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2007.08.20
[ゴーログ] すさまじい円高はどうなる?
皆さん、こんにちは。木村剛です。先週木曜日と金曜日の為替市場は、パニック状態でした。「国家破綻研究ブログ」さんも「現在、すさまじい勢いで円高が進行しています。・・・このような急激な円高は、実需によるものではなく、仮需に起因することは明らかです」と解説しています。
この一因は、円で資金調達をしていた機関投資家が、世界同時株安を目にして、あわててポジションをクローズしてきている、という、アンワインド(巻き戻し、仮需の決済)でしょう。・・・キャリートレードは仮需ですので、必ず「反対売買・決済」を迎えます。これを、巻き戻し(アンワインド)と言います。大きなアンワインドが起こると、仮需で膨らんだ市場が縮小(シュリンク)します。それは、「本来の状態に戻っただけ」なのですが、イケイケになってしまった市場参加者は困ってしまうわけなのです。いきおい、他の資産クラスを処分するなど、経済全体に影響が出ることになります。・・・ 現在の相場は、オーバーシュート(行き過ぎ)の可能性があると見ています。ですが、「だったら全力で買いだ!」というのも、リスクが高い行為です。なぜならば、このような暴落に近い相場の調整は、短くとも1週間(そのうちすでに数日は経過していますが)、長ければ数ヶ月続くのが普通だからです。海外の機関投資家はバケーションであることも多く、しばらくは、ダラダラとした投げ(ポジションのクローズ)が続くものと見ています。誰かが投げ終わるまで、相場は戻らないのです。
仮需の売りであれば買い向かえ!ということでもないようです。「国家破綻研究ブログ」さんの読みに従えば、しばらく神経質な展開が続くのかもしれません。それでは、外貨投資を止めるべきなのでしょうか。「国家破綻研究ブログ」さんの考え方は違うようです。「この程度の円高や株安で右往左往しているようでは、これから来るであろう『国家破産の大津波』と『戦時統制経済』を生き延びられるはずがありません」とまで書いています。
「ポジションを立てる時期」として、具体的には、USDは今年の2~4月、EURは今年の2~6月、GBPはイギリスでテロがあった時期など、「安値つかみ」を心がけています。・・・為替の予測を当てることは、短期になるほど不可能・・・と思います。外貨の買いは、あくまでも、日本円に対するリスクヘッジですので、円高リスクがあらかじめ許容できるレベルにとめておくのが上手なやりかたです。そのためには、 ・余裕資金を持つ (満玉張らない、全力投球をしない) ・相場の動きを感じる ことが重要です。・・・ 大きな戦略としては、『今後の日本の経済を見通したときに、海外株式投資を主力にせざるを得ないことは自明』なのです。戦術として、「フルインベスト(手持ち資金を使い切って投資すること、全力投資)」は、必ずしも適切ではありません。何度も繰り返し書きますが、「満玉張るな」なのです。
基本的には、私も同感です。「日本円もしくは日本経済に対するリスクヘッジ」として、余裕資金の金額と相談しながら、少しずつでも外貨投資を進めていくべきだと思っています。今回の円高局面を数年後に振り返ってみたときに、「格好の外貨投資のチャンスだったのになぁ」と悔悟する可能性だって否定できません。
「貞子ちゃんの連れ連れ日記」さんは、「元来、通貨高とは、その国の経済力が強くなるときに起きるものです」と指摘しています。
今回の円高は、元来の為替の教科書とは全く違った内容の円高です。全く持って『良い円高』では無いのです。今の円高は、日本株式市場が大暴落しながらの円高なのです。外人も日本の株式市場を売り越しながら、とりあえず、負けの込んだ海外のヘッジファンドが円キャリー解消をしているがために起きた『悪い円高』『ネガティブな円高』『受身の円高』なのです。今の円高は、外人が日本の経済が強いと判断して、日本企業や日本の債券や株式を『買い』と判断した『良い円高』ではない。活発に海外から日本国内へ資本が流入している状態で起きている『良い円高』とは、まるっきりもって、違うのです。この『悪い円高』(無駄に円が強くなってしまった状態)を絶好のチャンスと見て、邦人企業が海外進出を始めたら、あるいは、日本のファンドマネージャー達が外貨を買い増し始めたら、あるいは、日本の個人投資家が海外資産を増やし始めたら、再び、活発な『良い円安』基調は息を吹き返すことでしょう。 そもそも、日本という社会はもう高齢化社会に突入しています。年老いてしまったのです。今の日本経済は、あまりに20世紀前半のイギリス経済に似通っている。20世紀初頭のイギリスとは、イギリス国内で、中産階級が育ち過ぎてしまった。その結果、イギリス国内では生産性の伸びに比べると、賃金が上がり過ぎてしまった。イギリスが、世界の工場としての立場をアメリカへ譲っていった時代が20世紀初頭のイギリスです。21世紀の初頭では、今は日本が、世界の工場の立場を中国などの若い新興国へ譲って行っている、その過渡期です。 この時期こそは、20世紀初頭のイギリス・ポンドと同じように、日本円も通貨安の流れにあがなってはいけない。20世紀初頭のイギリスのように、日本の個人金融資産1400兆円が本格的に海外へ出てゆくか否か、あるいは、日本の個人の金融資産が、詐欺商法や詐欺まがいの金融商品にひっかかることなく、上手に活発に積極的に海外へ出てけるか否かが、まさしく、今後の日本の『豊かさ』の鍵を握っているのです。今の円高は、暑さゆえか、あるいは、邦人企業の海外進出活動が鈍っているせいなのか、あるいは、個人投資家が暑さゆえにどんよりと見送り気分を強めているせいなのか、活発な投資活動が停止した状態の中で起きている一時的な『悪い円高』なのです。日本の貿易黒字が急速に増えているわけでもありませんから、かなり不自然な円高とも言えます。
無論、誰であろうと、これだけ混乱している為替相場の行き先を当てることなどできません。ただし、今後為替がどうなろうとも、ドキドキしないで「バイ・アンド・フォアゲット」できる範囲内であれば、外貨投資を考えてもよいときなのだろうと思います。
最後に「貞子ちゃんの連れ連れ日記」さんの締めのコメントを紹介しておきましょう。
負けの込んだヘッジファンドがポジションを解消しているがために起きている今の円高は、まるっきりもって、受身の円高。ネガティブな『悪い円高』なのです。さぁ、猛暑が落ち着き始めたら、私たちも再び反撃に出ようではありませんか? 私たち個人投資家自らの手で、良い円安基調を再び創出しましょう。もう日本政府を当てにしてても何も始まらないのです。少子高齢化時代にあっても豊かに過ごすために、私たち個人投資家一人ひとりが自立して、自らを律しながらも、そのつど長期最適なポートフォリオで、慎重に国際分散投資を継続してゆきましょう。『良い円安』基調を再び造りましょう。私たちの大切な資産を、地道に増やして、私たちは自らの手で、21世紀も豊かさを維持してゆきましょう。
ポッドキャスティング-木村 剛が斬る!
「8月利上げとサブプライム問題」 はこちらからご覧いただけます。
http://phobos.apple.com/WebObjects/MZStore.woa/wa/viewPodcast?id=197875134
http://www.financialjapan.co.jp/podwmv/070815/070815mag_loan71.html
2007 08 20 [04. 経済政策を語ろう!] | 固定リンク
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» 24時間テレビ 雑感 [くまさんの自立 から]
僕はもともと長時間テレビが嫌いだ。昨日も24時間テレビが行われていた。フジテレビも27時間テレビということで実施されていた。
ぼくには24時間以上実施している意味がまったくわからない。番宣でやる特番も余り好きではない。なぜ一日中垂れ流しているのか、まったく意味不明だ。
いつもこの長時間番組はタレントさんのための就労の場ご褒美のようなきがする。和尚が特番と思えばいい。クラッシックで言えば、年末の第九交響曲で関係者総出で行うような主旨に思えてしまう。
... 続きを読む
受信 2007/08/20 9:44:34
» 日銀はビビらず利上げしろ [マネーモンキーレポート(日本語版) から]
夏休みのバケーションでフランスに行った友人が、物価の高さに押しつぶされて帰ってきました。街で1リットルのミネラルウォーターのペットボトルを買ったら、1本が5ユーロだったそうで。5ユーロって、現在の少し円高に振れたレートでさえ、750円。ヨーロッパの物価が高いことは分かっているとはいえ、水を1本買うのに750円っていうのは残酷でしょ。
同じようなことは、わざわざフランスまで行かなくても体験できる。車に乗って、近所のガソリンスタンドに行けば、ガソリンの高さには目を疑います。原油相場が高騰していて、... 続きを読む
受信 2007/08/20 11:52:34
» なぜ、円安はゆるやかに、円高は急速に進むのか?1 [貞子ちゃんの連れ連れ日記 から]
久々にブログサーフィンしていたら、404Blogさんのところでなぜ、円安はゆるやかに、そして円高は急速に進むのか?
という、極めて素朴な疑問を見つけたので、お答えします。
なお、404Blogさんの直感から来るだいたいの結論↓
日本経済がなんとなく他力本願化しているような気がするのは私の妄想でしょうか?
は、決して妄想ではなく、ものの見事に的を得ていると思います。
一応、私の一昨日と昨日のブログ記事でも、この素朴な疑問へのお答えになっているかとも思いますが、もうちょっと簡潔なお答えの仕方を試みよう... 続きを読む
受信 2007/08/20 11:59:55
» なぜ、円安はゆるやかに、円高は急速に進むのか?2 [貞子ちゃんの連れ連れ日記 から]
さらに、重ね重ね申し上げますが、世界の資本市場では、マーケットの大きさ順に並べると、
債券市場>>>為替市場>>>株式市場
の順です。
マーケットが大きいということは、なにかあったときに(今回の場合は、サブプライムローン問題が引き金となって起きた世界同時株安。世界同時金融収縮です)、〓債券市場、〓為替市場、〓株式市場の順に、ボラティリティー(振れ、乱高下)が小さいということになります。だから、世界の資本市場では、ボラティリティー(ぶれ)が一番大きくてリスクが高いのが、資本市場として一番小さい株式市場... 続きを読む
受信 2007/08/20 12:02:01
» 雑記帳 「金魚博士」は今年もゼロ [大和郡山・金魚検定 から]
国有数の金魚の産地・奈良県大和郡山市で19日、金魚に関する知識の精通度などを認定する第2回「大和郡山・金魚検定」があった。 ◇全国金魚すくい選手権大会に合わせて実施。100点満点中90点以上は「金魚博士」になれるが昨年はゼロ。難しすぎると指摘されていた。 ◇今年は小学生用の「児童の部」も新設。博士第1号誕生に期待がかかったが、またもや見送りに。すいすい難問を解くつわものが来年こそ現れるか... 続きを読む
受信 2007/08/20 14:21:12
» 航空会社はヨ~ク考えよう! [くまさんの自立 から]
航空会社はよく考えて乗った方がいい。
爆発炎上してしまった飛行機の尾翼に書かれた航空会社のロゴを無造作に消しているところには驚いた。
イメージダウンを恐れたため消したと思うのが妥当なのだが、中華航空側は「国際慣習に従って・・・」とのことだ。でも、残骸が横たわっている限りは、中華航空機と言うことが、見ている者にとってはわかってしまう。
大した意味がないと思うのだが、まさに「頭隠して尻隠さず」 のようだ。
... 続きを読む
受信 2007/08/22 18:35:20
» 中国へのアウトソーシングが根本的解決にはならない [注目の新聞ビジネス関連記事 中小企業コンサル西口貴憲の視点 から]
平成19年8月30日付日経新聞27面「アジアへのアウトソーシング拡大 生産性向上につなげよ」
国際的なアウトソーシングが活発に行われている。アメリカでは低生産性部門の海外へのアウトソーシングにより低学歴層の職がなくな... 続きを読む
受信 2007/09/01 11:22:58
















