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2007.12.07

[ゴーログ]本業を離れるな、本業を続けるな

 皆さん、こんにちは。木村剛です。「ベンチャー企業社長の挑戦、そして苦闘」さんが、「本業を離れるな、本業を続けるな、本業の中身を変えよ」というコラムを紹介してくれました。

どの企業にとっても基本となる本業があってこそだ。本業が栄えていなければ、存続しないし、長く続いている企業には社会に役立っている業がある。とはいえ本業に安住は禁物だ。本業と思い込んでいるのは、当の企業だけで、当の企業が本業と誇る業が、厳しく時代や社会、市場によって鍛錬され、自らも絶えまず磨くことを怠ると、何百年続いた企業も明日がない。慢心から本業を自ら崩壊させている企業を数え上げるに枚挙のいとまが無い。株式会社 斎藤農機製作所(山形県酒田市、齋藤成徳社長)の社訓「本業を離れるな、本業を続けるな、本業の中身を変えよ」には本業におごらず、甘えず、絶えず顧客のニーズに敏感で、時代・市場の変化を十分汲み取ろうとする同社の深い考え方が読み取れる。[出典「e-中小企業ネットマガジン(11/14号)」(編集&発行=e-中小企業庁&ネットワーク推進協議会)]

私は・・・なるほどと今さらながらにして思った感があった。時間を買うという観点だけではないが、事業拡大のための企業買収が・・・世間で注目されながらも行われている。・・・ただ、私自身が見る限りにおいては、昨今は「本業を離れた買収」が多いのではと考える。特に、上場後、数年程度の企業は、常に成長する姿勢を見せなければならないため、買収に走ってしまう傾向があるのではないだろうか。・・・一部の企業の買収行為には「本業を発展させ足り得るもの」とは思えない事例もある。特に「自社に足りないサービスを持つ企業を買収する」という行為は危うい側面がある・・・。基本的に「自社が足りないと思っている部分は自社の努力で補う」、あるいは「本当に自社にとって必要か」を考えることが重要ではないだろうか。・・・結果として必要ではなかった買収もある・・・。事実、数年以内に売却している事例も多い。これこそ、まさしく「本業を離れるな」と言えるケースではないだろうか。成長志向を見せるため、短期的な連結売上や業績を向上させるための買収・・・は、時に「本業から遠く離れた企業文化が生じる」という危険性もあるのではないだろうか。

自社では本業と思い込んでいたとしてもそうでない場合が多い。だから常に自問自答すると共に、日々、変化する社会へ対応しているかを確認せよという意味が「本業を続けるな」、いわゆる「本業は変化していくものである」ということだろう。例えば、モノを作る企業があるとする。その企業にとって、モノを作ることが本業なのか、それともモノを売ることが本業なのか、順調であればある程、どちらかわからなくなるポイントが来る時が必ずある。いずれにおいても、どちらかに重点が置かれ過ぎると、破綻に陥る危険性が高くなると私は思う。最高のモノを作ることに熱中しても、社会が必要としない時代が来た瞬間に、誰も買わなくなる。逆に、モノを売ることばかりに執着すると、自らがモノ自体の価値を忘れ、冒頭に述べた偽装表示といった行為をしてしまう可能性がある。常にモノを作ることと売ることのバランスを時代の変化に合致させ、自社本位ではなく、まさしく顧客本位で「本業を変えていく」ことが「本業を続けるな」ということだろう。・・・

本業から離れたことはしない。しかし、何が本業なのかは時代の変化と共に変えるという意識を持ち、実際に変えていく。その結果をふまえ本業の中身を変えていく。こうすれば自ずと本業の本質的な中身は変わっていくはずである。変化した、自らが変えた新たな本業は、お客様にも評価される。この繰り返し、そして「本業の中身」は企業が存続する限り、幾通りもあり続ける。

 「ベンチャー企業社長の挑戦、そして苦闘」さん、素晴らしいコラムをご紹介していただきありがとうございました。私は、フィナンシャル・ナレッジ(=金融知識)を中核としたビジネスを展開していますが、この「本業を離れるな、本業を続けるな、本業の中身を変えよ」というスタンスは本当に大事だと思っております。
 私の会社のビジネスは、「金融知識をお客さまにお届けすることにより、フィナンシャルコミュニティの健全な発展に貢献する」というコンセプトで成り立っており、直接面識を持ってお届けする場合は「コンサルティング」や「経営支援」として、不特定多数にお届けするのであれば「出版」として、あるいは特定少数に対する「セミナー」や「FJプレミアム倶楽部」、「フィナンシャル クラブ」として、サービスを提供しております。
 本業である「金融知識をお客さまにお届けする」という所から離れず、しかし、現状のビジネスの形状にこだわって同じサービスを続けるな、ということは、常に、私の課題となっているところです。本業を離れるな、本業を続けるな・・・という言葉は、従業員を抱え、当面の2~3年だけでなく、今後20~30年という長い期間、企業を存続させていくことを日々考え続けている私の心に染み入りました。
 ということで、「ベンチャー企業社長の挑戦、そして苦闘」さん、ありがとうございました。多謝。

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ポッドキャスティング-木村 剛が斬る!
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2007 12 07 [04. 経済政策を語ろう!] | 固定リンク

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