは、経営者になれるような人材との意見交換だよ。課長にしかなれない人間との話など、誰が望んでいるものか。資金繰りなどは課長が読めればいいんだよ」
 利洋の顔が歪んだ。
 「谷川課長の話じゃないの?」
 日未子は言った。
 「そうだったね。僕の日頃のストレスを日未子に発散してしまいそうになったよ」
 「利洋もストレスがあるの?」
 「そりゃ、あるさ。でもその話は後でね。今は谷川君のことだよ」
 利洋は言った。

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【著者】 江上 剛 (えがみ ごう)
昭和29年、兵庫県生まれ。早稲田大学政経学部卒。第一勧業銀行(現みずほ銀行)入行。広報部次長時代に対応した総会屋事件が、映画「呪縛・金融腐食列島」のモデルとなる。平成15年退行、作家専業に。主な著書に「非情銀行」 「起死回生」「腐蝕の王国(上・下)」など。

(追伸)この「ニッポン・ウーマン」は4月21日発売の「フィナンシャル ジャパン」6月号に掲載されています。

2006 04 28 [16. 小説「ニッポン・ウーマン」] | 固定リンク | トラックバック

2006.04.27

[ゴーログ]やっぱり「談合」は容認すべきなのか?

 皆さん、こんにちは。木村剛です。「ブログ新聞『市民ジャーナル』」さんが、亀井静香元建設大臣による「談合容認論」をとりあげて論評しています。4月19日付の朝日新聞によりますと、亀井氏は、「地域社会で建設業者は受注を独占しないで、話し合いが伝統的になされてきた」「山の中に東京のゼネコンが乱入し、地方の業者は倒産せざるを得ない事態だ」「市場原理が地方まで浸透し、大変な状況だ。みんなで話し合って、分担して郷土づくりをやっていくという社会はいかんのか」と持論を展開したのに対して、公取委は「そうした行為は法令違反」と繰り返したそうです。

 「ブログ新聞『市民ジャーナル』」さんも的確に指摘していますが、「新規参入を阻み仲間内の儲けを確保するシステムは、仲間内には居心地が良く好都合であるが、その枠から外れた者にとっては参入障壁・不公平以外の何ものでもない。また、談合により既得権が維持されると、新たな技術開発やコストダウンに対するインセンティブを低下させる。そのことは、地域全体或いは社会全体に過大な負担を生じさせることになり発展を妨げることはもちろんであるが、業界の発展の芽も摘んでしまうことになるのである」というところが一番大事な論点であるように思います。
 ちなみに、「NYから帰ってきた社長のブログ」さんも、「談合を認める社会にするなら、どうやって平等性を確保するかも考えないとね。談合の仲間に入れる会社をどう選ぶのかとか。って、そんな社会にはならないと思うから真剣に検討する必要はないと思うけど。まぁ、『一応民主主義だけど、都合の悪いところだけこっそり社会主義。そんでもって、得をするのは一部の既得権益者だけ』っていうんじゃ話にならないよねぇ」と鋭く突っ込んでくれています。
 それでは、解決方法はどうすればよいのか。「それでは自由競争の中で大手業者が全国を席巻して地方業者が潰れて消滅することを容認するのか、というと、私は地域業者の消滅論には賛成しない」と説く「ブログ新聞『市民ジャーナル』」さんは、こう述べています。

地域の業者は保護されて生き残るのではなく、強みを発揮して生き残るべきであり、私はそれが可能であると考えている。建設業は衣料品や車を売るのとは違う。その地域、場所で物を作るのである。地域の気候や地域性を理解し、フットワークの軽い対応力、地域に居続ける事による信頼感など、大手企業が持ち得ない地域企業の有利性を持っているのである。この有利性を生かしてコスト面でも対抗し、あるいはその信頼性をもってすればコストが高くても総合的評価で地域の業者が選ばれることも十分あり得るのである。

今や世界のグローバル化の中で「競争社会」「効率主義」という大波が中央から地方に襲いかかってきて地方経済は疲弊してきているが、これを談合という既得権保護により守ろうとすると、いずれ遠からずして歪が大きくなって破綻が訪れるだけである。真の解決策は地域にいることの利点を生かし競争を勝ち抜くことと、地域に居る事を社会がしっかり評価すること。これ以外に解決策は見出せないのではないだろうか。

 ちなみに、「小売店で働く社長の日記」さんも、ベンチャー企業の経営者の立場から、「日本は、資本主義の国家ですから、経済活動に競争が発生するのは当然です。談合は、資本主義の経済活動を否定するものなのです」として、以下のような意見を寄せてくれています。

地方の業者が、都市にある大手に価格競争で勝てないのでしたら、スピード、技術など違った面で対応してゆかなければなりません。そうする事によって、地方の企業でも大手に十分対抗できるのが資本主義でもあります。たとえば、ipodのケースは、日本のある地方の業者が全て磨いています。磨き技術を向上させる事によって日本にとどまらず、全世界に広がっているわけですね。

 最近わが国では、とみに、「格差社会論」が横行し、あたかも「格差のない社会」が理想郷であるかのごとき言説を振りまく輩が増えていますが、そういう言論を弄ぶ方々に限って、自らの高い所得や守られている社会的地位を他の方々に分け与えようとしないのは何故なのでしょうか。私は、そこに「ミスター・ヒューマニスト」たちの「偽善」を感じます。そこを鋭く切り込んでいるのが、「NYから帰ってきた社長のブログ」さんでした。

勝ち組政治は嫌だ、競争社会は嫌だ、っていうのは「俺は勝ち組になれないから、勝ち組を作るような社会制度は嫌だ」「俺は仕事が取れないから競争社会は嫌だ」、あるいは「俺は勝ち組になれそうにないから、勝ち組を作るような社会制度は嫌だ」「俺は仕事が取れなくなりそうだから競争社会は嫌だ」ってだけの話でしょ? 普通に考えれば勝ち組よりも勝ち組じゃない人の方が多いんだから、民主主義社会では「勝ち組政治よりも勝ち組を作らない政治のほうが良い」ってことになるような気がするんだけど、実際はそうなってない。それって、「短期的に考えれば、あるいは自己中心的に考えればそういう社会の方が楽だけど、それじゃぁ社会が駄目になる」っていうことを暗黙知として日本人が共有しているからじゃないのかなぁ。

そもそも厳然として格差社会、競争社会はずっと昔から存在しているわけで、それを表面化させていなかっただけの話だよね。土地を持っているだけで金持ち、政治家の息子というだけで世襲議員、裕福な家庭に育ったから高学歴、なんていうのはとうの昔からあったわけで、また韓国ほどじゃないけど学歴社会なんだから良い大学を出ていた方が後の生活だって安定する。小学校の徒競走では順位をつけないように、とか、表面上だけ取り繕って競争がないように見せかけることに一生懸命になっている人たちもいるみたいだけど、そんなの現実から目をそむけているだけじゃん。格差もある、競争もある。スタートは現実を直視するところから始まるわけで、その上でどうしたら良いかって、そりゃ「競争に勝つチャンスはなるべく均等に」ということに尽きるんじゃないのかなぁ。

 私も、「競争が嫌だから談合がいい」というのは、かなりお手盛りの議論のような感じがします。談合社会が本当によいのであれば、多数の賛成を得て、社会主義なり、共産主義を正々堂々と目指せばいい。それを資本主義の振りをしながら、都合のよいときだけ、社会主義の体裁を振りかざすのが問題だと思うのです。
 最後に、「小売店で働く社長の日記」さんによる「資本主義論」を掲載させていただいて、締めさせていただきます。

蛇足かもしれませんけど、資本主義の欠点もあげておきます。・・・

・努力し、成長を続けなければいけない。

・弱者が淘汰されていく


努力し続ける事を辛いと感じる人がいるのは理解できます。また、自分が、優秀だと言い切れる人間はあまり多くありませんから、いつ弱者の側になってしまうかという不安を感じるのでしょう。ここから談合が生まれるのです。しかし、こういった問題を解決しようとした社会主義は、社会と経済の活力を失わせてしまいました。ソ連の崩壊はまだ記憶に新しいでしょうし、中国は事実上は社会主義をやめてしまいました。資本主義の競争原理が駄目だと言うなら、新たな経済モデルを考える必要があるといえるでしょう。


繰り返しますけど、私はベンチャーの人間です。つまり、次々と新しい事を考えて、それを実行してゆかないといけない身の上です。そういった立場になって考えると、地方の問題にはついては、創意と工夫がたりないだけのように感じられます。日本は、資本主義の国です。努力、工夫、それにちょっとの運さえあればどんな夢だったかなう国です。それを多くの人にわかって欲しいと考えています。ですから、その努力、工夫を台無しにしてしまうような談合については反対なのです。 

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2006 04 27 [04. 経済政策を語ろう!] | 固定リンク | トラックバック

ニッポン・ウーマン 第三章 炎のゆらめき(110)

 利洋は、シャブリを呑んだ。
 日未子は、口ごもった。

 「谷川君が原因なのか」
 利洋が話の水を向けてきた。
 「よく分からないけど、谷川課長が来てから、変化したようには見えるわ。誤解しないでね。谷川課長が悪いと言うのではないわよ」
 「谷川君は優秀だよ。大日銀行の人間にしては大局的なものの見方が出来る方だ」
 日未子は利洋の言い方にざわざわとした気持ちになった。表情が、一瞬にして険しくなった。
 「どうした? 気に障ったかい?」
 利洋が笑みを浮かべた。
 「ちょっと大日銀行を馬鹿にした言い方に聞こえたから」
 日未子は言った。
 利洋は笑って「日未子は意外に愛行精神があるんだね」
 と言った。
 「利洋が谷川課長を評価しているのは分かったわ。大日銀行出身者にしては大局的な見方が出来る点をね」
 利洋はますます笑った。
 「そんなことを気にしていたのか。ちょっと説明しようか。合併して驚いたことはね、両行の人間の違いさ。大日銀行の幹部たちにはいい人が多いよ。でもそれだけだね。お客様には頭を下げる、天気の話をする、ゴルフの話をする、ザッツ・オール」

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【著者】 江上 剛 (えがみ ごう)
昭和29年、兵庫県生まれ。早稲田大学政経学部卒。第一勧業銀行(現みずほ銀行)入行。広報部次長時代に対応した総会屋事件が、映画「呪縛・金融腐食列島」のモデルとなる。平成15年退行、作家専業に。主な著書に「非情銀行」 「起死回生」「腐蝕の王国(上・下)」など。

(追伸)この「ニッポン・ウーマン」は4月21日発売の「フィナンシャル ジャパン」6月号に掲載されています。

2006 04 27 [16. 小説「ニッポン・ウーマン」] | 固定リンク | トラックバック

[FJオンラインDの日記] センチメンタルコイトライト

 車のライト買ったことありますか?付けたことありますか?
 電球ではなくてライトそのものです。私は以前、ライト交換は自分でしてましたが、「自分でやったことがない」という人も結構多いのではないでしょうか。

 皆さんこんにちは。FJオンラインのディレクターをしています濱田@聞く前にググって欲しいですよね…です。

 私事ですが最近、車を買おうかと悩んでいます。
 というのも、最近郊外に引越したのですが、どうも新居周辺では車がないと不便なことに気づいたためです。特に我が家には猫が2匹いるので、トイレ用の砂やキャットフードを買うのですが、これが重たい。最寄駅~自宅間のお店は微妙に高いし、ネットは送料がかかるし、そもそも受け取りが面倒。週末に気晴らしも兼ねて買い物に行きたいですし。ただ新車には手が出ないので中古車や軽自動車かなと。

 私は関東に来てまだ5年目なのですが、その前は福岡の大牟田というところに居ました(大牟田は面白い街なのでまた後日いろいろご紹介したいと思います)。当時の仕事は車で移動でしたので、自家用車を持っていました。思えば5年前の春、猫を乗せ、にゃあにゃあと鳴く猫をあやしながらおよそ1000キロの高速道路をヒイヒイ言いながら運転しました・・・(遠い目)。こちらに来てしばらくは車を持っていたのですが、最初に住んだ横浜市鶴見区では、駐車場の相場が一月あたり2万5000円前後。何とか1年ほど所有していたのですが、会社を辞めて学生をしていたので金銭的にも苦しくなり、所有をやめてしまいました(なぜ「手放した」と素直に書かないかというと、実家にバッテリとナンバを外して置いているからです。未練がましいのですが、いずれまた乗ってやるぞと心に決めている訳です。たまに帰省すると洗車するのですが、寂しそうに出番待ちをしています)。

 話を戻して車の購入については、「その実家にある車を復活させれば良いではないか」というご指摘があるかもしれませんが、何分、これが二人乗り。家族が乗れないし荷物を載せるのにも向きません。それに天井が幌なので、豪雨の時は窓脇からしずくが落ちたり、車高が低いため駐車券の発券機に手が届かなかったりと結構、手がかかるのです。それすらいとおしかったりもするのですが。

 それにこの車、ライトが球切れすると、電球ではなくてライトごと替えなければいけないんです(電球交換で済むタイプへの変更も可能なのですが)。車を買ってしばらくしたある日、電球がつかなくなったので電球を買いにカー用品店に行ったところ、店員さんに「こりゃ電球じゃなくてライトそのものの替えんとダメばい」と言われて、驚きました。その前に乗っていた車は電球の交換で済んでいたので、まさか「ライトごと替える」という発想はありませんでしたから。
 ともかくそこでライトを買ったのですが、形はちょうどテレビのブラウン管のよう。クリアガラスの前に“KOITO”のロゴが刻んであるのがなんだか印象的でした。

 「あぁ小糸製作所が作っているんだ…」

 仕事が終わった夜。大牟田のカー用品店駐車場で一人、買ったばかりのライトを箱から出し、街灯の明かりを受けて輝くクリアガラスを見ながら、そう思ったのです・・・それももう7、8年も前の話・・・(また遠い目)。


 そんなわけで勝手に親近感を覚えている小糸製作所の記事がFJ6月号に出ています。車を購入しようかと考えているときにこの記事を見たので、ライトのことを思い出してちょっとセンチメンタルになりつつ、今週のFJオンラインの更新ラインナップに(私のさじ加減で)入れることにしました。ここからご覧になれます。

 もしよろしければ、オススメの軽自動車を教えてください…もとい、記事を読んでみてください。では。

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 全国有力書店におきまして、「フィナンシャル ジャパン」2006年6月号は4月21日発売です。
今月の第1特集は、日本銀行の量的緩和政策の解除により、金利上昇が予測されている中で、どのような株式に投資をしたらよいのか、何に注意を払えばよいのか、過去30年の金利や株式の動きを振り返りながら、今後の「金利上昇に負けない注目株」についての特集を組んでいます。
 また第2特集では、 「これだけは気をつけよう!投資詐欺の5つの手口」と題して、これまでの投資詐欺の手口など具体的な事例や騙されないための自衛方策、トラブルのおきやすい金融商品の解説やチェック方法、そして投資のプロが語る騙されない方法など投資に関する特集になっています。まとめの騙されないためのチェックリストも必見です。
 特集以外でも、投資関連ではテーマ別にわかりやすく解説しているFJおススメ投資本BEST20あなたもできるバリュー株投資」、好評シリーズ「資産株」VS「小泉株」、そのほか、今後の日本経済の動向の重要な鍵となる「自民党の中川政調会長が語る『上げ潮政策』」、成功した起業家と起業志望の人々が集まるイベントで見た起業の現状やパソコンソフト販売本数でマイクロソフトを抜いたソースネクストの松田社長の経営戦略についてなど盛りだくさんの内容となっています。

2006 04 27 [18. FJオンラインDの日記] | 固定リンク | トラックバック

2006.04.26

[ゴーログ]厚生労働省はインド人労働者を雇え!

 皆さん、こんにちは。木村剛です。「えみっちーの見る風景ハイパー」さんが「最近の失業中の若い労働力は職をえり好みするような傾向にあるようだ。一般的に言われていた3K(キツイ・汚い・危険)の部類に入る仕事は避けて、綺麗で楽で華やかで高給な仕事を好む」と指摘しています。

それは誰しもそうであるが、贅沢を言っていてはいつまで経っても無職のまま。えり好みさえしなければ、そこそこの仕事はある。私の勤める職場でも、外国人労働者(実際には日本人と結婚しているが)が働いている。彼らは言われた通りの仕事をこなし、きっちりと勤めている。アルバイト社員という扱いではあるが、パート社員と同等の仕事をこなす。

逆に、同じ日本人の若いアルバイト社員やパート社員は全員ではないが、一部の社員に関しては仕事は適当に切り上げて帰ってしまう傾向が強い。このままでは、外国人労働者が3Kと言われる職を占めることになってしまう。だが、近年の若者の就業率・離職率を考えればいたしかたないだろう。本来は国会で論議される前に、国民全員がこの現状に早く気付くべきなのではないだろうか。

 じつは、私が関わっている日本振興銀行では、システムを保守するために、インドのIT会社からインド人を派遣していただいています。また、よく働くんですね。かつてのモーレツ社員をみるようです。下手な日本人は敵いません。
 コストがリーズナブルで、勤勉に真面目に良く働くとなれば、多少日本語が不自由でも、高く評価せざるを得ません。日本語は出来るけれど、働く意欲が弱くて、いつまでも「青い鳥」を探しているニートやフリーターよりも、貴重な労働力になっていくことは間違いないと思います。
 外国人労働者の受け入れに反対を表明している厚生労働省の方々は、一度、外国人労働者を自ら雇ってみたらいかがでしょう。お役所仕事がもっと効率的に運営できて、高齢者にもっと優しい福祉が提供できるのかもしれません。ちなみに、「貞子ちゃんの連れ連れ日記」さんは、「移民受け入れ必須の身近な喩えでは、家事代行サービスおよび福祉サービスの現場でも、低賃金で肉体労働に励んでくれる移民が沢山日本で働いてくれたら、多くの日本国内の高齢者家庭は、即座に救われるのは自明の理なのです」と指摘しています。
 「宗教、教育、愛国心、帰化等の問題を十分議論し、解決策を見いだしてからでも遅くない」(by「くまさんの自立」さん)、「誰でも出来る仕事や誰もがやりたくないような仕事に外国人労働者を受け入れるという発想は、最初にあげたようなメリットはあんまりなくて、デメリットのほうが目立ってくると思う」(by「ミリ株ネア」さん)、「それでなくても不法滞在の外国人に苦しんでいるわけで、1人当たりのGDPの伸びには期待しても、国としてのGDPを伸ばす必要なんかないんじゃないでしょうか?」(by「時事を考える」さん)という意見も傾聴に値すると思っておりますが、私は、まず、この問題をタブー視しないで議論ができるようにすることから始めたいと思っているのです。
 少なくとも、「官も政治家もこの問題に関して『思考停止状態』にあるわけだ」(by「カトラー」さん)という現状は、国家として、極めて不健康で不健全です。この『思考停止状態』を改善しなければ、後顧に憂いを残す結果になると、私は思います。

(読者の皆様へ)
 5月13日(土)午後1時から三貴商事主催のセミナーで『外貨を持つとはどういうことか~日本経済のゆくえ』というテーマで講演をいたします。お時間のある方や興味のある方は、こちらからどうぞ。

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 全国有力書店におきまして、「フィナンシャル ジャパン」2006年6月号は4月21日発売です。
今月の第1特集は、日本銀行の量的緩和政策の解除により、金利上昇が予測されている中で、どのような株式に投資をしたらよいのか、何に注意を払えばよいのか、過去30年の金利や株式の動きを振り返りながら、今後の「金利上昇に負けない注目株」についての特集を組んでいます。
 また第2特集では、 「これだけは気をつけよう!投資詐欺の5つの手口」と題して、これまでの投資詐欺の手口など具体的な事例や騙されないための自衛方策、トラブルのおきやすい金融商品の解説やチェック方法、そして投資のプロが語る騙されない方法など投資に関する特集になっています。まとめの騙されないためのチェックリストも必見です。
 特集以外でも、投資関連ではテーマ別にわかりやすく解説しているFJおススメ投資本BEST20あなたもできるバリュー株投資」、好評シリーズ「資産株」VS「小泉株」、そのほか、今後の日本経済の動向の重要な鍵となる「自民党の中川政調会長が語る『上げ潮政策』」、成功した起業家と起業志望の人々が集まるイベントで見た起業の現状やパソコンソフト販売本数でマイクロソフトを抜いたソースネクストの松田社長の経営戦略についてなど盛りだくさんの内容となっています。

2006 04 26 [04. 経済政策を語ろう!] | 固定リンク | トラックバック

ニッポン・ウーマン 第三章 炎のゆらめき(109)

 「随分、深刻なのかな」

 「いえ、そうじゃないわ。他人の話をするのって難しいと思っているだけ。自分の思いがそのまま利洋に伝わるわけではないし…。まして利洋の立場を考えると、私の余計な情報が他人の人生を左右するのも嫌だわ」
 「女性って、いろいろと考えるんだな。そんなに難しく考えないでありのまま頼むよ」
 利洋はナイフとフォークの手を休めない。何か関心があることが起きると、かえって食欲が増すのだろう。勢いよく海老を切り分け、口に運んでいる。
 日未子は蕪を食べた。しっとりとした甘さが口中に広がった。
 「薮内さんは、私の目から見てとても辛そうなのよ。なんだか仕事が手についていないという様子なの。誤解しないでね、仕事が出来ないと言っているわけではないのよ」
 日未子は、慎重に言葉を選ぼうとした。
 「分かっている」
 利洋は、冷静に言った。
 「以前は、明るくてテキパキと仕事をこなしていた。ところが最近は机の上も雑然としているし、仕事の手際が極端に悪くなっているという気がするの。以前から、どちらかと言うと仕事は丁寧だけれど少し遅いかな、というタイプだったけれど、今はどうかな?」
 「両方ともだめになったって言うのかい?」
 利洋の疑問に、日未子は頷いた。
 「そうね…。仕事の内容もスピードも遅くなっているような気がするわ」
 「彼の変化の原因は何かな」

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【著者】 江上 剛 (えがみ ごう)
昭和29年、兵庫県生まれ。早稲田大学政経学部卒。第一勧業銀行(現みずほ銀行)入行。広報部次長時代に対応した総会屋事件が、映画「呪縛・金融腐食列島」のモデルとなる。平成15年退行、作家専業に。主な著書に「非情銀行」 「起死回生」「腐蝕の王国(上・下)」など。

(追伸)この「ニッポン・ウーマン」は4月21日発売の「フィナンシャル ジャパン」6月号に掲載されています。

2006 04 26 [16. 小説「ニッポン・ウーマン」] | 固定リンク | トラックバック

2006.04.25

[木村剛のコラム] もはやデフレではない!

 18日、ニューヨークの原油先物市場において、主要指標のWTIが1バレル70.88ドルまで上昇。ハリケーン・カトリーナが米国の製油施設を直撃したことを受けて、昨年8月30日に記録した過去最高値70.85ドルを上回った。

 これが経済に影響を及ぼさないわけがない。石油化学製品の原料となるナフサ価格は高騰。ポリエチレンやポリプロピレンが値上がりし、業務用食品包装フィルムなどが値上りしていく。
 業務用として広く使用されている重油価格が上がれば、ハウス栽培を手掛ける農家やクリーニング業界は価格転嫁を考えざるをえない。トラックなどの運輸業界も虎視眈々と値段改訂を狙う。航空運賃はすでに値上げに転じたし、遠洋漁業の漁船運航に大量の重油を使用している漁業も頭を抱えている。レギュラーガソリンは1リットル当たり131円と十数年振りの高値で推移している。
 値上がりしているのは、原油だけではない。商品価格は全般的に水準を切り上げてきた。投機資金の流入もあって、金、銀、銅などの貴金属も値を飛ばす。
実際、3月の企業物価指数をみていると、企業が使うパソコンや日用品などの価格が前年同月比で1%前後上昇するなど、デフレとは言い難い状況だ。
 景気の回復が、今年11月に戦後最長の「いざなぎ景気」を超えると見られている中で、政府がいつ「デフレ脱却宣言」をするかが注目されているが、敢えて言えば、すでに日本経済の現状は「デフレ」ではない。
 GDPデフレーターや需給ギャップがどうのこうのという議論もあるが、消費者の体感物価はすでに上昇に転じてしまった。
 だからこそ、量的緩和の解除を契機にマーケットは、将来における金利上昇を織り込み始めている。歴史的にも長くて低い金利水準が正常化した場合の落ち着き先を模索し始めたのだ。
 特に、雇用マーケットでは人手不足の感が強い。失業率も大幅改善している。若い人材を採ろうと思っても、なかなか採用できない。中高年齢層にも就職チャンスが広がってきた。中でも金融業界は異常なほどに需給がタイトになっている。派遣やパートの賃金は明確に上がり始めた。
 谷垣禎一財務相は「デフレが若干残っている中で金利が高騰するのは望ましくない」と述べているが、もはや「デフレ」だと言い張るのは時代錯誤の感がある。デフレからインフレに転じる経済では、金融資産の毀損が先行して生じる。預貸率が低水準の大銀行は預金金利を引き上げるインセンティブに欠けており、物価水準の上昇分を吸収できるケースは少ない。
 上昇に転じた賃金も、将来の物価上昇に見合ったものになるかは疑問符がつく。これまでの経験によれば、確実に1~2年のタイムラグが生じたからだ。
 中でも年金生活者にとっては、他人事では済まない。日々の生活費の上昇は、生活水準の引下げにつながりかねないからだ。勢い資産運用をどうするかという話になっていくし、タンス預金は一斉に行方を探し始めるだろう。
 そういう状況下では、金融知識が足りない方々を狙った詐欺も横行する。運用利回りに気を取られているうちに元本をごっそりとやられてしまうケースが後を絶たない。
 経済の潮目の変化と資産運用の潮目の変化には留意すべき点が少なくないのだ。

(読者の皆様へ)
 5月13日(土)午後1時から三貴商事主催のセミナーで『外貨を持つとはどういうことか~日本経済のゆくえ』というテーマで講演をいたします。お時間のある方や興味のある方は、こちらからどうぞ。

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 全国有力書店におきまして、「フィナンシャル ジャパン」2006年6月号は4月21日発売です。
今月の第1特集は、日本銀行の量的緩和政策の解除により、金利上昇が予測されている中で、どのような株式に投資をしたらよいのか、何に注意を払えばよいのか、過去30年の金利や株式の動きを振り返りながら、今後の「金利上昇に負けない注目株」についての特集を組んでいます。
 また第2特集では、 「これだけは気をつけよう!投資詐欺の5つの手口」と題して、これまでの投資詐欺の手口など具体的な事例や騙されないための自衛方策、トラブルのおきやすい金融商品の解説やチェック方法、そして投資のプロが語る騙されない方法など投資に関する特集になっています。まとめの騙されないためのチェックリストも必見です。
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2006 04 25 [04. 経済政策を語ろう!] | 固定リンク | トラックバック

ニッポン・ウーマン 第三章 炎のゆらめき(108)

 海老の甘味が突然に消えた。口の中が乾いてきた。


 「食事中には仕事の話をしないというのが、利洋流ではなかったの。薮内さんの話を出したことを、私、反省しているのだから」
 日未子は顔を顰めた。
 「反省しなくていいよ。流儀は流儀さ。時と場合による。やはり聞いておくべきことは聞いておこうと思ってね。話してほしい」
 利洋の目は笑っていない。
 日未子は水を飲んだ。どう話せばいいのだろうか。谷川と薮内との関係を素直に言えばいいのだろうか。
 神崎が言ったように、大日銀行と興産銀行の関係についても言及すべきだろうか。言い方次第では告げ口のように聞こえはしないだろうか…。

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【著者】 江上 剛 (えがみ ごう)
昭和29年、兵庫県生まれ。早稲田大学政経学部卒。第一勧業銀行(現みずほ銀行)入行。広報部次長時代に対応した総会屋事件が、映画「呪縛・金融腐食列島」のモデルとなる。平成15年退行、作家専業に。主な著書に「非情銀行」 「起死回生」「腐蝕の王国(上・下)」など。

(追伸)この「ニッポン・ウーマン」は4月21日発売の「フィナンシャル ジャパン」6月号に掲載されています。

2006 04 25 [16. 小説「ニッポン・ウーマン」] | 固定リンク | トラックバック

2006.04.24

[ゴーログ]なぜ日本人は日本の未来に自信を持てないのか?

皆さん、こんにちは。木村剛です。「不動産と景気・経済」さんが「失われた10年、略奪された5年」と題して、近年の株式市場を振り返っています。

 事実を改めて確認しますと、「東証の投資主体別売買動向で、量的緩和が始まった2001年から2006年3月3日までの各主体別の累計売買動向をみると、投資信託や信託銀行、事業会社などの国内法人が17兆6千億円の売り越し。個人も10兆1千億円の売り越し。一方、外国人は30兆6千億円の買い越し」でありました。
 要するに、「量的緩和のもと日本勢がデフレを材料に売り続けた株を外国人が引き受けた構図」だったわけです。「特に日本全体が悲観に覆われた03年に外国人は8兆2千億円と02年の10倍強買い越した」のが印象的な出来事でした。日本人が悲観一色に染められていく中、外人が買い向かっていく。自国民が日本の将来を真っ暗と思い定める中で、外国人が日本の復活を読んで投資を仕掛けてくる――という図式を目の当たりにして、当時、 「なぜ自国の未来を信じられないのか」と悲嘆したことを思い出します。
 「不動産と景気・経済」さんは、「量的緩和が続いた約5年で日本から海外に移転した富の大きさにはうつろな失望を覚える」と述べていらっしゃいますが、確かにそうですね。自らの力で、自国の富を活かしきれなかったわけですから・・・。「不動産と景気・経済」さんは、さらにこう指摘しています。

株式だけではなく、金融機関の担保不動産付き不良債権のバルクセールスなどでも買い手は外資系ファンド一色だった。・・・ゴールドマンが日本各地のゴルフ場を買い漁ったのもこの5年間。日本勢はそこに餌があるのに取りに行かなかったのだからハゲタカだと批判できない。リスクを取れず指をくわえていた日本の怠慢ともいえる。この縮み込んで過ごした15年の影響はいろんなところで軋みを作ってしまった。 

この15年間に社会人になった人達(20代、30代)の殆どは磨かれていない。バブル景気以前の巡航速度の通常の企業活動の苦労を知り、バブルも経験し、弾けた後の苦難も知っているのは40代ビジネスマンである。これから日本企業は反転攻勢に打って出る。団塊世代の大量定年退職も07年以降に控えているから優秀な学生も欲しい一方、即戦力の人材も欲しい。とにかく今は、40歳代のビジネスマンがコアになって、日本を、日はまた昇る国にしていかなければならない。 

 本当は、売り一色のときこそ大チャンスだったわけで、日本の未来を信ずるなら「買い」だったわけですが、そのとき買い向かうことをしなかったにもかかわらず、後になって、「外資は汚い」という言説をふるう識者の多いことに愕然とすることが少なくありません。リスクをとるつもりがないのに、リスクを取った人たちの成功(当然、その裏側にはリスクを取って失敗した人々も沢山いるわけですが・・・)を嫉妬し足を引っ張る、というこの国の度量の狭さに嫌気がさすときがしばしばありますね。
 ただ、今後については、「不動産と景気・経済」さんがおっしゃるように、私も、40歳代のビジネスマンが一斉に反転攻勢に打って出て、日本の明るい未来を切り拓くことを期待しております。問題は、反転攻勢に出ることのリスクを40歳代のサラリーマンのうち、どれくらいの人々がとれるかということですが・・・。


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2006 04 24 [04. 経済政策を語ろう!] | 固定リンク | トラックバック

ニッポン・ウーマン 第三章 炎のゆらめき(107)

 蕪や空豆などの夏野菜を添えた伊勢海老のナージュが運ばれてきた。
 「香草や野菜の香りをつけたクールブイヨンで、伊勢海老を半生くらいに火を入れたものでございます。ソースはサフラン風味のバターソースとなっています。ノイリー酒というちょっと甘めのお酒にバター、トマト、フランボワーズビネガーなどを加えておりますので、甘味と酸味をお感じになると思います」

 山本シェフが説明してくれる。
 「甘いわ」
 日未子は感激した。半生くらいに火を入れたと山本は説明したが、絶妙のボイルだ。生ではなく、ボイルし過ぎてもいない。海老の甘味、うま味を最高に引き出している。
 「確かになんとも言えないね。ぷりぷりとした歯ごたえもきっちり残っている」
 利洋も満足そうにフォークを口に運んでいる。
 「私、あまり海老とかは好きではなかったのだけれど、これほど美味しいのに出会ったことがなかっただけなのね…」
 「ところで」
 利洋が日未子の言葉を遮るように言った。
 「なあに?」
 「先ほどの薮内君の話を聞かせてくれよ」

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【著者】 江上 剛 (えがみ ごう)
昭和29年、兵庫県生まれ。早稲田大学政経学部卒。第一勧業銀行(現みずほ銀行)入行。広報部次長時代に対応した総会屋事件が、映画「呪縛・金融腐食列島」のモデルとなる。平成15年退行、作家専業に。主な著書に「非情銀行」 「起死回生」「腐蝕の王国(上・下)」など。

(追伸)この「ニッポン・ウーマン」は4月21日発売の「フィナンシャル ジャパン」6月号に掲載されています。

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2006.04.23

[フィナンシャル ジャパン] 冷静に移民政策を議論するときがきた

  「フィナンシャル ジャパン」5月号掲載
  「伯楽諫言」 ---FJ編集長 木村剛

 日本経済の将来を占う上で、小泉政権がどのような展望に立って経済政策を策定しているかを知ることは極めて重要だ。そのとき、無視することのできないキーパーソンがいる――中川秀直自民党政調会長だ。

 残念なことに、マスコミは政策論争という側面より、政局として報じているため、中川政調会長が主張している「上げ潮政策」はあまり詳細に解説されていない。
 じつは、「上げ潮政策」を構成している要素のひとつに「新しい日本経済の国境概念」が掲げられている。「日本経済の国境を広げる」という発想に立つことを意味しているようだ。
 国境を広げるという発想に立てば、BRICs市場は自然と経済圏内に入ってくる。そこで、FTA(自由貿易協定)を縦横無尽に活用すればいい。日本国内の外国人労働者についても、偏見はなくなっていくはずだ。
 中川政調会長の真意を知る術はないが、少子高齢化社会が本格化している現局面において、外国人労働者の活用を示唆したことは「勇気ある慧眼」だと思う。日本経済が今後も成長路線を選択したいのであれば、否が応でも移民政策を前向きに検討することから逃れられないからだ。
 わが国において、移民政策を議論することは、タブー視されてきた。狭量な排外主義がいまだにはびこるわが国では、「外国人労働者=不法滞在者」という図式で語られており、「不法滞在者=凶悪犯罪」というレッテル張りが横行している。
 このため、「本格的な移民政策の検討」ではなく、「入管政策の強化」という近視眼的な対症療法ばかりが議論されている。すでに二四万人いるといわれる不法滞在者を犯罪者扱いし、邪魔者扱いするばかりで実態を見ようとしていない。
 冷静に観察すれば、コンビニや外食業界において、外国人労働者を見掛けない日はない。地下鉄の作業員や下請工場の単純作業者など外国人労働者なしには成り立たなくなっている現場も多い。これらの労働者がすべてワーキングビザを持っているなどとは信じ難い。
 昨年一万六○○○人の不法滞在者を摘発したことを誇るよりも、正式に移民を受け入れ、外国人労働者と共生することを真剣に考えるべき時期にきているのではないか。正式には受け入れないが、不法労働者としてバレるまでこき使うという非人道的な対応を未来永劫続けるべきではない。
 悲しいことに、夢を抱いて日本に留学したアジア出身の学生の多くは、偏見の目にさらされて、日本を嫌いになって帰国していくという。日本の大学を卒業した外国人に関しては、短期間のワーキングビザを与えるという程度の温情はあっていい。
 少子高齢化社会を乗り越えていくためにも、移民政策を前向きに議論すべきだ。成長政策を机上の空論としないためにも、日本経済の国境概念を広げるべきときがきていると思う。


(追伸)「週刊!木村剛」は、金融経済月刊誌「フィナンシャルジャパン」(年間購読はココ)および「フジサンケイビジネスアイ」(購読希望はココ)とメディア・コラボレーションしています。本日の記事は、「フィナンシャルジャパン」5月号に掲載したものです。

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今月の第1特集は、日本銀行の量的緩和政策の解除により、金利上昇が予測されている中で、どのような株式に投資をしたらよいのか、何に注意を払えばよいのか、過去30年の金利や株式の動きを振り返りながら、今後の「金利上昇に負けない注目株」についての特集を組んでいます。
 また第2特集では、「これだけは気をつけよう!投資詐欺の5つの手口」と題して、これまでの投資詐欺の手口など具体的な事例や騙されないための自衛方策、トラブルのおきやすい金融商品の解説やチェック方法、そして投資のプロが語る騙されない方法など投資に関する特集になっています。まとめの騙されないためのチェックリストも必見です。
 特集以外でも、投資関連ではテーマ別にわかりやすく解説している「FJおススメ投資本BEST20」や「あなたもできるバリュー株投資」、好評シリーズ「資産株」VS「小泉株」、そのほか、今後の日本経済の動向の重要な鍵となる「自民党の中川政調会長が語る『上げ潮政策』」、成功した起業家と起業志望の人々が集まるイベントで見た起業の現状やパソコンソフト販売本数でマイクロソフトを抜いたソースネクストの松田社長の経営戦略についてなど盛りだくさんの内容となっています。

2006 04 23 [13. フィナンシャル ジャパン] | 固定リンク | トラックバック

[週刊!尾花広報部長] カラスの一撃!?

 こんにちは、尾花典子です。もうすぐGWだというのに、天気がいまいちですよね。
 先週火曜日に私の家に来ていた家族から電話が会社に入り、何か一大事(?)と思ったら、

 すごーくふくふくと太った鷲のようなカラスがベランダに突然現れ、干してある洗濯物には一切目もくれずに、ハリガネのハンガーをすごい勢いで上手に(?)くわえて逃げて行ったそうでした・・・。あまりの大きさのカラスに驚き、わざわざ電話をかけてきたようですが、普段一人暮らしなので、そんな大きなカラスに目をつけられるなんて、ちょっと恐いので、学習効果(?)もあるようだし、ハリガネのハンガーはベランダからすべて撤去してみました。
 カラスは光るものが好きなんですよね♪銀座や丸の内でも堂々と歩いているカラスを見かけますが、私的にはカラスは黒くてこわいから、いなくなってくれると嬉しいです。

 嬉しいといえば、先日、ゴー社長の今年の半日ドックの最終結果がでたのですが、重度のストレスとハードな仕事の割には、大して悪いところもなく、ホッとされていました。体調があまりよくなかったので、どこかきっと悪いところがあるに違いないとひそかに心配していたそうです・・・。でもちょっとひ・ひまんが・・・・。これからもまた活動的に仕事をしていただけるかと思うと私も嬉しいです(笑)。

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 私も最近規則的な不規則な生活のせいか、ちょっと疲れがたまりやすくなっています。
 先週金曜日に、愛宕の「Le Dragon Bleu ATAGO」にお出かけしました。
 チャイニーズやエスニックのアジアン・キュイジーヌでとてもおいしかったです。
 実は経緯は省略しますが、みんなにひんしゅくを買いながら、この日は予定をダブルブッキングしてしまったんです。
 会社のお友達との会合と、「狂乱の飲み会チーム」の10年以上ぶりの同窓会で、両方とも参加したかったので、同窓会チームは私がお店を予約することになっていて丸の内近辺で予約が入らなかったのをいいことに、同じお店でセットしてみました♪
 交互に両方の飲み会に参加してみたのですが、同窓会チームのメンバーの「えっー、昔と全然変わってないね~」という言葉で気をよくしてしまい、長い間封印をしていた「一気飲み」をしてしまったせいか、朝起きたら、洋服を着たまま寝ていました・・・・。ついでに土曜日は夕方まで起きることができませんでした(*゚‐゚*)

 そういえば、ゴー社長は6月に新刊を出す予定なのですが、その新刊記念に講演会を開催しようと思っています♪ 講演タイトルは新刊本と同じで「和魂米才の発想法」の予定です。新会社法も5月から施行されますし、ゴー社長の提唱する新しい企業経営についてご興味のある方はこちらからどうぞ。開催場所は東京駅徒歩2分の丸ビル内です=*^-^*=

2006 04 23 [15. 週刊!尾花広報部長] | 固定リンク | トラックバック

2006.04.22

[フィナンシャルi] インドは中国を越えられるか

 近年、経済成長が目覚ましく、しかも人口大国であるインドへの関心が高まっている。だが、中国と比較すれば、多くの点でインドの魅力は見劣りしてみえる。
(慶應義塾大学総合政策学部教授 白井早由里)

 中国は1978年に対外開放政策を開始したが、それ以来、外資系企業の参入によって輸出型製造部門が成長し、今では東アジア域内で生産ネットワークの拠点を形成するまでになっている。
 
 対照的に、インドは中国に大きく遅れて91年から本格的な対外経済開放政策を始めているが、経済特区を設けてインフラを集中的に整備し、税制面でも外資を優遇してこなかったため、直接投資の流入額は中国の10分の1程度にとどまっている。本格的な経済特区の開設を促す法律は今年2月に施行されたばかりである。
 この結果、中国の国内総生産や1人当たり所得はインドの2倍以上もあり、潜在的な消費市場の大きさは比較にならない。マクロ経済状況も良好で、財政赤字はインドより小さく、潤沢な貯蓄に支えられて国内金利も低い。 
 貿易収支でも、赤字のインドに対して、中国は大幅な貿易黒字を記録し、しかも日本を抜いて世界第3位の貿易大国である。また、インドはかねてから情報通信(IT)部門および関連サービスに対する評価が高いが、インターネット利用者、パソコン台数、携帯電話利用者数いずれにおいても中国とは4倍以上の開きがある。
 つまり、インドのIT産業は欧米諸国のアウトソーシング先であり、ゲームソフト、コンテンツ、電子商取引などIT関連サービスの国内市場は小さい。質はともかくとして、居住者による国内特許申請者数でも年間4万件以上ある中国に比べてインドは約300件に過ぎず、一般に受ける印象と比べ研究開発活動は活発とは言えない。
 それにもかかわらず、何故インドに注目すべきなのか。重要な点は、インドでは優れた民間地場企業が多く育っており、しかもそれらを資金面から支える比較的健全な銀行・株式市場が存在していることである。
 対照的に、中国では一党独裁体制の維持という政治的理由から今日でも国有企業を支援し続け、民間の地場企業の育成よりも外資系企業を誘致することで経済発展を目指している。1980年代末から実施した国有企業改革では中小企業を淘汰し、戦略的分野において大規模で利益率の高い国有企業だけを残して大規模化・多国籍化を図っている。地方政府による関与も大きく、生産能力過剰の一因となっている。
 
 こうした政策は特権をもつ政府・企業・市民とそうでない者との間に不公平感を高めている。しかも、政策は頻繁に変わり、その説明責任や知的財産権などの法的整備でもインドより遅れをとっている。海賊版の氾濫は中国の方がはるかに深刻だ。
 世界経済史を振り返ってみても、民間企業よりも国有企業を優遇した国で持続的な高い成長を実現した国はない。そうした政策が長期的にみて政治的安定性、経済効率、あるいは外資系企業の安定的な収益確保に及ぼす影響は計り知れない。
 インフラ不足と労働者保護的色彩に難があるインドではあるが、海外戦略を企てる経営者が念頭においておくべきプラスの点であろう。

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白井早由里(しらい・さゆり)
1987年慶應義塾大学卒業、89年同大学経済学研究科修士課程修了、93年コロンビア大博士課程修了。経済学博士。93年―98年国際通貨基金(IMF)エコノミスト。1998年9月慶應義塾大学助教授。2006年4月より現職。
主な著書に『マクロ開発経済学―対外援助の新潮流』(有斐閣)、『人民元と中国経済』(日本経済新聞社)など。


(追伸)「週刊!木村剛」は、金融経済月刊誌「フィナンシャルジャパン」(年間購読はココ)および「フジサンケイビジネスアイ」(購読希望はココ)とメディア・コラボレーションしています。本日の記事は4月17日にフジサンケイビジネスアイに掲載されたものです。

2006 04 22 [14. フィナンシャルi ] | 固定リンク | トラックバック

[シンコの日記] 第35回お客様懇親会

皆さん、こんにちは!シンコです(^^)/
今週は、4月17日(月)にありましたお客様懇親会模様や私が「かっぱ橋商店街」を初探索してきた珍道中など盛り沢山でお伝えしたいと思います☆

<お客様懇親会>
今回は学士会館という、とても風格のある会場でしたので、私も参加させて頂いたのですが、(・_・;)をかくんじゃないかと心配でしたよ~~!!(さて、私はどこに居たでしょう??)でも、そんな心配は要らなくて、高い天井と歴史を感じさせる壁や柱のおかげで、リラックス出来ました☆また、200名近くのお客様がご参加下さいましたので、とても嬉しかったです!!では、懇親会のプログラムを簡単にまとめますね♪

★第一部★
公認会計士の先生による講演「商法改正に伴う中小企業経営への影響」
Syashin2_2





~皆さんとても真剣に聞き入ってらっしゃいました!!~

★第二部★
  日本振興ネットワーク賛助会員様によるプレゼンテーション
  弊行お客様によるプレゼンテーション
Syashin3_1 





 ~今回は、1社様あたり「5分」と言う時間制限が決められていたんですが、(←5分たったらベルを鳴らすんです♪)皆さんのプレゼンテーションは「リリリ~~~ン♪♪」とベルが鳴ることなく(私はなるのを密かに楽しみにしていたので残念(p_-)でした)疾風のごとくさぁぁ~っと終了しました☆でも、短い時間でしたが、皆さんが爆笑する場面はかなりありました(笑)←おおっと、これはお越しいただいた方だけのお楽しみですね☆~
 
 ★第三部★
 お名刺交換会ならびに懇親会、「Client of the month」表彰
 <ショッピングモールも同時開催!>
Syashin7_1




~やはり、200名近くの人が集まると、本当にすごい賑わいでした(^・^)☆皆さんとても楽しんでらっしゃいましたし、ショッピングモールでも、どんどんお客様がご購入してらっしゃいました♪来月も楽しみですね☆~


<かっぱ橋初探索>
先日、本店の受付付近にお客様の商品をきれ~に飾るためのラックを買いに「かっぱ橋商店街」に行ってきました。私は、「かっぱ橋商店街」は初めてでしたので不安と期待を胸に(←お決まりの文句ですね☆)初探索に出かけました。食器や食品の模型、ユニフォームなど、普通の商店街では売っていない様々なものが売っていて、面白かったです!!
で、やっとこさ、ラックを見つけ値段を見てみると・・・、予想していた金額の5倍もするので、「これは値切るしかない!!」と思いました。で、早速おじさんに値切ってみたのですが、ま~~~ったくまけてくれませんでした(T_T)でも、帰り道を通るととんでもないものを見つけました!!!何かというと「かっぱ」です!!面白いので早速写真を撮りました☆

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~どうですか??ちょっとふてぶてしいところが何となく可愛いですよね~


Mokei




~ちっちゃくてもちゃ~んと料理になってるんです☆~


Rakku2
Rakku3

~購入したラックその①とその②です!!~

ってなわけで、受付には、お客様自慢の商品が陳列されてありますので、是非是非お越しくださいね。


  ※シンコは架空の人物です。

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[本のソムリエ] 投資家のための 金融マーケット予測ハンドブック

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今週の丸善丸の内本店 壹岐直也副店長がお薦めする本です。
 投資家のための 金融マーケット予測ハンドブック第3版』 
NHK出版刊
住友信託銀行・マーケット資金事業部門 著
定価:2,415円(税込)

 日本経済は長い間苦しんできた不況から、やっと脱したといわれています。日本銀行も、「デフレから抜け出した」として量的緩和政策をやめることになりました。
 一方で今、郵政民営化など公的部門の構造改革の帰趨や、団塊の世代の退職による「2007年問題」の行方(退職金など、彼らのマネーはどうなるか)、BRICs(ブラジル・ロシア・インド・中国)の目覚しい台頭などが関心を集めています。そんな中で私たちは、自分たちの生活と資産をどう守ればいいのでしょうか。
 本書では、金融市場の基礎的な知識である、内外の経済・金融統計の見方、金融政策や為替政策の動向分析のポイントなどがわかりやすく述べられています。
 日本をはじめ、米国、欧州、アジア太平洋の最新の経済・金融データが満載され、経済、商品市況、為替市場の動きが手にとるようにわかる一冊となっています。
 一般個人投資家が急増している今日、金融マーケットに関心をもつ多くの皆さんの道しるべとなるでしょう。

(追伸)「週刊!木村剛」は、金融経済月刊誌「フィナンシャルジャパン」(年間購読はココ)および「フジサンケイビジネスアイ」(購読希望はココ)とメディア・コラボレーションしています。本日の記事は4月17日にフジサンケイビジネスアイに掲載されたものです。

2006 04 22 [12. 本のソムリエ] | 固定リンク | トラックバック

2006.04.21

[ゴーログ]増税時代に少子高齢化は進む!

 皆さん、こんにちは。木村剛です。「Fireside Chat」さんが、連合が13日まとめた「サラリーマン増税に関する意識調査」を紹介しながら、政府税制調査会が昨年打ち出した定率減税や給与所得控除の廃止などのサラリーマン増税に対し、「絶対に反対」「どちらかといえば反対」を合わせ、給与所得者の92.5%が反対していることを示した上で、「それより面白いのは、増税で生活が苦しくなるから子作りを控えるとの回答が30.4%の高率に昇ったこと」を挙げています。

 いずれにしても、増税時代がやってきそうです。それで子作りを控えるようなことになると、さらに少子高齢化に拍車がかかるのでしょうか。「Fireside Chat」さんは、「同時に驚くのは、サラリーマン増税を理解していたのが22.2%に過ぎないこと。サラリーマンがお人よしなのか。政府与党の広報不足なのか。連合の努力不足なのか。ちょっと脱力感に襲われるデータです」と書いていらっしゃいますが、現実はそういうものだと思います。
 逆に言えば、そういうことを気にかけなくても暮らしていけるということを意味しているのではないでしょうか。もっとも、これから来る本格的な増税時代になったら、「そんなこと興味がない」などとは言っていられなくなるのでしょうが・・・。


(読者の皆様へ)
 5月13日(土)午後1時から三貴商事主催のセミナーで『外貨を持つとはどういうことか~日本経済のゆくえ』というテーマで講演をいたします。お時間のある方や興味のある方は、こちらからどうぞ。

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Fj_cover_june_450px_1
 全国有力書店におきまして、「フィナンシャル ジャパン」2006年6月号は4月21日発売です。
今月の第1特集は、日本銀行の量的緩和政策の解除により、金利上昇が予測されている中で、どのような株式に投資をしたらよいのか、何に注意を払えばよいのか、過去30年の金利や株式の動きを振り返りながら、今後の「金利上昇に負けない注目株」についての特集を組んでいます。
 また第2特集では、「これだけは気をつけよう!投資詐欺の5つの手口」と題して、これまでの投資詐欺の手口など具体的な事例や騙されないための自衛方策、トラブルのおきやすい金融商品の解説やチェック方法、そして投資のプロが語る騙されない方法など投資に関する特集になっています。まとめの騙されないためのチェックリストも必見です。
 特集以外でも、投資関連ではテーマ別にわかりやすく解説している「FJおススメ投資本BEST20」や「あなたもできるバリュー株投資」、好評シリーズ「資産株」VS「小泉株」、そのほか、今後の日本経済の動向の重要な鍵となる「自民党の中川政調会長が語る『上げ潮政策』」、成功した起業家と起業志望の人々が集まるイベントで見た起業の現状やパソコンソフト販売本数でマイクロソフトを抜いたソースネクストの松田社長の経営戦略についてなど盛りだくさんの内容となっています。

2006 04 21 [04. 経済政策を語ろう!] | 固定リンク | トラックバック

[FJオンラインDの日記] 「5つのK」って何?

 いきなりですが問題です。シニアの資産運用に欠かせない「5つのK」とは何でしょう?

 ・・・皆さんこんにちは。二度目の登場・濱田@めざすは『太陽系最強』です。
私などは「5K」と聞くとどうしても「3K職場」なんて言葉を思い出してしまうのですが、それとはまったく別モノです。

どうしてこういう話をしたかといいますと、先日、某証券会社のCEOインタビューを撮影したのですが、そのときに

「今の30代の人たちは(資産運用の大切さに)気づき始めている。ここで(資産運用を)始めるか始めないかで、60代(で定年して)以降の数十年の生活のレベルに大きな差が出るだろう」

という旨の発言があって、これがとても印象深かったのです。印象深いというよりも、ギクッとしたといった方が正確かもしれません。目新しくはないかもしれませんが、自分が30代ということもあって、「やっぱりそうだよなぁ」と改めて思ったわけです。

私も一応、株式投資をやっていはいます。ただ、謙遜でもなんでもなく“微々たる”元手でやっているだけなので、今後はもちっと本腰入れて、きちんと続けていかなければいけないなぁと考えていたとき、そこでふと気づいたんです。

「自分もいずれシニアになるんだな」と。

自分の数十年後はどんな生活なんだろう。その頃、どんな暮らしをしているんだろう。どんな生活がしたいだろうか。

これまた当たり前のことなんですが…でも、そんな先のことを具体的に考えている人、果たしてたくさん居るんでしょうか?皆さんいかがですか?自分の数十年後のライフプランって考えていらっしゃいますか?

………考えているんですよね、皆さんちゃんと。やはりそれが当たり前なんでしょうか。。。考えてないフリをしてる人も、しっかり考えているんでしょうね。いや絶対そうだ、そうに違いない。やばいやばい、自分ももっと真剣に考えなければ。ブツブツ。


しかしよく考えてみると、60歳なり65歳になったら資産運用も定年迎えて終わり、というわけではありません。シニアになっても資産運用というものは続けるべきでしょう。団塊の世代が退職を迎えてうんぬんという話題も、そこにつながってくるわけでしょうし。

と、まぁそんなことを考えていて、以前取材して制作したファイナンシャルプランナーのビデオを思い出したわけです。このビデオのタイトルが「資産運用に必要な5つのK」だったんです。アシスタントだったとはいえ、撮影もフリップの制作もしたのに、あぁ半分以上も忘れてしまっている私………。

ともかくFJオンラインにも、自分の勉強のつもりで再アップしましたので、ご覧になっていただければ、冒頭の問題の答えが出ています。シニアの方も、いずれシニアになる方も是非。

こちらからどうぞ。

ところで、先日撮影した某社CEO氏。お会いするのは数回目ですが、いつもながら話は分かりやすい。インタビュアーのどの質問に対しても、真剣に考え、瞬時に言葉を選び、サッと自分なりの答えが。うーんやっぱすごい。。。適当に受け流すことはしないし、分からないことは「分からない」とおっしゃる。
「そんなの当たり前だ」と言う声も聞こえてきそうですが、なかなかビデオカメラの前で、自分が分からないこと、できないことをさらすのは容易ではないように思います。
インタビューの詳細はまた後日何らかの形でご紹介できればと思っています。では。

2006 04 21 | 固定リンク | トラックバック

2006.04.20

[ゴーログ]国民の知る権利は危機に瀕しているのか?

 皆さん、こんにちは。木村剛です。「微妙に日刊?田中大介」さんが、「公正取引委員会が新聞などの『特殊指定』を見直す作業を進めていることに対する、マスコミに媚を売ることが目的としか思えない愚かな政治家たちの発言」に対して、異論を述べています。

新聞会社やその子会社であるテレビ局が反対するのは、好ましい・好ましくないは別として理解できます。自分の既得権益を守ろうとするのはある意味当然ですから。しかし日本の全ての政党(自民・公明・民主・社民・共産・その他)が揃いも揃って、マスメディアの主張を鵜呑みにして公正取引委員会を批判しているのを見ると、あまりの日本の政治家のレベルの低さに憂鬱になります。

 ご指摘の点は、まったく同感ですが、日本のマスメディアは大権力ですから、政治家とはいえ、なかなかマスメディアに対する批判ができないのが実情ではないでしょうか(それでいいと言っているわけではありません。念のため)。
 ただ、「微妙に日刊?田中大介」さんも述べているように、「もっとも実は素晴らしい政治家もたくさんいて、その人々はマスメディアに迎合していないが故に、その発言が封殺されている可能性もないことはないですが」という点は見逃せないと思います。取り上げるか取り上げないかは、マスメディアの自由自在だからです。
 ちなみに「特殊指定」というのは、"原則的に、販売相手や地域の違いで異なる定価をつけたり、定価を割り引いてはならない"という規定。「これが解禁されると、販売店による過当競争→戸別配達制度の崩壊→国民の知る権利の危機 とか(笑)」(by「微妙に日刊?田中大介」さん)ということのようです。これに対して、「微妙に日刊?田中大介」さんは、こう反論しています。

明らかに上記の論理は嘘です。欧米諸国のほとんどの国で戸別配達制度は存在しませんが、日本よりずっと国民の知る権利が守られています。こういう頭のいい小学生でも分かりそうな反論をする政治家がいない悲しさ。またはそういう反論が言論封殺される社会の悲しさ。そりゃ談合もなくならないさ。「自分の関心事以外の情報も掲載されている新聞からは世界を知ることができるが、関心事だけをネットで検索していては世界が見えなくなる」などと寝ぼけた発言をしている作家もいるようですが、新聞だってほとんどの人が関心のある紙面しか見ねえだろうに。逆に関心のない分野でもYahoo!トピックスに気になる見出しがあれば見るし。

皆さんは、どうお考えでしょうか?

(読者の皆様へ)
 5月13日(土)午後1時から三貴商事主催のセミナーで『外貨を持つとはどういうことか~日本経済のゆくえ』というテーマで講演をいたします。お時間のある方や興味のある方は、こちらからどうぞ。

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全国有力書店におきまして、「フィナンシャル ジャパン」2006年6月号は4月21日発売です。
今月の第1特集は、日本銀行の量的緩和政策の解除により、金利上昇が予測されている中で、どのような株式に投資をしたらよいのか、何に注意を払えばよいのか、過去30年の金利や株式の動きを振り返りながら、今後の「金利上昇に負けない注目株」についての特集を組んでいます。
また第2特集では、「これだけは気をつけよう!投資詐欺の5つの手口」と題して、これまでの投資詐欺の手口など具体的な事例や騙されないための自衛方策、トラブルのおきやすい金融商品の解説やチェック方法、そして投資のプロが語る騙されない方法など投資に関する特集になっています。まとめの騙されないためのチェックリストも必見です。
特集以外でも、投資関連ではテーマ別にわかりやすく解説している「FJおススメ投資本BEST20」や「あなたもできるバリュー株投資」、好評シリーズ「資産株」VS「小泉株」、そのほか、今後の日本経済の動向の重要な鍵となる「自民党の中川政調会長が語る『上げ潮政策』」、成功した起業家と起業志望の人々が集まるイベントで見た起業の現状やパソコンソフト販売本数でマイクロソフトを抜いたソースネクストの松田社長の経営戦略についてなど盛りだくさんの内容となっています。


2006 04 20 [04. 経済政策を語ろう!] | 固定リンク | トラックバック

2006.04.19

[ゴーログ]談合への参加権は開放されているのか?

 皆さん、こんにちは。木村剛です。談合批判に対して、「お役人様達の王国」さんが反論しています。「地方に行けばもう談合だらけ。おおっぴらに談合がまかり通っています」という現実を前提に、「談合ってとっても日本人的な、まさに日本人のDNAから生まれたような仕組みですね。仕事を各社で順繰りに回し、みんなで助け合う精神というのは、競争することが基本にある社会からは生まれてこないのではないでしょうか」と指摘していらっしゃいます。

例えばA社というとても優秀な会社があるとします。仕事の能力、技術力においても他社に抜きんでています。公正に一般競争入札をすれば、すべての仕事をA社が取ってしまうでしょう。優秀なんだからコストを下げることもできて、落札するのは当たり前です。すると他の会社は仕事にありつけません。A社ばかりが発展し、他の会社は仕事がなくて倒産するしかないでしょう。A社の社員は給料が上がりますが、他の会社は倒産して失業者となります。

資本主義の競争社会なんだからそれが当たり前だ!と言われればそれまでですが、他の会社が倒産して失業者が出れば、失業保険を払わなくちゃならないし、失業率は上がり、生活保護率も上がるかも知れません。ヤケになって犯罪に走る人もいるでしょうし、父親が失業した家の子供はグレてしまうかもしれません。要するに地域社会にとって一つもいいことはないのです。地域社会にとっては、どこの会社もほどほどに業績を伸ばして、みんながほどほどに豊かになってくれるのが一番安心なのです。だから大きな公共事業では各社ある企業が順番に落札してくれればこんないいことはないのです。・・・

全国規模の大手ゼネコンがひしめき合う東京と、家族経営みたいな地元の建設業者とでは所詮競争になりません。マスコミが言うように、すべての公共工事を一般競争入札にすれば、仕事はすべて中央の王手ゼネコンが持って行ってしまい、地元企業に仕事は回ってこないでしょう。入札価格は下がって役所の経費は節約できるかも知れないけど、地元企業が仕事にありつけず倒産してしまえば、自治体に税収は入ってこないし、失業率は上がり、消費も落ち込み、地元に活力はなくなってしまいます。 

 これに対して、「それであれば、全国規模の大手ゼネコンを入札から外して、地元の建設業者の入札に限定すればいいじゃないか」という反論もありえますが、それに対しても、「お役人様達の王国」さんは、回答を用意しています。

「地元の税金で行う地元の公共事業は、地元業者にさせたい!」というのは地方の一致した意見です。そのためにはすべての企業が公平に参加できる一般競争入札は避けて、特定の業者を対象に入札を行う指名競争入札が行われることになるのです。しかしそこには地元業者と地元役所の癒着が生まれやすく、地元業者間でもなるべく予定価格に近い値段で落札して業者の利益を確保したいという考えや、地元の業者間でも順番に仕事を回したいという思惑から、容易に談合に走りやすい土壌が生まれるのです。

役所の経費削減か、地元業者の利益確保か?。どちらを優先するかの問いに、明確な答えはありません。あちらを立てればこちらが立たず。敢えて言うなら、上手くバランスを取るしかないんです。だけどマスコミは、「談合はけしからん!」といった論調でしか言わないので、「談合は役所と業者の悪人同士が悪巧みをしているんだ」という印象しか与えていません。もっと談合が生まれる事情を考えた議論がなければ、いつまでたっても地方では「談合がいけないと分かっているけど、地元経済の維持には仕方ないもんな~」という言い訳しか出てこないような気がします。

 私は、私と立場は違いますが、「お役人様達の王国」さんのような見方を否定しません。ただ、そうであれば、正々堂々と談合を正当化し、社会主義的な方向を目指すべきだと思います。問題は、都合の良いときだけ資本主義の論理を使い、都合の良いときだけ社会主義の正義を持ち出すということにあるように感じるのです。
 例えば、真に「お役人様達の王国」さんがいうようなセーフティネットをシステム化するのであれば、談合に参加する権利をすべての地元業者に保障してあげる必要があると思います。そしてその権利は、これから建設業を営もうと考える地元の起業家にも門戸を開かなければならないと思います。そうでなければ、本当の意味で、地元のセーフティネットにはなりえないからです。
 しかし現実をみれば、すでに「地元業者」になっている方々は「談合のメリット」を享受できますが、「私も談合に入れてくれ」という新興の地元業者にはそのメリットは与えられません。仮に、新興業者にも門戸を開くとすれば、われもわれも、とそのセーフティネットに殺到して、セーフティネット自体が維持できなくなってしまうでしょう。一度、参加権を開放した談合をシステム化してみてはいかがでしょうか。それが如何に機能しないものかが実感できるはずです。
 だとすれば、談合システムは、現時点で参加している方々に対してセーフティネットを与えてくれますが、その他の地元の人びとにはコスト増の要因にしかならないように思えるのです。

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2006 04 19 [04. 経済政策を語ろう!] | 固定リンク | トラックバック

ニッポン・ウーマン 第三章 炎のゆらめき(106)

 「初めてね…」
 日未子はシャブリを呑んだ。

 「何が?」
 利洋が訊いた。
 「そんなに真剣な顔をするのは…。似合わないな」
 「日未子が薮内君の名前を突然口に出すからさ。ところで薮内君はどうして不幸なの?」
 利洋は真っ直ぐに日未子を見ている。日未子は迷った。利洋に相談しようかと思わなかったわけではない。
 だが、言い方に気をつけなければ、課長の谷川を中傷することになってしまう。
 日未子はまたシャブリを呑んだ。
 「話してほしいな。気になるんだよ。薮内君って大日銀行出身だよね。日未子と同じだ」
 日未子は頷いた。
 「大日銀行の人に何か問題が起きたりすると、興産銀行出身である僕が余計に責められるのさ。苛めたのではないかとね。それが僕の失点になる可能性があるんだ」
 利洋が、シャブリを呑み干した。
 「失点?」
 利洋からよもや聞くとは思っていなかった単語に日未子は驚いた。
 「そう、失点さ。実は、今年の暮れくらいに執行役員になる可能性があるんだよ」
 利洋は、笑みを浮かべた。しかしそれはいつも見ていた軽やかな笑みではなかった。
 「だから失点をするわけにはいかないのさ。今や、ミズナミ銀行の人事は興産銀行側が握りつつある。これを一気に推し進めて、ミズナミ銀行を実質的に興産銀行にしてしまおうと考えているんだ。なにせ景気の回復と共に興産銀行の方が圧倒的に収益を上げているからね。リテールの大日銀行は、銀行経営の下支えにはなっているけれど、それ以上でもない。人材もいないしね」
 「最年少役員?」
 「そうだ。最年少役員を興産銀行側から出して、大日銀行側からは出さない。人材不足を理由にしてね。それで一気に人事の実権を奪ってしまおうという計画だよ。内緒だよ。だから薮内君のことが気になったのさ。目的が成就するまでは、慎重でないといけないからね。教えてくれる?」
利洋は微笑んだ。
 野心…。そんな言葉が日未子の頭をよぎった。
 日未子は、利洋に汗のにおいを感じた。初めてのことだった。

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【著者】 江上 剛 (えがみ ごう)
昭和29年、兵庫県生まれ。早稲田大学政経学部卒。第一勧業銀行(現みずほ銀行)入行。広報部次長時代に対応した総会屋事件が、映画「呪縛・金融腐食列島」のモデルとなる。平成15年退行、作家専業に。主な著書に「非情銀行」 「起死回生」「腐蝕の王国(上・下)」など。

(追伸)この「ニッポン・ウーマン」は3月21日発売の「フィナンシャル ジャパン」5月号に掲載されています。

2006 04 19 [16. 小説「ニッポン・ウーマン」] | 固定リンク | トラックバック

2006.04.18

[FJオンラインDの日記] レンズのムコウ~ビデオポッドキャスト撮影

 ゴーログ読者の皆様、はじめまして。
 今回から末席に名を連ねさせていただきます、濱田@メガネ男子です。
 フィナンシャルジャパン編集部の脇(?)で、映像・ウェブ制作のディレクターをしています。

 実は雑誌・FJを出版しているナレッジフォアは、FJや書籍の出版だけではなく、イベントの開催や、CS放送やブロードバンド向けの映像番組、DVD、ホームページや広告をはじめとしたデザインなどの制作もしているのです。
今後、私たち映像・ウェブコンテンツ制作チームの活動を紹介するほか、すぐ隣のFJ編集部の日常を、パーティションに隠れながら観察して、皆様にこっそりとチクッて……いや“克明にレポート”していきたいと思います。ジャーナリズム精神でよろしくお願いします。

 本日は、編集部内でビデオポッドキャスティングの撮影をしました(と言っても私がしたのはカウントダウン・タイムキーパーだけ。撮影・編集は先輩Dです………)。この企画は、木村編集長が登場してその時々のニュースやFJの見所を紹介するもので、今月スタートしたばかりです。

 「ビデオポッドキャスティングって何だ?!」と言う方も多いと思いますので、念のため補足させていただくと、アップルの人気携帯音楽プレイヤー・iPodの最新機種は、ビデオが観られるそうです。画面は数センチ四方と小さいながらも、とてもきれいな映像が観られます。MacからWindowsに逆スイッチした私は当然のことながらiPodは持っていませんが、先輩の所持品を初めて見せてもらったときは、ちょっと驚くくらいきれいな映像でした。
 ポッドキャスティングは、観たい番組を一度登録しておけば、番組の内容が新しくなっても自動で更新される仕組みです。当初は主にミュージックビデオが多かったようですが、最近ではテレビ局が参入していることもあってか、ニュースやバラエティ番組をはじめとした地上波顔負け(?)のラインナップになりつつあります。

 木村編集長のメッセージを伝えるメディアはこのゴーログや書籍、新聞コラムなど数ありますが、編集長が定期的に映像で登場するものはありませんでした。今後は文章と映像と、それぞれの利点をうまく活用しながら、メッセージをお伝えできればと思っています。

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 ちなみに今回のテーマは「投資詐欺」について。最近、再建を断念した通信会社の話を例に、木村編集長が「なぜ騙されてしまうのか」について解説しています。メルマガ読者限定の企画ですので、ご覧になりたい方は登録してみてください

 それにしても、原稿も、準備の時間もほとんどなくデジカムに向かって話せるだけではなく、目安の時間ほぼピッタシにまとめてしまう木村編集長には、今さらながら驚かされてます。
「自分には出演など絶対できないなぁ」「ビデオカメラを回す方がいいなぁ」、そして「尾花広報部長にも出演して欲しいなぁ」と思いつつ、第一回のレポを終わります。

 今後よろしくお願いいたします。

2006 04 18 | 固定リンク | トラックバック

[木村剛のコラム] 外国人労働者をタブー視するな!

 経済財政諮問会議の議事録は本当に面白い。日本経済の将来に興味のある人であれば、絶対に読むべき第一級の資料だと思う。

 マスコミでは、どうしても「竹中総務相vs与謝野経済財政担当相」という政局絡みの話になってしまいがちだが、議論の内容はわが国の将来にとって極めて重要なことが凝縮されていると言ってよい。
 たとえば、4月7日に開かれた諮問会議については、歳入・歳出一体改革にスポットライトが当たっているが、外国人労働者の受入れを巡る議論が戦わされていたことは極めて意義深い。
 そもそも、技術を持っている人材については、外国人であっても受け入れることになっているのに、そうなっていないのが日本の実情。じつは、外国人研究者の新規入国者数は、国際的に見て少ないばかりでなく、減少傾向となっている。
 これに対して、諮問会議の民間議員は、在留期間の上限を5年程度に引き上げるほか、必要な実務経験年数についても要件緩和することを要求。また、日本の学校を卒業して起業準備を行う留学生についても、在留資格を付与すべきと指摘。家族滞在の在留資格が認められる範囲についても拡大を提言している。
一つひとつがごもっとも。なぜこの程度の改善ができないのか頭をひねらざるをえない。
 労働力人口が趨勢的に減少していく中では、女性や高齢者を活用するというだけでは適切な経済成長を確保できないおそれがある。実際問題として、看護・介護人材の受入れや、現行の外国人研修・技能実習制度の見直しを求めている国があることも事実である。
 現実をみれば、さまざまな現場に外国人労働者は入りこんでいる。コンビニや外食に行けば、すぐに分かる。地下鉄の工事現場や地方の組立工場も外国人労働者に支えられている。
 厚生労働省は、若年層の失業率が9%近いことを捉え、フリーターが200万人、ニートは60万人という数字を挙げて反対しているが、フリーターやニートの若者が地下鉄の工事現場や地方の組立工場を担ってくれると考えているのだろうか。介護サービスを天職として全うしてくれると信じているのだろうか。
 10年前に3779万人だった正社員が3300万人となる一方で、非正規は1000万人から1600万人に増大していることだけを取り上げて、外国人労働者の受入れに反対するのは筋違いだ。コンビニや外食産業は、若者が就業してくれないから、外国人を雇うしかないのである。
 すでに、日本の人手不足は悩ましい状況にある。2010年から労働力人口は年間85万人ずつ減っていくから、さらに深刻化していくことは間違いがない。無論、外国人労働者が日本に増えてくれば、摩擦や問題が生じるだろう。しかし民間議員が説くように、「問題があるからあまり入ってきてもらわないようにしよう」というのではなく、「問題があるけれども、そうした問題を解決しながら、もう少し多くの人に入ってきてもらう」というスタンスであるべきだ。
 わが国ではタブー視されがちのこのテーマを果敢に取り上げた民間議員の良心に感謝したい。そして、その議論の火を絶やすことのないようにお願いしたい。

(追伸)「週刊!木村剛」は、金融経済月刊誌「フィナンシャルジャパン」(年間購読はココ)および「フジサンケイビジネスアイ」(購読希望はココ)とメディア・コラボレーションしています。本日の記事は4月17日にフジサンケイビジネスアイに掲載されたものです。

2006 04 18 [04. 経済政策を語ろう!] | 固定リンク | トラックバック

ニッポン・ウーマン 第三章 炎のゆらめき(105)

 利洋は真面目な顔で訊いてくる。
 完全に仕事モードに入ってしまったようだ。

 「そうね…、少なくとも幸せそうには見えない」
 「はっきりしないね。いつもの日未子らしくないじゃないか。僕も職場の様子を知っておく必要があるからね。なにせ合併してまだ二年だ。行内もしっくりいっているとは言いがたい。僕も部長として責任があると思っているから」
 「責任って?」
 「部内を纏める責任だよ。僕は、合併後初の営業部長になった。若手を登用しようという流れに乗った人事だって言われているんだ。即ち、僕が部長になったことでポストを追われた先輩たちから恨まれているのさ。だから上手くやらなければならないというプレッシャーが結構あるんだよ」
 利洋は俯いてスープを飲んだ。二人で会っている時には見せなかった仕事の顔だ。


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【著者】 江上 剛 (えがみ ごう)
昭和29年、兵庫県生まれ。早稲田大学政経学部卒。第一勧業銀行(現みずほ銀行)入行。広報部次長時代に対応した総会屋事件が、映画「呪縛・金融腐食列島」のモデルとなる。平成15年退行、作家専業に。主な著書に「非情銀行」 「起死回生」「腐蝕の王国(上・下)」「円満退社」など。

2006 04 18 [16. 小説「ニッポン・ウーマン」] | 固定リンク | トラックバック

2006.04.17

[ゴーログ]小沢一郎は「青い鳥」か?

 皆さん、こんにちは。木村剛です。小沢一郎氏が代表になった民主党は、どのような仕掛けを考えているのでしょうか。いきなり公明党に挨拶に行くなど、その一端を感じさせつつありますが、小沢一郎氏に期待する人々は少なからずいるようです。

 その小沢ファンに対して、「『小沢待望論』。何度、本や雑誌やインターネットで見てきたかわからないこのコトバ。ずいぶんと待たされましたが、やっと叶いましたなあ・・・。小沢ファンの皆様、おめでとうございます」とコメントしている「小福のへりくつ」さんは、「小沢党首の誕生で、民主党も今までよりはマシになるとは思う」と述べながら、その小沢ファンに関してこういうことを言っておられます。

私にとっては、小沢党首その人より、小沢ファンの人達の方が気になる存在だ。「小沢待望論」なるコトバが定着しているように、彼を信奉する人は非常に多い。なぜか、男に多い。しかも、偏差値の高い男に多い気がする。それと、言っちゃ悪いが地に足ついてない男に多いね(笑)。よく言えばロマンチスト、なのだろうけど。 そのタイプの人たちにとって、小沢はばっちりストライクゾーンに入るらしいんだな。一体何故なんだろう・・・。あの悪代官のような顔がシブいのだろうか。まさかなあ・・・。

「小沢は、青い鳥」なのである。小沢は、現実の人にならなかったからこそ、小沢ファンにとってのあこがれとなり得たのだ。偏差値が高くロマンチストな男達は、小泉首相がどんなに実績をあげたところで、興味を持たない。小泉首相は、現実の人だからだ。そして、「こんな世の中を変えてくれるのは、きっと小沢だ!!」と思うことによりカタルシスを得るのだろう。だから、「小沢待望論」なるタイトルをつければ、それは売れる。カタルシスのあるものは売れるからだ。マスコミは、ちゃんとそれを心得ていて、小沢をことさら持ち上げていたのかもしれない。

 なるほど、「小沢一郎=青い鳥」ですか・・・。でも、細川内閣を立ち上げたのも小沢一郎ですし、自自連合で政局の流れを変えたのも小沢一郎だったですよね。私にとっては、十分に「現実の人」なんですけれど、小沢ファンの方々にとっては、「本当のトップでやらせてやりたい」ということなんでしょうねぇ。

しかし、これからは、小沢は青い鳥ではなくなったのだ。何しろ二大政党の一翼を担う政党の代表なのだから。小沢党首は、現実のリーダーとして、これから活動しはじめるだろう。現実のリーダーは、カッコいいことばかりやるわけではない。むしろ、カッコ悪い仕事の方が多い。永田議員みたいなイタズラ坊やにお尻ペンペンとか、色々大変なのだ。今後、小沢ファンにとって、そして小沢ファンに読んでもらうために記事を書いていた作家たちにとって、「小沢・現実ヴァージョン」をどう捕らえるのだろうか。美しく舞っていた青い鳥である小沢が、現実の人になったら、がっかりするのではないか。そして、新たな「青い鳥」を探し始めるのではないのだろうか。しかし、小沢党首に匹敵する、次なる「青い鳥」になれそうな政治家がいるのかというと、いない気がする。そしたら彼らはどうするんだろう・・・。う~む・・・彼らの幸せを考えると、小沢党首にはやはり、永遠に青い鳥になってもらってた方がいいかもね。

 少なくとも、民主党が政権交代を実現するまでは、「小沢一郎=青い鳥」でいられるような気もしますが、どうでしょうか? とりあえず、来年の参議院選が楽しみです。


2006 04 17 [11. 週刊!永田町] | 固定リンク | トラックバック

ニッポン・ウーマン 第三章 炎のゆらめき(104)

 「どうして薮内君に食べさせたいと思ったの?」

 「ごめんなさい。仕事の話を持ち出したりして…」
 日未子は焦った。利洋は、二人でいる時は仕事の話題を一切しない。利洋にしてみると、仕事の話をすれば、どうしても日未子との関係を考えてしまうからだ。
 「いや、いいんだよ。でもどうしてこの美味しいスープを薮内君に飲ませたいの?」
 「変な意味じゃないのよ。幸せになるかな…って思ったのよ」
 「すると薮内君は、幸せではないと言うのかい」

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【著者】 江上 剛 (えがみ ごう)
昭和29年、兵庫県生まれ。早稲田大学政経学部卒。第一勧業銀行(現みずほ銀行)入行。広報部次長時代に対応した総会屋事件が、映画「呪縛・金融腐食列島」のモデルとなる。平成15年退行、作家専業に。主な著書に「非情銀行」 「起死回生」「腐蝕の王国(上・下)」「円満退社」など。

2006 04 17 [16. 小説「ニッポン・ウーマン」] | 固定リンク | トラックバック

2006.04.16

[フィナンシャル ジャパン] 新会社法の神髄をつかめ

 「フィナンシャル ジャパン」4月号掲載
 連載 「会社法がわかれば商売がわかる!」 野村修也 中央大学法科大学院教授、森・濱田松本法律事務所客員弁護士

 今年五月の施行を前にして、書店には「新会社法」と銘打った書籍があふれかえっている。手っ取り早く要点をつかめるものはないかと、次から次へと手にとっては、矢継ぎ早にページをめくるビジネスマンたち。役員への説明資料を作るよう命じられたのだろうか。その姿には、焦りの色すらうかがえる。

 それもそのはず。「新会社法」は、これまで商法第二編に規定されていた合名会社、合資会社、株式会社に関するルールと、有限会社法および商法特例法とを合体させたもので、九七九条にのぼる大法典である。それに加えて、五二八条からなる整備法(会社法の施行に伴う関係法律の整備等に関する法律)と、およそ三〇〇項目に及ぶ法務省令に目を通さないと、条文の真の意味を理解できない厄介な代物でもある。
 しかし、心配には及ばない。どの法律もそうだが、一見複雑に見える数多くの条文も、もとをただせば、いくつかの基本原則に結びついているからである。言い換えれば、会社法を貫いている神髄さえ理解できれば、一〇〇〇条近い条文を手中に収めたも同然と言えるわけである。
 企業に適用される法律には、証券取引法や独占禁止法などのように、その違反者に対して、主務官庁による行政処分や捜査当局による強制捜査が行われるものがある。
それに対し、会社法は、実質的には「刑法」の一部と言える「罰則規定」を別にすれば、それに違反したとしても、直ちに公権力が発動される性質のものではない。会社法はあくまでも、民事裁判等を通じた事後的な紛争解決を前提に、その基準を示しているにすぎないのである。
 こうした会社法の性質からすれば、対等の立場で交渉しうる者同士の利益調整こそが、その使命ということになる。すなわち、企業をめぐる各種のステークホルダーのうち、会社法によってその利益が調整され得るのは、主として株主、会社債権者、取引の相手方、そして経営者と言えるわけである。
 対等に交渉することが可能である以上、これらのステークホルダーが、事前に、将来起こり得るすべての事態を想定しつつ契約を結んでおくことができれば、会社法という利害の調整基準は不要となるはずである。しかし、実際のところ、それは不可能であるため、そうした「契約の不完備性」を補完するために設けられているのが会社法ということになる。その際、会社債権者や取引の相手方が会社に対して有するところの「債権」に比べ、株主が会社に対して有する「持分」は、その権利内容につき不確定な要素が多く、それだけ「契約の不完備性」が大きいことに留意する必要がある。そのため、会社法における利害調整にあっては、事前の契約によって利益の最大化を図ることが最も困難である者、すなわち「株主」の利益を最大化するように制度を設計することこそが、ステークホルダー全体の利益を極大化することになると考えられている。
 法務省が昨年一一月二九日に公表した「株式会社の業務の適正を確保する体制に関する法務省令案」によれば、取締役はこの省令に規定する事項を決定する際に、「株主の利益の最大化の実現に寄与する」点に留意するよう求められている。法令の中で、明文をもって「株主利益の最大化」が謳われるのは、これが初めてだと思わ
れるが、この規定は何も真新しいルールを定めたものではない。むしろ、会社法の神髄を確認したものにすぎないのである。言い換えれば、資本主義経済体制の下で株式会社という制度を用いる者が等しく従うべき基本ルールなのであって、それゆえ商売の基本でもある。

(追伸)「週刊!木村剛」は、金融経済月刊誌「フィナンシャルジャパン」(年間購読はココ)および「フジサンケイビジネスアイ」(購読希望はココ)とメディア・コラボレーションしています。本日の記事は、「フィナンシャルジャパン」4月号に掲載したものです。

2006 04 16 [13. フィナンシャル ジャパン] | 固定リンク | トラックバック

[週刊!尾花広報部長] 100円玉の粗相?

 こんにちは、尾花典子です。時々、あまり意味もなく尾腹呑狸子という別名も使っています。
 もう4月も半ばであっという間にGWに突入しそうな時期にもかかわらず、寒いですよね・・。でもおかげで花粉症は発症して以来、一番落ち着いています!
 そういえば、この前日銀が発表した3月のマネタリーベースによると、硬貨の流通量が前年同月比0.04%減で71年の統計開始以来初めて減少したそうです。

 クレジットカードやプリペイドカードに加えて、電子マネーが急速に普及していて、小額の支払には小銭を使わない習慣が広がりつつあると見られているかららしいのですが、私は高額のものは、クレジットカードで買い物をしますが、小額は小銭派です。
 実は今日、銀座線に乗るために1000円札で160円の切符を買って、おつりと切符を右手で持ちながら改札口で切符を入れて、切符が出てくるのをとろうと思った時、何となく手から小銭が一枚落ちたような気がしたようなしないような・・・、はっとしてみたら落ちた気配もなさそうだったので、到着していた地下鉄にかけ乗ってしまいました。でも地下鉄に乗った後で、小銭を数えたら100円少なく、も・もしかして切符の出てくるあの機械の部分に小銭を落としてしまっていたらどうしよう・・・と思い、ちょっと背筋がぞっとしてしまいました。大事になっていないといいのですが・・・・すみませんw(☆o◎)w
 と思っていた矢先に、ampmでお買い物をして、おつりの小銭をお財布にしまいながら歩いていたら、100円を落としてしまい雑誌棚の下にすごい勢いで転がっていってしまいました。はずかしかったので、あきらめましたが今日はいまいちでした・・・・。


 先週の金曜日は新入社員歓迎会があり、銀座のコリアンダイニングに行きました♪またいつものように、ゴー社長をはじめ、みんなが大きな声で大きく騒いでいたので、またお店の人に怒られないか、おどおどしていました・Θ・;)
でもまわりも結構負けないくらい、宴会風でうるさかったので、とりあえずホットしました(*'-')ゞ
 またうっかり写真をとるのを忘れてしまいましたが、来月号の「フィナンシャル ジャパン」の編集長のご用達で掲載予定なので、そちらでぜひみてくださいね♪とってもおいしかったんですよ。 
 Hi340014 
 やっぱりカルジェルは丈夫ですよ。折れることも割れることもなく、きちんと伸びていたのですが、自分では爪を切ることができないという欠点もあり、パソコンが打てないくらいのびていて生活に支障がでてきたので、先週はカルジェル直しに行ってきました▼o・_・o▼



 あと報告ですが、ゴー社長が新しい本を執筆しましたので、5月の下旬から6月の初旬にかけて発刊できそうです♪ これに関する小ネタは、また今度勝手にご披露しちゃいます♪♪


2006 04 16 [15. 週刊!尾花広報部長] | 固定リンク | トラックバック

2006.04.15

[フィナンシャルi] 05年海外直接投資50%の大幅増

 これまでわれわれが直接投資統計として長年用いてきた財務省の届け出ベースの統計は2004年度をもって廃止され、05年度から国際収支ベースの統計が用いられるようになった。その結果、04年度までは件数と金額で捉えることが出来た直接投資は、金額のみとなり、四半期ベースのデータが比較的早く入手できる。
(海外投融資情報財団調査部上席主任研究員 岩見元子)

 なお、国際収支統計上、日本の対外直接投資(資金の流出)はマイナスで表されていることに注意する必要がある。
 一方、国際収支統計は直接投資を「資金の受払額」として集計しているため、「資金の流入」に当たる投資の回収などが投資を上回った場合にはプラスとなり、直接投資額としてはマイナスの数値が計上される場合がある。
 最近、日本銀行が発表した05年の国際収支統計上の対外直接投資額(10月~12月は推計値)は、前年比約50.8%と大幅に増加し、5兆円に達した。この5兆円という規模は、1990年に7.3兆円という過去最高額を記録して以来の大きな金額である。長い構造調整期を脱した日本企業が、内外景気の回復に伴い積極的な設備投資活動を展開する中で海外投資が増えている様子がうかがえる。
 ちなみに、日本政策投資銀行が昨年6月に実施した設備投資調査によると、日本企業、特に製造業企業の05年度の設備投資計画は20%という高い伸びが見込まれたうえに、海外設備投資比率が49%と半分に迫る高い割合であった。
 05年の地域別の直接投資を見ると、アジアが最大で全体の35.6%、次いで北米が29.1%、欧州が16.3%という構成になっている。アジア地域への投資の増加率は57.4%と高く、全体に占める構成比は前年に比べて1.5%ポイント上昇した。国別の投資額は、前年に引き続いて米国が最大、中国が第二位であり、第三位には前年のオランダに代わってケイマン諸島が浮上した。

 アジアでは、対中国直接投資の伸びが14.3%と低かったのに対して、ASEAN(東南アジア諸国連合)への投資が83.7%と大きく増加した点が注目される。中国への投資は、00年以降、一貫して増加傾向をたどっているが、03年の新型肺炎(SARS)騒ぎから05年春の反日デモに至るマイナス要因によって高い増加率に歯止めがかかり、海外投資を考える企業の間に「中国プラス1」という考え方が出てきた。
 「プラス1」の対象となったのがASEAN、なかでもタイとベトナムである。タイでは自動車関連企業、ベトナムでは労働集約的な衣料、電機・電子関連企業の投資が増えている。最近注目されているインドへの投資も前年比約2倍に増加した。
 北米地域への投資も平均以上の79.2%という高い伸びを見た。これは、04年に米国への投資が大きく減少した反動とみることもできるが、05年の米国の景気回復に伴う投資増加といった方がよいだろう。
 一方、欧州、中でもEU(欧州連合)への投資の伸びは前年比9.0%増と振るわなかった。EUの「深化と拡大」という90年代末から続いた投資促進要因が一段落したことがその理由であると考えられる。しかし、絶対額は低いものの、東欧・ロシアへの投資は63.2%増加している。ロシアは日本企業にとって未知の市場であり、投資環境が整い、先行する企業の成功話が伝わるようになれば直接投資も増えるだろう。
 その他の地域をみると、中南米と中東への投資の伸びが大きく、最近の石油価格高騰を背景としたエネルギーをはじめとする資源開発関連投資の増加と、タックスヘイブンの利用がうかがえる。

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いわみ・もとこ
国際基督教大学教養学部社会科学科卒。日本長期信用銀行、長銀総合研究所を経て、1998年から現職。

(追伸)「週刊!木村剛」は、金融経済月刊誌「フィナンシャルジャパン」(年間購読はココ)および「フジサンケイビジネスアイ」(購読希望はココ)とメディア・コラボレーションしています。本日の記事は4月3日にフジサンケイビジネスアイに掲載されたものです。

2006 04 15 [14. フィナンシャルi ] | 固定リンク | トラックバック

[シンコの日記] 日本振興銀行のこぼれ話

 皆さん、こんにちは!シンコです(^^)/

 最近、暖かな風が吹き始め、お昼寝の心地よい季節になりましたが、皆さんいかがお過ごしでしょうか?今週は、ほっと一息ついて頂こうと思い当行の「こぼれ話」をいくつかご用意させて頂きました!!

<こぼれ話 その①「くせ」>
こぼれ話の第一弾は、当行のカウンセラーN上席にちょっと笑えるお話を頂きました!!
「総務の仕事をしていると、毎日たくさんの電話を受けますし、またたくさんの電話をかけます。おかげで、電話をしながら手を動かすのがとても上手になりました。これが慣れてくると必要がないときでもついつい受話器を頭と肩とで挟んじゃうんですよね。こうするとなぜか落ち着いたりして。気がついたら家でもやってたりします(^^;皆さんもないですか?思わず会社でのしぐさを家でやっちゃうってこと。私はこの前、極めつけをやってしまいました。自宅の電話を取って開口一番、「はいっ!日本振興銀行・・・・」家族は大爆笑。ちょっとブルーになった休日の出来事でした(;_;)」

<こぼれ話 その②「モノマネ」>
当行には、行員モノマネの超上手い融資相談室のT常務がいます!!何がすごいかと言うと・・・・、T常務は、不意打ちでいろんな拠点にモノマネをして電話をかけるんです(もちろん仕事の電話ですけどね(^^))!!例えば、A店長に電話をかける際B店長の物モノマネ(いやいやなりきって)をして「○○店のBです~~。A店長いらっしゃいますか~~??」ってな感じです!!電話越しだと本人だと間違える人続出です!!この日記をご覧の皆様に「生モノマネ」を是非一度お聞き頂きたい☆言葉でしかこの面白さをお伝えできないのが・・・(涙)全拠点の皆様(^^)/モノマネにはくれぐれもご注意を・・・♪

<こぼれ話③「朝礼」>
朝礼と言えば、厳格なイメージを思い起こすと思いますが・・・・、当行(本店)の金曜日の朝礼はいつもとチョット違います!!何が違うかと言うと・・・お取引頂いているお客様の商品の中でも選りすぐりの商品を行員にもオススメするというコーナー(笑)があるのですが、まさに「コント」なんです☆「ボケとツッコミ」や「「ノリツッコミ」その上「試食隊長」までいて、「笑いにうるさい関西人も大笑い」なくらいです!!ちなみに本日のおすすめ商品は「肝油ドロップ」です!!試食隊長T増さんも大喜びな「肝油ドロップ」をご賞味下さい(←お申し込みは、当行本店まで☆)

如何でしたでしょうか??当行の楽しい雰囲気を皆様にもお伝え出来ましたでしょうか??今後も「こぼれ話」をこっそり(笑)お伝えしていきますので、お楽しみに(^-^)

Shinkobana





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4月1日からの預金金利は、
1年もの(自動継続型)0.5%、3年もの1.0%、5年もの1.3%、
10年もの1.5%(いずれも年利)です。
日本振興銀行の定期預金を是非、ご検討下さい!!



Access_map
最新の拠点網です。



お気軽にお立ち寄りください。(詳しい店舗案内はこちら

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※シンコは架空の人物です。

2006 04 15 | 固定リンク | トラックバック

2006.04.14

[ゴーログ]「日はまた昇る」は警戒信号である?

 皆さん、こんにちは。木村剛です。「貞子ちゃんの連れ連れ日記」さんが「日本経済の今の上昇気流(バブル)は、外国人によって書かれた本『ジャパン アズ ナンバーワン』のような本が日本国内でもてはやされるようになったら、バブルの絶頂期として判断したほうがよいと常々考えていました」と指摘して、日本経済の将来に警告を発しています。

『ジャパン アズ ナンバーワン』は、アメリカのハーバード大学の教授が1979年に記した図書です。・・・それが日本語に翻訳されて、日本国内のマスメディアでも もてやはやされ、日本国内のほとんどの日本人が『ジャパン アズ ナンバーワン』の勝利の美酒に酔いしれていたのが1990年なのである。『ジャパン アズ ナンバーワン』は、あくまでも『ジャパン アズ ナンバーワン』であり、決して『ジャパン イズ ナンバーワン』では無かったことに、ほとんどの日本人が気が付かなかったことは最大限に留意すべきである。

1990年からおそよ四半世紀経った25年後の今、2006年初頭、再び日本国内のマスメディアが、もろ手を挙げて外人による日本人持ち上げ図書『日はまた昇る』を紹介し始めたことは最大限注意すべきである。日は昇れば、日は、また必ず沈むものであるが、そういった内容は、日本国内のマスメディアは一切報道しないことも、最大限留意すべきである。日が沈みっぱなしが決して無いように、日が昇りっぱなしと言うことは、決して無いのである。

数年前の日本人による日本経済の極度の『自己卑下感』から比べると・・・極度の『日本経済自己肯定感』は はやり 不可解さを感じざるを得ない。それがバブルの正体なのである。 

 一考に値する警告であるように感じます。マーケットが強気一辺倒になったら、要注意のサインだったりするもの・・・。皆さんのご意見をいただければ幸いです。

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全国有力書店におきまして、「フィナンシャル ジャパン」2006年5月号は3月20日発売です。
今月の第1特集は、「こんな時代だから真面目な会社を買ってみる」です。ライブドアショックは少なからぬ投資家にダメージを与えましたが、会社が危機に面したときの対応に株式市場は敏感なものです。投資をするにはどのような企業を選べばよいのか、どのような点に注意を払うべきなのかなどについて特集を組んでいます。
また第2特集では、BRICsを特集しています。日本経済が成長するには、BRICs抜きには考えられません。BRICsを攻める有望企業を検証しています。
特集以外でも、今後の経済環境の展開については、「日本経済の5年後を読むー小泉政権の経営運営術」を読んで欲しいですし、投資手法に興味のある方には、「ネットトレーディングの必勝法を探る」がお勧めです。そのほか、予防医療の現状を徹底討論する「治療は予防の3倍かかるんです」、好評連載中の澤上篤人氏、編集長木村剛、上場社長による鼎談「上場社長の知られざる悩み」、経営者シリーズでは、松下電器の中村社長、日清オイリオグループの秋谷会長、日本最大の100円ショップ「ダイソー」の矢野社長など盛りだくさんの内容となっています。

2006 04 14 [04. 経済政策を語ろう!] | 固定リンク | トラックバック

ニッポン・ウーマン 第三章 炎のゆらめき(103)

 次に運ばれて来たのはスープだった。
 「北海道産の未来コーンを使った冷たいスープでございます。砂糖は一切使っていません。コーンの甘味のみです。カレーをアクセントに添えました」

 山本が丁寧に説明する。
 「未来コーンというのは、札幌で食べたことがあるわ。甘いのよ」
 日未子は、利洋に弾んだ声で言い、スプーンでスープを掬い、口に入れた。
 「ああ、素晴しい。美味しい」
 日未子は言葉が見つからなかった。
 テレビのグルメレポーターなら何と言うのだろうか。まったりとした深い甘さ、とでも表現するのだろうか。
 「こんな美味しさ初めてよ。不破さん、一口、食べてみてよ」
 日未子は、スープを掬って、不破に向けた。不破は楽しげに微笑んだ。
 「不破さんは、食べたくても食べられないさ」
 利洋が笑った。
 「でも私が独り占めするには、とても我慢出来ないくらい美味しいのよ」
 「良かった。日未子がそんなに喜んでくれて。誘った甲斐があったよ」
 「これを薮内さんに食べさせてあげたいわ」
 日未子は、幸せそうな顔で言った。利洋の顔が固くなった。微笑が消えた。日未子は驚き、まずいと思った。


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【著者】 江上 剛 (えがみ ごう)
昭和29年、兵庫県生まれ。早稲田大学政経学部卒。第一勧業銀行(現みずほ銀行)入行。広報部次長時代に対応した総会屋事件が、映画「呪縛・金融腐食列島」のモデルとなる。平成15年退行、作家専業に。主な著書に「非情銀行」 「起死回生」「腐蝕の王国(上・下)」「円満退社」など。

2006 04 14 [16. 小説「ニッポン・ウーマン」] | 固定リンク | トラックバック

2006.04.13

[ゴーログ] 団塊の世代は罪滅ぼしのために若者に投資せよ!

 皆さん、こんにちは。木村剛です。「ハコフグマン」さんが「フランスの『初期雇用契約』(CPE)の撤廃を求めるストライキとデモが止まらない。CPEとは若年労働者の解雇をやりやすくして企業に新規雇用のインセンティブを与えようとするもの。しかしフランスでは、若年層の失業率は20%をこえ、若者の怒りが爆発したわけだ。3月のデモの第2弾となる」ということを、話の切り口にして、わが国の雇用について語ってくれています。

1990年代半ばから2000年代前半にかけて就職活動をした若者たちが、企業の採用抑制のあおりでかなり多くが正社員となれずに、フリーターや非正規雇用、派遣労働に流れた。私もちょうどこの時期に就活したので、痛みは共有しているつもりだ。・・・
我々の世代はといえば、希望の星だったホリエモンは塀の向こう側に落ち、今の売り手市場でどんどん採用されていく新卒学生を横目に、取り残されたような閉塞感だけが残った。自分たちだけが割を食った不平等感が今もくすぶっている。 

この不況によって、私のような30代前半から7,8年下あたりまではずいぶん人生を狂わされたのではないだろうか。運良く企業や官庁に入れても、いまだに部下がいないため、花見の席取りを未だにやっている人も多い。結局政府は、企業が若年層の雇用へのインセンティブを上げるような政策はうたなかった。それどころか、企業が非正規雇用をしやすくなるように誘導していったような気がする。

日本でもフランスと同様に既存の正社員を解雇するのは非常に難しい。労働組合をはじめ、徹底的な抵抗にあう。今回の国家公務員5%の純減目標に対する各省庁の抵抗もすさまじいらしい。その代わり、将来の正社員ならリストラしやすいというわけだ。・・・人事担当者はここ数年だけ乗り切ればいいわけだから、新卒の採用抑制という、誰からも不平が出ない安直な方法に頼ろうとする。しかし長期的な視点でみれば、生産性の低い中高年をリストラしない代わりに、新卒の雇用を抑制することで、未来の利益を削っているわけで、決して将来的に日本企業の生産性を高めることにはならないと私は思う。こうしたちょっとした保身の積み重ねが、少子化や晩婚化、若年層の生活の不安定化につながって、ひいては日本の未来すらリストラしているのである。 

 私も、新規採用の抑制だけで人員調整を行ってきた日本企業のやり方には、疑問を感じています。さらにいえば、経営者による経営努力の放棄であるようにも思っています。そもそも私は、中小企業の経営者ですので、日々が人員調整ですし、毎日が新規採用とリストラの繰り返しです。大企業のように、一年単位で人員調整をする余裕などありません。
 そして、このところの景気回復に伴って、新規採用の抑制から、大量採用の復活を始めたところもでてきて、雇用マーケット(特に都心部や金融業界)は人手不足の様相を示しています。ブレーキとアクセルの踏み方が激しすぎるのです。いまや「ハコフグマン」さんも認めているように、「団塊の世代の大量退職や、景気の回復によって、長かった就職氷河期にも雪解けの時期がきた」というのが実態です。

 しかし、既得権を若者に開放しろと政府にいくら言っても無駄だということは分かっているし、フランスの若者のような元気も日本人にはない。とりあえず団塊の世代は、退職していく。世代はいやでも交代していく。高度成長の果実を存分に味わい、この不況もうまく逃げ切った団塊の世代には、せめて情報・サービス産業などで起業する若者に投資することで、罪滅ぼしをしてほしい。

 雇用問題の根本的な解決は、新興企業・ベンチャー企業の興隆、そして大企業を含めたフェアな新陳代謝しかない、と私は考えています。それこそが、既得権をフェアに按分する経済体制だと考えるからです。だからこそ、日本の未来のために、新しいビジネスにチャレンジする起業家を増やさなければならないと思っています。だから、「ハコフグマン」さんが提唱する、団塊の世代による若者に対する投資、という考え方には大賛成です。

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全国有力書店におきまして、「フィナンシャル ジャパン」2006年5月号は3月20日発売です。
今月の第1特集は、「こんな時代だから真面目な会社を買ってみる」です。ライブドアショックは少なからぬ投資家にダメージを与えましたが、会社が危機に面したときの対応に株式市場は敏感なものです。投資をするにはどのような企業を選べばよいのか、どのような点に注意を払うべきなのかなどについて特集を組んでいます。
また第2特集では、BRICsを特集しています。日本経済が成長するには、BRICs抜きには考えられません。BRICsを攻める有望企業を検証しています。
特集以外でも、今後の経済環境の展開については、「日本経済の5年後を読むー小泉政権の経営運営術」を読んで欲しいですし、投資手法に興味のある方には、「ネットトレーディングの必勝法を探る」がお勧めです。そのほか、予防医療の現状を徹底討論する「治療は予防の3倍かかるんです」、好評連載中の澤上篤人氏、編集長木村剛、上場社長による鼎談「上場社長の知られざる悩み」、経営者シリーズでは、松下電器の中村社長、日清オイリオグループの秋谷会長、日本最大の100円ショップ「ダイソー」の矢野社長など盛りだくさんの内容となっています。

2006 04 13 [04. 経済政策を語ろう!] | 固定リンク | トラックバック

ニッポン・ウーマン 第三章 炎のゆらめき(102)

 「シャブリ・グラン・クリュ・レ・クロ二〇〇四年でございます」
 不破が、日未子のグラスにワインを注いだ。

 「僕も不案内だから、ワインは不破 さんにお任せしますね」
 利洋が言った。
 「料理がより美味しくなるようなワインを選ばせていただきます」
 不破が軽く低頭した。
 日未子がグラスを口に運んだ。すっきりした味だ。シマアジや野菜の甘味がさらに引き立つような気がした。日未子は、気取った振りをして重々しく頷いた。
 「美味しい?」
 利洋が訊いた。
 「ええ」
 日未子は答えた。このまま時が止まってほしいと切実に思った。

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【著者】 江上 剛 (えがみ ごう)
昭和29年、兵庫県生まれ。早稲田大学政経学部卒。第一勧業銀行(現みずほ銀行)入行。広報部次長時代に対応した総会屋事件が、映画「呪縛・金融腐食列島」のモデルとなる。平成15年退行、作家専業に。主な著書に「非情銀行」 「起死回生」「腐蝕の王国(上・下)」「円満退社」など。


2006 04 13 [16. 小説「ニッポン・ウーマン」] | 固定リンク | トラックバック

2006.04.12

[ゴーログ]守られている人々の「継続」は力にならない!?

 皆さん、こんにちは。木村剛です。小学校の入学式に行ってきた「grounder」さんが「最近、批判ばかりしていてなんだ!オレは!と思いつつまた…」とボヤイています。

段取りが悪くってもう大変だった!。いきなり入学式出席しただけでそんな事書くのもなんだが「狭い世界」と言うものが垣間見えた気がした。たぶん、先生方にしてみれば何も問題なく毎年同じような段取りで事は進んでいたのだろう。その毎年やってるって言うルールから外れる事なく進んで来たのだろう。

風が強いのに外にパネル掲示を始め案の定吹っ飛ばされてたり、誰のための式かわからない(鶴亀みたいな)白いネクタイした地元の人達の紹介など…。今後はどうなるんだろうか?・・・今読んでる司馬遼太郎の幕末のお話「峠」がおもしろいんですが(あとちょっと)物語りの中で「継続は力にならない」と主人公が言う訳です。入学式に出席して全体の段取りの悪さにこのフレーズが浮かんで来てしまいました。

ガッコに入ると「準備は前の日にしておこう」とか言われたりしたが先生達が前日から準備しているようには見えなかった…。


 先生たちにしても、公務員の方々にしても、雇用が守られている人々は、無難な前例踏襲に走りがち。ソリューションじゃなくて、エクスキューズに走ってしまうんですね。だから、「継続」が「無難な前例踏襲」ということになってしまい、お客さまからドンドン遠ざかってしまうのでしょう。
 無論、そうじゃない先生や公務員の方々もいるわけですが、「grounder」さんのようなグチが国民的な世論になってしまわないように、頑張っていただきたいと思っています。

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2006 04 12 [20. その他] | 固定リンク | トラックバック

ニッポン・ウーマン 第三章 炎のゆらめき(101)

 一皿目が運ばれて来た。筒型のケーキのようだ。
 「料理を説明させていただきます」

 不破が案内して来たのはシェフの山本秀雄だ。
 「天然シマアジのタルタル仕立てに白バルサミコヴィネーガーをアクセントにいたしまして、インカの目ざめという黄色いジャガイモ、トマトのコンフィ、西洋わさび、ピクルスなどをセルクルというリング型に入れて重ねたものでございます。周りをサラダで飾り、フレンチドレッシングをあしらっております」
 「白バルサミコヴィネーガーを使ったのは、シマアジに色が移るからですか」
 日未子が訊いた。
 「その通りです」
 山本が微笑んだ。 
 白バルサミコというのは、使ったことがないわ」
 日未子は感心したように料理を見つめた。美しい。芸術品だ。
 「このジャガイモは甘いねえ」
 利洋が唸っている。
 「美味しい。シマアジも甘いわ」
 日未子は、シマアジの上品な甘味にも感動していた。

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【著者】 江上 剛 (えがみ ごう)
昭和29年、兵庫県生まれ。早稲田大学政経学部卒。第一勧業銀行(現みずほ銀行)入行。広報部次長時代に対応した総会屋事件が、映画「呪縛・金融腐食列島」のモデルとなる。平成15年退行、作家専業に。主な著書に「非情銀行」 「起死回生」「腐蝕の王国(上・下)」「円満退社」など。


2006 04 12 [16. 小説「ニッポン・ウーマン」] | 固定リンク | トラックバック

2006.04.11

[ゴーログ]談合は日本古来の共生の知恵である!?

 皆さん、こんにちは。木村剛です。「スズメの巣」さんが「談合はすべての成員が限られた利益を薄く分け合う日本古来の共生の知恵である」という識者(?)のコメントが掲載されていたことを教えてくれました。

 私自身は、「談合」に反対の立場ですが、「談合」を支持する考え方があることについては、理解できないわけではありません。しかし、そうであれば、極論に聞こえるかもしれませんが、真面目に社会主義あるいは共産主義なるものを主張すべきと思います。自分の都合の良いところだけ、資本主義を標榜し、社会主義をつまみ食いし、共産主義的なイデオローグを語ることは不誠実なように感じます。
 最近流行っている「格差論」なるものも、資本主義と社会主義と共産主義の都合の良いところだけを小出しにしているようで、私にはしっくり来ません。「談合」こそ、既存の「格差」を固定化している存在です。誰でもその「談合」に参加して、分け前をもらえるわけではありませんから、「談合の中における序列」という「格差」と、「談合コミュニティに属している会社」と「談合コミュニティに属していない会社」の間の「格差」を固定化してしまっています。
こういうことに関して語ることなく、「格差は問題だ!」と言い募る方々の識見について、私は疑問符を抱いています。ちなみに「Feel the Music」さんが、「談合」に関して、トラックバックを寄越してくれました。ご参考まで。

「談合」という名の事件がこの国である意味当たり前のように行われている。・・・こういう事件に関しての報道ってあんまり表沙汰にならないと言うか話題性が少ない気がするのは私だけでしょうか?・・・例えばここ数ヶ月での大きな事件と言えば耐震マンション偽装問題やらライブドア事件やらといったことになる。これらが大きな話題となる一方で、談合事件などの扱われ方がとても小さいように感じます。

それはある意味、昔から起こっている事ではあり、ある意味「またか」という気になってしまうところもありますが、あれだけ耐震偽装の問題でTVはマンションの構造に関してまで詳しく・・・報道していたくせに、談合事件に関してはこれさっぱり…。ライブドアに関してもくだらないホリエモンの私生活をあらわにしたり、株式に関しての微妙な解説をしてそれでも大きく取り上げていたくせに、談合事件に関してはこれさっぱり…。ただ単に視聴率を取れないからと言う理由の為に報道しない、いや詳しい内容を視聴者に伝えないというのであればどれだけTVに公共性があるというのだろうか? 

彼らの正義感なぞ弱者をみんなの見えない場所で隠れていじめるようなものだ。彼らにとっての悪とは結局自分の利益(それも莫大な利益)を脅かすものに関して悪ととるのだろう? 正義って一体どのような意義を持ち得るものなのか? 今の世の中だからこそ起こっている問題というわけではないが、何が正義で何が悪なのか自分にはわからない時が多々ある。 

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2006 04 11 [20. その他] | 固定リンク | トラックバック

[週刊!永田町]  最後に残る「政治」の責任  <自民党 平 将明>

 我が国の財政再建に向けた議論が活発化してきた。フローの歳入・歳出改革と併せてストックである政府資産・負債改革の議論も盛り上げってきている。遅きに失した感はあるが、民間では当たり前のB/S,P/L一体改革がようやく動き出した。

 政府資産は概ね700兆円あると言われているが、当たり前の話だが、イージス艦やF15戦闘機など売れないものも多い。現在、政府資産のうち112兆円分を圧縮する方向で議論が進んでいる。宿舎や庁舎等不動産の売却による収入は12兆円程度で、残りの100兆円は財投などの貸付債権の証券化によるものだ。資産をオフバランス化するときの売却損益・コストと、その資産を持ち続けている場合のメリットやコスト・リスクを勘案して決めるべきもので、この100兆円の証券化は数字が一人歩きしていて、どれだけ財政再建に寄与するかは疑わしい。今後詳細なシミュレーションが必要だろう。どうも議論が削減金額ありきになっているようで心配だ。数字合わせより商人の純粋な損得という感性、B/S、P/Lの複式簿記の感性で取り組むべきものだと私は思う。この位のことをやらなければ今後の増税に国民の理解が得られないと言うのであればそれこそ本末転倒な話だ。
 そもそも、増税をしなければならない主な原因であるこの天文学的に積みあがった財政赤字の責任の所在はどこにあるのか。(そのほとんどはこの20年間にできたものだ。)その責任に応じた再生が必要だ。
 国民は、今後消費税等の負担増でその責任を負うこととなる。役人は、今後の行政改革で5年間5%削減、今後10年間でGDP比半減という形で責任を負う。当然これからは天下り天国など続くはずもないし、させない。
 それでは、政治はどうするのか?ここの責任を明らかにしない限り、いくら政府資産を無理して圧縮したところで、多くの国民は、なんとも腑に落ちない、そんな心境だろう。
 私は、政治の責任は、大幅な定数削減等で果たすべきだと考える。国会議員の数を減らすのだ。衆議院議員の数を今の480から180減らして300にするとか、衆参を併せて一院制にするとか。民や官に責任を負わせる以上、政はそれなりの責任を明らかにしなければならない。累積財政赤字額の大きさ、プライマリーバランスのマイナス幅、今後の社会保障費の増大を考えれば残された時間はあとわずかだ。国家財政を破綻させないためにもこの改革に失敗は許されない。
 今、求められているのは改革に対する覚悟であり、政治家自らの身を削る覚悟である。明治政府の断行した廃藩置県や秩禄処分に比べれば、国会議員の数を半分にすることなど大したことではない。小さな政府はまずは政治家から実現はすべきだ。

平将明HPはコチラから。
http://www.taira-m.jp/

2006 04 11 [11. 週刊!永田町] | 固定リンク | トラックバック

ニッポン・ウーマン 第三章 炎のゆらめき(100)

 パンが運ばれてきた。
 「かわいい、美味しそう」
 日未子は思わず声を上げた。

 三種類の小さなパンがあった。日未子は迷いながら、小さなフランスパンという名のプティ・バケットとブック型のリーブルを選んだ。
 フランスパンは皮を食べると言われています、と小さく焼いた理由を不破が説明した。
 「沖縄はどうだった?」
 利洋が訊いた。
 「素晴しかったわ。初めて海に潜ったけれど、まるで別世界。宇宙にいるような気分だった。そうそう、海亀を見たのよ」
 「海亀?」
 「優雅に泳いでいたわ。それを眺めているだけで癒されたというのかしら、時間を忘れてしまったの」
 「それは良かった」
 「これ、お土産」
 日未子は、袋に入れた包みをテーブルに置いた。
 「うれしいね。何だろう?」
 「開けてみて」
 日未子に促されて、利洋が丁寧に包み紙を外した。
 「甚平じゃないか」
 「国際通りで見つけたのよ」
 「背中に何か書いてある」
 「読んでみて」
 「酔夢人か…。僕のこと?」
 「『すいむんちゅ』と読むのよ。利洋は、いつも夢に酔っている人だから…」
 「ああ、そういう意味か。僕は、酔っていつも夢見状態の人かと思ったよ」
 利洋が笑った。
 「それの方が当たっているかもしれないわね。うれしい?」
 「ああ、うれしいよ」
 利洋の目が、少し真面目になった。
 「あまりうれしくないの? そうか…、家で堂々と着るわけにいかないものね」
 日未子は、シャンパンの泡越しに利洋を眺めた。歪んで見えた。
 「そんなことないよ。部下に貰ったと言って、これを着てビールを呑むさ」
 利洋は、いつもの笑みに戻った。
 少し距離感を間違えてしまったのかしら。やはりその場でなくなってしまう物がよかったのかしら。泡盛にすれば無難だったかもしれない。
 日未子は少し後悔した。同時に、利洋が自宅のベランダでこの甚平を着て、夜風に当たりながらビールを呑んでいる姿を想像した。また炎がゆらめいた。それには嫉妬の思いが篭っていた。ビールをグラスに注いでいるのは、日未子ではなく利洋の妻だったからだ。

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【著者】 江上 剛 (えがみ ごう)
昭和29年、兵庫県生まれ。早稲田大学政経学部卒。第一勧業銀行(現みずほ銀行)入行。広報部次長時代に対応した総会屋事件が、映画「呪縛・金融腐食列島」のモデルとなる。平成15年退行、作家専業に。主な著書に「非情銀行」 「起死回生」「腐蝕の王国(上・下)」「円満退社」など。

2006 04 11 [16. 小説「ニッポン・ウーマン」] | 固定リンク | トラックバック

2006.04.10

[ゴーログ]小沢民主党に期待すること

 皆さん、こんにちは。木村剛です。「一発ホームランをねらって打ったつもりのボールは爆弾で、それを自軍のベンチに打ちこんでしまったという感のある民主党」(by「よろずもめごと論」さん)では、「代表選が7日に行われ、小沢一郎氏が新代表に選出されました。・・・党代表としての迫力や存在感は十分ありますので、早急に党内をまとめて、政策で与党と対峙できる政党にしていってほしいと思います。民主党には、日本の将来のためにも二大政党制の実現に向けて頑張ってもらいたいです」(by「ベリーズ日記」さん)という声が寄せられています。

 ただ、民主党における今回の失態に関しては、本質的な疑義も提示されており、例えば、「彰の介の証言」さんは、「今回の永田議員が放った国会での質問は、明らかにスキャンダラスな内容です。つまり、政策ではなく、スキャンダルで政局を動かそうとしているところに、民主党最大の限界を感じるのです・・・。『そんな程度の低い質問で時間を使うくらいなら、まともな政策論争をしろ!』と前原代表は言えなかったのでしょうか。私には、政権交代がスキャンダル頼みという民主党が、どうにも我慢ならないのです」と指摘していますし、「小売店で働く社長の日記」さんも「民主党は『野党だから批判する』から転じて、『批判する事に一生懸命になっている』という政党になっていると感じるのです。だから、今回のようなメール疑惑みたいな、くだらない騒動を引き起こすわけです。これは完全に組織の問題で、個人がどうのという事ではありませんね。組織作りを誤ったリーダーと執行部に問題があります」と語っています。
 であれば、なおさら、小沢一郎新執行部は、以下に示す「珈琲ブレイク」さんの主張を覆すことのできるような明確なメッセージを発信すべきではないでしょうか。そうでないと、「民主党の印象は以前から、さまざまな考え方の寄合所帯で一本芯が通っていない」(by「くまさんの自立」さん)という批判を覆せないと思います。新生した民主党の評価は、そのメッセージをみてからにしたいと思います。

偽メール事件という、非常に姑息でお粗末なスキャンダルを、民主党はひき起してしまった。
私は、もしあのメールが真実であったとしても、対案路線に反するこのようなスキャンダル路線は、政権を目指す民主党がとるべき方針ではなかったと考える。
しかしともかく、結果として前原代表は窮地に陥った。これを、小沢氏も、菅氏も、「民主党のため」に助けようとはしなかった。もし、小沢氏あるいは菅氏が、民主党のあるべき方針に照らして、「民主党のため」に前原氏等を排除しようとしたのなら、前原氏の主張と異なる自らの方針を、「民主党のため」に明確に提示しなければならない。 残念ながら、両人からそういう提案は示されていない。彼らは、今回の民主党の危機を、単に自分が党内で優位に立つチャンス、と捉えたにすぎない。
未だに、自ら具体的政策を立案する能力さえままならない、政権担当能力のない、未熟なままの野党の首領になることに、どれほどの意味があるというのか。 
小沢氏、菅氏、いずれが代表になっても、おそらく彼らが代表であるうちは、私は民主党に投票しないだろう。

2006 04 10 | 固定リンク | トラックバック

ニッポン・ウーマン 第三章 炎のゆらめき(99)

 「シャンパンをお持ちしました」

 シェフ・ソムリエの不破貞夫が、日未子のグラスにシャンパンを注ぎ入れた。透明な泡立ちを眺めていると、いつしか日未子の心の炎は消えてしまった。
 「こちらはレストラン・ラ・ピラミッドのハウスシャンパンでございます」
 不破は優しげな微笑を浮かべて説明した。
 ラ・ピラミッドはフランスの有名レストランであり、パレスホテルの提携先だ。
 「乾杯」日未子は、グラスを持ち上げた。
 「これから始まる日未子との時間に乾杯」
 利洋が、軽やかに言った。いつもの少年のような笑顔だ。どうしてこんな笑顔を保つことが出来るのだろうか。利洋が、興奮して顔を赤らめたり、歪めたりしたのを見たことがない。
前菜が運ばれてきた。クラウンレストラン特製のスモークサーモンと小さな陶製のスプーンに載せたかぼ
ちゃのムースだ。
 「ここのレストランは、いつ来ても素晴しい。創業以来のフランス料理の伝統を守っているからね」
 「前に説明してもらったことがあるけれど、初代料理長田中徳三郎という人の味の基本を守り続けているの
でしょう?」
 「田中という人は、ホテルリッツのソース責任者や東京會舘の料理長を任された人で、その当時最高のフラ
ンス料理のシェフだった人だよ。その人が、創業されたパレスホテルに料理の責任者として迎えられて、心
血を注いで開発したメニューが今もこのホテルを支えているのだよ」
 「伝統というのは凄いわね。日本の伝統を守っている皇居の傍にこのホテルがあるという理由が分かる気が
するわね」

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【著者】 江上 剛 (えがみ ごう)
昭和29年、兵庫県生まれ。早稲田大学政経学部卒。第一勧業銀行(現みずほ銀行)入行。広報部次長時代に対応した総会屋事件が、映画「呪縛・金融腐食列島」のモデルとなる。平成15年退行、作家専業に。主な著書に「非情銀行」 「起死回生」「腐蝕の王国(上・下)」「円満退社」など。

2006 04 10 [16. 小説「ニッポン・ウーマン」] | 固定リンク | トラックバック

2006.04.09

[フィナンシャル ジャパン] 広告ビジネスは変貌するか?

 「フィナンシャル ジャパン」4月号掲載 「体験的メディア論」

 「金融機関など、すでにさまざまな分野が自由化していますが、最後の砦はこの業界でしょう。現在の日本でもっとも国家から護られている最後の護送船団ではないでしょうか」――ある大手広告代理店の営業マンが囁いた。

 多くの産業で「中抜き」が始まっている。例えば、ユニクロが成功した理由の一つは問屋を介さず、自社の流通網を作り、商品を低価格化できたことだ。広告代理店業というのは、テレビ局や新聞社から媒体の時間やスペースを買ってクライアントに売る仲介ビジネスのことだが、製造業だけでなくいろんな業界の仲介業が「中抜き」されている時代に、いまだ大成功を収めている。
 しかも、大手広告代理店数社のシェアが大きい。わが国の総広告費五兆八五七一億円(平成一六年)の中で、電通、博報堂DY、アサツーディ・ケイの上位三社が四八・一%を占めている。大手三社は世界の広告代理店の売り上げ上位一〇社にも入っており、シェアはさらに増加傾向にある。
 公正取引委員会は、「広告業界の取引実態に関する調査報告書」という報告書に、この実態を取りまとめ、広告業界の取引慣行や有力な大手広告代理店に取引が集中している構造を明らかにしている。
 総広告費の中で約三分の一と最大の割合を占めるテレビ広告に関しては、大手広告代理店に受注が集まる主な理由として、「CM枠の独占」を指摘している。キー局の一九~二三時(プライムタイム)のテレビCM枠では、大手三社が合計八二・一%のシェアを占める。
 この「寡占」は、テレビ局の前身となる民放ラジオ局創設時から株主として支えてきたことから始まる。当時、日本電報通信社(現在の電通)は民放各社の株主となり、経営基盤が固まるまで役員派遣により事業計画・番組編成の指導、経営資金の援助を行ってきた。規制産業を育てるポジションを確保したことで、業界を仕切り、業界のルールを自ら作ってきた。もし、電通なかりせば、現在の広告ビジネスの活況もなかっただろう。
 五〇年以上の取引先のある大手広告代理店は、当然のことながら、他の中小広告代理店よりも手数料が高い。公正取引委員会の報告書によると、人気番組のCM枠は売れない枠との抱き合わせになることもあるという。
 そういう各種調査の中で、買い手の意識が低いということも指摘している。「他の広告主のCM料金を知っているか」という問いに、「知らない」と答えた企業は、なんと七二・五%。要するに、価格の比較もされていないというのだ。
 こうした実態をなぜ、この時期に、公正取引委員会が取り上げたのかについては、明らかになっていない。しかし、インターネットの普及もあり、広告ビジネスが今後大きく変貌する可能性があることは事実である。成り行きを注視していきたい。

(追伸)「週刊!木村剛」は、金融経済月刊誌「フィナンシャルジャパン」(年間購読はココ)および「フジサンケイビジネスアイ」(購読希望はココ)とメディア・コラボレーションしています。本日の記事は、「フィナンシャルジャパン」4月号に掲載したものです。

2006 04 09 [13. フィナンシャル ジャパン] | 固定リンク | トラックバック

2006.04.08

[フィナンシャルi] 個人投資家も「資産設計」の発想を

 資産設計とは2005年に出版した拙書「資産設計塾」(自由国民社刊)で紹介している個人投資家が実践できる運用手法である。これは多くの個人投資家が行っている「単なる投資」とは異なる。
(株式会社マネックス・ユニバーシティ 代表取締役社長 内藤忍)

 具体的な配分比率は書籍で詳しく紹介しているので省略するが、銘柄選択、投資タイミングよりもアセットアロケーション(分散投資)に重点を置いた長期運用である。これは機関投資家が行うバランス型の年金運用を応用したものであり、株式だけではなく債券、外貨、不動産といった個人投資家がアクセス可能な商品を組み込んで具体性があることが特長だ。そしてもう1つの特長は目標値を「いつまでにいくら」と具体的に数値化しそこに向かうための最短距離を考えるという発想になっていることだ。


 個人投資家にとってはお金を殖やすこと自体は目的ではない。お金とは人生の夢・目標を実現するための手段に過ぎない。
 ところが多くの個人投資家は手段をいつの間にか目的にしてしまっているのが現状だ。書店で売られている多くの書籍が「誰でも」「簡単に」「1億円作る」といったタイトルになっている。
 しかし1億円をどうやって作るのかの具体的方法や1億円がいつまでに何をするために必要か、から説いているものはほとんどない。

 資産設計に関するセミナーの参加者に聞いてみると、多くの日本の個人投資家は市場平均を下回る運用リターンしか実現できていないことに驚かされる。個人投資家には勉強が必要なことを説き、例えば市場平均に勝てないならインデックス運用を行うべき、といった話をすると目からウロコが落ちたという感想をアンケートに記入してくる人が多い。
 運用知識も無いまま、何となく自分で取引をはじめ結果的に大きな損失を出してしまった人は想像以上に多いのである。
 このような個人投資家を生み出されたのはお金の話をタブー視する文化的背景、資産が預金中心で金銭教育がまったくなされていなかったことが原因である。しかし身近な銘柄投資という口当たりの良い説明をマネー誌などで行っている「マネーの専門家」にも責任がある。「知っている銘柄」「自分が好きな会社」といった安易な銘柄選択を言われるままに行い、ナゼ上がらないのかと個人投資家は悩んでいる。そんな身近な投資で誰でもリターンが出せるほど運用は甘いものではない。

 運用で成功の確率を高めるためには金融に関する正しい知識を体系的に学ぶことが必要である。そんな思いを実現するために昨年11月に株式会社マネックス・ユニバーシティを立ち上げた。マネックス証券で昨年だけでも延べ3万人の個人投資家を動員した実績をベースに、セミナー・勉強会だけではなくネット上で学習できるEラーニングとしても投資コンテンツを提供する。
 投資は才能ではなく技術。真面目に勉強すれば誰でも成功に近づくことができると信じている。
 ネット証券が金融市場という道路を走るスーパーカーだとすれば、次に必要になるのはお金の教習所である。株式市場に大量に流れ込んでいる若葉マークのドライバーに教えるべきことは、いくら儲かるという「リターン」ではなく最悪の場合どうなるかという「リスク」である。

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内藤 忍(ないとう・しのぶ)
東京大学経済学部卒、MITスローンスクール修士(MBA)。信託銀行、外資系投資顧問会社、マネックス証券株式会社を経て現職。早稲田大学オープンカレッジ講師、「日経マネー」「フィナンシャル ジャパン」などの雑誌コラムも担当。『内藤忍の資産設計塾』『内藤忍のお金持ちになる投資成功ノート』など。


(追伸)「週刊!木村剛」は、金融経済月刊誌「フィナンシャルジャパン」(年間購読はココ)および「フジサンケイビジネスアイ」(購読希望はココ)とメディア・コラボレーションしています。本日の記事は3月27日にフジサンケイビジネスアイに掲載されたものです。

2006 04 08 [14. フィナンシャルi ] | 固定リンク | トラックバック

[シンコの日記] ☆2周年キャンペーン開始☆

 皆さん、こんにちは!シンコです(^^)/

 

卒業のシーズンが終わり、気持ちも新たに入学・入社のシーズンがやって参りました!!
街ではピッカピカのランドセルや新品のスーツを見ると若かりし頃の自分自身を思い出しますね(*^_^*)私も、この4月の始まりを期に、ピッカピカの新入社員の気持ちを思い起こして頑張りたいと思います!!(日本振興銀行の近所に咲いていた「桜」の写真です☆)
Sakura1

Sakura2






当行は、今月21日に開業2周年を迎えます!!
日頃の感謝の気持ちを込めて・・・、4月1日より「開業2周年キャンペーン」が始まりました!!!
キャンペーン期間は、4月1日~6月30日までです。この機会をお見逃し無く(^。^)/
Yushi
Shinkobana_2






Chart_cut1_1
4月1日からの預金金利は、
1年もの(自動継続型)0.5%、3年もの1.0%、5年もの1.3%、
10年もの1.5%(いずれも年利)です。
日本振興銀行の定期預金を是非、ご検討下さい!!



Access_map
最新の拠点網です。



お気軽にお立ち寄りください。(詳しい店舗案内はこちら

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※シンコは架空の人物です。

2006 04 08 | 固定リンク | トラックバック

[本のソムリエ] アクティブ・インデックス投資

今週の丸善丸の内本店 壹岐直也副店長がお薦めする本です。
アクティブ・インデックス投資――インデックス運用の最先端
スティーブン・ショーンフェルド編 浅野幸弘監訳 
住友信託銀行パッシブ・クオンツ運用部訳
定価:5250円(税込)

 本書は、インデックス運用に関する基本的な考え方や、インデックスファンドの運用戦略などを包括的に解説した、まさに「インデックス運用の集大成」ともいうべき1冊です。
 通常、インデックス投資というと、非常に地味で、かつ受け身のものととられることが多いのですが、本書を読むとインデックス運用というものもなかなか奥が深く、かつ運用者のスキルに大きく依存するものであることがわかります。
 本書の「アクティブ」という書名には、こうした従来からの見方に対する編者たちの思いが込められていると思います。株式投資に関する書籍がブームになっている昨今、初心者的なものから、これまで専門家しか読まなかったような本まで、読者のニーズも多様になってきました。  
 本書は、もともとインデックス運用に関わる実務家・機関投資家の方々を対象に書かれている本ですが、記述はやさしく、なかなか他の本では読めないような知識も書かれていますので、興味をもった個人投資家の方々にも是非読んでいただければと思います。


(追伸)「週刊!木村剛」は、金融経済月刊誌「フィナンシャルジャパン」(年間購読はココ)および「フジサンケイビジネスアイ」(購読希望はココ)とメディア・コラボレーションしています。本日の記事は4月3日にフジサンケイビジネスアイに掲載されたものです。

2006 04 08 [12. 本のソムリエ] | 固定リンク | トラックバック

2006.04.07

[ゴーログ]村上ファンドが阪神電鉄を売却!?

 皆さん、こんにちは。木村剛です。遅ればせながら、「Tora-Blog」さんによるエイプリルフールに便乗しました。それにしても、一体どうなるんでしょうね・・・などと世間話をしているうちに、2005~06年版『世界ITレポート』によりますと、「前年5位に転落した米国がトップに返り咲き、日本は8位から16位に転落」(by「くまさんの自立」さん)したそうです。E-Japan構想はどうなっているんでしょう???

新ランキングは、米国(前年5位)、シンガポール(同1位)、デンマーク(同4位)、アイスランド(同2位)、フィンランド(同3位)がベスト5で、北欧勢の強さが目立つ。日本は前年まで順調に順位を上げ、8位となっていたが、今年は一気に16位まで転落した。アジアでは、シンガポールのほか、台湾(7位)、香港(11位)、韓国(14位)に抜かれている。・・・

Rank Country Score
1 United States 2.02
2 Singapore   1.89
3 Denmark    1.80
4 Iceland 1.78
5 Finland 1.72
6 Canada 1.54
7 Taiwan 1.51
8 Sweden 1.49
9 Switzerland 1.48
10 United Kingdom 1.44 

2006 04 07 [04. 経済政策を語ろう!] | 固定リンク | トラックバック

ニッポン・ウーマン 第三章 炎のゆらめき(98)

 「ホテルというのは、ホスピタルという意味だよ」
 利洋は笑みを浮かべて答えた。

 「分からないわ」
 日未子は首を傾げた。
 「もてなすということさ。いいホテルというのは、客が入場して来た時から全ての従業員が、その客を適度な距離感を保ちながら世話をしてくれているのさ。このパレスホテルに入った時から、日未子はなんとなく温かい優しさに包まれているという感覚がしなかったかい?」
 「そう言えば、なんだか優しく見つめられているような…」
 「それだよ。悪いホテルは街中を歩いているようなものさ。誰も自分に関心を持っていない。孤独だよね。いいホテルは、誰もが日未子を見守っているのだよ。だから食事の時間に遅れることも、下のバーで呑んでいることも全てお見通し…。分かった?」
 利洋の口から距離感という言葉が出た。いったい適度の距離感って何だろう。利洋と私とは、どういう距離感を保っているのだろうか? それは利洋には心地いいのだろうか?
 でも私にはどうだろうか?
 「こちらの席をご用意いたしました」
 和田倉噴水公園に面した窓側の席だ。
 鴨田が、日未子の席を用意してくれる。利洋の席は女性のサービス係が担当だ。
 「いつ見ても素敵ね」
 日未子は窓外に広がる景色にうっとりと目を細めた。
 公園の緑を囲むように内堀通り、日比谷通りが走る。内堀通りの向こうには皇居の緑、日比谷通り沿いにはオフィスビルや帝国ホテルの明かり。遠くには東京タワーも見える。望んでもこれほどの景色は滅多に得られるものではない。静謐で、かつ都会のダイナミックさを兼ね備えている。全てがバランスよく、適度の緊張感を持って配置されている。
 「オフィス街などの明かりや騒音が皇居の静けさを邪魔しないように、距離感を持って、謙虚さを失っていないのはここだけだろうね。日本の景色という景色が、皆、我先に目立とうとして騒々しくなってしまったからね。看板だって隣が立てれば、もっと大きくて派手なものを立てる。その競争で景色は見るも無惨に変わり果ててしまう…」
 利洋は、悲しそうな表情を浮かべた。
 「距離感って大切なのね」日未子は言った。
 「そうだね。何事においてもね」
 利洋が言った。
 日未子は心の奥で炎がゆらめくのを感じた。利洋の言葉が、日未子に対して微妙な距離感を保っていることを指しているように思えたからだ。
 この炎には小さな怒りが篭っているように思えた。


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【著者】 江上 剛 (えがみ ごう)
昭和29年、兵庫県生まれ。早稲田大学政経学部卒。第一勧業銀行(現みずほ銀行)入行。広報部次長時代に対応した総会屋事件が、映画「呪縛・金融腐食列島」のモデルとなる。平成15年退行、作家専業に。主な著書に「非情銀行」 「起死回生」「腐蝕の王国(上・下)」「円満退社」など。

2006 04 07 [16. 小説「ニッポン・ウーマン」] | 固定リンク | トラックバック

2006.04.06

[ゴーログ] ブログで長野県知事選挙を語ろう!

 皆さん、こんにちは。木村剛です。「Espresso Diary」さんによれば、長野県では選挙の季節に突入しつつあるようです。前日銀松本支店長の橋本要さんが候補にあがっているとのことですが、私は日銀時代、松本支店に1年半ほどお世話になっていました。もう20年も前の話ですが・・・。 

 そのほか、参議院議員の北沢俊美さん、長野一区から出て比例で当選になった篠原孝さん、知名度のある羽田雄一郎さんのほか、小宮山洋子さんや猪瀬直樹さんなどの名前が挙がっているようですね。
 「Espresso Diary」さんは、「大きな選挙では、マスコミに構図が出てから賛否を語る人が多いんですが、実際には、その前の段階が重要です。つまり、潜在的な候補者の意欲と地元の要請とが呼応しながら、ある展開が広がり、そして絡み合っていく」と指摘した上で、「この部分が、かつてなら政党や組織のブラック・ボックスに入っていて見えなかった。最近では、かなり見えやすくなってきていると思います。ただ、それを巧く伝えられるメディアがないんですね」と展開し、「私は、そこにブログの可能性があると感じるんですが、普段から地域に目を向けているブログでないと、その伝え方も難しいんですね」ともおっしゃっています。
 是非、「Espresso Diary」さんがリーダーシップを発揮されて、来たる長野県知事選挙前哨戦のライブを行ってみられては如何でしょうか。それを楽しみにしていらっしゃる読者の方も多いのではないかと思うのですが・・・。

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2006 04 06 | 固定リンク | トラックバック

[週刊!永田町] 国会動静 <自民党 河野太郎 自民党衆議院議員>

フィナンシャル ジャパンONLINE - 国会動静 場外乱トーク PLUS+

政治家の仕事、ネットができる事
河野太郎(自民党衆議院議員) 2006.04.05up!
[文・FJ編集部]


国会議員の日ごろの活動はあまり知られる機会がない。小泉首相や安倍官房長官など政府や党の要職に就いている議員はともかく、衆参およそ700人の議員については、テレビや新聞などのニュースで見たり聞いたりすることはほとんどない。

このコーナーは、フィナンシャルジャパンが創刊した2004年、河野議員と民主党の古川元久議員、編集長の木村剛(責任編集:当時)が年金改正の議論をしたとき、インターネットを通じて議員の仕事を広く知ってもらうとともに、国会のなかでも特に精力的に活動している両議員に、幅広く意見を述べてもらうことなどを目的に始められた。
河野議員はこのコーナーだけではなく、自身のウェブサイトに携帯電話で撮影した写真を掲載したり、メルマガ「ごまめの歯ぎしり」を発行したりと、インターネットを使っての活動の広報に努めている。「大手の新聞はバイアスがかかっている。それは政治部の幹部が派閥全盛の時代に記者として現場に居た人たちだからではないか」という河野議員は、直接的に有権者や政治に関心のある人に意見を届けられるメディアとして、また「真実により近づいてもらえる」メディアとして、インターネットをうまく活用している。

20世紀後半にアジアのリーダーとして成長を牽引した日本。現在は中国やインドがアジアのみならず世界規模でみても中国やインドが台頭してきている。河野議員は「日本が再びリーダーとなるためにも、政治家が本来の政治家の仕事をすることが必要だ」と断言する。河野議員には、これまでの本コーナーでの活動を振り返ったうえで、抱負を語ってもらった。


(追伸)「週刊!木村剛」は、金融経済月刊誌「フィナンシャルジャパン」(年間購読はココ)のオンライン版 「フィナンシャル ジャパンONLINE」とメディア・コラボレーションしています。本日の記事は、4月5日にアップされたものです。

2006 04 06 [11. 週刊!永田町] | 固定リンク | トラックバック

ニッポン・ウーマン 第三章 炎のゆらめき(97)

 「このパレスホテルはね」
 利洋は、十階に上がるエレベーターの中で解説し始めた。戦前、パレスホテルの場所には、林野庁の前身である帝室林野局という役所があった。それを戦後、アメリカ大使館にしようというアイデアが出た。しかし、皇居の前に星条旗揚がるのはいかがなものか、という反対の声が上がった。その結果、民間に払い下げられ、パレスホテルの誕生となった。

 「そう言えば、皇居の前には帝国ホテルがあるわね。パレスホテルと並べるとインペリアル・パレスで、丁度皇居という意味になるわ。これ、考えて名づけられたのかしら」
 「そうだね。上手く符合するものだ。気づかなかったよ。日未子は面白いことを考えるね」
 利洋は、微笑んだ。
 パレスホテルの外壁には百六十六万枚もの信楽焼タイルが使用されている。これは皇居との調和を考えて、皇居の緑を育む大地の色を選択したからなのだそうだ。
 「皇室に対する尊敬が、ホテルの背骨を貫いていると言っていいだろうね」
 利洋はまるでパレスホテルの社員のように強調した。
 エレベーターが十階に到着した。
 そこにはクラウンレストラン支配人鴨田章裕と女性のサービス係が待っていた。
 「山下様、お待ちしておりました」
 鴨田はきびきびとした動作でレストランに案内する。
 「ちょっと会議が長引いてね。それにバーでマティーニをいただいていたものですから、申し訳ありません」
 利洋が予約時間に遅れたことを詫びた。
 「吉田から連絡を受けておりました」
 鴨田が笑みを浮かべる。
 日未子は、驚いた。ロイヤルバーの吉田は、いつの間に鴨田に連絡したのだろう。電話をかけるような動作もなかった。まさかテレパシーというようなサイコロジカルな能力があるとも思えないが…
 「ねえ、吉田さんはいつ鴨田さんに私たちが遅れるって連絡したのかしら?」
 日未子は小声で利洋に訊いた。

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【著者】 江上 剛 (えがみ ごう)
昭和29年、兵庫県生まれ。早稲田大学政経学部卒。第一勧業銀行(現みずほ銀行)入行。広報部次長時代に対応した総会屋事件が、映画「呪縛・金融腐食列島」のモデルとなる。平成15年退行、作家専業に。主な著書に「非情銀行」 「起死回生」「腐蝕の王国(上・下)」「円満退社」など。

2006 04 06 [16. 小説「ニッポン・ウーマン」] | 固定リンク | トラックバック

2006.04.05

[ゴーログ]世の中は「架空取引」だらけ???

 皆さん、こんにちは。木村剛です。NECエンジニアリングにおける粉飾問題に絡み、「Edge Diary」さんから、きわどいご指摘をいただきました。

多かれ少なかれ、NEC以外のIT関連企業は『粉飾決算』まがいのことをやっているのは周知の事実です。いわゆる『商社取引』が慣例的に行われているのがこの業界の実態で、なんら不思議なことではありません。業界全体に『粉飾決算』が蔓延っていたので、確か去年あたりから、この『商社取引』による『架空取引』を是正するような動きも出ています。 

 じつは、IT業界に詳しい「Hard coded」さんも「これは、実は IT 業界に以前からある『恥部』で、どのメディアも「身内」をかばうために大っぴらな報道を避けていると言ったら勘繰り過ぎだろうか」と指摘していますから、本当に気になります。
 「ライブドア事件では鬼の首を取ったようにはしゃいでいたはずの各メディアでの扱いは小さい。結局これも闇から闇へと葬り去られてしまうのかもしれない。・・・NEC グループ内での架空取引については TV ニュースに乗る気配すらない。やはり、官公需にも深く入り込んでいる『名の知れた』企業に対し世間は甘い、ということだろうか」という疑問に対して、反論できるマスコミはいるのでしょうか?
 「ザ・ブログハウス」さんも、「結局全くと言っていいほどニュースとして扱われませんでした。どうも腑に落ちません」と疑問を呈しています。ちなみに、「Lawとバット」さんは、以下のような推論を示してくれました。「正義とは一体何か」ということを考えさせられる今日この頃です。

実際問題として、今後検察が、NECEや他の「架空取引」事例について摘発を行うことはないと思います。なぜかというと、ライブドアの時でさえあれだけ大騒動になったのだから、NECEや他の件を一つずつ潰していったら市場に計り知れない大混乱をもたらすに違いありません。ゆえに検察はこれらの問題に手出しできないと考えられます。

そもそも検察はライブドアへの強制捜査に着手する際に、この「架空取引」について経済社会一般にどのような取扱いがなされているか明確な認識を持っていたのか疑問に感じます。特捜部は、ライブドアで一発ぶち上げた後で、一般の企業会計の実態を知り、対応に苦慮しているというのが実際のところではないかと想像します。

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全国有力書店におきまして、「フィナンシャル ジャパン」2006年5月号は3月20日発売です。
今月の第1特集は、「こんな時代だから真面目な会社を買ってみる」です。ライブドアショックは少なからぬ投資家にダメージを与えましたが、会社が危機に面したときの対応に株式市場は敏感なものです。投資をするにはどのような企業を選べばよいのか、どのような点に注意を払うべきなのかなどについて特集を組んでいます。
また第2特集では、BRICsを特集しています。日本経済が成長するには、BRICs抜きには考えられません。BRICsを攻める有望企業を検証しています。
特集以外でも、今後の経済環境の展開については、「日本経済の5年後を読むー小泉政権の経営運営術」を読んで欲しいですし、投資手法に興味のある方には、「ネットトレーディングの必勝法を探る」がお勧めです。そのほか、予防医療の現状を徹底討論する「治療は予防の3倍かかるんです」、好評連載中の澤上篤人氏、編集長木村剛、上場社長による鼎談「上場社長の知られざる悩み」、経営者シリーズでは、松下電器の中村社長、日清オイリオグループの秋谷会長、日本最大の100円ショップ「ダイソー」の矢野社長など盛りだくさんの内容となっています。



2006 04 05 [04. 経済政策を語ろう!] | 固定リンク | トラックバック

[週刊!神部プロデューサー] 介護なのか、それとも医療なのか

 こんにちは、神部です。忙しいからという理由で、長期にサボってきたブログをいきなり再開したのは、実は体調を崩して入院してしまい、通常の仕事が出来ず、原稿を書く時間が出来たからなのだ。でも、今回入院してみて、「高齢化」というか「介護」の問題がこれからますます重要になるだろうことを実感している。

 実は都内のある病院に入院してもうすこしで2ヶ月が経つ。個室ではなく4人部屋にいる。2ヶ月近くいるもんだから、僕が一番の古株で、すでに15,6人、患者が入れ替わっている。
 僕の病室に入ってくる人を見ていると、どうみても70歳は超えているだろうという人がほとんどで、では、いったいなんで入院してくるのか。教えてくれた人もいるし、わからない人もいるけど、担当医師との会話を聞いていると、たいていどんな病気かはわかるので分析してみる。
 僕は医者ではないので、お前に判断できるのかと聞かれれば、まあ少し怪しいかもしれないが、素人目にも、病院に入院し、高度な治療を受けるよりも、介護施設で面倒をみるべき人のほうが圧倒的に多そうだ。
 たとえば、「自宅で転び、足を怪我してしまい、力が衰えて、トイレに自力でいけなくなってしまった」というような理由で入院してきた人がいた。それは、誰かが介助して、トイレを手伝ってあげればよいのではないかと思う。また、退院した翌日に、再度入院してきた人がいる。この人は、どうやら家族と折り合いが悪いらしく、「家には帰りたくないので、もうしばらくここに置いてくれ」と担当医師に切々と懇願していた人で、医師も看護士も半ば呆れ顔であったのだが、なんと、退院の翌日には再入院してきた。彼はいまや「ぴんぴん」していて、僕は仮病だったんじゃないかと疑っているのだが、結局のところ、彼は家にいるよりも病院のほうが気が楽で、しかも暮らしやすいから、無理やりにでも、また入ってきてしまった。
 高齢になれば、誰でもどこか少しは調子が悪くなるだろう。高血圧だったり、糖尿病を患っている人もずいぶん多そうで、いずれも、ちゃんとコントロールできれば、今日や明日に命がなくなるということでもないだろう。素人の僕が考えても、高度で緊急治療も可能な施設で手当てを受ける必要などないのではないと思う。彼らに必要なのは、「医療」というよりも、むしろ「介護」じゃないか。
 入院してくる人たちの多くが、どうやらそういう人たちなのだということ目の当たりにすると、「医療保険」で面倒見る人と「介護保険」で面倒を見る人とというか、「病院」で面倒を見るべき人と、「介護施設」で面倒を見るべき人をちゃんと峻別して対応したほうが合理的だとおもう。
 これが理由で、本当は病院で入院治療が必要な人たちが、ベッドが空かないと入院できないなんてことはあってはいけないと思う。病院も入院させれば、とりあえず儲かるからなんていうことで入院を受け入れるのではなく、「医療」なのか「介護」なのか、合理的に判断して、対応してほしいと思う。
 今「介護保険」の支払い年齢を引き下げようという話も出ている。さらに高齢化が進むことを考えれば、引き下げられても仕方がないが、少なくとも、必要なのは「医療」サービスなのか、「介護」サービスなのか、こうした状況をじっくり検討した上で、サービスと対価は決まらなければいけないのだと思う。


2006 04 05 [17. 週刊!神部プロデューサー] | 固定リンク | トラックバック

ニッポン・ウーマン 第三章 炎のゆらめき(96)

 「どうしたの? ぼんやりして」
 「初めて利洋とここで乾杯をしたのはいつだったかな、と考えていたの」


 「それは、合併後の営業部再編で日未子が僕の部下になった時だよ。やあ、君か、ということになって、僕が声をかけたんだ」
 「そうだったわ。新営業部の旗揚げの会をパレスホテルでやるから、下見に行こうと誘われて、のこのこついて行ったら、下見はいい加減で、ここで呑んだ…」
 「いい加減だなんてことがあるものか。ただ、呑んでいた時間の方が長かっただけさ」
 利洋は、マティーニを呑み干すと、スタッフド・オリーブを噛んだ。
 「さあ、行こうか」
 利洋がカウンターを離れた。日未子はカクテルのグラスを置いた。まだ三分の一ほど残っていた。
 「まだ残っている…」
 「レストランの食事が待っているからね」
 利洋は、カウンターに置いた日未子の手に自分の手をそっと重ねてきた。日未子の身体の中の芯に、ぽっと小さな炎が点って、ゆらめいた。
 「沖縄の話でもたっぷり聞かせてほしい…」
 利洋は囁くように言った。


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【著者】 江上 剛 (えがみ ごう)
昭和29年、兵庫県生まれ。早稲田大学政経学部卒。第一勧業銀行(現みずほ銀行)入行。広報部次長時代に対応した総会屋事件が、映画「呪縛・金融腐食列島」のモデルとなる。平成15年退行、作家専業に。主な著書に「非情銀行」 「起死回生」「腐蝕の王国(上・下)」「円満退社」など。

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2006.04.04

[木村剛のコラム] 談合は「卑怯」じゃないのか?

 3月28日、公正取引委員会は、国や自治体が発注する鋼鉄製水門工事を巡り、独占禁止法違反の疑いで約20社に立入検査に入った。改正独禁法によって導入された課徴金減免制度――ありていに言えば、「自首」すれば、罰金をまけてもらえる制度――に基づく初の通報例らしい。

 何といっても、一番目に申告した企業は全額免除。二番目は50%で、三番目は30%だ。“早い者勝ち”のメカニズムが不当な取引を撲滅するために、どこまで機能するのかが期待されている。
 橋梁談合事件では、旧道路公団の元理事らOBが工事の配分役を務め、OBによる談合組織が工事情報を収集していた。天下りを受け入れた企業を優遇して配分していたという。成田談合事件でも構図は同じ。旧空港公団の公務部次長や課長が天下りを受け入れた業者に工事を「お土産」として優先発注していた。防衛施設庁談合事件では、1月30日に現職の技術審議官や建設部長が逮捕されている。
  藤原正彦氏が著した『国家の品格』(新潮新書)は、市場主義的なものを「卑怯」と評して、武士道精神の復興を訴えたことが受けて、最近「品格」を語る論者が増えている。ところが、その際に、「日本の文化」とも呼ばれる「談合」について、「品格」の有無を論じる向きは少ない。血祭りにあげられるのは、ライブドアだったり、アメリカだったり、新興企業だったり、自由競争だったりする。
 しかし、藤原氏によれば、「大きい者が小さい者をやっつけることは卑怯であり、強い者が弱い者をやっつけることは卑怯だ」という。冷静に考えると、大企業が新興企業をやっつけることこそ「卑怯」と批判すべきなのではないか。
 摘発されても、逮捕されても、談合は繰り返され、既得権益を握る強い者が新規参入の弱い者を虐げてきた。「談合は業界全体が共存共栄を図る智恵である」とか「みんなのための必要悪」とうそぶいてはいるが、税金を食い潰してきた卑怯者であったことは、紛れもない事実である。
 官製談合は、いわば国民の税金を搾取することと同値。その罪の重さは、ライブドアより軽いと言い切ることはできまい。
 東京都発注水道メーター談合事件では、その直後に69%も価格が下落する事例がみられた。ダイオキシン類測定分析業務談合事件でも55.6%のサヤを抜いていた形跡があった。摘発された事例をみると、平均で2割ほど抜かれてしまっているようだ。
 課徴金が売上高の1割しかないのでは、抑止効果は低い。だからこそ、逮捕者が出ても、懲りずにまた談合するのだろう。実際、談合の担当者は、会社に利益をもたらしてきた功労者であったから、逮捕されても厚遇されてきた。保釈されれば、子会社の役員として処遇されるケースも多かったという。
 不思議なのは、何度も何度も担当者や部長クラスが逮捕されているのに、経営者が引責しないということ。それこそ、藤原氏が「卑怯」と説くものなのではないか。
 市場主義的なものを「卑怯」と論難して快哉を叫ぶのも良いが、日本的なものの中にも「卑怯」が潜んでいることを忘れてはいけない。それとも、違法談合には目をつぶり、「自首制度なんて卑怯の極致だ」と反発するのだろうか。


(追伸)「週刊!木村剛」は、金融経済月刊誌「フィナンシャルジャパン」(年間購読はココ)および「フジサンケイビジネスアイ」(購読希望はココ)とメディア・コラボレーションしています。本日の記事は4月3日にフジサンケイビジネスアイに掲載されたものです。

2006 04 04 [04. 経済政策を語ろう!] | 固定リンク | トラックバック

ニッポン・ウーマン 第三章 炎のゆらめき(95)

 利洋は、軽く低頭した。口元は相変わらず穏やかに微笑んでいる。
 「確かにこの企業への融資は、当方が大日銀行に負けまいとして無理に増加させてしまったようです」

 「君、なんてことを言うのだ」
 興産銀行営業部長は興奮した。身内から批判されたからだ。利洋は、笑みを浮かべたまま続けた。
 「こうした融資競争は経営リスク上も問題になりますから、今日をもって厳格に中止いたしましょう。もし不当と思われる行為が見つかりましたら、どちらかの一方的な訴えのみで不当な行為とみなし、原状復帰とすることにいたしましょう。そしてその前提で、今月末の融資残高でもって、旧大日、旧興産の主幹店を決めましょう。ただしこれはあくまで暫定的な措置であり、合併後速やかに営業部は統合し、旧大日や旧興産という区分をなくし、業種ごとに再編するということにいたしませんか」
 利洋は、あっさりと言い切った。
 そして微笑を浮かべた。
 日未子は、利洋と目が合った。利洋が片目をつぶった。ウインク?まさか? でもおかしくてクスリと笑いを洩らした。大日銀行営業部長が、日未子を振り向いて睨んだ。
 「検討に値しますな」
 大日銀行営業部長が、重々しく言った。
 「ありがとうございます」
 利洋は言った。
 「山下副部長の案で検討し直してみましょうか」
 興産銀行営業部長が言った。
 両部長とも利洋の微笑みの軽やかさにふんわりとのせられてしまったかのように、角を突き合わせるのを止めてしまったのだ。


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【著者】 江上 剛 (えがみ ごう)
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2006.04.03

[ゴーログ]大将なら鉄砲玉と心中して組織を危うくするな!

 皆さん、こんにちは。木村剛です。「ついにけじめを付けると言うことで民主党前原代表が引責辞任をすることになったらしい」(by「くまさんの自立」さん)ということなのですが、あまりにも最悪の幕引きに残念無念としか言いようがありません。 

 前原誠司前民主党代表とはほとんど同年代ですし、政界の世代交代の象徴として、本当に期待していたので、ショックが大きいですね。大将なら大将らしく、必要なら永田などトットと叩き斬って、大義を貫いていく野太さがほしかった。いまどき、チンケな鉄砲玉と心中して、組織を危うくする大将なんていませんぜ。
 「不動産と景気・経済」さんは、「JALはいくら揉めてもANAがあるからいいけど、政治は共産党でいいからという訳にはいかない」と言っていますが、それくらい民主党に対する期待が大きかったのです。こんな辞め方するくらいだったら、やっぱり自民党と大連立して、巨大自民党を二つに割ってほしかったなぁ・・・。もう手遅れですけど。
 終わったことは仕方ありません。前原誠司氏には、今回の挫折を教訓に活かして、再び大きく雄飛される日が来ることをお祈りしております。


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(読者の皆様へ)
全国有力書店におきまして、「フィナンシャル ジャパン」2006年5月号は3月20日発売です。
今月の第1特集は、「こんな時代だから真面目な会社を買ってみる」です。ライブドアショックは少なからぬ投資家にダメージを与えましたが、会社が危機に面したときの対応に株式市場は敏感なものです。投資をするにはどのような企業を選べばよいのか、どのような点に注意を払うべきなのかなどについて特集を組んでいます。
また第2特集では、BRICsを特集しています。日本経済が成長するには、BRICs抜きには考えられません。BRICsを攻める有望企業を検証しています。
特集以外でも、今後の経済環境の展開については、「日本経済の5年後を読むー小泉政権の経営運営術」を読んで欲しいですし、投資手法に興味のある方には、「ネットトレーディングの必勝法を探る」がお勧めです。そのほか、予防医療の現状を徹底討論する「治療は予防の3倍かかるんです」、好評連載中の澤上篤人氏、編集長木村剛、上場社長による鼎談「上場社長の知られざる悩み」、経営者シリーズでは、松下電器の中村社長、日清オイリオグループの秋谷会長、日本最大の100円ショップ「ダイソー」の矢野社長など盛りだくさんの内容となっています。

2006 04 03 [11. 週刊!永田町] | 固定リンク | トラックバック

ニッポン・ウーマン 第三章 炎のゆらめき(94)

 だが、この問題は、それほど簡単ではない。なぜなら多くの有力な取引先を担当することが、自分たちの出世や発言力の強化、天下り先の確保などに直接関係することになるからだ。

 そこで客に「興産銀行がいいか」「大日銀行がいいか」と選択を迫ることになる。客にしてみればどちらでもいいのだが、いろいろと脅されているうちに客は、「やはりメインは興産銀行だ」「大日銀行は親切だが、興産銀行は冷たい」「融資が合算され、膨らんでしまうが維持してくれるのはどちらだろう」などと考えるようになってしまう。そして遂には合併後の「ミズナミ銀行」ではなく、「興産銀行」「大日銀行」のどちらかと取引したいと願うようになってしまうのだ。こうして客を巻き込んでの合併後の勢力争いが展開されていくことになる。
 「この企業は、取引の歴史、融資残高から判断して、大日銀行がメインになるべきでしょう」
 日未子の目の前で大日銀行営業部長、即ち日未子の上司が難しい顔で話している。
 「それは違う。今では、我が興産銀行の方が、残高が多いではないですか」
 興産銀行の営業部長が話している。利洋は黙っている。
 「その残高だが、噂では無理やり貸し込んだそうじゃないですか。そういう無駄なことは止めようということになっていたのではありませんか」
 大日銀行営業部長が不満そうに唇を歪める。残高が多い銀行の方が合併後も主力取引となるため、合併が決まってから無理やり融資を増やすという行為を責めているのだ。こんなことをすれば融資残高が増加し、経営リスクが増大してしまう。
 「失礼なことをおっしゃいますね。無理やり貸し込んでいるのはそちらでしょう。うちは、防衛的に融資を増加させただけです」
 興産銀行営業部長が腹立たしげに言った。融資を増やしてきたのは、大日銀行の方だと主張しているのだ。
なんて不毛な議論を繰り返しているのだろうか。政略結婚の条件を詰めるような議論ばかりだ。こんなことで合併が上手くいくのだろうか?
 日未子は暗澹たる気持ちになった。
 「ちょっと意見を言わせていただいてよろしいでしょうか」
 利洋が遠慮がちに手を挙げた。興産銀行営業部長が彼を一瞥し、
 「いいよ」
 と意見を言うのに同意を与えた。


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昭和29年、兵庫県生まれ。早稲田大学政経学部卒。第一勧業銀行(現みずほ銀行)入行。広報部次長時代に対応した総会屋事件が、映画「呪縛・金融腐食列島」のモデルとなる。平成15年退行、作家専業に。主な著書に「非情銀行」 「起死回生」「腐蝕の王国(上・下)」「円満退社」など。


 

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2006.04.02

[フィナンシャル ジャパン] 忘れちゃいけない「お客さまのため」

フィナンシャル ジャパン」4月号掲載  --こんな投資はしちゃいけない  
   IFA(インディペンデント・フィナンシャル・アドバイザー) 三浦正信 

 日本証券業協会の調査によると、顧客が証券会社に期待しているのは、「預けた資産を安全に管理してくれること」という回答が半数以上だそうである。じつのところ、「儲かる商品の説明」や「迅速な情報」はあまり期待していない。

 しかも、証券会社に対するイメージはいまだにややネガティヴだ。本当に顧客が望んでいるのは、世の中の動きにマッチした「顧客のためのポートフォリオ」を作るサポートのはず。いざ使いたいときに貨幣価値が毀損していては困る。多少リスクがあっても、自分で納得してリスクをとりたい。押し付けられたリスクはごめんだ――というのが本音だろう。
 私は、一九七二年に証券会社に入社して以来三一年間、株式や投資信託を販売してきたのだが、二〇〇三年に縁あってIFAになってから、顧客に対する考え方が大きく変わってしまった。IFAとは、企業に属さず独立・中立の立場で個々の投資家の資産形成をサポートする金融の専門家のことだ。
 言ってしまえば、簡単なことに聞こえてしまうかもしれないが、証券マン時代忘れがちだった大事なことを思い起こした。やっぱり商いの基本は「お客さまのため」であり、「奉仕の精神」が大切だということを再確認したのだ。
 証券会社の営業マンは一定の期間が経過すると転勤がある。この時期が来ると営業マンはソワソワしてくるものだ。顧客と良好な関係ばかりではないから転勤したくなるのかもしれない。ノルマばかりを考えて顧客の意思に沿わない無理な商いをしているからかもしれない。会社から給料をもらっている以上、ノルマを達成しないと存在が危ぶまれる。
 どこの証券会社も、判で押したように基本方針は「顧客本位の営業」だ。しかし支店ごとに、毎月確実にノルマの割り当てがある。それも簡単な数字ではない。いきおい営業マンに負担がかかる。毎日毎日、ノルマの計算だ。月末が迫れば、一時間ごとに集計されて追い立てられる。現場の営業マンは一時間ごとに結果を求められるのだ。
 そこでお客さまにお願いの電話をすることになる。「顧客本位の営業」を、どこかに忘れてしまって、とにかくノルマ。顧客から見たら、そんなこととはつゆ知らず「自分のためにたびたび連絡してくる」なんて好意的に思っていると、なんだかわからないうちに自分の投資スタンスと違ってきて、あるとき「アレアレ何か変だな」ということになる。
 もっと性質が悪いのは、転勤で新しい担当者に変わったとき。まず間違いなく、ポートフォリオの切り替えを提案してくる。株式、投信、切り替えできるものは全部切り替えようとする。顧客の意向や投資スタイルはどうでもいいのだろう。この対処法としては、顧客自身が投資する商品をよく理解して自分で納得して投資するよりほかない。
 〇五年一〇月から郵便局もリスクを説明して販売するリスクのある商品――株式投信――を販売するようにな
った。先輩格の銀行の販売量は相当なもの。郵便局も相当の業績を上げてくるだろう。郵便局や銀行では、まさか一時間ごとの集計はあるまい。
 投資が証券会社の独占でなくなり、競争が生まれることは、顧客にとっても良い方向に向かうはず。
証券会社にとっても市場が拡大することは大変喜ばしいことだ。証券マンが本当に「お客さまのため」の営業に変貌することを期待したい。証券マンにとって最大の財産はお客さまだからだ。

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三浦正信(みうら・まさのぶ)
1948年生まれ。国内証券で31年間リテール営業を経験。
2003年7月、日興コーディアル証券と委任契約、IFAとして独立。
「お客さまの立場に立って、慌てず、焦らず」を基本に活動中。
日本IFA認証機構認証(CIFA)


(追伸)「週刊!木村剛」は、金融経済月刊誌「フィナンシャルジャパン」(年間購読はココ)および「フジサンケイビジネスアイ」(購読希望はココ)とメディア・コラボレーションしています。本日の記事は、「フィナンシャルジャパン」4月号に掲載したものです。

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(読者の皆様へ)
全国有力書店におきまして、「フィナンシャル ジャパン」2006年5月号は3月20日発売です。
今月の第1特集は、「こんな時代だから真面目な会社を買ってみる」です。ライブドアショックは少なからぬ投資家にダメージを与えましたが、会社が危機に面したときの対応に株式市場は敏感なものです。投資をするにはどのような企業を選べばよいのか、どのような点に注意を払うべきなのかなどについて特集を組んでいます。
また第2特集では、BRICsを特集しています。日本経済が成長するには、BRICs抜きには考えられません。BRICsを攻める有望企業を検証しています。
特集以外でも、今後の経済環境の展開については、「日本経済の5年後を読むー小泉政権の経営運営術」を読んで欲しいですし、投資手法に興味のある方には、「ネットトレーディングの必勝法を探る」がお勧めです。そのほか、予防医療の現状を徹底討論する「治療は予防の3倍かかるんです」、好評連載中の澤上篤人氏、編集長木村剛、上場社長による鼎談「上場社長の知られざる悩み」、経営者シリーズでは、松下電器の中村社長、日清オイリオグループの秋谷会長、日本最大の100円ショップ「ダイソー」の矢野社長など盛りだくさんの内容となっています。

2006 04 02 [13. フィナンシャル ジャパン] | 固定リンク | トラックバック

[週刊!尾花広報部長] ビデオメッセージ興味ありますか

 こんにちは、尾花典子です。先週は風が強くて、お花見に行かれた方は屋外ではきっと寒かったですよね。
 先々週の午前中に日比谷公園の「日比谷松本楼」に仕事でいったときに、すごい人だかりだったので、何かと思ったらテレビの撮影ロケ中だったらしく、誰がきているのか気になり、人をかきわけて(?)見てみたらテラスに市原悦子さんがいらっしゃいました♪

 じつは、私は2時間ドラマがすごーく大好きで、とりわけ市原悦子さんの「家政婦は見た!」が一番好きですが、その時は聞いたところによると、月曜ミステリー劇場 『弁護士高見沢響子』だったようです。

 先週・今週は仕事がとても忙しい時期で土曜日もみんなが働いていて、少し白い目(?)を感じながら、昨日は伊豆の稲取温泉にいってきました♪十数年来のお友だちたちと毎年定例でいっている旅行ですが、今回は初めての露天風呂付お部屋でした。

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  お魚がおいしい海沿いの旅館で、大好きなあわびや海老や蟹など、思いっきり魚介類を堪能しました!とてもおいしかったのですが、これも魚、あれも、そしてこれもまた・・・みたいな感じのかなりのボリュームで魚介類好きの私たちも、もう1週間くらいは食べなくてもいいかな~というくらいでした・・・。ちなみに食後に体重をはかったお友だちは1.5kg増だったそうですo(*'o'*)o 


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 お部屋の露天風呂もかけ流しの温泉ですごくよかったです。やっぱり時間を気にせず、好きなときに入れるのはいいですね。




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 朝もお刺身がでてきたらどうしよう?!とか、まさかそんなことはないよね~と話しながらお食事処にいったら、やっぱりお刺身でした・・・。二日酔いもあり、残念ながらほとんど食べられませんでした。




 そういえば、毎週水曜日に発行しているメールマガジン(金融・経済レポート「フィナンシャル ジャパン」)をゴー社長のビデオメッセージつきに先週からリニューアルしたんです。
 先週はデスクのところで撮影しましたが、ちょっとデスクの上が乱れていたので、書類をふたやま分どかして撮影してもらいました(笑)
 メールマガジンはここから登録できますので、みなさんも是非見てくださいね~(@゚ー゚@)

2006 04 02 [15. 週刊!尾花広報部長] | 固定リンク | トラックバック

2006.04.01

[フィナンシャルi] 証券監査委 体制強化急げ

 1月16日に、証券取引法違反で強制捜査を受けたライブドアは、今月13日に東京地検特捜部に告発、翌14日に東京地検が追起訴するという事態となった。
(日本証券経済研究所理事兼主任研究員 佐賀卓雄)

  強制捜査後調査で、創業時からの急激な成長が、大幅な株式分割やそれにM&A(企業の買収・合併)を絡ませた株価の上昇や、投資事業組合を利用した利益の付け替えなど、時価総額の増加を目的にした手法によるところが大きいことが明らかになっている。
 利益操作、相場操縦、また粉飾決算などは、言うまでもなく証券取引法によって禁止されている行為である。そして、証券取引を監視し、不正行為を摘発する役割を果たしているのが証券取引等監視委員会(以下、監視委員会と略)である。しかし、監視委員会は今回の件では表立って活動することはなかった。
 監視委員会はしばしばアメリカの証券取引委員会(SEC)と比較されるが、その人員や権限は大きく見劣りしている。
 人員の面では、SECが3,865人(2005年9月)に対して、監視委員会は440人、これに金融庁の市場監視関係の人員112人を加えても総勢552人(05年3月)である。
 それだけではない。SECのスタッフの過半は、弁護士、および会計士で構成されており、極めて専門性の高い集団である。アメリカの場合、デリバティブ取引についてはSECとは別に商品先物取引委員会(CFTC)が管轄しており、515人の人員である。さらに、全米50州には証券局があり、州内での証券取引の監視を行っている。
 もっとも、両国の証券市場の規模、証券会社、および従業員の数などが違うので、監視機関の人員の絶対数は必ずしも参考にはならないことも指摘しておく必要がある。
 むしろ、問題は組織としての独立性やその権限である。SECは大統領が指名した委員長と4名の委員から構成される。それに対して、監視委員会の委員長と2名の委員は内閣総理大臣により任命され、独立してその職権を行使できるとされてはいるものの、委員会自体は金融庁の外局であり、その権限も金融庁や検察庁への勧告に止まり、自ら罰則を科することはできない。 
 例えていうと、野球の試合で、セーフかアウトかの判定を監督(金融庁)と審判(監視委員会)が相談して決めているようなものである。これでは、時の総理大臣や金融担当大臣などが肩入れしている人物を摘発することは困難であろう。これに対して、SECは規則制定権や、刑事から民事まで、ほとんどあらゆる権限を付与されている。
 今回明らかとなった、株式分割や単元株制度などの証券取引システムの不備を早急に改善していくことが必要なことはいうまでもない。しかし、この間の金融システム改革が参入や業務について、事前規制型から原則自由を建前とする事後監視型行政への移行を進めてきたのにともない、監視コストの増加は避けられないであろう。
 証券取引の透明性を高め、証券市場への信頼性を取り戻すためには、監視体制を強化することが不可欠である。
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佐賀卓雄(さがたかお) 日本証券経済研究所理事兼主任研究員。早稲田大学大学院法学研究科、立教大学経済学部国際企業環境コース(非常勤講師)。大阪市立大学大学院博士課程中退。小樽商科大学助教授、大阪市立大学教授を経て95年4月より現職。

(追伸)「週刊!木村剛」は、金融経済月刊誌「フィナンシャルジャパン」(年間購読はココ)および「フジサンケイビジネスアイ」(購読希望はココ)とメディア・コラボレーションしています。本日の記事は3月20日にフジサンケイビジネスアイに掲載されたものです。

2006 04 01 [14. フィナンシャルi ] | 固定リンク | トラックバック

[本のソムリエ] アジア金融システムの経済学

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今週の丸善丸の内本店 壹岐直也副店長がお薦めする本です。
アジア金融システムの経済学
宿輪純一著
日本経済新聞社刊
定価:2,310円(税込)

 日本経済が中国をはじめアジア・シフトを強める動きに合わせるように、東アジア共同体構想、アジア共通通貨構想、FTAなど経済・貿易協定等について多くの本が出版されました。しかしアジアの「金融」にテーマを絞って解説したものはまだ少ないようです。
 本書はASEAN+3、アジア債券市場の育成など話題のトピックはもちろん、通貨・金融・地域統合までトータルに東アジア経済の現状と展望をカバー。著者は実際にアジア開発銀行等で制度設計に携わった経験を踏まえ、実現可能性の高い案を提言しています。
 また、通貨統合に向けては欧州に学べ、とよく聞きますが、著者は、経済格差が比較的小さい欧州はまず通貨でうまくいったが、国家間で経済格差が大きいアジアではまず決済システムを中心とする金融面を統合し、そこから通貨、地域の統合へと進むべき、というユニークなアイデアを打ち出しています。これが本書の最も注目すべきポイントです。
 今後のアジア経済の行方をウォッチする金融関係者・ビジネスマンにお薦めの一冊です。

(追伸)「週刊!木村剛」は、金融経済月刊誌「フィナンシャルジャパン」(年間購読はココ)および「フジサンケイビジネスアイ」(購読希望はココ)とメディア・コラボレーションしています。本日の記事は3月27日にフジサンケイビジネスアイに掲載されたものです。

2006 04 01 [12. 本のソムリエ] | 固定リンク | トラックバック

[シンコの日記] 横浜店オープン&定期預金の金利UP

皆さん、こんにちは!シンコです(^^)/
お花見シーズン真っ只中ですが、皆さんはもうお花見にいかれましたか?
私も今度のお休みにお花見に行って、満開の桜から「元気」を貰ってきたいと思います!!

「元気」と言えば、横浜の中小企業の皆様に「元気」になって頂きたいと、当行19番目の店舗「横浜店」が3月27日(月)にオープン致しました!!神奈川県第2番目の店舗です!横浜駅からも近く便利ですので、是非一度お越しくださいね。皆様のお越しを心よりお待ちしております!!
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住所    ■ 〒220-0005 神奈川県横浜市西区南幸2-18-1 TSUTSUI横浜ビル6F
電話番号 ■ 045-290-6555 FAX:045-321-1185



次に、全国の皆様の預金を「元気」にするべく、当行の定期預金の金利が4月1日より更にUP致します!!3月1日に金利UPをしたところなのですが、またまたUP致しました!!
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(2006年3月1日~)










Yokinkinri
(2006年4月1日~)





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いかがでしょうか?どの期間を見ても金利がUPしております!!
是非ともこの機会に当行の定期預金にしてみませんか?
定期預金に関するお問い合わせは、お近くの拠点または、預金専用フリーダイヤルへご連絡下さい。



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最新の拠点網です。



お気軽にお立ち寄りください。(詳しい店舗案内はこちら

4月1日からの預金金利は、
1年もの(自動継続型)0.5%、3年もの1.0%、5年もの1.3%、
10年もの1.5%(いずれも年利)です。
日本振興銀行の定期預金を是非、ご検討下さい!! (*^_^*)

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※シンコは架空の人物です。

2006 04 01 | 固定リンク | トラックバック