2007.05.07

[ゴーログ] 女性を口説くための10の法則?

 皆さん、こんにちは。木村剛です。先日発刊した拙著『頭が良い人は親指が太い』を読んでくださった「精神科医が読み解く、ビジネス・投資・自己成長のヒントになる本」さんが「デキるビジネスマンなら知っている10の法則」にちなんで、「女性を口説くための10の法則」を披露してくださいました。

1.女性を口説くときは失敗を恐れるな
2.自分がこうしたらよいと思っても女性が必ずしもよいとは思わない
3.女性に好きなタイプをたずねても意味がないことが多い
4.台本通り口説いてもうまくいかない
5.工夫に工夫を重ねて途方に暮れろ
6.金だけでは女性は口説けない
7.口説きのテクニックよりも勇気を鍛えよ
8.女性に命を賭ければ勘は働き始める
9.出逢いは自分で創り上げるもの
10.女性を動かすことは戦略より難しい

 「精神科医が読み解く、ビジネス・投資・自己成長のヒントになる本」さんによれば、ビジネスと女性を口説くことは、「知識だけでなく、自分自身の存在を賭けないといけないということが共通してい」るようです。私は、あまり口説いた経験がないので、よくわかりませんが、「問題なのは、知識にこだわることや、知識があることによる過度のプライドなどです。これも同じですね」(by「精神科医が読み解く、ビジネス・投資・自己成長のヒントになる本」さん)ということは、なんとなく正しいような気がします。
 彼女にアタック中の方は、参考にしてみてください・・・(^^;)
 「デキるビジネスマンなら知っている10の法則」の内容を知りたい方は、是非、是非、拙著『頭が良い人は親指が太い』をお読みいただけましたら幸いです。何卒、何卒、よろしくお願い申し上げますです <(_ _)>

追伸:「喜八ログ」さんがお奨めしている『最新版 投資戦略の発想法 』もよろしくお願いいたします。

Toushi_senryaku




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第2回FJ資産運用サミット

●開催日:2007年6月16日
●場所:六本木アカデミーヒルズ49
●定員:500名(参加無料、要事前登録)
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12:00開場 16:00終了予定
●特別講演:竹中平蔵氏「日本経済の行方」
●トップ対談(企業IR):創建ホームズ株式会社(証券コード:8911) 代表取締役 丸本吉紀
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●ミニ講演:木村剛「頭が良い人は親指が太い」
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2007.05.04

[ゴーログ]人を動かすことは戦略より難しい

 皆さん、こんにちは。木村剛です。新刊 『頭が良い人は親指が太い』において紹介している【ビジネスで成功するための10の法則】から、今日は最後の法則をお示しいたします。

 第10法則には「人を動かすことは戦略よりも難しい」と書かれています。
 私たちは、ビジネスを語る場合、ビジネスモデルや経営戦略など格好良い机上の空論を好みがちですが、現実の経営においてもっとも重要なことは、組織の中で社員に生き生きと自ら率先して自立した発想をもって働いてもらうことです。
 実際、いかに立派な戦略を立てたところで、その戦略を社員が遂行する意思と、遂行できる能力を持ち、遂行するのに望ましい環境を作ってくれなければ、必ず失敗します。
 しかし、これが難しい。
 経営の中で一番難しく感じるのは、戦略ではなく、労務です。
 人の心がわからないと絶対に経営はうまくいきません。
 だから、「頭が良い」だけでは決して成功できないのです。


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2007.05.03

[ゴーログ]知識を増やすよりも勇気を鍛えよ

皆さん、こんにちは。木村剛です。昨日に引き続き、新新刊 『頭が良い人は親指が太い』において紹介している【ビジネスで成功するための10の法則】から、今日も重要な法則をお示ししましょう。

 それは、第7法則の「知識を増やすよりも勇気を鍛えよ」という法則です。
 私たちは、学校教育の中で、知識を学ぶ訓練をしてきました。まず実生活で使うことのない歴史の年号――いい国(1192)作ろう鎌倉幕府など――をはじめとして、数多くの知識を詰め込んできたものです。
ところが、実際にビジネスの現場に立ってみると、その知識がなかなか役に立ちません。それどころかビジネスの 足を引っ張るばかりだったりします。決断しなければならないときに、如何に巨大なリスクがあるかとか、万が一失敗したらこんなに大変なことになる、ということばかりに頭が働きます。
 本当の現場で必要なのは、知識ではありません。
 必要なのは、踏み込む勇気です。
 皆が怯んでいるときに一人でも踏み出せるガッツなのです。
 「頭が良い」という資質よりも、「頭が強い」という資質が必要とされるのです。

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2007.05.02

[ゴーログ]確実なビジネスは確実に失敗する

皆さん、こんにちは。木村剛です。昨日に引き続き、新刊『頭が良い人は親指が太い』において紹介している【ビジネスで成功するための10の法則】から、私がもっとも好きな法則をお示ししましょう。

 それは、第4法則の「確実なビジネスは確実に失敗する」というものです。
 世の中では、ビジネスモデルという言葉がいまだに幅を利かせていますが、じつのところ、ビジネスモデルごときで儲かる商売などありません。もっと言えば、ビジネスモデルを見ただけで「確実に儲かる」と思うものはだいたいにおいて失敗します。頭が良い人が散々考えて「確実に儲かる」と思うものは、ダメなのです。
 実際、自分で身銭を切ってやってみたら痛いほどわかりますが、本当に確実に儲かると思えるビジネスは、確実に失敗するのです
 それはなぜなのか――『頭が良い人は親指が太い』を一読していただければ、ご理解いただけることと思います。

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2007.05.01

[ゴーログ]良いものが売れるというのはウソ

 皆さん、こんにちは。木村剛です。昨日に引き続き、新刊 『頭が良い人は親指が太い』において紹介している【ビジネスで成功するための10の法則】からひとつ解説します。

 第2法則は「良いものが売れるというのはウソ」というものです。
 10年前に起業したとき、私は「良いものは売れる」と思っていました。しかし、「良いものは売れる」と思っている間は、まったく売れませんでした。半年間、売上ゼロの日が続きました。資金繰りにも困っていましたから、本当に苦しい日々を過ごしました。
 「良いものは売れる」のではなく、「売れるものが良いのだ」と気づくまで、売り上げが拡大することはなかったのです。「良いものは売れる」と「売れるものが良いのだ」という二つの言葉は、同じようで全然違います。
私は、流行りの大学ベンチャーはほとんどが失敗すると確信しています。それは、「良いものは売れる」と勘違いしているからです。これも、頭が良い人が犯しやすい間違いです。「良いものは売れる」と思っている間は、ビジネスがうまくいくことはありません。
 「良いものは売れる」ではなぜダメなのか『頭が良い人は親指が太い』を熟読していただければ、ご理解いただけることと思います。

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2007.04.30

[ゴーログ]ビジネスの本質は失敗することだ!

 皆さん、こんにちは。木村剛です。GW中は、新刊 『頭が良い人は親指が太い』から、是非とも、読んでいただきたい点を中心にプチ解説させていただきます。

 この 『頭が良い人は親指が太い』では、【ビジネスで成功するための10の法則】をご紹介しているのですが、第1法則は「ビジネスの本質は失敗することだ」というものです。
 意外に思われるかもしれませんが、ここを分かっていないと、なかなかビジネスで成功しきれません。というのは、ビジネスを実際に経営してみると、本当にうまくいかないことばかりだからです。
 頭が良い人だと、「頭が良ければ、ビジネスは成功する」と思い込みがちなのですが、そんなことはありません。必ず失敗するのがビジネスというものなのです。その意味が心の底から分かっていないと、ビジネスで生き残っていくことはできないのです。
 『頭が良い人は親指が太い』を熟読していただければ、なぜ「ビジネスの本質は失敗することだ」と言えるのか、がご理解いただけることと思います。そのことを理解することが成功するための第一歩になるのです。


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2006.09.30

[本のソムリエ] 2010年の金融

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今週の丸善丸の内本店 西川仁副店長がお薦めする本です。
「2010年の金融」
野村総合研究所著
東洋経済新報社刊
定価:1680円(税込)

 インターネットバンキングにおサイフケータイ、スーパーやコンビニエンスストアで見られる銀行のATM窓口など、これまで敷居の高かった「金融」が身近になったと感じられる方も多いのではないでしょうか。
 本書は、いま動きの激しい「リテール金融」の分野に焦点をあて、2010年までに予測される業界変化と、その中で競争優位に立つための条件を提示しています。
 今後起こると思われる変化が以下の4点に分けて紹介されています。その4点とは、①代理店制度や異業種からの新規参入により、業態・業界の垣根の消失が加速する ②ケータイ、ICカードなどITの進歩で「いつでも」「どこでも」という新たなニーズが生まれる ③団塊世代の大量退職に伴い「大衆富裕層」向けの資産運用サービス需要が高まる ④地方経済の疲弊が叫ばれる中、いかにして地域独自の金融サービスを打ち出せるかが地域金融生き残りの鍵になるーです。
 また、本書には米国の金融ビジネス事情も多く紹介されています。金融業界の関係者はもちろん、一般読者にとっても日本の明日の金融を知ることができる興味深い一冊といえるでしょう

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2006.09.23

[本のソムリエ] 「戦略的コーポレートファイナンス」

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今週の丸善丸の内本店 西川仁副店長がお薦めする本です。
戦略的コーポレートファイナンス
朝岡大輔著
NTT出版刊
定価:3990円(税込)

 改正会社法の施行によって注目を集めている「組織選択の理論」。
 本書は企業戦略上の判断指針として重要度が増す企業価値評価の測定を中心に据え、現実の企業活動の中でも活用可能な理論体系と指針を提供するという観点から説き起こされたコーポレートファイナンスについての、最新理論のハイレベルなテキストです。
 具体的な事例を引用しての理論解説が多く用いられているため、わかりやすくなっています。そのため、伝統的かつ抽象的な理論や基礎的な資本市場理論に関する記述は、最小限にとどめられています。
 第1章・冒頭のコーポレートファイナンスの定義づけから第7章・M&Aにおける価値評価の指針まで、極めて現実的な理論が展開されています。
 税務工学を用いた組織選択の手法、行動ファイナンス理論に基づく裁定の限界に関する問題、リアルオプションの概念を用いた投資判断基準、確率ではなく状態価格を用いた価値測定アプローチ、金融市場における情報の非対称性、暗黙税の存在、ベンチャー投資における要求収益率の分析、企業の最適範囲など、トータルなコーポレートファイナンスの可能性を示唆します。

(追伸)「週刊!木村剛」は、金融経済月刊誌「フィナンシャルジャパン」(年間購読はココ)および「フジサンケイビジネスアイ」(購読希望はココ)とメディア・コラボレーションしています。本日の記事は9月18日にフジサンケイビジネスアイに掲載されたものです。

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2006.09.02

[本のソムリエ] 「リテール金融マーケティング」

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今週の丸善丸の内本店 西川仁副店長がお薦めする本です。
リテール金融マーケティング
戸谷圭子著
東洋経済新報社刊
定価 2940円(税込)

 金融の自由化が急速に進み、異業種も交えた競争が激化しています。金融サービス業界にとって、マーケティングの強化は喫緊の課題です。しかしマーケティングとは「売れる」「儲かる」ための仕組みを作ることです。「モノ」を扱う分野と比べると、金融サービス分野のマーケティングははるかに浅い歴史です。
 本書は銀行業界をはじめ、信用金庫・信用組合、ノンバンクなどリテール金融サービスに関わる読者の方に役立つ内容です。綿密な調査データをもとに顧客の行動やニーズを分析し、そこから顧客の離脱防止・新規獲得、取引深耕、新商品・サービス開発、PRなどさまざまな課題に対しての戦略を導き出しています。
 著者はあさひ銀行(現りそな銀行)を経て、現在は日本で唯一の金融サービス業におけるマーケティングに特化したコンサルティング会社、(株)マーケティング・エクセレンスを設立。経営戦略の策定から具体的なマーケティング施策の実施まで幅広いテーマを取り扱うことで、業界のカスタマー・セントリックへの変革をサポートしています。また一方では、東洋大学でも教べんをとっています。


(追伸)「週刊!木村剛」は、金融経済月刊誌「フィナンシャルジャパン」(年間購読はココ)および「フジサンケイビジネスアイ」(購読希望はココ)とメディア・コラボレーションしています。本日の記事は8月28日にフジサンケイビジネスアイに掲載されたものです。

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2006.08.26

[本のソムリエ] 「金融はこれからどう変わるのか」

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今週の丸善丸の内本店 西川仁副店長がお薦めする本です。
金融はこれからどう変わるのか
髙橋琢磨著
金融財政事情研究会刊
定価:3750円(税込)

 金融商品取引法の成立、郵貯の民営化など金融を取り巻く状況はめまぐるしく変化しています。金融の現場では何が起きているのか、日本の金融システムはどこへ行くのか、海図なき航海に今ほど羅針盤が求められている時はありません。
 証券化の進展、ITの活用、事業再生とM&Aの活発化、ノンバンクの成長、個人投資家の躍進、年金問題――。日本の金融はどう変わろうとしているのか。
 本書は、現状の精緻なミクロ分析を通じて日本の金融システムを鳥瞰するとともに、大胆に将来像を予測しています。金融について長年現場からの提言を行ってきた筆者ならではの、広い視野と観察力で混沌とした状況を読み解き、現下の金融システムをめぐる問題に最適の解を示す好著です。
 ライブドアや村上ファンドの事件など、金融市場の可能性と限界についての議論が混迷を増すなか、市場の「品格」を保ちながら効率性を高めるための行動が必要とされています。金融市場・サービス法を展望し、あるべき行動指針を明らかにするものとして、すべての金融関係者に一読をお勧めします。


(追伸)「週刊!木村剛」は、金融経済月刊誌「フィナンシャルジャパン」(年間購読はココ)および「フジサンケイビジネスアイ」(購読希望はココ)とメディア・コラボレーションしています。本日の記事は8月21日にフジサンケイビジネスアイに掲載されたものです。

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2006.08.19

[本のソムリエ] 「国債の歴史」

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今週の丸善丸の内本店 西川仁副店長がお薦めする本です。
国債の歴史――金利に凝縮された過去と未来
富田俊基著
東洋経済新報社刊
定価:6300円(税込)

 累増する国債をどうするか。これは今日の日本経済、というよりむしろ日本という国家が抱える問題のひとつです。本書は、300年以上にわたる各国国債の歴史とその意義をたどり、その流れの中に日本国債を据えて考察することで現状の問題点をあぶり出し、同時に未来を問いかけています。
 具体的には、17世紀イギリスの名誉革命に遡って国債の本質を明らかにし、以後今日に至るまで、市場が各国国債の信用力、ひいては国力そのものをどう見ていたかを追究しています。
 アメリカ南北戦争の時代から一例を挙げましょう。北部・南部の政府がそれぞれの通貨で国債を発行しましたが、金利を比較すると、北部政府が発行した国債のほうが低いという事実が出ています。まるで、市場は戦争の帰趨を見通していたかのようです。
 ひるがえって現代では、先進国は90年代以降ずっと国債の低金利が続いています。なかでも、日本は顕著です。今日、市場からの警告をどう読み取るか。国債と財政との問題が論じられるなか、本書は大きな意味を持つ良書といえるでしょう。
 著者は野村総合研究所で日本経済・財政の研究を重ね、現在中央大学教授。

(追伸)「週刊!木村剛」は、金融経済月刊誌「フィナンシャルジャパン」(年間購読はココ)および「フジサンケイビジネスアイ」(購読希望はココ)とメディア・コラボレーションしています。本日の記事は8月7日にフジサンケイビジネスアイに掲載されたものです。

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2006.08.12

[本のソムリエ] 「日本金融システム進化論」

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今週の丸善丸の内本店 西川仁副店長がお薦めする本です。
「日本金融システム進化論」
星 岳雄、 A.カシャップ 著/; 鯉淵 賢 訳
日本経済新聞社刊
定価:2940円(税込)

 日本の金融システムは一体どこからきて、どこに向かおうとしているのか。本書は100年以上の長期的視野からこの問題をとらえようとしています。
 本書では、明治維新以来のわが国の金融システムを、5つの期間に分けて振り返ります。第1期の1930年代前半までは、株式や社債が重要な役割を果していました。
 第2期は30年代後半から朝鮮戦争まで。この時期には戦時体制のもと、政府と銀行が一体となった金融制度が確立していきました。
 そして朝鮮戦争後から第1次石油ショック(73年)jまでの第三期となります。この時代には、銀行を中心とした金融システムが順調に機能していました。
 その後、ビックバン直前までの第4期には、系列システムの便益に比べ、コストが大きくなっていることが意識されながらも、銀行中心のシステムは維持されていました。
 しかし、大きく規制が緩和された第5期以降は、株式市場や債券市場が再び重要な役割を担う時代になる、というのが本書の主張です。
 長期不況に陥った90年代以降や、金融ビックバン、97年の金融危機についても詳述しており、歴史と制度のバランスがよくとれた良書です。


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2006.08.05

[本のソムリエ] 「戦略的デューデリジェンスの実務」

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今週の丸善丸の内本店 西川仁副店長がお薦めする本です。
戦略的デューデリジェンスの実務
株式会社KPMG FAS編
中央経済社 刊
定価:5880円(税込)

 いまやM&Aは重要な経営戦略のひとつとして、今後ますます活発となっていくことが予想されています。
 M&Aにおいては、いわゆる「デューデリジェンス」が実施されるが通常です。デューデリジェンス(DD)とは、相手先の企業に何らかの問題がないか、事業・財務状況や取引契約の内容を詳しく調査するというものです。基本的には会計・法律事務所に依頼するものですが、買い手企業の従業員が行う場合や、売り手企業自らが行うケースもあります。
 DDの結果、簿外債務や訴訟リスクの判明もありえます。思った以上にシナジー効果を得られないようであれば、買収価格に影響が出て、最悪の場合、合併話の破談もあります。それゆえに、DDを踏まえた経営判断はM&A成功へのカギといえます。
 本書の特徴は、過去の収益力分析に基づく事業計画の妥当性、合併シナジー効果の分析、統合後における問題点の洗い出しなど、DDを「戦略的」観点から解説しているところにあります。M&Aビジネスの現場を知る読み物としても、一読の価値があるといえます。


(追伸)「週刊!木村剛」は、金融経済月刊誌「フィナンシャルジャパン」(年間購読はココ)および「フジサンケイビジネスアイ」(購読希望はココ)とメディア・コラボレーションしています。本日の記事は7月24日にフジサンケイビジネスアイに掲載されたものです。

2006 08 05 [12. 本のソムリエ] | 固定リンク | トラックバック

2006.07.29

[本のソムリエ] 「企業価値向上の財務戦略」

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今週の丸善丸の内本店 西川仁副店長がお薦めする本です。
企業価値向上の財務戦略
太田洋子/張替一彰/森本訓之 著
ダイヤモンド社刊
定価:5,250円(税込)


 現在の企業経営において、株主重視、企業価値の向上といった考え方は、ますます重要性を高めています。金融市場における評価を念頭に置かずにコーポレート・ファイナンスを考えることは、事実上不可能になっています。
 そのような状況下で、適正なコーポレート・ファイナンスを進めるには、企業の抱えるリスクを可能な限り定量化していくことが必要になります。しかし複雑、多岐にわたる企業リスクの定量化は、これまで遅れがちになっていたというのが実情です。
 本書では、コーポレート・ファイナンスと金融工学を融合すること(コーポレート・ファイナンシャル・エンジニアリング)により、理論を実務的データで実証し、企業の理論と資本市場の理論の整合性を図っています。さらにその分析結果から、非現実的な理論を現実的なものに再構築し、実際に使えるモデルとして組み立てているのが特徴です。
 これまで定量的な評価が難しかった企業価値評価、株主還元策、格付け向上、最適資本構成、ERM戦略の具体策をケーススタディーとともに明らかにしています。

(追伸)「週刊!木村剛」は、金融経済月刊誌「フィナンシャルジャパン」(年間購読はココ)および「フジサンケイビジネスアイ」(購読希望はココ)とメディア・コラボレーションしています。本日の記事は7月17日にフジサンケイビジネスアイに掲載されたものです。

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2006.07.22

[本のソムリエ] 「マクロ金融政策の時系列分析」

 20060703

 今週の丸善丸の内本店 西川仁副店長がお薦めする本です。
 「マクロ金融政策の時系列分析」 
 宮尾龍蔵 著
 日本経済新聞社刊 
 定価3,990円(税込)

 戦後日本のバブル発生・崩壊は、果たして金融政策のせいであったのか?そもそも、日銀に物価のコントロール能力はあるのだろうか――
これらの、世間一般には当然かのように捉えられている金融政策の有効性に疑問を投げかけ、計量経済学の一種である「時系列分析」を用いてその解答を試みたのが本書です。
 著者の宮尾氏は金融分野における若き第一人者。本書は、彼の十年間にわたる研究の集大成であり、著者初の研究書です。
 「金融政策の効果は、90年代半ば以降低下し、景気や物価に対して大きな影響力は持たなくなった」、というのが宮尾氏の結論です。
本書では、これまで十分な議論が尽くされてこなかった経済理論そのものや、そこに置かれている前提の妥当性を慎重に検証し、それらをどう修正すれば、現在日本が置かれている状況と一致することができるのかが深く考察されています。
日本の金融政策効果・マクロ経済について実証的な観点から迫った、「失われた十年」の新しい見方を示唆する一冊です。

(追伸)「週刊!木村剛」は、金融経済月刊誌「フィナンシャルジャパン」(年間購読はココ)および「フジサンケイビジネスアイ」(購読希望はココ)とメディア・コラボレーションしています。本日の記事は7月3日にフジサンケイビジネスアイに掲載されたものです。

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2006.07.08

[本のソムリエ] 「ファイナンス課税」

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今週の丸善丸の内本店 壹岐直也副店長がお薦めする本です。
ファイナンス課税
渡辺 裕泰著 
有斐閣刊
定価3,675円(税込)

 デリバティブ、証券化、J-REITや減損会計、そしてM&A。
 いま話題の新会社法を使いこなすことはもちろん、最先端のビジネスシーンに身を置かれる皆さんがフォローしなければならないテーマはつきません。
 そして、これらのキーワードは、いずれも「課税」問題を抜きには語り得ない、ということは、第一線で活躍されている皆さんが、毎日痛感されていることだと思います。
 本書は、これらファイナンス課税の問題を、はじめて体系的にまとめ上げた画期的な新刊です。
 著者は東京・日本橋の早稲田大学大学院ファイナンス研究科(日本版MBAの人気校でもあります)で教鞭を執る、この分野の第一人者。執筆の動機も、ビジネスキャリアの皆さんに向けた、この分野の教科書を執筆しよう、という思いからだったとか。元国税庁長官というキャリアと、東大・早大での永年にわたる研究・教育の経験から、単なる課税実務の紹介にとどまらず、課税の基本的な考え方を示す良書に仕上がっています。
 MBAレベルのビジネスセンスを身につけ、ライバル達の一歩先を狙ってみませんか!

(追伸)「週刊!木村剛」は、金融経済月刊誌「フィナンシャルジャパン」(年間購読はココ)および「フジサンケイビジネスアイ」(購読希望はココ)とメディア・コラボレーションしています。本日の記事は6月26日にフジサンケイビジネスアイに掲載されたものです。

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2006.07.01

[本のソムリエ] 「アメリカの金融制度(改訂版)」

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今週の丸善丸の内本店 壹岐直也副店長がお薦めする本です。
アメリカの金融制度(改訂版)

高木 仁 著
東洋経済新報社刊
定価:4410円(税込)

 各国の金融制度は、それぞれ固有の構造をもっているという認識にたって、アメリカの金融制度を解説しているのが本書の特色です。
 例えば経済ニュースでよく耳にする、連邦準備制度という言葉は、背景を知らない日本人にとってはなじみにくい言葉です。これがどういった経緯で設立され、今にいたるのかが、詳細なデータとよもやま話を交え手際よくまとめられており、読者が全体像をイメージしやすいように、工夫されています。
 また、アメリカの金融市場にはどういう種類の機関が存在し、どれくらいの規模で、どのような活動を行なっているかということが、詳細な統計とともに紹介されています。銀行名が固有名詞で取り上げられているところもあるので、学術書としてだけでなく実務家にとっても面白く読めるのではないかと思います。
著者も、「アメリカ金融制度百科辞書」として用いられることを意識して執筆したようです。長くアメリカの金融制度の影響を受けつづけてきた日本の金融市場を考える際にも、参考になる一冊ではないかと思います。


(追伸)「週刊!木村剛」は、金融経済月刊誌「フィナンシャルジャパン」(年間購読はココ)および「フジサンケイビジネスアイ」(購読希望はココ)とメディア・コラボレーションしています。本日の記事は6月19日にフジサンケイビジネスアイに掲載されたものです。

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2006.06.24

[本のソムリエ] 「クレジット投資のすべて」

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 今週の丸善丸の内本店 壹岐直也副店長がお薦めする本です。

 『クレジット投資のすべて
 大橋英敏 著
 金融財政事情研究会刊
 定価3,570円 (税込み)

 書名の「クレジット」を直訳すれば「信用」ですが、金融の世界では、ローンや社債、証券化商品、そしてこれらをベースとするデリバティブをひとくくりにする言葉です。直接金融化が進んで金融技術が高度化すると、各市場はしだいに強く結びつくようになりました。
 その結果、国債しか保有しない投資家であっても、リスクを正しく管理しリターンを高めるためには、クレジット市場を横断的にとらえ、戦略的に運用していかなければならなくなっています。
 クレジット投資の解説書は数多ありますが、本書のユニークな点は、ポートフォリオ全体のパフォーマンスを高める戦略や、さまざまな投資環境の変化に直面したときに押さえるべき考え方を、ケーススタディを交えてわかりやすく解説していることでしょう。
 また、この三月末に公表されたばかりの新BIS規制に関する国内規制がクレジット投資に及ぼす影響について丁寧に説明されていることも読者の方々に好評です。
 クレジット投資でいかに儲けるか――人気アナリスト・ランキング上位入賞の常連である著者の意気込みが伝わる良書です。

(追伸)「週刊!木村剛」は、金融経済月刊誌「フィナンシャルジャパン」(年間購読はココ)および「フジサンケイビジネスアイ」(購読希望はココ)とメディア・コラボレーションしています。本日の記事は6月12日にフジサンケイビジネスアイに掲載されたものです。

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2006.06.17

[本のソムリエ] 「日銀はだれのものか」

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今週の丸善丸の内本店 壹岐直也副店長がお薦めする本です。

『日銀はだれのものか』
中原伸之著
中央公論新社刊
定価:1890円(税込)

 当書は、1998年4月から2002年 3月まで日銀の政策委員会審議委員を務めた中原伸之氏による回顧録です。日銀の政策決定の現場で奮闘していた著者ならではの視点で、その審議の過程や日銀の内部事情が克明に描かれます。
誰もが知っている経済人や政治家の名前が実名で挙がっており、そのやり取りや駆け引きが「ここまで書いていいのか」というくらい具体的に記されています。「ポケベル事件」(詳しくは本文をお読みください)など、思わず「本当?」と疑ってしまうようなトピックに苦笑させられることもあるかと思えば、ゼロ金利解除から量的緩和策導入までの流れを描いた箇所では、日本経済の重要なターニングポイントとなった政策決定の現場を非常にリアルに感じることができます。
 さらに現在の日本経済の状況についても、「量的緩和解除は適切だったか」など、中原氏ならではの視点で鋭く切り込んでおり、読み応え十分。ほかにも日銀の体制に対する厳しい批判、日銀総裁に対する評価、今後の日本経済の展望や日銀のあり方など、随所に「中原節」が冴え渡る、非常に興味深いオススメの一冊です。


(追伸)「週刊!木村剛」は、金融経済月刊誌「フィナンシャルジャパン」(年間購読はココ)および「フジサンケイビジネスアイ」(購読希望はココ)とメディア・コラボレーションしています。本日の記事は6月5日にフジサンケイビジネスアイに掲載されたものです。

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2006.06.10

[本のソムリエ] 「投資銀行―日本に大変化が起こる」

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 今週の丸善丸の内本店 壹岐直也副店長がお薦めする本です。
 『投資銀行―日本に大変化が起こる』
 岩崎日出俊著・PHP研究所刊 
 定価:1,418円(税込)

 最近は有名大学を主席で卒業するような学生たちは、大手銀行や財務省から内定をもらっても、「投資銀行」への就職を希望するのだそうです。
 数十名からなる精鋭チームで、新聞の一面を飾るような企業買収や合併の舞台裏で活躍し、年間に数百億円も稼ぎ出す超プロ組織。でもいったい、投資銀行とは何でしょうか?どんな人が働き、どんなすごい仕事の進め方をしているのでしょうか?
 著者の岩崎氏は、実際にJ.P.モルガン証券や、メリルリンチ証券等の最前線で活躍していた経験があるために、今までほとんど明かされなかった世界的なプロ組織の仕事をとても興味深く説明しています。
 たとえば彼らが企業の買収を仕掛ける時に、どんな会社を狙うのか、どのようなプロセスで買収を実現させるのか……、国によって手厚く守られてきた日本の銀行との差を、まざまざと感じて衝撃を受けます。
 本書を読めば、この投資銀行の舞台裏だけでなく、彼らの卓越した仕事術や、株価についてのプロ流の徹底した考え方までも分かるようになるでしょう。

(追伸)「週刊!木村剛」は、金融経済月刊誌「フィナンシャルジャパン」(年間購読はココ)および「フジサンケイビジネスアイ」(購読希望はココ)とメディア・コラボレーションしています。本日の記事は5月29日にフジサンケイビジネスアイに掲載されたものです。

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2006.06.03

[本のソムリエ] 「プロジェクトファイナンスの理論と実務」

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今週の丸善丸の内本店 壹岐直也副店長がお薦めする本です。
「プロジェクトファイナンスの理論と実務」
エドワード・イェスコム(著)/ 三菱総合研究所 佐々木 仁(訳)
金融財政事情研究会刊
定価: 6,300円(税込)

 企業が事業を興すために資金を必要としている場合、ふつう銀行はその企業の信用力や不動産担保などをみて、貸すかどうかの判断をします。このため企業は、事業がうまくいかなくなれば、担保を処分するなどしてお金を返さなければなりません。事業におけるすべてのリスクを企業が負っているといえます。
 これに対して、「プロジェクトファイナンス」とは、返済原資を事業が生み出すキャッシュフロー(収益)に限定した融資形態です。事業がトラブってしまい、予定された収益を上げることができなくなれば、返済金も減ってしまいます。トラブルの原因となるのは、原材料費が高騰したとか、想定した価格で製品が売れなかったとか、政変で工場が閉鎖されたなど、多岐にわたります。こうした事業におけるさまざまなリスクを一つずつ丁寧に解説し、対処法を示しているのが本書です。
 借り手の立場からみた、貸し手との交渉のポイントや財務評価のコツ、また「契約書に始まり契約書に終わる」といわれるプロジェクトファイナンスでのドキュメンテーションの解説は微に入り、とても親切です。これまでの教科書から一歩すすんで、 国際標準の実務に入りたい人におすすめします。 

(追伸)「週刊!木村剛」は、金融経済月刊誌「フィナンシャルジャパン」(年間購読はココ)および「フジサンケイビジネスアイ」(購読希望はココ)とメディア・コラボレーションしています。本日の記事は5月22日にフジサンケイビジネスアイに掲載されたものです。

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2006.05.27

[本のソムリエ] 日本の銀行 進化への競争戦略

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今週の丸善丸の内本店 壹岐直也副店長がお薦めする本です。
「日本の銀行 進化への競争戦略――飛躍への5つの条件」
安田隆二著
東洋経済新報社刊 
定価 2100円(税込)

 不良債権処理に追われた銀行は、ようやく成長へ向かって歩み出しました。しかし、日本の銀行界はバブル以来の後遺症で自信を喪失し、外資の傘下に入っていくところも増えています。  
郵貯メガバンクの登場も、銀行にとっては脅威です。金融は国家の知識産業の柱であり、銀行が立ち直ることは、国益でもあります。金融立国日本を作っていくためにも、銀行経営者やバンカーには使命感と熱い志を持ってもらいたいと筆者は言います。
 一橋大学大学院で経営学(金融機関経営論)の教鞭を執る著者は、元外資系コンサルタントとして、多くの金融機関の経営者や銀行員と接してきました。
 銀行が現在の打ちひしがれた状況から再生し、それぞれの銀行が独自の成長モデルを確立し、グレートバンクとして進化・飛翔していくための条件を「WILL」「CHILL」「KILL」「SKILL」「MILL」といった5つの段階に分け、マネジメントスキルと戦略構想を具体例を挙げつつ、詳細にかつわかりやすく論じています。本書は、銀行関係者や金融に関心のある方々に読んでいただければと思います。


(追伸)「週刊!木村剛」は、金融経済月刊誌「フィナンシャルジャパン」(年間購読はココ)および「フジサンケイビジネスアイ」(購読希望はココ)とメディア・コラボレーションしています。本日の記事は5月15日にフジサンケイビジネスアイに掲載されたものです。

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2006.05.20

[本のソムリエ] 金融工学者フィッシャー・ブラック

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今週の丸善丸の内本店 壹岐直也副店長がお薦めする本です。
金融工学者フィッシャー・ブラック
ペリー・メーリング著
今野浩監訳、村井章子訳
定価 2940円(税込)
出版社 日経BP社

 オプション価格を導くブラック=ショールズ式といえば、ファイナンスの世界を一変させた大変な「発明」です。発明者二人のうち、マイロン=ショールズは一九九七年にロバート・マートンとともにノーベル経済学賞の栄誉に浴しました。もうひとりのフィッシャー・ブラックは、2年前にガンで亡くなっていましたが、ノーベル賞委員会から異例の言及を受けました。
 本書は、コロンビア大学教授の著者が七年かけて書き下ろした「不世出の天才」ブラックの評伝です。アーサー・D・リトルで同僚だったジャック・トレイナーから資本資産評価モデル(CAPM)を教えられて以後、ブラックはファイナンス革命の渦中の人となって理論研究だけでなく、金融商品の開発にも貢献します。ゴールドマン・サックスではパートナーになっています。
 さらに、経済学では一般均衡理論の研究に没頭し、ケインジアンやマネタリストと論争しました。本書はブラックの軌跡を通して一九七〇年代から急速に進展したファイナンス革命を丹念にトレースした類書のない力作といえます。

(追伸)「週刊!木村剛」は、金融経済月刊誌「フィナンシャルジャパン」(年間購読はココ)および「フジサンケイビジネスアイ」(購読希望はココ)とメディア・コラボレーションしています。本日の記事は5月8日にフジサンケイビジネスアイに掲載されたものです。

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2006.05.13

[本のソムリエ] 金融大統合時代のIT戦略

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今週の丸善丸の内本店 壹岐直也副店長がお薦めする本です。
金融大統合時代のIT戦略
田沢務著、NTT出版刊
定価2520円(税込)

 いまやITなしに銀行業務は成り立ちません。
 金融機関の経営トップは、IT投資を怠れば機会損失の責任を問われ、費用対効果に見合わない投資をすれば、収益圧迫の責任を取らされます。
 今後は、これまで以上に金融セクターのIT戦略には厳しい目が向けられることになるでしょう。
 ここ数年、金融機関でシステム統合・システム導入の失敗が相次ぎました。顧客の信頼を大きく損ねた、みずほ銀行統合の際のトラブルは記憶に新しいところですが、東京三菱銀行とUFJのシステム完全統合が二〇〇八年まで延期されるなど、問題は後を絶ちません。「みずほの教訓」は果たして活かされたのでしょうか。
 本書のひとつの目的は(金融に関わるすべてのセクターが業界の垣根を越えようとする)金融大統合の時代におけるIT投資のあり方と、経営トップの判断に必要な判断材料を豊富な事例紹介で極力具体的に提供しようというものですが、俯瞰してみると経営者のみならず、システム部門、ユーザ部門、取引先、ITベンダー及びコンサルタントなどにとっても有用な一冊となっています。


(追伸)「週刊!木村剛」は、金融経済月刊誌「フィナンシャルジャパン」(年間購読はココ)および「フジサンケイビジネスアイ」(購読希望はココ)とメディア・コラボレーションしています。本日の記事は5月1日にフジサンケイビジネスアイに掲載されたものです。

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2006.04.22

[本のソムリエ] 投資家のための 金融マーケット予測ハンドブック

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今週の丸善丸の内本店 壹岐直也副店長がお薦めする本です。
 投資家のための 金融マーケット予測ハンドブック第3版』 
NHK出版刊
住友信託銀行・マーケット資金事業部門 著
定価:2,415円(税込)

 日本経済は長い間苦しんできた不況から、やっと脱したといわれています。日本銀行も、「デフレから抜け出した」として量的緩和政策をやめることになりました。
 一方で今、郵政民営化など公的部門の構造改革の帰趨や、団塊の世代の退職による「2007年問題」の行方(退職金など、彼らのマネーはどうなるか)、BRICs(ブラジル・ロシア・インド・中国)の目覚しい台頭などが関心を集めています。そんな中で私たちは、自分たちの生活と資産をどう守ればいいのでしょうか。
 本書では、金融市場の基礎的な知識である、内外の経済・金融統計の見方、金融政策や為替政策の動向分析のポイントなどがわかりやすく述べられています。
 日本をはじめ、米国、欧州、アジア太平洋の最新の経済・金融データが満載され、経済、商品市況、為替市場の動きが手にとるようにわかる一冊となっています。
 一般個人投資家が急増している今日、金融マーケットに関心をもつ多くの皆さんの道しるべとなるでしょう。

(追伸)「週刊!木村剛」は、金融経済月刊誌「フィナンシャルジャパン」(年間購読はココ)および「フジサンケイビジネスアイ」(購読希望はココ)とメディア・コラボレーションしています。本日の記事は4月17日にフジサンケイビジネスアイに掲載されたものです。

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2006.04.08

[本のソムリエ] アクティブ・インデックス投資

今週の丸善丸の内本店 壹岐直也副店長がお薦めする本です。
アクティブ・インデックス投資――インデックス運用の最先端
スティーブン・ショーンフェルド編 浅野幸弘監訳 
住友信託銀行パッシブ・クオンツ運用部訳
定価:5250円(税込)

 本書は、インデックス運用に関する基本的な考え方や、インデックスファンドの運用戦略などを包括的に解説した、まさに「インデックス運用の集大成」ともいうべき1冊です。
 通常、インデックス投資というと、非常に地味で、かつ受け身のものととられることが多いのですが、本書を読むとインデックス運用というものもなかなか奥が深く、かつ運用者のスキルに大きく依存するものであることがわかります。
 本書の「アクティブ」という書名には、こうした従来からの見方に対する編者たちの思いが込められていると思います。株式投資に関する書籍がブームになっている昨今、初心者的なものから、これまで専門家しか読まなかったような本まで、読者のニーズも多様になってきました。  
 本書は、もともとインデックス運用に関わる実務家・機関投資家の方々を対象に書かれている本ですが、記述はやさしく、なかなか他の本では読めないような知識も書かれていますので、興味をもった個人投資家の方々にも是非読んでいただければと思います。


(追伸)「週刊!木村剛」は、金融経済月刊誌「フィナンシャルジャパン」(年間購読はココ)および「フジサンケイビジネスアイ」(購読希望はココ)とメディア・コラボレーションしています。本日の記事は4月3日にフジサンケイビジネスアイに掲載されたものです。

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2006.04.01

[本のソムリエ] アジア金融システムの経済学

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今週の丸善丸の内本店 壹岐直也副店長がお薦めする本です。
アジア金融システムの経済学
宿輪純一著
日本経済新聞社刊
定価:2,310円(税込)

 日本経済が中国をはじめアジア・シフトを強める動きに合わせるように、東アジア共同体構想、アジア共通通貨構想、FTAなど経済・貿易協定等について多くの本が出版されました。しかしアジアの「金融」にテーマを絞って解説したものはまだ少ないようです。
 本書はASEAN+3、アジア債券市場の育成など話題のトピックはもちろん、通貨・金融・地域統合までトータルに東アジア経済の現状と展望をカバー。著者は実際にアジア開発銀行等で制度設計に携わった経験を踏まえ、実現可能性の高い案を提言しています。
 また、通貨統合に向けては欧州に学べ、とよく聞きますが、著者は、経済格差が比較的小さい欧州はまず通貨でうまくいったが、国家間で経済格差が大きいアジアではまず決済システムを中心とする金融面を統合し、そこから通貨、地域の統合へと進むべき、というユニークなアイデアを打ち出しています。これが本書の最も注目すべきポイントです。
 今後のアジア経済の行方をウォッチする金融関係者・ビジネスマンにお薦めの一冊です。

(追伸)「週刊!木村剛」は、金融経済月刊誌「フィナンシャルジャパン」(年間購読はココ)および「フジサンケイビジネスアイ」(購読希望はココ)とメディア・コラボレーションしています。本日の記事は3月27日にフジサンケイビジネスアイに掲載されたものです。

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2006.03.25

[本のソムリエ] 金融機関の内部統制

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今週の丸善丸の内本店 壹岐直也副店長がお薦めする本です。

金融機関の内部統制 -評価と文書化手続きのすべて
新日本監査法人 金融部 著
金融財政事情研究会刊
定価:2,730(税込)

 「内部統制」は、今年の重要キーワードです。業務運営は効率的か、財務報告は信頼できるか、法規を守っているかといった経営目的が達成できるよう、取締役会などが構築し推進するシステムのことを指します。いま注目を集めているのは、新会社法で内部統制の構築が法定され、今後の証取法改正によって来年三月期から財務報告に関する統制評価と、その文書化・監査が義務付けられる見通しだからです。これがいわゆる「日本版企業改革法」の導入です。
 内部統制の具体的な対象や範囲は業界によって異なります。本書は、金融業界に特化し、銀行・証券・保険という業態別に、PTの編成から内部統制対象の決定、文書化の実際、テストに至るまで、チャートやチェックリスト例をまじえて丁寧に解説しています。準備作業に携わるリスク管理、コンプライアンス、内部監査各部門担当
者必携の一冊ですが、金融機関経営者の方々も、自社の業態に関する章だけでも一読されることをお薦めします。

(追伸)「週刊!木村剛」は、金融経済月刊誌「フィナンシャルジャパン」(年間購読はココ)および「フジサンケイビジネスアイ」(購読希望はココ)とメディア・コラボレーションしています。本日の記事は3月13日にフジサンケイビジネスアイに掲載されたものです。

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2006.03.18

[本のソムリエ] バーナンキのFRB

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今週の丸善丸の内本店 壹岐直也副店長がお薦めする本です。

バーナンキのFRB
加藤出/山広恒夫著 
ダイヤモンド社刊
定価1680円(税込)

 FRB議長は、アメリカで大統領の次に影響力のあるポストと言われます。高い独立性を保つ米中央銀行の最高意思決定者であり、世界の金融動向にも大きな影響を与えています。その金融司祭が一八年半ぶりに交代し、経済学者のベン・バーナンキ氏が舵を取り始めました。
 これからFRBの金融政策はどうなるのか。誰もが抱くこの疑問に真摯に答えたのが本書です。バーナンキ氏の議長就任までの経緯を振り返りつつ、過去の発言や講演録をもとに今後の政策を緻密に予測しています。インフレターゲット導入の時期や方法、さらには資産バブルと金融政策の関係についても詳しく分析しています。
 本書のもう一つの特徴は、FRBの舞台裏について歴史をひも解きながら解説している点です。なぜ一二の地区連銀とワシントンの理事会という形態なのか、グリーンスパン前議長がいかにして市場の信認を得たか、など興味深いテーマが確かな取材に基づいて描かれており、読み物としても楽しめる内容です。日本銀行の量的緩和策後の政策を占う上でも、FRBに目を向けることは不可欠と言えるでしょう。

(追伸)「週刊!木村剛」は、金融経済月刊誌「フィナンシャルジャパン」(年間購読はココ)および「フジサンケイビジネスアイ」(購読希望はココ)とメディア・コラボレーションしています。

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2006.03.11

[本のソムリエ] ファイナンス法大全 アップデート

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 今週の丸善丸の内本店 壹岐直也副店長がお薦めする本です。
 「ファイナンス法大全 アップデート
 西村ときわ法律事務所編
 商事法務刊
 9,030円(税込)

 前著・「ファイナンス法大全」(上・下巻)の補遺版。前著は、丸善日本橋店(改装中・来春オープン)のビジネス書等の週間ランキングで、トップ10にランクインするなど、ビジネス街の書店において、大変好評を博しました。
 また、政刊懇談会主催の「第3回造本技術コンテスト」において「最優秀賞」も受賞しています。
 本書では、きわめて専門性が高いファイナンス法の取引実務について、その知識と経験を(編著者の)法律事務所の内だけにとどめず、議論の深化と社会への浸透を求めて、詳細に紹介されています。
 最先端が論じられているテーマとして顕著なのは、第6章の「事業の証券化」「都市再生ファンド」、第7章の「PFI」「プロジェクト・ファイナンス」「LBOファイナンス」、第8章の「工場設備等のアセットファイナンス」などとなっています。
 前著と併せて本書を活用することにより、近時の立法動向を踏まえた最新のファイナンス分野をフォローできます。ファイナンス法という、難解な分野への道しるべとしては、最適の書です。


(追伸)「週刊!木村剛」は、金融経済月刊誌「フィナンシャルジャパン」(年間購読はココ)および「フジサンケイビジネスアイ」(購読希望はココ)とメディア・コラボレーションしています。本日の記事は、「フジサンケイビジネスアイ」に2006年3月6日に掲載したものです。


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2006.03.04

[本のソムリエ] 「入門ベンチャーファイナンス」

今週の丸善丸の内本店 壹岐直也副店長がお薦めする本です。
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「入門ベンチャーファイナンス」
水永 政志著
ダイヤモンド社刊
定価:2520円(税込)

「気合と根性だけで、会社は経営できない」
 会社をつくって経営してみて、まず痛感するのは次のようなことではないでしょうか。①財務や経理の知識がなければ効率的な経営はできないこと、➁資金調達の方法を知らないと会社を成長させることはできないこと、③資本政策を知らないと、経営権の維持あるいは会社の売却が効率的に行えないこと。
 つまり、気合と根性だけでは、会社をうまく経営することはできないのです。
 著者の水永政志氏は、学生時代にベンチャーを起業し、その会社を売却して大手商社に入社。カリフォルニア大学でMBAを取得した後、コンサルティングファーム、投資銀行の業務などに携わり、多くのベンチャー経営者から事業とファイナンスの本質を学んだ後、再度ベンチャー企業を立ち上げました。
本書は、こうした著者の豊富な実務経験と最先端の金融知識に基づいて、起業のコツ、会社設立の実務、資金調達の知識、経営者が陥りやすい罠、株式市場・金融機関とのつきあい方など、具体的にわかりやすく解説しています。


(追伸)「週刊!木村剛」は、金融経済月刊誌「フィナンシャルジャパン」(年間購読はココ)および「フジサンケイビジネスアイ」(購読希望はココ)とメディア・コラボレーションしています。本日の記事は、「フジサンケイビジネスアイ」に2006年2月27日に掲載したものです。

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2006.02.25

[本のソムリエ] 「基礎から学ぶSEの金融知識」

今週の丸善丸の内本店 壹岐直也副店長がお薦めする本です。
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「基礎から学ぶSEの金融知識」
土屋清美著
日経BP社刊
2100円(税込)

 金融業界では、「自分の専門についてはすごく詳しいが、ほかの分野はよく知らない」という人が多いように思います。業界や業務のことを体系立てて説明できる人というのが、思いのほか少ないのです。同様に、金融業界でよく使われる用語や概念を広く網羅的に解説した書籍があまりありませんでした。
 本書は、最低限知っておくべきことがコンパクトにまとまった入門書です。
 不良債権処理にメドがついたり、株価が持ち直したりして、金融業界はいよいよ「攻め」の態勢に移行しようとしています。これからは顧客へのサービスという観点を持ち、従来とは異なるビジネスのやり方を考えていくことが急務です。そのためには専門性を高めるだけでなく、業界や市場全体を広く見渡す視点が求められます。
 また、現在の金融業界の業務はコンピュータシステムなしでは成り立たない状況になっており、すべての金融機関の人々にとって、金融システムの基礎知識は必須です。本書はタイトルに「SE(システムエンジニア)の」とついてはいますが、金融業界に携わる多くの人にとって役に立つ内容となっています。


(追伸)「週刊!木村剛」は、金融経済月刊誌「フィナンシャルジャパン」(年間購読はココ)および「フジサンケイビジネスアイ」(購読希望はココ)とメディア・コラボレーションしています。本日の記事は、「フジサンケイビジネスアイ」に2006年2月22日に掲載したものです。

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2006.02.11

[本のソムリエ] 「図解でわかる 投資ファンド」

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今週の丸善丸の内本店 壹岐直也副店長がお薦めする本です。


図解でわかる投資ファンド ~これくらいは知っておきたい~
今田 栄司 著 
日本実業出版社刊
定価:1575円(税込)

 ライブドア・ショックで「投資事業組合」が話題になっています。これは実は「投資ファンド」です。旧くは長銀やシーガイア、西武やカネボウの企業再生のキーパーソンとして名前の挙がる外資系企業もみんな投資ファンドです。ファンドの仕組みはシンプルなものの、株式から土地まで対象は多岐にわたります。
 本書は急成長する国内の投資ファンドから、外資系投資ファンド、投資銀行まで「投資ファンド」の全貌およびビジネスのしくみを図解でわかりやすく解説した初めての書です。村上世彰氏率いる「M&Aコンサルティング」や、福助再建で実績をあげる「MKSパートナーズ」、北尾吉孝氏率いる「ソフトバンク・インベストメント」などの国内有力投資ファンドや、「リップルウッド」、「サーベラス」、「ローン・スター」などの外資系企業再生ファンドなどは具体的に何をしているのか。豊富な「事例」を用いて解説しています。
 著者は株式から土地まで幅広い経験を持つ現役の実務家です。金融機関や投資ファンドに従事する関係者だけでなく、ビジネスマン、一般の方々に読んでもらいたい一冊です。


(追伸)「週刊!木村剛」は、金融経済月刊誌「フィナンシャルジャパン」(年間購読はココ)および「フジサンケイビジネスアイ」(購読希望はココ)とメディア・コラボレーションしています。本日の記事は、「フジサンケイビジネスアイ」に2006年2月6日に掲載したものです。

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2006.02.04

[本のソムリエ] 「ベン・バーナンキ 世界経済の新皇帝」

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今週の丸善丸の内本店 壹岐直也副店長がお薦めする本です。
ベン・バーナンキ 世界経済の新皇帝
田中 秀臣著
講談社刊
定価:1,500 円(税込)

 2006年2月にグリーンスパンの後継者としてFRBの新議長に就任する『ベン・バーナンキ』。その彼が「危機に瀕した米国と日本の未来を救えるのか」という観点で書かれたのがこの本です。著者は田中秀臣。早稲田大学大学院経済学研究科博士課程を修了し、現在、上武大学ビジネス情報学部助教授。『日本型サラリーマンは復活する(NHKブックス)』などの著書があります。新進気鋭のリフレ派経済学者である著者が「ベン・バーナンキとは何者なのか!?」を徹底考察しています。
 ベン・バーナンキは生粋の経済学者であり、2002年にFRB理事に就任してブッシュ政権に経済政策の助言を行う立場になりました。当時「インフレ・ターゲット政策」をアメリカ中央銀行の政策として積極的に主張し、日本銀行のデフレに対する稚拙な経済政策を評して「日銀はデフレを退治するために(紙幣をどんどん刷って、それで)ケチャップでも買え」と強烈な批判をしたことは有名です。
 その彼が、世界の金融界の最高実力者であるFRB議長に就任することによって、今後の日本の景気や金融政策がどう変わるかが読み取れる一冊です。


(追伸)「週刊!木村剛」は、金融経済月刊誌「フィナンシャルジャパン」(年間購読はココ)および「フジサンケイビジネスアイ」(購読希望はココ)とメディア・コラボレーションしています。本日の記事は、「フジサンケイビジネスアイ」に2006年1月30日に掲載したものです。

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2006.01.28

[本のソムリエ]  「日本版金融サービス・市場法」

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 今週の丸善丸の内本店 壹岐直也副店長がお薦めする本です。
日本版金融サービス・市場法
楠本くに代著 
東洋経済新報社刊
定価:3990円(税込)

 生保の告知義務違反や変額個人年金保険の銀行窓販被害など、金融商品に関する消費者被害は増え続けています。全国の消費生活センターに寄せられた、金融に関する相談件数は、1998年度に4万件弱だったのが2003年度には23万件以上と激増しているそうです。
 英国にならって大幅に金融緩和を進めたものの、消費者保護のルールを整備しないまま現在に至っているのが原因といわれています。たった9条からなる金融商品販売法は、消費生活センターの苦情処理でも、裁判でも活用されないというのが現状のようです。
 本書は、日本の金融消費者保護の法制度をどのように形作ればよいのかを、英国に学ぶものです。英国の金融サービス・市場法は433条からなり、ブレア首相と次期首相と目されているブラウン蔵相が作ったもので、消費者の厚い信頼を得ています。
 投資サービス法(仮称)の法案策定が進む中で、金融消費者保護のあり方はますます注目されています。金融機関のコンプライアンス関係者や消費生活アドバイザーをはじめ、行政関係者や弁護士、そして消費者自身も読んでおきたい一冊です。

(追伸)「週刊!木村剛」は、金融経済月刊誌「フィナンシャルジャパン」(年間購読はココ)および「フジサンケイビジネスアイ」(購読希望はココ)とメディア・コラボレーションしています。本日の記事は、「フジサンケイビジネスアイ」に2006年1月23日に掲載したものです。

2006 01 28 [12. 本のソムリエ] | 固定リンク | トラックバック

2006.01.21

[本のソムリエ]  「入門マイクロファイナンス」

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今週の丸善丸の内本店 壹岐直也副店長がお薦めする本です。

 『入門マイクロファイナンス
 フェルダー直子著
 ダイヤモンド社刊
 定価:1,890円(税込)

マイクロファイナンスとは、貧困層に対する金融サービス。超小額を取り扱うことから「マイクロファイナンス」と呼ばれています。バングラデッシュのグラミン銀行は、女性だけの小グループに無担保で超小額ローンを提供しています。このローンは、竹の腰掛けを編む原材料の購入など彼女たちの収入を生み出す活動のために使われ、貧困から抜け出そうとする多くの人々に生活基盤を築き上げるチャンスを与えています。慈善行為としてではなく、貧しい人々を銀行の顧客とみなし、小口金融サービスを20年以上提供しつづけるグラミン銀行は急成長を遂げ、収益も上げています。バングラデッシュ国内に1000以上の支店を開設し、信用貸しで提供しているローンの平均返済率は98%を超えています。ビジネスと社会福祉を融合するこのビジネスモデルには多くの人々が感動することでしょう。世界の重要課題である貧困の削減に貢献する事業が、同時に「収益を生み出すビジネスになりうる」。この実例はまさにウィン-ウィン(全員が勝利者)の模範ケース。本書によってこの活気に満ちた分野に多くの人が惹きつけられ、マクロファイナンス業界の発展につながることを期待します。

(追伸)「週刊!木村剛」は、金融経済月刊誌「フィナンシャルジャパン」(年間購読はココ)および「フジサンケイビジネスアイ」(購読希望はココ)とメディア・コラボレーションしています。本日の記事は、「フジサンケイビジネスアイ」に2006年1月16日に掲載したものです。

2006 01 21 [12. 本のソムリエ] | 固定リンク | トラックバック

2006.01.14

[本のソムリエ] 「ゼロ金利との闘い」

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 今週の丸善丸の内本店 壹岐直也副店長がお薦めする本です。

 『ゼロ金利との闘い 日銀の金融政策を総括する』 
 植田和男著
 日本経済新聞社刊 
 定価:1785円(税込)

 「後手後手に回った」「政策判断を誤った」「デフレを退治する強い意志を示さなかった」「自己保身に走った」等々、日本銀行は常に厳しい批判を浴びてきました。本書は、当代随一の経済学者にして、1998年から2005年まで日銀審議委員として政策決定の現場にいた著者が、経済の下支えを狙ったゼロ金利・量的緩和策の効果を検証、デフレとの闘いの真実を明かす話題作です。
 キーワードは「時間軸効果」。未曾有の事態、金利をゼロより下にできない限界状況のなかで、日銀が辛抱強く金融緩和と市場との対話を続け、将来にわたり低金利が続くという市場の信頼を手に入れようとした姿が明らかになります。
 バブル期に日銀の政策対応が遅れた苦い経験を持つ福井俊彦総裁が、量的緩和の解除に前向きな発言を行う一方、政治家からけん制発言が飛び出すなど、日銀の金融政策に対する世間の注目度は日増しに高まっています。
今、日本経済は、金余り・金利ゼロの異常事態から平時モードに移行できるかどうかの正念場を迎えています。世論をにぎわす量的緩和解除を巡る議論を読み解く上で必読の一冊です。


(追伸)「週刊!木村剛」は、金融経済月刊誌「フィナンシャルジャパン」(年間購読はココ)および「フジサンケイビジネスアイ」(購読希望はココ)とメディア・コラボレーションしています。本日の記事は、「フジサンケイビジネスアイ」に2006年1月9日に掲載したものです。

2006 01 14 [12. 本のソムリエ] | 固定リンク | トラックバック

2006.01.07

[本のソムリエ] 「一問一答 新会社法と金融実務」 

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今週の丸善丸の内本店 壹岐直也副店長がお薦めする本です。

一問一答 新会社法と金融実務」 CD-ROM付
金融財政事情研究会刊
弁護士法人中央総合法律事務所 編著
定価:2,200(税込)

 会社法により金融実務が変わります。代表取締役、取締役会の存在しない株式会社との融資契約はどうすればよいのか? 現券が発行されない株式・社債の担保取得の手続は? 
 従来の有限会社との取引はどうするのか? 
 企業への融資、債権管理・保全面での対応に万全を期すことが必要です。
 一方、会社法で可能となる種類株式の発行の柔軟化、合併や会社分割等の規制緩和、合同会社の創設などは、M&Aや財務リストラ等への活用による新たなビジネスチャンスが期待されています。 
会社法は平成17年6月に国会で成立した新しい法律で、18年5月に施行される予定です。商法における会社の規定と有限会社法、商法特例法を一本化したもので、会社の根本規則を定めています。会社との取引に携わるすべての実務家にとって会社法の理解は必要不可欠です。しかし、会社法は全条文で979条にも及び、施行まで残された時間は多くありません。
 本書は、膨大な会社法の条文のなかで金融実務に影響の大きい条項をピックアップし、一問一答形式でわかりやすく解説したものです。時間のない金融実務担当者に対応の指針を示すものとして一読をおすすめします。


(追伸)「週刊!木村剛」は、金融経済月刊誌「フィナンシャルジャパン」(年間購読はココ)および「フジサンケイビジネスアイ」(購読希望はココ)とメディア・コラボレーションしています。本日の記事は、「フジサンケイビジネスアイ」に2005年12月26日に掲載したものです。


2006 01 07 [12. 本のソムリエ] | 固定リンク | トラックバック

2005.12.10

[本のソムリエ] 「金融越境バトル」

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今週の丸善丸の内本店 壹岐直也副店長がお薦めする本です。

金融越境バトル ~異業種格闘戦を制するのは誰か
日本経済新聞社編 定価1575円(本体1500円) 日本経済新聞社刊

 銀行、証券会社、生命保険会社、そしてノンバンク。金融業態の垣根を越えたサービス競争が加速しています。経営戦略や営業手法が異なる様々なプレーヤーがぶつかり合い、生き残りをかけています。金融の世界は新たな競争時代に突入しました。
 きっかけは度重なる規制緩和。銀行、証券、保険など業態ごとに縛られていた業務範囲が広がり、お互いに相手の業務を切り崩す越境バトルになりました。それは、金融も、自動車や電機など他の業種と同様、普通の業界になったことの裏返しです。
 だれが、どんな金融商品を開発してくるのか、どんな営業手法を使ってくるのか見えにくくなり、だれが買収を仕掛けてくるかも読めなくなりました。なんでもありの戦いが始まったのです。
 こんな新たな金融バトル時代をどこが勝ち抜き、金融界の覇者になるのか。本書は日経金融記者の取材をもとに、金融革新の最前線をルポしたものです。
 ソフトバンク、楽天、ライブドアといった、金融業への参入をねらうインターネット企業についても記述しています。


(追伸)「週刊!木村剛」は、金融経済月刊誌「フィナンシャルジャパン」(年間購読はココ)および「フジサンケイビジネスアイ」(購読希望はココ)とメディア・コラボレーションしています。本日の記事は、「フジサンケイビジネスアイ」に12月5日に掲載したものです。

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2005.12.03

[本のソムリエ] 「金融機関のオペレーショナルリスク・マネジメント」

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 今週の丸善丸の内本店 壹岐直也副店長がお薦めする本です。

金融機関のオペレーショナルリスク・マネジメント
松下芳生・有友圭一・乗田浩隆 共著
ファーストプレス刊
定価: 1980円(税込)

 大手都市銀行での横領事件が発生したのはつい最近のことでした。ファンドによる放送局への買収騒ぎは、今春から今に至るまで新聞紙上をにぎわしています。個人情報の相次ぐ漏洩や、株価操作と粉飾決算。企業運営を取り巻くリスクは数限りがありません。
 ただ、ネット上の犯罪を除けば、すべてが「いつか聞いたことがある」様なことばかり。日本企業はいまだに過ちを繰り返す体質を変えられずにいるようです。
 本書は、米エンロン事件のように企業スキャンダルも桁違いながら、リスクに対する備えも抜群のアメリカでの手法を身につけたプロたちが、体系化された金融機関の事例をもとに、積極的な攻めのオペレーショナルリスク・マネジメントを紹介しています。
 危機管理というと、何かコストアップのことばかりに目が行ってしまいますが、他の経営手法と結びつけることで、業績も上げてしまおうというところに最先端を感じます。企業のリスクマネジャーや経営に携わっている方にお勧めの一冊です。


(追伸)「週刊!木村剛」は、金融経済月刊誌「フィナンシャルジャパン」(年間購読はココ)および「フジサンケイビジネスアイ」(購読希望はココ)とメディア・コラボレーションしています。本日の記事は、「フジサンケイビジネスアイ」に11月28日に掲載したものです。

2005 12 03 [12. 本のソムリエ] | 固定リンク | トラックバック

2005.11.26

[本のソムリエ] 『グローバル通貨戦争』

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今週の丸善丸の内本店 壹岐直也副店長がお薦めする本です。

グローバル通貨戦争
東洋経済新報社刊
山田伸二著
定価:1575円(税込)

 アジア太平洋諸国閣僚会議(APEC)や米ブッシュ大統領の訪中で、再び「人民元切り上げ問題」に関心が集まっている。巨額の対中貿易赤字を抱える米国は、国内業界団体の圧力を受けて、中国政府に更なる“切り上げ”の実施を迫っている。人民元が変動相場に移行した場合、基軸通貨ドルの地位はどうなるのか。「中国特需」で回復軌道に乗ってきた日本経済への影響はどうか等、本書では、円・ドル・人民元を軸に、これからの通貨の興亡、さらには日本経済の見通しを描いている。
 著者は、NHKの記者として、八五年のプラザ合意を取材。依頼、国際金融の最前線の動きを見つづけてきた。その経験から、「為替は、その国の経済力を示す指標であり、最終的には需給で決まる」と力説。日本人が好きな「陰謀説」は端から否定する格好だ。
 その上で、グローバル経済以後、ムダなぜい肉をそぎ落とし、国際的な競争力をつけた日本経済・企業の将来は明るいとの見通しを示している。企業経営者、ビジネスマンを大いに勇気づけてくれる一冊です。

(追伸)「週刊!木村剛」は、金融経済月刊誌「フィナンシャルジャパン」(年間購読はココ)および「フジサンケイビジネスアイ」(購読希望はココ)とメディア・コラボレーションしています。本日の記事は、「フジサンケイビジネスアイ」に11月21日に掲載したものです。

2005 11 26 [12. 本のソムリエ] | 固定リンク | トラックバック

2005.11.19

[本のソムリエ]  「基礎から学ぶ個人不動産投資」

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今週の丸善丸の内本店 壹岐直也副店長がお薦めする本です。

基礎から学ぶ個人不動産投資

菊池誠一著
日経BP社刊
定価:1890円(税込)

 著者は、日本経済新聞の記者からアナリストを経た大学教授ですが、内容は投資理論的な解説書ではありません。
 自らの体験とそれに基づくデータを使っているだけに、説明はわかりやすく分析にも説得力があります。分析といってもパソコンでエクセルを使わないとできないようなものではなく、自分できちんと数字を把握していれば電卓で計算できるものです。
 そういう意味では、「基礎から学ぶ」というタイトルにふさわしい、個人が不動産投資を行う際に知っておくべきイロハ的な内容と、そのなかで実践的に使えるヒントがバランスよく書かれています。
 本書の最も特徴的な部分であり、かつ他の不動産投資関連書籍と違う点は、内容が個人の資産運用における「不動産投資の意義・使い方」という視点で貫かれていることでしょう。
 誰にも不動産投資を勧める内容のものではありませんが、将来のことを考えると資産運用は必要だと思っていて、不動産に興味がある人には非常に参考になる内容が詰まっています。

(追伸)「週刊!木村剛」は、金融経済月刊誌「フィナンシャルジャパン」(年間購読はココ)および「フジサンケイビジネスアイ」(購読希望はココ)とメディア・コラボレーションしています。本日の記事は、「フジサンケイビジネスアイ」に11月14日に掲載したものです。

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2005.11.12

[本のソムリエ] 『マネーを生みだす怪物』

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 今週の丸善丸の内本店 壹岐直也副店長がお薦めする本です。

 『マネーを生みだす怪物

 G・エドワード・グリフィン著
 吉田利子訳
 草思社刊
 定価:2,940円(税込)

  「マネーや銀行制度の話がわかりにくいのは、一般人に真実を悟らせないよう、わざと複雑にしてプロセスを見えにくくしているからだ」、とのっけから刺激的な本書は、マネーと銀行制度の実体がじつはシンプルで、恐ろしく詐欺的であることを教えてくれる、衝撃的な内容です。
 連邦準備制度および各国の中央銀行システムは、必要なだけ無限にマネーをつくりだし、銀行が永遠に金利で儲け、破綻に直面しても「国民を守るため」と税金投入が正当化される仕組みであり、大量に投入されるマネーが引き起こすインフレによって、購買力低下という「隠れた税」を庶民からしぼりとるシステムです。さらに、マネーの量を操作することで、バブルや不況、戦争をも引き起こすのです!
 本書はマネーがいかに歴史を動かしてきたかを丹念にたどり、マネーという怪物に翻弄される世界をダイナミックに描きます。巨額の債務、不況、インフレ、戦争といった事態は、中央銀行と不換紙幣を廃止して、金にリンクした兌換紙幣に戻せば避けられるというのですから、まさに目からウロコが落ちる、必読の書です。

(追伸)「週刊!木村剛」は、金融経済月刊誌「フィナンシャルジャパン」(年間購読はココ)および「フジサンケイビジネスアイ」(購読希望はココ)とメディア・コラボレーションしています。本日の記事は、「フジサンケイビジネスアイ」に11月7日に掲載したものです。

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2005.11.05

[本のソムリエ] 「図解でわかる デリバティブのすべて」

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今週の丸善丸の内本店 壹岐直也副店長がお薦めする本です。


図解でわかる デリバティブのすべて

田渕直也著
日本実業出版社刊 
定価2940円(税込)

 デリバティブ(金融派生商品)をテーマにした書籍はこれまで数多く出版されてきたが、専門知識がないと理解不能な学術的なものと、入門者を意識するあまり底が浅く実務につながらないものという両極端に分かれており、実務に使えるデリバティブの知識をこそ必要としている金融業界をはじめとするビジネスマンにとって参考になるものはあまりなかった。
 そこで本書は、入門者・中級者が体系的に理解できるように専門用語や数式に頼らず丁寧に解説しながら、実務にも応用できる計算例などを付録CDーROMのエクセルシートで提供することにより、こうしたニーズに応えている。収録した計算例は、オプション・プライシングやスワップのレート計算、モンテカルロ・シミュレーションなど、実務で利用する機会の多いものを厳選。 計算ロジックをしっかり理解したうえで、条件を変えるなどして計算を繰り返すことによって、より柔軟な応用力を身に付けることができる。

(追伸)「週刊!木村剛」は、金融経済月刊誌「フィナンシャルジャパン」(年間購読はココ)および「フジサンケイビジネスアイ」(購読希望はココ)とメディア・コラボレーションしています。本日の記事は、「フジサンケイビジネスアイ」に10月31日に掲載したものです。

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2005.10.29

[本のソムリエ] 電子債権-経済インフラに革命が起きる

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今週の丸善丸の内本店 壹岐直也副店長がお薦めする本です。

「電子債権-経済インフラに革命が起きる」
大垣尚司 著
日本経済新聞社刊
定価:2940円(税込)

 この本の前書きに「電子債権は、一見「手形の電子化」と同義に理解されがち」と書かれている。一般の認識はまだそのレベルかもしれないが、金融の最前線では、この流れを大きなビジネスチャンスととらえるところが増えている。
 「電子債権」を理解するには、手形法、流通債権法などの法律知識が欠かせない。このカテゴリーでは、まだ世界各国にもきっちりとしたモデルがなく、「珍しく日本が世界をリードする可能性がある」(序章より)とのこと。電子債権法はこれから立法化の手続きに入るが、今のうちにこれらの基礎知識を身につけ、ビジネスチャンスをものにするための情報が入っている。
 この新たな形態が現実化すれば、企業の契約・決済コストは大幅に低減、資金調達も多様化、迅速化する。銀行経営にまで及ぶ大きな変化を、法とビジネスモデルの両面からタイムリーに解説している。
 金融業界に勤めているビジネスマン、企業の経理・財務担当者、法律に携わっている人々、司法試験にチャレンジする方、中小企業の経営者など幅広い方々に、手形や債権回収の今後の流れを掴んで頂くためにおすすめしたい1冊である。

(追伸)「週刊!木村剛」は、金融経済月刊誌「フィナンシャルジャパン」(年間購読はココ)および「フジサンケイビジネスアイ」(購読希望はココ)とメディア・コラボレーションしています。本日の記事は、「フジサンケイビジネスアイ」に10月24日に掲載したものです。

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2005.10.22

[本のソムリエ] 「シニアマーケットに学ぶ資産運用アドバイス」

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シニアマーケットに学ぶ資産運用アドバイス
社団法人金融財政事情研究会刊
鬼崎 泰至 編著
定価:2,310円(税込)

 ちょうど三年前から始まった銀行等による個人年金保険の販売が爆発的に伸びている。
 リストラ懸念や公的年金不安、増税、社会保障費負担増加など将来の経済的不安への備えが、この新しい市場の拡大を促していることは間違いない。
 しかし、市場の中核に位置するシニア層にとってこうした不安は、実は資産運用を始める動機ではない、というのが、本書の出発点にある。たしかに住宅ローンを返済し終わって預貯金残高(ストック)も十分にあるうえに、すでに支給開始されている公的年金が近い将来大幅に減らされることは考えにくい。
 いまはそこそこフロー収入(給与)はあっても将来へ備えるストックの蓄積に乏しい勤労者世帯からすればうらやましい限りだが、こうしたシニア層の財務特性を見誤ると、金融機関にとって肥沃なマーケットをみすみす失うことになりかねない。
 本書は、銀行等のリーテイル担当者に向けて、ターゲットの特徴を明確にしたうえで、最適な資産運用方法・商品を提示したものだが、シニア層ビジネスを模索する金融業界以外のプランナーにも一読をおすすめしたい一冊である。

(追伸)「週刊!木村剛」は、金融経済月刊誌「フィナンシャルジャパン」(年間購読はココ)および「フジサンケイビジネスアイ」(購読希望はココ)とメディア・コラボレーションしています。本日の記事は、「フジサンケイビジネスアイ」に10月17日に掲載したものです。

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2005.10.15

[本のソムリエ] 「これから資産運用をはじめる人の投資信託の基礎知識」

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今週の丸善丸の内本店 壹岐直也副店長がお薦めする本です。

これから資産運用をはじめる人の投資信託の基礎知識
UFJ総合研究所 著 
東洋経済新報社 
定価:1890円(税込)

 これまでのように預貯金中心の考え方では、必ずしも将来に向けて安心して生活が送れなくなってきています。 銀行の定期預金から、最近では投資信託を貯蓄に替わる簡便な手段として、利用し始めている人が増えてきています。
 銀行などでの窓口販売に加え10月3日から郵便局でも投資信託の取り扱いが始まり、より一層親しみやすい金融商品になりました。といっても、貯蓄と違って投資信託はただ購入して放置しておけばいいわけではありません。経済や金融について基礎を知っておくことは必要ですし、全部で2000近い投信商品の中からどれを選ぶべきかを判断しなければなりません。また買った後もチェックしておく必要があります。
 投資信託の入門書としては、やや踏み込んだ解説もあり、必要かつ十分な情報が盛り込まれている便利な一冊です。「株はちょっと・・・」という人で投資信託を考えている方、投資信託の見直しを検討している方、日本版401(k)の加入者の方におすすめいたします。


(追伸)「週刊!木村剛」は、金融経済月刊誌「フィナンシャルジャパン」(年間購読はココ)および「フジサンケイビジネスアイ」(購読希望はココ)とメディア・コラボレーションしています。本日の記事は、「フジサンケイビジネスアイ」に10月10日に掲載したものです。

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2005.10.08

[本のソムリエ] 「外資ファンド利回り20%超のからくり」

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今週の丸善丸の内本店 壹岐直也副店長がお薦めする本です。
北村慶 著
「外資ファンド利回り20%超のからくり」
PHP研究所刊
定価:1,365円(税込)

 知らなかった。私たちもすでに「ファンド投資家」である可能性が高い。この本によれば、年金の積立金や保険の掛け金、銀行預金まで、その一部が投資ファンドの購入資金となっているらしい。
 安全に運用されなければならない年金や保険などが、危険な印象をもつ投資ファンドに回されていることはショックだが、本書を読み進めていくと、その理由がよくわかる。
 外資系投資ファンドでは、年利回り20%を達成しないと失敗と見なされ、彼らの多くが緻密なリスク管理でこの驚異的な利回りを実現しているのだ。あの「ニッポン放送買収騒動」も、真の勝者はアメリカ・テネシー州の投資ファンドとそれに出資した年金ファンドであると本書は指摘している。
 すでに6年前からニッポン放送の株を買い始め、この騒動でおよそ200億円の売却益を得たという。なぜ地球の裏側のラジオ局の株に自信を持って投資できるのか?なぜ彼らにはこの利回りが達成できるのか?
 その手法と実態を知識の無い人にもわかりやすく現役金融マンが説明してくれる。資産管理が自己責任とされる時代、投資と運用の知恵を得られるお薦めの一冊。


(追伸)「週刊!木村剛」は、金融経済月刊誌「フィナンシャルジャパン」(年間購読はココ)および「フジサンケイビジネスアイ」(購読希望はココ)とメディア・コラボレーションしています。本日の記事は、「フジサンケイビジネスアイ」に10月5日に掲載したものです。

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2005.10.01

[本のソムリエ] 『ビジネスマンのための金融工学』

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今週の丸善丸の内本店 壹岐直也副店長がお薦めする本です。

『ビジネスマンのための金融工学』
ドージェ・ブローディ[著]
東洋経済新報社刊
定価:1680円(税込)

 金融市場において必要な数学的な概念や考え方を身に付ける本。「数学的な概念」と言っても、数式アレルギーの人も読めるよう金融工学の詳細には立ち入らず、どのような「考え方」に基づいて結論が導かれているかに重点が置かれているので非常に読みやすい内容となっています。
 金融市場で正確に将来の株価を予測することは不可能ですが、それを可能であるかのように信じ込ませ、儲けを得ようとする人々が市場には多く存在します。本書は、市場で騙されないよう、リスクとヘッジを正しく理解することを目的に書かれています。
過去6年間で、大学生や投資銀行の社員向けに行った講義をもとにしており、実践的ですぐに役立つ話題が満載です。物理学も得意とする著者ならではの興味深い事例も豊富で、既存の「金融工学入門書」とは違った新たな視点が得られる一冊となっています。


(追伸)「週刊!木村剛」は、金融経済月刊誌「フィナンシャルジャパン」(年間購読はココ)および「フジサンケイビジネスアイ」(購読希望はココ)とメディア・コラボレーションしています。本日の記事は、「フジサンケイビジネスアイ」に9月26日に掲載したものです。

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2005.09.24

[本のソムリエ] 「地域金融機関はなぜ強くなれないか」

0919


今週の丸善丸の内本店 壹岐直也副店長がお薦めする本です。

地域金融機関はなぜ強くなれないか
多胡秀人・長浜 裕士著
中央経済社刊
定価:2730円(税込)




 リレーションシップバンキングという言葉が、マスコミを賑わせて久しい。しかし、残念なことに、ほとんどの地域金融機関は、いまだに真のリレーションシップバンキングを実現できていないようだ。
 金融改革プログラムは、地域金融機関に対し、二年間という期限付きでリレバン機能強化と収益性改善を迫っている。達成できなければ、市場からの「淘汰」という厳しい現実が待つことになる。その意味で、本書は、その帯にあるように「地域金融機関への最後通牒」ということになるのであろう。
 本書は、地域金融機関がいますぐ取り組むべき行動として、営業管理態勢の構築や、戦略的管理会計の実現など、実践的な解決策を明解に主張している。
 金融審議会でリレバン問題の委員を務め、多くの地域金融機関のコンサルティングに携わってきた著者たちの 「なんとか地域金融機関に勝ち残って欲しい」というメッセージが力強く伝わってくる。
 すでに、ある地域金融機関では、本書を行員全員に読ませ、その意識改革を図っていると聞く。地域金融機関の経営者向けに書かれた本ではあるが、融資などの取引が緊密な中小企業オーナーや、現場で働く行員の方にも、是非とも読んでもらいたい一冊である。


(追伸)「週刊!木村剛」は、金融経済月刊誌「フィナンシャルジャパン」(年間購読はココ)および「フジサンケイビジネスアイ」(購読希望はココ)とメディア・コラボレーションしています。本日の記事は、「フジサンケイビジネスアイ」に9月19日に掲載したものです。

2005 09 24 [12. 本のソムリエ] | 固定リンク | トラックバック

2005.09.17

[本のソムリエ] 「新信託業法のすべて」

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今週の丸善丸の内本店 壹岐直也副店長がお薦めする本です。

新信託業法のすべて
神田秀樹 監修・著
阿部泰久/小足一寿 著
4,725円(税込)
社団法人金融財政事情研究会刊


 最近、信託に注目が集まっている。事実、新聞紙上で「知的財産の信託」とはじめとした信託に関する記事が頻繁に掲載されている。加えて、平成16年12月30日、全面改正された新しい信託業法が施行された。
 信託といえばずいぶん昔から聞く言葉ではあるし、取り扱っているのは信託銀行だと思っていたのだが。改正によって信託できる財産が拡大されたり、信託業への新規参入が認められたりと、ビジネスへの影響も大きいらしい。しかし、新しい信託業法を取り上げた実務書はほとんど刊行されていない。不思議に思っていた矢先に本書は刊行された。帯には大胆にも「“The定本”待望の刊行!」とある。みると、本書は金融審議会で信託業法の改正について議論したメンバーによって執筆されている。  
 つまり、改正の方向性を固めた、経緯を最もよく知る要人による書籍ということだ。構成も、改正を俯瞰したうえで主要条文を解説し、ビジネスへの応用までも展望するという、実務を強く意識した内容だ。「定本」を自称する理由もわかる。まさに待望の刊行である。信託銀行にお勤めの実務に携っている方、あるいは新規参入によってこれから実務に携ろうとする方、もっておいて損はなさそうだ。

(追伸)「週刊!木村剛」は、金融経済月刊誌「フィナンシャルジャパン」(年間購読はココ)および「フジサンケイビジネスアイ」(購読希望はココ)とメディア・コラボレーションしています。本日の記事は、「フジサンケイビジネスアイ」に9月12日に掲載したものです。

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2005.09.10

[本のソムリエ] 『道具としてのファイナンス』

20050905


今週の丸善丸の内本店 壹岐直也副店長がお薦めする本です。
『道具としてのファイナンス』(日本実業出版社) 
石野雄一著
日本実業出版社刊
定価:2520円(税込)

 「ファイナンスを勉強したいけれど、どれもこれも数式ばかりで難しそう…」「本を見ても講習会に行ってもムズカシイ理屈ばかり。これを実際の仕事に本当に使えるのか?」そう嘆くあなたにこそ本書は最適。なぜかって? 著者も昔はそうだったからです。
 銀行マン時代からファイナンスの道を志したけれども、数学が大の苦手。100冊以上ものファイナンス関連の本に費やしたお金は70万円! それでも理解できない。そんな著者の転機となったのがMBA留学時の「EXCELファイナンス」との出会い。以来、EXCELファイナンスに開眼! MBA後は、ゴーンさん率いる日産自動車・財務部でEXCELファイナンスを実践して「日産賞」を受賞。
 本書では、そんな著者のEXCELファイナンス術を徹底伝授! 日産自動車在籍時代に体験した投資の判断法、プロジェクトの投資判断基準に使う割引率、ブラック=ショールズ・モデルの活用法など、日産自動車の実践例を紹介しながら、実務に即した、使えるファイナンスを学ぶことができます。 難しい理屈はとにかく抜き。明日からでも使えるファイナンスに触れてみませんか。


(追伸)「週刊!木村剛」は、金融経済月刊誌「フィナンシャルジャパン」(年間購読はココ)および「フジサンケイビジネスアイ」(購読希望はココ)とメディア・コラボレーションしています。本日の記事は、「フジサンケイビジネスアイ」に9月5日に掲載したものです。

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2005.09.03

[本のソムリエ] SMA~米国発 資産運用の新潮流~

 0829

今週の丸善丸の内本店 壹岐直也副店長がお薦めする本です。
SMA~米国発 資産運用の新潮流~
シドニー・ルブラン 著 
金融財政事情研究会刊
定価:2,520円(税込)

  「SMA」はセパレートリー・マネージド・アカウントの略。2004年4月の投資顧問業法改正により、日本でも取り扱われるようになった。訳者の日興コーディアル・アドバイザーズをはじめ数社が取扱いを開始している。聞きなれない言葉だと思ったら、日本では「ラップ口座」と呼ばれることが多いのだそうだ。そのSMAは全米で約60兆円の資産規模を誇っていて、日本でも富裕層向けビジネスの切り札として注目されているらしい。
 本書では、SMAが米国で誕生し、発展してきた歴史が取り上げられている。とくに興味深いのは、その歴史に深く関わってきたパイオニアたちが登場し、当時のことを回顧しつつ話が進められていることだ。あたかもテレビのドキュメンタリー番組のように構成されている。
 彼らの日本での知名度は皆無に等しかろう。ましてや米国と日本とでは文化も事情も異なる。それでも、彼らが語る「資産運用アドバイザーに求められるもの」「SMAがアドバイザーにとっても顧客にとっても最適な理由」、その言葉から伝わってくるスピリットは、サービスを業とする者に少なからず示唆を与えてくれる。一種の偉人伝としても読み応えがある一冊だ。

(追伸)「週刊!木村剛」は、総合ビジネス月刊誌「フィナンシャルジャパン」(年間購読はココ)および「フジサンケイビジネスアイ」(購読希望はココ)とメディア・コラボレーションしています。本日の記事は、「フジサンケイビジネスアイ」に8月29日に掲載したものです。

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2005.08.27

[本のソムリエ] 「ファンド資本主義とは何か」

0822


今週の丸善丸の内本店 壹岐直也副店長がお薦めする本です。
ファンド資本主義とは何か
武藤泰明著
東洋経済新報社刊
定価1680円(税込)

 古くはリップルウッドによる長銀買収、最近ではライブドアとフジテレビのニッポン放送株をめぐる抗争などは、新たな段階へと進んだ資本主義を象徴した事件である。
 何が新しいのか。買収した案件が、より多くの「利益」を生むかどうかに最大の関心が置かれている点、と著者は言う。極言してしまえば、経営戦略や事業計画などなくても構わない。ましてや企業の社会的使命感などにはまったく関心がない。そんな彼らの行動の背後には、彼ら以上に声高に「利益」を要求する出資者(年金基金などの機関投資家、そして個人投資家も含む)の存在がある。
 2007年にも予定される「三角合併」の解禁で急増するM&A、買収防衛に奔走せざるを得ない経営者、情け容赦なく断行されるリストラ……、大買収時代の到来で、企業、雇用、待遇はどう変わるのか。
 新たな資本主義の行く先と、株主、経営者、従業員がどう対処すべきかを、平易に解説した一冊である。


(追伸)「週刊!木村剛」は、総合ビジネス月刊誌「フィナンシャルジャパン」(年間購読はココ)および「フジサンケイビジネスアイ」(購読希望はココ)とメディア・コラボレーションしています。本日の記事は、「フジサンケイビジネスアイ」に8月22日に掲載したものです。

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2005.08.20

[本のソムリエ] 「なるほど、だから投資信託なのか」

今週の丸善丸の内本店 壹岐直也副店長がお薦めする本です
0815


なるほど、だから投資信託なのか
村井律子著 金融財政事情研究会刊 
定価:1,365円(税込)

 個人向け投資セミナーが活況を呈しているそうである。特に初心者向けセミナーの場合、老若男女を問わず、幅広い年齢層の参加者が押しかけているという。
 本書は、こうした投資ビギナーを対象にした投資信託のガイドブックである。
 本書の最大の特徴は、そのわかりやすさにある。お金持ちではない、普通の人たちの投資アレルギーを解きほぐしながら投資の利便性を理解させる語り口は、さすがに独立系ファイナンシャル・アドバイザーを通じて一般投資家向けにアドバイスを提供する著者ならではのツボの押さえ方だ。
 これまで投資に無縁だった人が何より恐れるのは、購入した投資商品の価格が下落するリスクであろう。では、元本保証商品だけで本当に安心なのか。
 本書は貯蓄と投機、投資のリスクを比較することから読み進むうちに、投資信託の購入方法や買い替え方法まで段階的に身に付く工夫が凝らされている。投資は怖いけど預金金利の低さはやっぱり許せない、という方に一読をお勧めしたい。


(追伸)「週刊!木村剛」は、総合ビジネス月刊誌「フィナンシャルジャパン」(年間購読はココ)および「フジサンケイビジネスアイ」(購読希望はココ)とメディア・コラボレーションしています。本日の記事は、「フジサンケイビジネスアイ」に8月15日に掲載したものです。

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2005.07.30

[本のソムリエ] 『投資サービス法への構想』

0725

今週の丸善丸の内本店 壹岐直也副店長がお薦めする本です
投資サービス法への構想
神田秀樹責任編集、財団法人資本市場研究会編
財経詳報社刊
定価3,143円(税込)

 日本版金融ビッグバン。日本は類例のない戦後復興、経済成長・発展を遂げました。
 その実績とバブル期の体験を凌ぐ世直しの決断から、「新しい金融の流れに関する懇談会」が設立され、新世紀、新時代への挑戦が始まりました。  
 それから十年近くが経過し、資本市場の基本法とされる「証券取引法」は金融審議会の報告を受け、新しい法令「投資サービス法」の2007年制定を目指すべく、その準備が進められています。
 新法は投資者保護を第一義に、金融投資の業界ごと、商品・サービスごとに販売・勧誘規制にばらつきがあったのを一本化し、損失リスクの説明を義務づける議論が展開されています。「貯蓄から投資へ」を21世紀における金融・資本市場分野での最重要課題と位置付け、投資マインド、リーガルマインドの醸成が奨励されることとなりました。
 本書は、歴史的変遷、史実を<資料編>に講演録等も付し、現在の日本の状況を踏まえ、緊迫感を持って国策の課題に臨むべく、財団法人資本市場研究会が設立、運営した「投資サービス法への構想に関する研究会」(座長・神田秀樹氏)の成果でもあります。各界第一人者の執筆陣が論点、及び、実務上の今日的問題点等を分かりやすく整理した解説書、実用参考図書であり、問題提起の書でもあります。

(追伸)「週刊!木村剛」は、総合ビジネス月刊誌「フィナンシャルジャパン」(年間購読はココ)および「フジサンケイビジネスアイ」(購読希望はココ)とメディア・コラボレーションしています。本日の記事は、「フジサンケイビジネスアイ」に7月25日に掲載したものです。

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2005.07.23

[本のソムリエ] 『不動産証券化ハンドブック2005』

 1


 今週の丸善丸の内本店 壹岐直也副店長がお薦めする本です

不動産証券化ハンドブック2005
社団法人不動産証券化協会 編著
定価 2,000円(税込)

「不動産証券化」「不動産ファンド」「J-REIT」といった文字を新聞や雑誌で頻繁に目にするようになって久しい。先日、国土交通省が発表した平成16年度の不動産証券化の実績は、資産額ベースで7兆5000億円。前年の約4兆円から87%増と飛躍的な伸びをみせおり、昨年度末の累計額は20兆円に達している。日本経済を語るときに今や無視できないキーワードとなっている「不動産証券化」であるが、不動産証券化には関連するビジネスや関与するプレイヤーが多種多様であるため、全容を掴むのはなかなか難しい。
本書はそうした不動産証券化の全容を丁寧に解説している。紹介されている豊富な事例やデータをみれば不動産証券化市場の活況が手に取るように分かるだろう。その他、不動産証券化法制度・税務会計の解説、さらにはグローバルな動向を含めた不動産証券化市場の最新情勢などの情報もまとまっている。
95年の初版以来、経済・社会情勢の変化に対応しながら内容の充実を図っているが、2005年版では、不動産証券化事業に大きく関係する信託業法および証券取引法の改正等についての記載を充実させている。


(追伸)「週刊!木村剛」は、総合ビジネス月刊誌「フィナンシャルジャパン」(年間購読はココ)および「フジサンケイビジネスアイ」(購読希望はココ)とメディア・コラボレーションしています。本日の記事は、「フジサンケイビジネスアイ」に7月18日に掲載したものです。

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「読む前に聴こう!」木村剛出版記念講演会(KFi Club主催)を開催いたします。
11万部のベストセラーになった「投資戦略の発想法」を全面改訂!
日時:7/30(土) 14:30-16:00 丸ビル
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定員: 先着100名様 (定員になり次第締切らせていただきます)
お問い合わせ: kficlub@kfikk.co.jp

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2005.07.10

[本のソムリエ] 『企業金融講義』

0705


企業金融講義
岩村 充 著  東洋経済新報社刊
定価4410円(税込) 

 近年、企業金融に関する書籍は数多く出版されていますが、本書のユニークな点は、企業金融の全体像を手際よくつかめるよう構成されているところです。
 例えば本書では、経済や金融システム、会社法、日本の金融の歩みといったことも解説されていて、企業金融を取り巻く環境のことも学べるようになっています。
 著者は、企業金融のことを「実践のための技法の集積」と位置づけ、それは激動のビジネス環境に応じて日々変化するものとしています。だからこそ、技法自体ではなく、技法の背後にある考え方を理解することが重要と述べています。
 そうした著者の意向を反映してか、随所に配置されたBOXでは、現実的で、タイムリーなテーマも多く解説されているようです。あまり細部にこだわらずに通読してみることで、企業金融についての1つの見方を学べるのではないかと思います。


(追伸)「週刊!木村剛」は、総合ビジネス月刊誌「フィナンシャルジャパン」(年間購読はココ)および「フジサンケイビジネスアイ」(購読希望はココ)とメディア・コラボレーションしています。本日の記事は、「フジサンケイビジネスアイ」に7月4日に掲載したものです。

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2005.07.02

[本のソムリエ] 「続 オルタナティブ投資」

0627


 今週の丸善丸の内本店 壹岐直也副店長がお薦めする本です。
 「続 オルタナティブ投資
 大塚明生・神谷 智著
 定価2,940円(税込)

 資産を分散させることが投資の基本ということは、広く知られるようになった。
 けれども、株式や債券といった伝統的資産だけで運用していれば、相場の下ぶれリスクを抑えることは難しい。 そこでヘッジファンドなど伝統的資産の相場変動とはあまり連動しない資産(伝統的資産に代替するという意味でオルタナティブ投資と呼ばれる)を組み合わせる手法が注目を集めているという。
 本書は、2002年刊『運用難時代を切り拓くオルタナティブ投資』で、日本の資産運用業界にオルタナティブ投資を広めた筆者陣による、いわばオルタナティブ投資の“応用編”である。筆者が提唱するところの、様々なニーズの投資家に対して最適なポートフォリオを提供していく「モジュール戦略」のコンセプトについてわかりやすく解説したうえで、不動産やプライベート・エクイティなど、組み込む運用商品について、事例を交えた丁寧な説明が続く。 豊富な経験と高い見識に裏づけられた、実務家にとって垂涎のノウハウが凝縮された1冊である。


(追伸)「週刊!木村剛」は、総合ビジネス月刊誌「フィナンシャルジャパン」(年間購読はココ)および「フジサンケイビジネスアイ」(購読希望はココ)とメディア・コラボレーションしています。本日の記事は、「フジサンケイビジネスアイ」に6月27日に掲載したものです。

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2005.06.25

[本のソムリエ] 投資信託のしくみ

 0620

 今週の丸善丸の内本店 壹岐直也副店長がお薦めする本です。

 「投資信託のしくみ ~見る・読む・わかる~ (入門の金融)
 糸島孝俊著
 定価1575円(税込)
 日本実業出版社刊

 ついに純資産額4兆円を超えた「グローバルソブリン」に代表される毎月分配型投信をはじめ、インド株ファンド、中国株ファンド、リスク限定型ファンドなど、いま金融機関の窓口は多種多様な投資信託商品であふれています。 また、株式市場で買えるETFやJ-REITも投資信託の一種です。大事なお金を投資して後悔しないためには、投資しようとしている商品がどんなしくみになっているのか、自分のニーズに合っているのかを確認することが肝心です。本書は、チーフとして運用する投信が、投信評価会社として有名なモーニングスター社の優秀賞に2年連続で選ばれた“凄腕”の現役ファンドマネジャーが、表から裏まで投資信託のすべてを書き下ろしたものです。  投資の前に知っておきたい基本的な知識から、リスクの考え方、魅力的に見えるファンドのカラクリ、ファンドマネジャーが日々何を考えて運用しているのかまで、図解を使って丁寧に解説しています。
 せっかく投資するなら良いファンドを選びたいという個人投資家の方はもちろん、顧客本位のセールスをしたいと考える販売側の方にも是非お勧めしたい一冊です。
 みんなが買うから、よく売れているから、という商品選びは終わりにしましょう。

(追伸)「週刊!木村剛」は、総合ビジネス月刊誌「フィナンシャルジャパン」(年間購読はココ)および「フジサンケイビジネスアイ」(購読希望はココ)とメディア・コラボレーションしています。本日の記事は、「フジサンケイビジネスアイ」に6月20日に掲載したものです。

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2005.06.11

[本のソムリエ] 「信託改革」

 0606

 今週の丸善丸の内本店 壹岐直也副店長がお薦めする本です。
 『信託改革――金融ビジネスはこう変わる
 永田俊一編  日本経済新聞社刊 
 定価1995円(税込)


 信託業法が八十年ぶりに改正された。ここ数年、信託マーケットは拡大し続けているといわれているが、恥ずかしながら、本書を読むまで、信託改革が「金融ビッグバンの総仕上げ」として位置づけられるほどのインパクトを持つものとは知らなかった。
 信託というと「古くさい」「個人の資産管理の専門家」ということばを連想しがちだが、実は、証券化を行う際に最も重要なスキームであり、リバース・モーゲージなど高齢化社会のニーズに応える商品の中核でもあるのだ。今回の法改正が持つ意味、広がりは驚くべきことばかりだ。
 法改正で信託業の担い手が拡大するとともに、受託財産が自由となり知的財産権なども対象になる。証券化・流動化関連などでもさまざまな商品が登場し、遺言信託などにも新たな展開が見え始めている。信託法の改正も計画されているという。実務家と研究者がタッグを組んでバランスのとれた解説がなされており、金融関係者、不動産関係者のみならず多くの読者に手にとってもらいたい。

(追伸)「週刊!木村剛」は、総合ビジネス月刊誌「フィナンシャルジャパン」(年間購読はココ)および「フジサンケイビジネスアイ」(購読希望はココ)とメディア・コラボレーションしています。本日の記事は、「フジサンケイビジネスアイ」に6月6日に掲載したものです。

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2005.06.04

[本のソムリエ] 「金融パーソンのための証券ハンドブック」

 今週の丸善丸の内本店 壹岐直也副店長がお薦めする本です。
 『金融パーソンのための証券ハンドブック
 可児 滋著、 日本評論社刊
 定価:3360円(税込)
 

 金融機関の窓口での投資信託の販売増加や金融機関よる証券仲介業への進出にみられるように、金融機関にとって証券関連ビジネスはますます大きな意味を持つにようになってきました。
 そうしたなかで、証券市場論と証券投資論を一体化し、解説した本書は、金融パーソン待望の書といってよいでしょう。
 この1冊で、証券市場論と証券投資論の双方を過不足なく、両者を関連させながら理解することができます。とくに投資信託、デリバティブ、証券化などに力点が置かれているのが本書の特長です。
 第1部の証券市場論では、証券取引が行われるインフラの仕組み、市場間競争を通じてダイナミックに変貌を遂げつつあるマーケットの動き、オンライン取引の成長、私募投信の急増などについて解説しています。
 第2部の証券投資論では、証券のリスクとリターンの関係といった基礎理論から分散投資理論、アノマリー、ポートフォリオマネジメントとそのパフォーマンス評価など、最新の投資ツール・手法までくわしく解説しています。


(追伸)「週刊!木村剛」は、総合ビジネス月刊誌「フィナンシャルジャパン」(年間購読はココ)および「フジサンケイビジネスアイ」(購読希望はココ)とメディア・コラボレーションしています。本日の記事は、「フジサンケイビジネスアイ」に5月30日に掲載したものです。

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2005.05.28

[本のソムリエ] 「21世紀の消費者信用市場」

0523


今週の丸善丸の内本店 壹岐直也副店長がお薦めする本です。
『21世紀の消費者信用市場 ~公正、透明かつ競争的な市場を求めて~』
英国貿易産業省著 江夏健一・坂野友昭監訳
2,520円(税込) 東洋経済新報社刊

 かつては銀行と消費者信用(クレジット)は別のジャンルの金融機関でした。
 しかし最近のテレビCMにも見られるように、大手銀行も積極的に消費者信用の分野に進出し、その垣根がなくなりつつあります。過剰債務や自己破産の問題は再燃しないのか、懸念されるところです。
 問題は日本独自のものではないようです。イギリスでも最近の30年間で消費者信用市場はヨーロッパ最大規模に拡大し経済の発展に貢献していますが、一方で、極めて高い金利を要求する違法な貸付業者(ローンシャーク)が社会問題になり、それらを撲滅させる施策が進められているとのことです。
 本書ではその方向がまとめられています。消費者に適切な保護を提供する一方で、市場にイノベーションと競争を促進するための制度が提案されています。
 銀行、消費者金融を問わず、また証券、クレジット業界などの「個人向けローン」に関係する幅広い金融業界の関係者の方々にとって、業務の方向が示された最新の知識を仕入れることができる1冊です。

(追伸)「週刊!木村剛」は、総合ビジネス月刊誌「フィナンシャルジャパン」(年間購読はココ)および「フジサンケイビジネスアイ」(購読希望はココ)とメディア・コラボレーションしています。本日の記事は、「フジサンケイビジネスアイ」に5月23日に掲載したものです。

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2005.05.21

[本のソムリエ] 「銀行とノンバンクの融合 上限金利規制統一法の設計」

050516

 今週の丸善丸の内本店 壹岐直也副店長がお薦めする本です。
 「銀行とノンバンクの融合 上限金利規制統一法の設計
石川和夫/野尻明裕 著 2,100円(税込)
金融財政事情研究会 ; きんざい刊

  メガバンクは収益力の強化を図るべく、個人向け金融サービスの確立を目差し、大手消費者金融会社や信販、流通系カード会社と資本・業務提携した。
 もはや銀行とノンバンクの垣根はなく、両者は一体となってリテール金融の新しいビジネスモデルを構築しようとしている。だが、両者の間には、銀行は利息制限法、ノンバンクは出資法がそれぞれの貸付金利の上限を定めているという大きな違いがある。銀行とノンバンクが融合しようとしているのに金利規制がダブルスタンダードでよいのか、という疑問が本書の出発点にある。
 貸金業の金利規制について書かれた書物はそもそも少なく、消費者金融会社に対する高金利批判を主眼とするものがほとんどであったが、本書は経済産業省の現役官僚と元財務省・金融庁の官僚経験者が論じただけあって、金利とは何かと言う本質論や二つの法律の立法趣旨をふまえながら、金融のコングロマリット化が進む現在にふさわしい金利規制のあり方を提言している。
 本書は『ノンバンクの進化形 みなしバンク』の続編。合わせて読むと、著者達が提示するノンバンク制度改革の全体像が理解できるだろう。銀行、ノンバンクの関係者に一読をお薦めする。

(追伸)「週刊!木村剛」は、総合ビジネス月刊誌「フィナンシャルジャパン」(年間購読はココ)および「フジサンケイビジネスアイ」(購読希望はココ)とメディア・コラボレーションしています。本日の記事は、「フジサンケイビジネスアイ」に5月16日に掲載したものです。

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2005.05.14

[本のソムリエ] 「法務担当者のための証券取引法(第2版)」

 MJ05024265
 今週の丸善丸の内本店 壹岐直也副店長がお薦めする本です。
 「法務担当者のための証券取引法(第2版)」  弁護士 松井秀樹著
 商事法務刊  税込価格:3,675円

 公開会社の法務担当者等の実務家にとって必須の証券取引法の解説。企業内容等の開示、不公正取引の禁止、インサイダー取引規制など特に理解を深める必要がある部分に重点を置き平易に解説する。

 本書の初版については、著者で弁護士の松井秀樹先生のもとに、「初めて、読むことができる証券取引法の本を手にした」といった法務担当者からの声や、「企業法務に携わる新人弁護士のテキストにも適している」との先輩弁護士の声が多数寄せられ、大変好評を博しました。さらには、大学や法科大学院において、証券取引法の講義テキストとしてご利用頂いている例もあるとのことです。

 鉄道会社の有価証券報告書虚偽記載事件で注目の集まる昨今の状況からしますと、タイトルにはない、「法務担当者以外の方」にこそお勧めしたい「読みやすい専門書」です。

(追伸)「週刊!木村剛」は、総合ビジネス月刊誌「フィナンシャルジャパン」(年間購読はココ)および「フジサンケイビジネスアイ」(購読希望はココ)とメディア・コラボレーションしています。本日の記事は、「フジサンケイビジネスアイ」に5月9日に掲載したものです。

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2005.05.07

[本のソムリエ] 「行動ファイナンスと投資の心理学」

0502

 今週の丸善丸の内本店 壹岐直也副店長がお薦めする本です。
 『行動ファイナンスと投資の心理学――ケースで考える欲望と恐怖の市場行動への影響』
 ハーシュ・シェフリン著 鈴木一功訳
 東洋経済新報社・4410円(税込)

 伝統的ファイナンス理論では、「合理的に行動する市場参加者」が前提にされていますが、投資家も人間である以上、欲望や恐怖といった心理の影響を受けて、合理的判断ができなくなる可能性があるのではないか、という疑問が湧きます。
 そうした人間心理がファイナンスにどのように影響するかを研究し、従来のファイナンス理論では説明しきれない現象の説明を試みるのが行動ファイナンスです。
 これまでの行動ファイナンスの本というと、やたら理論的なものや、逆にごく基本的理論だけを紹介した入門書が多かった印象があります。これに対して本書は、豊富な実際の金融市場のケースを題材に、行動ファイナンスの基本概念を理解できることが特徴です。タイトルから受ける印象よりもやさしく面白いので、ファイナンス理論に詳しくない実務家の方にも、通勤電車の中で気軽に読んでいただけると思います。

(追伸)「週刊!木村剛」は、総合ビジネス月刊誌「フィナンシャルジャパン」(年間購読はココ)および「フジサンケイビジネスアイ」(購読希望はココ)とメディア・コラボレーションしています。本日の記事は、「フジサンケイビジネスアイ」に5月2日に掲載したものです

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2005.04.30

[本のソムリエ]  「図解でわかる ランダムウォーク&行動ファイナンス理論のすべて」

 MJ05031806

 今週の丸善丸の内本店 壹岐直也副店長がお薦めする本です。

図解でわかる ランダムウォーク&行動ファイナンス理論のすべて
田渕直也著 定価2520円(税込) 日本実業出版社

 相場やトレードに関わりをもつ人は、テクニカル分析やファンダメンタル分析をよりどころに何とか収益を上げようと試みます。
 しかし、現実の「市場」は教科書どおりにはいきません。そこで「錬金術」にあくなき探究心を抱く人がたどり着くのが「市場理論」です。その一つは「相場は予測できない」とする「ランダムウォーク理論」であり、もう一つは「市場参加者の意志から相場の動きを分析できる」とする「行動ファイナンス理論」です。
 両者はまったく逆の結論を導き出すものですが、その正否よりもむしろそれぞれの考え方の深淵さそのものが、多くの関係者を魅了し続ける要因となっています。本書はこの「市場理論」について豊富な図解を用いながら解説したうえで、さらに論を進め、結局のところ「投資による収益とはどこから得られるのか」という本質に迫る他に類をみない実務書です。
 ファンドマネージャー、トレーダーなど金融実務に携わる人、相場をより深く知りたい一般投資家など、投資や市場に関わるすべての人に読んでいただきたい本です。


(追伸)「週刊!木村剛」は、総合ビジネス月刊誌「フィナンシャルジャパン」(年間購読はココ)および「フジサンケイビジネスアイ」(購読希望はココ)とメディア・コラボレーションしています。本日の記事は、「フジサンケイビジネスアイ」に4月25日に掲載したものです

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2005.04.23

[本のソムリエ]  「フィナンシャルエンジニアリング<第5版>」

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 今週の丸善丸の内本店 壹岐直也副店長がお薦めする本です。
 「フィナンシャルエンジニアリング<第5版>」
 ジョン ハル著 三菱証券商品開発本部訳 ・10,500円(税込)
 社団法人金融財政事情研究会刊

 多くの欧米MBAコースに教科書として採用されている、トロント大学ジョン・ハル教授「Option,Futures,and other Derivatives」といえば、いわずと知れたデリバティブに関するバイブルである。この「バイブル」の最新第5版の邦訳が本書だ。
 デリバティブという言葉が出始めた16年前、1989年に初版が出版され、現在では第5版が出版されている。  版を重ねるごとに内容を充実し第5版では初版に比べて厚さが約2倍になったとのこと。16年もの長期にわたりプロの定本として生き残って来た理由は、著者の丁寧な改訂作業により急速に発展するデリバティブマーケットを常にキャッチアップして来たためであろう。複雑な商品も本書にかかれば基本的な仕組みの組み合わせであることが理解でき、体系書ならではの説得力がある。また、「DerivaGem」というエクセルを利用したデリバティブの学習ソフトが添付されており、本書の内容と合わせて理解の助けになる。
 日本の専門大学院でも本書を教科書に採用するクラスが増えているとのことであるが、企業の財務担当者、金融機関の法人取引担当者などにもじっくり読んで欲しい1冊である。


(追伸)「週刊!木村剛」は、総合ビジネス月刊誌「フィナンシャルジャパン」(年間購読はココ)および「フジサンケイビジネスアイ」(購読希望はココ)とメディア・コラボレーションしています。本日の記事は、「フジサンケイビジネスアイ」に4月18日に掲載したものです。

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2005.04.16

[本のソムリエ] 「クレジット・デリバティブ」

0411

今週の丸善丸の内本店 壹岐直也副店長がお薦めする本です。

 「クレジット・デリバティブ―モデルと価格評価―」
 フィリップ・J・シェーンブッハー 著 望月 衛 訳
 東洋経済新報社刊 定価5880円(税込)

 当店は立地の関係もあり、ビジネスマンのお客様にも大変よくご利用いただいています。とくに金融の分野の専門書など、あまり一般の書店に置いていない本については、初めから買う本を決めてお越しになるお客様も多いようです。
 本書はクレジット・デリバティブの価格評価やクレジット・リスクのモデル化、クレジット・ポートフォリオ・モデルを扱う一連のトレーニング・コースから生まれたものです。
 クレジット・デリバティブによって、銀行などの金融機関におけるクレジット・リスクの見方や管理は大きく変容しました。クレジット・リスクを効果的で、標準化された方法で移転でき、誰でも参加できるようなクレジット・リスクの市場を作り出すというのが、クレジット・デリバティブの重要な特性です。
 本書が読者に受け入れられているのは、さまざまなモデルをわかりやすく、かつ詳細に説明しているからだと思います。

(追伸)「週刊!木村剛」は、総合ビジネス月刊誌「フィナンシャルジャパン」(年間購読はココ)および「フジサンケイビジネスアイ」(購読希望はココ)とメディア・コラボレーションしています。本日の記事は、「フジサンケイビジネスアイ」に4月11日に掲載したものです。

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2005.04.09

[本のソムリエ] 「そこが知りたい銀行窓口の個人情報保護」

050404

 今週の丸善丸の内本店 壹岐直也副店長がお薦めする本です。
そこが知りたい銀行窓口の個人情報保護
社団法人金融財政事情研究会編・定価945円(税込)

 4月1日の個人情報保護法完全施行に合わせて、関連書籍の刊行が相次いでいる。
法律の逐条解説であったりマンガを使ったりと、どの本も工夫が凝らされているが、こと金融機関向けに限っていえば本書の評判がよい。 
 本書の特徴は「営業店で、いかにも起きそうでいて、ふつうの銀行員がきっぱりと判断をしにくい事例から、個人情報保護法を逆引き理解する」という表紙キャッチに凝縮されている。たとえば銀行の場合、金融庁の関連規制によって、顧客の本籍地や宗教等に関する情報(「センシティブ情報」と呼ぶのだそうだ)の取得や利用が制限される。では、預金口座を開設するときにコピーを取られた免許証には本籍地が記載されているが、今後どう取り扱われるのか? 地域密着を掲げる信金の支店長さんは、地元有力者が氏子総代を務める神社の夏祭りにもう参加できなくなるのか?
 編集意図ではないだろうが、新法に翻弄される銀行の姿が透けてみえるようだ。

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2005.04.02

[本のソムリエ] 「債権流動化の法務と実務」

050321今週の丸善丸の内本店 壹岐直也副店長がお薦めする本です。


債権流動化の法務と実務
みずほ信託銀行 編・5,250円(税込)
4322106307 C2032


 「流動化」は当初、資金調達手段の多様化、調達コストの低減、財務リストラといった観点から取り組まれることが多かったが、流動化の対象資産やスキームへの参加者が多様化するにつれ、最近では新たな金融仲介ツールとして期待されるなど、急速な発展を遂げている。その一方で法制も整えられてきた。
 本書は、総論として流動化一般について、各論としてさまざまな債権の流動化にかかる実務・スキームについて、その背景にある法律問題もふまえながら解説をする、債権流動化についてのいわば定本である。本書のオビには「業界第1位の流動化ノウハウが満載」とある。
 みずほ信託銀行は金銭債権等の流動化にかかる受託残高がトップなのだそうだ(同行ディスクロージャー誌)。そう思って今一度本書をみると、スキームの組成にあたってみずほ信託銀行が意図し、苦慮していることが行間から思い描かれる。
 そして、こうした実務書を刊行することへの自信と若干の不安が垣間見える。まさにノウハウが満載である。流動化に携わることになったら、また、流動化に興味をもったら初めに手にとるとよい、そうすれば本質もわかる、そんな一冊である。


(追伸)「週刊!木村剛」は、総合ビジネス月刊誌「フィナンシャルジャパン」(年間購読はココ)および「フジサンケイビジネスアイ」(購読希望はココ)とメディア・コラボレーションしています。本日の記事は、「フジサンケイビジネスアイ」に3月21日に掲載したものです。

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2005.03.26

[本のソムリエ] 「金融監査小六法(平成17年版)」

MJ05014971今週の丸善丸の内本店 壹岐直也副店長がお薦めする本です。

金融監査小六法(平成17年版)」
日本公認会計士協会編
中央経済社刊・5460円(税込)

 経済の基本的なインフラを提供する金融機関。ペイオフ解禁,偽造キャッシュカード対策などの報道が飛び交っているが,私達の生活に直結する企業であるのは間違いない。

 本書は,こうした金融機関等のために,決算・監査・会計実務に関わる法規および日本公認会計士協会や金融庁などの公表する指針等をまとめたものである。一般事業会社の決算・監査定番書である『監査小六法』の姉妹書として編まれている。

 本書でいう金融機関等には,銀行,信託銀行,証券会社,保険会社をはじめ,信用金庫や協同組合,投資信託,特定目的会社なども含まれている。特定目的会社は最近流行の証券化に欠かせない事業体であるが,その計算書類の様式や監査報告書の文例も掲載されている。また,中小企業再生の切り札と目されるデット・デット・スワップの取扱いなども収録されており,まさに生き物としての「金融」を如実に反映した重要資料集となっている。

 資料集だけに,公認会計士や金融マンが主な購買層といえるが,この時期,金融機関の経営の透明性や健全性の確保に関心のある方々も,一度手に取ってみてはいかがだろうか。

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2005.03.12

[本のソムリエ] 「外資系投資銀行の現場 改訂版」

fund_business今週の丸善丸の内本店 壹岐直也副店長がお薦めする本です。

外資系投資銀行の現場 改訂版
西村信勝著 定価2730円(税込)
日経BP社(発売は日経BP出版センター)

 ライブドアによるニッポン放送株の買い占めとその後の攻防は、ニッポン放送側の新株予約権発行をめぐる司法の判断が焦点となっている。
 ライブドアの株式購入資金を手当てしたのがリーマン・ブラザーズ。有数の大手外資系投資銀行である。「どっちが勝っても、リーマンだけは丸儲け」といわれているが、M&Aやバイアウト・ファンドの背後には、いつも外資系投資銀行の影がちらつく。
 本書は、10数年にわたって外資系投資銀行の日本代表として実際にM&Aなど投資銀行業務を手がけた実務家の手になる投資銀行論である。M&A、証券化、デリバティブというビジネス手法だけでなく、投資銀行の組織、報酬も解説していて、いまの「騒動」の理論的な理解に役立つ。
 金融の最前線は、外資とファンドが主役ともいえる。その新しい潮流であるファンド・ビジネスについても、実務家らしい実直な語り口で説明している。
 外資と戦う日本の金融マン、外資に就職したい人向けに、身につけるべき金融ビジネスのイロハを伝授するタイムリーな1冊だ。

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2005.03.05

[本のソムリエ]  「金融マーケティング戦略」

4478502501 今週の丸善丸の内本店 壹岐直也副店長がお薦めする本です。
 「金融マーケティング戦略
 岸本 義之著  定価:2940円(税込)
 ダイヤモンド社刊


 日本の金融機関は競争力がないといわれるが、これまで銀行を中心とした金融業界では、マーケティングを重視してこなかった。バブル崩壊まで、競合先と同様のサービスを提供していても十分に利益を確保できたからである。
 その後、多くの銀行は不良債権にまみれながら、本業に立ち返ることを掲げていたが、もはや戻るべき「本業」は存在しないのだという。
 それでは、日本の金融機関はもうダメなのだろうか。
 本書では、金融サービス業に必要な「無形性の高いサービスのマーケティング」と「リスクを効率的に管理するマーケティング」に焦点を当てて、金融業の経営課題を検討し、新たな収益の可能性を示唆している。とくに銀行の場合、顧客との関係を長期的に築くことができるので、保険や証券など新しいメニューを加えながら、より収益力のある企業に生まれ変われることが示されている。
 証券や保険に関しても、組織の特徴に合わせたマーケティング戦略が述べられており、これからの金融業を考えるのに役立つ一冊になっている。

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2005.02.26

[本のソムリエ] マーケットの目で読む英米の金融・経済記事

1c 今週の丸善丸の内本店 壹岐直也副店長がお薦めする本です。
 「マーケットの目で読む英米の金融・経済記事――しくみと動きと視点―― 」
 清水 和明 著  定価2100円(税込)
 日興企画刊 

 海外のニュースに触れるとき、日本の新聞やテレビからもたらされる翻訳された情報だけに頼らず、直接記事の原文に当たり正確な情報を得て、詳細なニュアンスや事情を把握することは必要不可欠である。
 本書は、本質的な議論をしている20の英文記事を例に、金融・経済のしくみや動きのポイントと問題点を分かりやすく解説し、さらに詳しい英語の用語解説と訳例を加えている。マーケットの視点からの解説には、長年金融現場に身を置いた著者の経験が十分に生かされている。
エ コノミスト、ウォールストリートジャーナル、ビジネスウィーク、フィナンシャルタイムズ、ニューズウィーク、ヘラルドトリビューンなど、英米の主要な新聞や雑誌をバランスよく取り上げており、①為替相場、②市況報告、③金利と債券、④株式投資と株式公開、⑤不良債権、⑥投資信託とヘッジ・ファンド、⑦世界経済、⑧法令遵守、の8つのテーマごとに、時間経過や状況変化が起きても読む価値を維持できる内容の選定にも配慮している。
 姉妹編「基礎からわかる金融英語の意味と読み方」を併せて利用するとさらに理解度が高まるであろう。

(追伸)「週刊!木村剛」は、総合ビジネス月刊誌「フィナンシャルジャパン」(年間購読はココ)および「フジサンケイビジネスアイ」(購読希望はココ)とメディア・コラボレーションしています。本日の記事は、「フジサンケイビジネスアイ」に2月21日に掲載したものです。


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2005.02.12

[本のソムリエ] 「リレーションシップ・バンキングと金融システム」

Relationship 今週の丸善丸の内本店 壹岐直也副店長がお薦めする本です。
 「リレーションシップ・バンキングと金融システム
 村本 孜著  定価3360円(税込)
 東洋経済新報社刊  
 
 

 金融審議会報告『リレーションシップバンキングの機能強化に向けて』(2003年3月27日)が発表されて以来,リレーションシップ・バンキングに対する注目が高まっている。とくに,銀行中心型の金融システムと市場型金融システムが複線的に存在する日本の金融システムにおいては,リレーションシップ・バンキングは今後も一定の役割を果たすことが期待される。
 また,最近の市場型間接金融の発展は,リレーションシップ・バンキングの機能と競合関係にあるのではなく,両者は補完関係にあると考えられ,積極的にその機能を活用することがむしろ望まれる。
 本書は,こうした視点から日本の地域金融,中小企業金融のあり方を,諸外国の事例も参考にしながら分析し,リレーションシップ・バンキングの担い手たる協同組織金融機関を中心に検討している。
 地域経済の再生には地域金融機関の復活が当然必要だが,本書は従来型の銀行システムと市場型の金融システムの機能を組み合わせたところに新たな金融機関の役割を求めており,地域金融の今後の方向性に一つの解答を出したといえよう。

(追伸)「週刊!木村剛」は、総合ビジネス月刊誌「フィナンシャルジャパン」(年間購読はココ)および「フジサンケイビジネスアイ」(購読希望はココ)とメディア・コラボレーションしています。本日の記事は、「フジサンケイビジネスアイ」に2月7日に掲載したものです。

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2005.02.05

[本のソムリエ] 「やわらかく考える金融工学―ツキと後悔のリスク分析」

kinyu_kogaku 今週の丸善丸の内本店 壹岐直也副店長がお薦めする本です。

 「やわらかく考える金融工学―ツキと後悔のリスク分析」
 土方薫著《日立製作所・財務二部 金融ビジネス企画グループ部長代理》
 PHP研究所刊 1470円(税込)

 「金融工学」と聞くと、ブラックショールズ理論、デリバティブなど、難解な専門用語ばかりを思い出してしまい、「文系人間には歯が立たない…」と嘆いている人も多いはず。
 でも本書にそんな心配は一切いらないでしょう。なにしろこの本には、その専門用語というものが見当たらないのです。その代わり、「ツキの正体」「神様のいる確率」「デートのドタキャン・リスク」といった何とも興味をそそられる言葉が次々と出てきます。
 そう、この本が面白いのは、金融工学に触れずに、金融工学の世界を語っている所なのです。この離れ業をなんなく成し遂げている著者の筆力には、驚くべきものがあります。
 また、本書では、金融工学を「不確実性に起因するリスクを分析する学問」と位置づけています。要するに、「リスクとは何か」を考える学問だということです。生活、災害、人間関係…、私たちは、いつも将来のリスクに対して不安を抱いています。
「リスクを考えるのが金融工学だ」と言われると、金融工学も一気に身近に感じられるのでは。
 本書を読めば、リスクを軽視せず、リスクに過剰な警戒心を持たず、「リスクを正しく怖がる」ことができるようになるでしょう。


(追伸)「週刊!木村剛」は、総合ビジネス月刊誌「フィナンシャルジャパン」(年間購読はココ)および「フジサンケイビジネスアイ」(購読希望はココ)とメディア・コラボレーションしています。本日の記事は、「フジサンケイビジネスアイ」に1月31日に掲載したものです

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2005.01.29

[本のソムリエ] 「SEのための金融の基礎知識」

42698small 今週の丸善丸の内本店 壹岐直也副店長がお薦めする本です。

SEのための金融の基礎知識
日本能率協会マネジメントセンター刊 克元亮編 
2625円(税込)


 現在、金融機関の情報システムに関わる人々は大きく三つの問題を抱えている。一つめは、業務知識を豊富に持つ団塊の世代が大量に退職するといわれる「西暦二00七年問題」である。二つめは、提案や開発にあたるシステムインテグレータのコミュニケーションの難しさである。業態間の相互乗り入れが始まっている金融機関について情報システムの作り手は戦略や業務を幅広く理解しておく必要がある。三つめは、プロジェクト運営の難しさである。我々が日ごろ利用している銀行のATMやクレジットカードの決済、どれをとっても情報システムと無縁ではなく、開発プロジェクトの失敗が目立つ業界といえる。
 いわゆる「SE本」は世の中に数多くあるが、金融機関のシステムに特化して知識を整理した書籍はほとんどない。本書は、銀行・証券・保険・クレジットカード・消費者金融を取り上げ、金融の基礎から経営戦略、業務フローと情報システムの関わりを整理し、初級SEのレベルでも理解できるように、わかりやすく執筆されている。『金融機関のシステムに関わるが、なにから勉強したらよいのかわからない』・・・そのようなとき、まずは本書を手に取ることをお薦めしたい


(追伸)「週刊!木村剛」は、総合ビジネス月刊誌「フィナンシャルジャパン」(年間購読はココ)および「フジサンケイビジネスアイ」(購読希望はココ)とメディア・コラボレーションしています。本日の記事は、「フジサンケイビジネスアイ」に1月24日に掲載したものです

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2005.01.22

[本のソムリエ] UFJ vs.住友信託vs.三菱東京 M&Aのリーガルリスク

今週の丸善丸の内本店 壹岐直也副店長がお薦めする本です。

UFJ vs.住友信託vs.三菱東京 M&Aのリーガルリスク
日本評論社刊  中東正文(編) 定価:1680円(税込)

 UFJ統合にまつわる、住友信託による一連の裁判は、強者と弱者が分かれた「ポスト不良債権処理時代」の銀行再編がM&Aの手法で行われ、その正当性は司法の場で争われるという、護送船団方式から「法」を物差しにフェアな土俵での解決をはかる企業社会への移行を強く印象づけた事件だ。
 独占交渉権の効力や守られる利益の判断は最高裁決定で確定したが、一審、二審で判断にぶれがあり、問題は整理しきれていない。損害賠償の可能性やUFJ銀行が増資のため発行した優先株など、現在進行中の事態もある。本書ではM&Aに精通した弁護士と金融実務に明るい学者が、法的問題に絞って裁判や会社法上の問題点を整理、徹底的に検証している。
 M&Aはもっと身近になる。国内企業同士はもとより、平成一七年商法改正(会社法制定)で、外国企業の日本企業買収はさらに容易になるからだ。M&A契約のどこに「リーガルリスク」を見つけ、どう対処するかを示している本書は、「M&A新時代」の金融関係者に限らず、ビジネスパーソン全体の指針となるだろう。

(追伸)「週刊!木村剛」は、総合ビジネス月刊誌「フィナンシャルジャパン」(年間購読はココ)および「フジサンケイビジネスアイ」(購読希望はココ)とメディア・コラボレーションしています。本日の記事は、「フジサンケイビジネスアイ」に1月17日に掲載したものです


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2005.01.15

[本のソムリエ] メジャーリーグとだだちゃ豆で読み解く金融市場

今週の丸善丸の内本店 壹岐直也副店長がお薦めする本です。
katoメジャーリーグとだだちゃ豆で読み解く金融市場」 
加藤 出著 ダイヤモンド社刊 1575円(税込)


 金融や為替の話は本当にややこしい。量的緩和やインフレターゲットなどの難解な用語が次々に飛び出し、素人には政策の実態がほとんどつかめない。そうした金融市場の重要テーマを身近な視点から読み解いたのがこの一冊だ。
 金融の話なのに、ゴルゴ13や水戸黄門、野口英世、スターバックス、だだちゃ豆、映画「ダイハード」といったお馴染みの話題が枕に使われている。軽妙な語り口に引き込まれるうちに、いつの間にか金融・為替政策の核心に触れているという展開だ。
 それでいて、単なる入門書とは異なり、市場関係者が興味をそそられそうな本格的な話題も随所に盛り込まれている。量的緩和からの出口政策、日米インフレ率の比較、日銀券発行残高の急増、金融市場の決済システム改革、2006年ポスト・グリーンスパン人事など、最新のトピックスが鋭い視点で考察されている。
 著者の肩書きは東短リサーチ取締役チーフエコノミスト。金融市場の現場から金融政策や短期金融市場の分析を行っており、「No.1日銀ウォッチャー」とも呼ばれる。金融のテキストに載っていない生きたマーケットの実態を著せるのは、現場の最前線に立つ著者の強みだろう。

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2005.01.08

[本のソムリエ] 「ペイオフ決戦!どうなる地域金融」

今週の丸善丸の内本店 壹岐直也副店長がお薦めする本です。
FIN 

『ペイオフ決戦!どうなる地域金融』 
日本経済新聞社編 日本経済新聞社刊 
1575円(税込)

 ペイオフ全面解禁を目前に控え、預金者の銀行選別の目は厳しさを増すばかり。不良債権比率の高い地域金融機関にとって、まさにこれからが正念場だ。そんな地方金融の生々しい姿を全国津々浦々から取材したのが本書。大手行の追撃をかわし、地元密着で着々とポイントを稼ぎ、営業基盤を固めるユニークな地銀。その一方で、独自性を発揮できず、再編・統合の波に飲み込まれて消える信金・信組。生き残りの明暗を分けるのは何なのか。経営トップはどんな将来戦略を描き、現場はどういうサービスに知恵を絞っているのか。融資、経営相談、街づくり、消費者ローンなど「儲かる銀行」を目指し、模索を続ける最前線の動きが生き生きと伝わってくる。金融マンのみならず、取引先や預金者にとっても知りたい情報が満載。巻末には、地銀・信金・信組トップの本音インタビューをはじめ、各行別の業務純益や自己資本比率などの経営健全度指標や、金融サービスに対する評価ランキングなど盛り沢山のデータが収録されている。激動の地方金融を理解するための格好の一冊だ。

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2004.12.19

[本のソムリエ] 証券化のリーガルリスク

sec 今週の丸善丸の内本店 壹岐直也副店長がお薦めする本です。

証券化のリーガルリスク    渋谷陽一郎 著
日本評論社刊  2415円(税込)

 新しい金融システムとして注目される証券化。その日本での発足時から、格付け機関や銀行などで常に第一線で活躍してきた著者が、初めて実務の体系化を試みた。
 証券化はSPC(特定目的会社)や信託などの「器」を作り、リーガルエンジニアリング(法技術)により、信用リスクを仕組みリスクに転換することで金融を実現する。
 著者は、リーガルリスクを中心に据えた仕組みでそのコントロールを行うことが重要だと説き、単にアメリカ直輸入ではなく、日本の法体系と企業形態に合う仕組みが必要だとして精緻に理論化・体系化した。
 中でも倒産隔離のためのSPCの組織に詳しく言及しており、その重要性とともに、そこに今の日本の証券化における問題点があることがわかる。
 本書は、たとえば証券化のバックグラウンドを日米の金融史・法制史から説き起こすなど、単に仕組みの知識だけでなく「なぜ、そうなっているのか」を理解できるよう力を注いでおり、証券化のテキストとして好適である。

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2004.12.11

[本のソムリエ] プライベートエクイティ投資

今週の丸善丸の内本店 壹岐直也副店長がお薦めする本です。

プライベートエクイティ投資 ~その理論と実務~ 添田 眞峰 著
シグマベイスキャピタル株式会社刊  3,675円(税込)


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 プライベート・エクイティ(以後”PE”)投資とは、未公開事業に対する投資のことである。PEといえば、日本では1970年代にベンチャー・キャピタルの形で始まったものの、これらは既存金融システムの別働隊であり、バブル崩壊を経て、多くは機能そのものが停止してしまった。現在は主に企業再生の観点から注目されているが、その本来の理念や意義、手法はまだ日本では十分に理解されていない。PEとは、市場原理にうまく適合しない企業に市場とは異なるリスクリターン構造を狙う資金がファイナンスすることであり、パートナーシップ的な意思決定原理と経営への直接関与により、市場には受け入れられない企業の価値創造を可能とする手法のことである。
 市場が発達するほど、逆説的に市場外での資金調達、運用のニーズは高まるというのが欧米の経験したことであり、日本も今後益々PEへのニーズは高まるはずである。
 筆者は米国、英国で、M&Aのアドバイザーとして活躍した後、日本におけるバイアウト投資の開拓に努めてきた。十分に蓄えた知識と経験に基づく本書は、今後の日本のPE投資の教科書とも羅針盤ともいえる内容になっている。


(追伸)「週刊!木村剛」は、総合ビジネス月刊誌誌「フィナンシャルジャパン」(年間購読はココ)および「フジサンケイビジネスアイ」(購読希望はココ)とメディア・コラボレーションしています。本日の記事は、「フジサンケイビジネスアイ」に11月29日に掲載したものです。

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2004.12.04

[本のソムリエ] 金融アンバンドリング戦略

今週の丸善丸の内本店 壹岐直也副店長がお薦めする本です。

金融アンバンドリング戦略」 大垣尚司著
日本経済新聞社刊 2310円(税込)

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 ようやく日本は長い不況から脱出しつつあるが、景気さえ回復すれば、日本の金融業は復活するのだろうか? 
 日本の金融業の経営不振は、現在の都市銀行、信託銀行、生保、損保、証券といった業態縦割り型のビジネスモデルが、経済環境、顧客のニーズに応えられなくなっているからだ。日本の金融業が本当に元気になるためには、金融機能そのものを抜本的に見直し、収益を上げうるビジネスモデルを構築する事が必要とされている。
 本書は、流通(オリジネーター)、製造(マニュファクチャラー)、情報(サービサー)という3つの視点で、金融業の機能を解体(アンバンドリング)、再編し、顧客のニーズに的確に応えうる新たなビジネスモデルを提示する画期的な金融経営改革論。既存の金融機関に残された選択肢を明らかにするだけでなく、自らの実践に基づく具体的な金融イノベーションの発想も数多く盛り込まれているので、金融機関を内部から変えたい人だけでなく、金融に新たなビジネスチャンスを見いだそうとしている新規参入希望者にとっても有意義な内容となっている。

(追伸)「週刊!木村剛」は、総合ビジネス月刊誌誌「フィナンシャルジャパン」(年間購読はココ)および「フジサンケイビジネスアイ」(購読希望はココ)とメディア・コラボレーションしています。本日の記事は、「フジサンケイビジネスアイ」に11月22日に掲載したものです。


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2004.11.24

[本のソムリエ] 日本の金融業界 2005

今週の丸善丸の内本店 壹岐直也副店長がお薦めする本です。

日本の金融業界 2005
スタンダード&プアーズ著  定価2100円(税込)  東洋経済新報社刊


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 金融業界の最新事情をコンパクトに整理した便利なガイドブック。世界的な格付け会社のアナリストが、この1年の金融トピックを概観するとともに、格付データをもとに銀行・保険・証券・消費者金融・リース各業界の動向および個別企業の現状を評価している。
 2005年版では、大手銀行のリテール戦略、長期金利上昇の影響、合併効果の日米比較、地方金融機関の再編、銀行の証券仲介解禁、格付けとコーポレート・ガバナンス、台頭する外資系生保、金融持株会社の評価など、気になるテーマは漏れなく取り上げられ、的確な解説が加えられている。
 また本書の他に類のない価値でもあるが、リース会社も含め130以上の金融機関の格付けとその根拠が示されており、業界関係者・投資家・就職希望者は手元に置いておきたい1冊だろう。


(追伸)「週刊!木村剛」は、総合ビジネス月刊誌誌「フィナンシャルジャパン」(年間購読はココ)および「フジサンケイビジネスアイ」(購読希望はココ)とメディア・コラボレーションしています。本日の記事は、「フジサンケイビジネスアイ」に11月15日に掲載したものです。

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2004.11.17

[本のソムリエ] UFJ三菱東京統合 スーパーメガバンク誕生の舞台裏

今週の丸善丸の内本店 壹岐直也副店長がお薦めする本です。

UFJ三菱東京統合 スーパーメガバンク誕生の舞台裏
日本経済新聞社編 定価1575円(税込) 日本経済新聞社刊

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 「UFJ、三菱東京と統合へ」 2004年7月14日付の朝刊で日本経済新聞がメガバンク統合を特報した。総資産世界最大の金融グループの誕生は、金融業の枠組みを変えるビッグニュースだが、そこでドラマは終わらなかった。UFJとの信託統合を一方的に破棄された三井住友グループが、三菱東京との統合交渉を差し止める仮処分を東京地裁に求め、企業合併の是非が司法判断に委ねられる前代未聞の展開となった。
 これまでの金融再編では、その駆け引きは水面下で行われ、詳細が明らかになることはなかったが、今回は、担い手たちの一挙手一投足が新聞などで報じられた。金融担当記者たちはUFJを巡るドラマを、水面下を含めてほぼ1年にわたって追い続けた。
 UFJはなぜ追い込まれたのか。二転三転する金融再編の舞台裏でいったい何があったのか。そしてメガバンク統合は金融業界、産業界にどんなインパクトを与えるのか。本書は、統合の今とこれからを最前線の記者が明快に描く迫真のドキュメントである。

(追伸)「週刊!木村剛」は、総合ビジネス月刊誌誌「フィナンシャルジャパン」(年間購読はココ)および「フジサンケイビジネスアイ」(購読希望はココ)とメディア・コラボレーションしています。本日の記事は、「フジサンケイビジネスアイ」に11月8日に掲載したものです。

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2004.11.10

[本のソムリエ] 図解でわかるデリバティブのすべて

 今週の丸善丸の内本店 壹岐直也副店長がお薦めする本です。

 「図解でわかるデリバティブのすべて
 田渕直也著 日本実業出版社刊 定価2940円(税込)

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 デリバティブ(金融派生商品)をテーマにした書籍はこれまで数多く出版されてきたが、専門知識がないと理解不能な学術的なものと、入門者を意識するあま り底が浅く実務につながらないものという両極端に分かれており、実務に使えるデリバティブの知識をこそ必要としている金融業界をはじめとするビジネスマ ンにとって参考になるものはあまりなかった。
 そこで本書は、入門者・中級者が体系的に理解できるように専門用語や数式に頼らず丁寧に解説しながら、実務 にも応用できる計算例などを付録CDーROMのエクセルシートで提供することにより、こうしたニーズに応えている。  収録した計算例は、オプション・プラ イシングやスワップのレート計算、モンテカルロ・シミュレーションなど、実務で利用する機会の多いものを厳選。計算ロジックをしっかり理解したうえで、条件を変えるなどして計算を繰り返すことによって、より柔軟な応用力を身に付けることができる。

(追伸)「週刊!木村剛」は、総合ビジネス月刊誌「フィナンシャルジャパン」(年間購読はココ)および「フジサンケイビジネスアイ」(購読希望はココ)とメディア・コラボレーションしています。本日の記事は、「フジサンケイビジネスアイ」に11月1日に掲載したものです。

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2004.11.03

[本のソムリエ] 為替オーバーレイ入門

今週の丸善丸の内本店 壹岐直也副店長がお薦めする本です。

為替オーバーレイ入門―戦略的為替リスク・マネジメント
中窪文男著  東洋経済新報社刊  定価3780円(税込)

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 日本の機関投資家や法人が、外貨建資産を運用するに際して常に問題となるのが、為替リスクです。
 それを解消する最新の手法が、本書の書名ともなっている、外貨建資産の為替部分を原資産から切り離し、専門マネジャーに委託する「為替オーバーレイ」です。
 本来、為替レートの変動は,債券・株式に比べて,経済ファンダメンタルズ(基礎的条件)よりも需給や政治的要因に影響を受け易く,かつ外物であるため,投資家にとっては「為替はよくわからない」ものとされています。
 しかし長期的な為替の市場リスクは年率で約10%程度と株式の市場リスクの半分以下であり,「為替リスクは非常に大きい」という投資家心理には誤解があります。
 本書では、為替トレーダー・機関投資家・年金スポンサーが,実際に為替市場で勝利できる方法を理解できるように、実際の運用に直結する内容を実用的に紹介し、過去データを用いた実証的に分析し提示するといった、専門家向けの実用的な為替入門書となっています。

(追伸)「週刊!木村剛」は、総合ビジネス月刊誌誌「フィナンシャルジャパン」(年間購読はココ)および「フジサンケイビジネスアイ」(購読希望はココ)とメディア・コラボレーションしています。本日の記事は、「フジサンケイビジネスアイ」に10月25日に掲載したものです。

2004 11 03 [12. 本のソムリエ] | 固定リンク | トラックバック

2004.10.28

新刊「おカネの発想法」が出ました!

 皆さん、こんにちは。木村剛です。今週初から有力書店において、新刊「おカネの発想法」が発売になっています。今週末には、地方を含めて多くの書店に平積みされることになると思います。是非、ご購入いただいて、ご一読していただければ幸いです。

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 この本は、「貨幣とは何か」という点から説き起こし、「資本主義のメカニズムとは何か」を解説し、その中での「株式会社とは何か」と理解した上で、財産形成を考えていくべきだという主張を網羅したものです。
 私の著作に詳しい方であれば、私流の貨幣論が新著全体のフレームワークを構成していることにさえ気付けば、その部品・部品は、これまでの著作でそのエッセンスを示してきたものだということがお分かりいただけるだろうと思います。貨幣論のフレームワークを理論構築のベースにして、「日本資本主義の哲学」(PHP)で示した視点を軸に、経営者論を「戦略経営の発想法」(ダイヤモンド)の内容から煮詰め、株式会社論を「会計戦略の発想法」(日本実業出版社)から抜粋した上で、「投資戦略の発想法」(講談社)で展開した投資理論と、「個人投資家のすすめ」(アスコム)で描いた株式投資の姿を抽出したものだということにお気付きになられるでしょう。
 そういう意味で、この「おカネの発想法」は、私のこれまでの著作の集大成となるものなのです。他の著作は、この「おカネの発想法」を源流として産み出されてきていることが分かるはずです。この新著を読んでいただければ、私が経済を見る視座が一度として揺らいでいないことがご確認いただけることと思います。すなわち、「おカネの発想法」で示しているフレームワークを堅持していたからこそ、私の主張はブレてこなかったのです。
 私の経済の見方にご興味があり、かつ、財産形成に関心のある方は是非お買い求めください。おそらく、経済を見る目がその日から格段に変わってくると思います。是非、是非、ご購入を。

(追伸)11月8日に金融問題に対する提言を行なっているNPO「金融イノベーション会議」のシンポジウムがあります。私は司会兼第二部の「金融庁の政策評価を評価する」というテーマのパネルディスカッションのコーディネーターを務めます。詳しくはこちらをご覧ください。

2004 10 28 [04. 経済政策を語ろう!, 12. 本のソムリエ] | 固定リンク | トラックバック

2004.10.27

[本のソムリエ] ドルリスク 国際資本移動とアメリカ経済

今週の丸善丸の内本店 壹岐直也副店長がお薦めする本です。

ドルリスク 国際資本移動とアメリカ経済
吉川雅幸著 定価1680円(税込)・日本経済新聞社刊


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 本書は、マネーフロー分析の第一人者として、金融実務畑で定評のあるエコノミストによる「「ドル論」。
 世界的な大富豪で著名投資家、ウオーレン・バフェット氏は、2002年春以降、72年の人生で初めて、ドル建て資産以外の外貨に投資を始めたという。
 その理由は「アメリカの対外純債務は2.7兆ドル(297兆円)、国富の5%に達している。この赤字はさらに、毎年5000億ドル(55兆円)以上増えていく、ドルへの弱気は続けざるを得ない」である。
 アメリカの経常赤字が定着した70年末以降、ドルの暴落、あるいはドルの継続的下落を意味する「ドル危機」がしばしば取りざたされてきた。しかし、そのたびに、欧州や日本、アジアなどアメリカ以外の国からの資金流入によって、危機は回避されてきた。
 では今回はどうなのか--。著者は本書の後半で4つのシナリオを描くが、保護主義傾向が強まり、資本移動が鈍化するか(この場合株は下落)、政策の手だてがなされず、ドル安が加速する可能性が高いとみる。
 現在のドルが抱えているリスクがどのようなものなのか、冷静に事態を知りたい学びたい読者に最適の本である。

(追伸)「週刊!木村剛」は、総合ビジネス月刊誌「フィナンシャルジャパン」(年間購読はココ)および「フジサンケイビジネスアイ」(購読希望はココ)とメディア・コラボレーションしています。本日の記事は、「フジサンケイビジネスアイ」に10月18日に掲載したものです。

2004 10 27 [12. 本のソムリエ] | 固定リンク | トラックバック

2004.10.20

[本のソムリエ] 不動産証券化の実践 完全版

 丸善丸の内本店 壹岐直也副店長がお薦めする本です。

不動産証券化の実践 完全版」 佐藤一雄著 ダイヤモンド社刊 A5判上製 504ページ 定価 本体4700円+税

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 本書は、不動産活性化の手法として、着実に拡大しつつある不動産証券化について、詳しく解説し、その活用法を述べたものである。
 証券化の手法についても、今注目のJ-REITをはじめとして、TMK(資産流動化法上の特定目的会社)法による証券化、有限会社、株式会社SPC(特定目的会社)による証券化、、不動産特定事業法による証券化など、現在日本で活用されているものを、幅広く網羅している。
 そしてそれぞれについてのスキーム解説から、法務、税務上の要点、さらに、実務上押さえておくべきポイントなど、豊富な図解と共に丁寧な説明が行われている。この1冊で、不動産、金融業界、企業の経営者、担当者、投資家まで幅広い層に役立つだろう。
不動産証券化について、類書は数多く出版されているが、理論面、法律面など制度の説明に偏っているものが多い。それに対してこの本は実際の証券化にあたって起こりえる「実務」の注意点、問題点の解説に力がいれられているのが特徴だ。
 例えば、不動産評価額と取得額がきわめて近いケースについて、その不自然さを指摘するなど鋭い問題分析を行なっている。それも、不動産証券化の初期から携わってきた、著者佐藤氏の経験によるものだろう。

(追伸)「週刊!木村剛」は、総合ビジネス月刊誌「フィナンシャルジャパン」(年間購読はココ)および「フジサンケイビジネスアイ」(購読希望はココ)とメディア・コラボレーションしています。本日の記事は、「フジサンケイビジネスアイ」に10月11日に掲載したものです。


2004 10 20 [12. 本のソムリエ] | 固定リンク | トラックバック

2004.10.13

[本のソムリエ] 企業再生ファンドの実務

丸善丸の内本店 壹岐直也副店長がお薦めする本です。

企業再生ファンドの実務」水島正著、社団法人金融財政事情研究会刊
平成16年9月17日発行、A5判・160頁・定価2,100円(税込)

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 企業再生ファンドの実務をとりあげた本邦初の書。企業の再生案件が新聞紙上を飾るたび、その見出しのかたわらには「○○ファンドが支援を検討」と掲載される。
 企業再生ファンドはいまや企業再生の明暗を分ける存在となった。彼らは、何を、どのように判断して投資しているのだろうか。本書はそんな疑問にやさしく答える。
 企業再生ファンドが注目されるに至った背景や市場の動向、ファンドの仕組みや業務の流れに至るまでを解説。とくに、ファンドがどのように資金を集めているか、どこから案件を発掘しているか、そして、どのような基準で投資の可否を判断しているか、さらには、投資資金をいつ、どのように回収しているか、一連の流れをていねいに解説している。これも、ユニゾン・キャピタルのCFOを務める筆者だからこそ書けた内容であろう。
 この間、ファンドは、どのような案件にかかわってきたか、あるいはいくら投資したかといった実績面だけが強調されてきた傾向は否めない。そして、そういった面だけからファンドの賛否が論じられてきた側面が強い。。
 本書は、これまでその内実について多くを語ってこなかったファンド自身が、そのすべてを告白した書である。

(追伸)「週刊!木村剛」は、10月21日創刊の総合ビジネス誌「フィナンシャルジャパン」(年間購読はココ)および「フジサンケイビジネスアイ」(購読希望はココ)とメディア・コラボレーションしています。本日の記事は、「フジサンケイビジネスアイ」に10月4日に掲載したものです。

2004 10 13 [12. 本のソムリエ] | 固定リンク | トラックバック

2004.08.16

創刊!総合ビジネス月刊誌――経済情報の伯楽を目指します!

 皆さん、こんにちは。木村剛です。すでにいくつかの新聞でも報道されていますが、このたび私、本年10月21日にビジネス・投資情報月刊誌「フィナンシャル・ジャパン」を創刊することを決定いたしました。経営幹部・投資家のための経営・投資・ライフスタイル情報を満載した、ストレートでフェア、オンリー・ワンの月刊誌です。経営者の目線に立った経営情報をご提供するとともに、既存のマネー雑誌に飽き足らない投資家に向けて、実践的な資産運用術をご提案します。さらに、「一流とは何か」を知る大人のために、豊かな人生のあり方、本物の生き方とは何かを追求した記事を展開していきます。

 創刊に先立ち、内容見本として作成した創刊準備号(132ページ・オールカラー)につきましては、下記の有力書店にて経済書をご購入された際に、無料で配布する手筈になっておりますので、是非、お手にとって読んでみてください。冨山和彦・産業再生機構COO、五味廣文・金融庁長官、福澤武・三菱地所会長などにご登場いただいております。また、コラムとしては、スポーツから見た経営論を二宮清純氏に、ミクロから見た経済論を財部誠一氏にお願いいたします。

丸善(全国主要都市店)
紀伊國屋書店(新宿本店、新宿南店、大手町ビル店)
八重洲ブックセンター(本店)
旭屋書店(銀座店)
有隣堂(六本木ヒルズ店、横浜西口店)


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 この月刊誌に賭ける私の意気込みは、創刊準備号の巻頭コラム「伯楽宣言!」に書き記しましたので、以下に転載いたします。是非、是非、ご期待ください。

 最近、メディアの論調と世論の高まりとの間にギャップを感じることが多くなりました。企業の肉声と紋切り型の報道との間にニュアンスの違いを直感する場合も少なくありません。そういえば、世の中を動かしている複雑な力学とメディアで喧伝される単純な陰謀史観との間に違和感を覚えてから、すでに長い歳月が経ちました。 一例を挙げれば、春先に吹き荒れた「最後の牛丼」騒ぎです。一斉に牛丼を追い駆け回して、「最後の牛丼はおいしいですか」と尋ね回ることに何の意味があったのでしょう。鳥インフルエンザの大騒動もそうです。加熱調理すれば問題はありませんし、鶏と一緒に暮らしていないと感染しません。それなのに、あれだけの一大事になってしまいました。
 じつは、経済メディアも大差ありません。
 「小物ばかりで大仕事をしていない」と産業再生機構を批判していたのに、カネボウを再生するという話になると、「機構が介入するのは如何なものか」という論調に急変しました。大蔵省ですら地銀を統合できなかった御時世なのに、UFJグループと三菱東京フィナンシャル・グループの経営統合が伝えられると、「竹中が絵を描いた」という妄想が一人歩きします。年金問題が盛り上がった際も、本質論ではない未納問題にこだわるだけで、公的年金制度を改革するための議論が深まることはありませんでした。
 真実と異なる姿を書かれた企業は数え切れないほどあります。ミスリードする記事も毎日目にします。いまほどメディアのクオリティが問われているときはないのです。しかし、メディアは報道と世論が乖離しても気付くことができません。
 しかし、これだけは指摘しておかねばならないでしょう。
 それは、メディアを巡る環境が激変した、ということです。
 情報過少の時代において、情報発信を独占していたメディアは、読者の乾いた心に清涼飲料水を注ぎ込む役割を果たしてきました。飲料水の甘さは、さぞかし読者の心の襞に染み渡ったことでしょう。メディアは、合併記事を一日早く書くことに血道をあげ、倒産情報を半日早く報道することに意義を見出してきました。スクープばかりを追い駆けると分析する時間が足りなくなります。分析不足だと深みのある記事になりません。それでますます情報の早さで勝負しようとすることになります。結果的に、記事のクオリティよりも、ネタのスピードが優先されてきたわけです。
 その一方で、自分が描いたストーリーと異なる事実には本当に冷たい。ある企業を叩くことを決めたら、どんなに良いニュースでも見て見ぬ振りなのですから。これでは、メディアと企業の間でフェアな関係は築けません。メディアは殴られることがない。そのメディアが無抵抗の取材先を殴るという光景が繰り返されてきたような気がします。
要するにいまのメディアは、情報の発信者である企業や経営者と、情報の受信者である読者や投資家との間で、誠 実に情報を伝達するという本来の役割を果たしていないのです。「ジャーナリズム」という名の自己満足に浸っているような感じを受けてしまいます。
 だから、読者が離れているのでしょう。だから、経営者がソッポを向くのでしょう。読者のニーズでもなく、経営者の本音でもない情報が溢れんばかりに掲載されたところで、読みたいと思うわけもありません。
 じつは読者は、スクープにあまり価値を感じていないのです。それよりも、そのニュースが意味することを知りたがっています。現実に起こっている経済事象の背景を知り、そのメカニズムを理解することによって、生き抜いていくための発想法を身に付けたいと思っているのです。
 時代は変わりました――時代は「情報過少」から「情報過多」へと激変しています。
 インターネットを覗けばすぐに実感できるはずです。情報自体は溢れているのですから。それなのにメディアは、旧態依然としたスクープの追っ掛け合戦に終始しています。鼻が利くよりも目利きになるほうが大事なのにそれに気付けないのです。玉石混交そのものの情報過多の渦中で、「玉」を拾い集め、「石」のバイアスを取り除くメディアが求められているのだと私は実感しています。
 スクープ主義ではなく、玉を拾い集め石を取り除くことをモットーとするメディア――それが「フィナンシャル・ジャパン」なのです。情報の発信者である企業や経営者と情報の受信者である読者や投資家の間を誠実にブリッジする経済月刊誌です。一般のマネー誌に飽きたらない、財産形成の王道を歩む人たちのための金融情報誌です。一流や本物になるために為すべきことを伝える総合誌です。
 フェアな伯楽がいなかったために、多くの日本企業はメディアによってアンフェアに扱われてきました。私はここに宣言いたします――「フィナンシャル・ジャパン」は経済情報の伯楽を目指します、と。

2004 08 16 [12. 本のソムリエ] | 固定リンク | トラックバック

2004.07.14

土曜日に「週刊!小松原営業部長」がスタートします!

 皆さん、こんにちは。木村剛です。「日曜日は楽しいドライブ」さんから「月刊!木村剛がそろそろ発売だ。どんな内容に仕上がっているのか非常に気になる・・」と気に病んでいただいていた「月刊!木村剛」が遂に今週創刊されました(パチパチパチ)。

 「カトラー」さんからは、「本邦初のブログ月刊誌として大いに期待したい(もちろん予約もしましたよ~)」とエールをいただき、「McDMaster」さんには、「ネットや blog、あるいはオープンソースといった手法は、リアルの世界に与える影響もけして小さくなく、そして、それはポジティブな方向性を持つことが大いに期待できるわけです。そうした意味で、『月刊!木村剛』がネットとリアルのカタリスト(触媒)として機能し、今までネットの場でしか発言(発現)する機会のなかった才能をリアルの場へと華々しくデビューさせることを強く望むものです」と強い期待を寄せていただいています。
 実際、「誰もがBlogstarになれる可能性を持っています」(by「志鬼朗の日記」さん)ということだと思うんですね。ただ、「専業主婦の逆襲」さんからは、「世の中のお金に関する庶民の知識・常識ってば『ブログ』の世界で活躍しとられる方に比べると雲泥の差ってくらい大きな隔たりがあるんよにゃ。その辺の事情を考慮に入れて、未来のBlogstar候補生の方には熱い激論をお願いしてーんっス!」というご要望もいただいているので、一般読者を意識した筆力が必要になってくるのかもしれません。そういう意味で、「Qawajiblog」さんが言うように「『本当に頭のいい人』がキムタケ氏の言うBlogstarなのではないか、と私は思うわけです」ということなのかもしれませんね。
 いずれにしても、感無量なところがありますねぇ・・・・・・と感慨に浸っていたら、「ひとこと」さんから、以下のトラックバックをいただきました。

 

僕が知る限り本誌は、”The Blog Media”から生まれた初めての書籍(雑誌)になるわけで、出来具合は未知数だと思っています。で、編集のスタイルや見せ方など、読者は様々な意見を持つことになると思いますし、実際に発売後は書籍を読んだ方の感想記事で溢れかえると思います。で。どうでしょう、木村さん。もしくはインフォバーンの方や、尾花様。Blogから始まったこの雑誌。Blogを使ってブラッシュアップしていってはいかがでしょうか。

で、何を提案したいの? 

 ・本誌に関する意見交換を主な目的としたトラックバック先記事となるエントリーを発売日前にアップする

 ・定期的に集まった意見を集約し、次の書籍のさらなる飛躍につなげる

イメージは、Blogを使ったオンライン会議、みたいな。コメントではなく、トラックバックを主体とした意見交換を定期的に行うことで、質の高い議論を行うことが出来るのではないでしょうか。

ご一考くださいませぇ!>木村様

 さぁ、モニタの前の皆さんも。まずはこの本を買って、その上でこれからも繰り広げられていく様々な議論に、Blogを通じて浅く、深く、さらっと、ずばっとかかわってみませんかー?キムタケさん界隈は、決して内輪なコミュニティではない(はず)ですので、勇気を持って一歩を踏み出してみることをおすすめしまーす!専門家に限らず、色んなレベルの意見が飛び交う活発なコミュニティって健全だと思うのですよ。だから、しり込みなんてしてると勿体無いですよ!時代の変わり目に僕らはいるんですから。是非!

 こういう建設的な提言をいただいて、「週刊!木村剛」が黙って手をこまねいているようなことができるはずがありません。趣旨は大賛成です。問題は具体的にどのようにやるか・・・・・・ということなんですね。

閃きました!!!

 弊社には、メディア戦略や出版戦略を統括している小松原一樹という営業部長がおりまして、この間、「週刊!尾花広報部長」が始まったのを横目で見て、ちょっぴり寂しそうにしておりました。どうも、自分もやりたかったようなんです。そこで、今週土曜日から「週刊!小松原営業部長(『月刊!木村剛』担当)」を立ち上げ、「月刊!木村剛」に関するあらゆるご意見やご要望を受け付けることにします。実際、彼は弊社における「月刊!木村剛」の責任者で、かつ、インフォバーンさんとの窓口でもありますから適任者だと思います。
 是非、是非、皆さまから多種多様なご意見やご要望をいただき、よりよい月刊誌に育てていきたいと祈念しておりますので、「週刊!小松原営業部長」に膨大なトラックバックをお寄せいただき、小松原営業部長をポジティブに困らせてやっていただきたいと思います。よろしくお願い申し上げます。

2004 07 14 [01. ブログ万歳ココログ三昧, 12. 本のソムリエ] | 固定リンク | トラックバック

2004.06.30

世の中にうまい話はない

 皆さん、こんにちは。木村剛です。このところ、投資関連のネタで講演を依頼されることが増えてきました。特に50代~70代の方々はおカネを相当お持ちのようで、運用に心底悩んでいらっしゃるみたいです。「ひよこFPの日」さんは、「来年4月以降、ペイオフが本格解禁されますし、将来的には郵便局も民営化されます。もう、預金や貯金のみで話が済む時代は終わっています。より多くの人が、証券投資を当たり前のように行う時代が、一日も早くくるようになればいいな、と思っています」と書いていらっしゃいますが、確かにそういう時代が来ているような気がします。

 というのは、預金さえしておけば財産形成は大丈夫――という時代は過ぎ去ろうとしているように思えるからです。高度成長時代であれば、毎年毎年ベースアップでかなりのペースで給与が増えていきましたから、財産形成など考えるよりも仕事で認められることが大事だったに違いありません。また、早めに住宅ローンを組んで自宅を買い、増える給与を出世払いの元手として、住宅ローンを着実に返していくという戦略が豊かな生活を勝ち取るための王道でもありました。
 でも今後は、高度経済成長を前提とすべきではないでしょうし、現在の公的年金の体たらくをみていると、お国に任せるというのも心配です。デフレが終結してインフレになる可能性が出てきているのも心配の種。特に勤労所得の道がない高齢者にとっては、資産運用だけが所得の糧。自分と家族の生活を護っていくためには、すべての人々にとって、財産形成の基本戦略を学ぶ必要が出てきたのです。
 ところが、「fareaster」さんが指摘しているように、「今の社会ではライフプランにマネープランを組み込んだ教育はほとんどされていませんので、教育の方面での動きの方がより重要かもしれません」という点が気に懸かります。まともな資産運用について学ぶ場がないのです。特に、株式投資ということになると、「必ずこの株が上がる」とか「あなたも10億円が儲けられる」とか「奇跡の15連勝を起こす秘訣」などという如何にもオドロオドロしい話がどうしても世の中を席巻しがちという状況は今も変わりません。
 また証券会社の方も、ヒドイ対応をしてきた例に枚挙に暇がありません。「8 count」さんが指摘するように、「個人の一般的な証券取引のイメージとして、『それぞれ個人のリスクの許容量は違うのにハイリスクハイリターンの商品を一概に勧めたり、証券会社の手数料稼ぎの為に取引を勧められたり、自分のタイミングで取引したいのに証券会社の都合でタイミングをずらされたりする。また大口取引先は優遇されるが個人客は重要視されていない。結局小資本の個人が手を出してもリスクが大き過ぎる』と言う……これまでの証券会社自らが植え付けた良くないイメージを持っている人が多い事は残念です」と言わざるを得ません。
 そこは、「カトラー」さんが「日本の証券市場で繰り返されてきたのは、事情のわかったプロの連中が、甘い期待に吸い寄せられ、遅れてのこのこやってきた個人投資家層をカモにして、逃げ切ってしまうというおきまりのパターンだ」と断罪しているとおりなのです。「McDMaster」さんは、「平成元年前後のバブルとその崩壊を経て、株式市場は多くを学んだはずでした。しかし、肝心な証券業界はいまだ当時の流れを引きずっているような気がしてなりません」とコメントしていますが、そういう厳しい批判の目が注がれていることについては、証券マンの方々に本当に反省していただきたいと思っています。
 でも、日本経済は、資本主義経済の枠組の中で運営されていて、その中で最も有力な運用対象とならざるを得ないのが、株式投資であることも事実です。株式投資こそが資本主義経済の果実を個人の方々に分配するための唯一の効率的な方法論であることも、否定できない現実なのです。
 だから私は、2000年に上梓した「投資戦略の発想法」(講談社)をもっとわかりやすくして、より多くの方々に読んでいただきたいと思いました。それで、「木村剛の[図解]財産を守るための投資戦略の発想法」を監修したのです。株式投資により興味がある方は、「投資を楽しむ」さんがお勧めしてくれている「おカネの神様に学ぶ個人投資家のすすめ」(アスコム)も読んでいただければ幸いです。
 また、私が主宰するKFi Club では、投資を学ぶ「投資塾」の一環として、「ゆっくり投資クラブ」を立ち上げて、実際に株式投資を体験していただいています。投資クラブに参加している方々と同額の10万円を私も投資しますが一切口は出しません。「この株がいいですよ」などということも言いません。参加していただいた方々が議論を尽くして、自分たちが良いと信じた銘柄をなるべく分散して買っていく。その行為を通じて、株式投資というものを考えていただければ、それが一番の投資の勉強になると私は考えています。
 「yotsuya67」さんは、「資本主義の番人は、政府でも日銀でも企業でもない。『資本の論理』をきちんと理解して、身銭を切って、日々粛々と投資先を研究していく、我々、個人投資家なのだ」と言っていらっしゃいますが、「H-Yamaguchi.net」さんが指摘しているように、「より多くの国民が少額の余資を金融資産に投じるようになれば、結果としてリスクが個人セクターに分散され、社会全体のリスク耐性が高まる」という効果も期待できます。
 お国とお上があてにならないということだけははっきりしています。「勝ち組と負け組がハッキリと区別される時代」(by「俺的成功物語」さん)においても、財産形成の基本戦略をマスターしておけば、自らの力で負け組にならない可能性を増やすことができますし、社会全体としても負け組というカテゴリーの方を減らすことができるでしょう。
 すべての人が知らなければならない投資の第1原則は「世の中にうまい話はない」というシンプルな事実です。しかし、一度も「おカネの教育」を受けていないがために、「うまい話」があるように信じ込まされてしまって、少なからぬ財産をとられてしまった方々が後を絶ちません。最近では外貨取引でそういう例が増えてきています。
 それで私は、「おカネの教育」ということの重要性を世の中に訴えておりまして、より多くの方々に財産形成の基本を身につけていただきたいと考えています。「木村剛の[図解]財産を守るための投資戦略の発想法」の出版やKFi Clubにおける「投資塾」の運営やフィナンシャル ジャパン ONLINEで毎週放映している「お金の安全運転」はその試みのひとつなのです。
 世の中にうまい話はありません。知らないものには手を出さないというのが王道の第一歩です。まずは、投資戦略に関する発想法を学ぶべきだと思います

(追伸)「29man」さんにそそのかされて、尾花広報部長は、アイドルブログ調でノリノリになってしまいそうです。どうするかって・・・・・?私が止めるわけないでしょう。私も楽しみにしているんですから。

2004 06 30 [12. 本のソムリエ] | 固定リンク | トラックバック

2004.06.24

新刊「木村剛の『図解』財産を守るための投資戦略の発想法」発売!

 皆さん、こんにちは。営業部長の小松原です。飛び入りで恐縮です。「週刊!木村剛」では、公的年金の話題を何回か取り上げています。まあ、公的年金はアテにしないに越したことはないのですが、公的年金と縁の深い「老後の生活資金」のことを一度考えてみましょう。皆さんは老後の生活で、一体いくら必要か計算したことがありますか?

 たとえば、あなたがサラリーマンだとして、65歳で引退、85歳まで生きるとしても(幸いなことに、85歳以上長生きして、それ以上の生活費がかからないとして)、給与所得が無い期間が20年間もあります。その間、夫婦が幸せに暮らすには、だいたい月に40万円程度必要といわれていますから、20年間でなんと1億円(≒40万円×12ヶ月×20年間)のおカネが必要になる計算になります。
 脅かすつもりはないのですが、くれぐれも「自分にはそんな話、関係ないよ」とは思わないでください。これはおカネ持ちに限った話ではなく、実は広く一般の人々、もちろんこのブログを読んでいる人たちも将来、直面する問題なのです。

 それでは、1億円という大金をどうやって貯めればいいのでしょうか。このブログを読んでいる読者なら、「公的年金は当てにならない」ということはおわかりのはずです。公的年金は「もらえたらラッキー」という程度に期待すべき代物だと考えたほうがよいでしょう。また、自分がいま勤めている会社だって、いつリストラするかわからないし、倒産の危機や、転職や不景気による収入のダウンがないとは言えないでしょう。毎年毎年、給料が上がり昇進するという時代がまた来るかどうかはわかりません。来ない可能性の方が高いかもしれないのです。これからは国や会社は当てにならない。自分と自分の家族を守れるのは自分しかいないのです。
 このような状況で、自分は何をすればよいのか、何ができるのかを一度真剣に考えてみる必要があると思います。会社からもらえる給料だけで生活を守るのが難しいのであれば、投資というものを考えてみる必要があるのではないでしょうか。投資の原点は、「自分の代わりに、ほかの人に働いてもらう」ということです。私達は、「株式会社」というものを発明した資本主義経済の下で生きています。そして、資本主義経済は、中長期的なスパンで見ると必ず拡大していきます。その拡大のエンジンが「株式会社」なのです。つまり、投資とは株式会社を興そうとする人や、すでに株式会社を運営している人を、株などを購入することで応援し、自分の代わりに働いてもらうことなのです。その結果として、会社が大きくなり、株価が上がって自分の財産が増えることに繋がります。
 しかし、いきおい儲けようとして、小手先の投資テクニックに走ると、大損して痛い目に会うかもしれません。「この株で勝負!」と言わんばかりに、大金を少数の株に投資して儲けようとするのは、競馬や競輪などのギャンブルと同じです。また、大金を賭けてしまった挙句、「株価は大丈夫だろうか」と心配で、頻繁に「Yahoo! ファイナンス」をチェックし、肝心の仕事に手がつかないようになったら、それこそ本末転倒です。
 そこで、木村剛による厳しい監修の下で、投資の基本的な考え方をわかりやすく解説した、「木村剛の『図解』財産を守るための投資戦略の発想法」(アスコム刊)という本ができました。この本のページ構成は、見開き右半分が投資に必要な知識を解説するページになっており、その内容を左半分に図や表でわかりやすく図解しています。全体で90ページ余りの本ですが、 この中には、投資に必要なエッセンスを詰め込まれています。
 この本は、巷に溢れるマネー雑誌や株式必勝本に書かれているような「奇跡の13連勝 必勝株式投資法」とか、「儲かる投資信託はこれだ!」というように、個別の株や金融商品をすすめるものではありません。逆にそういった本と対極的なものと考えていただいてよいと思います。「いかに短期間で儲けるか」という発想ではなく、「長い時間をかけて、ゆっくり着実に財産形成をするにはどうしたらいいか」という発想のもとでわかりやすく書かれた本なのです。

この本の章立ては、次のようになっています。

Part1「失敗と後悔を未然に防ぐアイデア」
投資で成功するためには、「自分で自分のお金の管理ができるようにする」、突然失業しても「自分と家族が2年間、安心して生活できるお金を貯める」といった、投資に当たってのきちんとした準備を説明。

Part2「お金をフルに働かせる投資の基礎知識」
「経済の基礎知識」や、「株式と株式投資の仕組み」、「投資に対する行動心理」といった視点から、投資の基礎知識を解説。

Part3「落とし穴にはまらない、必勝の投資戦略
個人投資家は「どんな商品を、どう選ぶか」、「ポートフォリオをどうつくるのか」、「どんなタイミングで買っていくか」、個人投資家がやるべきこととやってはいけないことをわかりやすく解説。

 この本は、自分を守ることができるのは自分だけであることを大前提に、これから投資を始める投資初心者はもちろんのこと、投資経験者も今までと違った視点から投資を勉強しなおすことができる内容になったと自負しています。今週金曜日(6月25日)には、書店に並ぶ予定ですので、ぜひご一読いただければ幸いです。

2004 06 24 [12. 本のソムリエ] | 固定リンク | トラックバック

2004.04.22

ココログだと「かめはめ波」が打ちやすいんです!

  皆さん、こんにちは。木村剛です。「週刊!木村剛」を連載し始めてから早3ヶ月が経過しようとしておりますが、「ゴーログ」に刺激されてブログを始める決意をされた方々もいらっしゃるようです。

  「My Asset Allocation」さんは、「最近、バタバタしていて、なかなか運用に関するホームページも更新できない中、たまたま木村剛氏の記事を読んでいたら、彼のウェブログを発見。自分もニフティの会員だったので、とりあえずブログを立ち上げてみた」とおっしゃっていますし、「オレンジの太陽」さんも「ブログを始めたばかりですが、『週刊!木村剛』にすっかり触発されてしまいました」と言っていただいています。
  「英語と投資とJ2EE」さんは、「ちまたで話題になっているblogをはじめてみました。で、数あるblogサイトからココログを使うと決めたのですが、理由は簡単です。僕がrespectしてやまない木村剛氏もココログを使っているからです」とまで書いてくれています。物書き冥利に尽きます。ありがとうございます。そしてなんと「ともとも日記」さんなどは、「今まで、他社でブログをやっていたけれど、今日からこちらに移転しました。きっかけは木村剛さん。以前から著書を読んだり、逮捕されたエコノミストとWBSで論戦をしていて印象にありました」ということで、他のブログを捨ててココログに来ていただいているというのですから、ゴーログのココログ貢献度はかなり大きいのではないでしょうか。

  じつは私にとっても、トラックバックを読むにはココログの方がありがたいのです。
  というのは、気に入ったトラックバックはプリントアウトしてじっくり読むようにしているんですが、なぜだか分からないんですが、ココログではないブログの場合、私のコンピューターでは、本文が印字されないことがあるのです。例えば、「McDMaster」さんのブログは内容が濃いので度々参考にさせていただいているのですけれど、なぜか本文が印字できない? これは本当に困るんですね(尾花広報部長のコンピューターだとOKらしいんですが・・・・)。私の場合、プリントアウトしたものを眺めているうちに、「かめはめ波」を打とうという軽いノリが自然に湧き起こってくるというパターンなものですから、印字できないサイトだと「かめはめ率」が大幅に下がってしまうのです。

  そういうことで、「McDMaster」さん、御免なさい。トラックバック常連組なのに、「かめはめ波」が少ないのは内容が気に入らないからじゃないんです。毎回じっくりと読ませていただいているんですよ、本当に。これまでも何回もご紹介したいと思ったときがあったんです。でも、Webで読んだときに「これは面白い!」と思っても、プリントアウトできないと、ゴーログを書くときに、内容を思い出すのが面倒くさくなって「かめはめ気分」が萎えちゃったりするんですね。これは、きっとココログで日本を征服しようとしているニフティの大陰謀なのではないかと私は睨んでいます(笑)。
  ということで、ゴーログを読んでいる皆さん! ブログはココログにしましょう!(^^;)
 

  ということで、本日はココログの宣伝をしました。これで、「木村剛とブロガーのオフサイド取引」で、ニフティから「トラックバック野郎Tシャツ」をもらった分の借りは多少返せましたでしょうか(笑)。ニフティさん、頑張ってココラーを増やしてください。
  いずれTVでニフティがココログのCMを流すときに、私が出演して、「『キツネ目の男』っぽくて(失礼)、経済マフィアのようなイメージ」(by「日々是ネタ也」さん)で、「ブログはココログ。何故って?『かめはめ波』が打ちやすいから……」なんて渋くキメたら、大受けでしょうか(大爆笑)。

  なお、本日あたりから、「借り手のための金融戦略」(光文社ペーパーバックス)と「日本再生会議」(講談社現代新書)が主要書店に並ぶ予定です。日本振興銀行のことをさらに詳しく知りたい方は「借り手のための金融戦略」を、KFi Clubのことについて知りたい方は「日本再生会議」をお読みいただければ幸いです。

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  「チップを弾むから勇気を分けてくれないか」さんと、「をとこもすなるblogといふものを」さんと「よみがえれ!バサラの精神」さんから、新著の宣伝を忘れてますよ、という忠告をいただきました。ありがとうございます。
  そうでした、私の本業はブログではなかったのでした(^^;)

2004 04 22 [01. ブログ万歳ココログ三昧, 12. 本のソムリエ] | 固定リンク | トラックバック

2004.04.21

祝!日本振興銀行開業と「投資戦略の発想法」10万部突破

  皆さん、こんにちは。木村剛です。本日、東京青年会議所の有志が呼び掛けた日本振興銀行が開業いたします。預金は100万円以上1000万円以下なんですが、開業キャンペーン中は、5年定期1.00%、3年定期0.80%、1年定期0.65%となっています。本店一店主義を貫きローコストで運営する分、高めの預金金利でお客さまにお返しをするという経営方針です。いずれにしても1000万円までですから、元本と利息がすべて預金保険でカバーされるというところがミソです。

  ということで、拙著「投資戦略の発想法」(講談社)で主張している年間生活費2年分にあたる「生活防衛資金」は、日本振興銀行の定期預金で蓄えていただけると幸いです。
  じつは、「ゴーログ」をやるようになって嬉しかったことのひとつに、「投資戦略の発想法」の読者が結構いるんだなあ~と実感できたということがあります。この「投資戦略の発想法」は、私自身が好きな著作のひとつで、3年前の2001年2月に書き上げたものなんですが、今でも内容は古びていないと自負しています。おかげさまで10万部を突破し、まだまだ売れ続けています。

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  「たけくらべ」さんからは、以下のように私に成り代わって、拙著のご紹介をしていただいております。

かの有名な木村剛氏の名著。投資の基本について、明瞭かつ簡潔に記されています。何を読んでいいか分からない場合、手始めに読んでみることをお勧めします。副題は「ゆっくり確実にお金持ちになろう」であり、サラリーマンでも実現できる手法には好感が持てます。貯蓄、株式、住宅など、およそ人生に必要になるお金について網羅的に記されています。投資についての記述はもちろんのこと、「純粋な投資本」を求めているヒトには無駄とも思える記述かもしれませんが、投資という枠を超えて「節約せよ」「自己投資を怠るな」という内容にまで言及している点が近視眼的でなく秀逸です。

  「JazzPiano修行千鳥足」さんからも「これを読んで霧が晴れた」と感謝していただきました。「public memo」さんのように、「通貨が堕落するとき」や「日本が破綻するとき」などとあわせて読んでいただいた人も多いようです。「なからじ」さんからは、「私に影響を与えた方の一人として木村剛さんがいます」とご紹介されており、「ゆっくり金持ちになる」と宣言していただいきました。「まーねこのひとりごと」さんも「『投資戦略の発想法』を読んで以来、投信に突っ込み続けてきたスタンスを変更し、自己投資につとめるようになりました」と書いてくれました。嬉しい限りです。

  時折厳しいコメントを送ってくださる「日常/非日常」さんでさえも、「素晴らしい個人投資家(≒消費者)教育のテキスト」だと誉めていただいた本です。「ひよこFPの日々徒然」さんのようなFPの方も読んでいます。「俺と100冊の成功本blog.自己啓発.com」さんも「万人におすすめできると思います」と推薦していますので、まだお読みでない方、是非読んでください。
  もしも、本を読むのは億劫だという場合には、4月から装いも新たに立ち上げた「フィナンシャル ジャパン ONLINE」の中で、「お金の安全運転」というブロードバンドの番組をやっていますので、一度試しに見てください。競馬番組や桃屋のCMに以前出演していた結城未来さんと一緒に、「投資戦略の発想法」に記した投資の基本的な考え方を解説しています。ちなみに視聴は無料です。

2004 04 21 [07. 銀行はどこへ行く?, 12. 本のソムリエ] | 固定リンク | トラックバック

2004.03.22

やっぱり「アメリカ万歳論」にみえるようです――猛反省。[ゴーログ]

  コラム「CSRを語る前に、内部管理体制を整備せよ」について、「ほぼ日刊:ビジネススクール・MBA blog」さんから、以下のトラックバックをいただきました。

日本企業の内部機構。。。企業で働く中堅サラリーマンとして、木村剛さんのコラムは正直耳が痛い。もともと、日本企業は企業人としてのモラルは終身雇用もありけして低くはなかった。しかし、経済不況の中で米国流の経営が進んだことで、リストラの嵐が吹き荒れ、結果として社内の雰囲気や企業組織が、非常に荒廃したのがこの10年だったと思う。

  このあたり、私も同意見です。経済不況の中で、日本企業の経営者が米国流の経営の中で自分に都合の良いところだけをつまみ食いした結果として、社内の雰囲気や企業組織が非常に荒廃したのだと思っています。そのあたりのことは、「日本資本主義の哲学」(PHP)に書き込んだつもりです。もう少し実務的な内容をお望みの方は、「『会計戦略』の発想法」(日本実業出版社)をご一読いただきたいと思います。

  「弁護士 鶴巻 暁 lawblog」さんが「私にとって、木村剛氏と言えば『内部管理』である」とご指摘いただいているとおり、企業における内部管理なかんずくリスク管理やコンプライアンスは、ある意味で私の専門分野であり、「新しい金融検査と内部監査」(経済法令研究会)や「新しい金融検査の影響と対策」(TKC出版)という専門書に近いものや、「リスクヘッジ経営」(徳間書店)という入門書も著述しています。

  私のスタンスは、机上の空論ではなく実務を重視するということで一貫しておりまして、「米国流さえ導入すればいい」という考え方は採っていません。だからこそ私は、「ニッポン・スタンダードを確立しよう」と唱えているわけです。ということで、ニッポン・スタンダードを追求する同士が増えた(ワーイ、ワーイ)ということで、喜んで読み進んでみると、次のように書いてありました。

木村さんは日本企業が「内部管理体制がお粗末」と一刀両断をしているけれど、その米国流が良いと進めているのも木村さんや竹中大臣をはじめとした人たちである。同じ日本のサラリーマンとしてCSRの実現に組織再生が大切だということは判るけど、当事者のサラリーマンから見ると矛盾を感じてしまう。

  う~ん。私のスタンスは、単純に「米国流が良い」というアメリカ万歳論ではなく、「米国流の良いところは、日本の実情に配慮しながら導入しましょう」というものなんですが、やっぱりまだまだ多くの人たちにとっては、「外資の手先」的なイメージが強いんですねえ。私の不徳の致すところです――猛反省。これは、時代遅れのオールバックのイメージを変えないといけないかもしれませんね~(笑)。

  もしお時間があれば、「ほぼ日刊:ビジネススクール・MBA blog」さんには、拙著「日本資本主義の哲学」(PHP)を一読してもらいたいなあと思います。
nihon.gif

  そしたら、マスコミを介して伝えられている私のイメージも少し変わるのかもしれません。「バイオティックレイヤード」さんが、拙著「日本資本主義の哲学」の感想文をアップしてくれていますが、要するに私の考え方はそういうことなんです。

  

ものすごく乱暴にこの本の概要をお伝えすると、日本経済をもっと良くするためにはシステムの改善が必要だが、「アメリカ万歳論」も「外資ハイエナ論」もおかしいし、日本にはフィットしない、日本には日本独自の日本に合った整備が必要である、そしてそれは・・・・・・というような感じです。

  私の会社は、1998年に設立したとき、アメリカ資本100%だったんですが、私はアメリカ流の経営が嫌で嫌で仕方なかったので、日本資本の協力を仰いで2000年に外資から脱出しました。さらにその後、2003年にマネジメント・バイ・アウトを実行してオーナー経営者になったという経緯を経ています。
  この間、アメリカ流経営の良いところも悪いところも皮膚感覚で学びました。日本流経営の良いところも甘いところも経験しました。少なくとも、「アメリカ万歳論」ではないということだけは分かっていただきたいと思うんです。
  いずれにしても、こういう風にトラックバックというコミュニケーションツールを通じて、相手方の第一印象に対して直接コメントできるというのは、ウェブログのすごい魅力ですね。実感しました。ますます「ゴーログ」に嵌まりそうです。

(予告)明日からは「厚生年金はネズミ講か?」に関するトラックバックの多さに感謝し、3日間連続で、「公的年金特集」をお送りします。乞う御期待。

2004 03 22 [06. リスク管理の勘所, 12. 本のソムリエ] | 固定リンク | トラックバック

2004.03.17

読者の皆様、ありがとうございます。[ゴーログ]

  皆さん、こんにちは。木村剛です。新著「経営戦略の発想法」(ダイヤモンド社)が、ビジネス書部門で、丸善日本橋店(3月4日~10日)と紀伊国屋書店大手町ビル店(3月6日~12日)で第1位、八重洲ブックセンター(3月7日~10日)で第2位を記録しました。これも、読者の皆様のおかげです。本当にありがとうございます。

  おそらくこれは、「一般的なビジネス書に比べて凄く読みやすく、ゴーちゃん節炸裂なところは読んでいて面白いんです。本当に面白いんですよ、ビジネス書なのに(笑)」と宣伝してくれた「29man the radical dubber」さんや、「現役経営者だけでなく、これから経営を志そうという方、将来を考えているビジネスパーソンならお勧めしたい、勇気の出る一冊です」とご紹介してくださった「katzの自分メモ」さんたちのおかげなのではないかと感謝しています。
ふろぐまるちゃん」からは、「木村剛の最新作である。早速、アマゾンに発注した。今月はもう積読すまいと誓っていたのではあるが、木村剛の本となれば別である」というトラックバックをいただきました。ありがとうございます。「情報のあふれるこの時代いかに自分で考えるかが大事である。そこで必要なのはどこから手をつけるかということになる。つまり発想法というわけだ」というコメントもいただきましたが、まさにそのとおり。そこに「発想法」と名付けた意味合いがあります。
  この本のことを、「読み流した書籍について書き流す」さんは、「小鳥さんが仰っていたとおり、熱いです。物凄く熱い。映画なんかよりも、現実の人の熱さとか言葉にホロリとくるタイプなので嫌いではない熱さでした」と語ってくれていますし、「katzの自分メモ」さんには「緊張感があふれる経営書です。そう、一言でいえばスリル」と表現していただきました。もっとも、「PurpleMoon」さんからは「誰も経営者の苦労を分かってくれないという嘆きです(笑)」と喝破されてしまい、「やられた!」という感じです。
  まあ簡単に言うと、「実践起業!成功への道。Blogで人脈は作れるか?」さんにご指摘いただいたように、「日本人もっとがんばろうぜ!」というメッセージを込めた本なんです。だから、「バイオティックレイヤード」さん、失業手当が入ったら買ってください。「Sitea」さんもめげずに買ってくださいね。

2004 03 17 [12. 本のソムリエ] | 固定リンク | トラックバック

2004.03.08

新刊「戦略経営の発想法」が発売されます [ ゴーログ ]

 皆さん、こんにちは。木村剛です。「結茶場Me家」さんのトラックバックで、「そういえば、木村剛さんの『戦略経営の発想法 ビジネスモデルは信用するな』という本が近々発売されるみたいですね」とご指摘いただいたんですが、そうです、そのとおりなんです。3月4日頃に主要書店に搬入されているはずなので、もうすでに色んな本屋で平積みしてあると思います。
 「結茶場Me家」さんに、「一経営者として、表紙に書いてある『木村剛初の本格経営書』という言葉に、非常に興味をそそられているのですが、簡単な概要でいいのでお聞かせ下さい」と依頼されたので、はしがきの部分を以下にお示しします。

私は、いわゆる「エコノミスト」ではない。
数十人規模の中堅コンサルタント会社にすぎないが、その会社をゼロから立ち上げた創業経営者である。
一九九八年一月に絶対に潰れない日本企業の一つである日本銀行という組織を辞めて、自らの手で事業をはじめてからというもの、四六時中、私の脳裏を支配し続けてきたものは、日々の「経営」という重たい課題であった。
会社を興した時期が銀行による貸しはがしの真っ最中だったこともあって、売り上げがゼロに限りなく近かった創業当初の半年間というもの、ありとあらゆる辛酸を嘗め尽くした。生身の「経営」というものを生まれてはじめて実体験して、八面六臂の勇躍ではなく、七転八倒の苦悶に悩まされ続けた。

私の生業はコンサルティングなので、「経営戦略」を策定するアドバイスなども、お客さまに提供しているわけだが、この起業時の強烈な実体験は、「経営戦略」なるものに対する私の考え方を根本から覆してしまったと言っていい。というのは、私が当初考えていた甘っちょろい「経営戦略」なるものが、厳しい現実の前にあっという間に瓦解したということもさることながら、私が経営者として日々悩み抜いている課題のうちで、「経営戦略」の範囲にあたるものが占める割合は一割程度にすぎないからである。私の場合、残る九割のうち、営業面を含む労務や人事への心配りが過半の六割を占めており、リスク管理や資金繰りを含む経理・総務に関する悩みが三割となっている。
要するに、経営を日々実践している経営者の心のうちに入り込んでみれば、美しく描かれている「経営戦略」なるものの占める割合など、営業や労務や人事や経理や総務における苦労に比べれば大したことはない。だから、ちょっと気の利いた「経営戦略」を思いついたごときで、ビジネスが大成功することなどまずあり得ない――それがわれわれを取り巻く現実の経営環境なのである。
ところが世の中を見渡すと、「ビジネスモデル」というカタカナ言葉が独り歩きするようになっている。「新しいビジネスモデルを確立することが成功の鍵だ」などという言説がさも当たり前のように飛び交っている。経営者としての私の実感と大幅に乖離した経営談義が平然と論壇を闊歩するようになってしまった。 こういうミスリーディングな「常識」は速やかに正しておかないと後顧に憂いを残す。誤った「常識」は少なからぬ人々を誤った道に誘い込んでしまうものだからだ。

本書は、「ビジネスモデル」というものを持て囃す世の中の安直な風潮に対して、「ビジネスモデルは信用するな!」というアンチテーゼを提示することにより、「経営」という経済行為に対する読者の理解を深めていただくために書かれたものである。筆者としては、「経営」という世界の一端を読者に実感していただきたいと切に願っている。-----


この本を書き上げるために、わが国の名経営者と呼ばれている方々に関する書籍はほとんど読破しましたし、ピーター・ドラッカーの本も全部読みました。経営学ももう一度学びなおしたという感じです。でも、本当のミソは、京セラの稲盛和夫名誉会長、キッコーマンの茂木友三郎社長、オリックスの宮内義彦会長、信越化学工業の金川千尋社長、森ビルの森稔社長、HISの澤田秀雄社長、ドン・キホーテの安田隆夫社長、ワタミフードサービスの渡邉美樹社長、ローソンの新浪剛史社長、楽天の三木谷浩史会長という、現代を象徴する多種多彩な経営者10人に時間をいただいて、「戦略経営の発想法」について大いに語っていただいたエッセンスを、経営者の端くれでもある私がまとめたというところにあります。

はっきり言って自信作です。
経営に関心のある方、経営の本質を知りたい方、経営に悩んでいる方、経営者になりたい方、経営者をサポートしている方、すべてに読んでいただきたい本です。「ぜひ、実際に手に取って読んでみたいと思いますのでよろしくお願いします (ちなみに隣は本屋さんです)<(_ _)>。」と書き込んでいただいた「結茶場Me家」さん、何卒、ご購入のほどをよろしくお願いもうしあげます。

最後に――読者は神様です。
その神様たちに会える3月31日を、私は本当に楽しみにしています。「バイオティックレイヤード」さんに「木村さん、ドタキャン無しっすよ!夜露死苦!」と念押しされましたが、不肖木村剛、約束を守る男として知られております。必ず参加しますのでご心配なく。そこで私からもみなさんにお願いしておきます――「みなさん、ドタキャン無しっすよ!29man the radical dubberさんが困っちゃいますから。夜露死苦!」。

2004 03 08 [12. 本のソムリエ] | 固定リンク | トラックバック

2004.03.02

「男は顔じゃない派の女の子」に感謝する[ゴーログ]

 皆さん、こんにちは。木村剛です。「小鳥(a little bird)」さんへの返信の中で、「『ビジュアル』で勝負できないことは、私も重々承知しています。そして、『男は顔ではない』というのは私の信念(?)でもあります」と書いたところ、「出遭い系ヲタの過激な恋愛記」さんに『男は顔ではない』と「堂々と答える木村氏、男らしいですね」となぐさめていただきましたし、じつはblog開設時に「Fool Proof」さんからも、「けっしてハンサムではない」とすでに断言されておりました。お二人とも、コメントありがとうございます。
 

 そして、「小鳥(a little bird)」さんのblogへのコメントにおいて、「男は顔じゃない派の女の子」が「きゃー。前から応援してましたが、とことん直球の木村剛サマにまた惚れ直しましたー」と書き込んでくれたことを発見して、「そうだ、そうだ、男は顔じゃないんだ。生き様の方が大事なんだ」などと「自分の顔」を慰めて(?)、改めて大々的に開き直る決意をしていたところです。
 
 ところが、「オモムロニ。」さんが「キムさんと小鳥さん」というトラックバックの中で、「インテリ好きとしては、こっちのイケメン木村剛より全然キムさんの方がいいぞ」と書いていただき感謝感激。「蓼食う虫も好き好き」と申しますが(こういうと、折角誉めていただいた「オモムロニ。」さんに失礼でしょうか?)、まあ「顔」は好き好きと言うことでいいのかな、ということで自分を妙に納得させようとしたりしています。

自著「投資戦略の発想法」、サイン入りでお送りしますよ。

 そこで「オモムロニ。」さんから「袖すり合うも他生の縁、何か1冊読んでみようかな。一番読みやすいヤツ誰か教えてください」という質問をいただいていたのでお答えしますと、私のお勧めは「投資戦略の発想法」(講談社)です。個人投資家が財産形成をするために知っておいた方がよい基本知識を分かりやすく解説しています。ちなみに、トラックバックをいただいた「eXtremeWays BLOG」さんから、「木村剛さんの『投資戦略の発想法』は何度も読みました。従来の投資本と異なり、生活をしていく上でどのように投資と付き合えばいいのかを平易に説明していただけ感謝しています」と過分のお褒めの言葉をいただいている本でもあります。ちなみに「public memo」さんからもご推奨をいただいております。
 是非、読んでみてください。もしも近くの書店で見当たらないようでしたら、サイン入りでお送りしますので、住所を教えてください。KFi Club向けのEメールでお知らせいただければ幸いです。
 
 ということで本日は、「男は顔ではない」という命題が証明されたことにします(証明されてないか……)。「ココログTOPにあって吉井怜&ダバディと並んでるから違和感あるのだ(笑)」という「オモムロニ。」さんのご指摘はおっしゃるとおり。ココログのトップを眺めるたびに、ビジュアル的には、私もかなり違和感(?)を感じています(苦笑)。

2004 03 02 [02. ゴーちゃんの素顔を暴く!, 12. 本のソムリエ] | 固定リンク | トラックバック