« [ゴーログ]国勢調査には料亭が必要??? | トップページ | [シンコの日記] お買い物と貯蓄 »

2006.06.03

[本のソムリエ] 「プロジェクトファイナンスの理論と実務」

10838_large

今週の丸善丸の内本店 壹岐直也副店長がお薦めする本です。
「プロジェクトファイナンスの理論と実務」
エドワード・イェスコム(著)/ 三菱総合研究所 佐々木 仁(訳)
金融財政事情研究会刊
定価: 6,300円(税込)

 企業が事業を興すために資金を必要としている場合、ふつう銀行はその企業の信用力や不動産担保などをみて、貸すかどうかの判断をします。このため企業は、事業がうまくいかなくなれば、担保を処分するなどしてお金を返さなければなりません。事業におけるすべてのリスクを企業が負っているといえます。
 これに対して、「プロジェクトファイナンス」とは、返済原資を事業が生み出すキャッシュフロー(収益)に限定した融資形態です。事業がトラブってしまい、予定された収益を上げることができなくなれば、返済金も減ってしまいます。トラブルの原因となるのは、原材料費が高騰したとか、想定した価格で製品が売れなかったとか、政変で工場が閉鎖されたなど、多岐にわたります。こうした事業におけるさまざまなリスクを一つずつ丁寧に解説し、対処法を示しているのが本書です。
 借り手の立場からみた、貸し手との交渉のポイントや財務評価のコツ、また「契約書に始まり契約書に終わる」といわれるプロジェクトファイナンスでのドキュメンテーションの解説は微に入り、とても親切です。これまでの教科書から一歩すすんで、 国際標準の実務に入りたい人におすすめします。 

(追伸)「週刊!木村剛」は、金融経済月刊誌「フィナンシャルジャパン」(年間購読はココ)および「フジサンケイビジネスアイ」(購読希望はココ)とメディア・コラボレーションしています。本日の記事は5月22日にフジサンケイビジネスアイに掲載されたものです。

2006 06 03 [12. 本のソムリエ] | 固定リンク

トラックバック

この記事のトラックバックURL:
http://app.cocolog-nifty.com/t/trackback/15160/10367379

この記事へのトラックバック一覧です: [本のソムリエ] 「プロジェクトファイナンスの理論と実務」: