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2008.12.20

[入山メモ]大航海時代がやってきた(病気編その9)

 こんにちは。フィナンシャルクラブ株式会社の入山です。
 今週はいよいよバブル崩芽期にスタートした金融子会社設立前夜での出来事をお話いたしましょう。
 1985年暮れも押し迫った頃、常務会で2年間に亘る大激論の末、2000億円の枠で新しい金融を目指してノンバンクをスタートすることとなりました。事前準備を1年ほどかけて行い、この事業は世の中のニーズに応えるもので成功すること間違いないと確信していました。

 1985年、世は正に不況プラザ合意で猛烈な円高になり、1987年のブラックマンデーで米国発の株価暴落、暗雲立ち込める霧の中のスタートでした。その時は、後にバブルに突入するとは夢にも思わずにいました。
 事前準備の疲れと資金の目処がついた安心感から4月1日年度初めという日に、大雪の中、不覚にも雪道に転倒というアクシデントに見舞われ、とんでもないことになってしまったのです。 
 持病のひとつであった腰痛が転倒で悪化し、椎間板ヘルニアになりました。その後、1年を棒に振ることになるのでした。

 1984年の暮は悲しい出来事が続き、左遷も経験することになりますが、実はとんでもないエピソードがあり、その後の会社人生を大きく左右するものでもありました。1985年正月、前部署の上司から1本の電話が入りました。「財務部へすぐ戻ってくれ。どうしても金融子会社を立ち上げたい、国内金融を大改革していきたい。君にやってもらいたい」という内容でした。新部署で1ヶ月しか経っていないので「いくらなんでも1ヶ月で元に戻るとは・・・」と申し上げましたが、「年をまたいでるから足掛け2年だ!」と怒鳴られました。
 「それもそうだ」と粋に感じ、どうしても成功させねばと思い「受けさせていただきます。1年は現部署で勤務させて下さい。1985年12月に移動でもよろしいでしょうか」と答え、話が決まり1985年財務部へまたもや出戻り、転勤することとなりました。
 組織の三菱といわれるが、実際には人の三菱なのかもしれません。
 その後、病気を克服しながら前進あるのみの会社人生となったのはこのような背景があったからだと思います。
 明日につづく・・・
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●入山利彦 プロフィール
1942年9月3日生まれ。慶応義塾大学経済学部卒業後、1965年三菱商事株式会社入社。1986年金融子会社のエム・シー・ファイナンス代表取締役に就任し、バブル期に9000億円まで運用したが、1993年3月決算期で三菱商事は、財テク失敗により680億円の特別損失を計上し、エム・シー・ファイナンス代表取締役社長として280億円を肩代わりする。1998年~2003年に三菱商事のアドバイザーであったKFi (現:フィナンシャル)代表取締役社長、木村剛による理論を取り入れ実践し、荒波を乗り越える。
2008年6月30日まで三菱商事株式会社顧問として就任していた事に、失われた10年の謎の答えを見出す。数々の会社役員に兼任し、なお現在も抜群な発想力と決断力を持ち、常に戦略的に行動し各分野で手腕を振っている。
激動を繰り返す歴史で得た経験で最も伝えいきたいことはリスクマネージメントの大切さであると確信し、日本の金融について発展的なことがしたいという強い思いから、フィナンシャルクラブ株式会社代表取締役社長に就任。

2008 12 20 [24. 入山メモ] | 固定リンク

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