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2008.05.01

[ゴーログ] 不平等だ!不公平だ!国が悪い???

 皆さん、こんにちは。木村剛です。「ヨーロッパから環境事情 (オックスフォードの環境博士の日記)」さんが、曽野綾子氏の「不平等に耐え、魂の教育を」という記事を紹介してくれました。

政治や社会が、平等と公平を目指すのは当然だが、現実には必ず不平等で不公平なのである。それなのに、完全な公平と平等が簡単に入ると思わせるあまい教育をして、その状態が実現しないと、それは政治の貧困や格差社会のゆえに救いようがないほど不幸なのだ、と教えるほうがずっと残酷なのだ、と私は思って生きてきた。

 なかなか味わい深い文章ですね。私も、自分の不幸を社会の責任に転嫁してしまうことは、(それが何がしか社会の構造に起因するものであっても、)「何らかの工夫や知恵や努力によって、その惨状を自ら変えようとせず、他者の幸福や結果を呪い蔑み、社会の現状を唾棄することは、自らの未来を好転させるチャンスを放棄することであり、結果的に、心身ともに残酷なことになる」と考えています。
この曽野綾子氏の文章を受けて、「ヨーロッパから環境事情 (オックスフォードの環境博士の日記)」さんは、こう述べています。

現実は必ず「不平等」で「不公平」なのである。これを無理に「完全な公平・平等」にしてしまうと、共産経済のようにうまくいかない。・・・結局、無理に「競争はいけない」、「不平等や不公平はいけない」と教えることは、もっと金銭や生まれた環境による「不平等」や「不公平」を生み出す。・・・国と国の格差は国内の格差よりひどい・・・。豊かな日本にも格差はある。しかし、それが乗り越えられないものだろうか。「不平等だ!不公平だ!国が悪い!」。確かにそうかもしれない。しかし、結局、世の中は「不平等で不公平だ」。自分でその世界でもがいて進んでいくしかない。 実をいうと「不平等だ!不公平だ!国が悪い!」は途上国で良く聞く言葉だ。「全てをあきらめてしまっている」、もしくは「全てをあきらめなくてはいけない状況まで追い込まれていている」--貧困スパイラル。日本が「貧困スパイラル」に落ち込むことはないと信じているが、「完全な公平・平等」がどこからか降ってくると教える教育は危ない。泥臭いが「努力は報われる」とか「もがいて進んでいく」のは意味があると教えたほうが数倍いい。

 本当にそうですね。「不平等だ!不公平だ!国が悪い!」と叫び続けても、現状は何も良くなりません。かといって、本当に共産主義にしてしまえば、みんなが平等に貧しくなるだけです。
 「非正規と正規の格差が悪い!」と叫び続けている人たちがいますが、じつは、非正規と正規の格差をなくす現実的な方法があります。それは、自ら起業して、その会社において、非正規と正規の格差をなくせばよいのです。同一の仕事に同一の給料を払うようにすればいいのです。私は、ささやかだけれども、そういう現実的なところから始めることが大事だと思っています。

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ポッドキャスティング-木村 剛が斬る!
今週のテーマ:「日銀はしっかり日本の現状を見よ」

日銀は4月30日午後、白川総裁になってから初の展望リポートを公表し、
2008年度の実質国内総生産(GDP成長率)の中央値を1.5%と予想、昨年10月の2.1%から下方修正した。
景気の現状については「減速している」と指摘し、その一番の要因は海外要因(サブプライムローン問題)によるもの
であるという。しかし、実際は日本の景気の悪さは海外の問題によるものではない。
国内の消費が良くないという現状をもっとしっかり捉えるべきだ。


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2008 05 01 [04. 経済政策を語ろう!] | 固定リンク

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