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2008.09.22

[ゴーログ]リーマン破綻が上場企業の突然死を招く

 皆さん、こんにちは。木村剛です。「地球の裏からまじめな話〜頑張れ日本」さんが、「BONDの方も混乱も常軌を逸しているね」という書き出しで、リーマンが破綻した後の混乱について記述しています。

今目先で一番混乱しているのが、リーマン絡みの決済の部分である。株の売買をしたらその4日後に決済、つまり買ったらお金を払って株券を受け取り、売ったら株券を渡してお金をもらう、がある。リーマン破綻と同時に日本の金融庁はリーマン東京に対して業務停止命令を出し、26日までのすべての業務に対して停止を命じた。決済の世界ではこれがボディーブローのように影響を広げている・・・リーマンは家から買ったのにお金を払ってくれないし株券を受け取ってくれない。リーマンは家に売ったのにお金を受け取ってくれないし株券を渡してくれない。もちろんこれはリーマン東京のせいでは無い訳だけれど、こういった大きなプレーヤー間での取引ってのはある意味チェーンになっていて、リーマン売りメリル買い、メリルはモルスタから買っててでもモルスタは野村から買ってて・・みたいな事が往々にして起こる・・・。そうなるとリーマンの決済のスタックってのはそのチェーンの末端まで影響を及ぼすわけだ。つまり株券の流れのみならずマネーの流れをも完全にスタックさせる。さらにリーマンはいわゆるプライムブローカレージって業務をやっていたので・・・、この部分の業務停止ってのはほぼ全ての金融商品の決済をスタックさせる。・・・ 直接的な影響、すなわち日本の何たら銀行がリーマンのサムライ債を10億買ってました、なんてのは実は氷山の一角で、本当に怖いのは間接的な影響だ、って言っている原点はここにある。今まで当たり前のように流れていた川が、ある日突然せき止められちゃったようなもので、そうなると川上では川が氾濫し、川下では必要な水が全然流れてこない、って事になる。これらの影響を碌に計りもせず・・・日本政府は、蜂に刺されただのなんだの言っているし、BOJも余り危機感の無い『日本経済は停滞』なんてコメントをこのタイミングでしゃあしゃあと流しているのを見るに付け、私は我が祖国ながら日本が本当の意味で一流になれない原因を見た気がするのだよ。・・・ 海外に居る証券マンとして考えるのは、リーマンもしかり、GSもMSもしかり、つまり米系証券会社の強みって何だったんだろうって事である。私はみなさんには余りなじみがないかもしれないけれど、彼らが擁するPB部門ってのが、実は無視できないって思ってる。・・・この場合は・・・Prime Brokerageの意味である。要は顧客の決済絡みを丸抱えしちゃう部門なのだね。彼らの大手顧客は近来ではやはりヘッジファンドな訳で、ヘッジファンドは株の世界に限っていれば借株をしたりショートしたりを毎日毎日やっている。株を借りて売ればそのお金が入って来るから入ってきたお金でまた株を買う、そういう株の貸し借りやら受け渡し、それに伴うお金の出入りやらそれに伴う金利等の受け払いから全てやってあげますよ、ってのがこのPB部門だ。さらに米系の強みは圧倒的な巨大投資家にも食い込んでいるから、特にGSなんかは例えば日本株で調達できない株はほとんど無い、とまで言われてる。リーマンも当然このPB部門はつい先週までは相当金額を毎日動かしていたと思われ、それが止まっちゃったんだからその相手方に与える影響の大きさってのは何となく想像出来ると思う。・・・いくら優秀なFMが居たって、ここが崩壊してしまってはそのFMの活躍の場がなくなってしまう。

 残念ながら、私も、リーマン・ブラザーズが破綻した影響は、かなり深刻なものとして、日本に及んでくると推察しています。特に、金融界においてリスクテイクする主体が異常に少ない日本においては、その悪影響が上場企業の突然死が連発するという形で表面化してしまうのではないか、と本気で心配しています。
 日本の当局が根拠無く楽観的であれば、まず間違いなく、私のこの不吉な予測は現実化してしまうでしょう。新規貸出が出ず、ロールオーバーでさえ拒否される状況で、生き残っていける企業はそれほどおりません。多くの上場企業がそうなる前に、適切な政策対応が発動されることを、心の底から期待しております。
 「カトラー」さんは、サブプライムローン問題に関して、「現在の世界経済で問題になっている過剰流動性とは、『金余り』というような言葉で表現されるリアルマネーのことをさすのではない。そのリアルマネーをレバレッジ(梃子)にして膨れ上がる信用創造のプロセスそのもののことをさす。とすれば、現在、われわれが立ち会っているのは、過剰流動性=信用創造システムそのものの崩壊に他ならないと考えるべきだろう」と指摘していますが、その「信用創造システム」の能力が世界中で最も弱っているのは、じつは、わがニッポンかもしれないのです。

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080904mag_fukuda

ポッドキャスティング-木村 剛が斬る!
今週のテーマ:愚痴を言うリーダーは最低だ


福田首相が辞任した。後継を選ぶ自民党総裁選に向けて麻生太郎氏や小池百合子氏の名前があがっているが、もっと若いリーダーが出てくるべきである。
福田氏は、はっきり申し上げて器ではなかった。こういう器ではないリーダーをもう一度選ぶようなら日本は終わりだ。


続きはポッドキャスティングで・・・・。
http://www.financialjapan.co.jp/podwmv/080904/080904mag_fukuda.html

2008 09 22 [04. 経済政策を語ろう!] | 固定リンク

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