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2006.09.21
[ゴーログ]格差問題は、団塊の世代と若年層の間にこそ存在している
皆さん、こんにちは。木村剛です。「不動産と景気・経済」さんから、「団塊の世代で2007年に定年を迎える1947年生まれの男性の77%が定年後も組織で働くことを望み、そのうちの75%が現在勤務する会社を希望しているということが電通の調査で分かった」という情報を教えていただきました。
ただ、フルタイムを希望する人は47%、日時を短縮してパートやアルバイトでの勤務を望む人が40%と分かれた。電通は「ガツガツ働くのではなく、自分のペースでゆとりを得るために働く傾向がうかがえる」分析している。定年後から65歳までの想定世帯年収は477万円。現在の925万円から半減するが、旅行や自由時間を楽しみにしている姿が浮かび上がったとしている。
なんか、話を聞いていると、優雅な人生のような感じがしますね。「会社から追いやられる」というムードではなく、「第二の人生のステージを楽しむ」という雰囲気が漂ってきます。ようやくわが国にも、定年退職時に同僚たちから、「コングラチュレーション!」と祝福されて、「ハッピー・リタイアメント」を迎えるという時代になってきたのでしょうか。
ただ、「不動産と景気・経済」さんは、下記のように苦言を呈しています。
それはそれで結構な話しだが、日本企業では一般的に、この団塊の世代のおかげでその下に続く者の出世・昇格が遅れた。また、彼らはバブル期に、また不況期に管理職でありながら果敢に経営者に直言し舵取りを変える集団としての機能を発揮しなかった。結果、生き残り、年金などに関しては良い時期に退職する。日本の失われた15年の責任者とも言える団塊世代に企業側はいかな人手不足とはいえ厚遇すべきではない。経済的問題と社会から完全なリタイアへの不安、一方、定年までは出来なかった、長旅や趣味に没頭する時間を積極的に求める者、それはいろいろ居るだろうが、企業側は厳選した者のみ、その希望が叶えられることを示す必要がある。そうしないと就職氷河期の今の25~35歳の諸君に対し不公平である。
こういうことを言うと、団塊の世代の方々からお叱りを受けてしまうかもしれませんが、私は、フリーターやニートが増えたことを「構造改革の影の部分」と指摘する一部の識者は、世の中の現実を直視していないと思っています。あの就職氷河期に、フリーターやニートが増えたのは致し方ない経済環境であって、そういう経済環境をもたらしたのは、団塊の世代を必要以上に大事にした経営者たちであり、その経済環境を謳歌した団塊の世代であると分析しているからです。
本格的なリストラが必要なときに、新規採用をストップし、若者に対して就職の道を閉ざしながら、「失われた10年」を自ら演出しておきながら、今頃になって、「フリーターやニートはケシカラン」とのたまう団塊の世代の方々を少なからず見かけますが、冷徹に事実をみれば、彼らが自分が好きな企業に就職できずに、フリーターを選び、ニートになっていった社会背景には、「企業が若者よりも団塊の世代を優遇した」という歴然とした事実があることを無視して議論すべきではないと思います。
最近流行っている「格差問題」として語るならば、「格差」は、「正社員として就職しており、年金の支払いも保障されている団塊の世代」と、「正社員の地位になく、年金の支払いも不安視せざるを得ない若年層」との間にこそ、横たわっているのだと思うのです。
ちなみに、「時事を考える」さんは、具体的に「経団連に属する企業が失われた10年でフリーターとなった人をもっと雇え」と主張していますが、政策論としてはともかくとして、気持ちとしては同じような感覚を私は抱いています。
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2006 09 21 [04. 経済政策を語ろう!] | 固定リンク
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