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2007.07.28
[フィナンシャル ジャパン] 信念を持たない投資
「フィナンシャル ジャパン」2007年8月号掲載
【こんな投資はしちゃいけない!】 (樋口辰夫氏 CIFA)
証券投資のお手伝いをして30数年経ちますが、「信念を持った投資」をされた方が成功していると、つねづね感じています。
成功される方は、まず企業の成長性や財務内容を徹底的に分析した上で、投資する銘柄を選びます。「最初にしっかり調べた」という自信があるために、その後多少の株価の上下があっても手放すことはありません。こういった方に幸運の女神は微笑むようです。
逆に、投資で失敗する方は、自分の意思を強く持っていないようです。多数派の意見に心が揺らいだり、その場その場の感情に左右されたりして、短絡的な売買を繰り返してしまうのです。その結果、大きな損を抱えてしまう例を、いくつかみてきました。また、投資先の企業を信頼していたはずなのに、株価が急落すると、「みんなが売っているわけだから、この企業は思っていたような優良企業ではないのかもしれない」と狼狽して、安値で手放してしまうことにもなるのです。
実際に私の経験でも、考え方の違いから、異なった結末を迎えたお客さまがおられました。たまたま、ある会社の株を2人のお客さまが同じような理由で購入されたのですが、その後業績が下方修正され、株価が下落してしまったのです。業績の修正幅が大きかったので、市場に売りに出された株数も多く、新聞やテレビなどでも悲観的な報道が相次いでなされたため、1人のお客さまは売却を決意されました。
しかし、もう1人のお客さまは、公表された内容を改めて検討された結果、「下方修正は減損処理による一過性のもので、現在の会社はむしろ健全な財務状況にある」と判断され、株を持ち続けることを選択されたのです。数年後、最終的に利益を得たのは、自分が選択した会社を信じ抜いた後者の方でした。
「人の行く裏に道あり花の山」という相場格言があるように、投資では「多数意見に惑わされず、自分の信念を貫く!」姿勢が正解だと思います。熟慮の末に決めた自分の考えを信じる投資をしましょう。
2007 07 28 [13. フィナンシャル ジャパン] | 固定リンク
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