2009.09.18

[ゴーログ] 自民党支持層は意外に多い???

 皆さん、こんにちは。木村剛です。「ある女子大教授のつぶやき」さんが、「自民党は民主党政権の政策をチェックする野党になり、再び政権交代を可能にする力量を発揮しなければならない」と述べて、自民党を叱咤激励しています。

そうならなければ、やがては民主党政権も腐敗していく。だから自民党は政権を担う能力のある政党として再生する必要がある。その意味で、今回当選者の半数弱が世襲議員というのは気にかかるところだ。さらに、次期総裁選挙として、相も変わらず、比例で復活した古めかしい大物議員が登場してくる姿をみると、政権政党として再生できるのか不安になって来る。民主主義には政権交代の受け皿となる野党を欠かすことはできない。民主党に投じた有権者も「自民党に立ち直ってほしい」と思っている。

 民主主義において、もっとも重要なものは、健全な野党です。現政権がダメだった場合の良い選択肢を、国民が持っているということが、現政権に対して良い牽制を効かせることができるからです。だから、敗れた自民党に対する潜在的な支持層は、意外に多かったりするんですね。「Mutteraway」さんも、以下のように指摘しています。ということで、民主党だけでなく、自民党も頑張れ。

選挙当日の夜、民主党の大勝が明らかになったあとのある番組で、「大阪のおばちゃんに100人に聞いた民主党政権の期間は?」というアンケートで、大多数の回答者が1年以内と答えていました。今日のテレビで見たアンケートでは、「自民党を立て直して欲しい」という回答者が7割を超えていました。これは何を意味するのでしょうか。・・・民報のアンケートの意味は、「今の自民党は嫌いだから、とりあえず今回は自民以外の民主勢力(民主党、みんなの党)へ入れてみよう。しかし期待はしていないから、早く自民党が立ち直ってほしい」という事だと思います。

2009 09 18 [10. 投資戦略の発想法] | 固定リンク | トラックバック

2009.07.27

[ゴーログ] どう考えても世の中にうまい話はない

 皆さん、こんにちは。木村剛です。「くまさんの自立さん」が、「美味しい話や、うまい話なんてないのが普通なのだが、何でひっかかるのだろうか」と指摘しています。

今度は「年金たまご」だ。ネズミ講式(出資法違反)の高配当の話なんて過去に何度も摘発され、多くの人が引っかかり、被害に遭っているはずだが、何故ひっかかるのか、訳がわからない。システム自体も過去の事例とほとんど変わらず、社長の態度も違法性がないことをマスコミの取材では堂々と語っている。つい最近では「円天」なんてのがあった。引っかける方も引っかける方だが、ひっかかる方の罪が重いように感じる。ひっかかる人がいるからこそ、ネズミ講式の問題が絶えない。ちょっと考えれば資金原資が足りないと思うはずなのだが、目先の配当に目がくらんでしまう。本当にマルチ商法は跡を絶たない。被害者だと思ったころには、原資が無くなっているのが常なのだが・・・。本当に何故ひっかかる人が後を絶たないのだろうか?

 残念ながら、この手の詐欺の問題は、消費者自らが賢くなるしかないというのが現実です。法律を強化して摘発を何件やろうとも、うまく騙してカネをとってやろうという悪い輩は、次から次へと新しい手を考案してくるからです。
私は以前から、大学生や社会人において、「世の中にうまい話はない」という大原則を徹底的に教えるべきだと思っていますし、今般上梓した『投資戦略の発想法2020』においても、投資の話とともに、詐欺のリスクについて書き込んでいます。マスコミも「被害者が可哀想」という紋切り型の解説だけじゃなくて、そういう社会人教育の不足と「欲のリスク」について語るべきだと思いますね。
 「【ネットEYE】新『もりもり」の『今』を読むブログ」さんが、「まあ、ダマす奴らが100%悪い!のですが、どう考えても、そんな甘い話はアリエナイんですけど」と説いていますが、そういう健全な常識を身に付けさせることが大事なんです。

この7月だけでも、14日には、大阪市中央区の投資会社「アライド」が、外国為替証拠金取引(FX取引)の運用名目で、多額の出資金を集めていた事件で、大阪府警・高知県警の合同捜査本部が、無登録で営業していたとして、金融商品取引法違反(無登録営業)の疑いで、アライドの代表社員杉本淑枝容疑者ら、6人を逮捕したそうです。・・・アライドの杉本淑枝容疑者らは、20都府県280人から、総額20億円を集め、出資は1口10万円で、30口未満で月2%、30口から150口未満で月3%、150口以上で月5% と配当額を設定していたとか。・・・ 20日には、もっと大がかり?な詐欺、札幌の投資関連会社「オール・イン」が、無登録で外国為替証拠金取引(FX取引)を行い、高配当をエサに100億円 を集めていた事件で、北海道警は、金融商品取引法違反(無登録営業)容疑で、札幌札幌市北区の「オール・イン」本社などを捜索です。・・・オール・インでは、運用実績について、契約書などに月約20%の利息があるとしていたほか、会員募集の際には、「毎月30~40%の配当がある」など、高配当を約束して、勧誘していたケースもあったという。・・・ 22日には、東京都墨田区の、健康食品販売会社「ライフ・アップ」・・・が、「年金たまご」と称して、全国の約5万人から数十億円を集めたとして、警視庁が、出資法違反(預かり金の禁止)の疑いで、「ライフ・アップ」を家宅捜索です。 ライフ・アップの勧誘資料によると、「年金たまご」は、会員となってコラーゲンなどの健康食品の代金として、月額1万3500円(初回のみ1万9千円)を払えば、「年金型ボーナス」を受け取れるというもの。初年度は3万5500円の赤字となるものの、2年目からは267万円、3年目は593万4千円の利益が出るとうたっていた、とか。毎月1万3500円払うだけで、2年目に267万円、3年目に593万円もらえるって・・・どういう理屈になってるのですかね~・・・ 記事を読んで即、アリエナイ話 だと思うのですけど、ナゼ騙されるのか不思議です…。例えば、オール・インの月30%の金利って、100万円が、1年で2330万円になるんです!日本国政府が、オール・インに資金運用を任せれば、国の借金は数年で解消です!って、んなワケネ~。ψ(`∇´)ψ…。 全くもってそのとおりで、「ウマイ話はないんです」(by「【ネットEYE】新『もりもり」の『今』を読むブログ」さん』けどねぇ・・・。この手の話には、極めて冷静沈着な意見を述べられる「忠恕庵」さんは、無登録のFX業者にお金を出した人たちが「怒りの会見」を開いたことに対して、以下のように述べておられます。ご参考まで。


 私は、「欲を出すのが悪い」なんて思ってないし、そんなことはどうでもいい。欲は有ってフツウだし、楽して儲けたいと考えることもフツウのうち。彼らの致命的欠陥は「怒っちゃう」こと。先日、慶應義塾大学の足立修一教授(理工学部、制御工学)の講演を聞く機会がありました。文系の私には「制御」なんてまるで分かりませんが、ちょっとした話の流れで放たれた、ある一言が印象に残りました。

私は制御屋さんですから、ラクしたいんです。   ラクしたいということは、頭を使いたいんです。

 なるほど。楽をするとは、頭を使うこと。楽に儲けたいのであれば・・・普通の人の何倍も何倍も、調べ、考え、仮説を立て、チャレンジして、失敗は分析して次へ活かす... そういったことを積み重ねていかなければいけません。・・・普通の人が遊んでいるとき寝ているとき、頭が爆発するくらいに考え抜かないといけません。楽をしたいなら。怒ってもダメです。みんなで会見しても儲かりません。交通費と時間の無駄という意味で、自ら二次被害を招いているとさえ言えます。


2009 07 27 [10. 投資戦略の発想法] | 固定リンク | トラックバック

2009.06.19

[ゴーログ]『投資戦略の発想法2010』発売!

 皆さん、こんにちは。木村剛です。「忠如庵」さんが「『3年で富裕層になる!』、『ニュー・リッチの王国』等の著者・臼井弘文容疑者が、自身が代表を務める"富裕層をターゲットにした市場調査会社"『イー・マーケティング』の未公開株詐欺で逮捕された」と教えてくれました。

イー社は債務超過(資産<負債)になっていた。金に困った社長は、自社株を担保に裏の金融から借りる。しかし返済がされないので、金融会社は担保を行使して営業代行会社を使って株を老人に売りつけた、とね。同社が運営しているサイト「SEVEN HILLS」というのがあります。"ニュー・ラグジュアリーのための高級ポータルサイト"なんだそうですが、どうも、基本的なところでズレている気がする。ほんとうのお金持ちは、「高級ポータル」なるものを見たり、「富裕層マガジン」なるものを購読したりはしないでしょう。そんなのは、「お金持ちぶってみたい人」です。・・・お金持ちは、超高級腕時計もしないし、超高級外車なんかには乗っていない。2年連続で国内4位の納税者だった小室哲哉氏がああなったように、いくら稼いでも使えばすぐにお金は無くなります。「お金持ちぶりたいのか」、それとも「お金を持ちたいのか」、どちらなのか。これをよく考えたほうがいい。・・・問題の本質は、そのあたりの熟考が足りない、実は単なる中流の背伸びした人が多いこと。いずれにしても・・・一生懸命、金策を廻らせてリッチであるかのように装い、「ニュー・リッチ」を喧伝していた容疑者は、なかなかご苦労な話で、泣けてきます。

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 こう言ってしまうと、身も蓋もなくなるような感じがしますが、資産を形成する基本中の基本は、「節約」です。入るを以て出るを制す、というスタンスが一番大事でして、そのあたりを踏まえない投資は、必ず破綻を招きます。
 ということで、最近の経済情勢を踏まえた上での財産形成の王道を学んでいただくための拙著『投資戦略の発想法2010』(出版:ナレッジフォア)が発売されることになりました。このところ発生している金融事象の解説や経済事件の読み方に多くのページを割き、図解やグラフを多く盛り込んでわかりやすくしたのが特徴です。
 主要な書店さんで取り扱っておりますので、手にとってみてお気に召していただきましたら買っていただけると幸いです。

2009 06 19 [10. 投資戦略の発想法] | 固定リンク | トラックバック

2008.04.17

[ゴーログ] 投資の結果を他人のせいにしない

 皆さん、こんにちは。木村剛です。「世界のお金情報-プロの目で見た成功の鍵」さんが、「4月9日付 IPE(Investment & Pension Europe)ニュースによると、オックスフォードシア州年金が、UBSに委託しているTAA(タクティカル・アセット・アロケーション)の運用結果を問題視し、過去に支払った成果報酬の返還をUBSに求めたと報じています」ということを教えてくれました。

TAAとは、株式、債券、現金のアロケーションを機動的に変更して、収益を上げる運用手法を言います。ニュースによると、2007年第4四半期で、▲2.85%資産価値が下がったことが怒りをかったようです。しかし、UBSが過去の成果報酬返還に難色を示したことが遠因(または直接な原因?)でこの年金は、他の英国株式や債券の運用についてもUBSを解約することを決めました。まあ、何とも個人的には情けない話だなと思います。・・・年金が運用成果が悪化したからと言って、過去の成果報酬を返せとは情けないです。・・・

しかし、最近のタクティカル・アセット・アロケーションの運用結果は散々ですね。一文字、”G”が加わるGTAA(グローバル・タクティカル・アセット・アロケーション)について見ると、平成20年2月末現在2本のGTAA公募投信(野村メロン・ダイナミック・ファンドとGSグローバル・マーケット・ストラテジー)のパフォーマンスを見ると、過去1年でそれぞれ▲14.5%と▲20.9%です。絶対利回りを売り物としている商品としては、悲惨としか言いようがありません。 

これらは、通常、クオンツ運用と呼ばれる金融工学モデルに基づき、運用されています。昨年は、サブプライム問題などあり、モデルがほとんど効きませんでした。・・・これらは意外と単純な理屈の「極端に上がったり、下がったりしたものは、平均に戻る」に基づいています。しかし、昨年のショックが長期化しており、そうした理屈が働かなかったのです。世の中、絶対などありません・・・。 

 私は、クオンツ運用――特に市場の歪みを狙って絶対的な収益を狙うもの――なるものに「?」を感じてきました。無論、市場に歪みが生じることはありますし、その歪みを狙って成功している投資家も少なからずおりますが、常に、その歪みを計量的に発見して、是正する方向に賭けていくという手法に安心感を持てないのです。
 とどのつまり、市場は人間の心理の集計であり、人間が合理的な生き物と限らない以上、市場もまた非合理に動くことがありま。そして、その是正がどのように起きるかとかいつ頃起きるかいうことが合理的に計算できるとは思えないのです。
 資産運用というのは、資本主義経済のメカニズムが長期的に機能する――世界全体でみれば、拡大再生産が半世紀ほどは継続する――ということを信じて、ゆっくりと安定的に行うべきものであると私は考えています。
時事を考える」さんによれば、「先日知人が酒の席で『勝間和代さんに損をさせられた』と盛んにグチっていました」ということなのですが、投資の基本は「いついかなるときも他人のせいにしない」ということです。
その基本がどうしてもできない人は、預金保険機構が保証してくれる1000万円までの銀行預金をたくさん作る。利回りアップは、本業の仕事で稼ぎ出す、という覚悟をすべきだと私は思っています。

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ポッドキャスティング-木村 剛が斬る!
今週のテーマ:「Jパワー株買い増しに政府どうしようもない中止勧告」

英投資ファンドTCIによる、Jパワー株の買い増しについて、
政府が中止や変更を求める方針を決めたが、その理由がお子様以下だ。
「日本の投資家なら短期で売り抜けることはない」というのだが、
TCIの3年から5年という保有期間は日本の投資家を見ても実は少数派だ。

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2008 04 17 [10. 投資戦略の発想法] | 固定リンク | トラックバック

2007.02.19

[ゴーログ]小さく、ゆっくり、長く、投資しよう!

 皆さん、こんにちは。木村剛です。「Rennyの備忘録」さんが、一昨日に開催したFJ資産運用サミットに参加してくれたようです。

澤上さんは・・・「相場が良いときのにわか応援団ではなく、相場が悪いときにこそ応援する(=投資する)本当の応援団になることができればリターンが得られる」ということを何度も強調されていました。応援できる経営者・事業家を常日頃探しておいて、年に2・3回ある下げ相場の時に応援するというリズムを身に付けよう、という持論を重ねて強調されていました。不変の主張なのですが聞くたびに新鮮に感じるのは何故なのでしょうか。 藤野さんのお話をお聞きするのは本当に久しぶりでしたが、「経営」重視の投資にブレが無いことを確認しました。昨年激しく下がった新興企業株式については、2005年の爆騰相場、2006年の暴落相場を通り過ぎた後、それでも2005年の大相場前より株価が上昇している銘柄が幾つか存在している、そうした「歩留まり」に注目すべき、とのご意見が印象的でした。 澤上さん、藤野さんお二方とも「2005・2006年というのは最高の教材」と指摘されていました。藤野さんが投資手法のアドバイスとして、「小さく、ゆっくり、長く」というキーワードを挙げられていました。手に汗を握らない程度のお金の単位で時間分散しながら、長期投資する、ということです。

 このパネルディスカッションは、私が司会をさせていただきましたが、澤上さん(澤上投信社長)と藤野社長(レオスキャピタルワークス社長)のお話は、なかなか聞き応えのある内容でした。「小さく、ゆっくり、長く」という投資の王道を聞いていただいただけでも、かなり価値は合ったのではないかと思っています。次回は6月に開催する予定ですので、期待していてください。

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ポッドキャスティング-木村 剛が斬る!「どう読む?六カ国協議共同声明採択」 」 ↓からご覧いただけます。

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2007 02 19 [10. 投資戦略の発想法] | 固定リンク | トラックバック

2007.01.08

[ゴーログ] 資金を285倍にする方法?!

 皆さん、こんにちは。木村剛です。「秘匿レベルMAX10の革命的禁断ノウハウ 」という触れ込みで、「★■あなたの資金が285倍になったらどうしますか?■★」さんが儲け話(?)に関するトラックバックを送ってきました。

この予想法は「オッズ」でも、「確率論」でもありません。
ましてや、単純な「追い上げ方式」でもありません。
「計算式」も「競馬予想ソフト」も必要ありません。
「レイティング数値」や「スピード指数」も関係ございません。
全く競馬を知らない人でも【 1分30秒 】あれば予想でき、
劇的な変化を得られる過去に例のない予想方法です。 
 

 「週刊!木村剛」を毎日読んでいらっしゃる方々は、こんなチャチな宣伝文句に引っかかることはないと思いますが、世の中には、相変わらず、この手の陳腐な詐欺まがいのお誘いが跋扈しているようです。
 新年早々、「こんなくだらないモノを読んで時間を無駄にしないように」という好例として、ご紹介させていただきました。資金を本当に285倍にできる人は、こんなくだらないトラックバックを送ったりしませんよ。
 ちなみに、「ノーリスクで2000万以上稼ぐFX攻略法」さんも、同様のご提案をしているようですが、ノーリスクで2000万円以上本当に稼ぐ人が、この手のくだらないトラックバックを送ることはないので、皆さんもお気を付けください。

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“木村 剛が斬る!”
今年の抱負(公私ともに)とともに、日本経済に期待したいことなどを語っています。





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2007 01 08 [10. 投資戦略の発想法] | 固定リンク | トラックバック

2006.12.14

[ゴーログ] 株選びと男選びは似ている?

 皆さん、こんにちは。木村剛です。「最近思ったんだが、株選びと男選びは似ている、と思う」と語る「小福のへりくつ」さんが、「株の銘柄選びを観ると、その人がどんな異性が好みなのかがわかる、気がする」という自説を展開してくれました。

 株式投資に関して私は、「株を買うときは、結婚するつもりで買ってください。買ったら別れないというつもりで、バイ・アンド・ホールドにしてください」と主張していますので、「株選び=伴侶選び」という発想には親近感を覚えました。
 ということで、「株の銘柄を一つの人格と見なし、タイプ別に分けてみた」という「小福のへりくつ」流の株選びをご紹介いたしましょう。

①結婚したい株:一見地味だがよく働きよく稼ぐ。気がつかないうちに上がってくれているような株が理想。一生付き合い続けたい。現在より将来を見据えて判断。
例)トヨタ自動車、デンソー、本田技研

②イケメン株:イケメン経営者が経営している会社の株。イケメンの男は意外と努力家が多い(顔でトクしていると思われたくないためか)ので、着実に結果を出す可能性が高い。ただし、経営者がしゃかりきに仕事しているだけに、ワンマン経営になりやすい。
例)サイバーエージェント、USEN、GMO等

③腕白坊主株:パワーも実力もあるが、とにかく落ち着いていられない。付き合ったら常にハラハラさせられる。ハイリスク・ハイリターン。よっぽど応援したい気持ちがなければ疲れ果てるかも。
例)ソフトバンク、楽天、グッドウィルグループ等

④昔はアイドルだった株:学生時代はかっこよくて頭もよくて学級委員などをしており女の子の憧れの的だった。20年後の同窓会では、すっかり禿げて太ってしまい、昔の面影もない・・・しかし、本人は未だに過去の栄光を引きずっている。
例)ソニー、日立製作所

⑤職人株:技術(オタク?)色の強い会社の株。ホームページや経営者のブログを読んでも、専門用語ばかりで何を言ってるのかさっぱりわからない。ので、一般に認知されるのが遅い。先に世界に認められてから、日本でブレイクしたりする。個人的には私はこういう株が好きです。
例)サイボウズ、ジャストシステム等

⑥ダメ男株:「この株のことをわかってあげられるのは、私だけ」・・・・思うのはあなたの勝手です。

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2006 12 14 [10. 投資戦略の発想法] | 固定リンク | トラックバック

2006.10.30

[ゴーログ]宣伝トラックバックに騙されるな!

 皆さん、こんにちは。木村剛です。ブログというのは、オープンスペースなので、色んな方々からトラックバックをいただきます。ただ注意したいのが、このブログにも、時折、「どうも詐欺っぽい」もしくは「過剰にすぎる宣伝文句」と思われる宣伝トラックバックが入ってくることです。

 皆さんには、万が一にも、そういうトラックバックに騙されないようにお願いしたいと思いますが、例えば、最近の事例で言うと、「今月中に100万円しか稼げない方法」とか「これなら勝てる!驚愕の為替取引必勝法とは?」という如何にも怪しげなタイトルのものが来ています。そういうものについては、下記の2通りの対応をお勧めしておきます。

(1)無視する。クリックもしない。
(2)どういう風に騙そうとするのか、そのテクニックを勉強するために、真剣に研究する。そして、その研究成果を学んで、今後騙されないために役立てる。

ちなみに、私は(1)ですので、「今月中に100万円しか稼げない方法」とか「これなら勝てる!驚愕の為替取引必勝法とは?」については熟読しておりませんが、皆さまも賢明に対処されることを確信しております。

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2006.10.20

[ゴーログ]株式嫌いの日本人は嫉妬深い

 皆さん、こんにちは。木村剛です。「株式投資に対しての誤解って、とっても根強いと思う」と告白する「小福のへりくつ」さんが読み応えのあるトラックバックを送ってくれました。ふむふむ、と頷きながら読んでしまったので、皆さんも是非、ご一読を。

私が「株を買っている」と告白したが最後、友人の大半は、怪訝な顔をする。まるで麻雀や競馬にはまっているダメ女のような目で私を見る人もいる。「いや、だって、これからインフレになる可能性もあるんだから、円で貯金してる方がリスク高いんじゃないの」なんて、マトモな反論をしたとしても、逆に火に油を注ぐことになる。「株なんて不労所得じゃん」とか、「主婦はいいよね、デイトレできるから」とか(デイトレなんてやってねえよ・・・)、「絶対損するよ、株は怖いよ」とか(買ったこともないのになぜわかる?)・・・。しまいには、「人生、お金だけじゃないよ」とか、見当違いの説教が出てくる始末。で、最近気づいたんだけど。そういう反論をする人に限って、「嫉妬深い」という事実。特に、ホリエモンとかヒルズ族とかいう、若くして金持ちになった人達にすごい嫉妬心を燃やすのだ。

 これって、本当にそうですよね。自分が働いている会社が「株式会社」であり、「株式投資」によって生存を許されている。すなわち、「株式投資があるから、自分の職がある」という冷静な認識ができない方々が如何に多いことか・・・。
 額に汗して働け!――と言い張るのは良いのですが、その「額に汗して働く場所」を提供しているのは、額には汗をかいていないけれども、脳味噌に汗をかいている人だったり、損するリスクを犯して投資を行い、心に汗をかいている人だったりするわけです。
そういう世の中のメカニズムを理解するのに、簡単な方法があります――それが、株式投資なのです。「小福のへりくつ」さんは、こう指摘しています。

たったひとつだけ、「株式投資をして、明らかにトクをした」と思えることがある。それは、「金持ち」とか、「成功者」を妬む気持ちがなくなった、ということ。曲がりなりにも、「こいつは成功するな」と予想する人の会社の株を買っているわけだから、妬むどころか、「どんどん成功してくれ」と思うのが普通だ。・・・だから、株主になる、ということは、心から、投資した相手に成功してほしいと願うことでもあるのだ。もし、自分の株がすぐには上がらなくても、マトモな投資活動をしていれば、おのずと、お金の動きというものが体で感じるようになる。すると、体でわかってくるのだ。「資本家」がいないと、困ったことになるな、ということが。 

お金は経済の血液だ。資本家は、言うなれば、血液の大半を持っている、ということになるだろう。彼らが血液を動かしてくれているから、この経済は成り立っている。・・・その血液を動かしている、原動力は、単なる資本家達の「欲」かもしれない。嫉妬深い人達は、それを大義名分にして、金持ち達を責めているのだろう。でも、それを責めたところで、心臓がなければ、血液が循環せず、経済は死ぬだけだ。経済が死ねば、私たちの贅沢な暮らしはなくなる。株式投資をやっていると、それが理屈ではなく、体でわかるようになる。だから、金持ちに対する嫉妬心がなくなるのだ。これは、生きることにおいて、大きなプラスになると思う。・・・もし損することになったとしても、金持ちに対する嫉妬、という負の感情を、「成功して欲しい」という応援の感情に変換させることができるだけでも、私はいいと思っている。

 私は、「小福のへりくつ」さんのご指摘は、非常に大事なポイントをついていると思います。現に資本主義経済のメカニズムが機能しており、現実問題として、自分たちはそのメカニズムの恩恵を受けているにもかかわらず、そして、その恩恵を放棄する覚悟もないのに、イデオロギー的に資本主義経済を否定する幼稚なレベルの方々が跋扈し続けるようであれば、日本は最後の共産主義国家として、着実な没落過程を辿るのだろうと思います。
はてさて、どうなるのでしょうか???

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2006.08.17

[ゴーログ] 働くこととお金を生み出すことは違う!

皆さん、こんにちは。木村剛です。「微妙に日刊?田中大介」さんが「未だにお金とは何なのかよく分からない」と告白しています。

自動販売機に120円を投入すればジュースが出てくることは知っている。経済学部の講義でも貨幣とは何かということについて色々学んだ。
でも、ジュースを買うのに使う硬貨はあまりに感情的過ぎるし、
でも、経済学部の講義で学んだ貨幣はあまりに論理的過ぎる。
不思議なのは、お金ほど生きていくのに必要なものはないこと。
不思議なのは、お金について学校で全く教えてくれなかったこと。
大人の多くはお金というと穢らわしいものだと思っている人は多いようだ。でも子供の目から見ると穢らわしいのはお金のために大切なものを捨てる大人そのものだ。

 私も大学では経済学を専攻しましたが、本当の意味での人生経験として、学生に対して「おカネの発想法」を教えられる教授は数少なかったような記憶があります。それは、教授自身が、「経済学」は学んだものの、「経済」を成り立たせている要素である「経営」や「資産運用」や「経済政策」の現場で成功した体験がないために形而上学的な教えしかできなかったためではないかと思います。

お金をたくさん持っている人はお金についてたくさん知っているし、お金をほとんど持っていない人はお金についてほとんど知らない・・・。お金をほとんど持っていない人は、お金持ちに搾取されているからだ、と言う。でもその理論は、ちょっと考えればただの自己正当化に過ぎないことは分かる。

搾取されているってことは、その人が生み出したお金を誰かが横取りしているってことだ。もし本当に横取りされているのだったら、独り占めすればいいだけのことだ。それは転職することかもしれないし、起業することかもしれない。それはリスクが高いという人がいるかもしれないが、心配する必要はない。だってあなたはお金を生み出すことができるのだから。あなたが生み出したお金をあなたが独り占めできるのに、あなたがお金に困ることはない。

もしあなたが自分が生み出したお金を独り占めできる状況にあっても、あなたの手元にお金がほとんど残らないのであれば、それは実はあなたはお金を生み出していなかったということの証明に過ぎない。それはつまり、あなたが生み出したと勘違いしていたお金は、実は他の誰かが生み出した後に置いておいたお金だったってことだ。・・・だからこそ搾取されていると考えていても、人は簡単には職を辞めたりしない。それは当人の生存にとても役立っている。

たぶんとっても厄介なことは、世の中にはお金というものについてほとんど知らない人がほとんどで、働くことはお金を生み出すことだと勘違いしている人が多いことだ。・・・僕がどれだけ苦労して下手糞な油絵を書いたとしても、生み出されたのはゴミであってお金でない・・・。働くこととお金を生み出すことは違うっていうことだ。

 「微妙に日刊?田中大介」さんが指摘している「働くこととお金を生み出す」ということの違いという観点は極めて重要であると私は思っています。このことは、会社を一度でも経営したら嫌になるほど思い知らされますが、会社を経営してみるまでは、皮膚感覚でなかなか分からないことだからです。
 そして現実をみれば、会社経営を経験したことのない「識者」の方々が、「働くこととお金を生み出す」ということを「同じ」ものとして論じています。これが、世の中の経済の歪みを広げている大きな要因になっていると私は確信しております。
 せめて、「まーねこのひとりごと」さんが下記で指摘しているような「常識」が、義務教育で教えられるようになると良いのですが、そういう発想は文部科学省にはあるのでしょうか。

株式投資は、「やる」ものなんだろうか。競馬、競輪、競艇、オートレース、宝くじ、パチンコ、パチスロ、他賭博と同列なんだろうか。違うでしょ、賭博は、合法、非合法を問わず「テラ銭」を取られる・・・ので、平均すると、必ずマイナスになる。・・・株式というのは、会社の所有権であって、馬券や舟券とは完全に違う。もっというと、株式を買うという行為は、株式を買った会社に資金を提供し、応援し、さらには運命共同体(だって、会社が潰れれば紙くずだから)になる、ということなのだ。


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(読者の皆様へ)
 8月下旬刊行予定の木村剛・二宮清純共著 「フォワードなき日本格差社会」の記念イベントを開催いたします。 日本の経済とサッカーに共通して潜んでいる日本の抱える問題について語りつくします。


■日時 2006年8月31日(木) 19:00-21:00
■対談:木村 剛(きむら・たけし)+ 二宮清純(にのみや・せいじゅん)
■テーマ:「オシムは日本を変えられるか?」      
■会 場: WIRED CAFE NEWS
東京都中央区日本橋室町 2-1-1 日本橋三井タワー2F
TEL 03-3231-5766
URL:http://www.wiredcafe.jp/
■参加費: 5,000円(参加費は当日受付にて承ります)
【新刊本・軽食&ドリンク付】     
■定 員: 先着80名様(事前登録要)
■主催:ナレッジフォア株式会社・DMD JAPAN株式会社/共催:株式会社フィナンシャル
■詳細URL https://www.fico.co.jp:4430/financial/entry0831.htm 上記URLよりインターネットで直接お申し込みいただけます。
ファックスでもお申し込みはこちらからダウンロードをお願いします。
※事情により開催日程等変更になる場合がございます。



2006 08 17 [10. 投資戦略の発想法] | 固定リンク | トラックバック

2006.08.09

[ゴーログ] 株をやる人間なんて、ろくな人間じゃない?

 皆さん、こんにちは。木村剛です。「ほとんどの経済活動は株式会社が先導役となって動いているにもかかわらず、なぜか株式、株式投資についての経済教育が全く怠っているとしか思えない」と、「くまさんの自立」さんが投資教育について指摘してくれました。

ぼくは残念ながら、株式投資というものが全くわからないし、どうしても、賭事のイメージがつきまとっていて、それが払拭できないでいる。ぼくのような意識を自然にうえられてしまった人間がほとんどではないだろうか。なぜなら、教育現場でさえ特殊な事情をのぞけば、株式投資自体が蔑まれているからだ。・・・

金儲けの話をすると、忌み嫌われるという風潮がある。経済活動という表現に変えれば少しは違うのだが、株式投資となると金儲けと同意語になってしまう。経済活動の現状を分析把握・予想するという意識に置き換えることが難しい。本来、経済活動の現状を見るには株式が一番なのだ。ほぼ、毎日、為替のレートや日経平均が天気予報と同じ頻度で報道されているにもかかわらず、株というと白い目で見られてしまう。・・・

ぼくもできれば、少しは株式投資をしてみたいと思うのだが、どうも、一か八か、あぶく銭か、遊び人的なイメージが次々と浮かんでくる。手堅い商売という認識がないのだ。そこで、失敗という文字が頭をよぎる、すると、実行できなくなってしまう。一攫千金を夢見るとか、宝くじは許せるのに、株での同様なことは、どうも、眉をしかめられるというのが現状ではないだろうか。・・・株式投資をしてみたいのだが、どうも、ブレーキを踏む自分がそこにはいるのです。

 全くご指摘のとおりで、日本において株式投資に関するまっとうな教育がなされていないことを、私は本当に懸念しています。「自分自身が株式会社に勤めている」のに、「株式投資なんて危険だ」と思っている人が少なくないのです。でも、そんな「株式投資」がなかったら、「株式会社に勤める」こともできなくなるんですが・・・。「三十にして立つ」さんも同様の悩みを持っているようですね。

私は株式取引に興味があるのですが、世間では未だに株に対しては風当たりが強いようです。私の周りで話をすると、「株をやる人間なんて、ろくな人間じゃない。」という意見が大勢を占めてます。数少ないですが理解のある人もいることはいます…。批判的な意見を持っている人に「じゃあ、なんで駄目なの?」と聞くと「よく分からないけどなんとなく…」や「知らないから…」、「損するから駄目だ」みたいな意見がほとんどです。彼らの中では知らないけど悪というイメージだけが植えつけられているようです。「じゃあ、理解するように勉強してみればいいんじゃない?」と説得してみてもかたくなに拒絶しています。

 手前味噌になりますが、そういう方には、是非、拙著『最新版 投資戦略の発想法』(アスコム)を読んでいただきたいと思います。また、より深く『投資』や『お金』や『経済』のことを知りたい方には、『おカネの発想法』(日本実業出版社)を一読されることをお勧めします。これからの日本人には、「投資の知識」が不可欠だと私は思っています。

(読者の皆様へ)
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全国有力書店におきまして、「フィナンシャル ジャパン」2006年9月号は7月21日発売です。
今月の第1特集は、「小泉改革は失敗だったのか」。小泉政権が本年9月に終結を迎えることもあり、『小泉改革』が議論の的となっている中、格差問題を中心に構造改革の功罪を分析しています。
第2特集では、日本郵政公社で投資信託が販売されるようになって半年以上がたった今、「郵便局で投信を買いませんか?」と題して、郵便局だからできる投資信託の販売戦術とは何か、そして郵便局で取り扱っているお勧めの投資信託に関する情報などをまとめています。
特集以外では、Q&A形式の「知らないうちに 『インサイダー取引』 をしていませんか?」、さわかみ投信代表の澤上篤人氏が経営者の本音に迫る「上場社長の知られざる悩み」、前三重県知事の北川正恭氏とスターフライヤー社長の堀氏との対談、2006年FIFAワールドカップドイツ大会の日本代表敗退にみる、「談合型社会主義」について、スポーツジャーナリスト 二宮清純氏とFJ編集長 木村剛が語りつくします。また今月からは、「インフレ最前線―身の回りに忍び寄るインフレの影」、「ポストBRICs―ネクストイレブン」が新連載としてスタートします。

2006 08 09 [10. 投資戦略の発想法] | 固定リンク | トラックバック

2006.07.14

[ゴーログ]なぜ日本にはバフェットやゲイツが出てこないのか?

 皆さん、こんにちは。木村剛です。「日本という国は、国民にお金のことに背を向けるような風潮を作っておいて、お金に背を向けている人たちを尻目に、お金に汚いと言われる人たちが儲けている」と指摘している「兄やんの公式ブログ」さんは、「お金に無責任な日本人」と題して、お金について語ってくれました。

 そこで議論の対象になっているのは、ウォーレン・バフェット氏が、巨額の財産をビル・ゲイツが興した財団に寄付したニュースです。確かに、「日本では大したニュースとしては扱われていない」ようですね。また、「バフェット氏が、『税金を払って財務省に任せるより、夫妻の財団(ビル・ゲイツ夫妻の財団)はお金の効用を最大化してくれる』と言っていることについても触れられていない」ということも気になります。

お金に関して言えば、努力していない人間が努力した人間を非難し、自分たちの努力不足を正当化しようとする人が圧倒的に多いのです。スポーツの世界でもそういうことはあるんですが、そういうことが発覚してしまえば、それなりのペナルティが発生するのですが、お金の場合そういった規制が全くなく、野放し状態になっています。世間一般では、「一生懸命努力した人が報われないのはおかしい」などと言われていますが、『お金に関して』一生懸命努力した結果、たくさんのお金を得られるようになっても、テストの点と同じように、『お金に関して』努力しないせいでお金に困っている人の目の仇にされてしまっています。

ということは、お金に関して努力した人は努力した相応分報われないでいる傾向にあるのです。もちろん、個人差や性格によって違ってくる部分ではありますが、日本ではいい印象を持たれない、というのが現状です。お金を多く稼いでちょっと目立っただけでツブされるのであれば、一生懸命働こうと思わない人が増えるのは当然で、それが日本経済にも悪影響を及ぼしているのです。日本が世界第2位の経済大国と言われてるのにも関わらず、世界の富豪トップ50に1人も名を連ねることができないのも、そういった日本的慣習があるせいに他ならないのです。

日本の中で、ビル・ゲイツやウォーレン・バフェットのような人物が出てこれないのには、こういう要因(他にも理由はある)が少なからず影響している、ということを多くの人が認識する必要があります。日本では、彼らのように社会に還元したとしても、「個人資産の80%を還元したと言っても、まだ○億円もありますからねー」と言われてしまいます。これは、完全にお金の稼ぎ方を知らない人の発想から出る言葉で、個人資産の80%を奉仕しても悪く言われてしまう状態なのです。・・・

同じ80%の資産を払ったとしても、「言うてもまだ20億もある」などと言われ、肯定的に見られないばかりか、お金を持っている人間として、今回の誘拐事件のように目をつけられる、それがまた肯定されてしまう世の中が日本なのです。別に奉られたいがために寄付するのでもなく、善意で寄付しただけで冷ややかな目で見られ、身の危険が発生するとなれば、うかつに表立って寄付することもできませんし、堂々とお金を稼ぐことも許されないということになります。それでは寄付できる立場にあっても、日本の中でそれをやろうとは思いませんよね?・・・

 この議論は、結構、本質的で重要な議論だと思います。日本人は「お金」の本質を学ばないまま、お金を不必要に賞賛したり、必要以上に嫌悪したり、しています。資本主義経済とお金の関係についても、知っているようで理解していないのが実情です。
 私は、「お金」との付き合い方(=資本主義経済との付き合い方)を知ることによって、日本は、少子高齢化の経済環境下にあっても、豊かな国として存在し続けることができる、と思っており、そのための書籍『最新版 投資戦略の発想法』(アスコム)、『おカネの発想法』(日本実業出版社)や金融経済月刊誌『フィナンシャル ジャパン』を発行しています。ご興味のある人は、ご一読ください。

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(読者の皆様へ)
 全国有力書店におきまして、「フィナンシャル ジャパン」2006年8月号は6月21日発売です。
 今月の第1特集は、「インフレ時代に備える6つの基礎講座」。インフレになることを見越して身につけておくべき基本知識や投資方法を学び、読者の皆さまの身近にある金利や物価、住宅ローンや預金金利などについて解説しています。
 また第2特集は、5月より新会社法が施行され、企業においての『内部統制』が注目される中で、「投資家のための新会社法『内部統制』の極意を学ぶ」と題して、投資家として知っておいたほうがよい、企業の対応の実態や『内部統制』に力をいれている企業の情報などをまとめています。
 特集以外では、中田英やイチローのようになるための右脳の鍛え方、政策通で知られる与謝野馨経財相の「オトナの経済財政論」、前三重県知事の北川正恭氏と日本サッカー協会の川淵キャプテンによるリーダシップ・人事術についての対談、さわかみ投信の澤上篤人氏の「ファンドマネージャーが経営者の本音に迫る」、独立した立場で投資家にアドバイスをするファイナンシャル・アドバイザーの活動状況など盛りだくさんの内容となっています。

2006 07 14 [10. 投資戦略の発想法] | 固定リンク | トラックバック

2006.06.22

[ゴーログ]証券会社ではなく、アドバイザーを選ぼう

 皆さん、こんにちは。木村剛です。「独立系証券マン日記」さんが、「IFAと投資家が出会い、よりコミュニケーションを深めるための場所としてIFA Investors Salonというものを開設いたしました」というお知らせをいただきました。

IFA Investors Salon はHP上で投資家が自分が付き合いたいと思うIFAを探すことができるIFA照会サービスとIFAが行うセミナーの企画・告知・紹介が主なコンテンツとなります。まだ、始めたばかりですのでIFAの参加者も少ないですが、今後主旨に同調してもらえるIFAを募り、匠がいつも主張する“証券会社を選ぶ時代から証券アドバイザーを選ぶ時代へ…”資産運用の世界を変えていきたいと考えています。なにぶん、個人ベースでやっていることなので、不備な点もあろうかと思いますが温かく見守っていただければと思います。

 IFAというのは、Independent Financial Adviserの略で、証券会社から独立して個人投資家にアドバイスをする専門家のこと。金融商品の供給者に雇われていないので、お客さまである個人投資家にとって、真に良い助言をすることができる立場にあります。
 日本では、良いアドバイスにお金を払うという習慣がなく、知恵の値段はかなり低く抑えられています。でも、「証券会社を選ぶ時代から証券アドバイザーを選ぶ時代へ」と変わっていくべきということについては、私も同感でして、是非、そうなってもらいたいと思っています。
 1%程度の利回り格差にこだわって元本を失ってしまったり、個別株の短期売買に我を忘れてしまったり、有利な投資に目を奪われて詐欺にあってしまったり、というケースは、いまでも枚挙に暇がありません。そうした被害を最小限に抑えるためにも、独立した証券アドバイザー(IFA)が必要になってくるのではないでしょうか。
 関係者の方々がご活躍し、投資被害者が少なくなることを祈っております。

2006 06 22 [10. 投資戦略の発想法] | 固定リンク | トラックバック

2006.05.22

[ゴーログ]お金よりも大事なものがある???

皆さん、こんにちは。木村剛です。「微妙に日刊?田中大介」さんが、「子どもお金調査」に関連して、「お金よりも大事なものがあるか」という質問に8割の小中高校生が「そう思う」と答えた、という記事を見つけて、「相変わらずお役人はいい加減な質問が好きだなあ」とコメントしています。

そもそもこの質問には主語が抜けていて、「自分自身にとって」なのか「社会にとって」なのか分かりません。自分自身にとってお金が何よりも大切な人がこの世にいるのでしょうか? ホリエモンだって著書でお金よりも自分の命の方が大切だと書いています。またお金を使う自由がなければ(拘置所のなかでは)、お金は無意味なわけです。もしそういう人がいるとしたら、その人は結果的に自らの命を犠牲にして誰かにお金を残すわけですから、ある意味これ以上ないほど利他的な人では? 

もし質問が「社会にとって(お金よりも大事なものがあるか)」であれば、これはかなり難しい質問です。お金とその他全てを比べるのは面倒なので、以下ではその他全ての中でもっとも大事そうな「人々の命」と比較します。私の結論から先に述べると、
社会にとって「人々の命」はごく僅かだけ「お金」よりも大切です。

というのも、理想論は無視して現実の世の中を見れば、お金がないために失われている命は毎年千万単位で存在します。それこそ発展途上国のストリートチルドレンから先進国のスラムまで。直接的にはお金以外のモノ(薬・食料・安全 etc)がないことが原因ですが、これだけの貨幣経済においてはそれらはお金とほとんど同意義です。お金さえあれば助かる命があるわけですから、その意味で「お金と命の為替レート」が存在するわけです。それが存在する以上、お金と命は同じだけ大切なわけです。

 このコメントを読んだ「小売店で働く社長の日記」さんも、「いい加減な質問だなぁというは、私も全く同意見です」と述べて、「お金より大切にしたい物というものは、家族、友人、私に様々な事を教えてくださった先輩、人間らしくホコリをもって生きたいという気持ち、などなど、私にはたくさんあります。だからといってそれらをお金と並列にならべて、どっちが大切か? なんて質問はまったくの無意味です」と語っています。

私は、お金は家族や友達と同様に大切だと考えています。その理由は主に二つあります。 ・私は、家族や友人が事業に失敗して、あるいは詐欺にだましとられて、住むところも、食う物もなくなった時に、お金を出してあげる事をすでに決めています。このように、お金をもっていれば、困っている友人や家族を助けてあげる事ができます。ちなみに、決めているのは突然やってきた時に、すんなりと出してあげるようにするためです。 ・お金をもっていれば、嫌いな人間のいう事を聞かないですみます。理不尽な事をいったり、媚びへつらう事を求める上司や取引先とつきあわないですみます。

 ここで、先週ご紹介した「小売店で働く社長の日記」さんの「お金のない人の3つのパターン」をもう一度示しておきたいと思います。

1.悪いことをしなければお金持ちになれないと考えている。
2.お金よりも大切な物があると考えている。
3.金を持ったらロクな事にならないと考えている。

 「小売店で働く社長の日記」さんが指摘しているように、「お金よりも大事なものがあるか?」という質問は、この1と2にあてはまっているように思えます。こういうくだらないアンケートにコストをかけて、「『勝ち組』『ヒルズ族』などと、成功者がもてはやされる風潮が広まるが、同委は『子供の金銭意識は予想以上に堅実だ』と分析している」人たちは、だいたい既得権益に守られて生活に困ったことのない方々ばかりだったりします。
そんなことより、チャップリンが作った「ライムライト」を子どもたちに見せて、「人生に必要な物は、勇気と、想像力と、少々のお金だ」という名台詞を自分たちなりに考えてもらったほうがよっぽど豊かな人生につながるような気がします。
 お金を使ってでも守りたい何かがあるという意味で、お金は、その守りたい価値よりも大切ではありません。でも、だからと言って、お金が大切ではないという短絡的な結論になるわけではないことも明白です。くだらないアンケートを行って、思い通りの結果を得て、それを公表することによって一方的な価値観を表明しようとする大人の浅知恵が見え隠れするというのは、気分が良いものではありませんね。

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 全国有力書店におきまして、「フィナンシャル ジャパン」2006年7月号は5月20日発売です。
今月の第1特集は、バブル期の株式投信の運用残高を超えるほどの投資信託ブームの中で、カモにならない投資の鉄則や投資信託の選び方や株式パフォーマンス、だまされない投資知識を得るためのセミナーなど、賢い投資家になるための投資最新事情の特集を組んでいます。
また第2特集では、革命ともいえるウェブの進化によって私たちの身の回りで、そしてビジネスの世界ではどのような変化がもたらされているか。その変化に伴い、どのようなネット企業が勝ち残るのか、ビジネスのキーワードなども織り込みながら、ネット企業に投資する前に知っておきたい情報をまとめています。
特集以外でも、今注目をされている独立系投信会社のさわかみ投信の澤上社長とレオス・キャピタルワークスの藤野社長の運用スタンスのほか、今後の日本経済を左右する経済産業省の「新経済成長戦略」についての解説、前三重県知事の北川正恭氏と映画化された『県庁の星』の作家桂望実氏の対談、またプロゴルファー 深堀圭一郎氏とゴルフ解説者 佐渡充高氏とスポーツジャーナリストの二宮清純氏の鼎談「ゴルフの経済学」、「今の日本はソ連の崩壊時によく似ている」と語る、「国策捜査」でその存在を知らしめた外務省元主任分析官の佐藤優氏の、「ソ連崩壊と日本格差社会」 など盛りだくさんの内容となっています。

2006 05 22 [10. 投資戦略の発想法] | 固定リンク | トラックバック

2006.05.17

[ゴーログ]お金に縁がない人の法則

 皆さん、こんにちは。木村剛です。「小売店で働く社長の日記」さんから、「お金に縁がない人の理由」について、トラックバックをいただきました。極めて示唆に富んでいるので、ご紹介します。

お金に縁がない人には理由があります。・・・パターンはおおむね3つです 
1.悪いことをしなければお金持ちになれないと考えている。
2.お金よりも大切な物があると考えている。
3.金を持ったらロクな事にならないと考えている。 

 スルドイ! 
 この法則に当てはまると、資本主義経済のメカニズムの中で、ドンドンお金から遠ざかっていってしまうかもしれませんね。特にご指摘していらっしゃるように、「一生懸命に働いている→生活が楽しく、豊かにならない。→楽しく、豊に生活している人間は悪い事をしているに違いない!」という思考回路に陥ったら最後ですね。後は歪んだ嫉妬心が「お金持ち=悪人」という世界観を作り上げていくだけです。
そうならないように、自戒したいものです。

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 全国有力書店におきまして、「フィナンシャル ジャパン」2006年6月号は4月21日発売です。
今月の第1特集は、日本銀行の量的緩和政策の解除により、金利上昇が予測されている中で、どのような株式に投資をしたらよいのか、何に注意を払えばよいのか、過去30年の金利や株式の動きを振り返りながら、今後の「金利上昇に負けない注目株」についての特集を組んでいます。
 また第2特集では、「これだけは気をつけよう!投資詐欺の5つの手口」と題して、これまでの投資詐欺の手口など具体的な事例や騙されないための自衛方策、トラブルのおきやすい金融商品の解説やチェック方法、そして投資のプロが語る騙されない方法など投資に関する特集になっています。まとめの騙されないためのチェックリストも必見です。
 特集以外でも、投資関連ではテーマ別にわかりやすく解説している「FJおススメ投資本BEST20」や「あなたもできるバリュー株投資」、好評シリーズ「資産株」VS「小泉株」、そのほか、今後の日本経済の動向の重要な鍵となる「自民党の中川政調会長が語る『上げ潮政策』」、成功した起業家と起業志望の人々が集まるイベントで見た起業の現状やパソコンソフト販売本数でマイクロソフトを抜いたソースネクストの松田社長の経営戦略についてなど盛りだくさんの内容となっています。

2006 05 17 [10. 投資戦略の発想法] | 固定リンク | トラックバック

2006.05.10

[ゴーログ]ウマイ話は疑ってかかる???

 皆さん、こんにちは。木村剛です。「たけくらべ」さんは、投資や財産形成について参考になる考え方を毎回ブログにUPしてくれていますが、このところ怪しげで多様な新しい投資案件(?)について、コメントしていらっしゃいます。

 詳細については、「たけくらべ」さんのブログを熟読していただきたいと思いますが、デフレから脱却しつつある今、日本全国で眠っている数十兆円のタンス預金は、行き先を探してうろつき始めています。物価がわずかであろうとも上昇し始めるということは、タンス預金の価値は確実に減るということだからです。
 そういう状況になると、必ず、その動き始めるお金を狙ってうごめきはじめる輩がでてきます。そして、必ず、オイシイ話を並べ立てて、その気にさせて、お金をいただいたら、いつの間にか消えていなくなっているというケースは枚挙に暇がありません。
 ということで、「たけくらべ」さんが提唱する「投資の三原則」をご紹介しておきましょう。この3原則は、私も実践している不変の原則です。

   1.ウマイ話は疑ってかかる
   2.投資先(内容)の理解できないものは避ける
   3.業者の信頼性を確信できないものも避ける

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 全国有力書店におきまして、「フィナンシャル ジャパン」2006年6月号は4月21日発売です。
今月の第1特集は、日本銀行の量的緩和政策の解除により、金利上昇が予測されている中で、どのような株式に投資をしたらよいのか、何に注意を払えばよいのか、過去30年の金利や株式の動きを振り返りながら、今後の「金利上昇に負けない注目株」についての特集を組んでいます。
 また第2特集では、「これだけは気をつけよう!投資詐欺の5つの手口」と題して、これまでの投資詐欺の手口など具体的な事例や騙されないための自衛方策、トラブルのおきやすい金融商品の解説やチェック方法、そして投資のプロが語る騙されない方法など投資に関する特集になっています。まとめの騙されないためのチェックリストも必見です。
 特集以外でも、投資関連ではテーマ別にわかりやすく解説している「FJおススメ投資本BEST20」や「あなたもできるバリュー株投資」、好評シリーズ「資産株」VS「小泉株」、そのほか、今後の日本経済の動向の重要な鍵となる「自民党の中川政調会長が語る『上げ潮政策』」、成功した起業家と起業志望の人々が集まるイベントで見た起業の現状やパソコンソフト販売本数でマイクロソフトを抜いたソースネクストの松田社長の経営戦略についてなど盛りだくさんの内容となっています。

2006 05 10 [10. 投資戦略の発想法] | 固定リンク | トラックバック

2006.03.31

[ゴーログ]株式評論家のご託宣はあたるのか?

 皆さん、こんにちは。木村剛です。「先物タローの投資日記」さんが極めて興味深い調査結果をトラックバックしてくれました。要するに、株の銘柄を選ぶ際に、専門家の意見がどれくらい当たるものなのかということを調査してくれたのです。

 「日経マネーには専門家10人がお薦め銘柄を発表するコーナーがあるので、そこで発表されている銘柄の一年間のパフォーマンスをトピックスと比較してみよう」ということのようですが、結果は以下のとおりです(対象期間は、発売日から一年間、「平均騰落率」は10銘柄の一年後の騰落率を単純平均したもの)。

発売日  10銘柄の平均騰落率 トピックスの騰落率   コメント
04/06/18     -1.7%     -0.9%      ちょっと負けました
04/07/20     12.2%     3.5%       勝ちました
04/08/20     17.0%     8.6%       勝ちました
04/09/17     12.7%     14.3%      ちょっと負けました
04/10/20     105.5%    25.3%      大勝利!!!
04/11/19     30.5%     34.9%      ちょっと負けました 
   04/12/17     58.7%     43.8%      勝ちました
05/01/20     54.3%     48.6%      ちょっと勝利
05/02/18     34.1%     46.7%      負けました
05/03/18     12.1%     34.4%      かなり負けました(今月号) 
 


 なお、10銘柄のうち、トピックスを上回る上昇率だった銘柄の数は、平均すると4.5銘柄に過ぎなかったようです。要するに、当たるも八卦当たらぬも八卦だったということなんですね。私は、命の次に大事なお金を賭けて買う銘柄は、他人の意見に従うのではなく、自分で選んだ方が良いと思っております。

2006 03 31 [10. 投資戦略の発想法] | 固定リンク | トラックバック

2006.03.23

[ゴーログ]バクチ打ちは、バクチ打ちとしての矜持を持て?!

 皆さん、こんにちは。木村剛です。「周辺領域」さんがライブドア被害者の会について、「バクチに負けたから金返せって恥ずかしくないのかね。そんな連中にバクチを打つ資格はない。今後一切株には手を出さずに残った小金でおとなしく暮らしなさい」とコメントしています。

こんなことがまかり通るなら「ディープインパクト被害者の会」とか「海物語被害者の会」とかなんでもアリやん。・・・「株式はギャンブルではなくて投資だ」としたり顔で説く輩がいるが、「投資」であればこれと見込んだ事業なり企業なりに金をだしているのだからその権利を短期間のうちに売買する必要はない。デイトレーディングを筆頭とする短期間での株式の売買は明らかに「投機=ギャンブル」である。投資家の皆さんには是非ともバクチ打ちとしての矜持を持っていただき、情けないことを言わないようにしてもらいたいものである。


 これに対して、「Hardcoded」さんは、「もっとも責められるべきは『証券会社の営業マン』である」と主張しています。私は、「Hardcoded」さんの心情は共感しますし、被害者の方には同情を禁じえませんが、だからこそ「世の中にうまい話はない」という投資の鉄則を広めなければならないと思っています。
 というのも、被害に遭ってから、そのダメージを回復するには、予想以上の労力と時間と費用がかかるからです。まずは、多くの方々に、以下に示す投資の三大原則を理解して実践していただきたい・・・それが私の願いです。


「知らないものには手を出さない」
「知らない人とは口をきかない」
「知らない取引にはお金を払わない」

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(読者の皆様へ)
全国有力書店におきまして、「フィナンシャル ジャパン」2006年5月号は3月20日発売です。
今月の第1特集は、「こんな時代だから真面目な会社を買ってみる」です。ライブドアショックは少なからぬ投資家にダメージを与えましたが、会社が危機に面したときの対応に株式市場は敏感なものです。投資をするにはどのような企業を選べばよいのか、どのような点に注意を払うべきなのかなどについて特集を組んでいます。
また第2特集では、BRICsを特集しています。日本経済が成長するには、BRICs抜きには考えられません。BRICsを攻める有望企業を検証しています。
特集以外でも、今後の経済環境の展開については、「日本経済の5年後を読むー小泉政権の経営運営術」を読んで欲しいですし、投資手法に興味のある方には、「ネットトレーディングの必勝法を探る」がお勧めです。そのほか、予防医療の現状を徹底討論する「治療は予防の3倍かかるんです」、好評連載中の澤上篤人氏、編集長木村剛、上場社長による鼎談「上場社長の知られざる悩み」、経営者シリーズでは、松下電器の中村社長、日清オイリオグループの秋谷会長、日本最大の100円ショップ「ダイソー」の矢野社長など盛りだくさんの内容となっています。



2006 03 23 [10. 投資戦略の発想法] | 固定リンク | トラックバック

2006.03.08

[ゴーログ]ウマイ話は疑ってかかる???

 皆さん、こんにちは。木村剛です。「たけくらべ」さんは、投資や財産形成について参考になる考え方を毎回ブログにUPしてくれていますが、このところ怪しげで多様な新しい投資案件(?)について、コメントしていらっしゃいます。

 詳細については、「たけくらべ」さんのブログを熟読していただきたいと思いますが、デフレから脱却しつつある今、日本全国で眠っている数十兆円のタンス預金は、行き先を探してうろつき始めています。物価がわずかであろうとも上昇し始めるということは、タンス預金の価値は確実に減るということだからです。
 そういう状況になると、必ず、その動き始めるお金を狙ってうごめきはじめる輩がでてきます。そして、必ず、オイシイ話を並べ立てて、その気にさせて、お金をいただいたら、いつの間にか消えていなくなっているというケースは枚挙に暇がありません。
 ということで、「たけくらべ」さんが提唱する「投資の三原則」をご紹介しておきましょう。この3原則は、私も実践している不変の原則です。

1.ウマイ話は疑ってかかる
2.投資先(内容)の理解できないものは避ける
3.業者の信頼性を確信できないものも避ける

(読者の皆様へ)
kabunyumon

経済評論家・三原淳雄氏との共著「騙されない社会人のための株入門」がDMDJAPANより発刊されました。今週から書店に並ぶかと思います。
この本はライブドアショックの教訓を学び、チャート分析に頼らない、風説に騙されない株式投資の基本知識をじっくりと解説した入門書です。

2006 03 08 [10. 投資戦略の発想法] | 固定リンク | トラックバック

2006.02.27

[ゴーログ]東証会長は、ご乱心あそばれたか?

 皆さん、こんにちは。木村剛です。「地球の裏からまじめな話~頑張れ日本」さんが「殿、ご乱心あそばされたか??」と、またまたお怒りになっています。今回の怒りの対象は、東証の西室会長殿。その切っ掛けは、以下の読売新聞の記事。

東京証券取引所の西室泰三会長兼社長は21日の記者会見で、東証マザーズ上場のライブドア株について、「ほとんどの株主は株を手放したと聞いている。今、(株主として)残っているのは、投資家という名前の投機家ではないか」と述べ、同社株の売買がわずかな利ざや稼ぎを競う“マネーゲーム”化している現状を批判した。また、西室社長は「(投機的な売買が)目に余る状況であれば、さらに(取引)時間を短縮し、今の1時間を30分にすることがあるかもしれない」と述べ、今後の取引状況によっては、1日1時間に制限しているライブドア株の取引時間を半分に短縮する可能性を示唆した。

 これに対して、「地球の裏からまじめな話~頑張れ日本」さんは、「殿はいみじくも市場と言う公器を任されているご身分ではござらぬのか?」とお怒りになっているわけです。たまたま、シオン・ファンズというグループが「投資目的」でライブドア株を5%以上買っているということもあって、このように指摘していらっしゃいます。

ファンドは一応「投資」と言っているのに対して、殿は現在ライブドア株を売買しているのは投機家である、と仰せられている。いや、別に投資家だろうが投機家だろうがいいんである。そんなことをいちいち殿が世間に向かって吼えてみる必要は全く無いのである。これじゃまるでカジノのルーレットの周りを囲んでいる連中が、そのカジノのオーナーから「お前らは普通じゃないね」って言われているようなもんじゃないの? もちろん普通じゃない人もルーレットテーブルを囲んでいるだろうね。でも普通な人も一攫千金を狙ってテーブルを囲むからあなたのカジノは成り立っているんじゃないのかね? 私しゃ長年証券マンをやってきたけど、その大前提の「場」を提供している胴元の親分自らが、自分のところで扱っている証券に対してこれほどの暴言を吐いた場面は見たことが無いね。

読売も・・・どうしてそれを『同社株の売買がわずかな利ざや稼ぎを競う“マネーゲーム”化している現状を批判した。』ってな方向へ誘導してしまうのだ??・・・この手の株を買うことがマネーゲームだなんて、マスコミは軽薄に批判して、さらに胴元の親分自らそんな無責任な発言をして、そしてそれがちっとも批判されないでそれらを買っている人たちが批判されるなんて、まったく天下泰平だよ。・・・ 

投機的状況が目に余れば取引時間をさらに短縮するって一体何様ですかね。自分のシステム不備を見事にライブドアの社会的反感に乗っかって問題をすり替えて、さらにそこに「投機」って言う今最も世間で忌み嫌われているようなセリフを持ち出してさらに取引時間を短縮して自分のシステム改善への時間稼ぎをしようなんて、余りにも浅薄な手段じゃありませんかね、殿?・・・いやぁ、この発言は本当に驚いて、そんでもってショックでしたよ。これで何が公平ですか、何が平等ですか。キレイごとを言う前にもうちょっと考えたら如何ですかね。・・・言われているのは、取引時間がずれるために、先物と現物の例えば裁定取引に支障が起きたり、或いは正しい裁定が出来ない可能性がある、って事が基本でしょう。・・・ 

 まあ個人的には、火中に栗を拾うことになった西室会長には深い同情を禁じ得ませんが、それにしても、少し口が滑ってしまった感じがありますね。少なくとも、取引時間の短縮に関しては、ライブドアやライブドアショックの問題ではなくて、「東証自身のリスク管理が問われている」という認識は持たなければならないように思います。
 「ひだりtoみぎブログ」さんも、「投機目的に資金が流れてるのは、ライブドア株だけじゃないでしょ。そもそも、魔の30分を作って、投機目的の輩を優遇しているのは他でもないあなたです。それを5月からだなんて。悠長に何を言っているのですか!! 西室さん自身は性善説でかまいませんが、それと仕事を混同されては困るのです」と批判していますが、これらの厳しい評価の中に耳を傾けるべきメッセージが含まれていることに気付くべきなのではないでしょうか。
 最後に、東証の上場に関する叱咤激励のお言葉を紹介して、西室会長の奮起を期待することにいたしましょう。

しっかり仕事をしていただかないと、東証上場なんて、夢のまた夢ですよ。投機をしようとする輩は買うかもしれませんが、純粋に投資をしようと心がけている人は、東証の株なんて恐ろしくて買えないでしょうに。(by「ひだりtoみぎブログ」さん)
私、一証券マンとして本当に良かったと思いますよ、殿の東証が上場を延期したって事がね。これが東証が自ら選んだ最初で最後の大英断とか揶揄されないようにしないと、本当に知りませんよ。これらの事象を海外で見ていると、本当に滑稽ですから~~残念っん!(by「地球の裏からまじめな話~頑張れ日本」さん)


(読者の皆様へ)
kabunyumon

経済評論家・三原淳雄氏との共著「騙されない社会人のための株入門」がDMDJAPANより発刊されました。もうそろそろ書店に並ぶ頃かと思います。
この本はライブドアショックの教訓を学び、チャート分析に頼らない、風説に騙されない株式投資の基本知識をじっくりと解説した入門書です。


2006 02 27 [10. 投資戦略の発想法] | 固定リンク | トラックバック

2005.12.13

[ゴーログ]投資の逆説:欠陥マンションは「買い」だ!

 皆さん、こんにちは。木村剛です。耐震偽装の問題は、一大騒動になってきました。一向に鎮火する兆しが見えません。「転職父さん40歳が直面するマンション購入の壁」さんから、「住宅建設が盛んなのは首都圏だけでなく北海道も同じなようですが、やはり、住宅の買い控えを懸念する声があるとのことです」というレポートが届きました。

私のところにも、購入するマンションの業者から一枚のレターが届き、そこには「本マンションは姉歯建築設計事務所とはいっさいの関係はありません」という主旨の文言が記されていました。やはり、不安払拭に懸命なようです。・・・退去命令によってせっかくの住居を追い出されるとしたらたまったものではありません。まさに、生存権を脅かされていると言えるでしょう。こうした形で生存権を脅かされること、そして、住宅産業という一大産業が危機に瀕するかもしれないこと、そういったことをどれくらいの人が想像し得たでしょうか。これは、建築士、民間検査機関、販売会社、建設事業者、そしてもちろん不幸にもそういう物件を掴まされた人たちだけに限った問題ではないと言えます。・・・おそらく政府や監督官庁としても頭の痛い問題ではあることでしょう。しかし、日本の産業の危機の傷口をこれ以上広げないためにも、今回の件には厳正に対処して欲しいものです。

 厳正な対処は極めて重要です。「流転: Return to Forever」さんは、「結局誰も責任を取らずに終わるという最悪のシナリオも見え隠れしています」と危惧していますが、そのあたりの気持ちを、「なぞかけブログ」さんは、

「姉歯事務所の設計をチェックした全ての人への責任追及」とかけて
「熱燗」ととく
そのこころは・・・
「生ぬるいのは絶対に許しません!!」 

 と表現してくれました。ただ、「未来の成功のためのレッスン」さんのように、「逆説ではないが、もし貴方が、投資を考えているならば、今の買いは欠陥マンションと考える」というスタンスも忘れてはならない視点であろうと思います。なお、以下の議論は、「被害にあわれている方には、深刻な話で、自宅だってどうなのかわからない他人ごとではなく、もし、気分を害されたらお詫びだけしておきたい」と断わった上で、為されていることを申し添えます。

 投資の基本はリスク管理、リスクの逆期待値の明確化であろう。・・・震度5の地震で倒壊、死亡するリスクはどれくらいなのか。耐震性の完備したまっとうなマンションも震度7以上だったら、リスクは飽和して同じであろう。家屋に関して考えれば建築基準法改正前の住宅に住んでいる方はどれくらいいるのだろう。
 という点で、不安な日々を送られている欠陥マンションを買うという投資家の方がおられたら、守銭奴ではなく、篤志家として、感謝されると思う。堀江さんでも村上さんでも、プロの方も検討されたらいかが。世論の評価も変わるでしょう。投資に関して個人的な見解の基本はゼロサムである。もうかった方は損をした方からお金をいただいているか、未来から借金しているかのどちらか又は両方である。とすれば、投資に興味があるならば、他人が売るときが買いどきであるというのは基本原則だろう。

 まあ、上記の見解に関しては、様々なご意見があるかもしれませんが、いずれにしても、最後に「ひま人の壁」さんのご意見を紹介します。私は、この意見に激しく同意しております。

被害者に対して国が責任を取り、公金を使って賠償をするという事は、回り回って我々国民が責任を負うという事ではないのか?これらの問題を引き起こした張本人や関係者、その事によって利益を得た受益者達が無傷のままで、何億という豪邸に住み、何千万という車に乗り、何百万という腕時計をしたまま、そのツケを国民が負担しなければならないというのは何だか納得がいかねぇよなぁ。

2005 12 13 [10. 投資戦略の発想法] | 固定リンク | トラックバック

2005.12.05

[ゴーログ]やっぱり「世の中にうまい話はない」んです!:気を付けて下さい!

 皆さん、こんにちは。木村剛です。最近、このブログに色々な方々から様々なトラックバックをいただくようになりました。あまりにもヒドイもの(いわゆるエログなど)については、今週から先方のアドレスを登録して弾く手筈を整えたいと思っているのですが、そのほかに「すぐにでもお金が儲かります」的なアプローチも増えています。例えば、「◆俺が月に300万稼いだ真実◆◆特別に公開致します◆」さんからの以下のようなトラックバックをいただきました。

まずはじめに俺は20代前半です。 
こんな俺が月に300万と言う収入を得てます。
信用できますか?(笑)
本当です。 
 

 「◆俺が月に300万稼いだ真実◆◆特別に公開致します◆」さんには、大変申し訳ないのですが、ウソですね。「週刊!木村剛」の熱心な読者であれば、この手のアプローチには騙されないと思いますが、念のため、申し上げておきたいと思います。

俺も今まで数多くのネットビジネスに手を出してきましたが一度も成功したことがありません… 何がいけなかったのでしょうか… ところが、そんな繰り返しをしていた俺が出会ったこの方法で私は人生が変わりました。そのノウハウを知れば間違いなく貴方も稼ぐことが可能です。・・・・ リスクが小さく、簡単で、誰もができて、利益が大きく、それぞれの努力が全て自分のものになる夢のようなビジネスです。

 これも、「◆俺が月に300万稼いだ真実◆◆特別に公開致します◆」さんには、非常に申し訳ないのですが、大ウソですね。「リスクが小さく、簡単で、誰もができて、利益が大きく、それぞれの努力が全て自分のものになる夢のようなビジネス」など、この世知辛い世の中には存在していません。

一日8時間労働ではありません。
一日1時間程度の作業でです。信じられますか?
それが事実の時代なんです。
この情報を信じて購入に踏み切った方、貴方も勝ち組です。
俺が確実に貴方を幸せにしましょう。((開始して直ぐに10万円以上入金があった方沢山いらっしゃいます!))
よかったですね^^これからもがんばってください!
この方法を知ってからの俺も当初、開始してすぐに成果がでました。

 あまり、繰り返す必要もないかもしれませんが、「一日1時間程度の作業で、リスクが小さく、簡単で、誰もができて、利益が大きく、それぞれの努力が全て自分のものになる夢のようなビジネス」など、ありません。良くある手口としては、高級品のカタログを送りつけてきて、「あなたの家の近くの高級住宅街にポスティングしてください。購入者がいれば、その代金の20%をお支払いします」などというヤツがありますが、こんなもの単なるDMの代行業ですよ。中身など、知りたくもありませんけれどね。

この情報は通常29800円ですが、今回はLiveDoor BLOG初提供という事なので、期間限定特別価格19800円でご提供します!
今回の提供が終わり次第次回からは通常価格29800円という形になります。それ以上は頂きません。
ご安心ください。

 ということですが、投資の大原則「世の中にウマイ話はない」ということを是非是非心に留めていただきたいと思う、今日この頃です。

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(読者の皆様へ)全国有力書店におきまして、「フィナンシャル ジャパン」2006年1月号は発売中です。
今月の第1特集は、株式投資するにあたって失敗しないために、個人投資家にぜひ知っておいてほしい資本主義のルールについて解説、経済・市場・監査・会計の幅広い角度で常識やオキテについて特集を組んでいます。
また第2特集では、日本の財政危機が深刻になっているな状況の中で、個人投資家はどのようなスタンスをとったらよいのかについて、世界各国の資産家の事例なども織り込みながら分散投資について書いています。
特集以外でも、阪神タイガースの上場問題や2007年からリタイアを始める「団塊の世代」の価値、上場企業経営者の知られざる悩み、アメリカの億万長者の実態について、好評連載中「資産株」vs「小泉株」、小泉“硬派”チルドレンの実態など盛りだくさんです。

2005 12 05 [10. 投資戦略の発想法] | 固定リンク | トラックバック

2005.11.24

[ゴーログ]平成電電に騙されるな!:あせらず、ゆっくり、分散投資

 皆さん、こんにちは。木村剛です。昨日書いたように、「投資」は重要ですが、だからこそ、基本的なことについては、キチンと学んでおく必要があります。例えば、「たけくらべ」さんは、最近破綻した通信ベンチャー「平成電電」について、トラックバックを寄せてくれました。

 どういう事件だったかと言うと、「平成電電システム」と「平成電電設備」の2社が年利8~10%の高利運用をうたって、破綻直前の9月末までの2年間で1万9000人から490億円を集めたんですね。その資金で作った通信設備を平成電電にリースする一方、リース料から配当金を支払うというのがうたい文句(本当かどうかは分かりませんが・・・)。案の定、平成電電の破綻以降、配当されなくなってしまいました。「たけくらべ」さんは、こう書いています。

被害者(とは言い切れないかも知れません)が2万人近くも存在しているのですね。こ・・・改めて驚愕です。おそらく、基礎的なファイナンシャルリテラシを有する方は、平成電電関係の匿名組合には出資していないように思われます。・・・投資に大失敗してから失敗を回復するための行動は確かに必要だと思えます。でもでも・・・、できることならば大失敗しないことが望ましい。大失敗を未然に回避できた人と、落とし穴にハマってしまった人、もたらされた結果の差は非常に大きい。 

ファイナンシャルリテラシを高めること、一定のレベルまではそれほど難しいとは思いません。誰しもが知識を有しておくべきだとに考えているのですが、一朝一夕というわけにはいきません。そして、人間誰しもどこかに心の隙間があったりするものです。偉そうなことをblogに書き連ねている私だって、いつどこで判断をミスするか分かりません。「人の振り見て我が振り直せ」ではありませんが、気をつけたいものです。

対策として非常に初歩的と申しますか・・・、愚直なことを書きます。思いつくことは数多くあるのですがとりあえず、
  1.仕組みを理解できないものには投資しない
  2.すべての投資案件は一度アラ探しをしてみる
  3.複雑な仕組みの金融商品も極力避ける
  4.投資した資金の行き先と利益を生む可能性を推測する
  5.取引先の信用度を疑ってみる
  6.迷ったらその場では決断せずに信頼できる人に相談する
  7.分散投資を心がける
  8.余裕資金以上の投資は絶対に避ける
 などということを実践するしかないのだろうと思います。 

無理矢理まとめるならば「投資は単純な手法で、当面生活に必要のないお金の範囲内で、あせらずゆっくり分散投資」というスタンスが望ましいのだろうということです。 

 私も、「投資は単純な手法で、当面生活に必要のないお金の範囲内で、あせらずゆっくり分散投資」というスタンスに大賛成です。だから、最近本屋に並んでいる「すぐに億万長者」とか「あなたもデイトレで給料以上稼げる」などという書籍には嫌悪感を覚えます。できもしないことを書き連ねるのは、詐欺に限りなく近い行為だと思いますね。
 前にも申し上げましたが、すべての個人投資家がまず覚えるべき、投資の大原則は、タダ一つ――世の中にうまい話はない!・・・です。1日に3回復唱してください、きっと騙される可能性は減るはずです(^^;)
 「たけくらべ」さんは、「もちろん、大新聞や有名雑誌に掲載されている広告だからといって、無条件に信用するのもご法度です」とも言っていますが、マスコミのクオリティは急激に低下していますから、盲目的に信じてはいけません。ちなみに、「文華遊悠」さんも以下のように指摘しておられます。

最近のニュースを見て思うのは、「事実はいかに簡単に曲げられるのか」ということですね。・・・ちょうど昨日大学にNTT西日本の社長さんが講演に来ていて、最後に「最近TVニュースや新聞雑誌記事が事実を強引に押し曲げようとしているので安易に信じないこと。自分でこれはどういうことか?ということをしっかり考えるのが一番大切です」とおっしゃっていましたが、まさにその通りの現状になっています。戦時中かよ!(汗


2005 11 24 [10. 投資戦略の発想法] | 固定リンク | トラックバック

2005.09.21

[ゴーログ]「投資戦略の発想法 実戦編」を読んでくださいませ<(_ _)>

 皆さん、こんにちは。木村剛です。フジテレビ出身の報道キャスター「長野智子blog」さんからトラックバックをいただきました。長野さんご無沙汰しています。TV番組でも何度かご一緒しましたが、意外に(失礼 ^^;)礼儀正しい人だなぁ~と感じておりました。なんと拙著「最新版 投資戦略の発想法」を読んでいただいたとか。ありがとうございます。なんせ読者は神様ですから~。

 「おとなの勉強法」さんからは、「木村剛氏の投資戦略の発想法は、 株のトレードで1年に3億円儲けたとか、100万円が1億円になったとかいうような、よくある儲け本とはひと味もふた味も違っています」という感想を寄せていただきましたが、「長野智子blog」さんからも、「木村剛氏の『投資戦略の発想法』。前回、経済オンチのこと書いたけど、もし自分がそうかしら、と思う人がいたらオススメだわ。・・・タイトルだけ見ると、勝ち組のススメかよ、と思いがちだけど、全然違う。むしろ、資本主義の基本中の基本本でした。この本を読むと、いかに日本人が資本主義のメンタリティに成熟していないかがよくわかる。資本主義国なのに。。。。」とお誉めいただきました。
 そこで、本日21日発売の「フィナンシャルジャパン11月号」の特集は、なんと「投資戦略の発想法 実戦編」です。「長野智子blog」さん、「おとなの勉強法」さん、是非、買って読んでください。お願いします<(_ _)>。ということで、本日はCMをさせていただきましたが、最後に「投資戦略の発想法」に関する「長野智子blog」さんのコメントを一言。


この本に象徴的な話が引用されてます。アメリカの投資家ウオーレン・バフェットが尊敬する財務分析の大御所、ベンジャミン・グラハムが好んだたとえ話なんだって。長いので、かいつまみますが。。。。


ある石油炭鉱者が天国に召された。ところが、神様の対応は冷ややかだった。それもそもはず、このところ、天国に来るのは石油業者ばかりだったのだ。

「あいにくだが、お前さんを入れる場所はない」

「そんな殺生な。。。」

しばし考えた男は一計を案じた。神様のお許しを得て、ありったけの声を腹の底から振り絞って叫んだ。

「地獄で石油が出たぞー」

のどかに談笑を楽しんでいた天国の住人たちが、ピタリと話すのをやめた。彼らは、気が気ではない。われ先にと、下に駆け下りていった。それを見ていた神様は、にやりと笑って、男に声をかけた。

「空きが出たようだから、入りたまえ」

ところが、男は拒否した。

「神様、もういいです。わたしも下に降りようと思うんです。だって、あの噂が本当になるかもしれませんからね」


今、流布されている勝ち組神話に惑わされず、資本主義の生態を理解することが、いかにお得かということが、この本を読むとよくわかります。


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(読者の皆さまへ)全国有力書店におきまして、「フィナンシャル ジャパン」11月号は9月21日発売です。
お得な定期購読をご希望される方はこちらでお申込みいただけます。


2005 09 21 [10. 投資戦略の発想法] | 固定リンク | トラックバック

2005.08.23

[木村剛のコラム] 「儲ける」より「騙されない」

 金融経済誌「フィナンシャル ジャパン」の編集長を務めているおかげで、さまざまな立場の方とお会いする機会が増えている。過日、投資アドバイスを業とする複数の専門家とお会いする機会があった。彼らのお客さまをそれぞれ紹介してもらって、お話を直接うかがう機会が得られたのでかなり面白かった。

 ある方は、1億円近い複雑な仕組み債を買わされて、大きなリスクを背負っていた。ところが、換金できないことについては業者からきちんと教えてもらっていなかった。それで独立した立場から専門家のアドバイスを求めるようになったという。

 ある生保が破(は)綻(たん)したので老後の計画が全部やり直しになったご夫婦は、自力で株式運用や投資信託を試していた。二度とだまされないようにと、自分で理解できるようになるまで、アドバイザーを質問攻めにしていた。

 業者から言われるがままに買った投信が元本の6割になった富裕層もいた。業者からの強引なセールスがいやになったので運用を停止していたが、預金金利の低さに音をあげて再び運用開始。ただし、アドバイザーにお伺いを立てている。

 それぞれに失敗し、それぞれに学習した中で、独立した第三者の意見を求めるようになっていた。「知恵はタダ」というのが日本の常識だったが、「タダの知恵は危ない」という良識を持つ人が増えてきたのだろうかと印象深かった。

 日本では、投資を決定する前にセカンドオピニオンをもらうという習慣が根付いていない。アドバイザーが提供する助言と、アドバイザーが売っている商品の間の微妙な関係について、無防備な人が少なくない。命に関する場面では、他の医者にセカンドオピニオンを求めるケースが出てきているのだから、お金に関する場面でも、もっとセカンドオピニオンを求めるようになってきていい。

 あるいは「医薬分業」という考え方があるように、アドバイスを受けた金融機関からは、推奨された金融商品を買わないようにするという知見も必要だ。

 書店に行くと、「確実に月100万円もうける方法」とか「30万円を5000万円にする投資術」などという怪しげな本のオンパレード。良心の欠片もなく、射幸心だけをあおり立てる書籍が幅を利かせている。5000万円もうけることを夢見る前に、大事な100万円をだまし取られないように警戒する方が先決だ。

 先月26日、関東財務局は、外為証拠金取引業者ウエストミンスターが顧客から預かった証拠金約3億円を持ち逃げする恐れがあるとして業務停止命令を出した。外為証拠金取引については規制が強化されているが、駆け込み的な強引な勧誘も目立つとも聞く。あなたは狙われているのだ。

 失敗して、虎の子を失う前に、自らの財産を守るためにも、独立した第三者からセカンドオピニオンをもらった方がいい。小ざかしく立ち回って「うまくもうける」前に、うまい話に「だまされない」という基本力を身につけたい。

 楽にもうける方法が仮にあるとすれば、そんなに大事なことを1500円程度の本に書く阿呆がいないことぐらいは、常識として持っておいた方がいいだろう。


(追伸)「週刊!木村剛」は、総合ビジネス月刊誌「フィナンシャルジャパン」(年間購読はココ)および「フジサンケイビジネスアイ」(購読希望はココ)とメディア・コラボレーションしています。本日の記事は、「フジサンケイビジネスアイ」に8月22日に掲載したものです。

(読者の皆様へ)
9月11日の総選挙当日にラジオNIKKEI主催のセミナーに出演します。
ご興味のある方は是非こちらをご覧ください。
http://market.radionikkei.jp/fxgold0911/

2005 08 23 [10. 投資戦略の発想法] | 固定リンク | トラックバック

2005.08.10

[ゴーログ] 「投資戦略の発想法」のDVDも出ました!

 皆さん、こんにちは。木村剛です。先週末より、「最新版 投資戦略の発想法」が全国有力書店で販売が開始されましたが、「猫の法学教室」さんから「中学生に薦めることができる本、高校生の教材に適した本であれば、私にも理解できるかもしれません。購入しようかと思います」とのこと、お買い上げありがとうございます。「なまけもの投資で資産は倍増するか?」さんからも、「投資戦略の発想法 が発売されました。週末に買ってゆっくり読むつもりです」とのお便りをいただきました、じっくりとお読みいただければ幸いです。

この本には私なりの強い思い入れがありまして、「『投機』と『投資』の違いを説明できない人は、迷わずこの本をどうぞ」(by「Jun Seita’s Web」さん)とか、「以前から、『おすすめのマネー本はありますか?』と聞かれた時には嘘偽りなく『木村剛の投資戦略の発想法』と言っていたので、私も非常に楽しみです」(by「俺と100冊の成功本」さん)と言われると、本当に著者冥利に尽きると感じています。

 今回は、本はどうも苦手という方々のために、DVD版の「投資戦略の発想法」をご提供しています。全20講座で、DVD5枚組のセットになっている「木村剛の投資家入門」(DMD Japan)も是非お試しを。ご興味のある方は、コチラをクリックしてみてください。

(読者の皆さまへ)先週金曜日、全国有力書店におきまして、「最新版 投資戦略の発想法」(アスコム)の発売が開始されました。2001年2月に発刊された11万部のベストセラー「投資戦略の発想法」を、近年の時事問題を踏まえた上で全面改訂したものです。投資に興味のある方は是非ご一読ください。
この本の本当の副題は、「ホリエモンになりきれないあなたも、ゆっくり着実にお金持ちになろう」――です。ホリエモン騒動の描写も冒頭に出てきますので、お楽しみに。


2005 08 10 [10. 投資戦略の発想法] | 固定リンク | トラックバック

2005.08.05

[ゴーログ] 「最新版 投資戦略の発想法」が書店に並びました!

 皆さん、こんにちは。木村剛です。皆さん、お待たせいたしました。ようやく「最新版投資戦略の発想法」が昨日書店に搬入されまして、本日店頭に並ぶ段取りとなりました。「まーねこのひとりごと」さんから、「木村剛さんの新版『投資戦略の発想法』をアマゾンで予約できないか、と検索してみたが、どうもでてこない。で、ブログを読むと、内容の吟味に時間がかかって出版が遅れる、とのこと。そういう理由なら納得である。・・・良著が出てくるのを楽しみに待っています」とトラックバックをいただいておりましたが、夏休みにじっくりと読む一冊として、何とか間に合うタイミングで出版できました。出版社のアスコムさん、ありがとう~~。

 「Jun Seita’s Web」さんからは、「この本は、資本主義の世の中で生きていく上で、必須の書である。『お金』に対する客観的つきあい方を、これほど端的に教えてくれる本は無い」という過分なお褒めの言葉をいただきました。「dreammind」さんからも、「僕が投資に興味を持ち出したころ、この本を読みました。それまでは投資イコール博打のイメージを持っていて食わず嫌いでしたね。でも資本主義である以上、お金とは何かとか投資とはというのは知っておくべきだと意識させてくれたのがこの本です」というトラックバックをいただき、本当に筆者冥利につきます。
 「購入する予定です」と書いてくれた「なまけもの投資で資産は倍増するか?」さん、是非、買ってください。よろしくお願いします。
 この「最新版 投資戦略の発想法」は、私にとって、最も大切な著作である「投資戦略の発想法」(2001年、講談社)のリニューアル版です。ちなみに、「Jun Seita’s Web」さんからは、以下のようなご質問もいただきました。

高校生位の年齢層を対象に、この本を教材にした授業が行われれば、その後数年間に訪れる様々な人生の選択肢に客観的視点を与え、若者層の日本経済に与える影響を良い意味で活性化するのではないだろうか。この本が出版されたのは、木村剛氏が現在のように有名ではなかった頃である。そもそもどのようなモチベーションで、この本が世に出ることになったのか、是非、新装版の「あとがき」ででも振り返っていただきたい。

 じつは、私のモチベーションについては、「まーねこのひとりごと」さんがうまく書いてくれています。一言で言うと、「なんだか、株やオプションやらデイトレード、為替で数億円儲けたなどと、一見魅力的、でもちょっと待てよ・・・、な書籍が氾濫する」世の中を危惧したというのが、「投資戦略の発想法」を執筆した動機でした。そして、言いたいことも、「まーねこのひとりごと」さんが、以下のように要約してくれています。

うまい話なんかありません! 短期投機、デイトレード、ヘッジ目的でない先物オプション取引などは、ギャンブル同然だと思います。時間をかけて、時々手入れをして育てるしかないんです。貯金をはたいて株式を購入したがために、仕事中も日経平均の動きが気になって、Yahoo!などの経済ニュースをネットサーフィンで見て、結果、業務効率低下では、お話になりません。

 ということで、多忙を言い訳にして、ほとんど父親らしいことをしていない私は、中学生の長男に、「この本はこの夏休みに読め!」と命じて、出来たてホヤホヤの「最新版 投資戦略の発想法」を手渡したのでした。30冊を超える私の著作の中でも、この本だけは熟読して、投資の基本を学んで騙されないようにしてもらいたいと心から願っています。

2005 08 05 [10. 投資戦略の発想法] | 固定リンク | トラックバック