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2007.06.05

[ゴーログ]年金:再び「年金脱退論」を唱える!

 皆さん、こんにちは。木村剛です。それにしても、社会保険庁はヒドイお役所ですねぇ。私はこの際、緑資源機構と同じように、完全に解体すべきだと思います。

 「えっ、社会保険庁を解体したら、私たちの年金はどうなるの?」と心配される方は多いのではないか、と思いますが、じつは私、前々から「年金脱退論」を主張し続けてきました。みんなが公的年金から脱退すれば、社会保険庁も要らなくなります。
 ちなみに、このブログでも「厚生年金はネズミ講か?」(2004.03.05)というコラムで、その概要を解説しているので、改めて掲載しておきましょう。

 私は、若い世代の人々のためにも、「これまで支払った保険料はあきらめるし、将来も年金をほしいと言わないから、厚生年金から脱退させてほしい」という脱退権を認めるべきだと考えている。脱退権を認めると年金財政が破綻して年金が払えなくなる——という意見もあるだろう。しかし私の「年金脱退論」は、現在、政府に国民に示している年金の給付水準を遵守させることを大前提としている。つまり、年金財政が今後どうなろうと、現在年金に加入している加入者にこれまでどおりの履行を約束する。したがって、現在示されている給付水準を下回ることはない。このため、年金制度が破綻して払えないということはなく、高齢者を含めて加入者にとって不利な状況は生じない。

一方、脱退権を認めれば、政府の約束を信じない人々たちは脱退していくだろう。じつはそこがミソだ——脱退は年金財政にとって好ましいことでもあるからだ。脱退した人々はこれまで積み立ててきたものを、受給者や他の加入者のためにすべて放棄するとともに将来の年金受給権も放棄するので、中長期的にみれば年金財政の負担は確実に軽減されていく。つまり、将来の受給者数が減れば、絶対額として年金負債は減るし、その過程で公的年金が抱えている含み損も限定されていくことになる。これまでのように、ネズミ講的に人口が増加することを妄想し続けて損を無限定に拡大するというごまかしをやめさせることができるようになるわけだ。

ただし、残念なこと(仕方のないこと)ではあるが、隠されてきた年金財政の財源不足の問題は急速に表面化してくることになる。そして、不足部分については、税金で埋めるしかない。その覚悟だけは予めしておかなければならない。要するに、「年金脱退論」というのは、インチキな「保険方式」から明確な「税方式」への移行を展望した政策なのである。私は、各人のインセンティブにしたがって、年金のあり方を自由に選択していく結果としての「税方式への移行」を目指すべきだと考えている。

これは、お年寄りにとっても若年層にとっても一考の価値がある政策で、少なくとも現在審議されている厚生労働省案よりは数千倍マシな政策だ。一見暴論にみえるかもしれないが、私の「年金脱退論」は現実的な仕組みに支えられている。与党でも野党でもよいので真剣に検討していただきたい。さあ、年金脱退権を認めさせて、みんなで公的年金から脱退しよう。そして、ドンブリ勘定の「保険方式」から「税方式」に一挙に移行させよう。

 経済政策としての公的年金改革に関する私の見解は、ほとんど変わっていません。データ消失などの杜撰な管理が明らかになった今こそ、「年金脱退論」を実施すべきです。そして、多くの人々が脱退していく中で、一度、ゼロクリアすべきだと思います。
 しかし安倍政権では、この政策を採用することはできないでしょうね。
 とても残念です。

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ポッドキャスティング-木村 剛が斬る!
「社会保険庁は狂っている」
はこちらからご覧いただけます。

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2007 06 05 [05. 年金問題を斬る] | 固定リンク

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