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2008.09.26
[ゴーログ]日本の不良債権問題では黙っていた人々
皆さん、こんにちは。木村剛です。「時事を考える」さんが、リーマン・ブラザースの破綻について、独自の視点から面白い指摘をしています。
リーマン・ブラザースの破綻について考えていたんだけど、この会社の歴史は158年と言いますから創立は1850年なんですね。ペリーが黒船に乗って浦賀に来航する3年前の、篤姫15歳のときのことです。ペリーは来航5年後の1858年に亡くなっています。1858年という年は篤姫が斉彬、家定と相次いで身内の不幸に見舞われた年でもあります。それから今年で150年経つのです。その間リーマン・ブラザースは多くの証券会社が潰れたという、1929年の世界大恐慌も潜り抜けているワケです。そんな会社でも潰れてしまうんだなと思いました。そして山一と北拓の破綻がバブル崩壊後5年だったのに、米政府がリーマンを処理したのはサブプライム発覚後たったの1年です。事業会社ではGMの破綻が噂されていますが、銀行証券保険など金融関係で処理すべき大物はAIG+1社ダケとか...その素早さに驚きます。
本当に「素早かった」と思います。無論、今後においても、サブプライムローン問題の余波は、米国の金融や経済に悪影響をもたらし、ひいては世界経済や日本経済にダメージを与えるでしょう。個々の金融機関に関しても、予断の許さない状況が続け、紆余曲折が予想されます。しかし、今回の米国当局の対応は、通常のプロセスと比較すれば、尋常ならざる速さと断言してよいほどスピーディなものです。
私は、日本銀行において金融問題を担当していた頃から、竹中チームの一員として政策に関与した時期を含めて、この20年間、日本に「失われた10年」をもたらした邦銀の不良債権問題に関して、直接・間接に関わってきました。「この問題は、早期に手を打たなければ大変なことになる」と私が確信したのは1988年でしたが、金融庁が「金融再生プログラム」を発表する2002年までの間、日本当局の対応は、後手後手どころか、「泥縄+隠蔽」という最悪のものだった、ということを今日のことのように思い出します。
だから、米国の危機を見て、「日本の経験に学べ」とか「公的資金を早期に導入しろ」と声高に叫んでいる人々をみていると、「あなたたちは、10年前、日本の不良債権問題が深刻だったとき、公的資金の投入に反対していたではないか!」「りそな銀行に対する公的資金の導入を批判していたではないか!」と揶揄したくもなります。米国の金融問題に関して、それほどまでに真剣になれるのであれば、日本の金融問題に対して、もっと真剣に対処すべきだと、心の底から思います。
残念ながら、いま、日本の金融は、米国と違う意味で、極めて深刻な病に冒されています。この惨状を放置すれば、間違いなく、日本は再び「失った10年」を迎えることになるでしょう。米国金融を批判する人々は、この問題をこそ真剣にかつ深刻に論じるべきです。
この問題の背景には、日本金融界のカルチャーという悩ましい問題が横たわっているのですが、ちなみに「よく考えよう」さんは、以下のような観点から、日本の金融界を厳しく糾弾しています。米国金融を批判する人々に、是非、是正策をお聞きしたいものです。
行政も同じなのだが、金融の事を考えると歯痒い。他の百年以上続く製造業の会社群は現代社会のスピードに同調し、彼ら無しの日本テクノロジーは考えられない。金融だけは自信が無く、隣の赤い花ばかりを目にして真似ばかりしたがるのがこの20年に他ならない。その前はと言うと、バブル経済であって借りる必要の無いお金まで貸付、無駄遣いを推奨している。先ず、付ける薬が無いという話ではある。・・・それにしても金融は情けない。合併によって、何とか世間体を保っていると言う実情は否めないからだ。 トヨタを始めとする成長する製造業を見るが良い。彼らは販売額も数十倍に伸ばし、その得た利益で直接金融を行い、自身で金融業を営む者まで居る。その間、金融業に勤務する若い人々は金融業のだらしなさを方々で聞き居た堪れなかったろうと思う。護送船団方式で過保護の窮みにあった金融は自身の資本増強の事しか頭に無く、ITでの米国式ビジネスモデルを真似をするのに貴重な真水を使って、結果として延命しかできていないのが現状だ。・・・資金の提供先である預金者及び利益の源泉である融資先に対する経営改革が皆無・・・だ。金融に携わっている方達は「俺達は必死でやっている」と言いたいかも知れないが、輸出企業群が360円でお買上頂いていたものが120円になると言う痛みが分っているのだろうか。
2008 09 26 [04. 経済政策を語ろう!] | 固定リンク
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