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2008.09.17
[ゴーログ]貸し渋り:今回はどこも貸してくれない
皆さん、こんにちは。木村剛です。「利究の”中小企業金融経営研究所”」さんが「日銀統計によると4~6月期の新規貸出残高は40%も減少しています」というショッキングな事実を指摘しています。
2002年前後の「貸し渋り・剥がし」は金融機関だけでした。今年の貸し渋りの深刻さはその比ではありません。今回は金融機関から消費者金融までその全てでクレジット・クランチ(信用収縮=貸し渋り)が起きています。つまり逃げ場所がないということです。不動産業者の方もかつての1990年代のバブル潰しの「総量規制」でも住専があり、不動産担保ローンがあった。今はどこも貸してくれないと言っていました。今年の上場企業の倒産に占める不動産・建設業の多さは貸し渋りと無縁ではありません。
この件については、「時事を考える」さんも、「売上絶好調でも自己資本が少なく、金融機関の融資に頼っててこ(レバレッジ)を目一杯利かせていた会社に、金融機関が去年のサブプライム発生直前に金融庁が出した、不動産バブル発生を懸念した通達に過剰に反応して、我も我もと貸し渋りをした結果とか...去年まで我が世の春を謳歌していた社員たちも、まさかという気持ちで顔面蒼白らしい」と指摘していますが、貸出の現場を毎日見ている立場から申し上げても、本当に深刻な状況になっています。
この貸し渋りを起こした真犯人について、「利究の”中小企業金融経営研究所”」さんは、以下のように告発しています。
改正貸金業法、地価の下落、物価高騰による消費低迷などの複合要因で、結果として銀行から消費者金融までお金が出ません。土地の下落による担保評価の減少、貸金業法の貸出額年収の1/3制限ルールの問題、銀行がノンバンクへ融資をしないので、銀行や商社のグループ内に入ったところもあります。独立系のノンバンクは本当に資金調達に苦労しています。・・・今までは10人の内7人は貸りいれできたものが、逆に7人が断られるようになっているとも言われます。・・・是非現場の実態を知って欲しいのです。年収の1/3制限ルールは、フロー(収入)だけを見て、ストック(資産)を全然考慮していません。・・・ 利息制限法の上限金利15%(100万以上)では、信用力の低い人達は金融機関から借入れもできない現実もある。金融機関と同じ上限金利にすることには中小零細企業・事業者のことなど余り考慮されていない気がします。・・・「金融」といっても、メガバンクから消費者金融まですそ野は広く、格差社会やワーキング・プアなどと言われる昨今、15%の範囲では信用力の低い人への融資ができない。・・・中小零細企業、個人事業者などの資金の借入先が本当に細っています。地域と共存・共生すべき、信金・信組でも積極的に融資をしているというには、ほど遠い状況です。預貸率が50~60%台若しくは50%を切っている所も実際にあります。・・・ 中小零細企業・事業者のことなどが、売掛金が入金が入るまで100万円を仮に25%で借りても1ヶ月の支払利息は21、000円程度です。15%まで下げてもらって借りにくくなるのと、多少金利を多く払っても借りられる安心感なども考慮されてしかるべきです。ちなみに100万円を15%で同じく1ヶ月借りると12,740円です。差額の8200円は借り易さの代償として支払うという選択や自由さががあってもいいのではないのかと思います。余りにも急激な出資法から利息制限法へのシフトダウン、もう少しモラトリアムや中間的な措置があったのではないでしょうか?
このような思索に基づいて、「利究の”中小企業金融経営研究所”」さんは、「クレジット・クランチが今回の景気減速のひとつの原因であることは、間違いない」と語っていますが、本当にそのとおりなのです。
私も、断言しておきましょう。今回の不況は、「愚かな政府の愚かな政策によってもたらされた人災」である、と。
貸金業法の改悪によるグレーゾーン金利の廃止、建築基準法の改悪による不動産業・建築業への打撃、金融庁や経済産業省や農水省などの監督当局による過剰コンプライアンスの要求が、今回の不況をもたらしました。今回の不況は「ホームメードの人災」なのであって、「米国のサブプライムローン問題による被災」などでは決してないのです。
しかし、そういう事実を認識している自民党の総裁候補はいません。民主党もそうです。いまの現状は、不良債権問題が重石になっていたことを無視して、財政金融政策を打ち続けたのに効果がなかった「失われた10年」を思い起こさせます。だから、残念ながら、今回の不況は長引くと思わざるをえないのです。
2008 09 17 [04. 経済政策を語ろう!] | 固定リンク
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(「日銀、さ... 続きを読む
受信 2008/09/19 21:38:47















