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2008.05.12
[ゴーログ] 若者の自殺とホリエモンの関係
皆さん、こんにちは。木村剛です。「ある女子大教授の つぶやき」さんが、「年間の自殺者数は年々増加して、昨年は36000人を越えている。1日に平均約100名が自ら命を絶っていることになる」とコメントしています。
若者を中心に増加している。将来に対して希望や夢を持てないということなのであろう。経済も文化もグローバル化していく中で、政治だけがますます内向きな姿勢を強調するのもその一つの原因と思う。日本国内でなら通用する肩書やブランドは海外に出れば、何の役にもたたない。大学の医学部で博士号を取得するのに、授与する方で学生から金品を強要していたことが報道されている。医者としては、いくら博士の肩書きが付いていても、臨床や手術で実力を出さないと海外では認められない。グローバル化に備えて、小学校での英語教育が開始されるようだが、問題の本質は英語の能力ではなくて、話す内容にあるはずだ。
若者たちが将来に対して希望や夢を持てなくなったという傾向は、2006年以降に顕著になってきたように思います。良くも悪くも、彼が好きでも嫌いでも、ホリエモンの存在が、若者たちに希望を与えたことは事実だと私は思うのです。
ホリエモン正式な学歴は高卒。高卒で後ろ楯がない新興企業でも、天下のフジテレビとタイマンが張れるほどになることができる、というジャパニーズ・ドリームを知らしめたのが、ホリエモンでした。若造でも、生意気でも、エスタブリッシュメントのジイサンたちに言いたいことが言える、ということを示したのが、ホリエモンでした。
当時、教育ママたちが豹変し、息子たちに対して「ホリエモンのようになりなさい」と諭していたのを、私は驚愕して眺めていました。アントレプレナー(=起業者)としての成功がそれほど簡単ではないことを肌身で感じていたからです。
しかし、それでも、そういう熱狂がなければ、日本の将来を支える若者たちが、新しい多様なチャレンジを果敢に行うことはないでしょう。そして、そういう若者たちによる多彩なチャレンジがなければ、日本経済の将来が極めて難しい局面に差し掛かることも明らかでした。だから私は、危うさを感じつつも、ホリエモンブームが起業ブームを呼び起こしたことを歓迎していたのです。多くの人は失敗に終わるでしょうが、難関にチャレンジして、新しいビジネスを興すことに対する評価が高まることを期待していたのです。
結果は、皆さんご存知の通り。
2006年初に起こったライブドアショックで、ホリエモンが崇拝されるアイドルから、唾棄される虚像に貶められた瞬間から、ホリエモンに傾倒していた教育ママたちは「東大を卒業して大企業に勤めなさい」という保守的な定跡へ回帰してしまいました。日本という国が「出る杭は打たれる」「長いものには巻かれろ」という世間知が幅を利かす、「将来に対して夢や希望を持てない」社会であることが暴露されてしまったのです。
ホリエモンは罪を犯していない、とか、ホリエモンを逮捕してしまった検察は間違っている、などと主張するつもりはありません。しかし、「ホリエモン」というジャパニーズ・ドリームを完膚なきまでに叩きのめした日本という国家が為すべきことは、日本の将来を支える若者たちに対して、「ホリエモン」に代わり得るジャパニーズ・ドリームを分かりやすく提示するということだと思います。
若者たちの自殺を防ぐために、いま必要なことは、平成時代の松下幸之助であり、本田総一郎であり、盛田昭夫を産み出すことなのです。新興企業の若手経営者たちを次々と血祭りにあげることではありません。
日本という国は、ますます内向きになっています。このままでは、若者の夢は、お笑い芸人になってテレビに出ることしかなくなってしまうでしょう。お笑い芸人になることを私は卑下しません――私は漫才やコント(特に昔のアンタッチャブルやインパルス)が大好きです――が、お笑い芸人になることだけが若者の夢であるとしたら、この国の将来は見えたも同然であると思います。
ホリエモンを社会的に抹殺した人々、あるいは、ホリエモンを抹殺して当然だと考える人々は、若者たちに対して「ホリエモン」以外の現実的な夢を与える義務があるように思われてなりません。ホリエモンを抹殺することによって、数多くの若者たちの無邪気な夢を打ち砕いてしまったのですから・・・。
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ポッドキャスティング-木村 剛が斬る!
今週のテーマ:「胡錦濤主席来日と福田内閣」
5月6日、中国の胡錦濤国家主席が来日した。
農薬混入の冷凍ギョーザや東シナ海の天然ガス田の共同開発問題、
チベット問題など日中間には解決しなければならない様々な問題がある。
それに対して福田内閣は斬り込むことが出来るのか。注目のポイントを語る。
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