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2009.01.06

[ゴーログ] 不動産業界に明るい未来は来るのか?

 皆さん、こんにちは。木村剛です。「不動産と景気・経済」さんが、「三菱地所のように、丸の内という安定収益源がある不動産会社は別として、そうでない不動産会社にとっては、「売れない・借りられない」という厳しい今日この頃です」とコメントした上で、昨年12月19日に破綻したダイア建設の倒産について語っています。

この会社、一度、産業再生機構のお世話になっていて、業界では大京と並び、ゾンビ会社として名を馳せています。その営業力、というか根性はつとに有名でもありました。たぶんに或いはかなりアナログ的営業だったのかも知れません。・・・不動産業は参入障壁が低いので、か弱い中小マンションデベが跋扈している中では、ゾンビも生き返ることが出来ました。しかし、蘇生したらしたで、暫くは良かったのでしょうが、そこ等辺の小規模マンションデベと比較して、昨今の不況下では大きなリスクの塊になってしまいました。大京も同じ道を辿っているような気もします。この頃、不動産業界は、ほとほと馬鹿な人間の集まりなのかと思います。何度も何度も何度も同じことを繰り返しています。レッドゾーンになる前にブレーキを踏み、車から降りることを何故しないのでしょうか。このことはマンション分譲に限りません。レバレッジを効かせたオフィスや賃貸マンション供給でも、不用不急のリゾートでも同じです。ヒット&アウェイで行かないと大怪我(倒産)します。

 どうも不動産業界の体質は体育会系のようです。自ら、不動産の証券化は金融工学を駆使している、などと言う輩(馬鹿)が居ます。証券アナリストだとかファイナンシャルプランナーだとかの資格を名刺に刷っている不動産会社の社員も増えました。しかし刷り物と実力には天と地ほどの差があるような気がします。小学校で習う植木算も分からぬ輩の戯言としか思えません。不動産業界にとっての東京は今、砂漠化しています。いくらアクセルを踏んでもタイヤは空回りで脱出出来ず、ファイナンスというガソリンも供給してもらえません。分譲マンションに関しては、一見、遠回りに見えるかも知れないけれど、三井不動産レジデンシャルが行っているWEB戦略、「三井の住まい」「みんなの住まい(みんすま)」「イエラボ」のようなことをして、最大限の顧客囲い込みをしながら蟻地獄のような所は用心して避けてやり過ごすことが今は賢明なのだと思います。

 残念ながら、「不動産と景気・経済」さんが指摘しているように、不動産業界の苦境は続きそうです。なんとか年末を乗り切った上場会社であっても、年始から3月期末にかけて、さらに厳しい状況になっていくでしょう。「【ネットEYE】新『もりもり』の『今』を読むブログ」さんも、「大氷河期の不動産業界では、『要注意4社』の情報が流れています。・・・この4社は、この年末・年明け早々、ヤバイとか…」と囁いていますが、良い意味で、そういう予想が覆るようになるといいですねぇ(ちょっと、すぐには難しいかも・・・)。
 ただ、そのためにも必要なのは、冷静な現状分析です。「不動産と景気・経済」さんは、よくよく分かった上で、金融工学について厳しいコメントを寄せていますが、マスコミでは、素人解説者が跋扈しているので、なんでもかんでも、新自由主義とか、米国型資本主義とか、金融工学が、「世の中を悪くした」という直情径行的な論理が流行っています。
 そういう風潮の中だからこそ、「ある女子大教授のつぶやき」さんのような冷静さを持ち続けることが、2009年においては、とっても重要になってくると思います。

午後10時前後に出てくる有名なTVのニュースキャスターは金融工学を指して、世界的な金融混乱の悪の根源みたいな言い方をよくしている。また、大新聞でも「成長をけん引する足とみなされてきた金融工学が、ひどいまやかしであったことが露呈した」などと解説している。金融工学なる学問を少しでも勉強してみれば、すぐに分かることであるが、この学問では金儲けの手段を教えてはくれない。ファイナンスは明日のことであるが、ダウ平均株価が明日下がるか上がるかは2分の1の確率であると教えているだけである。また、できるだけ投資は分散しなさいと当たり前のことを言っている。・・・結論を言えば、金融工学は確実に金を稼ぐ方法は教えてはくれない。だから、世の中に氾濫している「株式投資で確実に儲ける方法」というような書物はすべてまやかしであるということが理解される。未来のことは神のみぞ知る世界である。


2009 01 06 [04. 経済政策を語ろう!] | 固定リンク

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