« [ゴーログ] 年金問題:派遣社員のコストは自分たちで払ってもらいたい | トップページ | [フィナンシャル ジャパン] 「睡眠質」を高めよう!“グリシン”効果で快眠 »

2007.06.22

[ゴーログ] 介護ビジネスのセンターピンはナニ?

 皆さん、こんにちは。木村剛です。介護ビジネスコムスンの事件について、「keep on your easy pace」さんは、「今回の件は、決して悪意の不正ではなく、全て手続き上の不備で起こった問題である」と書いていますが、今回コムスンが選ばれて叩かれた背景についても、鋭く指摘していました。

折口氏は自著の中で『センターピン理論』を提唱しています。これはどんな理論かと言うと、『ビジネスには、ボーリングと同じようにセンターピンがある。そのセンターピンさえ狙えば、そのビジネスは大枠は上手くいく。細部のはじっこのピンを狙うのではなく、センターピンを狙うのです』だそうです。そして、介護ビジネスのセンターピンは何かと言うと『気持ちよさ』だそうです。高齢者の方にとって『気持ちよいこと』が最大のセンターピンであり、事業を継続するための秘訣だと説いています。・・・

折口会長にも決定的な経営判断ミスがあった・・・それは、センターピンを見誤ってしまったことだと思います。介護業界の収益モデルは、決してお年寄りから全てのお金をいただいて成り立っているのではありません。9割が国に対しての給付請求によって支払われ、利用者個々人は1割を負担します。介護サービスによっては、全額国・自治体で賄われるものもあります。一番のステークホルダーは国(厚生労働省)であり、その国の顧客は日本国民、いわゆる世論だったのだと思います。つまり、介護事業のセンターピンは、お年寄りではなく、国であり国民感情であった、ということです。・・・

恐らく、元来の経営的姿勢であれば、
・厚生労働省のOBを役員として迎え入れる
・さすがに最近の世の中では上記が難しいのであれば、厚生労働省の外郭団体の理事長を務めて、その団体の“お財布”に折口会長がなる
などして、厚生労働省の官僚の天下り先を確保してあげるべきだったのだと思います。・・・例えば、介護業界第2位のニチイ学館の大株主の 寺田明彦会長は、現在厚生労働省の外郭団体「日本医療教育財団」の理事長を勤めています。・・・厚生労働省の天下り先を確保してあげている状態ですね。他には、介護大手のジャパンケアの場合ですと、厚生労働省と関係の深い社会福祉法人新生会理事長を経て、厚生労働省内の社会保障審議会福祉部会メンバーに名前を連ねる石原美智子氏を監査役に招いています。 

 ちなみに、「WEB2.0(っていうんですか?) ITベンチャーの社長のブログ」さんが、興味深い推測を披露しています。もしも、この推測が事実だったのであれば、コムスンが記者会見に踏み切るまでに時間がかかった理由も、「厚生労働省に梯子をはずされた傷心を癒すのに時間がかかったんだろうなぁ」ということで理解できるのですが・・・。

ちょっと前にコムスンが事業を連結子会社へ譲渡するって発表をしましたけど、あれって厚労省のアイデアじゃないんですかね?
こんなサービスを事業として成り立たせるのはかなり困難な話で、それが不祥事でヤバイ、ってことになったら、当然その話は厚労省の耳に入るはず。
厚労省とコムスン上層部が善後策について何の相談もしなかったなんてちょっと考え難いわけで、「おいおい、何やってんだよ。仕方ないから、事業を全部子会社に譲渡しちゃったらどうだ。
何はともあれ、事業の継続だけは確保しろよ」って入れ知恵したんじゃないかなー、なんて。で、それを発表してみたら、物凄い勢いで叩かれちゃって、大慌てではしごを外した、みたいな。考えすぎですか(笑)?。
でも、この手の事業って、結構深く関わっているものですよね、役所って。


--------------------------
070613mag01

ポッドキャスティング-木村 剛が斬る!
「コムスン報道に騙されるな 」
はこちらからご覧いただけます。

http://phobos.apple.com/WebObjects/MZStore.woa/wa/viewPodcast?id=197875134

http://www.financialjapan.co.jp/podwmv/070613/070613mag_com63.html

--------------------------

(お知らせ)毎週水曜日発行のメールマガジン-木村剛情報満載! 金融・経済レポート「フィナンシャル ジャパン」では、ポッドキャスティングでの木村剛のビデオメッセージをはじめ、金融・経済はもちろんのことタイムリーな話題など・・・必見です!メールマガジンはこちらから登録いただけます。

2007 06 22 [05. 年金問題を斬る] | 固定リンク

トラックバック

この記事のトラックバックURL:
http://app.cocolog-nifty.com/t/trackback/15160/15476289

この記事へのトラックバック一覧です: [ゴーログ] 介護ビジネスのセンターピンはナニ?:

» 冤罪事件 [ある女子大教授の つぶやき から]
冤罪事件  これまでにも多くの冤罪(えんざい)事件があったが、判断を誤った警察官や検察官の個人の罪が問われることはない。仕事で何かミスをして事故を起こした場合には、民法第709条により過失責任を問われるはずである。下記の事件の再審公判でも、裁判所の判断は、真犯人ではないことが証明されたらそれでいいということである。あとは個人ではなくて国が賠償責任を負えば済むという考えである。官僚のミスに対して、どうしてわれわれの税金で処理しなければならないのか。これでは未来永劫、冤罪事件はなくならない。 [:怒... 続きを読む

受信 2007/06/22 9:05:24

» 答弁には解釈が! [くまさんの自立 から]
社会保険庁年金問題で国会の担当者の答弁の意味が曖昧模糊としていて、実行することがどこまでなのかまったくわからない。  役所用語・言葉というか議員言葉だ。  気になるのが「最後の一人に至るまでチェックする」という安倍さんの発言だ。この言葉の真意がまったくわからない。 ... 続きを読む

受信 2007/06/22 10:02:24

» まり子、良き思い出の友よ〜日本の福祉は今・・・(1) [うみおくれクラブ から]
 障害者福祉サービスは、4年前から、措置制度→支援費制度→稀有の悪法「自立支援法」へと、転換していった。  以前は、行政が業者と委託契約を結び、行政が適当に、障害者に、業者を割り振り、その業者から、ホームヘルパーが派遣されていた。  すなわち、障害者は、特別のことがない限り、自分で業者を選ぶことはできなかった。  (「私は、あの業者をお願いしたい」と、ケースワーカーにリクエストすれば、聞いてもらえないことはなかった、と思う)  ところが、4年前、支援費制度に切り替わったとき、障害者が直接、業者と... 続きを読む

受信 2007/06/22 13:23:38

» まり子、良き思い出の友よ〜日本の福祉は今・・・(2) [うみおくれクラブ から]
 共産党関係の記事で途切れてしまいました。 (1)はここ  まり子、横断歩道で信号が変るのを待つ間に、プロポーズされたんだってね。  彼の父親は、国連職員で、スェーデン共産党員だったってね。  彼は、父親に反発して、高校卒業後、すぐには大学に入らず、いったん、社会に出た。  数年してから大学に入学したんだってね。  スェーデンでは学費が無料なので、そういう若者が多いらしい。  もちろん、日本人のまり子も学費が無料だった。  彼は、アフリカの後進国で、工業教育に尽くしたいという夢を抱いているとのこと... 続きを読む

受信 2007/06/22 13:28:32

» まり子、良き思い出の友よ〜日本の福祉は今・・・(3) [うみおくれクラブ から]
 スェーデン国内の大学で、数年も学生をしているというまり子。  もちろん、大学院生なのだが・・・  でも象牙の塔で学び過ぎやしない?  老人福祉の現場で、素晴らしい実践バリバリやって、独自の理論を主張したり、 キャリアウーマンとして、活動しているかと思ったよ。  スェーデンの女性は、子育てしながら、労働に参加するのが当たり前、 という姿が、ゆみの頭には、長らく、インプットされている。  ま、人のことは言えないか。ゆみだって大したことしてないもんな。。。  なになに?スェーデンでは、生活が苦しいって... 続きを読む

受信 2007/06/22 13:32:53

» まり子、良き思い出の友よ〜日本の福祉は今・・・(4) [うみおくれクラブ から]
 スウェーデンの概略についてはここ  スウェーデンやフィンランド、デンマークなど、北欧諸国には、雇用・福祉・教育・環境・男女平等・IT技術等々の各政策面で、日本が学ぶべきことは、非常に多い。  (ノルウェーは、上記3国より遅れを取っているようだ)    毎年東京・有明の国際展示場で開かれる「国際福祉機器展」では、昨年、デンマークとオランダの福祉関係者を招き、講演会が催された。  ゆみちゃんは初めて、同時通訳で、外国語の講演を聴いた。  講演の後、ゆみちゃんは、質問票を出した。  「日本では、景気が悪... 続きを読む

受信 2007/06/22 13:34:51

» 目白御殿 [grounder から]
昨日たまたま仕事をしながら聞いてたラジオで知った。『「目白御殿」の正門と木々がな 続きを読む

受信 2007/06/22 14:00:27

» コムスン [コムスン から]
コムスンの介護に関する情報訪問介護は大手会社のコムスンがいい! 続きを読む

受信 2007/06/22 15:16:17

» ベアスターンズ、傘下のヘッジファンド2社へ迅速対応2 [貞子ちゃんの連れ連れ日記 から]
(以下 一部抜粋引用 続く) LTCMは多額の利益を上げて、その結果ポジションが大きくなった時点で、儲かった額を投資家に返して、ポジションを小さく戻そうとしたのでした。しかし、投資家はLTCMを崇め奉り、利益の配当を受け取ることを拒否してし、それどころか、さらに大きなお金を預けて LTCMに運用を頼もうとしたのでした。 LTCMは さすがに 新たな資金を受け取りませんでした。 しかしながら LTCMは 投資家の勢いに押されて 投資家への利益の配当を見送ってしまったのです。 そのまま 大きなポジション... 続きを読む

受信 2007/06/23 23:18:37

» ベアスターンズ、傘下のヘッジファンド2社へ迅速対応1 [貞子ちゃんの連れ連れ日記 から]
アメリカの投資銀行ベアスターン社が、サブプライムローンに特化した傘下のヘッジファンド2社へ、大規模資本注入へと迅速に動いている模様です。(ロイター通信より) 本日アメリカの日付の22日、サブプライムローン問題に引き続き嫌気する形で、アメリカの株式市場は再び大幅な下落を示しました。が、その一方で、ベアスターンズ社の対応もすこぶる迅速でした。 サブプライムローンに特化したベアスターンズ傘下のヘッジファンド2社の名前は、次の2つ。 1、『ベアー・スターンズ・ハイグレード・ストラクチャード・クレジット・... 続きを読む

受信 2007/06/23 23:20:29

» ベンチャー企業への支援 [フランチャイズでベンチャー企業 起業 から]
日本には3度のベンチャーブームがあったといわれています。第一次ブームは1970年代のはじめ、高度経済成長期の後半にあたる時期に起こりました。第二次のブームは1980年代前半から半ばにかけてのことです。多くのベンチャーキャピタル(ベンチャー企業への投資会社)が設立され、投資はにぎわいましたが、ほとんどはそれに見合う結果を出せませんでした。そして、第三次のブームはバブル崩壊後の不況時にはじまりました。これは、経済産業省をは�... 続きを読む

受信 2007/06/24 17:39:46

» コムスン事件・続編 [keep on your easy pace. から]
当ブログにお越しいただき、ありがとうございます。 先週、コムスン事件は厚生労働省の陰謀があるという記事を、前編・後編に分けて記しましたが、この問題、やはり世間は関心があるようで、たくさんの参照をいただきました。... 続きを読む

受信 2007/06/26 22:58:12