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2008.04.22

[ゴーログ] 日本の未来は若者のモノではないのか?

 皆さん、こんにちは。木村剛です。「ニッポンを生きる!」さんが、後期高齢者医療制度について、本質を突いた極めて鋭いコメントを発しています。

率直に言えば、あたし何だかもう、やになってきちゃったー、のである。何が? 日本人でいることが。「後期高齢」が「長寿」かどうかなんてどうでもよい。この際、「高貴」でも構わない。それで気が晴れて、ご自身の「尊厳」が守られたと思うのならお好きにどうぞ。だけど、誰かはっきり言うべきじゃないのか。75歳過ぎたら大往生、それでもとにかくとりあえずもっともっとどんなんでも絶対長生きしたい人は、自分のお金でやってくださいよ、と。・・・人間の欲望の中で、最も強くあるべきものは「生存への欲望」である。・・・たとえどのような状態でも、一日でも長く生きたい、生きさせてあげたい、という本人あるいは家族の願い。それが叶えられる社会は、確かに「幸福な社会」である。しかしその「願い」を、「家」でなく「国」が、優先的に叶えてあげるべき対象は「高貴高齢者」層だろうか。そこが問題の核心なのである。 

で、私自身はそう思わない。だって、いつの時代も、未来は若者のものなのである。いやもっと直球で言うならば、自分の属する未来の「国」と言う共同体あるいは組織体を己亡き後も繋ぐのは、もう充分に生きた「高貴高齢者」ではなくて、まだ投票権も無い若者なのである。本気で“国家の”「品格」日本の未来は若者のモノではないのか?だの「愛」だのを若者に要求するのならば、未来を担う若者たちに使う「公費」こそを要求すべきである。それこそが「国家の品格」「愛国心」の体現である。もう道路はいらない、治療もいらない、健診もいらない、緩和目的以外の薬もいらない。つまり、もう自分への「投資」はいらない。その代わりに、子どもたち全員に一年間の海外留学を保証してやってくれ(って、これは私の自説)、と。「モノなんぞまったく見えていない」若者らに内心立腹しながらも、「いつか来た道」とまず己が退く。それでこその長寿、と私は考える。

「死刑になりたくて」「刑務所に入りたくて」・・・本気か否かは別として、こんな題目を吐きつつ殺人を犯す若者達を有する現代ニッポン社会。「ニート」とか「下流太り」(はあんまり関係なし?)とか。国家として、これほど悲しく不幸な現象はあるだろうか? 私には、彼らが突然変異的に「狂った」存在として、「たるんでいる/甘えている/社会のお荷物」などと、一方的に指弾出来ない。そうつまり、現代ニッポンでは、未来が若者のものではない、そういうところまで来てしまったからである。「そんなことわぁないのじゃぞ」と、高貴高齢者さんが言ったってダメ、当の若者にとってそう思えていない、それが大問題なのである。 

 3月27日のゴーログ「『国家の品格』から日本は堕落した」において私は、「ノスタルジーに浸るというのは、輝かしい明日を自らの手で切り拓くことができなくなったときに起こる症状です。『国家の品格』で示されたノスタルジー史観に対して、『そうだ、そうだ』と拍手喝采したころから、日本の老化現象はハッキリとしてきました。年配の方々が『俺たちの時代は良かった』というときに、若者が感じる無力感とでも言うのでしょうか」とコメントしていますが、その底流で流れている感情は「ニッポンを生きる!」さんとまったく同じです。
 藤原氏の書いた「国家の品格」という駄作を褒め称える人々に限って、「若者はダメだ」「新興勢力はダメだ」「ベンチャーはダメだ」と言い張り、既得権益層を擁護しています。「品格」などを強調している割に、自らの権益を主張するばかりで、ノーブレスオブリージュを感じる行動を一切しないものです。自分たちが引き起こしてきた各種の問題解決を若い世代に丸投げし、自分たちの世代を擁護することのみを主張し続ける醜さに気付けない。キレイゴトを並べ立てて、自分たちの保身を正当化しています。
 だからこそ、「本気で“国家の”『品格』だの『愛』だのを若者に要求するのならば、未来を担う若者たちに使う『公費』こそを要求すべきである。それこそが『国家の品格』『愛国心』の体現である」という「ニッポンを生きる!」さんの主張に拍手喝采したくなる。「若者の品格を語るのであれば、まずは、自分たちの世代の品格を正してからにしてもらいたい」と私は言いたいのです。
 後期高齢者医療制度に関して、「高齢者が可哀想だ」とか「高齢者に残酷だ」とのたまっている政治家や識者の方々は、「僕らが高齢者になった場合、どうなってるんでしょうか? 100年くらい安心なんでしょうか? ただ今、大変です!といっても、じゃあ十年後は? 二十年後は? 五十年後は?…。それと、ある説明では負担の(またはこれから)重い現役世代から保険料を切り離したとすると他にもそういったものってあるでしょ。まさに年金とか。医療保険では一部切りはなし、年金保険ではそのままなんだ? なんか理屈が合わない気がするんだけど?」という「grounder」さんの疑問に対して、とりあえず答える義務があると思います。

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ポッドキャスティング-木村 剛が斬る!
今週のテーマ:「Jパワー株買い増しに政府どうしようもない中止勧告」

英投資ファンドTCIによる、Jパワー株の買い増しについて、
政府が中止や変更を求める方針を決めたが、その理由がお子様以下だ。
「日本の投資家なら短期で売り抜けることはない」というのだが、
TCIの3年から5年という保有期間は日本の投資家を見ても実は少数派だ。

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受信 2008/04/22 21:58:42