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2006.05.26
[ゴーログ]マザーテレサは確かにスゴイ:これが本物のヒューマニズムだ!
皆さん、こんにちは。木村剛です。ブログをやっていて楽しいことは、自分が知らなかった情報に自然な形で触れることができるということです。だからこそ私は、「ネガティブ・バトルではなく、ポジティブ・コミュニケーション」というスタンスを貫いているのですが、「大塚晃志郎の、経営者とその家族のための健康管理と『命もうけ』の知恵」さんから、マザーテレサのお話をうかがい、ナルホド!と思わされましたので、皆さまにもご紹介したいと思います。
正直申し上げると、日本のマスコミにおいて繰り広げられる「慈善事業ゴッコ」に嫌悪感を持っています。というのは、マスコミに出て「ヒューマニズム」を声高に主張する人たちに限って、慈善事業のためのコストを負担したことがなかったり、慈善事業を継続するためのリスクを背負わなかったり、ちょってでもダメージを受けそうになると雲を散らすように逃げたりするものです。
そういうキレイゴトのヒューマニズムを唱えながら、自らリスクとコストとダメージを覚悟しない人々が唱えるヒューマニズムの念仏を聞くと、ついつい「だったら、アンタが自分のすべてを賭けて、そのかわいそうな人たちを救ってみせればいいじゃないか」と毒づきたくなるんですね。
しかし、マザーテレサはやはりホンモノでした。
「大塚晃志郎の、経営者とその家族のための健康管理と『命もうけ』の知恵」さんが「彼女には、腹の据わった、タダでは転ばない、肝っ玉ゴッドマザー、といった実にたくましいものを感じます」と指摘していますが、私はホンモノのヒューマニストというのは、そうでなければいけないと感じているのです。それを端的に示したのが、以下の事例です。
ある大金持ちが、自分の売名のためにマザーテレサにロールスロイスを贈ったそうであります。マスコミも世間も、貧しき者の味方である清貧のマザーテレサは、ゼッタイにそういうものを受けとらないと思っていたようです。ところが、マザーテレサは、その寄贈のロールスロイスをあっさり受け取ります。当然、マスコミや世間は、「なんだ、マザーテレサは貧しい人の味方ではなかったのか?有名になって、とうとう金持ちに媚を売るようになったのか?幻滅だ。」などと、勝手な非難や批判が沸き起こるわけですね。・・・ 彼女は、世間の非難などものともせず、また自分の名声を使って政治家や社会的有力者に協力してもらい、マザーテレサが企画して、宝くじをやってもらうことにしたのです。その一等の賞品に、そのロールスロイスをあてました。世間の人たちは、話題になったマザーテレサおすみつきロールスロイスが一等の賞品の宝くじだ、ということもあって、こぞってその宝くじを買いに走ります。あっというまにロールスロイス一台をはるかに上回る、その数百倍ちかくのお金を集めました。もちろん、たくましく貧しい人を助けるための資金にしたようですよ。
いやあ、完全に脱帽です。これはスゴイ。「大塚晃志郎の、経営者とその家族のための健康管理と『命もうけ』の知恵」さんが言うように、「その発想は、まさに人の心理に熟知しマーケティングにたけた起業家であり、ひとつのチャンスを最大限に使って、施設の運営や貧しい人たちを助ける資金を最大限に作り出すという実業家であり、経営者」ということなんだろうと思います。
世の中にキレイゴトをいう人々はたくさんいます。しかし、そのキレイゴトを為し遂げるためのリスクとコストとダメージを覚悟し、その上で、練り上げた知恵と技術で切り返せる人はほとんどいません。「慈善奉仕するにせよ、スタッフの食費だっていりますし、医療品だっていりますし、患者や瀕死者のためのベッドや食事やケアのための費用などが、まさに、キリがないくらいお金が無制限に必要になってきます。施設自体は、生産し物を売るわけではありませんから、いくら寄付を集めたにせよ、いくらあっても足りないわけです」(by「大塚晃志郎の、経営者とその家族のための健康管理と『命もうけ』の知恵」さん)という現実を自ら背負う覚悟のあるヒューマニストは、ほとんどいません。
現実に人を救う事業をあえてやろうとすれば、平安に自己陶酔的なおせんちにひたっているひまはなく、平然と泥でも平気でかぶって、皆を食わせるため、養うためにかせぐ、という、実にたくましい豪腕にならなけれな、しょせん慈善事業ですら、きちんと為しえないのでしょう。ここに、世の中にとっていいことをしているのだからと世間の同情をあてにして、センチメンタルで甘い見通しがよく目立つ多くのNPO法人やボランティア慈善団体に欠落しがちな経営能力の重要性があるように思えます。 こういう点でも、マザーテレサは、起業家精神あふれる経営者で、マーケッターで、政治的なたちまわりもできる、実にたくましいゴッドマザーだったのではないかと思います。そりゃ、瀕死の人、病気の人、貧しい人、何百人も抱えて、スタッフも含めて、運営を何とかしていなければならない、きびしい現実を毎日生きていたら、甘っちょろい慈善気分でいられるわけがなく、やはりボランティア事業であっても、マザーテレサのような経営者としての手腕が非常に重大なのだと思います。だって資金繰りができなければ、慈善活動であったって、すぐにでも活動は頓挫してしまいますから。
こういうことをすべて分かった上で、コストとリスクとダメージを背負うことのできる日本版マザーテレサが出現することを、心より願っております。
「こんな青空の日には…」さんは「近年は報道によって民意を自分たちに都合の良いように操作しているのではないかという恐怖さえ感じることもある」と指摘していますが、「日本○レビのアナウンサー、女子高生のスカートの中を携帯で盗撮して書類送検。朝日○聞社長の長男大麻取締法違反で逮捕。こういうのって大々的に自社では報道しないのね、やっぱり」という軽薄なマスコミが垂れ流しているエセ・ヒューマニストたちの美しい物語だけでは世の中は一向に良くならない――そういう現実を直視すべきだと思います。
2006 05 26 [04. 経済政策を語ろう!] | 固定リンク
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