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2008.05.15

[ゴーログ] 「経済大国である」という驕りを棄てよう

 皆さん、こんにちは。木村剛です。「ある女子大教授のつぶやき」さんが、「1945年の敗戦以来、資源はないが鉄や車に代表されるモノ作りでは世界一の技術力を築き上げてきたとの自負があったし、誰もがそう信じて疑わなかった。そして鉄鋼生産では1990年時点では質量ともに世界一の地位になったし、自動車生産についても現在、世界一の地位に達している」と述べています。

しかし、鉄鋼については、すでに量では中国に譲ったし、企業としても規模ではインドの会社がトップになっている。やがて、自動車についても10年後には、日本の地位は下がっているものと予想される。鉄や車に先立って、半導体産業では1990年にはすでに日本はトップの位置を譲っていた。自前のモノ作り立国で経済大国の地位を築いてきたのであるが、モノ作りはやがて新興産業国へその位置を明け渡していくことは、日本が欧米に追い付け追い越せで頑張ってきたことでも歴史的に証明されている。  21世紀に入って世界が急速にグローバル化してきている現在では、自前でのモノ作りに拘っていたのでは世界の潮流に後れを取ってしまうことが明らかだ。世界には様々なニーズが存在しているし、これに合わせて日本では考えることのできないシーズも存在している。ネットによる情報流通で、海外の科学技術情報も瞬時にして手に入れることが可能だ。日本の製造業はいまだに技術では世界のトップにあるが、世界のグローバル企業500社での比較では、この10年の連結売上高では平均を上回っている企業は少ない。もはや自前主義や自国主義から脱皮して、世界中からニーズやシーズをかき集めて、開発のシステム化を進め、新しいモノを生み出していく時が来ている。 

 残念ながら、「ある女子大教授のつぶやき」さんの指摘を受け入れることが出来なければ、少子高齢化の下でコスト高になっていく日本社会を支えていくことは難しくなっていくように感じます。いまのように内向きで、鎖国的な対応をしていくことでは、閉塞感を強めるだけです。いずれ、すべての産業において、中国や韓国に遅れをとっていくようになるのではないでしょうか。
 「日本は経済大国である」という驕りを棄てて、いかにこの国の経済水準を守っていくか、という課題を真剣に考えねばなりません。そのための一つの宿題は「移民問題」ですこの宿題をタブー視している限り、この国が世界有数の経済大国の地位から転げ落ちることは時間の問題であるように思います。

2008 05 15 [04. 経済政策を語ろう!] | 固定リンク

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