« [フィナンシャル ジャパン] サマンサタバサを輝かせる「誇り」と「美学」① | トップページ | [週刊!尾花広報部長] 東国原知事ひとりジョギング »

2007.04.14

[週刊!スモールビジネス] グレーゾーン金利撤廃による不幸な連鎖

 4月11日に発表された日本銀行の3月「貸出・資金吸収動向(速報)」では、銀行の平均貸出残高は前年同月比1.1%増加しました。
 一方、東京商工リサーチが発表した2007年3月度の全国企業倒産状況では、倒産件数は前月比13.1%増、負債総額は前月比68.8%増となりました。

 また、倒産件数を前年同月比でみると、0.6%減、負債総額は、前年同月比4.7%減で、3月としては1990年以来、17年ぶりに5,000億円を下回り、平均負債額は前年同月比4.4%減となったようです。
 しかし、グレーゾーン金利撤廃の影響がすでにあちこちで出ており、今後はさらに深刻になるとも見られています。

-----------------------------
 400万社の本音  [フィナンシャル ジャパン 5月号より]

 残念ながら、以前より懸念していたとおり、ノンバンクによる小企業に対する貸しはがしが表面化してきた。事業者向け貸金業者の二大巨頭であるSFCGとNISグループの貸出件数は、大幅に減少しつづけている。
 少なからぬ銀行は、ノンバンクに対する新規貸し出しを昨秋からストップしてきたが、最近になって、既存分についても回収に走るようになった。ノンバンクもたまったものではない。自分の資金繰りが厳しくなるので、お客さま
の面倒などみられなくなる。銀行借り入れが難しくなったら、資金を調達する残された方法はただひとつ。それは、お客さまから資金を回収するということだ。
 これは、小企業をめぐる貸し出しのパラダイムが完全に変わったことを意味する。そしてそれは、地獄絵図の幕開けでもある。
 わが国のほとんどの小企業は、資本が過小であり、資金繰りの多くは借入金で賄われている。ノンバンクからの借入金利が29.2%と聞くと高いように思えるが、実際はほとんど元本を返済しないので、毎月2~3%の金利さえ支払えばいいという話になっている。
 500万円借りても、毎月10~15万円を払いさえすればよいので、小企業でもなんとかやっていける。小難しく言えば、この貸し出しは擬似資本なので、ROE(資本利益率)だと考えるならば、高すぎる水準ではない。
 商社金融を考えてみればよい。材料費を調達できない中小企業に対して、買い付けを代行する商社が資金を融通する。材料を加工して製品に組み立て、代金を回収するまでの2カ月間、資金を立て替えた商社は材料費に5%上乗せする。実質金利でいえば30%の取引などざらにある。
 つまり、29・2%の世界でも、なんとかノンバンクと小企業のWin–Winの関係は成り立っていたのだ。実際、ノンバンクに対する支払金利を利益とみなして、小企業のROEをはじいてみれば、4割近い水準であると類推することもできる。
 しかし、グレーゾーン金利撤廃に端を発した「ノンバンクに対する銀行の貸し渋り→小企業に対するノンバンクの貸し渋り」という不幸な連鎖は、この関係をぶちこわしてしまう。
 これまでは、借り手が元本を返そうとしたら、返させないようにしてきたのが、ノンバンクのスタンスだった。金利だけもらうのがこのマーケットの慣行であり、返済期日がくれば、自動的にロールオーバーしてきた。
 それが、様相が変わってくる。資金繰りに余裕がなくなったノンバンクは、当然の権利として、期日における元本返済を求めるようになる。これは一大事だ。これまでどおり、「金利さえ払っていればいい」という考えで資金繰りを
しているから、いきなり「ロールオーバーはできません」と言われても対応できない。
 だから、かなりの先が資金繰りに行き詰まる。ノンバンクは保証人に弁済を求めるか、担保物権を処分していくだろう。残念ながら今後、小企業の経営者たちが行方不明になったり、自殺したりするというニュースが流れるようになる公算が高い。
 読者は、「なぜ、銀行から借りないのだろう」と不思議に思うかもしれない。しかし、自分が小企業の経営者になってみれば、その理由はすぐにわかる。銀行に相談しても貸してくれないからだ。
 外食は水商売だから貸さない、サービス業は資産がないから貸さない、小企業は資本が小さいから貸さない、などと胸を張って言うのが、銀行員である。だから、小企業の経営者で、銀行に対して良い感情を抱いている人は完全な少数派。だいたいの経営者は、銀行の敷居は高いと感じている。
 小企業の経営者には対するアンケート(日本振興銀行調べ)において、「銀行のイメージ」を自由に書き込んでもらったところ、いくつかの特徴が見られたので紹介しよう。(『 』はアンケートにおける回答例)
 見てみると、『中小企業に対する関心がない』という指摘が多い。『中小企業に目が向いていない』『個人事業主は相手にしない』『零企業(商店)には冷たい』など、お客さまとして見られていないという反感が渦巻いている。
 また、『強い者の味方』『弱者に冷たい』『社会的信用あるいは地位のある者、ないし金持ちの味方』『後ろ盾がないと、まともに扱ってくれない』という評価も根強い。
 要するに、銀行は大企業相手に商売していると思われている。だから、『大銀行は融資先の規模しか見ていない』『大企業優先』『一流企業ばかり相手にし、いつも中小企業は後回し』という批判ばかり。『年商10億円以上になったら来てくれ、と言われた』などという恨みつらみもある。
 確かに、大銀行だと、トヨタ自動車担当がエリートであり、地域担当は外れ組。大企業担当が本流で、小企業担当は傍流なのだ。
 そこがおかしい。
 銀行のビジネスモデルは、自分より信用力が低い先に対して、信用力格差の反映である利ざやを調達金利に乗せて儲けるのが基本。トヨタより信用力が高い銀行などないのだから、トヨタに貸し出しても儲からない。ところが、儲からないトヨタ担当がエリートなのだから、おかしくなってくる。
 本来だったら、儲かる小企業融資にもっと真剣になるべきなのに、商売をやりたいという雰囲気すらない。 『ノーリスクの殿様商売をしてあぐらをかいている』と揶揄されている銀行が、現在の修羅場で小企業に貸し出すはずもない。だから、今回のノンバンクによる貸しはがしは、深刻な社会問題になる可能性が高いのである。

--------------------------

Sb_chirashiorange


日本振興銀行は今年で開業3周年を迎えます。
現在、定期預金「開業3周年キャンペーン」を好評につき2007年6月15日(金)まで期間を延長しておこなっています。

<金利>
1年 1.0%(税引後0.80%)
3年 1.2%(税引後0.96%)
5年 1.4%(税引後1.12%)
10年 1.7%(税引後1.36%)



提供: Nsb_1




2007 04 14 [19. 週刊!スモールビジネス] | 固定リンク

トラックバック

この記事のトラックバックURL:
http://app.cocolog-nifty.com/t/trackback/15160/14666892

この記事へのトラックバック一覧です: [週刊!スモールビジネス] グレーゾーン金利撤廃による不幸な連鎖:

» 金利計算情報一覧RSS [金利計算情報一覧 から]
金利計算情報一覧のRSS情報 続きを読む

受信 2007/04/14 0:58:32

» 金利計算ならココRSS [金利計算ならココ から]
金利計算ならココのRSS情報 続きを読む

受信 2007/04/14 8:24:20

» 金利計算インフォRSS [金利計算インフォ から]
金利計算インフォのRSS情報 続きを読む

受信 2007/04/14 8:39:32

» 金利計算情報一覧RSS [金利計算情報一覧 から]
金利計算情報一覧のRSSです 続きを読む

受信 2007/04/14 9:42:56

» 不気味な人たち [くまさんの自立 から]
 横浜市で起こった「工事で水が濁ったら飲んで」 と水道局を装った男たちが「パイプ洗浄剤」を配った謎の事件。  一体何がしたくて、こんなばかげたことをするのだろうか。  全く意図がわからない。 ... 続きを読む

受信 2007/04/14 9:44:00

» 金利計算ネットワークRSS [金利計算ネットワーク から]
金利計算ネットワークRSS 続きを読む

受信 2007/04/14 10:01:15

» 金利計算情報RSS [金利計算情報 から]
金利計算情報のRSSです 続きを読む

受信 2007/04/14 12:27:13

» 『アメリカ沈没!』近未来(?)空想小説1 [貞子ちゃんの連れ連れ日記 から]
日本国内の大手金融機関に勤める坂本太郎は 今日も不可解な思いを抱いて、大手町を歩いていた。 『おかしい・・・何かが変だ・・・。 平均的な日本人はアメリカ人より勤勉だ。真面目に実直に働いて真面目に貯蓄に励んでいる。そんな日本人が借金だらけのアメリカ人より貧しい暮らしをしているのは やっぱりおかしい・・・。』 大手町から二重橋まで歩きながら、坂本太郎は ふと美しい皇居の姿を眺めた。 『日本の文化は うすっぺらでチープなアメリカの文化より 美しい・・・。』 坂本太郎は、NYでの長いアメリカ駐在員時代を思... 続きを読む

受信 2007/04/14 16:49:54

» 『アメリカ沈没!』近未来(?)空想小説2 [貞子ちゃんの連れ連れ日記 から]
『アメリカ財務相がもうこれ以上アメリカ国債を発行できないようにさせてやる。アメリカの財務省で働くやつらやペンタゴンで働くやつらに もうこれ以上給料が支払われなくさせてやる。 今度はアメリカがIMFの管理下に置かれる番だ!。 世界同時不況になったって俺は構わない。 アメリカ人に一生唯働き同然の暮らしを向こう5年間させてやる、日本人や中国人や貯蓄に励む東南アジア人に アングロサクソンには今までの罪の償いをさせてやる。 これからはアメリカ人に高い利子を支払わせてやる。 第二の敗戦なんて まっぴらだ。 21... 続きを読む

受信 2007/04/14 16:55:37

» 「オリガ・モリソヴナの反語法」米原万里著(1) [うみおくれクラブ から]
 まずは、ストーリーのネタバレから。  いや、やっぱり、この小説の主人公である罵倒語から紹介。  主人公は人間ではない、主人公は言葉、しかも罵倒語。  その罵倒語ときたら、 「腐れキンタマ」 「他人の掌中にあるチンポコは太く見える」 「てめえはやり魔の息子か!」 の類いである。  チェコスロバキア・プラハにあったソビエト学校に、各国から集まった、まだ、おはよう、こんにちはのロシア語もいえない子どもたちの口から、かくも汚い、ネイティヴなロシア流罵倒語が飛びだす。子どもがこういう言葉を使うのは、大人、そ... 続きを読む

受信 2007/04/14 18:45:44

» weapon [DA−JA−RE!で英単語 から]
weapon (n) 武器、兵器 (訓練中の兵士が) 兵士A「ねえ、この新しい武器どう使うの?」 兵士B「ああそれ?ここの上の部分をポンって      押すと弾が出るよ。」 兵士A「ホントだ。上ポンって押したら      弾が出てきた。」 この武器は上ポンって押す....... 続きを読む

受信 2007/04/14 20:18:58