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2008.12.07
[入山メモ]旅の道くさ編 終戦秘話「吉田茂元外務大臣―昭和20年9月7日の訓電」後編
こんにちは。フィナンシャルクラブ株式会社の入山です。フィナンシャルクラブはライブでインタラクティブな情報を提供しこれを実現するものであります。
さて、昨日の話の続きをしましょう。
昭和20年から昭和57年、私が3歳から40歳まで、私は父の姿を通し、この理不尽な出来事や、日本経済の浮沈で起こった家業の倒産を3回経験し、国家と危機の何たるかを学びました。
戦後のドラマはこの様なものには比べ物にはならない無限の苦しみを日本国民は甘受してきた末に遂得た繁栄であることを忘れてはならないと思います。
私の中ではこの出来事を通じ、現在・過去・将来に亘り深く教訓として残っています。
即ち、
●法律をつくる政治家がいかに重要なものか。(良い政治家を選ぶ)
●国の破綻は、国民の犠牲の上でのみ防げる。(国は国民を犠牲にする。)
●国民は、国民である前に、自主独立でなければならない。(自己責任なのだ。)
というのが原点になっていると考えます。
後日談になりますが、1982年最高裁判決を受け入れた後、弁護をお世話して頂いた「法律扶助協会」から手紙が来ました。

「時間がかかってもいくらでも良いから、弁護士費用全額を支払って下さい。」というものであった。
私は国に貸した金を返せという以上、全額支払うこととし、苦しい家計から女房に隠して44回3年半かけて完済した。
「私は国とは違うんです」との思いで懸命に返した。支払いが終わった1993年6月は、奇しくも父の13回忌の1ヶ月前でした。思い起こせば中国からの引揚者の方々へ支援金として在外公館が吉田外務大臣の訓電に基づき集めた資金は1億数千万とも言われています。
この資金によりお帰りになった邦人の方々は30万人にも上るというデータもあります。国のためにお役に立てればという思いで資金を提供した方々の尊い志を無視して1952年には法律が可決され、これより在外公館が集めた1億数千万円の内、先ほど申し上げたとおり亡き父の場合1,200万円が一人50,000円で切り捨てられる残念な結果になってしまったのです。
当時の総理大臣の訓電の発信者は吉田茂元外務大臣でありました。その後、最高裁まで争った亡父は判決を聞くこともなく、国から感謝されることもなく無念の思いでこの世を去ったのです。
このようなことが二度と起こらぬよう、我々国民は政治を充分に監視する義務があるように思います。法治国家としての我国を守っていかねばならない。それが国民の責務である。最近、法治国家にあるまじき、事例を散見されるのは残念なことであります。とはいえども、この国は優秀な人材も多く同じ事を繰り返さない策を十分に練れるとも期待しています。
偶々、太平洋戦争開戦の日にあたり一人でも多くの方にリスクヘッジの大切さをご理解頂くために、お伝えしたい事のひとつとして書かせてもらいました。
フィナンシャルクラブの運営の責任者として、この一連の出来事の教訓を胸に、国の在り方、個人の在り方、そして金融の在り方の普及に尽くしたい、強くそう思います。
話を戻しましょう。1984年、又もや、新たなる闘病生活が始まります。
ただ、この話の深淵はフィナンシャルクラブでお話ししたいと思っております。 つづく
●入山利彦 プロフィール
1942年9月3日生まれ。慶応義塾大学経済学部卒業後、1965年三菱商事株式会社入社。1986年金融子会社のエム・シー・ファイナンス代表取締役に就任し、バブル期に9000億円まで運用したが、1993年3月決算期で三菱商事は、財テク失敗により680億円の特別損失を計上し、エム・シー・ファイナンス代表取締役社長として280億円を肩代わりする。1998年~2003年に三菱商事のアドバイザーであったKFi (現:フィナンシャル)代表取締役社長、木村剛による理論を取り入れ実践し、荒波を乗り越える。
2008年6月30日まで三菱商事株式会社顧問として就任していた事に、失われた10年の謎の答えを見出す。数々の会社役員に兼任し、なお現在も抜群な発想力と決断力を持ち、常に戦略的に行動し各分野で手腕を振っている。
激動を繰り返す歴史で得た経験で最も伝えいきたいことはリスクマネージメントの大切さであると確信し、日本の金融について発展的なことがしたいという強い思いから、フィナンシャルクラブ株式会社代表取締役社長に就任。
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