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2007.11.17

[フィナンシャル ジャパン] 本は見かけによらぬもの

「フィナンシャル ジャパン」 12月号掲載
   ――失礼ながらその投資本では儲かりません

 タイトルだけで、良書と悪書を見分けることは難しい。もっとも、ケバケバしい売り文句で儲け心をくすぐるようなタイトルの場合、悪書である可能性が高いものだ。
 そういう先入観でみると、『現役プライベート・バンカーの5年後にお金持ちになる資産運用』(フォレスト出版)についても、「怪しい」と決めつけてしまいがちだが、意外に良書だったのでビックリした。
 ほかの書籍の場合、「現役プライべート・バンカー」と銘打っている場合、裏で契約している筋悪のプライベートバンクもどきの会社の電話番号を巻末に明記して、後で紹介料をキックバックしてもらうという類の悪質な本が少なくない。
 また、「5年後にお金持ち」というキャッチコピーを用いている場合、むやみやたらとリスキーな商品を勧めたり、できもしない神業のような売買手法を紹介しているものだ。
 それらの悪書と比べれば、本書は良心的である。人は見掛けによらぬものというが、本も見掛けによらぬものということなのだろう。
 まず、“金融商品には、何かウルトラC というか、「儲けるための裏技のようなものがあるのではないか」「密かな掘り出し物があるのではないか」と思っている人も多いのです。ですが、それは幻想にすぎません”と釘を刺してから本題に入っている。
 デイトレーディングに関しても、“「デイトレーダーとして生きていきたいと思うが、どう思うか」という相談がいくつもあります。そんなとき、私は一言、「そんな馬鹿なことはおやめなさい」といいます。私は素人が株をやっても儲けるのは難しいと思います”とやんわりと諭し、〝「相場の動きは、基本的に誰もわかりません。プロにもわかりません」〟という基本スタンスで書いていることは共感できる。
 特に、第2章の「意外と知らない『人気金融商品のリスク』」という部分は、味わって読んでいただきたい部分だ。
 「金融機関だけが儲かる『外貨預金』」の部分では、“私は外貨預金はやりません。外貨建てMMFとの比較で税制面でも不利になります。加えて定期預金でないと利率は悪いし、定期預金にすると換金性も悪くなります”と断言。「絶対に買ってはいけない『日本国債』」のところも必読だろう。投資信託に興味のある方は、「買う価値はない!『元本保証型投信』」や「大人気の『毎月分配型投信』はどうなのか?」を熟読すべきだと思われる。
 中でも、“問題の多い日本の『REIT』”において、筆者が“不動産投資はリスクをともなうため、10%以下の商品
ではリスクに見合わない”と断言し、“今後は人口が減少していく中で不動産の賃料が下がり、空室率も上がっていくでしょうから、配当は下がっていくでしょう”とか、“関係会社が多すぎるのが日本のREITの特徴です。各社が手数料を取るわけですから、関係会社が多いということはそれだけで投資家は不利になります”と説明した上で、“投資家に売れない不良物件を潜り込ませている商品もあります”と警告した部分は特筆しておきたい。

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『現役プライベート・バンカーの5年後にお金持ちになる資産運用』
前田和彦(著) フォレスト出版
オール紀伊國屋月別経済書ベストセラーランキング2007年9月 35位


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071114mag02

ポッドキャスティング-木村 剛が斬る!
今週のテーマ:「コンプライアンス不況と日本株」


このところ日本の株式相場がさえない。
世界の株価指数は定義にもより数多くあるが、
90種類くらいで見てみると、年初来上昇率の比較で、
日経平均は80位近くと最下ランクである。
その原因としてサブプライム問題による国際的な信用収縮を心配する向きがあるが
それよりも日本国内の信用収縮を私は心配している。

http://phobos.apple.com/WebObjects/MZStore.woa/wa/viewPodcast?id=197875134

http://www.financialjapan.co.jp/podwmv/071114/071114mag_comp84.html

2007 11 17 [13. フィナンシャル ジャパン] | 固定リンク

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