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2006.05.30

ニッポン・ウーマン 第三章 炎のゆらめき(126)

 「利洋、どうしてなの? もう一つの銀行、一つの証券会社ではないの? 私にはとてもくだらないことに思えるわ」

 男性というのはどうしてこうも派閥争いに情熱を傾けることが出来るのだろう。会社が戦いの場所であり、まだまだ男性優位だからだろうか。
 もし女性が男性と対等の位置づけになれば、女性もまた派閥争いに現うつつを抜かすことになるのだろうか。
 「僕だってこうした争いは好ましいと思っていない。しかし相手がやってくる以上は、戦わねばならないし、実際、ミズナミ銀行の将来を考えた場合、大日より興産が実権を握る方がいいと思っている。日未子には悪いがね」
 利洋は言った。
 「サイバーネットワーク社の引き受け業務を興産側で行うためには、具体的にどういう画策をするの?」
 日未子は訊いた。


【著者】 江上 剛 (えがみ ごう)
昭和29年、兵庫県生まれ。早稲田大学政経学部卒。第一勧業銀行(現みずほ銀行)入行。広報部次長時代に対応した総会屋事件が、映画「呪縛・金融腐食列島」のモデルとなる。平成15年退行、作家専業に。主な著書に「非情銀行」 「起死回生」「腐蝕の王国(上・下)」など。


(追伸)この「ニッポン・ウーマン」は4月21日発売の「フィナンシャル ジャパン」6月号に掲載されています。

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2006 05 30 [16. 小説「ニッポン・ウーマン」] | 固定リンク

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