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2006.06.14
[ゴーログ]マスコミから抹殺された東大教授がいた!?
皆さん、こんにちは。木村剛です。「日本で最悪の談合集団はマスコミ」と指摘している「微妙に日刊?田中大介」さんが、「つい最近も新聞社による卑劣なバッシングにより、公正取引委員会がマスコミに敗れ去りましたが、それは最近始まったことではないようです」と憤っています。
その彼が、極めて示唆に富む情報を紹介してくれました。「10年も前にマスコミに楯突いて、それ以来マスメディアから姿を消した経済学者のサイトを発見」ということなんですが、それは三輪芳朗(Profile of Yoshiro Miwa)東大教授のサイトなんですね。すでに10年前に公表されている情報ですが、依然として輝きを失っていません。こういう情報が簡単に手に入るところも、インターネットの素晴らしいところなんじゃないでしょうか。
あまりにも面白く知的刺激に満ちているので、是非、サイトに立ち寄っていただいて、すべての情報に目を通していただきたいと思いますが、お時間のない人のために、ダイジェスト版をお送りします。
三輪:「再販問題検討小委員会」が新聞協会の代表(全国紙の販売担当役員)から意見を伺う、という機会があったんです。そこでその方が「文化」とか「公共性」ということをあんまり繰り返しおっしゃるので、「公共性っていうのはどういうことですか?」って聞いたわけです。 宝島:「新聞は社会の木鐸で公器だ。言論の自由と文化を守るために再販制維持が必要不可欠だ」という例の理屈ですか?昨年暮れの大キャンペーンで、嫌になるくらい読まされましたけど…。 三輪:ええ、それと同じことを、耳にタコができるくらいおっしゃる(笑)。そこで具体的にはどういうことなのか聞いてみたら「公共性ということは、すべての国民が毎日必要とするということです」という答えが返ってきた。それで「たとえばトイレットペーパーと同じような意味で公共性があるということですか?だとすれば、トイレットペーパー業界の方が来て、『これも国民が毎日必要にするんだから適用除外にしてくれ』と言われたら、断っちゃいけないということですか?って聞いてみたんです。 宝島:ずいぶん辛辣ですねえ。なんて答えたんですか(笑)。 三輪:絶句してましたけどね(笑)。そしたらそれが、どういう伝言ゲームになったのか知りませんけど、朝日新聞の社説(95年8月26日)に、公正取引委員会の小委員会の中に、「新聞や書籍が文化性をもつというのなら、石鹸もそうだ。使うと、さっぱりして豊かな気分になれる」と言った奴がいる、書かれた(笑)。 宝島:なんかずいぶん違いますね。やっぱり「新聞はトイレットペーパーと同じだ」とは書けなかったから、石鹸に変えてしまったんでしょうか。 三輪:要するに、取材してないんですね。その席には朝日新聞の代表もふたりは来ていたから、正確な発言を調べようと思えば簡単にできたはずなんです。そんな基本的なこともしないでこういう杜撰な社説を載せて平気でいる人たちに、「言論の自由」を説教されてもね(笑)。 宝島:それで新聞協会の逆鱗に触れた、と(笑)。 三輪:たぶんそうなんじゃないでしょうか(笑)。 宝島:その朝日新聞の社説については、抗議したりはしたんですか。 三輪:社説への抗議というよりも、再販維持の主張を一方的に掲載し続ける新聞社の姿勢があんまり目に余るんで、少しは批判しておかなくてはいけないと思って、いくつかの雑誌の知り合いに声をかけてみたんです。そうしたら、「再販制死守」を掲げる新聞協会、書籍出版協会、雑誌協会の「鉄のトライアングル」というのがあって、どの雑誌も「いや、それだけはウチでもちょっと無理なんです」と言われる(笑)。この問題に関しては、「言論の自由」なんてどこにもないわけです。なにしろ私は、OBをふくめた複数の新聞関係者から、「あなたの名前は新聞協会のブラックリストに載っているから、あなたの意見が新聞に掲載されることはありえない」と言われている人間ですから(笑)。 三輪:はたしてこれで、国民の「知る権利」は守られているのかははなはだ疑問だ、ということを、私は書いたわけです。具体的には、新聞協会の行動というのは、次の三つの点で非常に珍妙なものだという指摘をしました。 まず第一に、規制の存続・改廃を含め、政策の当否を検討する主体は国民であるはずなのに、規制対象である新聞協会が、新聞の紙面を使って、規制緩和を検討する必要はないという一方的なキャンペーンを張っているということ。これは、たとえていえば、料理の素材である鯉が、俎上に乗せるのは怪しからんと説教し、料理人と顧客を指揮しているようなものです。 第二に、昨年11月から12月にかけて行われた再販維持の大キャンペーンを見ると、新聞が通常強く非難している、政治家に直接訴えるという手段を用いており、それも総理大臣・文部大臣から野党の党首・代表まで総動員して、その「成果」を誇示しているということ。そのうえ、賛否にかかわりなく国民が知るべき論点の内容、再販性を見直すべきだという視点やこの制度を不要だと考える勢力の存在になどについてほとんど報道せず、あるいは「偏向」として伝え、国民の「知る権利」を侵害した、ということです。 第三に、新聞にも伝える内容の選択が許されるとしても、業界団体として一斉に、しかも、雑誌・書籍両協会と同調して行動した点はきわめて凶悪であり、場合によっては刑事罰の対象になる価格カルテルに劣らぬ反社会的行為である、ということ。この点に対して大量発生する批判をも伝えない行為は、王様に裸だと言った子どもを幽閉するようなものだと、書いたわけです。 宝島:なるほど(笑)。その最後の部分にナベツネ氏が激怒して、「凶悪なイデオローグ」という発言が出てきたわけですね。 三輪:そういうことです(笑)。
冷静にかつ客観的にみると、ほとんど三輪教授の先ほうが正論だと思われますが、そういう言論が完全に世の中から抹殺されてしまっている、このニッポンという国の「言論の自由」とか「民主主義」とか「基本的人権」というのは、一体全体なんなのだろう、と考えさせられる今日この頃です。
三輪東大教授が最後の部分で述べていた楽観的な予測が、極めてせつなく悲しい調べに聞こえてしまうのは私だけでしょうか。
三輪:行政改革には簡単にいかない問題というものはいくらでもあって、最初はそういうもののワン・オブ・ゼムだと考えていたわけです。ところが、改革案に対する対応の仕方を見ていると、あらゆる業界の中で最悪のケースだった。(笑)。もちろん、どの業界団体も既得権を守ろうとして抵抗はするんですが、その中でももっともタチが悪い。 宝島:新聞協会側の主張を聞いていると、自分たちは特別なんだ、新聞はサンクチュアリなんだ、という感覚があるような気もするんですが…。 ・・・ 三輪:進歩的だとか民主主義だとか言ってるわけですけど、じつは新聞自身こそが、そういうところからいちばん遠い場所にいるわけです。しかし、それももうすぐ変わってくると思いますよ。・・・こういう形で問題点がオープンになってしまうと、これまでは黙っていても守れていたものが、必死で守らないといけなくなる。白日の下に引きずり出されたものは、なかなか守れなくなっているというのが実態だと思うんです。 ・・・そういう意味で、「一部の人たちが規制緩和を言っている」という時代認識はぜんぜん違ってきて、とんでもないところまで進んでいる、二、三年前にはおよそ想像もできなかったような事態です。全部とは言いにくいところがありますが、相当部分に関して規制緩和は実現すると思います。あとはスピードだけです。あまり根拠のない、惰性で残っているような規制というのは、かなり短期間のうちになくなるだろうと思います。そうじゃないともたない。 宝島:新聞の再販もそのひとつだと・・・。 三輪:ええ、私はそう思いますけどね。
2006 06 14 [08. メディア/広告の将来を占う] | 固定リンク
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受信 2006/06/14 10:02:49
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新聞協会談話として『新聞界の主張や国会議員、国民の意見を適切に判断したものと受け止める』と日本新聞協会会長が談話を発表しましたが、国民の意見とは一体、いつ、どこで、誰が、どのようにして とりまとめたのだろうか。
小学生の問答みたいですけれどね。
公取委員長の意見に対して、世論は盛り上がらなかった なんて勝手な解釈もしているのです。
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カンさんから再びトラックバックを受けました。 トラックバックありがとうございます。↓ 読者の皆様 是非ご熟読を。
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