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皆さん、こんにちは。木村剛です。「カトラー」さんが、「自民党に対する失望の広がりは、都市部有権者だけではなく農村部にも広がっている」と指摘しています
先日、新潟で農業関係者の人々と対話する機会があったのだが、そこで出会った農業事業者は、今回は先の参議院選と同様に民主党を支持すると口々に言っていた。彼らの関心の焦点となっていたのは小沢民主党が先の参議院選挙の際に打ち出した「農家への戸別所得補償」である。民主党の「農家への戸別所得保証」とは、米の減反政策をこれまでのように一律に実施するのではなく選択制とし、あわせて転作によって赤字が出た場合はそれを戸別農家に対して直接保証するというもの・・・日本の農業は、稲作を中心に成立してきたが、主食の米の消費が昭和37年をピークに一貫して減少する中、減反は年々強化され続け、もはや限界にまできている。一方で世界的な食糧危機や食糧の国内自給率の低下がいわれる中、生産拡大に意欲を持つ専業農家に対しても減反を強要するという矛盾した状況が生まれている。減反を一律に課することを止め、意欲のある農家に転作も含めて生産を拡大させることが必要なことは誰にもわかっていたのだが、それを良しとしない勢力がある。それは、農協である。 農協にとって米価の維持が至上命題となっている。減反を選択制とすると、結果的に米の生産が増え、米価が下落することが予想される。「農家に対する戸別の所得補償」とは、もし、米価が下がって赤字が出た場合は補填しましょうという政策なのだが、農協にとっては、米の取り扱い総量は変わらないので米価の下落はそのまま手数料収入の減収につながってしまう。また、これまでの農家に対する国の支援は補助金によるものが中心で組合組織である農協をつうじて実行されてきた。戸別農家に対する直接の所得補填の場合は、農協ルートはバイパスされてしまうことになるので、農家の利益になるとしても農協としては頑として受け入れられないものとなる。 麻生内閣の石破茂農水相は、この減反の問題に手をつけ、民主党の政策と同様に減反を選択制とする考え方を打ち出したのだが、加藤紘一など自民党の農林族の猛反発を受けて、引っ込めざるを得なくなった。・・・このことが示しているのは、自民党農林族とは、農家の声を聞くのではなく、単なる農協の利益代表になっているに過ぎないという現実だ。自民党、農林水産省、農協のトライアングルによって戦後このかた展開されてきた農政は、100%破綻した。自立農家は育たず、高齢化が進行し、担い手問題が放置されたまま耕作放棄地が急増している。国際競争力も低下し、食糧自給率も40%を切る危機的状況に陥った。この間に国がやってきたことは、農協と結託して、減反を強要し続け、巨額の補助金を投入し、農家を借金漬けにしただけだ。他方、そのおかげで、農協は単に作物の集配や販売を行うだけではなく、種苗、肥料、農業機械の販売はもちろん、相続対策やアパート経営まで代行する巨大なカネ貸し営利機関へと肥大化した。 新潟で出会ったある先進農業経営者が私に言った言葉が忘れられない。「農協はわれわれ農家にとってダニのようなもんだ。われわれの血を吸ってまるまる太りやがった」農業は世界的な国際競争のただ中に置かれている。その中で日本の農業を守ろうとしたら、何をすべきかは誰の目にも明らかである。すなわち、優先されるべきは、国際競争力を持つ農家、農業事業者を育てることである。・・・現在、地方の農村で進行しているのは、自民党が農協と結託して行ってきた農政に対する「一揆」である。・・・今回の総選挙では、自民党は農村部でも都議選同様に惨敗するだろう。その際の戦犯は・・・日本農業にとって百害あって一利なしの自民党農林族である。
日本の農政は完全に失敗したと評価してよいと思います。それなのに、その反省がなく、石破大臣が提起した改革案をも叩きつぶしてしまいました。農協とつるんできた自民党族議員の罪は重いと言わざるを得ません。族議員の方々は、総選挙でボロ負けしてからでないと自らが犯した罪に気付けないのでしょうか。
2009 07 31 [04. 経済政策を語ろう!] | 固定リンク | トラックバック
皆さん、こんにちは。木村剛です。「利究の“中小企業金融経営研究所”」さんが、「人口減少について考えて見たいと思います」と冒頭で述べてコメントしています。
飲食店やコンビニなど中国や韓国の方々の存在なしにはスタッフは回らない状況です。では移民と言う議論は余り聞かない話題だと感じます。インドネシアやフィリピンからの看護士や介護福祉士の自由貿易協定以後、日本に誘致していますが、言葉の壁のないアメリカなどに多く行ってしまいます。アメリカ以上の日本独自の魅力を考えないと、数は増えないと思います。・・・一方、少子化対策は実効性が上がりません。子供に関する個人・夫婦の価値観に国が介入すべきではなく、環境を整えることを考えるべきだと思います。子供は産まないという価値観の夫婦に子供を望むよりも、2~3人目は欲しいけど経済的理由で見送っている人達にまとまった支援をしたらどうだろうか? 出産時、学校入学時などに大胆な支援をする。仮に合計で1000万円くらいしたとしても、長期的視点で生涯での消費金額、税金や社会保障費用などを考えたらどうだろう。必ずしも多額とは言えないと思います。・・・皆さんはどうお考えでしょうか? このまま人口減少が続き、移民政策も進めないとしたらこの国の未来はどうなると想像なさいますか?
「100年に1度の津波」というフレーズが定着して以来、リーマンショックの対策ばかり議論されていますが、わが国にとって、極めてインパクトの大きい「津波」は、世界一スピードの速い少子高齢化のほうです。この津波のほうが対策が難しく、短期的に解決する問題でもありません。
そういう中で、リーマンショックなんかが襲い掛かったので、じつは、欧米なんかよりも日本経済のほうがダメージが大きいという部分もあります。実際、不況知らずだったマスコミ業界ですら、「最近マスコミ氷河期とか広告不況とかをよく耳にします」(by「SESOKO a.k.a. Panda Blog」さん)という状況になってきました。
これから一体どうなってしまうのでしょうか。長い長い選挙戦を終えた後に、ようやく新しい首相が決まるのでしょうが、新しい首相は、この不況を回復させる秘策を持っているのでしょうか。心配です。
2009 07 30 [04. 経済政策を語ろう!] | 固定リンク | トラックバック
皆さん、こんにちは。木村剛です。「CRAZYの戯言」さんが、「麻生首相『経済を必ず回復』鳩山代表『政権交代実現』・・・冷静に考えれば、どちらが良いか答えが出ていると思う」と喝破しています。
それにしても、気の長い選挙戦に突入しましたなぁ。私自身は「どちらが良いか答えが出ている」とは言い切れないのですが、時代のムードは、「どちら」を決めてしまったような感じですね。「くまさんの自立」さんは、「あちらこちらに亀裂ができていてもう目新しいことができない自民党なのだが、実は経年劣化は大元の官僚たちにもあらわれているからこそ、自民党が終焉を迎えていると言える」と解説しています。 何事も心機一転しなければ、いまの日本の政治も経済も良くなりそうもない。思考回路も戦後の日本を変えてきたという自負があった時代から、安穏と生活し、ぬるま湯のなかで生き延び、自分達の権益だけを守る体制に官僚たちは入ってしまった。・・・地位保全に入ってしまっては良くなるわけがない。今頃になっても自民党は政権与党としてmanifestoが有権者の前に公表できていない。・・・自民党・官僚支配の政治はもうどう頑張ってもこの程度の政策が限界と言うことだろう。だからこそ、政権交代が必要なわけ。自民党もこの際に回答した方がいい、国民のことを本当に考えている人がいるならば、「新自民党」でも作って、選挙戦に臨んだ方がいい。旧態依然の自民党で痛ければ、阿呆太郎を支えつつ選挙を戦えばいいと言うだけだ。下野する準備をしている自民党ではどうしようもない。・・・解散の日程が決めっていても、未だに争点が見えてこない。有権者にとっては、政権交代させるか、させないかの一点が争点だ。今までの官僚支配による自民党か、官僚支配を終わりにすると言っている民主党かと言うことにつきる。どんなmanifestoを自民党が作ったとしても、信頼するに値しない。100年安心安全の年金もどこへやら? 後期高齢者医療制度もどうなるのやら?・・・国民の不安を解消できない政治はもう嫌気がさした。政権交代をさせて、だめだったら、又政権交代させればいい。兎にも角にも、今日本に必要なのはゼロからやり直すことに他ならない。・・・自民党さようなら。
確かに、いまの日本は経年劣化しているような感じがします。特に霞が関の劣化が甚だしい面があります。ちなみに、「【ネットEYE】新『もりもり」の『今』を読むブログ」さんに至っては、確実で究極の詐欺の方法は、「ヤクニン様(将軍様)になることです!」と断じています。でも、否定し切れません。世も末ですねぇ・・・。
ヤクニンになって、老後を保障しますよ~と、いったん保険料を徴収してしまえば、あとは、好き勝手に保養施設を建てまくったり、トンネル会社におカネを回したり、私的に流用してしまったり、ノーパンしゃぶしゃぶに行ったり、贅沢三昧です…。オカネを使ったことが発覚したり、年金データが無くなっても問題ありません。オカネは返せば、東京地検特捜部(ヤクニン一家)が不問に付すし、「消えた年金」データは、「探してます、探してます」とすまなそうな顔して、国民のカネを使って、バイトに調べさせればOKです。もし、国会で、野党に叩かれるようなことがあっても、ギイン(厚労相)が、責任をとってヤメテくれます…。ヤクニン様は、治外法権ですから…。考えてみると、FX取引詐欺や、「年金たまご」詐欺より、大がかりな詐欺(合法)被害を受けている気がする、ちょい悪オヤジでした…。
2009 07 29 [04. 経済政策を語ろう!] | 固定リンク | トラックバック
皆さん、こんにちは。木村剛です。 「【ネットEYE】新『もりもり」の『今』を読むブログ」さんが「呆れました…」とこぼしています。
文部科学省の文化審議会、漢字小委員会は、常用漢字表(1945字)の見直しを進めてたのですが、新たに加える予定の191字のうち、学校など、教育現場から「不適切」と指摘を受けた、「淫」「呪」「艶」「賭」など、一部の漢字について、再検討することを決めた、とか。が、再検討の必要なし!と、ちょい悪オヤジは主張したいです。ちょっと品がないですが、淫乱とか姦淫とか、賭博とか賭場とか、艶福とか艶女とか、呪文とか呪詛とか、世の中にある現実から目を背けさえすれば、物事全て、万事うまくいくのでしょうか? ンなわけないですよね…。もし、品のない漢字を教えないことによって、物事が全てうまくいくのだったら、「悪」「罪」「汚」「猥」「敵」「騙」などなど、全部教えなけりゃあいいでしょ~。それも、「教育現場からの声」だというんだから、ちょっと困ってしまいますね…。こういう机上の空論で、教育された子どもたちはどうなるんでしょうか?
本当におバカですねぇ・・・。こんな先生に教えられたくないですね。純粋培養で無菌状態しか現実でないと考える子供のような大人に、子供の教育を任せたくないです。でも、世の中全体がそういう雰囲気だから、こわいったらありゃしないですね。「【ネットEYE】新『もりもり」の『今』を読むブログ」さんも、こう書いています。
最近、物事の表層だけをとらえた、情緒的な動きが政策にまで反映してきますね。秋葉原通り魔殺人が起きると、ダガーナイフ回収! こんにゃくゼリーで死者が出ると、こんにゃくゼリー製造禁止!・・・学校現場や、PTAでも、ケガをしてはいけないので、切っても切れない安全ナイフ とか、序列化は競争を煽るので、徒競争は全員一等賞 だとか、ワケわかんないです…。自分でケガをするから、相手の痛みもわかるし、人に負けるから、ガンバローという気持ちも生まれるのでは? まあ、学校の先生たちって、「平和憲法死守」「憲法9条を守れ」と唱えていれば、日本はどこからも攻められない、攻められたら逃げればいいや、と思ってる人たちだから、仕方ないのか…。でも、学校現場だけじゃなくて、行政や政治の現場、あらゆるところで、何か起これば「規制強化」という風潮になりつつあるのは、コワイっす…。
ゴーログとしても、上記の意見に、まったくもって同感なのであります。なんか北朝鮮に似てきているんじゃないでしょうか???? 団塊の世代の人たちの中には、北朝鮮を美化していた知識人が多かったからなのでしょうか?
2009 07 28 [04. 経済政策を語ろう!] | 固定リンク | トラックバック
皆さん、こんにちは。木村剛です。「くまさんの自立さん」が、「美味しい話や、うまい話なんてないのが普通なのだが、何でひっかかるのだろうか」と指摘しています。
今度は「年金たまご」だ。ネズミ講式(出資法違反)の高配当の話なんて過去に何度も摘発され、多くの人が引っかかり、被害に遭っているはずだが、何故ひっかかるのか、訳がわからない。システム自体も過去の事例とほとんど変わらず、社長の態度も違法性がないことをマスコミの取材では堂々と語っている。つい最近では「円天」なんてのがあった。引っかける方も引っかける方だが、ひっかかる方の罪が重いように感じる。ひっかかる人がいるからこそ、ネズミ講式の問題が絶えない。ちょっと考えれば資金原資が足りないと思うはずなのだが、目先の配当に目がくらんでしまう。本当にマルチ商法は跡を絶たない。被害者だと思ったころには、原資が無くなっているのが常なのだが・・・。本当に何故ひっかかる人が後を絶たないのだろうか?
残念ながら、この手の詐欺の問題は、消費者自らが賢くなるしかないというのが現実です。法律を強化して摘発を何件やろうとも、うまく騙してカネをとってやろうという悪い輩は、次から次へと新しい手を考案してくるからです。
私は以前から、大学生や社会人において、「世の中にうまい話はない」という大原則を徹底的に教えるべきだと思っていますし、今般上梓した『投資戦略の発想法2020』においても、投資の話とともに、詐欺のリスクについて書き込んでいます。マスコミも「被害者が可哀想」という紋切り型の解説だけじゃなくて、そういう社会人教育の不足と「欲のリスク」について語るべきだと思いますね。
「【ネットEYE】新『もりもり」の『今』を読むブログ」さんが、「まあ、ダマす奴らが100%悪い!のですが、どう考えても、そんな甘い話はアリエナイんですけど」と説いていますが、そういう健全な常識を身に付けさせることが大事なんです。
この7月だけでも、14日には、大阪市中央区の投資会社「アライド」が、外国為替証拠金取引(FX取引)の運用名目で、多額の出資金を集めていた事件で、大阪府警・高知県警の合同捜査本部が、無登録で営業していたとして、金融商品取引法違反(無登録営業)の疑いで、アライドの代表社員杉本淑枝容疑者ら、6人を逮捕したそうです。・・・アライドの杉本淑枝容疑者らは、20都府県280人から、総額20億円を集め、出資は1口10万円で、30口未満で月2%、30口から150口未満で月3%、150口以上で月5% と配当額を設定していたとか。・・・ 20日には、もっと大がかり?な詐欺、札幌の投資関連会社「オール・イン」が、無登録で外国為替証拠金取引(FX取引)を行い、高配当をエサに100億円 を集めていた事件で、北海道警は、金融商品取引法違反(無登録営業)容疑で、札幌札幌市北区の「オール・イン」本社などを捜索です。・・・オール・インでは、運用実績について、契約書などに月約20%の利息があるとしていたほか、会員募集の際には、「毎月30~40%の配当がある」など、高配当を約束して、勧誘していたケースもあったという。・・・ 22日には、東京都墨田区の、健康食品販売会社「ライフ・アップ」・・・が、「年金たまご」と称して、全国の約5万人から数十億円を集めたとして、警視庁が、出資法違反(預かり金の禁止)の疑いで、「ライフ・アップ」を家宅捜索です。 ライフ・アップの勧誘資料によると、「年金たまご」は、会員となってコラーゲンなどの健康食品の代金として、月額1万3500円(初回のみ1万9千円)を払えば、「年金型ボーナス」を受け取れるというもの。初年度は3万5500円の赤字となるものの、2年目からは267万円、3年目は593万4千円の利益が出るとうたっていた、とか。毎月1万3500円払うだけで、2年目に267万円、3年目に593万円もらえるって・・・どういう理屈になってるのですかね~・・・ 記事を読んで即、アリエナイ話 だと思うのですけど、ナゼ騙されるのか不思議です…。例えば、オール・インの月30%の金利って、100万円が、1年で2330万円になるんです!日本国政府が、オール・インに資金運用を任せれば、国の借金は数年で解消です!って、んなワケネ~。ψ(`∇´)ψ…。 全くもってそのとおりで、「ウマイ話はないんです」(by「【ネットEYE】新『もりもり」の『今』を読むブログ」さん』けどねぇ・・・。この手の話には、極めて冷静沈着な意見を述べられる「忠恕庵」さんは、無登録のFX業者にお金を出した人たちが「怒りの会見」を開いたことに対して、以下のように述べておられます。ご参考まで。
私は、「欲を出すのが悪い」なんて思ってないし、そんなことはどうでもいい。欲は有ってフツウだし、楽して儲けたいと考えることもフツウのうち。彼らの致命的欠陥は「怒っちゃう」こと。先日、慶應義塾大学の足立修一教授(理工学部、制御工学)の講演を聞く機会がありました。文系の私には「制御」なんてまるで分かりませんが、ちょっとした話の流れで放たれた、ある一言が印象に残りました。
私は制御屋さんですから、ラクしたいんです。 ラクしたいということは、頭を使いたいんです。
なるほど。楽をするとは、頭を使うこと。楽に儲けたいのであれば・・・普通の人の何倍も何倍も、調べ、考え、仮説を立て、チャレンジして、失敗は分析して次へ活かす... そういったことを積み重ねていかなければいけません。・・・普通の人が遊んでいるとき寝ているとき、頭が爆発するくらいに考え抜かないといけません。楽をしたいなら。怒ってもダメです。みんなで会見しても儲かりません。交通費と時間の無駄という意味で、自ら二次被害を招いているとさえ言えます。
2009 07 27 [10. 投資戦略の発想法] | 固定リンク | トラックバック
こんにちは。フィナンシャルクラブ株式会社の入山です。
1949年4月、小学校へ入学しました。祖母が住んでいる住所に寄留し、小学校はいわゆる越境入学となっていました。それもあり、近所の友達もなく、学校に行くにも姉達(姉が6人いました)と一緒に通学することとなりました。
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小学校には年齢の上のクラスメートとか、本当にいろんな生徒がいました。戦後の混乱期で教室もなく、何もない頃でした。
父が事業に成功したこともあり、周りの人々からは羨望のまなざしでもって見られる時代が来ました。
小学校3年の頃でした。子供心にとても嫌なことがあり、小学校へ通うのが嫌で嫌でしょうがありませんでした。ブログに書くか迷いましたが、終戦直後なのにあの様な地方都市で、この様な想像もつかないことがあったことに触れなければなりません。
私事なので許して頂きたいと思いますが、まさに新しい時代の魁だった出来事です。
私の長女はバレリーナです。あの時代に石井漠門下生で、沖縄のひめゆりの塔の前で創作バレーを門下生一同で踊ったのです。終戦直後で信じられない出来事でした。田舎でも新聞報道により、大変な話題となったのです。
次女がファッションモデルでした。これも私には信じられない出来事でした。母に連れられNHKの名古屋支局に行き、確かテレビ放送のテストパターンに映し出される姉を見て、誇らしげにも思いましたが、恥ずかしいこと恥ずかしいこと、なんとも言いようがありませんでした。
三女はミスコンテストに出て、ミス日本となった近藤美恵子さんと愛知県で競って、準ミス愛知となりました。何とも恥ずかしい限りでした。
そして、兄は大学4年の時、ガス自殺を図ってしまったのです。幸いにも一命はとり止めましたが、一部新聞にでました。早朝に新聞の記事を持って両親がおろおろしていました。私は小学校3年だったと思います。自殺や心中が流行した頃でもあり、戦後の世相の変化に順応出来ない若者があふれていた頃でもありました。愛知県でも最も封建的な地方都市の一宮では、格好の話題を提供したので、私は小学校時代にますます自閉的な暮らしに入っていくのでした。
しかし、今考えると、戦前の中国大陸(上海、青島、大連)で手広く繊維会社を経営していた父の影響で、子供達が自由に生きていたのでしょう。そして、敗戦がもたらした「やむを得ないこと」ではありますが、最大の問題と思われることが教育現場で起こりました。(来週に続く・・・)
●入山利彦 プロフィール
1942年9月3日生まれ。1965年3月慶応義塾大学経済学部卒業後、三菱商事株式会社入社。1986年金融子会社のエム・シー・ファイナンス株式会社代表取締役に就任し、バブル期に9000億円まで運用したが、1993年3月決算期で三菱商事は、財テク失敗により680億円の特別損失を計上し、そのうちの280億円をエム・シー・ファイナンス代表取締役社長として負担する。1998年~2003年に三菱商事のアドバイザーであったKFi (現:フィナンシャル)代表取締役社長、木村剛による理論を取り入れ実践し、荒波を乗り越える。
1998年6月より2008年6月30日まで三菱商事株式会社情報産業管理部長、監査役、執行役員(監査担当)、顧問を歴任し、この間の激務を通じ、失われた10年の謎の答えを見出す。数々の会社役員に兼任し、なお現在も抜群な発想力と決断力を持ち、常に戦略的に行動し各分野で手腕を振っている。
激動を繰り返す歴史で得た経験で最も伝えいきたいことはリスクマネージメントの大切さであると確信し、日本の金融について発展的なことがしたいという強い思いから、フィナンシャルクラブ株式会社代表取締役社長に就任。
2009 07 26 [24. 入山メモ] | 固定リンク | トラックバック
こんにちは。フィナンシャルクラブ株式会社の入山です。 私は幼い頃に受けた屈辱があって、外で遊ぶのが嫌なので内にこもっていましたが、町内会というか、向こう三軒両隣というか、日の丸を新聞紙やザラ紙で作り、小枝にはさんで日章旗をつくりました。これを掲げて国鉄の線路や駅のフォームへ行き、2列縦隊で並ぶのです。
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全員が、「きおつけ」の先生や町内会長の声で、ゆっくりと走り来る列車を眺めて、そして列車に向かって「バンザーイ、バンザーイ」と叫び、通り過ぎるまで旗を振り続けるのです。陛下のお出ましは勿体なくも尊いお姿を拝し…という次第でありました。
私達の町では、陛下の行幸が年に何回も機会がある訳ではありませんが、みんな涙を流す人も居りました。私は外に出るのが嫌々ながらも何度か参列しました。人々の顔は緊張のせいか白っぽく青ざめている様な感じで、
「やっぱり戦争に負けたのだ」と余りにも進駐軍のジープと真逆なのには「日本が変わった」と思い知らされるには十分すぎる出来事でした。
今思うと、敗戦から立ち直るのかと絶望の淵に立たされるのでした。
(明日に続く・・・)
●入山利彦 プロフィール
1942年9月3日生まれ。1965年3月慶応義塾大学経済学部卒業後、三菱商事株式会社入社。1986年金融子会社のエム・シー・ファイナンス株式会社代表取締役に就任し、バブル期に9000億円まで運用したが、1993年3月決算期で三菱商事は、財テク失敗により680億円の特別損失を計上し、そのうちの280億円をエム・シー・ファイナンス代表取締役社長として負担する。1998年~2003年に三菱商事のアドバイザーであったKFi (現:フィナンシャル)代表取締役社長、木村剛による理論を取り入れ実践し、荒波を乗り越える。
1998年6月より2008年6月30日まで三菱商事株式会社情報産業管理部長、監査役、執行役員(監査担当)、顧問を歴任し、この間の激務を通じ、失われた10年の謎の答えを見出す。数々の会社役員に兼任し、なお現在も抜群な発想力と決断力を持ち、常に戦略的に行動し各分野で手腕を振っている。
激動を繰り返す歴史で得た経験で最も伝えいきたいことはリスクマネージメントの大切さであると確信し、日本の金融について発展的なことがしたいという強い思いから、フィナンシャルクラブ株式会社代表取締役社長に就任。
2009 07 25 [24. 入山メモ] | 固定リンク | トラックバック
皆さん、こんにちは。木村剛です。「忠恕庵」さんが「土曜日の夜、六本木のいつもの飲み屋に居ましたが、最近傍らにいる嬢、公称27歳は、生まれてこのかた一度も選挙に行ったことがないそう」とブログに書いています。
その理由、「どうやって選んでいいか分からない」。や、案外これ、無視できないかもかもしれません。・・・なにかしら「選ぶ基準」が無ければ投票することはできないでしょう。この「選ぶ基準」はどのように個々人の中で造成されていくのか。あまり学校では教えてくれません。元来興味もない上に、「ぼくたちわたしたち、さほど困ってない」ということが加味されると、27歳で一度も投票をしたことがない、ということになるんだろうと、私は想像しています。この(夜の)世界の子たちは、ほんとうにパワフルです。・・・今でも、地方からボストンバック一つ持って大東京へやってきて、着いてから部屋と仕事を探し、見てくれとしゃべくり一つで今日までやってきたという子がゴロゴロいる。自分がメシを食えないのが、政治が悪い、企業が悪い、そんな泣き言を言っている・・・人たちとはわけがちがうのです。こういう子たちにとっては、誰かに東京を良くして欲しいとか、そういう思考パターンがそもそも無いのでしょう。・・・東京・・・が住みづらくなれば、直ちにお引っ越しすることで、問題は解決です。自分の未来は、自分で切り開くのです。
政治ができることは、現実的に限られています。愚かな政治ができることは、さらに限られていますし、場合によっては、害毒を撒き散らします。そういう意味で、政治や政策に多くを期待すべきではないと私は思っています。愚かな政策を実施して、余計な害毒を巻き散らかせないでくれとは思いますが・・・。
「【ネットEYE】新『もりもり』の『今』を読むブログ」さんが毎回指摘しているように、いつの間にか日本は、クレクレ人ばかりが目立つようになりました。自助自立という言葉がむなしくなるくらいの勢いです。下記のような「忠恕庵」さんの意見が広く受け入れられることはないのでしょうねぇ・・・。
わけの分からんスーツ着て、満員電車に乗って、上司のアンロジカルな小言に付き合い、しけた酒で愚痴をこぼし、生涯の借金と引き換えにウサギ小屋ほどのマイホームを手に入れ、それでも未来は明るいと信じてやってきた。恵まれたかったら、戦後の日本のサラリーマンのようにやってみい、と思う。「貧乏で悔しいか。見返してやれよ。心が変われば、人生が変わるぞ。」と、いうわけで、私は大人の救済には関心がありません。
2009 07 24 [11. 週刊!永田町] | 固定リンク | トラックバック
皆さん、こんにちは。木村剛です。「ある女子大教授のつぶやき」さんが、「ビッグスリーの経営破綻の原因の一つとして、UAW、即ち全米自動車労働組合の存在が指摘されている」と解説してくれています。
組合員は自動車だけでなく、航空宇宙産業や農業関係者も含まれ、組合員は総数100万人と言われている。主たる活動は労働者の権利を獲得することで、巨大な票をバックとした政治家へのロビー活動がその中心である。1960年代前後の大型車全盛時代には、ビッグスリーは大いに利益を上げ、手厚い労働者保護で生産性を上げることに専念していた。一度獲得した権利を放棄することは難しい。近代化に乗り遅れた自動車産業においても、利益の大部分は年金や福祉に回り、ますます経営を圧迫することになっていった。本体が潰れても獲得した権利を捨てることはできない。 日本ではこのUAWに匹敵する規模の組合は国家公務員と地方公務員が加盟する自治労や官公労という組合で、組合員は推定150万人という。ビッグスリーとは違うところは、公務員の所属する組織は金を稼ぐ必要がないところである。むしろ、国民から集めた税金という収入をできるだけ浪費することが仕事である。農水省のヤミ専従疑惑と、それに関わる隠蔽体質も根は同質であると思うが、すべて、自分たちで金を稼ぐ必要のない体質に依存していると思う。公務員の関係する過去の汚職、天下り、年金、郵政、福祉、薬害などすべて、この他人依存体質から出てくるものだ。民間では年収200万円以下の労働者が1000万人を超えたと報告されている。これに対して、全国の自治体職員の平均年収は700万円と報じられている。従業員10人以上の民間企業の全国平均が480万円だから、破格の給与水準である。全国のトップは東京の多摩市で850万円という。公務員だけが恵まれている国はビッグスリーと同様に滅びる運命にある。
「ある女子大教授のつぶやき」さんのコラムには、「そのとおり!」と膝を叩くものが多いのですが、今回のコラムの内容は、まさにそのとおりで、民間企業が480万円のときに、なぜ自治体職員が700万円ももらえるのか、という根本的な疑問を提示してくれています。
民主党は、この問題にメスを入れることができるのでしょうか・・・。期待してみてみることにしましょう。
2009 07 23 [04. 経済政策を語ろう!] | 固定リンク | トラックバック
皆さん、こんにちは。木村剛です。「不動産投資と金融・ファイナンスブログ」さんが、「昼は蕎麦を食べています。蕎麦といっても立ち食いですが、OLの女性が目立つ様になりました。本日私の前に相席?で座ったOLさんは260円の掛そばと50円のゆで卵を食べていました」と指摘して、分析を展開しています。
「う~ん、節約しているんだな~・・・」 以前、日本生命の女性正社員の方の給与を能力給+年棒制にしたらお弁当を持って来る方が増えたといった話を聞いたことがあります。女性ほど敏感にライフスタイルを変えますので・・・・。また、事務所の近くは飲食店が少ないエリアですが、各一般店の「呼び込み」が激烈になってきました。そして、時々行く喫茶店のランチなのですが、生姜焼き定食の「肉の厚さ」が最近明らかに薄くなりました(涙)。価値と価格を比べたら多分もう行かないと思います。どこも飲食店は厳しいのだろうな~と思いながらランチのお店を巡っています。 景気の悪化→給与の減少(派遣社員の増加)→ランチ代の節約→飲食店の客の減少→定価の割引+呼び込み+原価の圧縮→それでも駄目な場合は閉店(このギリギリの状況にある店が凄く多いようです)→空室率の増加→家賃の下落→ビル全体の収益還元価格の下落→周辺土地相場も下落 青山周辺のような家賃の高い人気エリアでもこういった負のサイクルに完全に入っていますね。実は既に、青山周辺の事務所でも「礼金無し」、「当初数ヶ月のフリーレント」をうたってテナント募集する広告が入ってきています。人気の青山周辺ですら空室を埋めるのに相当苦労しているようです。・・・今後は「引っ越し代負担します」とか「保証金0」というのも事務所募集で出てくると思います。・・・ 知り合いのデベロッパーさんから「100億円で自社ビル買う企業をご存知ないでか?」といった超大型の話しが来るようになりました。・・・各信託銀行の不動産部には既に聞き尽くして、仕方なく弊社にもということだと思います。「10億超えたら今や買い手の不在は甚だしい中、100億超えたら、そりゃー世界中に広げてもいったいどこにいるのだろうか?」といった状況です。青山、赤坂周辺は更地が急激に増えています。よってコインパーキングが急増しています。・・・こういった土地を誰かが買って駐車場が閉鎖されて、クレーンが立ち始めると動き出したと感じることができるのですが・・・法人も個人も我慢比べですね。不動産会社でも少しでもキャッシュフローを生む物件をもっているかどうかで存続の可否が決まっています。・・・個人も法人もキャッシュフローを生まない資産は株だろうが土地だろうが早めに換金して現金化するか、又はキャッシュフローを生むものに組み換えるのが一番の得策の様な感じが致します。当分いやもしかしたら未来永劫ビックウェンズデーは来ないように思いますから。
いや~ぁ、本当に飲食業は厳しいですね。ただでさえ、アパレルのように流行り廃りが激しく、景気が良い時でも10店に1店は退出する業界ですから、現在のようにデフレ下のサバイバルになると、とてつもなく凄まじい生存競争にさらされることになります。
その上に、これまで資金繰りの面倒を見てくれていた商工ローン等のノンバンクが一斉にいなくなりました。少しでも資金が詰まるとあの世行きです。これから、飲食店が入っていた1階のテナントがいなくなっていくでしょうから、華やかさがないビルが目に見えて多くなっていくと思います。
そういう状況になってゴーストタウン化しないと、「景気底入れ宣言」をした政府は、不景気を認識できないのかも知れませんね。そうなっても、分からないのかもしれませんが・・・。
2009 07 22 [04. 経済政策を語ろう!] | 固定リンク | トラックバック
皆さん、こんにちは。木村剛です。「【ネットEYE】新『もりもり』の『今』を読むブログ」さんが「民主党は14日、政府が売却を目指している、全国63の社会保険病院・厚生年金病院について、新たな独立行政法人に移管して、公的な病院として存続させることを決めたそうです」と指摘しています。
ヤクニン天国・官僚社会主義継続の予感…。なんでも、民主党は、政権公約(マニフェスト)で、地域医療の維持・整備を重視する、姿勢を明確にするためだそうです。53の社会保険病院と10の厚生年金病院は、社会保険庁が所管していましたが、昨年10月に、独立行政法人「年金・健康保険福祉施設整理機構」(RFO)に移され、現在は同機構の存続期限である、来年9月末までにすべて売却することにしている…。だったのですが、民主党は、RFOの期限切れに合わせて、新たに独立行政法人「地域医療推進機構」を設置する! そうです・・・ しかしね~、だいたい 、国立病院の時もそうだったのですが、統合とか廃止とかの話になると、地域の医療を守れ!とか言うことになってしまい、そのこと自体は反対しにくいのですけれど、国立病院会計も、毎年8000億円の赤字を垂れ流していたわけです。病院だけじゃありません、保育所、給食、清掃業務、何でもそうなんです。民主党になると、郵政民営化も逆戻りしそうだし…。ハイ、必要なのはわかりますよ!!! しかし、ソレ、公務員じゃなきゃできないの!!! むしろ、民間の方が、しっかりと仕事できるし、何より、コストと生産性が全然違います。それに、民間には、「殿様意識」はないし、「顧客優先」です! 医療を例にとれば、かつては、救急医療なんて、公立病院は労働者優先で、患者の都合は無視、診療拒否ばかりでたらい回しだったわけです。それに憤った徳田虎雄さんは、自分の生命保険を担保にして、徳洲会病院を立ち上げ、24時間年中無休の医療体制の先駆けとなったのですが、それを常に妨害してきたのは、医師会とヤクニンです。 民間が良いことをやると、ヤクニンは困るようです。・・・保育所も、一時保育や時間外保育、休日保育などを、公立に先駆けて実施してきたのは、民間保育所です。ヤクニンが、自ら進んで仕事を増やすわけありませんから。給食も、あちこちで民間委託になるたびに、給食が危ない!などと、ワケのわからない反対運動が起きます。民間が作ったモノは危険だ!って、コンビニの弁当やファミレスはどうなる? それに、春休み、夏休み、冬休みと、休みばかりの学校給食で、正職員が必要ですか?・・・鳩山由紀夫民主党政権は、もう政権とる前から、ヤクニンに抑え込まれたのか? 農水省のヤミ専従問題も、懲戒処分の発表がありましたが、民主党さん、ヤミ専従が、支持母体「連合」(ヤクニン一家)の一員だからって、まさかこれも、こんな大甘処分で許すつもりですか?・・・労働者の雇用問題でも、民主党は、6月末に労働者派遣法改正法案を国会に提出して、「製造業派遣禁止」を主張してますけど、そうなると国内の工場は海外移転、結局は雇用消失、失業率大幅悪化の予感…。まさか、民主党まで、ヤクニンの手先になって、キセーキョーカ(規制強化)を推進するのか…。鳩山由紀夫民主党政権は、どうか・・・官僚の手練手管と、マスコミが煽る「情の論理」に流されないでください。そうなっちまえば、日本はヤクニン天国継続、将来は国力・民力衰退確実で、国が仕事クレ~、金クレ~と、クレクレ人が大増殖ですよ!・・・ヤクニン天国は永遠に不滅なのでしょうか…。
民主党政権が実現する可能性が高まってきました。民主党が人気を保っている理由のひとつには、霞が関主導に対する明確な反対姿勢があるわけですが、政権奪取した後でも、その姿勢を本当に維持することができるのか、という点が気にかかります。
民主党は、激しい霞が関批判を展開し、官僚に対する厳しい姿勢を示しながらも、実際の政策面では規制強化を主張しています。規制強化は、多くの場合、民間ではなく、官僚に頼るということですから、じつは、激しい霞が関批判とは180度相容れないものなのです。だから、政権奪取後は、その矛盾点が一挙に噴き出してくることでしょう。
私は、民主党は、あっという間に霞が関の天才たちにとりこまれてしまうような予感がしていますが、どうなりますかねぇ・・・。
2009 07 21 [11. 週刊!永田町] | 固定リンク | トラックバック
皆さん、こんにちは。木村剛です。「くまさんの自立」さんが、「解散権を見送り続けて、しかたなく解散だ。自民党にとってなんとタイミングの悪いことか」と麻生首相を批判しています。
まるで「どしゃ降りになって出て行く雨宿り」そのもの。タイミングが読めない人のようだ。本来解散権を行使するときって、争点がはっきりし、錦の御旗のもとに一致団結して選挙に打って出ると言うことなのだが、完全にしらけきって、呆けてしまっている。勢いが全くない。このような解散ならば、任期満了で解散した方が余程ましだしね・・・ところでこの解散の争点はなに?・・・争点が今のところ何もない。予約解散なんて聞いたことがない。解散という権力を行使するためだけの解散だ。全く訳がわからない。意地でも解散権を行使したいだけ。争点をこれから作って、解散日程だけ決めて、解散権を行使する。なんだかちっとも判らない。自民党は国民に何をしてくれるかも、全く不明。・・・いまも、阿呆太郎は「歯を食いしばって」頑張るそうだ。自民阿呆太郎丸は大きな穴が開いて浸水し、このまま行けば8月30日には沈没間違いない。・・・これほどまでに政治を変えるチャンスはない。有権者が投票に行き一票入れるだけで流れがこれほどまでに変わる。・・・いまの自民党、公明党政権で本当に良いのだろうか? 一度下野し、自民党は作り直した方がましだ。解散権を行使するのは本来選挙に勝つためなのだが、今回の解散は下野するための予約解散としか思えない。
今回の総選挙は、「【ネットEYE】新『もりもり』の『今』を読むブログ」さんが指摘しているように、「ヤケクソ解散」と呼ぶのがふさわしいですね。自民党の内部すら支持を固められないのに、国民の支持を固めることができるのか、本当に疑問です。
「【ネットEYE】新『もりもり』の『今』を読むブログ」さんは、ご親切にも、「ヤケクソ解散」で自民党が勝つための秘策を披露してくれていますので、ご紹介しましょう。
ここは、小泉純一郎元総理じゃないですけど、「自民党をぶっ壊す」決意と、決意だけでない具体策を示すことが必要です。それには、・・・渡辺喜美衆議院議員を迎え入れて、自民党総裁候補とし、「オールド自民党」との決別を宣言、ヤクニンと族議員にグチャグチャにされた、公務員制度改革、独立行政法人改革を断行し、影の総理・・・官房副長官と・・・検事総長・・・人事院総裁のクビを宣告するのです! 自民党による平成維新です! そうすれば、「自民党は、今度は本気だ!」「今度はやってくれるだろう」と、民主党以上の支持が得られるでしょう。・・・自民党も、民主党もダメなら、日本脱出しかないかも…。
2009 07 20 [11. 週刊!永田町] | 固定リンク | トラックバック
こんにちは。フィナンシャルクラブ株式会社の入山です。さて、昨日の話しの続きをしましょう。
私は子供達が喜んでチューインガムやチョコレートをむさぼった光景を忘れません。
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何故、甘味なのだろう、ということが会社生活での1968年と1993年、そして1947年の終戦直後を結び付けて「あ!そうか」とわかったのです。
それは、甘味は脳の活性化と糖分吸収により、人心を安定させるのです。このために自給率を上げるほか、砂糖のリソース確保には政治的のみならず、国事的な意味があることを知ったのです。日本では農政ですが、米国では国防として仕分けされていることを知り、世界情勢下の「日本」を思い知らされたのです。
したがって、米国の戦略上、中南米は、パン アメリカンという位置づけがあるということを悟ったのでした。米国が何故、沖縄返還を渋ったのかは軍事上のほか、食料戦略上の意味があったのではないかと思えるのです。
甘味資源は、国家戦略と結びついていたのだろうと推測できるのです。米国進駐軍が日本国民の人心を掌握する方法として、食料援助とともに、チョコレートやチューインガムが子供に対しては格好の方策だったのでしょうか。
経済復興とともに、政治と利権が結びつき、昭和30年前半の「三白景気」といわれたものがあります。それは、セメントや肥料そして砂糖で、いずれも白い色なので、経済振興には欠かせない3つだったのでしょう。
カリブ海に浮かぶキューバは、甘味資源国で軍事戦略という見方をすると、歴史は更に複雑で興味深いものになるのです。その最大のものが、キューバ危機です(米ソ冷戦)だと思います。
チューインガムとチョコレート、これが今でも強烈な劣等感として残り、「あっ、アメリカには勝てないなぁ」といつも感じているのですが、それだけに猜疑心と警戒心で金融には臨んでいます。
これが幸か不幸かわかりませんが、「リスクマネジメント」と「日本の技術と文化」にこだわるのは、こんな背景があるのでしょうか。(来週に続く・・・)
●入山利彦 プロフィール
1942年9月3日生まれ。1965年3月慶応義塾大学経済学部卒業後、三菱商事株式会社入社。1986年金融子会社のエム・シー・ファイナンス株式会社代表取締役に就任し、バブル期に9000億円まで運用したが、1993年3月決算期で三菱商事は、財テク失敗により680億円の特別損失を計上し、そのうちの280億円をエム・シー・ファイナンス代表取締役社長として負担する。1998年~2003年に三菱商事のアドバイザーであったKFi (現:フィナンシャル)代表取締役社長、木村剛による理論を取り入れ実践し、荒波を乗り越える。
1998年6月より2008年6月30日まで三菱商事株式会社情報産業管理部長、監査役、執行役員(監査担当)、顧問を歴任し、この間の激務を通じ、失われた10年の謎の答えを見出す。数々の会社役員に兼任し、なお現在も抜群な発想力と決断力を持ち、常に戦略的に行動し各分野で手腕を振っている。
激動を繰り返す歴史で得た経験で最も伝えいきたいことはリスクマネージメントの大切さであると確信し、日本の金融について発展的なことがしたいという強い思いから、フィナンシャルクラブ株式会社代表取締役社長に就任。
2009 07 19 [24. 入山メモ] | 固定リンク | トラックバック
こんにちは。フィナンシャルクラブ株式会社の入山です。
1945年8月15日、天皇陛下の終戦勅語はラジオで聞きました。誰と聞いたのか憶えていません。家族は泣くことはなく、安堵のため息をもらしていました。子供心に「これからどうなるのだろう」という不安と、食べ物もなくひもじい思いをしていました。
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小学校に上る前の頃です。名岐国道が近くに通っているので、頻繁に米国の軍用車やトラックが走っていました。ある日、脇道に進駐軍のジープが入ってきました。物珍しく、子供たちが飛び出して遠巻きに見ていると、
ジープの兵隊さんがチューインガムやチョコレート、キャンディーをばら撒いたのです。皆、我を忘れて駆け寄り拾い上げ、恐る恐る手にしていたところ、兵隊さんが「食べろ」という仕草をしたので一斉に紙を破り食べてみました。本当においしかったのです。これは何だろうとわかりませんでしたが、ともかく、皆ニコニコ、甘いもの食べながら幸せを感じたことに秘密があるのでした。
これも私が社会人になり、入社直後に食料の経理に携わった頃、
砂糖会計を担当したことがありました。
この時に「甘味資源育成法」という法律があり、政府は農政の一環として輸入粗糖には高率関税を賦課し、国内の甘ショ澱粉やバレイショ澱粉、砂糖きび(沖縄は外国でありました)に高額な補助金を出し、保護していました。その当時、国内の需要の15%は最低確保するというものでした。
この背景がわからなかったのですが、その後1993年、防衛産業の経理を担当する時に謎が解けたのです。(明日に続く・・・)
●入山利彦 プロフィール
1942年9月3日生まれ。1965年3月慶応義塾大学経済学部卒業後、三菱商事株式会社入社。1986年金融子会社のエム・シー・ファイナンス株式会社代表取締役に就任し、バブル期に9000億円まで運用したが、1993年3月決算期で三菱商事は、財テク失敗により680億円の特別損失を計上し、そのうちの280億円をエム・シー・ファイナンス代表取締役社長として負担する。1998年~2003年に三菱商事のアドバイザーであったKFi (現:フィナンシャル)代表取締役社長、木村剛による理論を取り入れ実践し、荒波を乗り越える。
1998年6月より2008年6月30日まで三菱商事株式会社情報産業管理部長、監査役、執行役員(監査担当)、顧問を歴任し、この間の激務を通じ、失われた10年の謎の答えを見出す。数々の会社役員に兼任し、なお現在も抜群な発想力と決断力を持ち、常に戦略的に行動し各分野で手腕を振っている。
激動を繰り返す歴史で得た経験で最も伝えいきたいことはリスクマネージメントの大切さであると確信し、日本の金融について発展的なことがしたいという強い思いから、フィナンシャルクラブ株式会社代表取締役社長に就任。
2009 07 18 [24. 入山メモ] | 固定リンク | トラックバック
皆さん、こんにちは。木村剛です。「【ネットEYE】新『もりもり』の『今』を読むブログ」さんが「国民的に人気も高い?らしい、舛添要一厚労相の、自民党総裁待望論が、高まってきているようです」と教えてくれました。
大新聞・マスコミでは、タブーになっているのか、ほとんど報道されていませんが、舛添要一厚労相が、在日朝鮮人(韓国)であったことから、在日の自民党総裁NO!という空気が、ネット世論にはあるようです…。・・・かつては、ネットと言えば、左翼系世論が主流だったのですが、最近は、尊皇攘夷的な声が圧倒的ですねぇ。・・・舛添要一厚労相は、好きでも嫌いでもありませんが、親が、在日朝鮮(韓国)人だったとしても、本人が、日本人(国籍)なら、自民党総裁になっても構わないと思います。・・・天皇陛下をいただく立憲君主国である、日本国の憲法を認め、君が代、日の丸に敬意を払う、日本人となった方には、日本人として処遇すべきです。だいたい、そんなこといったら、シュワルツネッガーは、カリフォルニア州知事になれないし、ケネディも、上院議員、米国大統領になれないし、オバマ大統領も、ケニアに帰れ!ってことになってしまいます…。まあ、日本と米国では、建国の歴史は違いますが、日本だって、日本古来の文化に、南方系の文化や、渡来人の文化、習俗、言語、様々なものが交じり合い、今日があるのです。舛添要一厚労相の自民党総裁待望論も、在日朝鮮人という、本人の出自ではなく、舛添氏のご自身の政策、政治家としての経歴、そういうもので判断されるべきだと思います。
本当にそうですね。この国では、何か新しいことをして表に出てくる人がいると、「あいつは在日だ」とか「朝鮮出身なんだよねぇ」という誹謗中傷(?)をする人がいます。中でも、知識人と思われがちのマスコミ人にそういう人が多いですね。
私自身に関しても、インターネットにおいて何度か、そういう類の書き込みをする人がいるのを見かけてビックリした覚えがあります。私は、生粋の日本人ですが、まずそういう書き込みをする人たちが、
1)在日韓国人であることや朝鮮出身であることを「悪いこと」だと捉えていること
2)「あいつは在日だ」とか「朝鮮出身なんだよねぇ」というコメントが正当な批判だと思っていること
3)普段は人権派を気取っているのに、この話題だけは排他的な言論を平気ですること、
には呆れかえってしまいます。愛国主義は結構です(私も愛国主義者です)が、このご時世に鎖国して攘夷論を振りかざせばよいという短絡的なドグマにはついていけません。
在日韓国人とすら共生できないとすれば、グローバル化する世界において、孤児になってしまうでしょう。
2009 07 17 [04. 経済政策を語ろう!] | 固定リンク | トラックバック
皆さん、こんにちは。木村剛です。「珈琲ブレイク」さんが、「民営化した元国営事業の会社のトップ人事をめぐって『正義のために戦ったが認められなかった』と語って辞任した大臣が与党から出た」と指摘して、批判しています。
「国民の財産」いや、正しくは「国有財産」であるかんぽの宿という明白な不良資産を、雇用維持という条件付きで民間企業に非常に安価で売却したことを、「正義に反する」と判断するのは、すべての国民ではけしてない。民間企業の現場に生きる私たちから見ると、投資時点では巨額の価格であったものが、状況の変化によって二束三文の価値しかなくなることは、そんなに珍しいことではない。そのうえ、雇用を維持しなければならない、という拘束条件が付帯した不良資産を高い金額で買い取れないのは、買い手の立場から考えるときわめて当然のことである。少なくとも私は、かんぽの宿は最初に設立したときの官僚の判断が間違っていたとは言えても、放っておけばまだまだ赤字を垂れ流す不良資産を、廃却損を出して処分したことは基本的に問題はない、と思う。私はJP社長の判断と実行を評価する。・・・ 「正義」・・・というスローガンは、一見きわめて正当らしく見えるけれども、よく突き詰めて考えると、問題とする事象に対する立場によって判定基準が違ってくる。すべての人々にまったく同様に成立する「正義」・・・は、実はほとんど存在しない。あまねく万民が同意する「正義」・・・は、実在しないという意味で、これらは「理想」の一部である、といえる。・・・最大多数の国民が合意できる「正義」の実現を、法律に焼き直して実行し、「実現不可能な理想」ではなく、すこしでもよりマシな「現実的成果」を多数の国民にもたらすような環境を造ることこそが、政治家の役割である。・・・政治における「正義」とは、個々の政治家が勝手に判断して声高に「語る」ものではなく、政治家個人としては「当然の前提」として謙虚にわきまえるべき資質の一部であり、民主主義にしたがい十分に議論して「最大多数の正義の選択」を法律に実現すべきものである。
まったく、そのとおりだと思います。「正義」という言葉を安っぽく口に出す政治家は、「正義」を語る資格がありません。なぜならば、「正義」は個人の数だけ存在し得るわけです。あるAという個人にとって「正義」であることが、Bという個人にとって「正義」でないことはよくあることです。
談合によって利益を得ている人にとって、「談合の維持」は「正義」ですが、談合に参加させてもらっていない新興企業にとってみれば、「談合の絶滅」が「正義」になります。このように、「正義」というものが個々人によって異なるからこそ、その「正義」を調整する「政治」というものが必要になるのであって、「正義」という概念で社会が統治できるとすれば、「政治」というものは必要なくなるわけです。
そんなことすら、理解していない政治家が「政治」や「正義」を語っている――その現実に私は戦慄を覚えます。「忠如庵」さんは、「かのイチローがいうように、小さいことを積み重ねるのが、とんでもないところへ行くただひとつの道だと思っています」と指摘していますが、「すこしでもよりマシな『現実的成果』を多数の国民にもたらすような環境を造ること」を積み重ねていくことが「政治」というものの本質なのですが・・・。
2009 07 16 [04. 経済政策を語ろう!] | 固定リンク | トラックバック
皆さん、こんにちは。木村剛です。「不動産投資と金融・ファイナンスブログ」さんが、「先日路線価が発表になりました」と知らせてくれました。
路線価の発表に伴い何人かの専門家?が「今年中に土地価格は底を打つ」といったことを言われていますが、今年と言ってももう半分経過していますので(笑)、あと6ヶ月で底を打つと思える状況は、実際のマーケットにいる私には全く伺えません。・・・事業用の不動産、つまり不動産デベロッパーや不動産ファンド等が去年まで購入した土地は、全くまだ動いていません。買い手不在です。マンションは価格を下げて売れていますが、マンション用地の売買は完成物のマンションに比べれば殆ど動いていません。破綻した不動産会社の土地はそのままです。これらの土地の売買が進まない一番の理由はやはり買い手が少ないというか殆どいないということです。実際にはオイルマネーも華僑もまだ来ていません(笑) もう一つの大きな理由は金融機関の損切りができないのです。彼らの根拠のあいまいな不動産鑑定評価とあいまって「銀行が損切りできる価格が現在の適正価格までまだ落ちて来ない」といった感があります。・・・別の言い方をすれば金融機関が体力的に引当金を「思い切って積めない」ということです。決算数字をこれ以上短期的に悪化できないということでしょう。毎年毎年徐々に引き当てていこうということだと思います。・・・ 先日の「あおぞら銀行」と「新生銀行」の合併は、不動産業界からすると「ここ数年不動産担保融資をし過ぎて(体力的に)引当金を積めない同士のお互いのための救済合併」と映ります。・・・これは単純にあの日債銀と長銀が犯した過ちを再度犯したことをどうにかこうにかするしかないとステークホルダー(個人株主を除く)が認識した故だと思います。そういった意味では金融庁も外資の大株主さんも流石だと思います。さて再度公的資金を注入するのでしょうか?その時はきっちり大株主の株主責任は取って頂きたいものです。私が彼らなら株価が一時的にでも上昇した時には持ち高を減らし換金したいですね。
私が見ている限り、不動産に資金がつくには、まだまだ時間がかかるような気がします。その理由は単純。銀行が不動産融資に極めて消極的だからです。これから、相当長い間、日本の銀行は、不動産貸出の毀損に苦しめられることになるでしょう。そういう状況だからこそ、銀行が不動産貸出に積極的になる気配が感じられないのです。
それこそ、お国が不動産バブルを扇動しない限り、不動産融資は復活しないのではないでしょうか。不動産貸出がどうなるかという点は、今後の日本経済の再生を予測する上で、極めて重要な観点です。
2009 07 15 [04. 経済政策を語ろう!] | 固定リンク | トラックバック
皆さん、こんにちは。木村剛です。「【ネットEYE】新『もりもり』の『今』を読むブログ」さんが「6月26日の参議院本会議で、今年の3月に全廃された、生活保護の母子加算の復活させる、生活保護法の改正案が、民主党などの賛成多数で可決され、衆議院に送付されましたね」と指摘しています。
弱者を守れ!ということに、全く異論はないんですが、生活保護の母子加算復活は、正義なのか、偽善なのか…。北海道滝川市では、生活保護費2億円を詐取する事件がありましたし、千葉県松戸市常盤平団地では、生活保護を受給している母親が、「知人」とパチンコをしている間に、火事が発生して、子ども達が亡くなってしまいました…。広島県では、多比良佐知子さんら、生活保護受給者らが、「人間らしく生きたい」と、母子・老齢加算の増額、生活保護費の増額を訴えましたが、母親と子ども4人で、月額27万円って、多いのか、少ないのか…。求人誌みても、月額27万円もらえるところは、多くないんですが…。このままだと・・・「悪化が良貨を駆逐する」してしまうかも…。・・・ 特に、生活保護の母子加算復活(?)を受けて、先ほど指摘した、昨年12月26日に報道された、広島県の生活保護訴訟が話題になっています。中日新聞によると、 子育て、病気抱えた原告・・・母子、老齢加算の減額や廃止で先行きへの不安を募らせ、「人間らしく生きたい」と救済を求めた、生活保護訴訟の二十五日の広島地裁判決。育ち盛りの子どもたちを満たしてやれない切なさ、病気で孤独な日々…。それぞれの原告が胸に抱いた思いは、司法に届かなかった。「残念で悔しい」。多比良佐知子さん(46)はひと言しかなかった。・・・月約27万円の保護費の一割を占めた、母子加算が年々削られ、来年度から廃止される。20代から10代の二男二女を育ててきた。食費や衣服代、教育費は保護費だけでは十分賄えず、年3回受け取る児童扶養手当が頼みの綱だ。「おかずは一品。子どもたちを満腹にさせられない」日々が続く。「子どもたちの将来を親として応援してやりたいが、この生活では難しい」と表情を曇らせた。「勝訴なら、子どもに欲しいものを買ってあげられたかもしれない。また苦しい思いをさせてしまう」。声を落とした。…引用終わり ということで、軽々しくは言えないのですが、この多比良佐知子さん(46)さん、「食事も満足にできない」と言ってるのに、ものすごくふくよかな方ですし、20代の子どもって…なぜ働かないのでしょうか? まあ、多比良佐知子さん(46)さんは、病気でむくんでいるのかも知れませんし、20代の子どもというのも、もしかすると何らかの障害で働けないのかも知れません…。 それにしても、月額27万円の生活保護費と、月額約5万円の児童扶養手当、しかも、生活保護の受給者だと、税金の支払い免除、国民年金の掛け金支払いも免除、格安家賃の市営住宅に優先入居、医療費もタダ、子どもの授業料、給食費、教材費もタダですから、実質年収600万円の家庭と同じなのですけど、年収600万円でも足りないのかなあ…。マジメに働いても、そんなに給料もらえないですけど…。マジメに働くのはバカということになってしまいますね…。仕事しなくても、年金払わなくても、生活保護受けりゃあイイヤ~となってしまって、ニッポンに未来はあるのでしょうか? 今年3月末現在で、生活保護受給者は160万人、支給総額は、年2.5兆円 だそうです。ということは、単純割り算すると、一人当たり年156万円、4人家族で624万円か…フゥ~。・・・まあ、沈没しそうなニッポンを蘇生させるためには、オールクリアーで、一度は民主党政権もアリカナと思う、ちょい悪オヤジですが、これ以上、クレクレ人を増やさないで欲しいと思ったのでした。
残念ながら、マスコミ世論が左傾化し統制経済を指向する中で、クレクレ人が増殖していくことは不可避だと思います。クレクレ人が繁殖していくと、国の経済力は著しく劣化していくこととなり、いずれ大きな財政危機や経済危機を招くことになるでしょう。
でも、危機が来るまでは、危機を感じられないというのが日本という国の悲しいところ。従来のように、「泥縄方式」で対応しようとしていると、取り返しがつかないことになるかも・・・。
2009 07 14 [04. 経済政策を語ろう!] | 固定リンク | トラックバック
皆さん、こんにちは。木村剛です。「ある女子大教授のつぶやき」さんが、「官僚たちの夏」というタイトルで、「城山三郎氏のベストセラー小説だが、TVドラマは原作とはだいぶ内容が異なり、まるで官僚たちが経済大国日本を作り上げてきたかのようになっている」と怒っています。
事実はむしろ逆で、経済大国の基礎となった鉄鋼産業や自動車産業の育成に対してブレーキをかけたのは日銀や霞が関であったことを忘れてはならない。・・・自動車に関しても、企業の意欲を押しつぶすような霞が関の指導があったことは知られている。その中から、ホンダの開祖本田宗一郎とドラマの主人公風越信吾(佐橋滋)のやり取りを述べたい。オートバイから出発したホンダが4輪車へ進出するときの話である。佐橋氏は欧米の自動車業界に対抗するために、企業の合併などによって外国資本に対抗し、国際競争力を高めようとしていた。佐橋「私たち官僚は国のためにどうあるべきかを考えている。あなたは自分の欲望や会社のことしか考えてないのではありませんか?」とホンダの自動車進出に反対した。これに対して、本田氏は「なんだと?俺が私利私欲で会社をやっているとでも思っているのか!俺たちが、オートバイで世界一位になったとき、お前らはなんて言った。日本のために日の丸を揚げてくれて感謝しています、なんて言ってやがったじゃないか。いいか、俺がもし自動車で日の丸を揚げたときには、お前は切腹するぐらいの覚悟をしておけ」
私も、TBSが「官僚たちの夏」をドラマ化したことを知ったとき、「このご時世に、官僚バンザイ物語をやるのか!!!」と絶句しました。本田宗一郎の自動車業界進出を最後まで邪魔した通産官僚を持ち上げるなんて狂気の沙汰です。
でも、これが、日本人の限界なのでしょう。困ったときには、自分たちの力でブレイクスルーしようとせず、お上に頼ってしまう。だから、官僚統制国家から脱皮することができないのです。これからますます日本は北朝鮮化していくのでしょう。
2009 07 13 [04. 経済政策を語ろう!] | 固定リンク | トラックバック
こんにちは。フィナンシャルクラブ株式会社の入山です。さて、昨日の話しの続きをしましょう。
パチンコの発祥地は一宮市だと思います。確か“赤玉”ホールと言ったと思いますが、定かではありません。繊維の手織機の台が原型で、これが桐生、足利の繊維機械製造メーカーに伝わったのではないかと想像しています。何か納得する話しではあります。
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パチンコ産業には奥深い世情が絡んでいます。パチンコ店にはその当時、お客さんは自転車やスクーターで遊びに行きましたが、店の前には自転車が放置されたようにずらりと並び、道を占拠することも間々ありました。歩くのに邪魔を感じることがしばしばです。しかし、時々店の前の自転車が撤去されることがありました。その当時は気にも留めませんでしたが、その後、1993年以降でパチンコのプリペイドカードに携わるようになってから、パチンコ店が風俗営業の許可で営まれており、警察が管轄していることを知り、「パチンコ店の指導に道路交通法が適用」されていることで合点がいったのでした。
終戦直後の物騒な時代の治安を司る警察は、人心の安定や娯楽の提供、雇用の創出のため、パチンコ産業の育成をしていたのだろうと推測するのでした。
治安維持には警察権力だけでは人手が足りない時代を背景に、街角は明るいし、バクチと言ってもいいようなパチンコのシステムが、社会現象となり庶民の娯楽として受け入れられたのでしょうか。
海外から見ると、「日本かとんでもない国だ。街角にカジノがある。バクチ天国だ」と写るのでしょうが、終戦直後の治安維持には不可欠なシステムだったようです。今も、矛盾をはらんだまま20兆産業として隆盛が続いているのです。パチンコ産業の誕生には、産業の転換や雇用の創出、治安維持という側面を見なければなりません。(来週に続く・・・)
●入山利彦 プロフィール
1942年9月3日生まれ。1965年3月慶応義塾大学経済学部卒業後、三菱商事株式会社入社。1986年金融子会社のエム・シー・ファイナンス株式会社代表取締役に就任し、バブル期に9000億円まで運用したが、1993年3月決算期で三菱商事は、財テク失敗により680億円の特別損失を計上し、そのうちの280億円をエム・シー・ファイナンス代表取締役社長として負担する。1998年~2003年に三菱商事のアドバイザーであったKFi (現:フィナンシャル)代表取締役社長、木村剛による理論を取り入れ実践し、荒波を乗り越える。
1998年6月より2008年6月30日まで三菱商事株式会社情報産業管理部長、監査役、執行役員(監査担当)、顧問を歴任し、この間の激務を通じ、失われた10年の謎の答えを見出す。数々の会社役員に兼任し、なお現在も抜群な発想力と決断力を持ち、常に戦略的に行動し各分野で手腕を振っている。
激動を繰り返す歴史で得た経験で最も伝えいきたいことはリスクマネージメントの大切さであると確信し、日本の金融について発展的なことがしたいという強い思いから、フィナンシャルクラブ株式会社代表取締役社長に就任。
2009 07 12 [24. 入山メモ] | 固定リンク | トラックバック
こんにちは。フィナンシャルクラブ株式会社の入山です。終戦直後、繊維産業の復活は目覚しいものがありました。私が生まれた愛知県一宮市は、江戸時代末期より繊維産業の中心地で尾西―岐阜一帯は資本の原始的蓄積としてよく引用されます。繊維の町一宮は、地方からの集団就職の発祥の地とも言っても過言ではありません。
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人口構成は若い人と女性が多く、機屋に織工さんとして住込み就職し、織女(姫)としての古来から、その後に七夕祭が盛んになりました。人口の男女比率は、男性48%、女性52%位だったと思います。
私は父が毛織物の会社を経営していて、反物の見本を造る小さな工場を持っていました。その工場は家から10秒の場所にあったので、織機の並んだ狭い場所が格好の遊び場でした。
確か画期的な機械の導入が可能になった頃でした。手動式から自動式が取って替わりました。この自動織機が豊田織機製であったと記憶しています。手動式は放置されましたが、私たち子供はこの機械の釘が複数あり、その際を紡鐘機が飛び交うのを面白いと眺めていました。捨てられた板を立て掛けて石ころのようなものを上から落とし、釘に当りながら落ちていくのを面白がって遊んでいた記憶があります。
これが実はパチンコの始まりだったのではないかと思うのです。(明日に続く・・・)
●入山利彦 プロフィール
1942年9月3日生まれ。1965年3月慶応義塾大学経済学部卒業後、三菱商事株式会社入社。1986年金融子会社のエム・シー・ファイナンス株式会社代表取締役に就任し、バブル期に9000億円まで運用したが、1993年3月決算期で三菱商事は、財テク失敗により680億円の特別損失を計上し、そのうちの280億円をエム・シー・ファイナンス代表取締役社長として負担する。1998年~2003年に三菱商事のアドバイザーであったKFi (現:フィナンシャル)代表取締役社長、木村剛による理論を取り入れ実践し、荒波を乗り越える。
1998年6月より2008年6月30日まで三菱商事株式会社情報産業管理部長、監査役、執行役員(監査担当)、顧問を歴任し、この間の激務を通じ、失われた10年の謎の答えを見出す。数々の会社役員に兼任し、なお現在も抜群な発想力と決断力を持ち、常に戦略的に行動し各分野で手腕を振っている。
激動を繰り返す歴史で得た経験で最も伝えいきたいことはリスクマネージメントの大切さであると確信し、日本の金融について発展的なことがしたいという強い思いから、フィナンシャルクラブ株式会社代表取締役社長に就任。
2009 07 11 [24. 入山メモ] | 固定リンク | トラックバック
皆さん、こんにちは。木村剛です。「カトラー」さんが「鳩山邦夫総務大臣が辞任したゴタゴタで麻生政権の支持率がまた急落している。カンポの宿の売却問題に端を発する今回の騒動は、結局、無益な混乱だけを残しただけに終わった」として、最近の政局についてスルドイ論陣を張っています。
単に混乱を招いただけではない、落札が決定していたオリックス不動産が購入を辞退して売却計画が白紙撤回されたことで、日本郵政の民営化プロセスも停滞を余儀なくされた。そもそも、バルクセールを前提としていたカンポの宿の売却について、その資産評価方法、入札のプロセス、いずれをとっても何の瑕疵も存在していなかった。当初、鳩山は不正を暴き出すと息巻いていたが、埃一つ出てこず、全くの空振りに終わった。マスコミは日本郵政の西川社長に対して、十分な説明責任を果たしていないと批判の矛先を向けていたが、お門違いも甚だしい。正当なプロセスを持って行われた入札という自由な経済行為の結果に対してそれ以上何の説明をしろというのか。要するに事の発端から今回の辞任劇に至るまで、鳩山邦夫の独り相撲に内閣もマスコミも国民も付き合わされ振り回されたことになる。・・・ 鳩山は自分の政治行動を「正義」という言葉を持ち出して正当化していたが、法律家や子供番組の着ぐるみヒーローならまだしも、政治家は安易にこんな言葉を振り回すべきではない。政治とは決して交叉することのない理想と現実の矛盾の間に立って、その矛盾になんとか折り合いをつけようとする不断の行為に他ならない。「正義」を振りかざすことよりも、あえて自分が悪者になってでも最大多数の幸福(政治目標)を達成することを腐心する者こそ「政治家」の名にふさわしい。現在の与党自民党の政治家に蔓延しているのは、こうした意味での「政治家」とは全く正反対の政治ごっこだ。鳩山邦夫も含めて、彼らが二言目にいうことは、「自分は正しいことを言っているが、執行部は言うことを聞かない」というエクスキューズであり、「自分だけは良い子ちゃん症候群」に陥っている。
私は、「政治とは決して交叉することのない理想と現実の矛盾の間に立って、その矛盾になんとか折り合いをつけようとする不断の行為に他ならない」という「カトラー」さんの言葉に深く頷いてしまいました。政治とは、「理想を唱えていれば、そうなるに違いない」という楽観主義ではなく、「理想を唱えているのにそうならないのは、あいつが悪い」という責任回避でもありません。
政治というのは、「理想と現実の矛盾の間」でなんとかベターな方向に向かわせようとする現実の行為でなければならないものです。そういう観点から見ると、最近の政治を巡るマスコミの論調には首をかしげるものが少なくありません。「カトラー」さんは、さらに批判を続けます。
自民党は既に政党としての体を成さないほどの劣化をきたしている。・・・しかし、一方で民主党に対する支持も実体的なものではない。・・・自民党はがたがた、民主党もあてにならないとなれば・・・消去法的思考に支配される政治的ニヒリズムがこの国を覆ってしまい、ファシズム前夜といえるような状況が生まれている。最近、通勤電車の中吊り広告で目に付くのが大川隆法の「幸福実現党」のポスターである。幸福の科学は大川教祖のチャネリングにより降臨した「霊言」によって運営されている新興宗教だが、現在の閉塞状況を捉えて政治の表舞台に立とうとしている。・・・言っていることは矛盾だらけで、色々な要素をパッチワークのように寄せ集めているだけの空疎な中味だが、現在の時代の雰囲気を代表している面もある。・・・ もともと、大川隆法教祖のご託宣がすべての宗教で、体系だった教義も持たないインチキ宗教団体が政治運動を始めただけと片づけることもできるかも知れないが、問題なのは、この宗教団体に自民党の政治家が票欲しさにすり寄っていることだ。・・・千衆議院選挙が目前に迫り、苦戦を強いられている自民党の現職議員たちは、なりふりかまわず大川隆法詣でをしているといわれている。自民党は公明党と与党政権を構成しているわけで、幸福の科学との関係を表沙汰にするわけにはいかない。しかし、自民党内のタカ派議員は、公明党のハト派的傾向や選挙地盤や手足を牛耳られていることにかねてから批判的で、大川隆法は、そうした党内の空気を読み切ってあえてタカ派的言動を表に出しているとも考えられる。幸福の科学は安倍晋三内閣の時代から自民党に接近したといわれているが、その背景には自民党内タカ派を取り込んだ上で次ぎを狙うという大川隆法なりの政権奪取構想が始動していると推察できる。・・・ひょっとすると幸福の科学の大川隆法は自民党のお坊ちゃん政治家よりよほどしたたかな政治家なのかも知れない。
幸福の科学が依拠するチャネリングなど似非か法螺に決まっており、信ずるに足るものであるはずがありませんが、そういう勢力が「幸福実現党」という現実の世界に浮上してくるとなると、注目せざるを得ません。
「くまさんの自立」さんは、「自民公明と民主党が都議選で自公が過半数をとれるかどうかで、新聞の見出しはほとんどが同じ内容で書かれている。しかし、ぼくの関心事は新興宗教の幸福実現党が組織票でどれだけの人数が当選するかの方が余程興味がある」と指摘していますが、私も、幸福実現党の当選結果には興味があります。もしも、かなりの人数が当選するとすれば、それはわが国の「末世の度合」を示すことになると思います。
2009 07 10 [11. 週刊!永田町] | 固定リンク | トラックバック
皆さん、こんにちは。木村剛です。「忠如庵」さんが「昨今は、みんながサラリーマン(=正規雇用)に憧れるという、なんとも切ない事態になっています」と指摘しつつ、「サラリーマンが自分で会社を設立し、勤務先との契約を、雇用契約から業務委託契約へ切り替える」という脱サラについて述べています。
「会社を辞め、事業を起こす脱サラ」ではなく、「今までと同じ仕事をしながら、会社との関係を変える脱サラ」。今までの「給与」を「業務委託費」として法人に入れ、日常の"経費"を法人につけることで、変わらない生活をしながらお金が増える。・・・例で話しましょう。年収600万円のサラリーマン。彼が払う年間の税金は30%の180万(所得税20%+住民税10%)。よって、種銭は420万円。ここから、例えば家賃が120万(10万×12か月)、その他すべての生活費が240万(20万×12か月)としましょう。そうすると、一年後の残りは60万となりますね(420-120-240)。 これを法人化します。法人の売上として600万。家賃と生活費の合計360万のうちの半分を事業費用として計上する(法人の経費にする)と420万(600-180)。毎月35万、年間420万を給料として代表者に払います。そうすると会社は±ゼロになりますから法人税は払いません。年収420万となった代表者個人、これについては同様に30%の税金を払いますので残り294万(420×70%)。法人の経費とした家賃と生活費は半分でした。残りの180万は個人として払いますから、294-180で残り114万。はい、これで、同じ仕事、同じ生活をしながら、残った金額が60万→114万に増えました。こういう理屈です。・・・着目してもらいたいのは、サラリーマン時代の年収600万から、代表取締役になったら年収は420万に減っているのです。なのに、残るお金は増えている。お金を持ちたければ、できるだけ個人としての収入を減らす。
サラリーマンの方には、ピンと来ないかもしれませんが、「忠如庵」さんの指摘は、事実であり、実現可能な話です。そして、今後、日本政府が増税政策に傾くことになると、ひとつの有力な方策として、企業が実施していく可能性すらあると思います。
その背景には、社会保険関連費用が嵩んでくることがあげられます。不況が長引く中で、厚生年金保険料に雇用保険、さらに健康保険の負担が経営を圧迫してきますから、従業員の手取り収入を増やしつつ、コストを削減してサバイバルする手段として、雇用契約から業務委託契約に切り替えるということを真剣に考える経営者は増えるかもしれません。
具体的には、保険会社と保険代理店の関係だと考えていただけると分かりやすいかもしれません。一円起業が可能になった今、会社組織を作って、社員は全員社長です、というビジネスのやり方が流行るのかもしれませんね。国に税金を取られるくらいなら、そのほうがいい、と割り切るのは悲しいことですが、税金を払っても、お国がちっとも感謝しないで、無駄遣いし続けるのであれば、致し方ないのかもしれません。
2009 07 09 [04. 経済政策を語ろう!] | 固定リンク | トラックバック
皆さん、こんにちは。木村剛です。「ある女子大教授のつぶやき」さんが「エコではなくてエゴポイント」と題して、「7月1日からエコポイントとの商品交換申請が始まった。この制度でメリットを享受できる人はわれわれ庶民と思っている人が大部分と思うが、実際にはそうではない」とその実態を喝破しています。
補正予算15兆円のうちエコ関連は2兆円であるが、これは国民一人当たり2万円弱に相当する税金として負担させられているだけである。エネルギーを多量に消費する大型テレビのほうが、ポイントが多いという非エコの施策である矛盾を誰も説明しない。さらには、どうしてテレビがポイントで優遇されているかというと、家電メーカーと官僚の間での優遇ポイントのやり取りが存在している。つまり、メーカーは利益率の高い大型テレビを売りたいし、ここには霞が関から30人もの天下り官僚が就職しているという。2011年7月の地デジ開始に向かって、エコ技術を売り物のしている独立行政法人には100名もの天下り官僚が養われている。自動車業界でもエコ減税とか買い替え補助金などで優遇措置があるが、ここにも天下りは多い。国から環境対策補助金を受け取った企業からの、多額の金が政治資金団体に流れている事実も公表されている。エコポイントは自分のお金であることを認識すれば、それだったら、ポイント制度などという誤魔化しではなくて、その場で直接値引きすれば、はるかに国民にはメリットがある。やはり、エコ予算とは言いながら、これはまさに政治家と官僚の作ったエゴ予算なのであろう。しかも、この予算は毎年増加して最後は5兆円近くまで膨らむと計算されている。
構想が打ち出された当初から「エコポイント」には胡散臭さを感じてきましたが、「ある女子大教授のつぶやき」さんに「エネルギーを多量に消費する大型テレビのほうが、ポイントが多いという・・・矛盾」を指摘されて、私が感じてきた「胡散臭さ」は、「確信」へと変わりました。
実際、家電メーカーや自動車メーカーが、経済産業省の高級官僚に日参し急接近して、エコポイントの延期や延長を頼み込んでいるという噂も聞きますし、「エコ」という名の詐欺がまかり通っているのを見るにつけ、末世を感じます。
2009 07 07 [04. 経済政策を語ろう!] | 固定リンク | トラックバック
皆さん、こんにちは。木村剛です。「貞子ちゃんの連れ連れ日記」さんが「6月30日の「あの厚生労働省」が発表した日本国内での5月の有効求人倍率は、過去最低0.44倍。一方、「あの総務省」が発表した5月の失業率も5.2%へと悪化」と指摘しています。
勤め先の都合や契約満了による失業が増えた結果で、失業者数の増加幅は過去最大。半面、就業者数は136万人減の6342万人で、こちらんも過去最大の減少幅だった。厚労省は有効求人倍率について、「まだしばらく上昇が続くのではないか」と予測している。この発表のその当日に、田園都市線でもまた、飛び込み自殺がまたありました・・・男性や若者を中心にして、突発的な自殺が今後も増えて行くと思うと、とてもとても胸が痛みます。仕事を失うことは、いまや、本人のせいでは全くなく、絶対的に、世の中のほうが、社会システムそのもののほうが悪いのですが・・・・ 渋谷では、やや古い目の商業用ビルは、空き室率がかるく2割~3割前後なっています。渋谷では、コンビニなどの求人広告はすべて消えています。デパートは、渋谷も二子玉川も閑古鳥が鳴いています。高級ブランド店には、買い物客そのものがいません。表参道ヒルズの中は、撤退したテナントには、壁画アートがずらっと並んでいると知人から聞きました。高級外食チェーンは、一部、大幅値下げしての「メニューの大幅衣替え」を実施しています。代官山も似たようなものです。いたるところで、マンションの一棟売りが出ています。我が家の近辺の駒沢も似たようなものです。撤退する零細小売業や、平日は閑古鳥の鳴いているレストラン・美容院・クリーニング店ばかり。最近は園芸用品などを売り物にした「お花屋さん」も閑古鳥が鳴いています。・・・小売業だけ見ても、どの地域でも、皆が一斉に、底の見えない絶望的な「価格値下げ競争」をエンドレスに続けているだけです。雇用無き、価格下落大競争です。これぞ、まさしく、デフレスパイラル(物価下落・大失業・低賃金・大競争)時代の突入です。駒沢近辺の土地価格は、この半年で坪あたり100万円以上(坪あたり300万していたものが、軽く200万を切り、中には坪150万くらいまで)の暴落をしています。豪邸も高級車も、高ければ高いほど中古市場で投げ売りされています。月極め駐車場も世田谷では恐ろしいほど「空き」が目立ちます。 山手線内の都心部一等地へと車を走らせても、まず都内の道路や首都高でも、月末混雑時の通勤時間帯でさえも、今は「ひどい渋滞」は起きなくなりました。それどころか、平日の山手線内は、常時、車ですいすい移動できます。山手線内のコインパーキングの駐車料金も、恐ろしいほど暴落しています。以前は、腰痛があるときに都心部一等地へ用事があって行くときは、「タクシーと電車」利用したほうが、「マイカーとコインパーキング」利用するよりも、どう考えても、経済的コストも時間的コストも、ずっと安かったのですが、今は、都心の道路は空いているは、都心部一等地のコインパーキング料金が暴落しているはで、腰痛時の都心部一等地への移動は、経済的にも時間的にも、「マイカーとコインパーキング」利用したほうがかなり安くなりました。今後、7月初旬から中旬にかけて、国内外のさまざまな「経済統計の悪化」や国内外のさまざまな「企業業績の悪化」が、続々と発表になるでしょう。国内外では、「世界経済および日本経済の『癌告知の受容(諦めて受け入れる)プロセス』が始まる」ことでしょう。
日本政府は「景気は底入れした」と公言していますが、現実に経済に接している限りでは、底入れの気配を感じることはできません。「貞子ちゃんの連れ連れ日記」さんが指摘しているように、この夏以降から秋にかけて「景気の底割れ」を実感するようになるのかもしれません。はてさて、どうなることですやら。
2009 07 06 [04. 経済政策を語ろう!] | 固定リンク | トラックバック
こんにちは。フィナンシャルクラブ株式会社の入山です。さて、昨日の話しの続きをしましょう。
京都での拘置所の鉄格子は強烈なものでした。動転したのか、どの様にして帰って来たのか記憶にありません。
故郷に帰って暫くして父が帰って来ました。「身に覚えがない!」と言っていました。密告により、無実の罪で投獄されたのでした。
その間の事情がわからず、外にも出られぬまま、またもや追い討ちをかける出来事が起こりました。
ある日、初夏の頃だったと思います。数人の大人が突然家に入り、「触らないで!」と赤い紙を貼り去って行きました。またもや何がなにやらわからぬまま、家具やたんすを使うことが出来ませんでした。
「脱税の容疑」で「差し押さえ」というものでした。暮らしには不自由をしたはずでしたが、相次ぐ“何がなにやらわからない”で怖い思いをしたものでした。
どのような経過であったか憶えていません。相次ぐ大人の世界の裏を見てしまった様で、薄暗い日々を送ったものでした。
一連の流れを今にして思いますと、戦後の混乱期に巨額な国への貸付金の返還請求を一宮市長を通じて行ったこと、誰よりも早く繊維で儲けて立ち直ったこと、派手で目立つ女系家族が貧しいながらも颯爽と暮らしていたことなど、やっかみと風評により密告され逮捕に至り、投獄され、無罪放免の後、税務署による脱税容疑で差し押さえ、といった一連の流れを60年経た今でも新鮮に思われることで、この国は変わっていないなぁと考えさせられてしまうのです。
これは、終戦直後の特殊な経済・金融事件とは片付けられないところにこの国の閉塞感があると思われるのです。(来週に続く・・・)
●入山利彦 プロフィール
1942年9月3日生まれ。1965年3月慶応義塾大学経済学部卒業後、三菱商事株式会社入社。1986年金融子会社のエム・シー・ファイナンス株式会社代表取締役に就任し、バブル期に9000億円まで運用したが、1993年3月決算期で三菱商事は、財テク失敗により680億円の特別損失を計上し、そのうちの280億円をエム・シー・ファイナンス代表取締役社長として負担する。1998年~2003年に三菱商事のアドバイザーであったKFi (現:フィナンシャル)代表取締役社長、木村剛による理論を取り入れ実践し、荒波を乗り越える。
1998年6月より2008年6月30日まで三菱商事株式会社情報産業管理部長、監査役、執行役員(監査担当)、顧問を歴任し、この間の激務を通じ、失われた10年の謎の答えを見出す。数々の会社役員に兼任し、なお現在も抜群な発想力と決断力を持ち、常に戦略的に行動し各分野で手腕を振っている。
激動を繰り返す歴史で得た経験で最も伝えいきたいことはリスクマネージメントの大切さであると確信し、日本の金融について発展的なことがしたいという強い思いから、フィナンシャルクラブ株式会社代表取締役社長に就任。
2009 07 05 [24. 入山メモ] | 固定リンク | トラックバック
こんにちは。フィナンシャルクラブ株式会社の入山です。
昭和21~22年だったと思います。父は懸命に働いていたので、ほとんど顔を見たことがありませんでした。
何もない終戦直後のことなので、売り食いというか物々交換というか食べ物を確保するのは大変だったと思いますが、繊維産業の復活で“ガチャ萬”と言われた時代でした。反物をガチャと織ると萬円と儲かるという比喩で、闇市や裏街道により生きる時代でした。
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その頃、母は着物や什器などで米、野菜を手に入れており、台所の入り口でいつも大八車を引いて来て頂いた夫婦と大変懇意にしており、私も時々様子を裏口で伺っていたことを記憶しています。(そのご夫婦は後に事業で大変な成功を収められた方です。)
父が仕事を昼夜に亘り行い、地方へ出掛けることが多い時代だったことと、兄や姉(上の2人ですが)とは年齢が15~20歳近く離れていたことと、東京に下宿していたこともあり、母親と身を寄せていた伯母とかお手伝いの老女とか、いわゆる母系家族の大世帯での住み家でした。
そこに突如として舞い込んだ事件でした。母が「これから京都へ行くので一緒に来なさい」と手荷物、確か下着だったと思う、を持って、国鉄の普通列車に乗り込みました。やっと入った三等車は超満員でしたが、母は引きつった顔をして手をしっかりと握っていたので、不安はあるものの、だまって何時間も我慢して京都に着きました。
歩いたのかバスに乗ったのか憶えていませんが、着いた所で暫く待つと通された部屋は驚愕の場所でした。薄暗い部屋には鉄格子があり、その向こうに髭ぼうぼうの父が居り、「自分は何もしていない、安心しなさい」
と言っていました。何がなんだか判らぬまま、これは大変なことになったと思いましたが、面会の後どの様に帰り、どの様に家に着いたか憶えていません。鉄格子は何だろうとずーっと幼心に考え悩んでいたのだと思います。 しかし、思い出せないのです。
茫然とした日々を過ごしていました。その頃、近所の子供達と遊ぶことがなく、また、幼稚園や保育園へ行くこともなく、だだっ広い家と豪華すぎる庭で遊び、蔵で隠れ一人でいろいろシナリオを書いて、想像の世界で過ごすことが一番楽しい時代でした。人と会いたくなかったのでしょうか。
しかし、程なく父は帰って来ました。
「繊維事業が上手くいったことを妬み、物価統制令違反という根も葉もないことで密告され、拘置されたのだから安心するように」と親からは聞かされたと思います。(明日に続く・・・)
●入山利彦 プロフィール
1942年9月3日生まれ。1965年3月慶応義塾大学経済学部卒業後、三菱商事株式会社入社。1986年金融子会社のエム・シー・ファイナンス株式会社代表取締役に就任し、バブル期に9000億円まで運用したが、1993年3月決算期で三菱商事は、財テク失敗により680億円の特別損失を計上し、そのうちの280億円をエム・シー・ファイナンス代表取締役社長として負担する。1998年~2003年に三菱商事のアドバイザーであったKFi (現:フィナンシャル)代表取締役社長、木村剛による理論を取り入れ実践し、荒波を乗り越える。
1998年6月より2008年6月30日まで三菱商事株式会社情報産業管理部長、監査役、執行役員(監査担当)、顧問を歴任し、この間の激務を通じ、失われた10年の謎の答えを見出す。数々の会社役員に兼任し、なお現在も抜群な発想力と決断力を持ち、常に戦略的に行動し各分野で手腕を振っている。
激動を繰り返す歴史で得た経験で最も伝えいきたいことはリスクマネージメントの大切さであると確信し、日本の金融について発展的なことがしたいという強い思いから、フィナンシャルクラブ株式会社代表取締役社長に就任。
2009 07 04 [24. 入山メモ] | 固定リンク | トラックバック
皆さん、こんにちは。木村剛です。「忠恕庵」さんが、「仮に『日本がダメになりつつある』としましょう」と仮定の話をしています。
昭和初期にタイムスリップすることで解決しようとする人、資本主義・ブルジョワジーが悪の根源だという人。いずれにしても、日本を建て直そうとする。けれど、私にとって、「日本がダメになる」ときの選択肢はただ一つ。違う国へ行きます。不景気で首を切られた。同士と一緒にシュプレヒコールを挙げるのか? いや、私は、一刻も早く、先んじて、転職活動をするでしょう。イスとりゲームに負けないように。つまり、問題を、個人的に解決しようとするのです。批判されても、これは、アダム・スミスで止まっている私の限界なので、勘弁してください。・・・一個人は、どのように行動しようとも、自由です。自由は、言うまでもなくその結果の責任と表裏一体です。自分がメシを食えないのを「国のせいだ」とすることは、食えているときは「国のおかげだ」ということであり、それは奴隷というものです。私は、すべての結果責任を自分でとる代わりに、個人的利益を追求し、自由であることを望みます。
私はどちらかといえば、「国のあり方を変えたい」という希望を捨てきれず、変えるための実践的な手段を模索し続けるというスタンスでしたが、正直言って最近は、「この国は変えきれない」という諦めにも似た気持ちに襲われるケースが少なくありません。
そういう意味で、私も、「忠恕庵」さんのスタンスにどんどん近づいている感じがしています。「忠恕庵」さんと同じように、「世の中が悪い」と愚痴るより、結果責任を自分で背負う代わりに、人生を選択する自由を常に持っていたいと心から願っているからです。
国のおかげでメシを食わせてもらっている奴隷として一生を生きるよりも、自分の力でメシを食い、わずかであっても、同胞の数人を支える立場でいたいと思っているのです。
社会主義国ではうまくいかないということが、90年代に明らかになったにもかかわらず、国がやっていけばうまくいくという幻想に捉われているこの国には明るい未来を描けません。政策担当者には、「珈琲ブレイク」さんが説いている以下の論理を理解していただきたいと思うのですが、とてもとても無理なのかもしれません。
GMのような代表的な大企業の破綻は、大量の従業員とその家族、さらにはおびただしい数にのぼる取引会社、そしてその従業員や家族の生活に直接関わるので、大変な社会的問題を引き起こすことは現実である。・・・社会の安寧を維持するためには、政府が介入してでも大企業の存続を図る必要がある、という論理がこうして成り立つ。しかし、GMがたちいかなくなった背景には、GMの自動車、さらにはアメリカの自動車産業そのものが、時代の要請、社会の期待からすでに大きく乖離を来しているという事実がある。いまや、かつてGMが造ったような自動車が、かつてのようには求められていないからこそ、GMは苦境に陥ったのである。したがって、GMは行き詰まるべくして行き詰まり、破綻すべくして破綻に瀕しているのである。この観点から考えると、GMはもはや存在しなくなった方が時代や社会の要請にかなう、という冷徹な真実の側面がある。こういう事態が発生することは、当事者や関係者にとって幸福なことではないけれども、時代の経過、社会の変化にともなって、必然であり必要なことである。・・・長期的な視点から考えて、大企業を含む企業活動の変遷あるいは適応は、必須である。 これが社会主義国家であったら、どういうことになっただろう。国家が経営する大企業が、現実のニーズにそぐわない活動を継続しようとしたとき、果たして「無謬性をモットーとする国家官僚たち」が首尾よく業態を変更したり、リストラしたりできるだろうか。歴史を見ると、そもそも当初から社会の真のニーズに適合していない活動をする巨大組織を構築し運営しようとした社会主義政府に、そのような合理的な行動が期待できないことは明確であると思われる。1990年を待たずして世界中で社会主義国家の破綻が起こったが、それらは、たとえばGMを無理やり存続させるような体制であったともいえる。現時点に目の前に起こっている社会的問題に誠実に取り組むことは、政府にとっても、われわれ国民にとっても、当然大切なことであるが、冷静に時代の推移を考えて、長期的により妥当となるような方向をしっかり見極めることがより大切である。そういう観点から、自由主義がより妥当性があり、よりマシな体制であると言える。政府の介入には、慎重さと節度が求められる。
2009 07 03 [04. 経済政策を語ろう!] | 固定リンク | トラックバック
皆さん、こんにちは。木村剛です。「ある女子大教授のつぶやき」さんが、「戦後64年にわたり、中国や北朝鮮のように一党独裁政権が日本を支配していた」と指摘しています。
日本のあらゆるシステムは、すべて自民党で代表される支配の構造に根付いているから、この仕組みを変える勢力に対しては、猛烈な反対運動が起こって当然の話である。その第一弾が民主党党首に向けられた。自民党、官界、財界、司法当局、マスコミ、御用学者などすべてが結束して体制維持のために作用する。・・・新聞やテレビなどの大マスコミも、記者クラブという排他的組織を構成して、支配の構造に密着した報道を流して世論に影響を与えてきている。半世紀以上にわたり日本国中に張り巡らされてきた一党独裁の支配の構造を失いたくない連中にとっては、これからあらゆる手段を使ってでも民主党政権誕生を阻止する謀略が行われるであろう。投票日を迎えるまで、何が起こるか予想できない。
なかなかに辛辣な予測ですが、「そんなことはない」とか「そんな謀略史観は間違っている」と言い切れないのが、この国の悲しいところ。特に小沢一郎・民主党前党首への霞が関からの攻撃を見ていると、「日本は、政権交替のたびに政敵が逮捕される韓国のようになってきているなぁ」と感じる今日この頃です。
韓国に似通っていくことを「進歩(?)」と言うべきなのか、法治国家としての「退歩」と言うべきなのか・・・。嗚呼。
2009 07 02 [11. 週刊!永田町] | 固定リンク | トラックバック
皆さん、こんにちは。木村剛です。「珈琲ブレイク」さんが、「一昨年ころから、わが国の年金制度とその運用をめぐって議論が絶え間なく続いている。さらに未曾有といわれる不況に入り、『老後の安心』が年金問題で脅かされているとの議論がある」と指摘しています。
私たち団塊の世代の少し上の世代までは、自分たちの親が引退して職業から離れると、親の老後の生活を子供たちが経済的に支えることが通常であった。私の親も、祖父母を養っていた。ところが、1973年に年金制度ができたお蔭で、私たちの世代は、多くの場合親を直接経済的に支えるという経験をしなくなった。親たちが年金で生活できたからであった。・・・この間、私たち年金を支払う側は、主に団塊の世代と呼ばれる我々自身を代表に、人口が多数派であり、一方年金を受給する親の世代の人口は相対的に少なかった。このため、年金を支払う我々にとって、支払負担額は相対的に少額で済み、年金を受ける親たちは相対的に大きな受給額を獲得し、かつ問題は発生しなかった。ところが、われわれ団塊の世代が現役を引退し、年金の負担側から受給側にまわることになると、状況は一変せざるを得ない。どのように制度をいじくってみても、支払う人々の人口が少なく、受け取る人々の人口が多い状況では、支払う側の負担が相対的に重くなるか、あるいは受け取る側の受給を減らすかの二者択一しかありえない。こんな当たり前のことを、理解してか、それとも敢えて理解を拒んでなのか、メディアにも政治家にも、基本的に無理な議論が多すぎる。 われわれ市井の生活者は、長らく年金制度がない社会で過ごしてきた。戦前には年金以外のさまざまな社会保障制度もなかった。それでも飢え死にしたり自殺したりする人々が現代よりもずっと多かったという事実は存在しない。子供が老いた親を養うこと、親はできるだけ子供に迷惑をかけないように老後のための備えをしておくことが健全な常識であった。そういう本来の姿をまったく忘れたような議論は、根本的に無理がある。社会保障ができるだけゆきとどき、安心して老後を迎えられることはもちろん望ましいが、その代償として別の大きな問題が発生しかねないことをしっかり考えなければならない。個人の生活を、国がどこまでめんどうを見るべきか、われわれはもう一度原点に立ち戻って熟慮すべきである。・・・自分の老後の生活を、全面的に政治に依存する、国に依存するという態度こそが、不健全であると思う。われわれ国民は、自分の老後の生活のための大切なお金を、ほんとうはできるだけ政府に依存すべきではない。政府のお役人に、大切なお金を委ねるべきではないということである。お役人は、必ずしも悪い人々ばかりではなく、多くは有能で誠実な人たちであったとしても、他人のお金を他人のために使う立場である。そこには、無駄遣い、不正、不純な消費などが容易に入り込むスキが常にある。・・・私は、年金制度の大切さを認め、存在意義を高く評価するが、その一方で、われわれ国民がこの年金という制度にあまりに依存しすぎることに、強い懸念を感じる。私自身は、将来年金受給額が大幅に減少することを覚悟している。
私は、現在の公的年金の仕組みを維持するという選択の方が、国民を不幸に陥れると確信しています。だからこそ、『僕らの年金脱退宣言』(DMDJAPAN)で、確信犯的に公的年金からの脱退をお勧めし、税方式によって基礎年金を全国民に付与するという提案をしているのですが、わが国の公的年金の議論は極めて感情的で視野狭窄に陥っているのが実情です。
例えば、私の年金脱退論に対しては、「そんなことを言ったって、自力で老後の蓄えをできない人もいる。それは、強者の論理ではないか」という批判が為されたりします。私は、そういう方に対しては、生活保護か、基礎年金で対応しようという案なのですが、こういう反論する方の多くは、「公的年金を維持すれば、老後が保障される」という幻想を抱いている、もしくは、厚生労働省の洗脳にやられているケースが少なくないのです。
生産的な政策を実施するために議論するのであれば、まずは現実を直視しなければなりません。国民年金をまじめに納め続けた場合に、老後において毎月いくらもらえるのか調べてください。10万円にも届かない少額であることに驚愕するはずです。それだけで老後が過ごせるのか心配になるはずです。
現実問題としては、「公的年金だけでは老後を暮らしていけない」わけであって、「100年安心」とか「老後はこれで安心」などと言える代物ではないということを熟知することから議論すべきなのですが、それがないから「あなたは貧しい人々の老後はどうなっても良いというのか!」などという話になってしまうんですね。10万円にも届かない年金で老後が過ごせるか否かという議論がすっ飛んでしまっているのです。
そういう議論の上で、「10万円に届かない公的年金のために、消費税を20%にすることに同意しますか?」という財源論を展開しないと現実的に実施するための政策論は深まりません。ところが、そこまではとてもとても届かない。政策論が貧弱な国は、感情論によるイエス・ノーしかないからです。
私は、これまで納めた分はあきらめて、先輩たちの年金支給のファンドに使っていただいて、基礎年金部分だけをお国からいただくという、ゼロクリアをまず行う。そうしないと、10万円に届かない基礎年金ですら払えなくなってしまうと思うからです。早めに処置しないとこの年金制度は、多くの人々の怨嗟の的になってしまうのではないかと本気で危惧しています。
2009 07 01 [05. 年金問題を斬る] | 固定リンク | トラックバック


















